JPS63279315A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPS63279315A
JPS63279315A JP62113450A JP11345087A JPS63279315A JP S63279315 A JPS63279315 A JP S63279315A JP 62113450 A JP62113450 A JP 62113450A JP 11345087 A JP11345087 A JP 11345087A JP S63279315 A JPS63279315 A JP S63279315A
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loop coil
induced voltage
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Tsugunari Yamanami
山並 嗣也
Takahiko Funahashi
舟橋 孝彦
Toshiaki Senda
仙田 聡明
Toshihide Chikami
敏秀 千頭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コードレスの位置指示器の指定位置を検出す
るとともに、複数の位置指示器のうちの使用中の位置指
示器を識別可能な位置検出装置に関するものである。
(従来の技術) 従来の位置検出装置としては、磁歪伝達媒体の一端又は
位置指示器の先端に設けた駆動コイルにパルス電流を印
加して前記磁歪伝達媒体に磁歪振動波を生起させた時点
より、位置指示器の先端又は磁歪伝達媒体の一端に設け
た検出コイルに前記磁歪振動波に基づく誘導電圧を検出
するまでの時間を処理装置等で測定し、これより位置指
示器の指定位置を算出する如くなしたものがあった。
また、従来の他の位置検出装置としては、複数の駆動線
と検出線とを互いに直交して配置し、駆動線に順次電流
を流すとともに検出線を順次選択して誘導電圧を検出し
、フェライトのような磁性体を有する位置指示器で指定
した位置を大きな誘導電圧が誘起された検出線の位置よ
り検出するようになしたものがあった。
(発明が解決しようとする問題点) 前者の装置では位置検出精度は比較的良好であるが、タ
イミング信号等を授受するために位置指示器と処理装置
等との間にコードを必要とし、その取扱いが著しく制限
されるとともに、位置指示器を磁歪伝達媒体に対して垂
直に保持し、且つかなり近接させて使用しなければなら
なかった。
また、後者の装置では位置指示器をコードレスとするこ
とはできるが、座標位置の分解能が線の間隔で決まり゛
、分解能を上げるために線の間隔を小さくするとSN比
及び安定度が悪くなり、従って分解能を上げることが困
難であり、また、駆動線と検出線の交点の真上の位置検
出が困難であり、さらに位置指示器を線に極く接近させ
なければならなかった。
また、前述したいずれの装置においても位置検出のため
に位置指示器と他の部分(前者の装置では検出コイルで
あり、また、後者の装置では駆動線及び検出線)との間
でやりとりする信号は一種類しかなく、複数の位置指示
器毎に該信号を変えて使用するようなことができないた
め、いずれの位置指示器を使用しているかという情報を
処理装置又はその上位装置側に伝送するためには、位置
検出用とは別のコードを用いるか又は赤外線等の無線信
号の送受信装置を用いる必要があり、位置指示器の構成
を複雑にし且つその操作性を悪くするという問題点があ
った。
本発明は、位置指示器がどこにも接続されず操作性が良
く、また、高精度な位置検出が可能であり、しかも複数
の位置指示器のうちで使用中の位置指示器を識別できる
装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するため、第1発明として多数のルー
プコイルを位置検出方向に並設してなる位置検出部と、
前記多数のループコイルより一のループコイルを順次選
択する選択回路と、前記選択された一のループコイルを
所定の周波数の交流信号で駆動する送信回路と、コイル
とコンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周波数と
し、内部の損失が異なる同調回路をそれぞれ有する複数
の位置指示器と、前記選択された一のループコイルに発
生する電圧中、前記所定の周波数とほぼ同一周波数の誘
導電圧を検出する受信回路と、前記選択された一のルー
プコイルを前記送信回路及び受信回路に交互に接続する
送受切替回路と、各ループコイルに発生する前記誘導電
圧より位置指示器の指定位置を算出するとともに、該誘
導電圧の減衰度を検出し、これより使用中の位置指示器
を識別する処理装置とからなる位置検出装置を提案し、
また、第2発明として多数のループコイルをX方向及び
Y方向にそれぞれ並設してなるX方向及びY方向の位置
検出部と、前記X方向及びY方向の多数のループコイル
より、X方向及びY方向の一のループコイルを順次選択
するX方向及びY方向の選択回路と、前記選択されたX
方向及びY方向の一のループコイルを所定の周波数の交
流信号で駆動する送信回路と、コイルとコンデンサを含
み、前記所定の周波数を同調周波数とし、内部の損失が
異なる同調回路をそれぞれ有する複数の位置指示器と、
前記選択されたX方向及びY方向の一のループコイルに
発生する電圧中、前記所定の周波数とほぼ同一周波数の
誘導電圧を検出する受信回路と、前記選択されたX方向
及びY方向の一のループコイルを前記送信回路及び受信
回路に交互に接続するX方向及びY方向の送受切替回路
と、X方向及びY方向の各ループコイルに発生する前記
誘導電圧より位置指示器のX方向及びY方向の指定位置
を算出するとともに、該誘導電圧の減衰度を検出し、こ
れより使用中の位置指示器を識別する処理装置とからな
る位置検出装置を提案する。
(作 用) 第1発明によれば、多数のループコイルのうちの一のル
ープコイルが選択回路により選択され、これに送受切替
回路により送信回路が接続され、所定の周波数の交流信
号が加えられると、該ループコイルより電波が発生する
。該電波は位置検出部上で位置指定を行なう複数の位置
指示器のうちの一の位置指示器の同調回路内のコイルを
励振し、該同調回路に前記交流信号に同期した誘導電圧
を発生させる。その後、送受切替回路により前記選択さ
れた一のループコイルに受信回路が接続されるとともに
前記交流信号が切断されると前記電波は消滅するが、位
置指示器の同調回路に発生した誘導電圧は該回路内に電
流を流すとともに内部の損失に基づいて徐々に減衰する
。該同調回路を流れる電流は前記一のループコイルに加
えられた交流信号の周波数とほぼ同一周波数の電波を同
調回路内のコイルより発生させる。該電波は受信回路に
接続された前記一のループコイルを逆に励振するため、
該一のループコイルには前記同調回路における誘導電圧
の波形に相似な誘導電圧が発生する。前記電波の送受信
は、ループコイルを切替えて順次繰返されるが、該ルー
プコイルと位置指示器のコイルとの共振によって行なわ
れるため、ループコイルと位置指示器のコイルとの距離
が小さい程、前記誘導電圧の電圧値は大きくなる。従っ
て、位置指示器を置いた位置(指定位置)に最も近いル
ープコイルに発生する誘導電圧を最大として、該指定位
置から離れるに従って徐々に小さくなる誘導電圧が各ル
ープコイルに発生する。前記各誘導電圧の電圧値は処理
装置により演算処理され、電圧値が極大値となる位置、
即ち位置指示器の指定位置の座標値が求められる。
なお、位置指示器を位置検出方向に直交する方向に沿っ
て動かしても、各ループコイルと位置指示器との距離は
変わらないので、同一の座標値が得られる。
一方、一のループコイルに発生する誘導電圧は前記同調
回路における誘導電圧と同様な減衰、即ち該同調回路内
の損失に基づく減衰を示すが、該減衰は複数の位置指示
器毎に異なるため、この減衰を検出することにより、前
記反射電波を発信した同調回路、即ち使用している位置
指示器が識別される。
また、第2発明によれば、X方向及びY方向において、
ルー、ブコイルと位置指示器のコイルとの間の共振に基
づく誘導電圧が求められ、これより位置指示器のX方向
及びY方向のいわゆる2次元の指定位置の座標値が求め
られるとともに、前記同様、使用中の位置指示器が識別
される。
(実施例) 第1図は本発明の位置検出装置の第1の実施例を示すも
ので、図中、1は位置検出部、2は選択回路、3は送受
切替回路、4及び5は位置指示器、6は送信回路、7は
受信回路、8は処理装置である。
位置検出部1は、互いに平行な導体を有する多数、例え
ば48本のループコイル11−1゜11−2.・・・・
・・11−4.8が、図中、矢印イ方向(以下、位置検
出方向と称す。)に並設されてなっている。また、各ル
ープコイル11−1〜11−48は互いに平行で且つ重
なり合う如く配置されている。なお、ここでは各ループ
コイル11−1〜11−48を1ターンで構成したが、
必要に応じて複数ターンとなしても良い。該位置検出部
1としては、例えば周知のプリント基板にエツチング加
工を施すこと等によって形成した多数の平行な導体をジ
ャンパ線等で接続することにより、前記多数のループコ
イルとなしたものを用いることができる。
選択回路2は、前記多数のループコイル11−1〜11
−48より一のループコイルを順次選択するものであり
、前記ループコイル11−1〜11−48の一端は一の
端子群21にそれぞれ接続され、また、他端は他の端子
群22にそれぞれ接続されている。端子群21に対応す
る選択接点23及び端子群22に対応する選択接点24
は互いに連動し、処理装置8からの情報に基づいて動作
し、一のループコイルを選択する如くなっている。該選
択回路2は、周知のマルチプレクサを多数組合せること
によって実現される。
送受切替回路3は、前記選択回路2によって選択された
一のループコイルを送信回路6及び受信回路7に交互に
接続するものであり、前記選択回路2の選択接点23及
び24は、選択接点31及び32にそれぞれ接続されて
いる。また、送信回路6の2つの出力端子は端子33.
35に接続され、また、受信回路7の2つの入力端子は
端子34.36に接続されている。前記端子33゜34
に対応する選択接点31及び端子35.36に対応する
選択接点32は互いに連動し、後述する送受切替信号に
基づいて動作し、送信及び受信を切替える如くなってい
る。なお、該送受切替回路3も周知のマルチプレクサに
よって実現される。
位置指示器4はスタイラスペン(以下、単にペンと称す
。)であり、また、位置指示器5はカーソルであり、こ
れらはコイルとコンデンサを含む同調回路41及び51
をそれぞれ内蔵している。
第2図はペン4の詳細な構造を示すもので、合成樹脂等
の非金属素材からなるペン軸42の内部にその先端寄り
から、ボールペン等の芯体43と、該芯体43を摺動自
在に収容し得る透孔を備えたフェライトコア44と、コ
イルバネ45と、スイッチ411.フェライトコア44
の周囲に巻回されたコイル412.コンデンサ413及
び414からなる同調回路41とが一体的に組合されて
内蔵され、その後端にはキャップ46が取付けられてな
っている。
前記コイル412とコンデンサ413は第4図にも示す
ように互いに直列に接続され、周知の共振回路を構成す
る如くなっており、該コイル412及びコンデンサ41
3の数値は所定の周波数fOにおいて、電圧と電流の位
相が同相で共振(同調)する値に設定されている。また
、コンデンサ414はスイッチ411を介してコンデン
サ413の両端に並列に接続されており、該スイッチ4
11がオンとなった時、前述した共振回路における電流
の位相を遅らせ、後述する受信信号の位相を所定角度遅
らせる作用を行なう。なお、スイッチ411はペン軸4
2を手等で保持し、芯体43の先端を位置検出部1の入
力面(図示せず)に押付けることによってペン軸42内
に押込むと、その後端によりコイルバネ45を介して押
圧され、オンとなる如くなっている。
第3図はカーソル5の詳細な構造を示すもので、合成樹
脂等の非金属素材からなる筐体52の一端には底面に「
+」の指標が設けられたプラスチック等の透明な指標器
53が取付けられ、また、略中央付近の側面にはスイッ
チ511が設けられている。また、前記指標器53の周
囲にはこれを取巻くようにコイル512が設けられ、さ
らにコンデンサ513及び514が内蔵されている。な
お、図面上、コイル512は2ターンのコイルで示され
ているが、実際には数lOターンのコイルからなってい
る。前記スイッチ511.コイル512.コンデンサ5
13及び514から同調回路51が構成される。
前記コイル512とコンデンサ513は第4図にも示す
ように互いに直列に接続され、周知の共振回路を構成す
る如くなっており、該コイル512及びコンデンサ51
3の数値は前記周波数fOにおいて、電圧と電流の位相
が同相で共振(同調)する値に設定されている。また、
コンデンサ514はスイッチ511を介してコンデンサ
513の両端に並列に接続されており、該スイッチ51
1がオンとなった時、前述した共振回路における電流の
位相を遅らせ、受信信号の位相を所定角度遅らせる作用
を行なう。
なお、前記コイル412とコイル512とを比較すると
、コアの有無、コイルの直径と長さとの比。
コイルを構成する線の単位長さ当たりの抵抗値等の相違
からその損失が異なり、コイル512の損失はコイル4
12に比べてかなり大きくなっている。
第4図は前記同調回路41及び51、送信回路6並びに
受信回路7の詳細とともに装置全体の構成を示すもので
ある。同図において、61はタイミング回路、62は駆
゛動回路であり、これらは送信回路6を構成する。また
、71は増幅器、72は受信タイミング切替回路、73
は帯域フィルタ(BPF)、74は検波器、75.76
は位相検波器(PSD)、77.78.79は低域フィ
ルタ(L P F)であり、これらは受信回路7を構成
する。
処理装置8は周知のマイクロプロセッサ等より構成され
、タイミング回路61を制御するとともに位置検出部1
の各ループコイルの切替を制御し、また、低域フィルタ
77〜79からの出力値をアナログ・ディジタル(A/
D)変換し、後述する演算処理を実行して、ベン4又は
カーソル5のうちの使用されているものを識別し、その
指定位置の座標値を算出し、さらにそのスイッチ等の状
態を識別し、これに応じた処理を行なう。
次に動作について説明するが、まず、位置検出部1とベ
ン4又はカーソル5との間で電波が送受信されるようす
、並びにこの際得られる信号について、第5図(a) 
(b) (c)に従って説明する。
タイミング回路61は所定の周波数fO,例えば500
kHzの矩形波信号A、該規矩形波信号の位相を所定角
度遅らせた信号A″(図示せず)、所定の周波数fk、
例えば15.825k Hzの送受切替信号B及び受信
タイミング信号C1,C2゜C3を発生する。前記矩形
波信号Aは位相検波器75に送出されるとともに図示し
ない低域フィルタにより正弦波信号に変換されて駆動回
路62に送出され、また、矩形波信号A゛は位相検波器
76に送出され、また、送受切替信号Bは送受切替回路
3に送出され、さらにまた、処理装置8の制御に基づい
て、受信タイミング信号CI、C2゜C3のうちのいず
れが一つが受信タイミング切替回路72に送出される。
駆動回路62に送出された正弦波信号は平衡信号に変換
され、送受切替回路3に送出されるが、該送受切替回路
3は送受切替信号Bに基づいて駆動回路62及び増幅器
71のいずれか一方を切替接続するため、送受切替回路
3より選択回路2に出力される信号は時間T (−1/
2 fk ) 、ここでは32μSec毎に5(10k
Hzの信号を出したり出さなかったりする信号りとなる
前記信号りは選択回路2を介して位置検出部1の一のル
ープコイル11−i  (i−1,2,・−・・・・4
8)に送出されるが、この時、該ループコイル11−1
は前記信号りに基づく電波を発生する。
この際、位置検出部1のループコイル11−1付近にて
ベン4が略直立状態、即ち使用状態に保持されて・いる
と、該電波はベン4のコイル412を励振し、その同調
回路41に前記信号りに同期した誘導電圧E・を発生さ
せる。
その後、信号りにおいて信号無しの期間、即ち受信期間
に入るとともにループコイル11−1が受信回路7側に
切替えられると、該ループコイル11−1よりの電波は
直ちに消滅するが、前記誘導電圧Eは同調回路41内の
損失に応じて徐々に減衰する。
一方、前記誘導電圧Eに基づいて同調回路41を流れる
電流は、コイル412より電波を発信させる。該電波は
受信回路7に接続されたループコイル11−1を逆に励
振するため、該ループコイル11−1にはコイル412
からの電波による誘導電圧が発生する。該誘導電圧は受
信期間の間のみ送受切替回路3より増幅器71に送出さ
れ増幅されて受信信号Fとなり、さらに受信タイミング
切替回路72に送出される。
受信タイミング切替回路72は後続する帯域フィルタ7
3に前記受信信号F中のどの部分を出力するかを制御す
るためのもので、受信タイミング信号C1又はC2ある
いはC3がハイ(H)レベルの期間は受信信号Fを出力
し、ロー(L)レベルの期間は何も出力しない。
前記受信タイミング信号C1は受信信号Fの全ての期間
に相当する信号を取出すためのもので、実質的に送受切
替信号Bの反転信号である。また、受信タイミング信号
C2は受信信号Fの最初(フロント側)の所定期間、例
えばt−gμ5ec(−T/4)に相当する信号を取出
すためのものであり、受信信号C3は受信信号Fの最後
(リア側)の所定期間tに相当する信号を取出すための
ものである。
ここで、受信タイミング切替回路72に受信タイミング
信号C1が入力されると、その出力には信号Gl  (
実質的に受信信号Fと同一)が得られる。該信号Glは
帯域フィルタ73に送出されるが、該帯域フィルタ73
は周波数fOを中心とする通過帯域を有するフィルタで
あり、前記信号Gl中の周波数fO成分のエネルギーに
応じた振幅hlを有する信号H1(厳密には、数個の信
号G1が帯域フィルタ73に入力され収束した状態にお
いて)を検波器74及び位相検波器75゜76に送出す
る。
前記検波器74に入力された信号H1は検波・整流され
、信号工1とされた後、遮断周波数の充分低い低域フィ
ルタ77にて前記振幅h1のほぼ1/2に対応する電圧
値VXを有する直流信号Jlに変換され、処理装置8に
送出される。
前記信号J1の電圧値VXはペン4とループコイル11
−1との間の距離に比例した値を示し、/l/ −フ:
Iイル11−iが切替えられると変化するため、各ルー
プコイル毎に得られる電圧値VXをディジタル値に変換
し、これらに後述する演算処理を実行することにより、
ペン4による指定位置の座標値が算出される。
また一方、位相検波器75には前記矩形波信号Aが検波
信号として入力されており、この時、スイッチ411が
オフであって、信号H1の位相が矩形波信号Aの位相と
ほぼ一致しているとすると、ちょうど信号H1を正側に
反転した信号(実質的に信号11と同一)を出力する。
この信号は前記同様の低域フィルタ78にて振幅hlの
ほぼl/2に対応する電圧値を有する直流信号(実質的
に信号J1と同一)に変換され、処理装置8に送出され
る。
また、位相検波器76には矩形波信号A′が検波信号と
して入力されているが、前述したようにスイッチ411
がオフであって、信号H1の位相が矩形波信号A′の位
相に対して所定角度進んでいるとすると、正側及び負側
に成分を有する信号を出力する。この信号は前記同様の
低域フィルタ79にて直流信号に変換され処理装置8に
送出されるが、位相検波器76の出力信号において正側
及び負側に成分を有するため、低域フィルタ79の出力
の電圧値は低域フィルタ78の出力の電圧値に比べてか
なり小さい値となる。
、 ここで、ペン4のスイッチ411がオンになると、
同調回路41を流れる電流の位相は誘導電圧Eに対して
遅れ、受信信号Fの位相も所定角度遅れる、即ち矩形波
信号A′の位相とほぼ一致することになる。従って、こ
の時の帯域フィルタ73の出力H1は位相検波器75に
よって正側及び負側に成分を有する信号とされ、低域フ
ィルタ78の出力は前述したスイッチ411がオフの場
合の低域フィルタ79の出力とほぼ同じ電圧値となるが
、位相検波器76によって正側に反転した信号とされ、
低域フィルタ79の出力は前記同様、振幅h1のほぼ1
/2に対応する所定の電圧値を有する直流信号となる。
このようにスイッチ411がオフの場合は低域フィルタ
78の出力に所定の電圧値が得られ、また、スイッチ4
11がオンであれば低域フィルタ79の出力に所定の電
圧値が得られるため、処理装置8において、受信タイミ
ング信号C1を選択した時の低域フィルタ78及び79
の出力値を監視することにより、スイッチ411がオフ
であるか又はオンであるかを検出することができる。な
お、カーソル5を使用した場合において、そのスイッチ
511のオン・オフについても同様に検出することがで
きる。
また、ここで識別されたスイッチ411(又は511)
のオン(又はオフ)の状態を示す情報は、ペン4(又は
カーソル5)による指定位置の座標値のうちで、実際に
入力すべき値を指定する情報等として使用される。
一方、受信タイミング切替回路72に受信タイミング信
号C2が入力されると、その出力には信号G2が得られ
、この時、帯域フィルタ73の出力には振幅h2を有す
る信号H2(厳密には、数個の信号G2が帯域フィルタ
73に入力され収束した状態において)が得られる。さ
らにまた、受信タイミング切替回路72に受信タイミン
グ信号C3が入力されると、その出力には信号G3が得
られ、この時、帯域フィルタ73の出力には振幅h3を
有する信号H3(厳密には、数個の信号G3が帯域フィ
ルタ73に入力され収束した状態において)が得られる
これらの信号H2,H3は前記同様、検波器74で検波
・整流され、信号I2.I3とされた後、低域フィルタ
77にて振幅h2.h3のほぼ1/2にそれぞれ対応す
る電圧値VP、VRを有する直流信号J2.J3に変換
され、処理装置8に送出される。
受信信号Fは前述したように徐々に減衰するが、電圧値
VFは受信信号Fのフロント側の期間を内のエネルギー
に比例し、また、電圧値VR:を受信信号Fのリア側の
期間を内のエネルギーに比例するものであるため、電圧
値VFとVRとの比は受信信号F・の減衰度を表わすも
のとなる。
従って、処理装置8において、受信タイミング信号C2
を受信タイミング切替回路72に入力した時に低域フィ
ルタ77より得られる電圧値VFと、受信タイミング信
号C3を受信タイミング切替回路72に入力した時に低
域フィルタ77より得られる電圧値VRとをディジタル
値に変換し、これらの比の演算を実行させることにより
、受信信号Fの減衰度を知ることができる。
ところで、位置検出部1のループコイル11−i付近に
おいて、ペン4の代りにカーソル5が置かれている、即
ち使用状態となっていると、信号りに基′づいてループ
コイル11−1より発信される電波はカーソル5のコイ
ル512を励振し、その同調回路51に前記信号りに同
期した誘導電圧Kを発生する。該誘導電圧には前記同様
、ループコイル11−1が増幅器71側に切替えられる
と徐々に減衰するが、該誘導電圧Kに基づいて同調回路
51を流れる電流はコイル512より電波を発信させる
前記電波はループコイル11−1を逆に励振するため、
該ループコイル11−1にはコイル512からの電波に
よる誘導電圧が発生する。該誘導電圧は前記同様、受信
期間の間のみ送受切替回路3より増幅器71に送出され
増幅されて受信信号りとなり、さらに受信タイミング切
替回路72に送出される。
受信タイミング切替回路72には前述したように受信タ
イミング信号CI、C2及びC3が切替入力されており
、これらに対応してそれぞれ信号Ml、M2及びM3が
出力される。さらに、これらの信号Ml、M2及びM3
は帯域フィルタ73に送出され、それぞれ振幅nl、n
2及びn3を有する信号Nl、N2及びN3となる。
前記信号Nl、N2及びN3は前記同様、検波器74、
位相検波器75.76及び低域フィルタ77〜79を経
て処理装置8に送出されるが、信号N1に対応する低域
フィルタ77の出力値より前述したようにしてカーソル
5による指定位置の座標値が算出され、また、信号N1
に対応する低域フィルタ78及び79の出力値より前述
したようにしてスイッチ511のオン・オフが検出され
、さらに信号N2及びN3に対応する低域フィルタ77
の出力値より前述したようにして受信信号りの減衰度が
得られる。
ここで、ペン4の同調回路41とカーソル5の同調回路
51とを比較すると、前述したコイル412及びコイル
512における損失の差の分だけ信号、即ち誘導電圧E
及びKの減衰度が異なり、ここでは同調回路51におけ
る誘導電圧にの減衰度が同調回路41における誘導電圧
Eの減衰度に比べてより大きい。前記誘導電圧E及びK
における減衰度はそのまま受信信号F及びLの減衰度に
反映され、また、これらの減衰度は周囲温度等が大幅に
変わったりしない限り、はとんど変化しない。
従って、処理装置8において、ペン4の同調回路41及
びカーソル5の同調回路51のそれぞれに対応する受信
信号の減衰度を予め記憶させておき、これらと前記減衰
度の演算結果とを比較することにより、使用中の位置指
示器がペン4であるか又はカーソル5であるかが識別さ
れる。
次に第6図乃至第8図に従って、本発明の装置における
位置検出及び位置指示器の識別並びにそのスイッチのオ
ン・オフ識別(以下、これらを合せて状態識別と称す。
)のようすを説明する。
まず、装置全体の電源が投入され、測定開始状態になる
と、処理装置8はタイミング回路61を@Q御して受信
タイミング信号C1を受信タイミング切替回路72に供
給させるとともに、位置検出部1のループコイル11−
1〜11−48のうち、最初のループコイル11−1を
選択する情報を選択回路2に送り、該ループコイル11
−1を送受切替回路3に接続する。送受切替回路3は前
述した送受切替信号Bに基づいて、ループコイル11−
1を送信回路6及び受信回路7に交互に切替制御する。
この際、送信回路6は32μsecの送信期間において
、第6図(a)に示すような500kHzの16個の正
弦波信号を該ループコイル11−1へ送る。前記送信及
び受信の切替は第6図(b)に示すように一のループコ
イル、ここでは11−1に対して7回繰返される。この
7回の送信及び受信の繰返し期間が、一のループコイル
の選択期間(448usea )に相当する。
受信回路7の受信タイミング切替回路72の出力には、
一のループコイルに対して7回の受信期間毎に誘導電圧
が得られるが、この誘導電圧は前述したように帯域フィ
ルタ73にて平均化され、検波器74、位相検波器75
.76及び低域フィルタ77〜79を経て処理装置8に
送出される。
この時、低域フィルタ77の出力値はA/D変換され、
ペン4(又はカーソル5)とループコイル11−1との
距離に比例した検出電圧、例えばVxlとして一時記憶
される。
次に処理装置8はループコイル11−2を選択する情報
を選択回路2に送り、該ループコイル11−2を送受切
替回路3に接続し、ペン4(又はカーソル5)とループ
コイル11−2との距離に比例した検出電圧Vx2を得
てこれを記憶し、以後、同様にループコイル11−3〜
11−48を順次送受切替回路3に接続し、第6図(e
)に示すような各ループコイル毎のペン4(又はカーソ
レレ5)との距離に比例した検出電圧V xl= V 
x4B(但し、第6図(e)にはその一部のみをアナロ
グ的な表現で示す。)を記憶する。
実際の検出電圧は、第7図に示すようにペン4(又はカ
ーソル5)が置かれた位置(xp )を中心として、そ
の前後の数本のループコイルのみに得られる。
処理装置8は前記記憶した検出電圧の電圧値が一定の検
出レベル以上である時、これらの電圧値より後述する如
くしてペン4(又はカーソル5)の位置を表わす座標値
を算出し、これを図示しない上位装置に転送する。
次に処理装置8は前記ループコイル11−1〜11−4
8のうち、最大の検出電圧が得られたループコイルを検
出し、これを選択する情報を選択回路2に送出するとと
もに、タイミング回路61より受信タイミング切替回路
72に受信タイミング信号C2を供給させ、電波の送受
信を複数回、例えば7回繰返させ、その時、前述したよ
うにして低域フィルタ77より得られた出力値をA/D
変換し、電圧値VFとして一時記憶する。また、処理装
置8は最大の検出電圧が得られたループコイルを選択さ
せたまま、タイミング回路61より受信タイミング切替
回路72に受信タイミング信号C3を供給させ、電波の
送受信を同じく7回繰返させ、その時、低域フィルタ7
7より得られた出力値をA/D変換し、電圧値VRとし
て一時記憶する。
処理装置8は前記電圧値■FとVRとの比を計算し□、
得られた値と予め記憶したペン4及びカーソル5のそれ
ぞれに対応する受信信号の減衰度とを比較し、使用中の
位置指示器がペン4であるか又はカーソル5であるかを
識別する。
さらに、処理装置8は最大の検出電圧が得られたループ
コイルを選択させたまま、タイミング回路61より受信
タイミング切替回路72に受信タイミング信号C1を供
給させ、電波の送受信を同じく7回繰返させ、その時、
低域フィルタ78及び79より得られた出力値をA/D
変換し、前述したようにこれらの値のいずれが所定の値
以上であるかを検出し、そのスイッチ411(又は51
1)のオン・オフを識別する。なお、ペン4の同調回路
41とカーソル5の同調回路51とでは、低域フィルタ
78又は79から得られる前記所定の値が異なる場合が
多いので、実際には同調回路41及び51にそれぞれ対
応して予め記憶させておいた所定の値を前記ペン4又は
カーソル5の識別結果に応じて選択し、これと低域フィ
ルタ78及び79より得られる出力値とを比較して、ス
イッチ411(又は511 )のオン・オフを識別して
いる。
前記スイッチ411(又は511 )のオン・オフの識
別結果は前述した使用中の位置指示器の識別結果ととも
に上位装置に転送される。
このよろにして第1回目の位置検出及び状態識別が終了
すると、処理装置8は第8図に示すように第2回目以降
の位置検出として、前記ループコイル11−1〜11−
48のうち、最大の検出電圧が得られたループコイルを
中心として、その前後の一定数、例えば10本のループ
コイルのみを選択する情報を選択回路2に送出し、前記
同様にして出力値を得てペン4(又はカーソル5)に対
する位置検出を行ない、得られた座標値を転送しその値
を更新し、また、前記同様な状態識別を行ない、その識
別結果を転送し更新し、以下、これらを繰返す。
従って、ペン4(又はカーソル5)を位置検出部1上で
操作すると、その間のペン4(又はカーソル5)による
指定位置の座標値は全て上位装置に転送され、また、こ
の際、スイッチ411  (又は511)をオンにする
と、該オン状態の識別情報が上位装置に転送され、該上
位装置側ではこの時点の座標値を入力すべき座標値とし
て認識することが可能となる。
また、第8図中、レベルチェックとは検出電圧の最大値
が前記検出レベルに達しているか否か及び最大値の検出
電圧を有するループコイルがどのループコイルであるか
をチェックし、検出レベルに達していなければ以後の座
標計算等を停止し、また、次回の位置検出動作及び状態
識別動作において選択するループコイルの中心を設定す
る。
座標値xpを求める算出方法の一つとして、前記検出電
圧Vxl〜V x48の極大値付近の波形を適当な函数
で近似し、その函数の極大値の座標を求める方法がある
例えば第6図(C)において、最大値の検出電圧Vx3
と、その両側の検出電圧Vx2及びVx4を2次函数で
近似すると、次のようにして算出することができる(但
し、各ループコイル11−1〜11−48の中心位置の
座標値をxi −x48とし、その間隔をΔXとする。
)。まず、各電圧と座標値より、 VX2−a (X2−xp )  +b    ・・・
・・・(1)Vx3− a (x3− xp )  +
 b    −−(2)Vx4−a(x4−xp)  
+b    −−−−=<3)となる。ここで、a、b
は定数(a< O)である。
また、 x3 −x2 −ΔX              ・
・・・・・(4)x4 −x2−2ΔX       
     ・・・・・・(5)となる。(4) 、 (
5)式を(2) 、 (3)式に代入して整理すると、 xp−x2+Δx/ 2  ((3Vx2−4 Vx3
+Vx4) / (Vx2−2 Vx3+Vx4) )
・・・・・・(6) となる。
従って、各検出電圧VXI〜V X4gより、前記レベ
ルチェックの際に求められた最大値の検出電圧及びその
前後の検出電圧を抽出し、これらと該最大値の検出電圧
が得られたループコイルの1つ前のループコイルの座標
値(既知)とから前述した(6)式に相当する演算を行
なうことにより、ベン4(又はカーソル5)の指定位置
の座標値xpを算出できる。
第9図は本発明の第2の実施例を示すもので、ここでは
X方向及びY方向の位置検出を行なう例を示す。即ち、
図中、1aはX方向及びY方向の位置検出部で、第1の
実施例における位置検出部1が2組、そのループコイル
が互いに直交する如く重ね合わされたものである。また
、2a及び2bはX方向及びY方向の選択回路、3a及
び3bはX方向及びY方向の送受切替回路、62a及び
62bはX方向及びY方向の駆動回路、71a及び71
bはX方向及びY方向の増幅器であり、それぞれ第1の
実施例における選択回路2、送受切替回路3、駆動回路
62、増幅器71と同様な構成を有している。
また、63はXY切替回路であり、タイミング回路61
から低域フィルタ(図示せず)を介して入力される正弦
波信号を駆動回路62a又は62bのいずれか一方に加
え、位置検出する方向を選択するためのものである。ま
た、72′は受信タイミング切替回路であり、増幅器7
1a又は増幅器71bからの受信信号を検出する方向と
ともに受信タイミングを選択して帯域フィルタ73に加
えるためのものである。また、8aは処理装置であり、
XY切替回路63及び受信タイミング切替回路72′を
制御し、X方向及びY方向の位置検出を交互に行なわせ
るようにした点を除いて、前記処理装置8と同様である
。なお、処理装置8aにおける第2回目以降の位置検出
動作及び状態識別動作のタイミングを第10図に示す。
このように本実施例によれば、ベン4又はカーソル5に
対するX方向及びY方向の2方向の位置(座標)検出が
容易にできる。なお、その他の構成・作用は第1の実施
例と同様である。
なお、前記実施例において、ベン4の使用状態を手書き
文字の認識処理モードと定義付け、カーソル5の使用状
態を通常の座標入力モードと定義付け、これらのモード
を指定するコマンド情報を処理装置8aより上位装置に
送出するようにすれば、位置検出部1a上に略直立状態
に保持したベン4を持っていくのみで手書き文字の認識
処理モードを起動させ、さらにスイッチ411を作動さ
せて文字を描くことにより該手書き文字の座標値を読取
らせることができ、また、位置検出部1a上にカーソル
5を置くのみで通常の座標入力モードを起動させ、さら
に入力したい位置にカーソル5の指標器53の「+」印
を合せてスイッチ511を作動させるのみでその座標値
を入力することができる。
また、第1又は第2の実施例において、位置検出部1又
は1aにマイクロフォン等を取付けるとともに処理装置
8又は8aに音声認識機能を持たせることにより、各種
の命令を音声にて行なうようにすることもできる。
また、第1及び第2の実施例において、ベン4を使用し
た場合とカーソル5を使用した場合ではその位置検出電
圧の曲線に若干の差があるが、該ベン4又はカーソル5
に対応した補間値等を、前記ベン4又はカーソル5の識
別に応じて使用することにより、位置検出精度を向上さ
せることもできる。
また、実施例では損失が異なるコイルを用いて各同調回
路の減衰度に差を与えたが、コイルとコンデンサとの間
に抵抗を挿入することにより損失を付与し、各同調回路
の減衰度に差を与えることもできる。また、実施例では
ベンとカーソルとを識別する場合を例にとって説明した
が、複数のペン、例えば電子黒板装置等における色の異
なるマーカをそれぞれ備えたペンの識別、又は複数のカ
ーソルの識別、あるいは複数のペン及び複数のカーソル
の識別等に応用することもできる。
また、実施例中のループコイルの本数やその並べ方は一
例であり、これに限定されないことはいうまでもない、
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、位置検出部のルー
プコイルより、所定の周波数を同調周波数とし内部の損
失が異なる同調回路をそれぞれ有する複数の位置指示器
のうちの使用されている一の位置指示器に対して電波を
送信し、該同調回路より逆に発信される電波をループコ
イルで受信し、この際、発生する誘導電圧を検出し、こ
れを多数のループコイルの全てについて行ない、得られ
た多数の誘導電圧より位置指示器の指定位置を検出する
とともに前記誘導電圧の減衰度を検出して回路内の損失
を検出し、使用中の位置指示器を識別するようになした
ため、位置指示器側にはコイルとコンデンサを主要な要
素とする同調回路を設けるのみで良く、コードが不要と
なり且つ電池や磁石等の重量のある部品が不要となり、
その分、操作性が良くなり、また、位置指示器の種別を
処理装置又はその上位装置側へ送出することかでき、そ
の処理モードの指定情報等を送出することかできる。ま
た、位置検出部には特別な部品を必要としないため、大
型化でき、電子黒板等への適用が可能となり、さらに得
られた誘導電圧に対する演算処理の精度を上げることに
よって、位置検出精度を上げることができる。また、位
置検出iをX方向及びY方向に設けたものによれば、X
方向及びY方向の2方向の位置検出が可能となる等の利
点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の位置検出装置の第1の実施例を示す構
成図、第2図はスタイラスペンの断面図、第3図はカー
ソルの一部切欠斜視図、第4図はスタイラスペン及びカ
ーソルの同調回路、送信回路並びに受信回路の詳細とと
もに装置全体の構成を示す図、第5図(a) (b) 
(e)は第4図の各部の信号波形図、第6図(a) (
b) (c)は第1の実施例における基本的な位置検出
動作を示すタイミング図、第7図は第1回目の位置検出
動作の際に各ループコイルより得られる検出電圧を示す
図、第8図は第2回目以降の位置検出動作及び状態識別
動作を示すタイミング図、第9図は本発明の第2の実施
例を示す第4図と同様な図、第10図は第2の実施例に
おける第8図と同様な図である。 1・・・位置検出部、11−1〜11−48・・・ルー
プコイル、2・・・選択回路、3・・・送受切替回路、
4・・・スタイラスペン、5・・・カーソル、6・・・
送信回路、7・・・受信回路、8・・・処理装置、41
.51・・・同調回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多数のループコイルを位置検出方向に並設してな
    る位置検出部と、 前記多数のループコイルより一のループコイルを順次選
    択する選択回路と、 前記選択された一のループコイルを所定の周波数の交流
    信号で駆動する送信回路と、 コイルとコンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周
    波数とし、内部の損失が異なる同調回路をそれぞれ有す
    る複数の位置指示器と、 前記選択された一のループコイルに発生する電圧中、前
    記所定の周波数とほぼ同一周波数の誘導電圧を検出する
    受信回路と、 前記選択された一のループコイルを前記送信回路及び受
    信回路に交互に接続する送受切替回路と、 各ループコイルに発生する前記誘導電圧より位置指示器
    の指定位置を算出するとともに、該誘導電圧の減衰度を
    検出し、これより使用中の位置指示器を識別する処理装
    置と からなる位置検出装置。
  2. (2)識別した位置指示器に応じて、処理装置又はその
    上位装置における処理モードの指定情報を送出するよう
    になしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    位置検出装置。
  3. (3)多数のループコイルをX方向及びY方向にそれぞ
    れ並設してなるX方向及びY方向の位置検出部と、 前記X方向及びY方向の多数のループコイルより、X方
    向及びY方向の一のループコイルを順次選択するX方向
    及びY方向の選択回路と、前記選択されたX方向及びY
    方向の一のループコイルを所定の周波数の交流信号で駆
    動する送信回路と、 コイルとコンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周
    波数とし、内部の損失が異なる同調回路をそれぞれ有す
    る複数の位置指示器と、 前記選択されたX方向及びY方向の一のループコイルに
    発生する電圧中、前記所定の周波数とほぼ同一周波数の
    誘導電圧を検出する受信回路と、前記選択されたX方向
    及びY方向の一のループコイルを前記送信回路及び受信
    回路に交互に接続するX方向及びY方向の送受切替回路
    と、X方向及びY方向の各ループコイルに発生する前記
    誘導電圧より位置指示器のX方向及びY方向の指定位置
    を算出するとともに、該誘導電圧の減衰度を検出し、こ
    れより使用中の位置指示器を識別する処理装置と からなる位置検出装置。
  4. (4)識別した位置指示器に応じて、処理装置又はその
    上位装置における処理モードの指定情報を送出するよう
    になしたことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の
    位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01114925A (ja) * 1987-10-29 1989-05-08 Pentel Kk プローブスイッチ状態検出方式
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WO1992009029A1 (en) * 1990-11-16 1992-05-29 Seiko Instruments Inc. Device for reading out coordinate
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