JPS63307522A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPS63307522A
JPS63307522A JP62142994A JP14299487A JPS63307522A JP S63307522 A JPS63307522 A JP S63307522A JP 62142994 A JP62142994 A JP 62142994A JP 14299487 A JP14299487 A JP 14299487A JP S63307522 A JPS63307522 A JP S63307522A
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loop
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山並 嗣也
Takahiko Funahashi
舟橋 孝彦
Toshiaki Senda
仙田 聡明
Toshihide Chikami
敏秀 千頭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コードレスの位置指示器の指定位置を検出す
る位置検出装置に関するものである。
(従来の技術) 従来の位置検出装置としては、磁歪伝達媒体の一端又は
位置指示器の先端に設けた駆動コイルにパルス電流を印
加して前記磁歪伝達媒体に磁歪振動波を生起させた時点
より、位置指示器の先端又は磁歪伝達媒体の一端に設け
た検出コイルに前記磁歪振動波に基づく誘導電圧を検出
するまでの時間を処理装置等で測定し、これより位置指
示器の指定位置を算出する如くなしたものがあった。
また、従来の他の位置検出装置としては、複数の駆動線
と検出線とを互いに直交して配置し、駆動線に順次電流
を流すとともに検出線を順次選択して誘導電圧を検出し
、フェライトのような磁性体を有する位置指示器で指定
した位置を大きな誘導電圧が誘起された検出線の位置よ
り検出するようになしたものがあった。
(発明が解決しようとする問題点) 前者の装置では位置検出精度は比較的良好であるが、タ
イミング信号等を授受するために位置指示器と処理装置
等との間にコードを必要とし、その取扱いが著しく制限
されるとともに、位置指示器を磁歪伝達媒体に対して垂
直に保持し、且つかなり近接させて使用しなければなら
なかった。
また、後者の装置では位置指示器をコードレスとするこ
とはできるが、座標位置の分解能が線の間隔で決まり、
分解能を上げるために線の間隔を小さくするとSN比及
び安定度が悪くなり、従って分解能を上げることが困難
であり、また、駆動線と検出線の交点の真上の位置検出
が困難であり、さらに位置指示器を線に極く接近させな
ければならないという問題点があった。
本発明は、位置指示器がどこにも接続されず操作性が良
く、しかも精度の良い位置検出が可能な装置を提供する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するため、第1発明として多数のルー
プコイルを位置検出方向に並設してなる位置検出部と、
前記多数のループコイルより一のループコイルを順次選
択する選択回路と、前記選択された一のループコイルを
所定の周波数の交流信号で駆動する送信回路と、コイル
とコンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周波数と
する同調回路を有する位置指示器と、前記選択された一
のループコイルに発生する電圧中、前記所定の周波数と
ほぼ同一周波数の誘導電圧を検出するとともに、前記多
数のループコイルの切替に同期した所定のタイミングの
電圧値を保持する受信回路と、前記選択された一のルー
プコイルを前記送信回路及び受信回路に交互に接続する
送受切替回路と、各ループコイルに発生する誘導電圧の
うちの前記保持された電圧値より位置指示器の指定位置
を算出する処理装置とからなる位置検出装置を提案し、
また、第2発明として多数のループコイルをX方向及び
Y方向にそれぞれ並設してなるX方向及びY方向の位置
検出部と、前記X方向及びY方向の多数のループコイル
より、X方向及びY方向の一のループコイルを順次選択
するX方向及びY方向の選択回路と、前記選択されたX
方向及びY方向の一のループコイルを所定の周波数の交
流信号で駆動する送信回路と、コイルとコンデンサ。
を含み、前記所定の周波数を同調周波数とする同調回路
を有する位置指示器と、前記選択されたX方向及びY方
向の一のループコイルに発生する電圧中、前記所定の周
波数とほぼ同一周波数の誘導電圧を検出するとともに、
前記X方向及びY方向の多数のループコイルの切替に同
期した所定のタイミングの電圧値を保持する受信回路と
、前記選択されたX方向及びY方向の一のループコイル
を前記送信回路及び受信回路に交互に接続するX方向及
びY方向の送受切替回路と、X方向及びY方向の各ルー
プコイルに発生する誘導電圧のうちの前記保持された電
圧値より位置指示器のX方向及びY方向の指定位置を算
出する処理装置とからなる位置検出装置を提案する。
(作 用) 第1発明によれば、多数のループコイルのうちの一のル
ープコイルが選択回路により選択され、これに送受切替
回路により送信回路が接続され、所定の周波数の交流信
号が加えられると、該ループコイルより電波が発生する
。該電波は位置検出部上で位置指定を行なう位置指示器
一の同調回路内のコイルを励振し、該同調回路に前記交
流信号に同期した誘導電圧を発生させる。その後、送受
切替回路により前記選択された一のループコイルに受信
回路が接続されるとともに前記交流信号が切断されると
前記電波は消滅するが、位置指示器の同調回路に発生し
た誘導電圧は該回路内に電流を流すとともに内部の損失
に基づいて徐々に減衰する。該同調回路を流れる電流は
前記一のループコイルに加えられた交流信号の周波数と
ほぼ同一周波数の電波を同調回路内のコイルより発生さ
せ、該電波は受信回路に接続された前記一のループコイ
ルを逆に励振するため、該一のループコイルには前記同
調回路における誘導電圧に相似な誘導電圧が発生する。
前記電波の送受信はループコイルを切替えて順次繰返さ
れるが、該ループコイルと位置指示器のコイルとの共振
によって行なわれるため、前記誘導電圧の電圧値はルー
プコイルと位置指示器のコイルとの距離及び電波の送受
信の時間に依存し、該距離が小さい程大きくなり、また
、該時間が長い程大きくなる(但し、時間については所
定時間以上経過すると、収束してほぼ一定値となる。)
。従って、前記多数のループコイルの切替に同期した所
定のタイミングにおける前記誘導電圧の電圧値をとると
、前記距離のみに依存し、位置指示器を置いた位!(指
定位置)に最も近いループコイルに発生する誘導電圧を
最大として、該指定位置から離れるに従って徐々に小さ
くなる誘導電圧が各ループコイルより得られる。前記各
誘導電圧の電圧値は処理装置に、より演算処理され、電
圧値が極大値となる位置、即ち位置指示器の指定位置の
座標値が求められる。
なお、位置指示器を位置検出方向に直交する方向に沿っ
て動かしても、各ループコイルと位置指示器との距離は
変わらないので、同一の座標値が得られる。
また、第2発明によれば、X方向及びY方向において、
ループコイルと位置指示器のコイルとの間の共振に基づ
く誘導電圧が求められ、これより位置指示器のX方向及
びY方向のいわゆる2次元の指定位置の座標値が求めら
れる。
(実施例) 第1図は本発明の位置検出装置の第1の実施例を示すも
ので、図中、1は位置検出部、2は選択回路、3は送受
切替回路、4は位置指示器、5は送信回路、6は受信回
路、7は処理装置である。
位置検出部1は、互いに平行な導体を有する多数、例え
ば48本のループコイル11−1゜11−2.・・・・
・・11−48が、図中、矢印イ方向(以下、位置検出
方向と称す。)に並設されてなっている。また、各ルー
プコイル11−1〜11−48は互いに平行で且つ重な
り合う如く配置されている。なお、ここでは各ループコ
イル11−1〜11−48を1ターンで構成したが、必
要に応じて複数ターンとなしても良い。該位置検出部1
としては、例えば周知のプリント基板にエツチング加工
を施すこと等によって形成した多数の平行な導体をジャ
ンパ線等で接続することにより、前記多数のループコイ
ルとなしたものを用いることができる。
選択回路2は、前記多数のループコイル11−1〜・1
1−48より一のループコイルを順次選択するものであ
り、前記ループコイル11−1〜11−48の一端は一
の端子群21にそれぞれ接続され、また、他端は他の端
子群22にそれぞれ接続されている。端子群21に対応
する選択接点23及び端子群22に対応する選択接点2
4は互いに連動し、処理装置7からの情報に基づいて動
作し、一のループコイルを選択する如くなっている。該
選択回路2は、周知のマルチプレクサを多数組合せるこ
とによって実現される。
送受切替回路3は、前記選択回路2によって選択された
一のループコイルを送信回路5及び受信回路6に交互に
接続するものであり、前記選択回路2の選択接点23及
び24は、選択接点31及び32にそれぞれ接続されて
いる。また、送信回路5の2つの出力端子は端子33.
35に接続され、また、受信回路6の2つの入力端子は
端子34.36に接続されている。前記端子33゜34
に対応する選択接点31及び端子35.36に対応する
選択接点32は互いに連動し、後述する送受切替信号に
基づいて動作し、送信及び受信を切替える如くなってい
る。なお、該送受切替回路3も周知のマルチプレクサに
よって実現される。
位置指示器4はスタイラスペン(以下、単にベンと称す
。)であり、コイルとコンデンサを含む同調回路41を
内蔵している。
第2図はペン4の詳細な構造を示すもので、合成樹脂等
の非金属素材からなるペン軸42の内部にその先端寄り
から、ボールペン等の芯体43と、該芯体43を摺動自
在に収容し得る透孔を備えたフェライトコア44と、コ
イルバネ45と、スイッチ411.フェライトコア44
の周囲に巻回されたコイル412.コンデンサ413及
び414からなる同調回路41とが一体的に組合されて
内蔵され、その後端にはキャップ46が取付けられてな
っている。
前記コイル412とコンデンサ413は第3図にも示す
ように互いに直列に接続され、周知の共振回路を構成す
る如くなっており、該コイル412及びコンデンサ41
3の数値は所定の周波数fOにおいて、電圧と電流の位
相が同相で共振(同調)する値に設定されている。また
、コンデンサ414はスイッチ411を介してコンデン
サ413の両端に並列に接続されており、該スイッチ4
11がオンとなった時、前述した共振回路における電流
の位相を遅らせ、後述する受信信号の位相を所定角度遅
らせる作用を行なう。なお、スイッチ411はペン軸4
2を手等で保持し、芯体43の先端を位置検出部1の入
力面(図示せず)に押付けることによってペン軸42内
に押込むと、その後端によりコイルバネ45を介して押
圧され、オンとなる如くなっている。
第3図は同調回路41、送信回路5及び受信回路6の詳
細とともに装置全体の構成を示すもので、図中、51は
タイミング回路、52は駆動回路であり、これらは送信
回路5を構成し、また、601は増幅器、602は受信
タイミング切替回路5.603は帯域フィルタ(BPF
)、604は検波器、605 、 Heは位相検波器(
PSD) 、607 、608 。
609は低域フィルタ(LPF) 、610 、611
 。
612はサンプルホールド(SH)回路であり、これら
は受信回路6を構成する。また、81はD−フリップフ
ロップ(FF)、82はインバータである。
処理装置7は周知のマイクロプロセッサ等より構成され
、タイミング回路51を制御するとともに選択回路2に
対する選択情報をD−FF81に送出し、また、SH回
路61O〜812に保持される電圧値をアナログ・ディ
ジタル(A’/D)変換し、この値に後述する演算処理
を実行してベン4による指定位置の座標値を算出し、さ
らにそのスイッチ等の状態を識別し、これに応じた処理
を行なう。
次に動作について説明するが、まず、位置検出部1とペ
ン4との間で電波が送受信されるようす並びにこの際得
られる信号について、第4図に従って説明する。
タイミング回路51は所定の周波数fDの矩形波信号A
、該矩形波信号Aの位相を所定角度遅。
らせた信号A−(図示せず)、所定の周波数f1の送受
切替信号B、受信タイミング信号C及び後述する所定の
タイミング信号を発生する。
前記矩形波信号Aは位相検波器605に送出されるとと
もに図示しない低域フィルタにより正弦波信号に変換さ
れて駆動回路52に送出され、また、矩形波信号A′は
位相検波器BOBに送出され、また、送受切替信号Bは
送受切替回路3に送出され、さらにまた、受信タイミン
グ信号Cは受信タイミング切替回路602に送出される
駆動回路52に送出された正弦波信号は平衡信号に変換
され、送受切替回路3に送出されるが、該送受切替回路
3は送受切替信号Bに基づいて駆動回路52及び増幅器
601のいずれか一方を切替接続するため、送受切替回
路3より選択回路2に出力される信号は時間T (−1
/2 fl )毎に周波数fOの正弦波信号を出したり
出さなかったりする信号りとなる。
前記信号りは選択回路2を介して位置検出部1の一のル
ープコイル11−i  (i−1,2,・・・・・・4
8)に送出されるが、この時、該ループコイル11−1
は前記信号りに基づく電波を発生する。
この際、位置検出部1のループコイル11−1付近にて
ペン4が略直立状態、即ち使用状態に保持されていると
、該電波はペン4のコイル412を励振し、その同調回
路41に前記信号りに同期した誘導電圧Eを発生させる
その後、信号りにおいて信号無しの期間、即ち受信期間
に入るとともにループコイル11−1が受信回路6側に
切替えられると、該ループコイル11−1よりの電波は
直ちに消滅するが、前記誘導電圧Eは同調回路41内の
損失に応じて徐々に減衰する。
一方、前記誘導電圧Eに基づいて同調回路41を流れる
電流は、コイル412より電波を発信させる。該電波は
受信回路6に接続されたループコイル11−1を逆に励
振するため、該ループコイル11−1にはコイル412
からの電波による誘導電圧が発生する。該誘導電圧は受
信期間の間のみ送受切替回路3より増幅器801に送出
され増幅されて受信信号Fとなり、さらに受信タイミン
グ切替回路602に送出される。
受信タイミング切替回路802には実質的に送受切替信
号Bの反転信号である受信タイミング信号Cが入力され
ており、該信号Cがハイ(H)レベルの期間は受信信号
Fを出力し、ロー(L)レベルの期間は何も出力しない
ため、その出力には信号G(実質的に受信信号Fと同一
)が得られ、該信号Gは帯域フィルタ603に送出され
る。
帯域フィルタ603は周波数fOを中心とする通過帯域
を有するフィルタであり、前記信号G中の周波数fO酸
成分エネルギーに応じた振幅りを有する信号H(当初、
信号Hの振幅は信号Gが加わる度に増加するが、ここで
は所定数、例えば7〜8個の同一エネルギー、即ち同一
振幅の信号Gが入力されることによってほぼ収束し、一
定の振幅りとなった状態を示す。)を検波器804及び
位相検波器805 、608に送出する。
前記検波器604に入力された信号Hは検波・整流され
、信号Iとされた後、遮断周波数の充分低い低域フィル
タ607にて前記振幅りのほぼ1/2に対応する電圧値
VXを有する直流信号Jに変換され、後述する如<SR
回路BlOに一時保持され、処理装置7に送出される。
前記信号Jの電圧値VXはペン4とループコイル11−
1との間の距離に比例した値を示し、ループコイル11
−iが切替えられると変化するため、各ループコイル毎
に得られる電圧値Vxをディジタル値に変換し、これら
に後述する演算処理を実行することにより、ペン4によ
る指定位置の座標値を算出する。
また一方、位相検波器605には前記矩形波信号Aが検
波信号として人力されており、この時、スイッチ411
がオフであって、信号Hの位相が矩形波信号Aの位相と
ほぼ一致しているとすると、ちょうど信号Hを正側に反
転した信号(実質的に信号Iと同一)を出力する。この
信号は前記同様の低域フィルタ60Bにて振幅りのほぼ
l/2に対応する電圧値を有する直流信号(実質的に信
号Jと同一)に変換され、SH回路611に一時保持さ
れて処理装置7に送出される。
また、位相検波器[ioBには矩形波信号A゛が検波信
号として入力されているが、前述したようにスイッチ4
11がオフであって、信号Hの位)目が矩形波信号A′
の位相に対して所定角度進んでいるとすると、正側及び
負側に成分を有する信号を出力する。この信号は前記同
様の低域フィルタ809にて直流信号に変換され、SH
回路812に一時保持されて処理装置7に送出されるが
、位相検波器606の出力信号において正側及び負側に
成分を有するため、低域フィルタB09、即ちSR回路
612の出力の電圧値は低域フィルタ808、即ちSH
回路811の出力の電圧値に比べてかなり小さい値とな
る。
ここで、ペン4のスイッチ411がオンになると、同調
回路41を流れる電流の位相は誘導電圧Eに対して遅れ
、受信信号Fの位相も所定角度遅れる、即ち矩形波信号
A′の位相とほぼ一致することになる。従って、この時
の帯域フィルタ803の出力Hは位相検波器805によ
って正側及び負側に成分を有する信号とされ、低域フィ
ルタ808、即ちSH回路611の出力は前述したスイ
ッチ411がオフの場合の低域フィルタ609、即ちS
H回路6[2の出力とほぼ同じ電圧値となるが、位相検
波器606によって正側に反転した信号とされ、低域フ
ィルタ609、即ちSH回路612の出力は前記同様、
振幅りのほぼ1/2に対応する所定の電圧値を有する直
流信号となる。
このようにスイッチ411がオフの場合はSH回路61
1の出力に所定の電圧値が得られ、また、スイッチ41
1がオンであればSH回路812の出力に所定の電圧値
が得られるため、処理装置7において、SH回路811
及び812の出力値を監視することにより、スイッチ4
11がオフであるか又はオンであるかを検出することが
できる。
なお、ここで識別されたスイッチ411のオン(又はオ
フ)の状態を示す情報は、ペン4による指定位置の座標
値のうちで実際に入力すべき値を指定する情報等として
使用される。
次に第5図乃至第7図に従って、本発明の装置における
位置検出及びペン4の状態、ここではスイッチ411の
オン・オフ状態の識別のようすを、SIi回路610〜
812 、D−FF 81、インバータ82の動作とと
もに説明する。
装置全体の電源が投入され、測定開始状態になると、処
理装置7は位置検出部1のループコイルの選択情報10
0をD−FF81に送出する。D−FF81にはタイミ
ング回路51より出力される周波数f2  (−fl/
4)のタイミング信号101をインバータ82によって
反転したタイミング信号102がストローブ信号として
入力されており、その立上がりで前記情報100をラッ
チし、情報103として選択回路2に送出する。選択回
路2は前記情報103を受け、ループコイル11−1〜
11−48のうちの一のループコイル、ここではループ
コイル11−1を送受切替回路3に接続する。送受切替
回路3は前述した送受切替信号Bに基づいて、ループコ
イル11−1を送信回路5及び受信回路6に交互に切替
制御する。
この際、送信回路5は時間Tの送信期間において、前述
したような周波数fOの正弦波信号を該ループコイル1
1−1へ送る。前記送信及び受信の切替は一のループコ
イル、ここでは11−1に対して4回繰返される。この
4回の送信及び受信の繰返し期間が、一のループコイル
の選択期間、即ち前記タイミング信号100又は101
の一周期に相当する。
受信回路6の受信タイミング切替回路602の出力には
、一のループコイルに対して4回の受信期間毎に同一振
幅の誘導電圧104が得られる。該誘導電圧104は帯
域フィルタ603に送出され、その周波数fO酸成分エ
ネルギーに応じた出力電圧105とされ、検波器604
にて検波・整流され、さらに低域フィルタ607にてそ
の包路線成分からなる信号106とされる。
ところで、前記信号106、言替えれば出力電圧105
は当初、同一振幅の誘導電圧104が加わる度に徐々に
増加し、その後、帯域フィルタ603の過渡応答特性に
従って、該同一振幅の誘導電圧104が7〜8個入力さ
れた時にほぼ収束し一定の一電圧値となるが、ここでは
同一振幅、即ち同一のループコイルに対する誘導電圧1
04は4個に限られているため、充分に収束しない。
一方、処理装置7が一のループコイルに対する誘導電圧
を受信回路6より読取り、A/D変換するタイミングは
内部の処理状況によって異なり、各ループコイルに対し
て常に一定とは限らない。
このため、低域フィルタ807の出力をそのまま処理装
置7に送出し、該処理装置7にその内部の処理状況に応
じたタイミングで読取らせ、A/D変換させると、ペン
4と各ループコイルとの距離に比例しない電圧が得られ
る恐れがある。
そこで、本実施例では一のループコイルを選択し、電波
の送受信を開始させてから一定の時間が経過した時点に
おける低域フィルタ807の出力106をSH回路61
Oに保持させ、その後、処理装置7に読取らせるように
することにより、ペン4と各ループコイルとの距離に比
例した電圧を得るようになした(なお、電波の送受信の
回数を増やし、誘導電圧が充分収束した後、処理装置7
に読取らせるようになしても、ペン4と各ループコイル
との距離に比例した電圧を得ることができるが、この場
合は一のループコイルを選択している時間が長くなり、
その分、位置検出速度が低下することになる。)。
SH回路610にはタイミング信号101がサンプルホ
ールド信号として入力されており、該タイミング信号1
01が立下がった時点、即ちループコイルが切替えられ
る直前における前記信号10Bの電圧値をローレベルの
期間t (−1/2 f2 )の間、保持する。
前記タイミング信号101は処理装置7に対する割込み
信号としても入力されており、処理装置7は該タイミン
グ信号101がローレベルの期間中、即ちSH回路61
Oが信号lOBの電圧値を保持している間にその出力1
07を読取り、A/D変換し、ペン4と一のループコイ
ル、ここでは11−1との距離に比例した検出電圧、例
えばVxlとして一時記憶する。
また、処理装置7はタイミング信号102が次に立上が
る以前にループコイル11−2を選択する情報100を
D−FF81に送出しており、これによってループコイ
ル11−2を送受切替回路3に接続し、ペン4とループ
コイル11−2との距離に比例した検出電圧Vx2を前
記同様にして得てこれを記憶し、以後、同様にループコ
イル11−3〜11−48を順次、送受切替回路3に接
続し、各ループコイル毎のペン4との距離に比例した検
出電圧Vxl−Vx4g(但し、第5図ではその一部の
みをアナログ的な表現で示す。)を記憶する。
実際の検出電圧は、第6図に示すようにペン4が置かれ
た位11(xp)を中心として、その前後の数本のルー
プコイルのみに得られる。
処理装置7は前記記憶した検出電圧の電圧値が一定の検
出レベル以上である時、これらの電圧値より後述する如
くしてペン4の指定位置を表わす座標値を算出する。
次に、処理装置7は前記ループコイル11−1〜11−
48のうち、最大の検出電圧が得られたループコイルを
選択する情報100をD−FF81に送出し、前記電波
の送受信を複数回、例えば4回繰返させ、その時、低域
フィルタ80g及び609より出力され、SH回路et
t及び612に前記同様にして保持された出力値をA/
D変換し、前述したようにこれらの値のいずれが所定の
値以上であるかを検出し、スイッチ411のオン・オフ
を識別する。
前記スイッチ411のオン・オフの識別結果は前述した
ペン4の指定位置を表わす座標値とともに図示しない上
位装置に転送される。
このようにして第1回目の位置検出及び状態識別が終了
すると、処理装置7は第7図に示すように第2回目以降
の位置検出として、前記ループコイル11−1〜11−
48のうち、最大の検出電圧が得られたループコイルを
中心として、その前後の一定数、例えば10本のループ
コイルのみを選択する情報100をD−FF81に送出
し、前記同様にして出力値を得てペン4に対する位置検
出及びスイッチ411のオン・オフ状態の識別を行ない
、得られた座標値及び識別結果を転送し更新し、以下、
これらを繰返す。
従。て、ペン4を位置検出部1上で操作すると、その間
のペン4による指定位置の座標値は全て上位装置に転送
され、また、この際、スイッチ411をオンにすると、
該オン状態の識別情報が上位装設に転送され、該上位装
置側ではこの時点の座標値を入力すべき座標値として認
識することが可能となる。
また、第7図中、レベルチェックとは検出電圧の最大値
が前記検出レベルに達しているが否が及び最大値の検出
電圧を有するループコイルがどのループコイルであるか
をチェックし、検出レベルに達していなければ以後の座
標計算等を停止し、また、次回の位置検出動作及び状態
識別動作において選択するループコイルの中心を設定す
る。
座標値xpを求める算出方法の一つとして、前記検出電
圧Vxl〜V x48の極大値付近の波形を適当な函数
で近似し、その函数の極大値の座標を求める方法がある
例えば第5図中の信号107において、最大値の検出電
圧Vx2と、その両側の検出電圧Vxl及びVX3を2
次函数で近似すると、次のようにして算出することがで
きる(但し、各ループコイル11−1〜11−48の中
心位置の座標値をxl〜x4gとし、その間隔をΔXと
する。)。まず、各電圧と座標値より、 Vxl=a (xi −xp )  +b    −−
−−−−(L)Vx2−a(x2−xp)  十b  
  −・−−−−C2’)Vx3−a (x3−xp 
)  +b    −−−−−−(3)となる。ここで
、a、bは定数(a<0)である。
また、 x2−xl−Δx          −・−・−(4
)x3−xi −2Δx         ”−・−(
5)となる。(4) 、 (5)式を(2) 、 (3
)式に代入して整理すると、 xp−xi+Δx/ 2  ((3Vxl −4Vx2
+ Vxl) / (Vxl −2Vx2+ Vx3)
 1・・・・・・(6) となる。
従って、各検出電圧Vxl〜V x48より、前記レベ
ルチェックの際に求められた最大値の検出電圧及びその
前後の検出電圧を抽出し、これらと該最大値の検出電圧
が得られたループコイルの1つ前のループコイルの座標
値(既知)とから前述した(6)式に相当する演算を行
なうことにより、ベン4の指定位置の座標値xpを算出
できる。
第8図は本発明の第2の実施例を示すもので、ここでは
X方向及びY方向の位置検出を行なう例を示す。即ち、
図中、1aはX方向及びY方向の位置検出部で、第1の
実施例における位置検出部1が2組、そのループコイル
が互いに直交する如く重ね合わされたものである。また
、2a及び2bはX方向及びY方向の選択回路、3a及
び3bはX方向及びY方向の送受切替回路、52a及び
52bはX方向及びY方向の駆動回路、801 a及び
601 bはX方向及びY方向の増幅器であり、それぞ
れ第1の実施例における選択回路2、送受切替回路3、
駆動回路52、増幅器801と同様な構成を有している
53はXY切替回路であり、タイミング回路51から低
域フィルタ(図示せず)を介して入力される正弦波信号
を駆動回路52a又は52bのいずれか一方に加え、位
置検出する方向を選択するためのものである。また、6
13は受信タイミング切替回路であり、増幅器601 
a又はeot bがらの受信信号を検出する方向ととも
に受信タイミングを選択して帯域フィルタ603に加え
るためのものである。また、7aは処理装置であり、X
Y切替回路53及び受信タイミング切替回路813を制
御し、X方向及びY方向の位置検出を交互に行なわせる
ようにした点を除いて、前記処理装置7と同様である。
なお、処理装置7aにおける第2回目以降の位置検出動
作及び状態識別動作のタイミングを第9図に示す。
このように本実施例によれば、ペン4に対するX方向及
びY方向の2方向の位置(座標)検出が容易にできる。
なお、その他の構成・作用は第1の実施例と同様である
なお、第1又は第2の実施例において、位置検出部1又
は1aにマイクロフォン等を取付ける−とともに処理装
置7又は7aに音声認識機能を持たせることにより、各
種の命令を音声にて行なうようにすることもでき、また
、第2の実施例において、処理装置7a又はその上位装
置に文字認識機能を持たせて、手書き文字入力用のタブ
レットとして使用することもできる。
また、実施例中のループコイルの本数やその並べ方は一
例であり、これに限定されないことはいうまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、位置検出部のルー
プコイルを所定の周波数の交流信号で駆動し、該所定の
周波数を同調周波数とする位置指示器の同調回路に対し
て電波を送信し、該同調回路より逆に発信される電波を
ループコイルで受信し、この際、発生する誘導電圧を検
出し、これを多数のループコイルの全てについて行なう
とともに、多数のループコイルの切替に同期した所定の
タイミングで前記検出電圧の電圧値を保持し、該保持し
た電圧値よりペンの指定位置を算出するようになしたた
め、例えば誘導電圧が充分収束しないような短い間隔で
各ループコイルを切替えるような場合でも、各ループコ
イル毎に一定時間、電波の送受信を行なった時点におけ
る電圧値、即ち位置指示器と位置検出部の各ループコイ
ルとの距離のみに依存した電圧値を得ることができ、従
って、位置検出精度を悪化させることなく、位置検出速
度を上げることができる。また、位置指示器側にはコイ
ルとコンデンサを主要な要素とする同調回路を設けるの
みで良く、フードが不要となり且つ電池や磁石等の重量
のある部品が不要となり、その分、操作性が良くなる。
また、位置検出部には特別な部品を必要としないため、
大型化でき、電子黒板等への適用が可能となり、また、
得られた誘導電圧に対する演算処理の精度を上げること
によって、位置検出精度を上げることもできる。また、
位置検出部をX方向及びY方向に設けたものによれば、
X方向及びY方向の2方向の位置検出が可能となる等の
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の位置検出装置の第1の実施例を示す構
成図、第2図はスタイラスペンの断面図、第3図はスタ
イラスペンの同調回路、送信回路及び受信回路の詳細と
ともに装置全体の構成を示す図、第4図は第3図の各部
の信号波形図、第5図は第1の実施例における基本的な
位置検出動作を示すタイミング図、第6図は第1回目の
位置検出動作の際に各ループコイルより得られる検出電
圧を示す図、第7図は第2回目以降の位置検出動作及び
状態識別動作を示すタイミング図、第8図は本発明の第
2の実施例を示す第3図と同様な図、第9図は第2の実
施例における第7図と同様な図である。 1・・・位置検出部、11−1〜11−48・・・ルー
プコイル、2・・・選択回路、3・・・送受切替回路、
4・・・スタイラスペン、5・・・送信回路、6・・・
受信回路、7・・・処理装置、41・・・同調回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多数のループコイルを位置検出方向に並設してな
    る位置検出部と、 前記多数のループコイルより一のループコイルを順次選
    択する選択回路と、 前記選択された一のループコイルを所定の周波数の交流
    信号で駆動する送信回路と、 コイルとコンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周
    波数とする同調回路を有する位置指示器と、 前記選択された一のループコイルに発生する電圧中、前
    記所定の周波数とほぼ同一周波数の誘導電圧を検出する
    とともに、前記多数のループコイルの切替に同期した所
    定のタイミングの電圧値を保持する受信回路と、 前記選択された一のループコイルを前記送信回路及び受
    信回路に交互に接続する送受切替回路と、 各ループコイルに発生する誘導電圧のうちの前記保持さ
    れた電圧値より位置指示器の指定位置を算出する処理装
    置と からなる位置検出装置。
  2. (2)多数のループコイルをX方向及びY方向にそれぞ
    れ並設してなるX方向及びY方向の位置検出部と、 前記X方向及びY方向の多数のループコイルより、X方
    向及びY方向の一のループコイルを順次選択するX方向
    及びY方向の選択回路と、前記選択されたX方向及びY
    方向の一のループコイルを所定の周波数の交流信号で駆
    動する送信回路と、 コイルとコンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周
    波数とする同調回路を有する位置指示器と、 前記選択されたX方向及びY方向の一のループコイルに
    発生する電圧中、前記所定の周波数とほぼ同一周波数の
    誘導電圧を検出するとともに、前記X方向及びY方向の
    多数のループコイルの切替に同期した所定のタイミング
    の電圧値を保持する受信回路と、 前記選択されたX方向及びY方向の一のループコイルを
    前記送信回路及び受信回路に交互に接続するX方向及び
    Y方向の送受切替回路と、X方向及びY方向の各ループ
    コイルに発生する誘導電圧のうちの前記保持された電圧
    値より位置指示器のX方向及びY方向の指定位置を算出
    する処理装置と からなる位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02171910A (ja) * 1988-12-26 1990-07-03 Wacom Co Ltd 座標入力装置
WO1990011563A1 (en) * 1989-03-24 1990-10-04 Wacom Co., Ltd. Input/output device and method thereof
WO2024018809A1 (ja) * 2022-07-22 2024-01-25 株式会社ワコム 位置検出装置及び位置検出システム

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