JPH036726A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH036726A
JPH036726A JP1142619A JP14261989A JPH036726A JP H036726 A JPH036726 A JP H036726A JP 1142619 A JP1142619 A JP 1142619A JP 14261989 A JP14261989 A JP 14261989A JP H036726 A JPH036726 A JP H036726A
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JP
Japan
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circuit
signal
loop coil
induced voltage
loop
Prior art date
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Pending
Application number
JP1142619A
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English (en)
Inventor
Azuma Murakami
東 村上
Kazuo Aoki
一男 青木
Tsugunari Yamanami
山並 嗣也
Toshihide Chikami
敏秀 千頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacom Co Ltd
Original Assignee
Wacom Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH036726A publication Critical patent/JPH036726A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電波を利用した位置検出装置に関し、特に外
部雑音の影響を低減すると共に、位置検出速度を向上さ
せた位置検出装置に関するものである。
(従来の技術) 本件出願人は、特願昭62−142994号の「位置検
出装置」において、電波を利用した位置検出装置を提案
した。
前述した位置検出装置は、多数のループコイルを位置検
出方向に並設してなる位置検出部と、前記多数のループ
コイルより一のループコイルを順次選択する選択回路と
、前記選択された一のループコイルを所定の周波数の交
流信号で駆動する送信回路と、コイルとコンデンサを含
み、前記所定の周波数を同調周波数とする同調回路を有
する位置指示器と、前記選択された一のループコイルに
発生する電圧中、前記所定の周波数とほぼ同一周波数の
誘導電圧を検出すると共に、前記多数のループコイルの
切替えに同期した所定のタイミングの電圧値を保持する
受信回路と、前記選択された一のループコイルを前記送
信回路及び受信回路に交互に接続する送受切替回路と、
各ループコイルに発生する誘導電圧のうちの前記保持さ
れた電圧値より位置指示器の指定位置を算出する処理装
置とからなっている。
また、前記受信回路は、外部からの雑音の影響を低減す
るために、前記位置指示器の同調回路の同調周波数を含
む所定の周波数帯域内の信号を通過させる帯域フィルタ
を介して前記誘導電圧を検出している。
前述の構成からなる従来の位置検出装置によれば、多数
のループコイルのうちの一のループコイルが選択回路に
より選択される。この一のループコイルに送受切替回路
により送信回路が接続され、所定の周波数の交流信号が
印加されると、このループコイルから電波が発生する。
この電波は位置検出部上で位置指定を行なう位置指示器
の同調回路内のコイルを励振し、前記交流信号に同期し
た誘導電圧を発生させる。その後、送受切替回路により
前記選択された一のループコイルに受信回路が接続され
ると共に、前記交流信号が切断されると前記電波は消滅
するが、位置指示器の同調回路に発生した誘導電圧は、
この回路内の損失に基づいて徐々に減衰する。また、こ
の誘導電圧は、同調回路の同調周波数と同じ周波数の電
波を同調回路内のコイルより発生させる。この電波は受
信回路に接続された前記一のループコイルを逆に励振す
るため、この一のループコイルには前記同調回路の同調
周波数と同一周波数の誘導電圧が発生する。前記電波の
送受信はループコイルを切替えて順次繰返されるが、こ
のループコイルと位置指示器のコイルとの共振によって
行われるため、前記誘導電圧の電圧値はループコイルと
位置指示器のコイルとの距離に依存し、この距離が小さ
い程大きくなる。従って、位置指示器による指定位置に
最も近いループコイルに発生する誘導電圧を最大として
、該指定位置から離れるに従って徐々に小さくなる誘導
電圧が各ループコイルより得られる。
前記各誘導電圧の電圧値は処理装置により演算処理され
、電圧値が極大値となる位置、即ち位置指示器の指定位
置の座標値が求められる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら従来の位置検出装置では、外部雑音の影響
を低減するために周波数帯域幅の狭い帯域フィルタを用
いた場合、この帯域フィルタにおける信号遅延時間が増
加し、検出信号が得られるまでの時間が長くなるので、
ループコイルの切替間隔時間を長くしなくては誘導電圧
の正確な電圧値を保持することができないため、位置検
出速度を速めることができないという問題点があった。
本発明の目的は上記問題点に鑑み、周波数帯域幅の狭い
帯域フィルタを用いた場合も、位置検出速度を速めるこ
とが可能な位置検出装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記の目的を達成するために、多数のループコ
イルを位置検出方向に並設してなる位置検出部と、前記
多数のループコイルより一のループコイルを順次選択す
る選択回路と、前記選択された一のループコイルを所定
の周波数の交流信号で駆動する送信回路と、コイルとコ
ンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周波数とする
同調回路を有する位置指示器と、所定の周波数帯域内の
信号を通過させる帯域フィルタを有し、前記選択された
一のループコイルに発生する電圧中、前記所定の周波数
とほぼ同一周波数の誘導電圧を検出すると共に、前記選
択回路がループコイルを切替えた後前記帯域フィルタに
よる信号遅延時間より短い所定の時間経過後に前記誘導
電圧の電圧値を保持する受信回路と、各ループコイルに
発生する誘導電圧のうちの前記保持された電圧値より位
置指示器の指定位置を算出する処理装置とを備えた位置
検出装置を構成した。
(作 用) 本発明によれば、多数のループコイルのうちの一のルー
プコイルが選択回路により選択される。
この一のループコイルに所定の周波数の交流信号が印加
されると、該ループコイルから電波が発生する。この電
波は位置検出部上で位置指定を行なう位置指示器の同調
回路内のコイルを励振し、前記交流信号に同期した誘導
電圧を発生させる。その後、前記交流信号が切断される
と前記電波は消滅するが、位置指示器の同調回路に発生
した誘導電圧は、この回路内の損失に基づいて徐々に減
衰する。また、この誘導電圧は、同調回路の同調周波数
と同じ周波数の電波を同調回路内のコイルより発生させ
る。この電波は受信回路に接続された前記一のループコ
イルを逆に励振するため、この一のループコイルには前
記同調回路の同調周波数と同一周波数の誘導電圧が発生
する。前記電波の送受信はループコイルを切替えて順次
繰返されるが、このループコイルと位置指示器のコイル
との共振によって行われるため、前記誘導電圧の電圧値
はループコイルと位置指示器のコイルとの距離及び電波
の送受信の時間に依存し、この距離が小さい程大きくな
り、また、この時間が長い程大きくなる(但し、時間に
ついては所定時間以上経過すると、収束してほぼ一定値
となる。)。また、前記誘導電圧による信号は受信回路
において、帯域フィルタの有する信号遅延時間だけ遅延
するが、受信回路はループコイルが切替えられた後、前
記遅延時間より短い所定の時間経過後に前記誘導電圧の
電圧値を保持するため、前記誘導電圧の電圧値は前記距
離のみに依存する。これにより、位置指示器による指定
位置に最も近いループコイルに発生する誘導電圧を最大
として、該指定位置がら離れるに従って徐々に小さくな
る誘導電圧が各ループコイルより得られる。前記各誘導
電圧の電圧値は処理装置により演算処理され、電圧値が
極大値となる位置、即ち位置指示器の指定位置の座標値
が求められる。
(実施例) 第1図は本発明の位置検出2置の第1の実施例を示すも
ので、図中、lは位置検出部、2は選択回路、3は送受
切替回路、4は位置指示器、5は送信回路、6は受信回
路、7は処理装置である。
位置検出部1は、互いに平行な導体を有する多数、例え
ば48本のループコイル11−1..11−2.・・・
・・・11−48が、図中、矢印イ方向(以下、位置検
出方向とがす。)に並設されてなっている。また、各ル
ープコイル11−1〜11−48は互いに平行で且つ重
なり合う如く配置されている。なお、ここでは各ループ
コイル11−1〜11−48を1ターンで構成したが、
必要に応じて複数ターンとなしても良い。該位置検出部
1としては、例えば周知のプリント基板にエツチング加
工を施すこと等によって形成した多数の平行な導体をジ
ャンパ線等で接続することにより、前記多数のループコ
イルとなしたものを用いることができる。
選択回路2は、前記多数のループコイル11−1〜11
−48より一のループコイルを順次選択するものであり
、前S己ループコイル 1−48の一端は一の端子群21にそれぞれ接続され、
また、他端は他の端子群22にそれぞれ接続されている
。端子群21に対応する選択接点23及び端子群22に
対応する選択接点24は互いに連動し、処理装置7から
の情報に基づいて動作し、一のループコイルを選択する
如くなっている。該選択回路2は、周知のマルチプレク
サを多数組合せることによって実現される。
送受切替回路3は、前記選択回路2によって選択された
一のループコイルを送信回路5及び受信回路6に交互に
接続するものであり、前記選択回路2の選択接点23及
び24は、選択接点31及び32にそれぞれ接続されて
いる。また、送信回路5の2つの出力端子は端子33.
35に接続され、また、受信回路6の2つの入力端子は
端子34、36に接続されている。前記端子33。
34に対応する選択接点31及び端子35.36に対応
する選択接点32は互いに連動し、後述する送受切替信
号に基づいて動作し、送信及び受信を切替える如くなっ
ている。なお、該送受切替回路3も周知のマルチプレク
サによって実現される。
位置指示器4はスタイラスペン(以下、単にベンと称す
。)であり、コイルとコンデンサを含む同調回路41を
内蔵している。
第2図はベン4の詳細な構造を示すもので、合成樹脂等
の非金属素材からなるペン軸42の内部にその先端寄り
から、ボールペン等の芯体43と、該芯体43を摺動自
在に収容し得る透孔を備えたフェライトコア44と、コ
イルバネ45と、スイッチ411.フェライトコア44
の周囲に巻回されたコイル412.コンデンサ413及
び414からなる同調回路41とが一体的に組合されて
内蔵され、その後端にはキャップ46が取付けられてな
っている。
前記コイル412とコンデンサ413は第3図にも示す
ように互いに直列に接続され、周知の同調回路を構成す
る如くなっており、該コイル412及びコンデンサ41
3の数値は所定の周波数fOにおいて、電圧と電流の位
相が同相で共振(同調)する値に設定されている。また
、コンデンサ414はスイッチ411を介してコンデン
サ413の両端に並列に接続されており、該スイッチ4
11がオンとなった時、前述した同調回路における電流
の位相を遅らせ、後述する受信信号の位相を所定角度遅
らせる作用を行なう。なお、スイッチ411はペン軸4
2を手等で保持し、芯体43の先端を位置検出部1の入
力面(図示せず)に押付けることによってペン軸42内
に押込むと、その後端によりコイルバネ45を介して押
圧され、オンとなる如くなっている。
第3図は同調回路41、送信回路5及び受信回路6の詳
細とともに装置全体の構成を示すもので、図中、51は
タイミング回路、52は駆動回路であり、これらは送信
回路5を構成する。また、601は増幅器、602は受
信タイミング切替回路、603は帯域フィルタ(BPF
)、804は検波器、805 、808は位相検波器(
PSD) 、607 、808 。
609は低域フィルタ(LPF)  610 、611
 。
612はサンプルホールド(SH)回路、813は遅延
回路であり、これらは受信回路6を構成する。
また、81はD−フリップフロップ(F F)、82は
インバータである。
処理装置7は周知のマイクロプロセッサ等より構成され
、タイミング回路51を制御するとともに選択回路2に
対する選択情報をD−FF81に送出し、また、SH回
路610〜612に保持される電圧値をアナログ・ディ
ジタル(A/D)変換し、この値に後述する演算処理を
実行してベン4による指定位置の座標値を算出し、さら
にそのスイッチ等の状態を識別し、これに応じた処理を
行なう。
次に動作について説明するが、まず、位置検出部1とベ
ン4との間で電波が送受信されるようす並びにこの際得
られる信号について、第4図に従って説明する。
タイミング回路51は所定の周波数fOの矩形波信号A
1該矩形波信号Aの位相を所定角度遅らせた信号/M(
図示せず)、所定の周波数flの送受切替信号B1受信
タイミング信号C及び後述する所定のタイミング信号を
発生する。
前記矩形波信号Aは位相検波器605に送出されると共
に図示しない低域フィルタにより正弦波信号に変換され
て駆動回路52に送出される。また、矩形波信号A′は
位相検波器606に送出され、送受切替信号Bは送受切
替回路3に送出され、さらにまた、受信タイミング信号
Cは受信タイミング切替回路602に送出される。
駆動回路52に送出された正弦波信号は平衡信号に変換
され、送受切替回路3に送出されるが、該送受切替回路
3は送受切替信号Bに基づいて駆動回路52及び増幅器
601のいずれか一方を切替接続するため、送受切替回
路3より選択回路2に出力される信号は時間T (−1
/2 fl )毎に周波数fOの正弦波信号を出したり
出さなかったりする信号りとなる。
前記信号りは選択回路2を介して位置検出部1の一のル
−プコイル11−i  (i=1.2.・・・・・・4
8)に送出されるが、この時、該ループコイル11−1
は前記信号りに基づく電波を発生する。
この際、位置検出部1のループコイル11−1付近にて
ベン4が略直立状態、即ち使用状態に保持されていると
、この電波はベン4のコイル412を励振し、その同調
回路41に前記信号りに同期した誘導電圧Eを発生させ
る。
その後、信号りにおいて信号無しの期間、即ち受信期間
に入るとともにループコイル11−1が受信回路6側に
切替えられると、このループコイル11−1から発生す
る電波は直ちに消滅するが、前記誘導電圧Eは同調回路
41内の損失に応じて徐々に減衰する。
一方、前記誘導電圧Eに基づいて同調回路41を流れる
電流は、コイル412より電波を発信させる。該電波は
受信回路6に接続されたループコイル11−1を逆に励
振するため、このループコイル11−1にはコイル41
2からの電波による誘導電圧が発生する。この誘導電圧
は受信期間の間のみ送受切替回路3より増幅器601に
送出され増幅されて受信信号Fとなり、さらに受信タイ
ミング切替回路602に送出される。
受信タイミング切替回路602には実質的に送受切替信
号Bの反転信号である受信タイミング信号Cが入力され
ており、信号Cがハイ(H)レベルの期間は受信信号F
を出力し、ロー(L)レベルの期間は何も出力しないた
め、その出力には信号G(実質的に受信信号Fと同一)
が得られ、信号Gは帯域フィルタ603に送出される。
帯域フィルタ603は周波数fOを中心とする通過帯域
を有するフィルタであるため、数個、ここでは5〜6個
の信号Gが入力され収束してそのうちの周波数fO酸成
分エネルギーに応した振幅りを有する信号Hを検波器6
04及び位相検波器605゜606に送出する。
前記検波器804に入力された信号Hは検波・整流され
、信号■とされた後、遮断周波数の充分低い低域フィル
タ607にて前記振幅りのほぼ1. / 2に対応する
電圧値VXを有する直流信号Jに変換され、後述する如
(SH回路610に一時保持され、処理装置7に送出さ
れる。
前記信号Jの電圧値vXはベン4とループコイル11−
1との間の距離に依存した値を示し、ループコイル11
−1が切替えられると変化するため、各ループコイル毎
に得られる電圧値VXをディジタル値に変換し、これら
に後述する演算処理を実行することにより、ベン4によ
る指定位置の座標値を算出する。
また一方、位相検波器605には前記矩形波信号Aが検
波信号として入力されており、この時、スイッチ411
がオフであって、信号Hの位相が矩形波信号Aの位相と
ほぼ一致しているとすると、ちょうど信号Hを正側に反
転した信号(実質的に信号Iと同一)を出力する。この
信号は前記同様の低域フィルタ808にて振幅りのほぼ
1/2に対応する電圧値を有する直流信号(実質的に信
号Jと同一)に変換され、SH回路allに一時保持さ
れて処理装置7に送出される。
また、位相検波器606には矩形波信号A′が検波信号
として入力されているが、前述したようにスイッチ41
1がオフであって、信号Hの位相が矩形波信号A′の位
相に対して所定角度進んでいるとすると、正側及び負側
に成分を有する信号を出力する。この信号は前記同様の
低域フィルタ609にて直流信号に変換され、SH回路
812に一時保持されて処理装置7に送出されるが、位
を目検波器606の出力信号において正側及び負側に成
分を有するため、低域フィルタ609、即ちSH回路6
12の出力の電圧値は低域フィルタ608、即ちSH回
路611の出力の電圧値に比べてかなり小さい値となる
ここで、ベン4のスイッチ411がオンになると、同調
回路41を流れる電流の位相は誘導電圧Eに対して遅れ
、受信信号Fの位相も所定角度遅れる、即ち矩形波信号
A′の位相とほぼ一致することになる。従って、この時
の帯域フィルタ603の出力Hは位相検波器605によ
って正側及び負側に成分を存する信号とされ、低域フィ
ルタ608、即ちSH回路611の出力は前述したスイ
ッチ411がオフの場合の低域フィルタ609、即ちS
H回路812の出力とほぼ同じ電圧値となるが、位相検
波器606によって正側に反転した信号とされ、低域フ
ィルタ609、即ちSH回路612の出力は前記同様、
振幅りのほぼ1/2に対応する所定の電圧値を有する直
流信号となる。
このようにスイッチ411がオフの場合はSH回路61
1の出力に所定の電圧値が得られ、また、スイッチ41
1がオンであればSH回路612の出力に所定の電圧値
が得られるため、処理装置7において、SH回路all
及び812の出力値を監視することにより、スイッチ4
11がオフであるか又はオンであるかを検出することが
できる。
なお、ここで識別されたスイッチ411のオン(又はオ
フ)の状態を示す情報は、ベン4による指定位置の座標
値のうちで実際に入力すべき値を指定する情報等として
使用される。
次に第5図乃至第7図に従って、本発明の装置における
位置検出及びベン4の状態、ここではスイッチ411の
オン・オフ状態の識別のようすを、SH回路aio〜6
12、遅延回路613、D−FF81、インバータ82
の動作とともに説明する。
装置全体の電源が投入され、測定開始状態になると、処
理装置7は位置検出部1のループコイルの選択情報10
0をD−FF81に送出する。D−FF81にはタイミ
ング回路51より出力される周波数f2  (−fl/
4)のタイミング信号101をインバータ82によって
反転したタイミング信号102がストローブ信号として
入力されており、その立上がりで前記情報100をラッ
チし、情報103として選択回路2に送出する。選択回
路2は前記情報1(1gを受け、ループコイル11−1
〜11−48のうちの一のループコイル、ここではルー
プコイル11−1を送受切替回路3に接続する。送受切
替回路3は前述した送受切替信号Bに基づいて、ループ
コイル11−1を送信回路5及び受信回路6に交互に切
替制御する。
この際、送信回路5は時間Tの送信期間において、前述
したような周波数foの正弦波信号を該ループコイル1
1−1へ送る。前記送信及び受信の切替は一のループコ
イル、ここでは11−1に対して4回繰返される。この
4回の送信及び受信の繰返し期間が、一のループコイル
の選択期間、即ち前記タイミング信号101又は102
の一周期に相当する。
受信回路6の受信タイミング切替回路802の出力には
、一のループコイルに対して4回の受信期間毎に同一振
幅の誘導電圧104が得られる。この誘導電圧104は
帯域フィルタ603に送出され、その周波数fO酸成分
エネルギーに応じた出力電圧105とされ、検波器80
4にて検波され、さらに低域フィルタ607にてその包
路線成分からなる信号10Bとされる。
ところで、前記信号106、言替えれば出力電圧105
は同一振幅の誘導電圧104が加わると、帯域フィルタ
803の過渡応答特性に従って、この同一振幅の誘導電
圧104が5〜6個入力された時にほぼ収束し一定の電
圧値となるが、ここでは同一振幅、即ち同一のループコ
イルに対する誘導電圧104は4個に限られており、ま
た、前述した時間遅れのため、一のループコイルが選択
されている期間内では充分に収束しない。
一方、処理装置7が一のループコイルに対する誘導電圧
を受信回路6より読取り、A/D変換するタイミングは
内部の処理状況によって異なり、各ループコイルに対し
て常に一定とは限らない。
このため、低域フィルタ807の出力をそのまま処理装
置7に送出し、該処理装置7にその内部の処理状況に応
じたタイミングで読取らせ、A/D変換させると、ベン
4と各ループコイルとの距離に依存しない電圧が得られ
る恐れがある。
そこで、本実施例では一のループコイルヲ選択し、電波
の送受信を行った後、ループコイルを切替えてから帯域
フィルタ603の群遅延特性に基づく時間遅れよりやや
短い時間Tdが経過した時点における低域フィルタ60
7の出力1013をSH回路61Oに保持させ、その後
、処理装置7に読取らせるようになした。これによって
、ベン4と各ループコイルとの距離に依存した電圧を得
ることができる(なお、電波の送受信の回数を増やし、
誘導電圧が充分収束した後、処理装置7に読取らせるよ
うになしても、ベン4と各ループコイルとの距離に依存
した電圧を得ることができるが、この場合は一のループ
コイルを選択している時間が長くなり、その分、位置検
出速度が低下することになる。)とともに、次のループ
コイルの誘導電圧104に基づく信号106の変化が始
まる直前の電圧、いいかえれば一のループコイルの誘導
電圧104に基づく信号106が最も収束状態に近づい
た時点の電圧を得ることができる。このことは帯域フィ
ルタ803における時間遅れの影響を排除したことを意
味し、その分、位置検出速度を上げることが可能となる
(なお、前述した帯域フィルタ603における時間遅れ
はその帯域幅が狭いものほど大きくなるので、位置検出
速度はそのままとして、より帯域幅が狭い帯域フィルタ
を使用することもできる。)。
SH回路810にはタイミング信号101を遅延回路6
13で時間Tdだけ遅延したタイミング信号108がサ
ンプルホールド信号として入力されており、このタイミ
ング信号108が立下がった時点、即ちループコイルが
切替えられた後、時間Tdが経過した時点における前記
信号10Bの電圧値をローレベルの期間t (−1/2
f2)の間、保持する。
前記タイミング信号108は処理装置7に対する割込み
信号としても入力されており、処理装置7はタイミング
信号108がローレベルの期間中、即ちSH回路610
が信号106の電圧値を保持している間にその出力10
7を読取り、A/D変換し、ペン4と一のループコイル
、ここでは11−1との距離に依存した検出電圧、例え
ばVxlとして一時記憶する。
また、処理装置7はタイミング信号102が次に立上が
る以前にループコイル11−2を選択する情報100を
D−FF81に送出しており、これによってループコイ
ル11−2を送受切替回路3に接続し、ペン4とループ
コイル11−2との距離に依存した検出電圧Vx2を前
記同様にして得てこれを記憶し、以後、同様にループコ
イル11−3〜11−48を順次、送受切替回路3に接
続し、各ループコイル毎のペン4との距離に依存した検
出電圧Vxl〜VX4g  (但し、第5図ではその一
部のみをアナログ的な表現で示す。)を記憶する。
実際の検出電圧は、第6図に示すようにペン4が置かれ
た位置(xp )を中心として、その前後の数本のルー
プコイルのみに得られる。
処理装置7は前記記憶した検出電圧の電圧値が一定の検
出レベル以上である時、これらの電圧値より後述する如
くしてペン4の指定位置を表わす座標値を算出する。
次に、処理装置7は前記ループコイル11−1〜11−
48のうち、最大の検出電圧が得られたループコイルを
選択する情報100をD−FF81に送出し、前記電波
の送受信を複数回、例えば4回繰返させ、その時、低域
フィルタ60g及び809より出力され、SH回路61
1及び612に前記同様にして保持された出力値をA/
D変換し、前述したようにこれらの値のいずれが所定の
値以上であるかを検出し、スイッチ411のオン・オフ
を識別する。
前記スイッチ411のオン・オフの識別結果は前述した
ペン4の指定位置を表わす座標値と共に図示しない上位
装置に転送される。
このようにして第1回目の位置検出及び状態識別が終了
すると、処理装置7は第7図に示すように第2回目以降
の位置検出として、前記ループコイル11−1〜11−
48のうち、最大の検出電圧が得られたループコイルを
中心として、その前後の一定数、例えば10本のループ
コイルのみを選択する情報100をD−FF81に送出
し、前記同様にして出力値を得てペン4に対する位置検
出及びスイッチ411のオン・オフ状態の識別を行ない
、得られた座標値及び識別結果を転送し更新し、以下、
これらを繰返す。
従って、ペン4を位置検出部1上で操作すると、その間
のペン4による指定位置の座標値は全て上位装置に転送
され、また、この際、スイッチ411をオンにすると、
オフ状態の識別情報が上位装置に転送され、上位装置側
ではこの時点の座標値を入力すべき座標値として認識す
ることが可能となる。
また、第7図中、レベルチエツクとは検出電圧の最大値
が前記検出レベルに達しているか否か及び最大値の検出
電圧を有するループコイルがどのループコイルであるか
をチエツクし、検出レベルに達していなければ以後の座
標計算等を停止し、また、次回の位置検出動作及び状態
識別動作において選択するループコイルの中心を設定す
る。
座標値xpを求める算出方法の一つとして、前記検出電
圧V xl= V x4gの極大値付近の波形を適当な
函数で近似し、その函数の極大値の座標を求める方法が
ある。
例えば第5図中の信号107において、最大値の検出電
圧Vx2と、その両側の検出電圧Vxl及びVx3を2
次函数で近似すると、次のようにして算出することがで
きる(但し、各ループコイル11−1〜11−48の中
心位置の座標値をxi〜x4gとし、その間隔をΔXと
する。)。まず、各電圧と座標値より、 Vxl−a (xi −xp )  +b    −−
(1)Vx2=a (x2−xp )  +b    
・・・・・12)VX3−a (x3−xp ) 2+
b    ・−13)となる。ここで、a、bは定数(
a < 0)である。
また、 x2 −xi  −Δx              
−−(4)x3 −xi  m2Δx        
      −−−−−−(5)となる。(4)、(5
)式を(2)、(3)式に代入して整理すると、 xp−xi十Δx/2 ((3Vxl−4Vx2+ V
X3) / (VXI −2Vx2+ Vx3) )・
・・・・・(8) となる。
従って、各検出電圧Vxl〜V x48より、前記レベ
ルチエツクの際に求められた最大値の検出電圧及びその
前後の検出電圧を抽出し、これらと該最大値の検出電圧
が得られたループコイルの1つ前のループコイルの座標
値(既知)とから前述した(6)式に相当する演算を行
なうことにより、ペン4の指定位置の座標値xpを算出
できる。
第8図は本発明の第2の実施例を示すもので、ここでは
X方向及びX方向の位置検出を行なう例を示す。即ち、
図中、1aはX方向及びX方向の位置検出部で、第1の
実施例における位置検出部1が2組、そのループコイル
が互いに直交する如く重ね合わされたものである。また
、2a及び2bはX方向及びX方向の選択回路、3a及
び3bはX方向及びX方向の送受切替回路、52a及び
52bはX方向及びX方向の駆動回路、fill a及
び601bはX方向及びX方向の増幅器であり、それぞ
れ第1の実施例における選択回路2、送受切替回路3、
駆動回路52、増幅器601と同様な構成を有している
53はXY切替回路であり、タイミング回路51から低
域フィルタ(図示せず)を介して入力される正弦波信号
を駆動回路52a又は52bのいずれか一方に加え、位
置検出する方向を選択するためのものである。また、6
14は受信タイミング切替囲路であり、増幅器601 
a又は601 bからの受信信号を検出する方向ととも
に受信タイミングを選択して帯域フィルタ603に加え
るためのものである。また、7aは処理装置であり、X
Y切替回路53及び受信タイミング切替回路614を制
御し、X方向及びX方向の位置検出を交互に行なわせる
ようにした点を除いて、前記処理装置7と同様である。
なお、処理装置7aにおける第2回目以降の位置検出動
作及び状態識別動作のタイミングを第9図に示す。
このように本実施例によれば、ペン4に対するX方向及
びX方向の2方向の位置(座標)検出が容易にできる。
なお、その他の構成・作用は第1の実施例と同様である
なお、第1又は第2の実施例において、位置検出部1又
は1aにマイクロフォン等を取付けるとともに処理装置
7又は7aに音声認識機能を持たせることにより、各種
の命令を音声にて行なうようにすることもでき、また、
第2の実施例において、処理装置7a又はその上位装置
に文字認識機能を持たせて、手書き文字入力用のタブレ
ットとして使用することもできる。
また、実施例中のループコイルの本数やその並べ方は一
例であり、これに限定されないことはいうまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、周波数帯域幅の狭
い帯域フィルタを用いた場合、この帯域フィルタによる
信号遅延が増加しても、前記誘導電圧の正確な電圧値が
保持されるため、外部雑音の影響を低減することができ
ると共に、位置検出速度を速めることができるという利
点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の位置検出装置の第1の実施例を示す構
成図、第2図はスタイラスペンの断面図、第3図はスタ
イラスペンの同調回路、送信回路及び受信回路の詳細と
ともに装置全体の構成を示す図、第4図は第3図の各部
の信号波形図、第5図は第1の実施例における基本的な
位置検出動作を示すタイミング図、第6図は第1回目の
位置検出動作の際に各ループコイルより得られる検出電
圧を示す図、第7図は第2回目以降の位置検出動作及び
状態識別動作を示すタイミング図、第8図は本発明の第
2の実施例を示す第3図と同様な図、第9図は第2の実
施例における第7図と同様な図である。 1・・・位置検出部、11−1〜11〜48・・・ルー
プコイル、2・・・選択回路、3・・・送受切替回路、
4・・・スタイラスペン、5・・・送信回路、6・・受
信回路、7・・・処理装置、41・・同調回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 多数のループコイルを位置検出方向に並設してなる位置
    検出部と、 前記多数のループコイルより一のループコイルを順次選
    択する選択回路と、 前記選択された一のループコイルを所定の周波数の交流
    信号で駆動する送信回路と、 コイルとコンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周
    波数とする同調回路を有する位置指示器と、 所定の周波数帯域内の信号を通過させる帯域フィルタを
    有し、前記選択された一のループコイルに発生する電圧
    中、前記所定の周波数とほぼ同一周波数の誘導電圧を検
    出すると共に、前記選択回路がループコイルを切替えた
    後前記帯域フィルタによる信号遅延時間より短い所定の
    時間経過後に前記誘導電圧の電圧値を保持する受信回路
    と、各ループコイルに発生する誘導電圧のうちの前記保
    持された電圧値より位置指示器の指定位置を算出する処
    理装置とを備えた ことを特徴とする位置検出装置。
JP1142619A 1989-06-05 1989-06-05 位置検出装置 Pending JPH036726A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008276803A (ja) * 2008-07-22 2008-11-13 Fujitsu Component Ltd 筆記入力装置

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JP2008276803A (ja) * 2008-07-22 2008-11-13 Fujitsu Component Ltd 筆記入力装置

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