JPS63257822A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPS63257822A
JPS63257822A JP62094144A JP9414487A JPS63257822A JP S63257822 A JPS63257822 A JP S63257822A JP 62094144 A JP62094144 A JP 62094144A JP 9414487 A JP9414487 A JP 9414487A JP S63257822 A JPS63257822 A JP S63257822A
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circuit
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coil
signal
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Tsugunari Yamanami
山並 嗣也
Takahiko Funahashi
舟橋 孝彦
Toshiaki Senda
仙田 聡明
Toshihide Chikami
敏秀 千頭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コードレスの位置指示器の指定位置を検出す
るとともに、その状態を識別可能な位置検出装置に関す
るものである。
(従来の技術) 従来の位置検出装置としては、磁歪伝達媒体の一端又は
位置指示器の先端に設けた駆動コイルにパルス電流を印
加して前記磁歪伝達媒体に磁歪振動波を生起させた時点
より、位置指示器の先端又は磁歪伝達媒体の一端に設け
た検出コイルに前記磁歪振動波に基づく誘導電圧を検出
するまでの時間を処理装置等で測定し、これより位置指
示器の指定位置を算出する如くなしたものがあった。
また、従来の他の位置検出装置としては、複数の駆動線
と検出線とを互いに直交して配置し、駆動線に順次、電
流を流すとともに検出線を順次選択して誘導電圧を検出
し、フェライトのような磁性体を有する位置指示器で指
定した位置を大きな誘導電圧が誘起された検出線の位置
より検出するようになしたものがあった。
(発明が解決しようとする問題点) 前者の装置では位置検出精度は比較的良好であるが、タ
イミング信号等を授受するために位置指示器と処理装置
等との間にコードを必要とし、その取扱いが著しく制限
されるとともに、位置指示器を磁歪伝達媒体に対して垂
直に保持し、且つかなり近接させて使用しなければなら
なかった。
また、後者の装置では位置指示器をコードレスとするこ
とはできるが、座標位置の分解能が線の間隔で決まり、
分解能を上げるために線の間隔を小さくするとSN比及
び安定度が悪くなり、従って分解能を上げることが困難
であり、また、駆動線と検出線の交点の真上の位置検出
が困難であり、さらに位置指示器を線に極く接近させな
ければならなかった。また、前述したいずれの装置にお
いても、位置指示器におけるスイッチ等の状態を処理装
置側に伝送するためには、位置検出用とは別のコードや
赤外線等の無線信号の送受信装置が必要になるという問
題点があった。
本発明はこのような従来の問題点を改善したものであり
、位置指示器がどこにも接続されず操作性が良く、高精
度な位置検出が可能であり、しかも位置指示器の状態を
識別できる装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するため、第1発明として多数のルー
プコイルを位置検出方向に並設してなる位置検出部と、
前記多数のループコイルより一のループコイルを順次選
択する選択回路と、前記選択された一のループコイルを
所定の周波数の交流信号で駆動する送信回路と、コイル
とコンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周波数と
し、内部の損失を変更可能となした同調回路を有する位
置指示器と、前記選択された一のループコイルに発生す
る電圧中、前記所定の周波数とほぼ同一周波数の誘導電
圧を検出する受信回路と、前記選択されたー・のループ
コイルを前記送信回路及び受信回路に交互に接続する送
受切替回路と、各ループコイルに発生する前記誘導電圧
より位置指示器の指定位置を算出するとともに、該誘導
電圧の減衰度を検出し、これより位置指示器の状態を識
別する処理装置とからなる位置検出装置を提案し、また
、複数のループコイルをX方向及びY方向にそれぞれ並
設してなるX方向及びY方向の位置検出部と、前記X方
向及びY方向の複数のループコイルより、X方向及びY
方向の一のループコイルを順次選択するX方向及びY方
向の選択回路と、前記選択されたX方向及びY方向の一
のループコイルを所定の周波数の交流信号で駆動する送
信回路と、コイルとコンデンサを含み、前記所定の周波
数を同調周波数とし、内部の損失を変更可能となした同
調回路を有する位置指示器と、前記選択されたX方向及
びY方向の一のループコイルに発生する電圧中、前記所
定の周波数とほぼ同一周波数の誘導電圧を検出する受信
回路と、前記選択されたX方向及びY方向の一のループ
コイルを前記送信回路及び受信回路に交互に接続するX
方向及びY方向の送受切替回路と、X方向及びY方向の
各ループコイルに発生する前記誘導電圧より位置指示器
のX方向及びY方向の指定位置を算出するとともに、該
誘導電圧の減衰度を検出し、これより位置指示器の状態
を識別する処理装置とからなる位置検出装置を提案する
(作 用) 第1発明によれば、多数のループコイルのうちの一のル
ープコイルが選択回路により選択され、これに送受切替
回路により送信回路が接続され、所定の周波数の交流信
号が流されると、該ループコイルより電波が発生する。
該電波は位置検出部上で位置指定を行なう位置指示器の
同調回路内のコイルを励振し、同調回路に前記交流信号
に同期した誘導電圧を発生させる。その後、送受切替回
路により前記選択された一のループコイルに受信回路が
接続されるとともに前記交流信号が切断されると前記電
波は消滅するが、位置指示器の同調回路に発生した誘導
電圧は該回路内に電流を流すとともに内部の損失に基づ
いて徐々に減衰する。
該同調回路を流れる電流は前記一のループコイルに加え
られた交流信号の周波数とほぼ同一周波数の電波を同調
回路内のコイルより発生させる。該電波は受信回路に接
続された前記一のループコイルを逆に励振するため、該
一のループコイルには前記交流信号の周波数とほぼ同一
周波数で且つ徐々に減衰する誘導電圧が発生する。前記
電波の送受信は、ループコイルを切替えて順次繰返され
るが、該ループコイルと位置指示器のコイルとの共振に
よって行なわれるため、ループコイルと位置指示器のコ
イルとの距離が小さい程、前記誘導電圧の電圧値は大き
くなる。従って、位置指示器を置いた位置(指定位置)
に最も近いループコイルに発生する誘導電圧を最大値と
して、該指定位置から離れるに従って徐々に小さくなる
誘導電圧が各ループコイルに発生する。前記各誘導電圧
の電圧値は処理装置により演算処理され、電圧値が極大
値となる位置、即ち位置指示器の指定位置の座標値が求
められる。
なお、位置指示器を位置検出方向に直交する方向に沿っ
て動かしても、各ループコイルと位置指示器との距離は
変わらないので、同一の座標値が得られる。
一方、位置指示器の同調回路における損失が、例えばス
イッチ等の操作に基づいて変更されると、前記同調回路
内に発生した誘導電圧の減衰度が変化するが、これは同
調回路のコイルより発信される電波、即ちループコイル
に誘起される誘導電圧にそのまま反映され、該誘導電圧
から処理装置によりその減衰度の変化が検出され、位置
指示器の状態が識別される。
また、第2発明によれば、X方向及びY方向において、
ループコイルと位置指示器のコイルとの間の共振に基づ
く誘導電圧が求められ、これより位置指示器のX方向及
びY方向のいわゆる2次元の指定位置の座標値が求めら
れるとともに、前記同様、位置指示器の状態が識別され
る。
(実施例) 第1図は本発明の位置検出装置の第1の実施例を示すも
ので、図中、1は位置検出部、2は選択回路、3は送受
切替回路、4は位置指示器、5は送信回路、6は受信回
路、7は処理装置である。
位置検出部1は、互いに平行な導体を有する複数、例え
ば48本のループコイル11−1゜11−2.・・・・
・・11−48が、図中、矢印イ方向(以下、位置検出
方向と称す。)に並設されてなっている。また、各ルー
プコイル11−1〜11−48は互いに平行で且つ重な
り合う如く配置されている。なお、ここでは各ループコ
イル11−1〜11−48を1ターンで構成したが、必
要に応じて複数ターンとなしても良い。該位置検出部1
としては、例えば周知のプリント基板にエツチング加工
を施すこと等によって形成した多数の平行な導体をジャ
ンパ線等で接続することにより、前記複数のループコイ
ルとなしたものを用いることができる。
選択回路2は、前記複数のループコイル11−1〜11
−48より一のループコイルを順次選択するものであり
、前記ループコイル11−1〜11−48の一端は一の
端子群21にそれぞれ接続され、また、他端は他の端子
群22にそれぞれ接続されている。端子群21に対応す
る選択接点23及び端子群22に対応する選択接点24
は互いに連動し、処理装置7からの情報に基づいて動作
し、一のループコイルを選択する如くなっている。該選
択回路2は、周知のマルチプレクサを多数組合せること
によって実現できる。
送受切替回路3は、前記選択回路2によって選択された
一のループコイルを送信回路5及び受信回路6に交互に
接続するものであり、前記選択回路2の選択接点23及
び24は、選択接点31及び32にそれぞれ接続されて
いる。また、送信回路5の2つの出力端子は端子33.
35に接続され、また、受信回路6の2つの入力端子は
端子34.36に接続されている。前記端子33゜34
に対応する選択接点31及び端子35.36に対応する
選択接点32は互いに連動し、後述する送受切替信号に
基づいて動作し、送信及び受信を切替える如くなってい
る。なお、該送受切替回路3も周知のマルチプレクサに
よって実現される。
位置指示器(以下、入力ベンと称す。)4はコイルとコ
ンデンサを含む同調回路41を内蔵している。
第2図は人力ベン4の詳細な構造を示すもので、合成樹
脂等の非金属素材からなるペン軸42の内部にその先端
寄りから、ボールペン等の芯体43と、該芯体43を摺
動自在に収容し得る透孔を備えたフェライトコア44と
、コイルバネ45と、スイッチ411.フェライトコア
44の周囲に巻回されたコイル412.コンデンサ41
3及び抵抗414からなる同調回路41とが一体的に組
合されて内蔵され、その後端にはキャップ46が取付け
られてなっている。
第3図は入力ベン4の同調回路41、送信回路5及び受
信回路6の詳細とともに装置全体の構成を示すものであ
る。
同調回路41は、第3図に示すようにコイル412の一
端にコンデンサ413が直列に接続され、該コンデンサ
413の他端にスイッチ411の2つの選択端子が直接
並びに抵抗414を介してそれぞれ接続され、さらに該
スイッチ4[1の選択接点にコイル412の他端が接続
されてなっている。
前記スイッチ411は操作しない状態(非動作状態)に
おいては実線で示されるようにコイル412の他端とコ
ンデンサ413の他端とを直接接続し、また、ペン軸4
2を手等で保持し、芯体43の先端を位置検出部1の入
力面(図示せず)に押付けることによって該芯体43を
ペン軸42内に押込むと、その後端によりコイルバネ4
5を介して押圧され動作状態となり、破線で示されるよ
うにコイル412の他端とコンデンサ413の他端とを
抵抗414を介して接続する如くなっている。また、コ
イル4[2及びコンデンサ413の数値は所定の周波数
fOで共振する周知の共振回路を構成する値に設定され
ている。
また、第3図中、51はタイミング回路、52は駆動回
路であり、これらは送信回路5を構成する。また、61
は増幅器、62は受信タイミング切替回路、63は帯域
フィルタ(BPF)、64は検波器、65は低域フィル
タ(L P F)であり、これらは受信回路6を構成す
る。
処理装置7は周知のマイクロプロセッサ等より構成され
、タイミング回路51を制御するとともに位置検出部1
の各ループコイルの切替を制御し、さらに低域フィルタ
65からの出力をアナログ・ディジタル(A/D)変換
し、後述する演算処理を実行し、入力ペン4の指定位置
の座標値を算出するとともにその状態を識別し、これに
応じた処理を行なう。
次に動作について説明するが、まず、位置検出部1と入
力ベン4との間で電波が送受信されるようす並びにこの
除害られる信号について、第4図(a) (b)に従っ
て説明する。
タイミング回路51は所定の周波数fO1例えば50’
0kHzの矩形波信号A1所定の周波数fk、例えばL
5.825k Hzの送受切替信号B及び受信タイミン
グ信号C1,C2,C3を発生する。
前記矩形波信号Aは図示しない低域フィルタにより正弦
波信号に変換されて駆動回路52に送出され、また、送
受切替信号Bは送受切替回路3に送出され、さらにまた
、処理装置7の制御に基づいて、受信タイミング信号C
1,C2,C3のうちのいずれか一つが受信タイミング
回路62に送出される。
駆動回路52に送出された正弦波信号は平衡信号に変換
され、送受切替回路3に送出されるが、該送受切替回路
3は送受切替信号Bに基づいて駆動回路52及び増幅器
61のいずれか一方を切替接続するため、送受切替回路
3より選択回路2に出力される信号は時間T (−1/
2 ’fk ) 、ここでは32μsec毎に500k
Hzの信号を出したり出さなかったりする信号りとなる
前記信号りは選択回路2を介して位置検出部1の一のル
ープコイル ・・・48)に送出されるが、この時、該ループコイル
11−iは前記信号りに基づく電波を発生する。
この際、位置検出部1のループコイル11−i付近にて
入力ペン4が略直立状態、即ち使用状態に保持されてい
ると、該電波は入力ベン4のコイル412を励振し、そ
の同調回路41に前記信号りに同期した誘導電圧Eを発
生させる。
その後、信号りにおいて、信号無しの期間、即ち受信期
間に入るとともにループコイル11−iが受信回路6側
に切替えられると、該ループコイル11−iよりの電波
は直ちに消滅するが、前記誘導電圧Eは同調回路41内
の損失に応じて徐々に減衰する。
一方、前記誘導電圧Eに基づいて同調回路41を流れる
電流は、コイル412より電波を発信させる。該電波は
受信回路6に接続されたループコイル1 1−iを逆に
励振するため、該ループコイル11−iにはコイル41
2からの電波による誘導電圧が発生する。該誘導電圧は
受信期間の間のみ送受切替回路3より増幅器61に送出
され増幅されて受信信号Fとなり、さらに受信タイミン
グ切替回路62に送出される。
受信タイミング切替回路62は後続する帯域フィルタ6
3に前記受信信号F中のどの部分を出力するかを制御す
るためのもので、受信タイミング信号C1又はC2ある
いはC3がハイ(H)レベルの期間は受信信号Fを出力
し、ロー(L)レベルの期間は何も出力しない。
前記受信タイミング信号Clは受信信号Fの全ての期間
に相当する信号を取出すためのもので、実質的に送受切
替信号Bの反転信号である。また、受信タイミング信号
C2は受信信号Fの最初(フロント側)の所定期間、例
えばt−8μsec(−T/4)に相当する信号を取出
すためのものであり、受信信号C3は受信信号Fの最後
(リア側)の所定の期間tに相当する信号を取出すため
のものである。
ここで、受信タイミング切替回路62に受信タイミング
信号C1が入力されると、その出力には信号G1が得ら
れる。
前記信号G1は帯域フィルタ63に送出されるが、該帯
域フィルタ63は周波数fOを中心とする通過帯域を有
するフィルタであり、前記信号Gl中の周波数fO成分
のエネルギーに応じた振幅h1を有する信号Hl  (
厳密には、数個の信号Glが帯域フィルタ63に入力さ
れ収束した状態において)を出力する。
前記信号H1は検波器64に入力され、検波・整流され
、信号11とされた後、遮断周波数の充分低い低域フィ
ルタ65にて前記振幅h1のほぼl/2に対応する電圧
値VXを有する直流信号J1に変換され、処理装置7に
送出される。
前記信号J1の電圧値VXは入力ペン4とループコイル
11−iとの間の距離に比例した値を示し、ループコイ
ル11−iが切替えられると変化するため、各ループコ
イル毎に得られる電圧値VXをディジタル値に変換し、
これらに後述する演算処理を実行することにより、入力
ペン4の位置が検出される。
また、受信タイミング切替回路62に受信りイミング信
号C2が入力されると、その出力には信号G2が得られ
、この時、帯域フィルタ63の出力には振幅h2を有す
る信号H2(厳密には、数個の信号G2が帯域フィルタ
63に入力され収束した状態において)が得られる。さ
らにまた、受信タイミング切替回路62に受信タイミン
グ信号C3が入力されると、その出力には信号G3が得
られ、この時、帯域フィルタ63の出力には振幅h3を
有する信号H3(厳密には、数個の信号G3が帯域フィ
ルタ63に入力され収束した状態において)が得られる
これらの信号H2,H3は前記同様、検波器64で検波
・整流され、信号I2.I3とされた後、低域フィルタ
65にて振幅h2.h3のほぼ1/2にそれぞれ対応す
る電圧値VP、VRを有する直流信号J2.J3に変換
され、処理装置7に送出される。
受信信号Fは前述したように徐々に減衰するが、電圧値
vFは受信信号Fのフロント側の期間を内のエネルギー
に比例し、また、電圧値VRは受信信号Fのリア側の期
間を内のエネルギーに比例するものであるため、電圧値
VFとVRとの比は受信信号Fの減衰度を表わすものと
なる。
ここで、入力ベン4において、スイッチ411の非動作
状態と動作状態とでは、同調回路41における損失が抵
抗414の分だけ異なるため、受信信号Fの減衰度は非
動作状態に比べて動作状態の方がより大きく、また、こ
れらの減衰度は周囲温度等が大幅に変わらない限り、は
とんど変化しない。
従って、処理装置7において、電波の送受信を行なうル
ープコイルを固定した状態で、受信タイミング信号C2
を受信タイミング切替回路62に入力した時に得られる
電圧値vFと、受信タイミング信号C8を受信タイミン
グ切替回路62に入力した時に得られる電圧値VRとを
ディジタル値に変換し、これらの比の演算を実行させる
ことにより、受信信号Fの減衰度が算出され、また、予
め入力ベン4のスイッチ411の非動作状態及び動作状
態のそれぞれに対応する受信信号Fの減衰度を記憶させ
ておき、これらと前記演算によって求めた減衰度を比較
することにより、入力ベン4のスイッチ411が非動作
状態であるか又は動作状態であるかが識別される。
次に第5図乃至第7図に従って、本発明の装置における
位置検出及び状態識別のようすを説明する。
まず、装置全体の電源が投入され、測定開始状態になる
と、処理装置7はタイミング回路51を制御して受信タ
イミング信号CIを受信タイミング切替回路62に供給
させるとともに、位置検出部1のループコイル11−1
〜11−48のうち、最初のループコイル11−1を選
択する情報を選択回路2に送り、該ループコイル11−
1を送受切替回路3に接続する。送受切替回路3は前述
した送受切替信号Bに基づいて、ループコイル11−1
を送信回路5及び受信回路6に交互に切替制御する。
この際、送信回路5は32μsecの送信期間において
、第5図(a)に示すような500kHzの16個のパ
ルス信号を該ループコイル11−1へ送る。前記送信及
び受信の切替は第5図(b)に示すように一のループコ
イル、ここでは11−1に対して7回繰返される。この
7回の送信及び受信の繰返し期間が、一のループコイル
の選択期間(448μsec )に相当する。
受信回路6の受信タイミング切替回路62の出力には、
一のループコイルに対して7回の受信期間毎に誘導電圧
が得られるが、この誘導電圧は前述したように帯域フィ
ルタ63にて平均化され、検波器64.低域フィルタ6
5を経て処理装置7に送出される。この時、低域フィル
タ65の出力値はディジタル値に変換され、入力ベン4
とループコイル11−1との距離に比例した検出電圧、
例えばVxlとして一時記憶される。
次に処理装置7はループコイル11−2を選択する情報
を選択回路2に送り、該ループコイル11−2を送受切
替回路3に接続し、入力ベン4とループコイル11−2
との距離に比例した検出電圧Vx2を得てこれを記憶し
、以後、同様にル−ブコイル11−3〜11−48を順
次送受切替口−路3に接続し、第5図(C)に示すよう
な各ループコイル毎の入力ベン4との距離に比例した検
出電圧VxL〜Vx4g(但し、第5図(c)にはその
一部のみをアナログ的な表現で示す。)を記憶する。
実際の検出電圧は、第6図に示すように入力ベン4が置
かれた位置(xp )を中心として、その前後の数本の
ループコイルのみに得られる。
処理装置7は前記記憶した検出電圧の電圧値か一定の検
出レベル以上である時、これらの電圧値より後述する如
くして入力ベン4の位置を表わす座標値を算出し、これ
を図示しない記憶部に転送する。
次に、処理装置7は前記ループコイル11−1〜11−
48のうち、最大の検出電圧が得られたループコイルを
選択する情報を選択回路2に送出するとともに、タイミ
ング回路51より受信タイミング切替回路62に受信タ
イミング信号C2を供給させ、電波の送受信を複数回、
例えば14回繰返させ、その時、前述したようにして得
られた電圧値VFを一時記憶する。また、処理装置7は
最大の検出電圧が得られたループコイルを選択させたま
ま、タイミング回路51より受信タイミング切替回路6
2に受信タイミング信号C3を供給させ、電波の送受信
を同じく14回繰返させ、その時、得られた電圧値VR
を一時記憶する。
さらに処理装置7は前記電圧値VFとVRとの比を演算
し、得られた値と予め記憶した入力ベン4のスイッチ4
11の非動作状態及び動作状態のそれぞれに対応する受
信信号の減衰度とを比較し、入力ベン4のスイッチ41
1が非動作状態であるか又は動作状態であるかを識別す
る。従って、この際、入力ベン4のスイッチ411を動
作させると、処理装置7は前記比較結果よりこれを識別
し、この時点における前記座標値を指定位置の座標値と
して、図示しない他の電子計算機等に送出する。
このようにして第1回目の位置検出及び状態識別が終了
すると、処理装置7は第7図に示すように第2回目以降
の位置検出として、前記ループコイル11−1〜11−
48のうち、最大の検出電圧が得られたループコイルを
中心として、その前後の一定数、例えば10本のループ
コイルのみを選択する情報を選択回路2に送出し、前記
同様にして出力値を得て入力ベン4に対する位置検出を
行ない、得られた座標値を前記記憶部に転送し、その値
を更新し、以下、前記同様な状態識別と位置検出とを交
互に繰返す。
なお、第7図中、レベルチェックとは検出電圧の最大値
が前記検出レベルに達しているか否か、及び最大値の検
出電圧を有するループコイルがどのループコイルである
かをチェックし、検出レベルに達していなければ座標計
算を停止し、また、次回の位置検出及び状態識別動作に
おいて選択するループコイルの中心を設定する。
座標値xpを求める算出方法の一つとして、前記検出電
圧Vxl〜V x48の極大値付近の波形を適当な函数
で近似し、その函数の極大値の座標を求める方法がある
例えば第5図(e)において、最大値の検出電圧Vx3
と、その両側の検出電圧Vx2及びVx4を2次函数で
近似すると、次のようにして算出することができる(但
し、各ループコイル11−1〜11−48の中心位置の
座標値をx1〜x48とし、その間隔をΔXとする。)
。まず、各電圧と座標値より、 Vx2−a(x2−xp)   +b    ・・・・
・il)Vx3−a (x3−xp )   +b  
  −(2)Vx4−a (x4−xp )   +b
    ・・・・・・(3)となる。ここで、a、bは
定数(a<0)である。
また、 x3−x2−ΔX           −・−(4)
x4−x2 =2Δx          −−−−−
−(5)となる。(4)、(5)式を(2)、(3)式
に代入して整理すると、 xp−x2+Δx/ 2  [(3Vx2−4 Vx3
+Vx4) / (Vx2−2 Vx3+Vx4) 1
・・・・・・(6) となる。
従って、各検出電圧V xl= V x4gより、前記
レベルチェックの際に求められた最大値の検出電圧及び
その前後の検出電圧を抽出し、これらと該最大値の検出
電圧が得られたループコイルの1つ前のループコイルの
座標値(既知)とから前述した(6)式に相当する演算
を行なうことにより、入力ベン4の指定位置の座標値x
pを算出できる。
なお、前記同調回路41において、スイッチ4!1及び
抵抗414の代りに、例えば入力ベン4の操作に基づい
てその抵抗値が変化するようなものをコイル412及び
コンデンサ413に直列に接続することにより、前記損
失を連続的に変化させる如くなすこともでき、連続的な
情報、例えば文字や図形を人力する際の線の太さ等を伝
送することもできる。
第8図は本発明の第2の実施例を示すもので、ここでは
X方向及びY方向の位置検出を行なう例を示す。即ち、
図中、1aはX方向及びY方向の位置検出部で、第1の
実施例における位置検出部1が2組、そのループコイル
が互いに直交する如く重ね合わされたものである。また
、2a及び2bはX方向及びY方向の選択回路、3a及
び3bはX方向及びY方向の送受切替回路、52a及び
52bはX方向及びY方向の駆動回路、61a及び61
bはX方向及びY方向の増幅器で、それぞれ第1の実施
例における選択回路2、送受切替回路3、駆動回路52
、増幅器61と同様な構成を有している。また、53は
XY切替回路であって、タイミング回路51から低域フ
ィルタ(図示せず)を介して入力される正弦波信号を、
処理装置H7Hの制御に基づいて、駆動回路52a又は
52bのいずれか一方に加え、位置検出する方向を選択
するためのものである。さらにまた、67は受信タイミ
ング切替回路であって、増幅器61a又は増幅器61b
からの受信信号を、処理装置7aの制御に基づいて、検
出する方向とともに受信タイミングを選択して帯域フィ
ルタ63に加えるためのものである。また、7aは処理
装置で、X方向及びY方向の位置検出を交互に行なわせ
るようにした点を除いて、前記処理装置7と同様である
。なお、処理装置7aにおける第2回目以降の位置検出
及び状態識別動作のタイミングを第9図に示す。
このように本実施例によれば、入力ベン4に対するX方
向及びY方向の2方向の位置(座標)検出が容易にでき
る。なお、その他の構成・作用は第1の実施例と同様で
ある。
なお、第1又は第2の実施例において、位置検出部1又
は1aにマイクロフォン等を取付けるとともに処理装置
7又は7aに音声認識機能を持たせることにより、各種
の命令を音声にて行なうようにすることもでき、また、
第2の実施例において、処理装置7aに文字認識機能を
持たせて、手書き文字入力用のタブレットとして使用す
ることもできる。
また、実施例中のループコイルの本数やその並べ方は一
例であり、これに限定されないことはいうまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、位置検出部のルー
プコイルより、′所定の周波数を同調周波数とし、内部
の損失を変更可能となした同調回路を有する位置指示器
に対して電波を送信し、該同調回路より逆に発信される
電波をループコイルで受信し、この際、発生する誘導電
圧を検出し、これを多数のループコイルの全てについて
行ない、得られた多数の誘導電圧より位置指示器の指定
位置を検出するようになしたため、位置指示器側にはコ
イルとコンデンサを主要な要素とする同調回路を設ける
のみで良く、コードが不要となり且つ電池や磁石等の重
量のある部品が不要となり、その分、操作性が良くなり
、また、誘導電圧の減衰度を検出して回路内の損失の変
化を検出し、位置指示器の状態を識別するようになした
ため、位置指示器の状態、例えば座標値の人力を指定す
るスイッチの動作を処理装置側に伝送することができる
。また、位置検出部には特別な部品を必要としないため
、大型化でき、電子黒板等への適用が可能となり、さら
に得られた誘導電圧に対する演算処理の精度を上げるこ
とによって、位置検出精度を上げることができる。また
、位置検出部をX方向及びY方向に設けたものによれば
、X方向及びY方向の2方向の位置検出が可能となる等
の利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の位置検出装置の第1の実施例を示す構
成図、第2図は入力ペンの具体的な構成を示す図、第3
図は入力ペンの同調回路、送信回路及び受信回路の詳細
とともに装置全体の構成を示す図、第4図(a) (b
)は第3図の各部の信号波形図、第5図(a) (b)
 (c)は第1の実施例における基本的な位置検出動作
を示すタイミング図、第6図は第1回目の位置検出動作
の際に各ループコイルより得られる検出電圧を示す図、
第7図は第2回目以降の位置検出動作及び状態識別動作
を示すタイミング図、第8図は本発明の第2の実施例を
示す第3図と同様な図、第9図は第2の実施例における
第7図と同様な図である。 1・・・位置検出部、11−1〜11−48・・・ルー
プコイル、2・・・選択回路、3・・・送受切替回路、
4・・・入力ペン、5・・・送信回路、6・・・受信回
路、7・・・処理装置、41・・・同調回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多数のループコイルを位置検出方向に並設してな
    る位置検出部と、 前記多数のループコイルより一のループコイルを順次選
    択する選択回路と、 前記選択された一のループコイルを所定の周波数の交流
    信号で駆動する送信回路と、 コイルとコンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周
    波数とし、内部の損失を変更可能となした同調回路を有
    する位置指示器と、 前記選択された一のループコイルに発生する電圧中、前
    記所定の周波数とほぼ同一周波数の誘導電圧を検出する
    受信回路と、 前記選択された一のループコイルを前記送信回路及び受
    信回路に交互に接続する送受切替回路と、 各ループコイルに発生する前記誘導電圧より位置指示器
    の指定位置を算出するとともに、該誘導電圧の減衰度を
    検出し、これより位置指示器の状態を識別する処理装置
    と からなる位置検出装置。
  2. (2)複数のループコイルをX方向及びY方向にそれぞ
    れ並設してなるX方向及びY方向の位置検出部と、 前記X方向及びY方向の複数のループコイルより、X方
    向及びY方向の一のループコイルを順次選択するX方向
    及びY方向の選択回路と、前記選択されたX方向及びY
    方向の一のループコイルを所定の周波数の交流信号で駆
    動する送信回路と、 コイルとコンデンサを含み、前記所定の周波数を同調周
    波数とし、内部の損失を変更可能となした同調回路を有
    する位置指示器と、 前記選択されたX方向及びY方向の一のループコイルに
    発生する電圧中、前記所定の周波数とほぼ同一周波数の
    誘導電圧を検出する受信回路と、前記選択されたX方向
    及びY方向の一のループコイルを前記送信回路及び受信
    回路に交互に接続するX方向及びY方向の送受切替回路
    と、X方向及びY方向の各ループコイルに発生する前記
    誘導電圧より位置指示器のX方向及びY方向の指定位置
    を算出するとともに、該誘導電圧の減衰度を検出し、こ
    れより位置指示器の状態を識別する処理装置と からなる位置検出装置。
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