JPS63275955A - 免疫分析法 - Google Patents

免疫分析法

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JPS63275955A
JPS63275955A JP11194387A JP11194387A JPS63275955A JP S63275955 A JPS63275955 A JP S63275955A JP 11194387 A JP11194387 A JP 11194387A JP 11194387 A JP11194387 A JP 11194387A JP S63275955 A JPS63275955 A JP S63275955A
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liposome
lipid
antigen
substance
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Kyuji Mutsukawa
六川 玖治
Yoshio Ishimori
石森 義雄
Masako Hado
羽藤 正子
Yasuko Takiguchi
瀧口 康子
Hiroshi Matsuda
寛 松田
Yuichiro Inui
乾 祐一郎
Shosaku Motoda
昭策 元田
Shigeru Sekine
盛 関根
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Denka Seiken Co Ltd
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Toshiba Corp
Green Cross Corp Japan
Denka Seiken Co Ltd
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は試料中に存在する特定の抗原又は抗体を定量分
析するための免疫分析法の改良に関する。
(従来の技術) 試料中に存在する特定の抗原又は抗体の定量分析には、
例えばラジオイムノアッセイ(以下、RIAと記す)が
用いられる。しかし、RIAでは放射性元素を用いるた
め、専用の瓢器を設置し、資格を有するオペレータが操
作を行わなければならず、しかも光棄物の処理等にも注
意を要するという問題がある。
また、その伯の分析方法として、例えば免疫電気泳動が
知られている。しかし、免疫電気泳動では測定に長時間
を要するうえ、感度が低く、被検物質がごく微倒しか含
まれていない場合には適用することができないという問
題がある。
そこで、本発明者らは先に特願昭58−224509号
において、表面に親水性の抗体又は抗原を固定化し、内
部に親水性の標識物質を封入したリポソーム試薬を開示
した。この試薬を用いた免疫分析方法は以下のようなも
のである。すなわち、抗原又は抗体が存在する試料中に
前記リポソーム試薬を加え、これと別に補体を加えると
、抗原−抗体反応及びそれに伴う神体の作用によってリ
ポソームが破壊され、封入されていた標識物質(例えば
蛍光性化学物)が流出する。この流出した標識物質の母
と、試料中の被検物質の量との間には相関関係があるの
で、流出した標識物質を所定の分析方法(例えば蛍光分
析)によって定量することにより、被検物質を定量する
ことができる。この試薬を用いれば、RIAのような問
題が生じることはなく、免疫分析の簡便化が期待できる
しかし、このリポソーム試薬を用いて血清やタンパク質
含有試料の分析を行う場合、目的の抗原−抗体反応以外
に非特異反応が起り、これに起因してリポソームが破壊
されることがわかってきた。
これは、試料中のタンパク質ヤ微」化学物質とリポソー
ムとの反応によるものと考えられる。このため、従来は
血清やタンパク質含有試料を希釈して分析を行っていた
例えば、リポソームに抗ヒトαフェトプロティン抗体(
以下、抗ヒ1〜AFP抗体と記す)を固定化した試薬を
用いてヒト血清中のAFPを分析する場合、非特異反応
の影響を除去するために、ヒト血清を100倍希釈して
いた。ところが正常人の血清中にはAFPが10−81
m、e以下しか含有されていない。したがって、正常人
の血清を100倍希釈すると、AFP1度10−”g/
mA以下に対応する測定(例えば蛍光分析)となり、精
密な定量が困難となるという問題がおった。
(発明が解決しようとする問題点)  。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであ
り、精密かつ簡便な分析が行える免疫分析法を提供する
ことを目的とするものである。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明の免疫分析法は、リン脂質及び糖脂質のうち少な
くともいずれか一方を組成とするリポソームと、該リポ
ソーム中に封入された標識物質と、前記リポソームに架
橋法により固定化された抗体もしくは抗体の一部又は抗
原とからなる免疫分析試薬からなる免疫分析法において
、前記リポソームへの抗体もしくは抗体の一部又は抗原
の架橋法における感作(固定化)に改良を加えたことを
特徴とする。即ち抗体等の感作に用いられるリポソーム
側の官能基のうち検体(例えば血漿、血清2体腔液、尿
等)及び/又は補体(例えばモルモット血清)との接触
によって惹起される非特異的溶解の原因とある部分を予
め分解除去することである。
(作 用) 本発明の免疫分析法によれば、抗体もしくは抗体の一部
又は抗原をリポソームにおいて、その表面上に補体関与
の非特異溶解を惹起する官能基は残余しないので例えば
試料となる血清中の蛋白質や微量物質との非特異的反応
が起ることがない。
従って、被検物質の過剰な希釈を行う必要がなく、精密
な定量分析が可能となり、操作も簡便となる。
(実施例) 本発明に用いる免疫分析試薬は、例えば以下のような方
法により製造することができる。
まず、所望の脂質と架橋剤とを溶媒中で反応させること
により、脂質分子に官能基を導入して官能性脂質とする
。この官能基がリポソーム上における抗体もしくは抗体
の一部又は抗原を固定化するための官能基とし作用する
。次に、得られた官能性脂質と、必要であればコレステ
ロール及び他の脂質の適当量をフラスコに入れ、溶媒を
加えて溶解、混合させた後、溶媒を吸引除去して乾燥す
る。この結果、フラスコ壁面に脂質薄膜が形成されてい
る。続いて、フラスコ内に標識物質を含有する水溶液を
加え、密栓して震盪することにより、リポソームの懸濁
液を調製する。
一方、リポソームに固定化される抗体もしくは抗体の一
部又は抗原には、必要ならば架橋剤との反応により架橋
基を導入した後、必要に応じて還元剤で処理して修飾す
る。
次いで、前記リポソーム!i?!濁液と抗体もしくは抗
体の一部又は抗原とを適当な緩衝液中で反応させて、リ
ポソームに抗体もしくは抗体の一部又は抗原を固定化さ
せる。
本発明に用いる免疫分析試薬において、リポソームはリ
ン脂質及び糖脂質のうち少なくともいずれか一方を組成
とするものである。尚、上述したように必要に応じてリ
ン脂質、糖脂質に対してコレステロールを10乃至50
0モル%を加えてもよく、これによって安定なリポソー
ムを得ることができる。また、リン脂質、糖脂質中の脂
肪酸炭素鎖は炭素原子数が12乃至18であることが好
ましく、更には偶数であることがより好ましい。
本発明に用いる免疫分析試薬において、リポソーム内に
封入される標識物質としては、親水性で、リポソーム外
に流出した際に定量可能な物質が選択される。このよう
な物質としては、例えば、高濃度では自己消光により蛍
光を示さないが、低部flu(10−3M以下)で非常
に強い蛍光を発するカルボキシフルオレセイン、カルセ
イン、ローダミンBのような蛍光性物資;リポソーム外
で酸化反応により発光するルミノールやルシフェリンの
ような発光性物質;可視域又は紫外域に特異的な吸収帯
を有する吸光性化合物(水溶生色素等)二酸化酵素の作
用により分解され、酸素消費又は過酸化水素生成をもた
らすグリコース、シュークロース等の糖類:テトラペン
チルアンモニウムのような比較的大きなイオン性化合物
:ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)の
ような酵素類;メチルビオロゲンなどのラジカル化合物
等が挙げられる。これらの化学物は、検出方法、感度及
びリポソームの安定性等の因子を考慮した上で適宜選択
される。
本発明に用いる免疫分析試薬において、リポソーム上に
固定化される抗体もしくは抗体の一部又は抗原は、蛋白
質又はペチプド(例えばICIG。
ICIE、ICID、IgA、IgM等の免疫グロブリ
ン;トランスアミナーゼ、乳酸脱水素酸素、タレアチン
ホスキナーゼ等の酵素類;α−フェトプロティン、癌胎
児性抗原(CEA)等の癌マーカ;インスリン、成長ホ
ルモンなどのペチプドホルモン等)、糖質(例えば各種
ルイス抗原、)tルスマン抗原、微生物細胞壁多糖)、
核酸関連物質(例えばポリヌクレオチド、ヌクレオチド
、ヌクレオシド等)、脂質(例えばリボ蛋白質、カルシ
オリピン等)、その他低分子物質(ステロイドホルモン
、チロキシン、各種薬物等)から測定対象に応じて任意
に選ぶことができる。この時望ましくは、単独で抗体を
誘導することが困難な低分子抗原(ハプテン)以外は各
抗原に対応するICIG又はIQM等の抗体又は抗体の
一部をリポソーム上に固定化することが望ましい。
本発明に用いる免疫分析試薬において、リポソームに固
定化用官能基を導入するために脂質分子との反応が行わ
れる架橋剤、また必要に応じて抗体もしくは抗体の一部
または抗原に架橋基を導入するための架橋剤としては、
たとえば、N−サクシンイミジル3−(2−ピリジルジ
チオ)プロピオネート(SPDP) 、N−サクシンイ
ミジル4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート(S
MP8>、N−サクシンイミジル4−(1)−マレイミ
ドフェニル)アセテート(SMPA)、N−サクシンイ
ミジル4−(p−マレイミドフェニル)プロピオネート
(SMPP) 、N−<r−マレイミドブチリルオキシ
)サクシンイミド(GMBS)、\−(εマレイミドカ
プロイルオキシ)サクシンイミド(6MC3) 、ジサ
クシンイミジルスベレート(DSS> 、グルタルアル
デヒド(GA) 、フタルアルデヒド、テレフタルアル
デヒド、フタル酸、テレフタル酸、 HOOC−(CH2)n −COON  (n =1〜
IO>の化学式で表わされる脂肪族ジカルボン酸等が挙
げられる。
で示され、温和な条件下で反応するチオール化及び分子
間(架橋)共19体生成のためのへテロ−2官能試薬で
ある。
5PDPを架橋剤として用いる場合、リポソーム側に残
存する2−ピリジルジチオ基(P’DT>が検体との非
特異反応を惹起する。5PDPは、予めホスファチジル
エタノールアミン(PE)のようなアミノ基を有するリ
ン脂質と反応させることによりそのサクシイミド側でP
Eと結合する。
これが官能基を導入したリン脂質:2−ピリジルジチオ
ホスファデジルエタノールアミン(PDT・PE)であ
る。
上記リン脂質等を原料としてリポソームを形成後、抗体
笠の感作を行うがこの時抗体等には必要に応じて予めス
ルフィド(SH)基を導入しておくと、抗体側のSH基
とリポソーム側のPDT基の間で交換反応が起り、抗体
がリポソームにジスルフィド結合で感作されると共に、
2−チオピリジン(Q−8H)が遊離してくる。遊離し
た2−チオピリジンは遠心分離により除くことができる
抗体感作時、反応効率上リポソーム側にPDT・PEを
過剰に入れておく必要かおる。即ち全脂質量の0.1〜
10%望ましくは2.5%位が必要とされる。しかしな
がら導入されたPDT−PEWが全て抗体等の感作に利
用されるわけではなく、その大部分は未反応のまま抗体
等の感作後も存在する。この残余PDTが補体関与の非
特異溶解を惹起せしめる(第4図)。
そこで本発明省らは5PDPを用いる抗体感作法を以下
のように改良することにより、本体関与非特異反応の少
ない安定なリポソームを調製することができた。
即ち、PEに導入された、PDT基を予め還元剤例えば
ジチオスレイトール(DTT>、システィン(GS)、
グルタチオン(GSH)、2−メカブトエタノール(2
−MEt−H)、メルカプトエチルアミン等で還元し、
2−チオピリジン(TP)を遊離せしめ、脂質側の官能
基をSHとする。
尚、この反応はリポソーム形成後でも脂質段階でも行う
ことができる。また、官能基を導入していないPEでリ
ポソーム形成後5PDP化し、還元処理を行っても構わ
ない。このとき、抗体等は従来法通り予め5PDP化に
おくが、その後の還元処理をしないでも良い(第5図)
この場合、リポソーム側に残ったーSH基は必要に応じ
てヨウ素等で酸化することができる。
5PDPを用いるリポソームへの抗体等の改良的感作方
法は上記例のみならず、他にもいくつか応用することが
できる。そのうち、2,3例を挙げると 1)抗体等のアミノ基に従来通り5PDPを導入した後
、還元して一3H基を出させた後再び5PDPffi理
を行い、抗体等にサクシイミド基を導入する。この活性
化された抗体等とPEを含むリポソームを接触せしめる
ことにより、リポソームに抗体等を感作する方法(第6
図)。
2)1)とは逆にリポソーム側のPEに従来通り5PD
Pを導入した後、還元し、再び5PDli理することに
よりサクシイミド基を導入し、このサクシイミ基に入っ
たリポソームと無処理の抗体等を接触せしめることによ
り、リポソーム上に抗体等を感作する方法(第7図)。
尚、この場合、感作後残存するサクシイミド基がPDT
と同様に非特異反応を惹起するおそれがあるがその場合
にはグリシン等アミン化合物で容易にブロックすること
が可能である。
3)抗体フラグメント(F (ab’ ))を感作する
場合には、抗体ヒンジ部の一3Hを利用することができ
る。即ち、常法により抗体からF ab’を調製し、5
PDPを作用させることによりヒンジ部のSHIにサク
シイミド基が導入される。但しこの時、抗体フラグメン
ト(F (ab’ ))側のアミノ基は適当な保書基で
ブロックしておく必要がある。
このようにして調製したサクシイミド基のついたF a
b’ とPEを入れたリポソームを接触させることによ
りリポソームにFab’ を感作することができる(第
8図)。
尚、この場合、予めFab’ に導入したアミノ基保調
基はリポソーム感作後、必要に応じてはずすことができ
るものを用いると良い。
本発明による改良された感作リポソームを用いる免疫分
析法は、以下のように実施される。即ちまず被検液を含
む試料(検体)に上記改良された感作リポソームよりな
る免疫分析試薬を加え、これと別に補体を加える。尚、
この際被検物質に対する第2抗体を加え被検物質を挟み
こむ方法を用いてもよい。この結果、被検物質とリポソ
ーム上に固定化された抗体もしくは抗体の一部又は抗原
との抗原−抗体反応及びそれに伴う補体の作用により、
リポソームが破壊されて封入されている標識物質(例え
ば蛍光性化合物)が流出する。この流出した標識物質の
母と、試料中の被検物質の弓との間には相関関係がある
ので、流出した標識物質を適当な分析方法(例えば蛍光
分析)によって定量することにより、被検物質を定量す
ることができる。
そして、実際の定量分析においては、予め既知の濃度の
被検物質を用いて検但線を作成しておき、これをもとに
して同一条件で未知の濃度の被検物質との反応により定
量分析を行う。
本発明に用いる免疫分析試薬と被検物質との十分な反応
に要する時間は、被検物質の種類、リポソームの特性2
反応条件、更にはりポソームに固定化された抗体もしく
は抗体の一部又は抗原の種類、純度、固定化形態等によ
って異なる。このため、個々の場合に応じて予め特定の
濃度に調製された被検物質と同種の物質を含む試料を用
いて予備測定を行うことにより、免疫分析試薬と被検物
質との最適反応時間を設定することが望ましい。
本発明に用いる免疫分析試薬によって定量が可能な被検
物質は、腫瘍マーカー(AFP(α−フェトプロティン
)、BFP(l性フェトプロティン>、CEA(癌胎児
性抗原)、POA(肝癌胎児性抗原)等)、免疫グロブ
リン(IgG。
IQE、ICID、ICIA、ICIM等)、ホルモン
(インシュリン、T3等)及び薬物等が埜げられ、その
対象は広範囲にわたる。
(実験例) 以下に本発明の詳細な説明する。
実験例1 ヒトフェリチンの測定 本実験例において用いた試薬のうち、ジパルミトイルホ
スファチジルエタノールアミン(DPPE>、ジパルミ
トイルホスファチジルコリン(DPPC) 、コレステ
ロール及びジチオトレイトール(DTT>はシグマ社製
のものを用いた。また、N−サイクシンイミジル3−(
2−ピリジルジチオ)プロピオネート(SPDP)及び
セファデックスG−25フアインはファルマシア社製の
ものを用いた。他の試薬は市販品(特級)を精製せずに
使用した。尚、水は全てインオン交換水を用いた。
■官能性リン脂質: DPPE−ジチオピリジルプロピ
オン酸アミド(DPPE−DTP>の調製密栓付三角フ
ラスコにDPPE70mffを分取し、クロロホルム/
メタノール(5:1)混合溶媒25rlに溶解した。次
に、トリエタノールアミン60μ!及びSPDP50m
FIを添加し、窒素置換した後、室温で1時間反応させ
てジチオピリジルプロピオン酸アミド(DTP)を導入
した。続いて、ロータリーエバポレータにより溶媒を除
去した。次いで、乾燥物をクロロホルム/メタノール(
10:1)混合溶媒に溶解した後、シリカゲルカラムを
用いて精製し、DPPE−DTPの分画を回収した。更
に、ロータリーエバポレータにより約5m1)まで濃縮
した。DPPE−DTPの収率は80乃至95%であっ
た。これを窒素封入して一20’Cで保存した。
この反応によりDPPEに導入されたジチオピリジル基
が固定化用官能基となる。
■リポソームの調製 使用した脂質は全てクロロホルム又はクロロホルム/メ
タノール(2/1)混合媒液に溶解した。
5mHのDPPC200,、cl、1QmHのコレステ
ロール100.1及び1+nHのDPPE−DTP(■
で1ワられた官能性リン脂質>50ulを10m1容母
のナシ型フラスコに入れ、更にクロロホルム2m)を加
えてよく混合した。次に、約40°Cの水浴中でロータ
リーエバポレータにより溶媒を除去した。再びクロロホ
ルム2mlを加えて十分に撹拌した後、■度ロータリー
エバポレータにより溶媒を除去した。この操作を数回繰
り返すと、フラスコ壁面に脂質薄膜が形成された。続い
て、フラスコをデシケータ中に移して真空ポンプで約1
時間吸引し、溶媒を完全に除去した。
次いて、o、2x1のカルボキシフルオレセイン(イー
ストマン・コダック社製、pH7.4:以下、CFと記
す>100,CIを添加し、フラスコ内部を窒素で置換
した後、密栓して約60’Cの水浴中′  に約1分間
浸漬した。つづいて、VOrteXミキサーを用い、フ
ラスコ!面の脂質薄膜が完全に消失するまでフラスコを
激しく震盪した。この操作によりリポソーム懸濁液が調
整された。ざらにリポソーム懸濁液に0.1Mの)−I
 E P E S緩衝液(0. 85%Na(J!金含
有pH7.5iX下、HBSと記す)を少量添加した後
、全てを遠心チューブに移し、4℃において15,OO
Orpmで20分間遠心する操作を数回繰返した。リポ
ソームは湿重量で251T1gとれた。
■リポソーム還元 得られたリポソーム2511’Jff(湿重量)に1,
5myのジヂオスレイトール(DTT)を含有する。
HBSlmfflを加え、懸濁後ゆっくり撹拌しつ20
℃,20分間還元処理を行った。その後、リポソームを
遠心分離(15,000rpm 、 2 0分間)しH
BSで3回繰り返し洗浄を行い、過剰のDTT、並びに
分解物を除去した。
■抗ヒトフェリチン抗体の修飾 11Q/mAの抗ヒトフェリチン抗体2mJをHBSで
希釈し、10mMのSPDPエタノール溶液10μ象を
添加して窒素置換した後、室温で30分間反応させ、抗
ヒトフェリチン抗体にジヂオピリジル基を導入した。次
に、予めH B Sで平衡化したセファデックスG−2
5フフインカラム(ゲル体積約1 5rl )を用いた
ゲル濾過により未反応のSPDPを除去して精製し、蛋
白質分画のみを回収した。
■抗ヒトフェリチン抗体感作リボンームの調製■で得ら
れた還元リポソームのパックと■で得られた修飾抗ヒト
フェリチン抗体(A280= 1.5>500μ矛を混
合撹拌し、窒素置換した後、密栓して20℃でゆっくり
振とうしながら1晩反応ざぜた。次に、HBSで洗浄し
て未反応の抗体を除去した。
このようにして得られたリポソーム試薬に、ゼア−)ン
ベロナ−ルバッ77ノ−(pt17.4U下GVB− 
>2ml及び”10%NaN320ulを添加して十分
に撹拌した後、窒素置換して4℃で保存した。
■リボンーム還元前後におけるヒト血清由来非特異溶解
の比較 ■て得られたりポンーム(還元前)及び■で得られたリ
ポソーム(いずれも抗体感作後)を用いてヒト血清に起
因するリポソームの非特異溶解にに及ぼす還元処理の効
果を調べた。予め従来型リポソームで非特異溶解を惹起
した血清5種類(N(111、12.14,17.22
)及び対照として、非特異溶解のない血清(NQ15)
、をとりGVB”で10倍に希釈した。次にそれぞれの
検体を10μmずつ96穴マイクロプレートに分注した
。そこに10μでの還元前又は還元後のリポソーム懸濁
i!2(GVB+で10(8希釈)を1口え、撹拌後3
7°C,10分間反応させた。次に80倍に希釈した補
体50μ象をそれぞれに添加した。尚、ここで対照とし
て補体の代りにGVB十を添加した系も作った、37℃
.30分間反応後0.01 MのEDTA−へロナール
緩衝液100μ(で反応を停止させ、各濃度のヒトフェ
リチン液について、流出したCFffiをMTP−32
蛍光分光器(コロナ電気装)により、励起波長490n
m、蛍光波長5201mの条件で測定した。
この測定に基づいて、抗体固定化リポソームの補体に対
する安定性の影響を除去するために、次式により相対蛍
光強度を計算した。
ここで、Fe:実測した蛍光強度、Fo :GVB+十
の蛍光強度、Fa:脱イオン水を添加しリポソームを全
て破壊した時の蛍光強度である。尚、標準値として、1
0−7M及び10−8N11のCF溶液の蛍光強度を用
いた。
このようにして得られたヒト血清によるリボン−ムの非
特異溶解に対する還元処理の効果を第1図(a)、(b
ンに示した。
図から明らかなように、いずれの検体においてもリポソ
ームを還元すると非特異溶解が抑制されることが明らか
にへった。
■血清中フェリチン測定 ■で得られた抗ヒトフェリチン抗体感作リポソームを用
い、血清ベースでのフェリチンのドーズ・レスポンスを
調べた。
予め内因性フェリチンを除去した正常ヒトプール血清(
NH3)所定倭のフェリチンを添加後GVB”て10倍
希釈した。それを検体として用い、それぞれ10μmを
マイクロブレージに分注した。■で得られた感作リポソ
ーム(10倍希釈)10μlを加えた後、撹拌して37
℃、10分間反応させた。次に10倍希釈した抗ヒトフ
ェリチン抗体(ウサギ)を25μp及び20倍希釈した
補体を25μl添加し、撹拌後再び37℃、30分間反
応させた。最後に0.01 M EDTA/ベロールバ
ッファ(pt17.4> 100μでで反応を止め■と
同様にして蛍光強度の測定を行った。
その結果を第2図に示した。図中フェリチンは1 n(
1/m) 〜1,00On(]/mJ!に亘って測定可
能であった。尚、各点はn=5で測定した平均値で現し
であるが、それぞれの制度はCV=8%以下でめった。
■RIAとの相関 ■で得られた検量線を基に、患者血清21検体を用いて
RIAとの相関を求めた。測定は■に順にて行った。そ
の結果を第3図に示した。患者血清においても7−= 
0.91とRIAと良好な相関を示した。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明の免疫分析法によれば、被検
物質を含む血清等の試料を過剰に希釈することなく分析
することができ、゛情密かつ簡便に被検物質を定量でき
る等顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a>、(b)は本発明実施例のりボソーム還元
前後におけるヒト血清由来非特異反応の比較を示すグラ
フ、第2図は本発明実施例による血中フェリチン測定の
検量線を示すグラフ、第3図は本弁明分析法とRIAと
のフェリチン測定の相関を示すグラフ、第4図乃至第8
図はいずれも本実施例を説明するための反応式でおる。 代理人 弁理士 三  澤  正  義(a)’a隋前 (b)’!元惇 第1図 手続補正書 特訂庁長官 殿 1、事件の表示 昭和62年特許願第111943@ 2、発明の名称 免疫分析法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 (ほか2名) 4、代理人 5、補正命令の日付  自  発 明細1の発明の詳細な説明の欄l〈ゴテ1乃ワゝ\6、
補正の対象 7、補正の内容 (1)明細書第3頁第12行目の「化学物」を「化合物
」に訂正する。 (2)同上第5頁第15行目の1とある」を「どなる」
に訂正する。 (3)同上第6頁第12行目の「作用」の前に「で」を
挿入する。 (4)同上第8頁第4行目の「蛍光性物資」を「蛍光性
物質」に訂正する。 (5)同上箱12行目の「ような」の後に「補」を挿入
する。 (6)明細書第9頁第4行目の「ペチプド」を「ペプチ
ド」に訂正する。 (7)同上第10頁第1行目の「ピリジルジチオ」を「
ピリジルジチオ」に訂正する。 (7)同上第11頁第8行目の「サクシイミド側」を「
サクシイミド側」に訂正する。 (8)同上第13頁第3行目のrsPDP化に」をrs
PDP化して」に訂正する。 (9)同上筒13行目及び第19行目の「サクシイミド
基」を「サクシンイミド基」にそれぞれ訂正する。 q○)同上第20行目の「サクシミイド基」を「サクシ
ンイミド基」に訂正する。 011  明細書第14頁1第3行目、第11行目及び
第14行目の1サクシイミド基」を「サクシンイミト基
」にそれぞれ訂正する。 (I2)同上第17頁第4行目の「ジヂオト」を「ジチ
オス」に訂正する。 a3  同上第10行目の「インオン」を「イオン」に
訂正する。 (14)  明細書第20頁第1行目の「撹拌しつ」の
後に「つ」を挿入する。 (151同上第21頁第15行目のrGVB” jの後
に下記文章を挿入する。 記 r (GVB−に0.5m)lのngc+2水溶液及び
0.15聞のCaCI 2水溶液を含有したもの)」(
16)同上第23頁第11行目のr (NH8)Jの後
に「に」を挿入する。 (17)同上第12行目rGVB″+」をrGVB” 
Jに訂正する。 (18)同上第13行目の「マイクロブレージ」を1マ
イクロプレート」に訂正する。 (19)同上第19行目の[シOTへ/ベロール]をr
EDTA/ベロナール」に訂正する。 (20)明細書第24頁第4行目から第5行目にかけて
記載の「現しであるが、」を「表しであるが、」に訂正
する。 (21)同上第5行目の1制度」を「精度」に訂正する
。 (22)同上第9行目から第10行目にかけて記載の「
順にて」を「準じて」に訂正する。 以上

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リン脂質及び糖脂質のうち少なくともいずれか一
    方を組成とするリポソームと、該リポソーム中に封入さ
    れた標識物質と、前記リポソームに架橋法により固定化
    された抗体もしくは抗体の一部又は抗原とからなる免疫
    分析試薬を用いる免疫分析法において、リポソーム表面
    における検体由来の非特異反応を防止せしめることを特
    徴とする免疫分析法。
  2. (2)リポソーム表面における補体関与の非特異反応誘
    引物質が(リポソームの組成に由来し)リポソーム表面
    への抗体又は抗原感作に用いられるものであり、予め当
    該物質から上記非特異反応に関与する部分のみ除くこと
    によって、上記非特異反応を回避することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の免疫分析法。
  3. (3)リポソームがリン脂質及び糖脂質のうち少なくと
    もいずれか一方とコレステロールとからなることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の免疫分析法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111103430A (zh) * 2019-12-31 2020-05-05 复旦大学 评估脂质体药物疗效和安全性的诊断试剂盒

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