JPS63275805A - ねじ受け具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野Ｊ 本発明は、例えば自動車のボディに部品類をねじｌトめ
するような場合の如くねじを直接ねじ付けられない部所
においてねじを止め付けるため使用される合成樹脂を素
材に成形されるねじ受け具に関する。

［従来の技４Ｆｉ１ 金属板等に対しネジ止めする場合、予じめ透孔を穿って
おき、この透孔にタッピングねじを揉み込む等して直接
ねじ止めすることもあるが、この方法による場合、ねじ
込みに当って大きなねじ込みトルクを要することから作
業上難点があり、また力加減によっては透孔が崩れて有
効に＋ｈめ付けられなかったり、ときには振動を受ける
ことによって緩み脱落する等安定性に欠ける欠点がある
。

この様なことから自動車における部品の取付は等におい
て従来から合成樹脂を材料にして成形したねじ受け几が
開発され、実用化されている。これの−例として例えば
実開昭４９−５５９０７号公報記載の考案が挙げられる
。

この公知の技術は公報において示されている様に鍔形を
なした頭部と、頭部の下面から垂下する二又に分割され
た係入脚片と１頭部を貫き上記分割された係入脚片の間
を通るねじ受け孔とを有してなり、使用に当っては金属
パネル等主体となるパネルに予じめ穿っておく取付透孔
に上記係入脚片を幾分すぼめた状態で挿通し、頭部の下
面をこのパネルの一面に当接する０次に、この頭部の上
面に取付ける部品類を添わせてこの部品類を通してねじ
を上記ねじ受け孔に揉み込み、部品類の止め付けを果す
と同時に、ねじの先端部を係入脚片間に割込ませること
で拡張、させ取付透孔に対する係合を果し、主体たる金
属パネルに止付けるものとなっている。

この様に、ねじ受け具は一部のねじのねじ込みによって
取付けるべき部品類をパネルに固着できるものとなって
いるが、このねじ受け具において最も重要なことは上述
の説明から明らかなように取付透孔に対する係入脚片の
係合である。

即ち、＋ｈめ伺けるべき部品類はねじのねじ付けで受け
具に対し容易に、且つ簡単に止め付けられるが、この受
け具がパネルに対して取付くには係入脚片を大きく開脚
させて係合を深くする必要があり、充分な開脚が得られ
ないと安定した係合が得られない。

このため従来例において示されるように常態におけるね
じ受け孔（螺合孔）は係入脚片（脚体）の先端に向けて
孔径を狭めねじ軸の押し込みによって係入脚片の拡張が
大きくとれるようにしてあり、またこれに併せて係入脚
片自体の係ＩＦ部の肉厚を大きくして係合が確実になる
ようにしである。

この従来のねじ受け具における配慮は一応の効果をもた
らすものとなっているが、ねじ受け孔の先端を狭め、且
つ係入脚片の肉厚を大きくすることは反面ねじの揉み込
みを困難にするものであり、特にパネルに開設する取付
透孔と係入脚片との間にねじを貫通させるのに必要な空
間が用意されなかったとき極めて困難な作業となり、と
きには受け具自体を損傷し使用が不可能になることがあ
る。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は一ヒ述したねじ受け具のパネルに対する取付け
の困難性、不安定性に鑑みこれを改善すべく開発された
もので、ねじのねじ込み時における係入脚片の開脚を容
易にしてパネルに開設する取付透孔に対する係合を確実
にする一方、係入脚片自体に変形性を付与してねじのね
じ込みを容易にすると共に、取付透孔との間に生ずる製
造誤差を吸収し、常に安定した保合が得られるようにし
たねじ受け具を提供せんとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は上述目的に基づきなされたもので、その特徴と
するところは釘形の頭部と、頭部の下面から垂設されス
リットにより二又に分割されて開脚が可能な係入脚片と
を有し、パネルに開設する取付透孔に上記係入脚片を挿
通し、頭部の下面をパネルの一面に当接させる一方、こ
の頭部を貫いて上記係入脚片間を通るねじ受け孔にねじ
をねじ込むことによって止め付けられるようにしてなる
ねじ受け具において、上記頭部の下面から垂設する係入
脚片は少なくともその両側縁部を突条形に残して補助係
合部を設け、他の部分を前記ねじ受け孔に達しない深さ
分切削して肉薄片部としたことにある。

本発明ねじ受け具は開脚回部に分割された係入脚片を一
部に取付透孔に直接係合する突条形の係合部を残して肉
薄に形成し、係入脚片自体の変形を容易にし、且つ上記
係合部の突出によ゛って取付透孔に対する保合を確実に
果すようにしたもので、ねじ受け具を縦に貫通して設け
るねじ受け孔に無理にねじ込む＋ｈめねじの侵入を容易
にしたこと、そして確実な開脚を可使にして係合力を充
分発揮するようにしたこと、更には１■二めねじのねじ
込み作業を容易にしたことにある。

以下、この発明を図示する実施例について詳述し、その
特徴とするところを説明する。

［実施例］ 図面第１図は本発明に係るねじ受け具の底面斜視図で、
第２図は上面斜視図、第３図は正面図、第４図は側面図
であり１図面において１は釘形をなした頭部、２はこの
頭部の下面から垂下した係入脚片、３は頭部１を貫いて
係入脚片２の中心を縦に貫いたねじ受け孔である。

本発明ねじ受け具は適度の弾性と剛性を有した熱可塑性
の合成樹脂を材料に成形されるもので、この実施例にお
ける頭部１は四隅をまるめた略正方形の釘形に形成しで
ある。そして、頭部の」二面は周縁部４とねじ受け孔３
の開口周縁５及びこの画部分を繋ぐ部分６を残して他の
部分を切削して肉薄片部７を設け、実質的に頭部自体が
肉薄の板状をなすようにしである。

この頭部より垂下する係入脚片２は脚端より縦に切込む
一条のスリット８によって二又に二等分され、各片がこ
のスリットを間に向い合うようにしである。そしてスリ
ット８は脚端側において広く、頭部下面に向けて徐々に
狭くなるようにしてあり、脚上端を中心に両脚端が大き
く縮少できるようにしである。

この相対向した２つの係入脚片２は外側面の高さの略中
央部を山形に隆起させて係止突部９．９を設ける一方、
この係止突部を含む外側面の一部を切削して肉薄片部１
ｏを設けている。

肉薄片部１０は係入脚片の脚端側の外側面を削り取るこ
とによって形成されるが、脚片の両側縁に沿った部分は
突条形の補強係合部Ｈとして残す一方、両係入脚片の中
心を貫通するねじ受け孔３に臨む部分は孔の周面に沿っ
て等厚に残し、係入脚片の内側に沿ってねじ受け孔３を
確保しである。

尚、第６，７図において明らかな様にスリットによって
分割された係入脚片２は全体の外形を正方形状に形成し
、パネルＡに開設する角穴の取付透孔ａの形状に対応さ
せてあり、また係入脚片に設ける肉薄片部１ｏは係止突
部９の頂部を越えて上の傾斜面１２に達するよう形成し
である。

本発明のねじ受け具は上述の如く構成されるもので、使
用に占っては金属板等基体となるパネルＡに穿つ取付透
孔ａに係入脚片２の脚端をスリット８を利用してすぼめ
ながら差し通し、頭部１の下面をパネル面に出接させる
。

この場合、取付透孔ａの大きさと係入脚片２の実質外形
をほぼ等しくして係入状態において両者の間に空隙が生
じないようにするとよい。

第１３図は係入脚片の突き入れ状態を示したもので、こ
のときスリット８を利用して両脚片はすぼめられ縮少し
、係止突部９を通過した時点で僅かに拡張してパネルに
自刃で取付くことになる。

この取付透孔に対する取付けを行ったのち、頭部１の上
面に取付けるべく部品類Ｂの取付片を添わせ、これに設
ける透′孔ｂｔ−通して止めねじＣをねじ受け孔３にね
じ込み、その軸部を取付透孔ａに通した両係入脚片２．
２間に割り込ませる。これによって強制的に係入脚片の
脚端部分をパネルＡの反対側で拡張させ係止突部９を取
付透孔ａの縁に係合させてその止め付けを完了すること
になる。

この止めねじのねじ付けにおいて、本発明ねじ受け具は
係入脚片２が取付透孔ａに挿入されることによって縮径
するねじ受け孔３に軸部を押入れるにちって多少の抵抗
を受けるが、前述した様にとのねじ受け孔３を挟む両係
入脚片２は脚端近くが肉薄片部１ｏの形成によって撓み
性を付与されていることから、容易に開脚し軸部の侵入
を受け入れ、ねじ込みを助けると共に。

係入側片目からはパネルの取付側において充分に拡張し
その係合を強めるためパネルにしっかり固着されること
になる。

［発明の効果１ 本発明ねじ受け具は上述説明の如くパネルの取付透孔ａ
に係入脚片２を挿入することで単独に取付は状態を保持
することは勿論のこと、止めねじを受けるに当って取付
ｉ孔に差し通された係入脚片２が肉薄片部１０の形成に
よって撓み性を付与されていることから多少の無理を押
してねじ受け孔３にねじ込んだ場合でも、その侵入を阻
むことなく受け入れねじ付けを可能とするもので、これ
がため作業上極めて有利であると共に、この場合係入脚
片自体は脚端を大きく開脚させることから取付透孔に対
する保合を強めより確実な取付けを保障することになる
。

そして、本発明のねじ受け具は肉薄片部ｌＯに沿って突
条形の補強係合部１１を有し、この係合部１１を開脚時
に透孔の縁に係合させるため常に一定の係合状態が保障
されると共に、少りくともこの突条形補強係合部１１の
突き出し高さ分の変形が可使であることから係入脚片自
体の撓み幅に余裕があり、従って例えば取付透孔が小さ
く開設された場合でも止めねじの止め付けを可能にする
利点がある。

尚、肉薄片部ｌＯの形成は主としてパネルＡの板厚に対
応させて選択すればよく、場合によっては補強係合部の
形成を共わせて係入脚片の全長に亘って形成してもよい
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明ねじ受け具の一実施例を示したもので、第
１図は底面斜視図、第２図は上面斜視図、第３図は正面
図、第４図は側面図、第５図は平面図、第６図は底面図
、第７図は第３図■−ｖｎ線断面図、第８図は同じく■
−ＷＩ線断面図、第９図は同じ＜■−ｉ線断面図、第１
０図は第４図ｘ−Ｘ線断面図、第１１図は使用状態を示
す中央縦断正面図、第１２図は上図Ｘ［［−Ｘ［［線断
面図、第１３図はパネルの取付透孔への係入脚片の挿入
途中を示す中央縦断正面図、第１図は使用状態を示す中
央縦断正面図である。 １・・・ｙＡ部、２・・・係入脚片、３・・・ねじ受け
孔、８・・・スリット、１０・・・肉薄片部、　１１・
・・補助係合部。 第１図 第２図 第３図　　　、第４図 第５図　　　第６図 第７図　　　　第８図 第９図　　　　第１０図 第１Ｉ図 第１２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　鍔形の頭部と、頭部の下面から垂設されスリットによ
   り二又に分割されて開脚が可能な係入脚片とを有し、パ
   ネルに開設する取付透孔に上記係入脚片を挿通し、頭部
   の下面をパネルの一面に当接させる一方、この頭部を貫
   いて上記係入脚片間を通るねじ受け孔にねじをねじ込む
   ことによって止め付けられるようにしてなるねじ受け具
   において、上記頭部の下面から垂設する係入脚片は少な
   くともその両側縁部を突条形に残して補助係合部を設け
   、他の部分を前記ねじ受け孔に達しない深さ分切削して
   肉薄片部としたことを特徴とするねじ受け具。