JPH0453452Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0453452Y2 JPH0453452Y2 JP1987003531U JP353187U JPH0453452Y2 JP H0453452 Y2 JPH0453452 Y2 JP H0453452Y2 JP 1987003531 U JP1987003531 U JP 1987003531U JP 353187 U JP353187 U JP 353187U JP H0453452 Y2 JPH0453452 Y2 JP H0453452Y2
- Authority
- JP
- Japan
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- vertical hole
- screw
- hole
- grommet
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 description 13
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 4
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 4
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 4
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Dowels (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この考案は仮留め機能を有するプラスチツク製
のスクリユウグロメツトの提供に関し、より詳し
くはスクリユウグロメツトに設けられている縦孔
内に、この縦孔に螺入されるネジによつて該縦孔
の周部が外方に拡開される拡開部と、該縦孔に挿
入される仮留めピンの止着部とを設け、スクリユ
ウグロメツトをスクリユウグロメツト本来の使用
目的に供し得ると共に仮留めにも使用し得るプラ
スチツク製の仮留め兼用スクリユウグロメツトの
提供に関する。
のスクリユウグロメツトの提供に関し、より詳し
くはスクリユウグロメツトに設けられている縦孔
内に、この縦孔に螺入されるネジによつて該縦孔
の周部が外方に拡開される拡開部と、該縦孔に挿
入される仮留めピンの止着部とを設け、スクリユ
ウグロメツトをスクリユウグロメツト本来の使用
目的に供し得ると共に仮留めにも使用し得るプラ
スチツク製の仮留め兼用スクリユウグロメツトの
提供に関する。
[従来技術及びその欠点]
スクリユウグロメツト及びそれに類似する係止
具は従来から種々改良が施され、夫々の使用目的
に対応する形状、機能を有するものとして実用に
供されてきている。
具は従来から種々改良が施され、夫々の使用目的
に対応する形状、機能を有するものとして実用に
供されてきている。
かゝるスクリユウグロメツトは、例えば特公昭
38−5517号等の発明で開示されている結合具のさ
らなる改良として本出願人自信も実公昭57−
33204号ないしは実開昭61−50812号の考案で示さ
れるようなプラスチツク製ネジ止め具ないしはス
クリユウグロメツトの開発をなしてきている。
38−5517号等の発明で開示されている結合具のさ
らなる改良として本出願人自信も実公昭57−
33204号ないしは実開昭61−50812号の考案で示さ
れるようなプラスチツク製ネジ止め具ないしはス
クリユウグロメツトの開発をなしてきている。
かゝるスクリユウグロメツトでは第9図に示す
如くスクリユウグロメツト本体の胴部101と鍔
部102との間にこのスクリユウグロメツトを取
付ける取付け穴縁の板103等の厚幅相当の〓間
ができるように胴部101の外周面から外方に向
けて係止爪104を弾性変形可能に設けており、
この結果板103に対し、この板103の取付け
穴に取付けようとするスクリユウグロメツトを単
に嵌挿するのみで簡便且つ確実な止着ができるよ
うにしていた。又、このスクリユウグロメツトの
開孔105には、開孔105に連通する切割溝を
放射状に設け、開孔105にネジ106を螺入し
た際にスクリユウグロメツトの胴部101が外方
に膨れ出されるように構成し、この外方に膨れ出
された胴部101の部分と鍔部102との間に取
付け穴縁の板103が堅固に止着されるようにな
し、ネジ106をもつて取付けられるモール等の
被装材107が板103に対し確実に止着される
ようにしていた。
如くスクリユウグロメツト本体の胴部101と鍔
部102との間にこのスクリユウグロメツトを取
付ける取付け穴縁の板103等の厚幅相当の〓間
ができるように胴部101の外周面から外方に向
けて係止爪104を弾性変形可能に設けており、
この結果板103に対し、この板103の取付け
穴に取付けようとするスクリユウグロメツトを単
に嵌挿するのみで簡便且つ確実な止着ができるよ
うにしていた。又、このスクリユウグロメツトの
開孔105には、開孔105に連通する切割溝を
放射状に設け、開孔105にネジ106を螺入し
た際にスクリユウグロメツトの胴部101が外方
に膨れ出されるように構成し、この外方に膨れ出
された胴部101の部分と鍔部102との間に取
付け穴縁の板103が堅固に止着されるようにな
し、ネジ106をもつて取付けられるモール等の
被装材107が板103に対し確実に止着される
ようにしていた。
しかしながら叙上のスクリユウグロメツトで
は、被装材107の仮留めをする機能を有してお
らず、特に仮留めを必要とする場合には別途仮留
め用のクリツプ類を用意する必要があつた。かゝ
る仮留め部材を別途必要とする被装材107の取
付けにおいては、被装材107の取付けに先立つ
て仮留め位置を特定し、この特定された仮留め位
置に別段のクリツプ類を取付けておく必要があ
り、又これに被装材107を取付けて止着する際
にも逐一仮留め部分であるか否かを識別した上で
ネジ又はクリツプピン類を選別して挿入する必要
があつた。
は、被装材107の仮留めをする機能を有してお
らず、特に仮留めを必要とする場合には別途仮留
め用のクリツプ類を用意する必要があつた。かゝ
る仮留め部材を別途必要とする被装材107の取
付けにおいては、被装材107の取付けに先立つ
て仮留め位置を特定し、この特定された仮留め位
置に別段のクリツプ類を取付けておく必要があ
り、又これに被装材107を取付けて止着する際
にも逐一仮留め部分であるか否かを識別した上で
ネジ又はクリツプピン類を選別して挿入する必要
があつた。
[本考案の目的及び構成]
本考案に係る仮留め兼用のスクリユウグロメツ
トは、スクリユウグロメツト自体を仮留めピンの
係止ないしは止着にも利用できるようにすると共
に仮留めピンの係止ないしは止着が極力縦孔の全
周においてなされるようにして仮留めの強度を効
果的に増すと共に、仮留めピンの挿入に際しての
方向性を極力無くすことによつて、縦孔に対する
単純なピンの挿入をなし得るようにしたものであ
り、かゝる目的を奏効すべく以下のように具体的
に構成した。
トは、スクリユウグロメツト自体を仮留めピンの
係止ないしは止着にも利用できるようにすると共
に仮留めピンの係止ないしは止着が極力縦孔の全
周においてなされるようにして仮留めの強度を効
果的に増すと共に、仮留めピンの挿入に際しての
方向性を極力無くすことによつて、縦孔に対する
単純なピンの挿入をなし得るようにしたものであ
り、かゝる目的を奏効すべく以下のように具体的
に構成した。
先ず、本考案に係るスクリユウグロメツトA
は、一端に鍔2を有するプラスチツク製の胴部1
よりなり、この胴部1は取付けられるべき板Cの
取付け穴に密に嵌挿される外径寸法と形状とより
なつており、鍔2の面から胴部1の他端側に向け
て縦孔3が設けられていると共に、胴部1の外側
には、この胴部外周面より外方に突出するように
少なくとも二片以上の係止爪5,5が弾性変形可
能に設けられており、しかも前記鍔2と、この係
止爪5の上端との間に前記板Cの厚幅以上の間〓
mが設けられている。又、前記の縦孔3の内奥の
全部又は一部が該縦孔3に螺入される螺子により
外方に拡開される拡開部3eと、該縦孔3に挿入
される仮留めピンの止着部とされている。
は、一端に鍔2を有するプラスチツク製の胴部1
よりなり、この胴部1は取付けられるべき板Cの
取付け穴に密に嵌挿される外径寸法と形状とより
なつており、鍔2の面から胴部1の他端側に向け
て縦孔3が設けられていると共に、胴部1の外側
には、この胴部外周面より外方に突出するように
少なくとも二片以上の係止爪5,5が弾性変形可
能に設けられており、しかも前記鍔2と、この係
止爪5の上端との間に前記板Cの厚幅以上の間〓
mが設けられている。又、前記の縦孔3の内奥の
全部又は一部が該縦孔3に螺入される螺子により
外方に拡開される拡開部3eと、該縦孔3に挿入
される仮留めピンの止着部とされている。
[作用、効果]
本考案に係るスクリユウグロメツトAは叙上の
構成よりなることから取付けられるべき板Cの取
付け穴に該グロメツトAを嵌挿した場合、係止片
5,5は板Cの穴縁C′に圧接されて逐次内方に窄
められ、次いで該係止爪5が該穴縁C′を通過して
前記の間〓mの部分に該穴縁C′が到ることによつ
て該係止爪5は、その圧接状態を解かれ外方に撥
ね出される。その結果係止爪5は該係止爪5の上
端で穴縁C′の下面を弾持することゝなり、前記鍔
2と、この係止爪5とで板Cを確実且つ容易に挾
持することゝなる。
構成よりなることから取付けられるべき板Cの取
付け穴に該グロメツトAを嵌挿した場合、係止片
5,5は板Cの穴縁C′に圧接されて逐次内方に窄
められ、次いで該係止爪5が該穴縁C′を通過して
前記の間〓mの部分に該穴縁C′が到ることによつ
て該係止爪5は、その圧接状態を解かれ外方に撥
ね出される。その結果係止爪5は該係止爪5の上
端で穴縁C′の下面を弾持することゝなり、前記鍔
2と、この係止爪5とで板Cを確実且つ容易に挾
持することゝなる。
かゝる状態で前記鍔2上に被装材Dを載置し、
この被装材Dの取付け穴よりピンBを挿通して、
該ピンBの頭部を前記縦孔3の止着部に係止する
ことにより被装材Dの仮留めをなすようにした。
この被装材Dの取付け穴よりピンBを挿通して、
該ピンBの頭部を前記縦孔3の止着部に係止する
ことにより被装材Dの仮留めをなすようにした。
尚、ピンBは、その一つの例として頭20付き
のピンとし、自由端を膨大頭部21とし、この膨
大頭部21が前記縦孔3の拡開部3eを超えて挿
入されると共に、該膨大頭部21の基部側が前記
止着部に係止される形状とされている。
のピンとし、自由端を膨大頭部21とし、この膨
大頭部21が前記縦孔3の拡開部3eを超えて挿
入されると共に、該膨大頭部21の基部側が前記
止着部に係止される形状とされている。
次いでピンBに代つてネジEを叙上グロメツト
の縦孔3に螺入した場合、ネジEは該縦孔3の拡
開部3eの縦孔3の内面に喰いつきながら該拡開
部3eより内方に向けて螺挿され、プラスチツク
製の胴部1を外方に膨ませながら止着される。
の縦孔3に螺入した場合、ネジEは該縦孔3の拡
開部3eの縦孔3の内面に喰いつきながら該拡開
部3eより内方に向けて螺挿され、プラスチツク
製の胴部1を外方に膨ませながら止着される。
かゝる螺入に際しネジEは、前記胴部1の比較
的上部、即ち鍔2に近い部分を胴部1の下部側よ
り強く外方に膨せることゝなり、この外方に膨み
出された胴部1により前記係止爪5と鍔2とによ
る板Cの弾発挾持がより強固とされる特長を有し
ている。
的上部、即ち鍔2に近い部分を胴部1の下部側よ
り強く外方に膨せることゝなり、この外方に膨み
出された胴部1により前記係止爪5と鍔2とによ
る板Cの弾発挾持がより強固とされる特長を有し
ている。
かゝる特長ある構成及び作用よりして本考案に
係るスクリユウグロメツトにおいては次のような
効果の発生が認められた。
係るスクリユウグロメツトにおいては次のような
効果の発生が認められた。
(1) ネジEの螺挿による本来的な使用の他に仮留
めピンBの挿入係止による仮留め手段としても
用いることができ、しかも挿入される仮留めピ
ンには挿入時に挿入方向についての特定がな
く、ピンの挿入止着が容易、円滑にできる利点
がある。
めピンBの挿入係止による仮留め手段としても
用いることができ、しかも挿入される仮留めピ
ンには挿入時に挿入方向についての特定がな
く、ピンの挿入止着が容易、円滑にできる利点
がある。
(2) 挿入係止される仮留めピンBは、膨大頭部2
1を有する場合、その基部側の略全面において
拡開部3e内方の止着部である鍔部3a′に係止
されることゝなり、仮留め強度が充分に出され
る特長を有している。
1を有する場合、その基部側の略全面において
拡開部3e内方の止着部である鍔部3a′に係止
されることゝなり、仮留め強度が充分に出され
る特長を有している。
(3) この結果、拡開部3e内方の止着部である鍔
部3a′を必要以上に張り出す必要がなくなり、
止着部とされる鍔部3a′を作り出すためのアン
ダーカツトに内スライダーを有する金型の使用
を必要としない利点を有している。
部3a′を必要以上に張り出す必要がなくなり、
止着部とされる鍔部3a′を作り出すためのアン
ダーカツトに内スライダーを有する金型の使用
を必要としない利点を有している。
(4) 又、縦孔3に螺入されるネジEは拡開部3e
で縦孔3の周壁により以上に強く接触するこ
とゝなり、この部分の胴部1を外方に向けて特
に強く膨出させる特長を有していることにより
係止爪5がより確実に板Cの下面を支持する構
成とされている。
で縦孔3の周壁により以上に強く接触するこ
とゝなり、この部分の胴部1を外方に向けて特
に強く膨出させる特長を有していることにより
係止爪5がより確実に板Cの下面を支持する構
成とされている。
(5) 更に、ネジが縦孔3の拡開部3eにおいて特
に強く縦孔3と接触され、その内奥において弱
く接触されている構造におては、ネジEの螺挿
が比較的弱い力でもなし得ることを意味し、ネ
ジEの螺込みが容易、円滑とされる利点を有し
ている。
に強く縦孔3と接触され、その内奥において弱
く接触されている構造におては、ネジEの螺挿
が比較的弱い力でもなし得ることを意味し、ネ
ジEの螺込みが容易、円滑とされる利点を有し
ている。
(6) 更に又、縦孔3の上下方向に亘り、且つ胴部
1の夫々の稜部1bに向けて切割溝4〜4が設
けられているので、稜部1b,1b間の胴部々
分1aが弾性変形し易いものとされ、係止爪5
の板Cの下面への支持がより確実になしうるも
のとされている。
1の夫々の稜部1bに向けて切割溝4〜4が設
けられているので、稜部1b,1b間の胴部々
分1aが弾性変形し易いものとされ、係止爪5
の板Cの下面への支持がより確実になしうるも
のとされている。
[実施例]
以下本考案に係るスクリユウグロメツトAの典
型的な実施例を図面について詳細に説明する。
型的な実施例を図面について詳細に説明する。
先ず、用意されるスクリユウグロメツトAと仮
留めのピンBとは共にインジエクシヨン成形によ
り提供されるプラスチツク成形品とし、夫々が特
有の弾性変形機能を有している。
留めのピンBとは共にインジエクシヨン成形によ
り提供されるプラスチツク成形品とし、夫々が特
有の弾性変形機能を有している。
そしてスクリユウグロメツトAは一端を鍔2と
した有底角筒状をなす胴部1よりなり、当然鍔2
が該胴部1よりも外方に張り出されている構造を
有し、又該胴部1は、その外径寸法を自由端側に
向けて稍々細く設計されている。
した有底角筒状をなす胴部1よりなり、当然鍔2
が該胴部1よりも外方に張り出されている構造を
有し、又該胴部1は、その外径寸法を自由端側に
向けて稍々細く設計されている。
又、鍔2は鍔2の基部側より自由端側2aが前
記胴部1の側に傾斜するようにして後に述べる板
Cの面に対する弾発支承が効果的となるようにし
てあり、この鍔2の上端を平坦面2bとし後に述
べる被装材Dの取付面としている。
記胴部1の側に傾斜するようにして後に述べる板
Cの面に対する弾発支承が効果的となるようにし
てあり、この鍔2の上端を平坦面2bとし後に述
べる被装材Dの取付面としている。
次いで、該鍔2の平坦面2bより胴部1の自由
端側に向けて略円孔状の縦孔3が設けられている
と共に、この縦孔3の上下方向に亘つて放射状に
切割溝4〜4が設けられている。この切割溝4〜
4は、この切割溝4〜4によつて区分された胴
部々分1a〜1aが外方に向けて膨み出し易いよ
うに設けられているものであり、図示例のような
クロス状の割設に限定されるものではないが、胴
部々分1aの膨み出しを、より確実とする意図よ
り該切割溝4を胴部1の夫々の稜部1bに向けて
設け、この稜部1b,1b間の胴部々分1aを、
より以上に弾性変形し得るようにしている。
端側に向けて略円孔状の縦孔3が設けられている
と共に、この縦孔3の上下方向に亘つて放射状に
切割溝4〜4が設けられている。この切割溝4〜
4は、この切割溝4〜4によつて区分された胴
部々分1a〜1aが外方に向けて膨み出し易いよ
うに設けられているものであり、図示例のような
クロス状の割設に限定されるものではないが、胴
部々分1aの膨み出しを、より確実とする意図よ
り該切割溝4を胴部1の夫々の稜部1bに向けて
設け、この稜部1b,1b間の胴部々分1aを、
より以上に弾性変形し得るようにしている。
又、縦孔3の挿入孔上部を特に拡径のテーパ面
3bとし、ピンBあるいはネジEの円滑な挿入に
供するようになすと共に、このテーパ面3bの位
置より稍々内奥に到る間を太径孔部3cとし、更
に、この太径孔部3cより内奥に設けられる縮径
孔状の拡開部3eとの間をテーパ孔部3dとし、
この縮径孔状の拡開部3eの内奥を太径孔部3a
としている。尚、この太径孔部3aも縦孔3の内
奥に向けて漸次縮径となるようなテーパ状に構成
されており、縦孔3の底面では前記縮径孔状の拡
開部3eよりも更に縮径の孔径とされている。
3bとし、ピンBあるいはネジEの円滑な挿入に
供するようになすと共に、このテーパ面3bの位
置より稍々内奥に到る間を太径孔部3cとし、更
に、この太径孔部3cより内奥に設けられる縮径
孔状の拡開部3eとの間をテーパ孔部3dとし、
この縮径孔状の拡開部3eの内奥を太径孔部3a
としている。尚、この太径孔部3aも縦孔3の内
奥に向けて漸次縮径となるようなテーパ状に構成
されており、縦孔3の底面では前記縮径孔状の拡
開部3eよりも更に縮径の孔径とされている。
又、上記の太径孔部3cは胴部1が板Cに取付
けられる位置に概ね相当し、縮径孔状の拡開部3
eは主として係止爪5が外方に向けて起立してい
る位置に概ね相当して設けられている。
けられる位置に概ね相当し、縮径孔状の拡開部3
eは主として係止爪5が外方に向けて起立してい
る位置に概ね相当して設けられている。
次いで、胴部1の夫々の外周面の長手方向に亘
つて凹溝6が胴部1の自由端より鍔2に向けて設
けられており、この凹溝6の一つの縁より、この
凹溝6上に向けて片持翼状の係止爪5が緩かに起
立する状態で設けられている。そして、この係止
爪5は側面から見て直角三角形状をなし、鍔2の
側が水平状の係止縁5aとされており、胴部1の
取付け穴に対する嵌挿に際して前記係止爪5の弾
性変形が円滑、容易になし得るように構成してい
ると共に、前記係止縁5aと鍔2との間に間〓m
を構成し、係止縁5aと鍔2とによる板Cの効果
的な弾持をなすようにしている。
つて凹溝6が胴部1の自由端より鍔2に向けて設
けられており、この凹溝6の一つの縁より、この
凹溝6上に向けて片持翼状の係止爪5が緩かに起
立する状態で設けられている。そして、この係止
爪5は側面から見て直角三角形状をなし、鍔2の
側が水平状の係止縁5aとされており、胴部1の
取付け穴に対する嵌挿に際して前記係止爪5の弾
性変形が円滑、容易になし得るように構成してい
ると共に、前記係止縁5aと鍔2との間に間〓m
を構成し、係止縁5aと鍔2とによる板Cの効果
的な弾持をなすようにしている。
次いでスクリユウグロメツトAに嵌挿されるピ
ンBは比較的大きい頭20を有するものであり、
ピンの基部より自由端側に向けて前記の太径孔部
3cに相当する太径桿部23と、前記太径孔3a
内に納まる膨大頭部21とからなつており、この
膨大頭部21は、その基部側の全周に亘つて前記
太径孔部3aと、縮径孔状の拡開部3eとの間に
設けた鍔部3a′に係当する鍔部21aを有してい
る。
ンBは比較的大きい頭20を有するものであり、
ピンの基部より自由端側に向けて前記の太径孔部
3cに相当する太径桿部23と、前記太径孔3a
内に納まる膨大頭部21とからなつており、この
膨大頭部21は、その基部側の全周に亘つて前記
太径孔部3aと、縮径孔状の拡開部3eとの間に
設けた鍔部3a′に係当する鍔部21aを有してい
る。
かゝる構成よりなるスクリユウグロメツトAを
取付けられるべき板Cの取付け穴に嵌挿した場
合、係止爪5は下部側の比較的短かい立上り部分
より漸次凹溝6内に押し込まれ、間〓mの位置に
板Cの穴縁C′が到るまで窄り込まれると共に係止
爪5が板Cより下方に押し出された時点で、この
窄り込み圧が解放されて外方に撥ね出され、鍔2
と共に板Cの穴縁C′を係止することゝなる。尚、
この際に鍔2と板Cとの間にパツキンFを介装使
用することもある。
取付けられるべき板Cの取付け穴に嵌挿した場
合、係止爪5は下部側の比較的短かい立上り部分
より漸次凹溝6内に押し込まれ、間〓mの位置に
板Cの穴縁C′が到るまで窄り込まれると共に係止
爪5が板Cより下方に押し出された時点で、この
窄り込み圧が解放されて外方に撥ね出され、鍔2
と共に板Cの穴縁C′を係止することゝなる。尚、
この際に鍔2と板Cとの間にパツキンFを介装使
用することもある。
かゝる状態で被装材Dをスクリユウグロメツト
Aの鍔2の平坦面2b上に載置し、この被装材D
の取付穴より前記ピンBを該スクリユウグロメツ
トAの縦孔3に押し込むことによりピンBの膨大
頭部21が縦孔3の縮径孔状の拡開部3eより太
径孔部3a内に挿入され、この膨大頭部21の鍔
部21aが該太径孔部3aと前記縮径孔状の拡開
部3eとの間の鍔部3a′に係止されてピンBとス
クリユウグロメツトAとが一体とされる。
Aの鍔2の平坦面2b上に載置し、この被装材D
の取付穴より前記ピンBを該スクリユウグロメツ
トAの縦孔3に押し込むことによりピンBの膨大
頭部21が縦孔3の縮径孔状の拡開部3eより太
径孔部3a内に挿入され、この膨大頭部21の鍔
部21aが該太径孔部3aと前記縮径孔状の拡開
部3eとの間の鍔部3a′に係止されてピンBとス
クリユウグロメツトAとが一体とされる。
又、ネジEを同様に被装材Dを介してスクリユ
ウグロメツトAの縦孔3に螺挿した場合、縦孔3
の縮径孔状の拡開部3eに特にネジEが強く喰い
つくことゝなり、この縮径孔状の拡開部3e部分
の胴部々分1aが外方に特に強く押し出されると
共に、ネジEには、縦孔3の太径孔状部3a部分
で若干の遊びがもたらされることゝなり、前記の
縮径孔状の拡開部3eにおける強い喰いつきにも
拘らず比較的弱い力での螺入が可能とされた。
ウグロメツトAの縦孔3に螺挿した場合、縦孔3
の縮径孔状の拡開部3eに特にネジEが強く喰い
つくことゝなり、この縮径孔状の拡開部3e部分
の胴部々分1aが外方に特に強く押し出されると
共に、ネジEには、縦孔3の太径孔状部3a部分
で若干の遊びがもたらされることゝなり、前記の
縮径孔状の拡開部3eにおける強い喰いつきにも
拘らず比較的弱い力での螺入が可能とされた。
次いで第7図及び第8図で示される第2の実施
例のスクリユウグロメツトA′においては、前記
スクリユウグロメツトA′の胴部1の縦孔3内の
太径孔部3aに相当するものがなく、縮径孔状の
拡開部3eから内奥に向けた縦孔3部分を略スト
レート状の止着孔部3fとし、前記拡開部3eと
共に該孔部3fで挿入されるピンBの止着をなす
ようにしている。
例のスクリユウグロメツトA′においては、前記
スクリユウグロメツトA′の胴部1の縦孔3内の
太径孔部3aに相当するものがなく、縮径孔状の
拡開部3eから内奥に向けた縦孔3部分を略スト
レート状の止着孔部3fとし、前記拡開部3eと
共に該孔部3fで挿入されるピンBの止着をなす
ようにしている。
即ち、この実施例で示されるスクリユウグロメ
ツトA′においては、太径孔部3aと縮径孔状の
拡開部3eとの間に叙上実施例におけるような鍔
部3a′を設けず、拡開部3eと止着孔部3fとで
挿入されるピンBを止着するものであり、挿入さ
れたピンBは、拡開部3eにより充分に弾発支承
されると共に止着孔部3fにおいても強い接触抵
抗を生じ、ピンBの抜け出しが効果的に防止され
る構造とされている。
ツトA′においては、太径孔部3aと縮径孔状の
拡開部3eとの間に叙上実施例におけるような鍔
部3a′を設けず、拡開部3eと止着孔部3fとで
挿入されるピンBを止着するものであり、挿入さ
れたピンBは、拡開部3eにより充分に弾発支承
されると共に止着孔部3fにおいても強い接触抵
抗を生じ、ピンBの抜け出しが効果的に防止され
る構造とされている。
尚、かゝるスクリユウグロメツトA′において
使用されるピンB′は、ピンB′と縦孔3との接触
面積を極力拡げ、しかも両者間の接触状態を、よ
り密にする意図より略直桿状とし、縦孔3に対す
る圧嵌着による止着をなすようにしている。
使用されるピンB′は、ピンB′と縦孔3との接触
面積を極力拡げ、しかも両者間の接触状態を、よ
り密にする意図より略直桿状とし、縦孔3に対す
る圧嵌着による止着をなすようにしている。
かゝるスクリユウグロメツトA′にネジEを螺
入した場合、スクリユウグロメツトAの拡開部3
eに相当する胴部々分1aは、その弾性変形によ
り外方に拡開されると共に、ネジEは止着孔部3
fに沿つて螺込まれ、強固に止着される特長を有
している。
入した場合、スクリユウグロメツトAの拡開部3
eに相当する胴部々分1aは、その弾性変形によ
り外方に拡開されると共に、ネジEは止着孔部3
fに沿つて螺込まれ、強固に止着される特長を有
している。
本考案に係るスクリユウグロメツトは叙上にお
ける特長ある構成及び作用、効果よりして自動車
のトツプモール等のように長いモールを中間で仮
留めした上で別途ネジ止着する場合等に効果的な
スクリユウグロメツトとされ、取扱い操作が容易
であるにも拘らず止着ないしは仮留めが極めて確
実とされる特長を有している。
ける特長ある構成及び作用、効果よりして自動車
のトツプモール等のように長いモールを中間で仮
留めした上で別途ネジ止着する場合等に効果的な
スクリユウグロメツトとされ、取扱い操作が容易
であるにも拘らず止着ないしは仮留めが極めて確
実とされる特長を有している。
第1図は本考案に係るスクリユウグロメツト及
び使用ピンの斜視図、第2図は同一部破断正面
図、第3図は同平断面図、第4図は板Cに取付け
た状態の断面図、第5図はピンBを挿入した状態
の断面図、第6図はネジEを螺挿した状態の断面
図、第7図は従来例のスクリユウグロメツトを示
す一部破断正面図、及び第8図は他のスクリユウ
グロメツトの断面図、第9図は従来例のスクリユ
ウグロメツトを示す一部破断正面図を示す。 尚、図中1……胴部、2……鍔、3……縦孔、
4……切割溝、5……係止爪、6……凹溝、20
……頭、21……膨大頭部、22……太径桿部、
23……細径桿部、A……スクリユウグロメツ
ト、B……ピン、C……板、D……被装材、E…
…ネジ、F……パツキン。
び使用ピンの斜視図、第2図は同一部破断正面
図、第3図は同平断面図、第4図は板Cに取付け
た状態の断面図、第5図はピンBを挿入した状態
の断面図、第6図はネジEを螺挿した状態の断面
図、第7図は従来例のスクリユウグロメツトを示
す一部破断正面図、及び第8図は他のスクリユウ
グロメツトの断面図、第9図は従来例のスクリユ
ウグロメツトを示す一部破断正面図を示す。 尚、図中1……胴部、2……鍔、3……縦孔、
4……切割溝、5……係止爪、6……凹溝、20
……頭、21……膨大頭部、22……太径桿部、
23……細径桿部、A……スクリユウグロメツ
ト、B……ピン、C……板、D……被装材、E…
…ネジ、F……パツキン。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 鍔と胴部とからなるスクリユウグロメツトで
あつて、該鍔の鍔面より該胴部に向けて縦孔が
設けられ、且つ該胴部の外側には該胴部の外側
面より外方に突出する係止爪が該胴部と一体に
設けられて該係止爪と該鍔との間に間〓を設け
ていると共に、 該縦孔に、該縦孔の上下方向に亘つて放射状
に形成され先端が該胴部の稜部に向かつて延び
る切割溝と、該縦孔に螺入されるネジによつて
該胴部を外方に拡開する拡開部と、該縦孔に挿
入されるピンの止着部とが設けられていること
を特徴とするプラスチツク製仮留め兼用スクリ
ユウグロメツト。 2 前記縦孔の拡開部と止着部とが前記縦孔の別
位置に設けられていることを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第1項記載に係るプラスチツ
ク製仮留め兼用スクリユウグロメツト。 3 前記縦孔の拡開部と止着部とが前記縦孔の同
一位置に設けられていることを特徴とする実用
新案登録請求の範囲第1項記載に係るプラスチ
ツク製仮留め兼用スクリユウグロメツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987003531U JPH0453452Y2 (ja) | 1987-01-16 | 1987-01-16 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987003531U JPH0453452Y2 (ja) | 1987-01-16 | 1987-01-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63112605U JPS63112605U (ja) | 1988-07-20 |
JPH0453452Y2 true JPH0453452Y2 (ja) | 1992-12-16 |
Family
ID=30783375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987003531U Expired JPH0453452Y2 (ja) | 1987-01-16 | 1987-01-16 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0453452Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH062015Y2 (ja) * | 1988-08-04 | 1994-01-19 | 日野自動車工業株式会社 | 雌雄型プラスチックリベット |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56127810A (en) * | 1980-03-13 | 1981-10-06 | Nifco Inc | Fixing method of resin formed article |
JPS6150812B2 (ja) * | 1981-01-16 | 1986-11-06 | Nissan Motor |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH045766Y2 (ja) * | 1984-09-07 | 1992-02-18 |
-
1987
- 1987-01-16 JP JP1987003531U patent/JPH0453452Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56127810A (en) * | 1980-03-13 | 1981-10-06 | Nifco Inc | Fixing method of resin formed article |
JPS6150812B2 (ja) * | 1981-01-16 | 1986-11-06 | Nissan Motor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63112605U (ja) | 1988-07-20 |
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