JPS63266017A - 取鍋内溶鋼の昇熱精錬方法 - Google Patents
取鍋内溶鋼の昇熱精錬方法Info
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- JPS63266017A JPS63266017A JP10059387A JP10059387A JPS63266017A JP S63266017 A JPS63266017 A JP S63266017A JP 10059387 A JP10059387 A JP 10059387A JP 10059387 A JP10059387 A JP 10059387A JP S63266017 A JPS63266017 A JP S63266017A
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Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、取鍋内溶鋼昇熱精錬方法、特に掻低硫、極低
酸素鋼を溶製するための取鍋内溶鋼昇熱精錬方法に関す
る。
酸素鋼を溶製するための取鍋内溶鋼昇熱精錬方法に関す
る。
(従来の技術)
近年に至り、いわゆる炉外精錬が転炉の負担軽減、製鋼
の効率化等の観点から普及しているが、その場合の1つ
の問題点は、転炉等で溶製した溶鋼を外部に取り出した
ときにみられる温度低下の補償である。また同様の問題
は連続鋳造法においてもみられる。したがって、取鍋内
溶鋼の昇熱に関しては、炉外精錬そして連続鋳造におい
てその実用的な方法の開発が強(望まれている。
の効率化等の観点から普及しているが、その場合の1つ
の問題点は、転炉等で溶製した溶鋼を外部に取り出した
ときにみられる温度低下の補償である。また同様の問題
は連続鋳造法においてもみられる。したがって、取鍋内
溶鋼の昇熱に関しては、炉外精錬そして連続鋳造におい
てその実用的な方法の開発が強(望まれている。
特開昭54−149313号、同59−89708号、
同61−235506号に示されるように、AQ塊など
の発熱剤とともに取鍋内溶鋼に酸素ガスを吹精すること
により昇熱させる方法は公知である。しかしながら、こ
れらはいずれも取鍋の底部に設置されたポーラスプラグ
からの小流量アルゴンによる撹拌であるため、撹拌力は
非常に弱<、溶鋼酸化を防止するため、酸素供給速度を
制限する必要がある。
同61−235506号に示されるように、AQ塊など
の発熱剤とともに取鍋内溶鋼に酸素ガスを吹精すること
により昇熱させる方法は公知である。しかしながら、こ
れらはいずれも取鍋の底部に設置されたポーラスプラグ
からの小流量アルゴンによる撹拌であるため、撹拌力は
非常に弱<、溶鋼酸化を防止するため、酸素供給速度を
制限する必要がある。
例えば、特開昭54−149313号においては、酸素
流128017分で1.5分で65℃、あるいは酸素流
量500 fi /分で1.5分で175℃上昇すると
記載されているが、これらはそれぞれ50kg、100
kgの溶鋼量であ・す、単なるルツボ実験に過ぎず、
実際の精錬については何一つ示唆するものがない。
流128017分で1.5分で65℃、あるいは酸素流
量500 fi /分で1.5分で175℃上昇すると
記載されているが、これらはそれぞれ50kg、100
kgの溶鋼量であ・す、単なるルツボ実験に過ぎず、
実際の精錬については何一つ示唆するものがない。
また、特開昭59−89708号においては、酸素80
ONrrr/hrをt91i1100 )ンに吹精し
く8Nn(バon/hr)、ポーラスプラグからのアル
ゴン200 It /1Ilinの撹拌により、5℃/
lll1nの昇熱速度を得ているが、撹拌アルゴン流量
が低いため、昇熱速度も低いものになっている。
ONrrr/hrをt91i1100 )ンに吹精し
く8Nn(バon/hr)、ポーラスプラグからのアル
ゴン200 It /1Ilinの撹拌により、5℃/
lll1nの昇熱速度を得ているが、撹拌アルゴン流量
が低いため、昇熱速度も低いものになっている。
また、特開昭61−235506号では、溶鋼350
Tonに酸素3000 N I /hrを吹精しく8.
6 Nn?/Ton/hr)、ポーラスプラグからはア
ルゴン500 β/wainを吹き込んで撹拌して、や
はり5℃/mi’nの昇熱速度を得ているが、同様の理
由で昇熱速度は低く、酸素反応効率は悪い、さらに、送
酸速度が0.25 Nrrr/Ton−sin (15
N n?/Ton−hr)を超えると、発熱剤であるへ
q塊は溶鋼表面上で酸化発熱してしまうため、熱効率が
極めて悪化すると述べられている。
Tonに酸素3000 N I /hrを吹精しく8.
6 Nn?/Ton/hr)、ポーラスプラグからはア
ルゴン500 β/wainを吹き込んで撹拌して、や
はり5℃/mi’nの昇熱速度を得ているが、同様の理
由で昇熱速度は低く、酸素反応効率は悪い、さらに、送
酸速度が0.25 Nrrr/Ton−sin (15
N n?/Ton−hr)を超えると、発熱剤であるへ
q塊は溶鋼表面上で酸化発熱してしまうため、熱効率が
極めて悪化すると述べられている。
これは、ポーラスプラグからのアルゴンによる弱撹拌の
条件下では避けられない。
条件下では避けられない。
また、特開昭54−149313号に示されるように、
昇熱後に造滓剤を添加し、脱硫する方法も知られている
が、ポーラスプラグからのアルゴンによる撹拌では撹拌
力不足のため、除滓を必要とし、しかもその場合、仮に
除滓を実施しても、〔S〕〈10 PPMを得ることは
不可能である。さらに造滓剤をインジェクションするた
めのランスが別に必要であり、設備の複雑化あるいは熱
ロスの面からも好ましくない。
昇熱後に造滓剤を添加し、脱硫する方法も知られている
が、ポーラスプラグからのアルゴンによる撹拌では撹拌
力不足のため、除滓を必要とし、しかもその場合、仮に
除滓を実施しても、〔S〕〈10 PPMを得ることは
不可能である。さらに造滓剤をインジェクションするた
めのランスが別に必要であり、設備の複雑化あるいは熱
ロスの面からも好ましくない。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明の目的は、取鍋内tfiti4の撹拌力を高める
ことにより発熱剤の効率的な利用を図り、十分な昇熱速
度を確保する方法を提供することである。
ことにより発熱剤の効率的な利用を図り、十分な昇熱速
度を確保する方法を提供することである。
(問題点を解決するための手段)
本発明者らは、上述のような問題を解決するための研究
を重ねたところ、次のような知見を得た。
を重ねたところ、次のような知見を得た。
tl)撹拌用の専用バブリングランスを用い、アルゴン
流量をポーラススラグの場合の約10倍程度流すことで
撹拌力の飛躍的な向上が可能であること、(2)撹拌力
が増大することにより、酸素供給速度の大幅向上が可能
となり、発熱剤の効率的な酸化燃焼により従来より約3
倍程度の高速昇熱が実現可能であること、 (3)耐火物コーティングした大型浸漬管を取鍋内温鋼
中にその上面の実質的部分を占めて浸漬させて溶鋼面上
に一定の空間を形成させることにより、スラグおよび溶
鋼が直接外気に触れる面積は極小となり、取鍋上面から
の放熱を低く抑えることが可能であること、 (4)前記大型浸漬管内に造滓剤を投入できるシュート
を設けることにより、昇熱後、浸漬管およびバブリング
ランスを溶鋼中に浸漬したままで、造滓剤添加あるいは
パウダーインジェクションの脱硫処理がただちに可能で
あり、短時間処理また大幅な熱放散防止が可能であるこ
と、および(5)以上の相乗的効果として、脱硫処理後
におけるスラグ中の低級酸化物濃度あるいは鋼中酸素濃
度は非昇熱処理鋼と同レベルであり、鋼中C3)も10
pp+n以下とすることができること。
流量をポーラススラグの場合の約10倍程度流すことで
撹拌力の飛躍的な向上が可能であること、(2)撹拌力
が増大することにより、酸素供給速度の大幅向上が可能
となり、発熱剤の効率的な酸化燃焼により従来より約3
倍程度の高速昇熱が実現可能であること、 (3)耐火物コーティングした大型浸漬管を取鍋内温鋼
中にその上面の実質的部分を占めて浸漬させて溶鋼面上
に一定の空間を形成させることにより、スラグおよび溶
鋼が直接外気に触れる面積は極小となり、取鍋上面から
の放熱を低く抑えることが可能であること、 (4)前記大型浸漬管内に造滓剤を投入できるシュート
を設けることにより、昇熱後、浸漬管およびバブリング
ランスを溶鋼中に浸漬したままで、造滓剤添加あるいは
パウダーインジェクションの脱硫処理がただちに可能で
あり、短時間処理また大幅な熱放散防止が可能であるこ
と、および(5)以上の相乗的効果として、脱硫処理後
におけるスラグ中の低級酸化物濃度あるいは鋼中酸素濃
度は非昇熱処理鋼と同レベルであり、鋼中C3)も10
pp+n以下とすることができること。
かくして、本発明の要旨とするところは、取鍋内溶鋼に
その溶鋼面の実質的部分を覆う大型浸漬管を浸漬させ、
前記溶鋼面上に一定の空間を形成させること、溶鋼中源
(浸漬させたバブリングランスを通してガスバブリング
により溶鋼を撹拌しながらバブリングガスに同伴させて
発熱剤を供給すること、前記大型浸漬管内の空間におい
て任意の高さに昇降可能な酸素ランスから溶鋼面に酸素
ガスを吹き付けること、あるいは溶鋼中に酸素ガスを吹
き込むこと、酸素ガスの吹き込みによる溶鋼の昇熱前後
に前記大型浸漬管内にあって溶鋼中に造滓剤を投入する
こと、および前記バブリングランスから新たにパウダー
インジェクションをすることからなる、取鍋内溶鋼の昇
熱精錬方法である。
その溶鋼面の実質的部分を覆う大型浸漬管を浸漬させ、
前記溶鋼面上に一定の空間を形成させること、溶鋼中源
(浸漬させたバブリングランスを通してガスバブリング
により溶鋼を撹拌しながらバブリングガスに同伴させて
発熱剤を供給すること、前記大型浸漬管内の空間におい
て任意の高さに昇降可能な酸素ランスから溶鋼面に酸素
ガスを吹き付けること、あるいは溶鋼中に酸素ガスを吹
き込むこと、酸素ガスの吹き込みによる溶鋼の昇熱前後
に前記大型浸漬管内にあって溶鋼中に造滓剤を投入する
こと、および前記バブリングランスから新たにパウダー
インジェクションをすることからなる、取鍋内溶鋼の昇
熱精錬方法である。
このように、従来パウダーインジェクション処理鋼は、
インジェクション処理中の温度降下が60℃〜70℃と
大きく、その分の熱確保だけのためにR11−OB処理
をせざるを得す、そのため処理工程が一つ増えることに
なり、時間的ロスが大きく、問題となっていたが、本発
明ではインジェクション装置に高速送酸機能を付与し、
高速昇熱を実現することでR11−OB処理が省略可能
となる。さらに、昇熱時に大型浸漬管、ランス等の耐火
物に蓄熱させることで、インジェクション処理中の温度
降下を40〜50℃にまで減少させ、加えて転炉出鋼温
度の低下をも実現可能とするものである。
インジェクション処理中の温度降下が60℃〜70℃と
大きく、その分の熱確保だけのためにR11−OB処理
をせざるを得す、そのため処理工程が一つ増えることに
なり、時間的ロスが大きく、問題となっていたが、本発
明ではインジェクション装置に高速送酸機能を付与し、
高速昇熱を実現することでR11−OB処理が省略可能
となる。さらに、昇熱時に大型浸漬管、ランス等の耐火
物に蓄熱させることで、インジェクション処理中の温度
降下を40〜50℃にまで減少させ、加えて転炉出鋼温
度の低下をも実現可能とするものである。
(作用)
次に、本発明の方法について添付図面を参照してさらに
詳述する。
詳述する。
第1図fa+および第1図(blはそれぞれ本発明を実
施するための装置の略式説明図である。
施するための装置の略式説明図である。
第1図に示す昇熱精錬装置は、大型浸漬管1、溶鋼撹拌
用バブリング(パウダーインジェクション)ランス2、
酸素ランス3、合金あるいは造滓剤投入管4、そしてフ
ード5に接続した集塵機(図示せず)より構成されてい
る。第1図(a)の装置は、供湯直上から送酸できると
いう点で有利であるが、バブリングランス構造上複雑に
ならざるを得ない。なお、バブリングランス2は従来の
ものと同様の構造であってもよい。
用バブリング(パウダーインジェクション)ランス2、
酸素ランス3、合金あるいは造滓剤投入管4、そしてフ
ード5に接続した集塵機(図示せず)より構成されてい
る。第1図(a)の装置は、供湯直上から送酸できると
いう点で有利であるが、バブリングランス構造上複雑に
ならざるを得ない。なお、バブリングランス2は従来の
ものと同様の構造であってもよい。
第1図世)の装置は、第1図(alの変更例で、これに
よれば、設備上単純な構造が可能であり、昇熱速度も第
1図(alの場合に比較して5〜10%の低下にとどめ
ることができる。
よれば、設備上単純な構造が可能であり、昇熱速度も第
1図(alの場合に比較して5〜10%の低下にとどめ
ることができる。
第1図(blにおいて取鍋自溶鋼の上面にその実質的部
分を覆うように円筒状の大型浸漬管1を設置する。溶鋼
面上には一定の空間が形成される。浸漬管1の側面には
合金あるいは造滓剤投入管4が、上方には排煙、ダスト
吸引用の集塵機(図示せず)に接続したフード5がそれ
ぞれ浸漬管lの上下昇降に追随する構造となって設けら
れている。また、浸漬管lとは独立して任意の高さに昇
降する酸素ランス3が浸漬管1の内部空間に設置されて
いる。特に第1図に′b)においては、取鍋溶鋼を撹拌
し、またパウダーを鋼中にインジェクションする目的で
、鍋底直上まで浸漬するバブリングランス2が設置され
ている。この場合のバブリングランス2も第1図fa+
の場合と同様に従来型のものであってもよい。
分を覆うように円筒状の大型浸漬管1を設置する。溶鋼
面上には一定の空間が形成される。浸漬管1の側面には
合金あるいは造滓剤投入管4が、上方には排煙、ダスト
吸引用の集塵機(図示せず)に接続したフード5がそれ
ぞれ浸漬管lの上下昇降に追随する構造となって設けら
れている。また、浸漬管lとは独立して任意の高さに昇
降する酸素ランス3が浸漬管1の内部空間に設置されて
いる。特に第1図に′b)においては、取鍋溶鋼を撹拌
し、またパウダーを鋼中にインジェクションする目的で
、鍋底直上まで浸漬するバブリングランス2が設置され
ている。この場合のバブリングランス2も第1図fa+
の場合と同様に従来型のものであってもよい。
まず、本発明における撹拌は、鍋底近傍まで浸漬させた
バブリングランス2からのアルゴンバブリングを用いる
ことで大流量のアルゴンガスが撹拌用に使用でき、溶鋼
撹拌力、ひいては発熱剤供給速度の大幅な増加を可能と
するのである。その結果、溶鋼過酸化を起こすことなく
、高速酸素吹精が可能となり、超高速゛昇熱を初めて可
能とするのである。なお、出鋼後、取鍋中の溶鋼に酸素
吹精を行い昇熱する方法は、前述の特開昭59−897
08号および同61−235506号にも示されている
が、それらの場合、撹拌は取鍋底部に設置されたポーラ
スプラグからの小流量アルゴンによるものであり、撹拌
力は非常に弱く、溶鋼の過酸化を防止するには十分でな
かった。
バブリングランス2からのアルゴンバブリングを用いる
ことで大流量のアルゴンガスが撹拌用に使用でき、溶鋼
撹拌力、ひいては発熱剤供給速度の大幅な増加を可能と
するのである。その結果、溶鋼過酸化を起こすことなく
、高速酸素吹精が可能となり、超高速゛昇熱を初めて可
能とするのである。なお、出鋼後、取鍋中の溶鋼に酸素
吹精を行い昇熱する方法は、前述の特開昭59−897
08号および同61−235506号にも示されている
が、それらの場合、撹拌は取鍋底部に設置されたポーラ
スプラグからの小流量アルゴンによるものであり、撹拌
力は非常に弱く、溶鋼の過酸化を防止するには十分でな
かった。
第2図は、送酸速度と昇熱速度との関係を示すグラフで
ある。図示データは第1図tb+に示す装置を使って2
50トンの溶鋼を処理したときのものであって、アルゴ
ン流量は4 Nn(/winであった。
ある。図示データは第1図tb+に示す装置を使って2
50トンの溶鋼を処理したときのものであって、アルゴ
ン流量は4 Nn(/winであった。
本発明にあっては、第2図に示すように、送酸速度は、
6〜188m”/Ton−hrの範囲内にあって、昇熱
速度に比例するため、好適a様にあっては、6〜18
Nn?/Ton−hrの範囲に制限するa 6 Nm3
/T。
6〜188m”/Ton−hrの範囲内にあって、昇熱
速度に比例するため、好適a様にあっては、6〜18
Nn?/Ton−hrの範囲に制限するa 6 Nm3
/T。
n−hr未溝では、相対的な放熱速度が増加し、昇熱効
率が悪化するためであり、一方、188m3/Tan・
hrを超えると昇熱前後での各成分濃度の変動が大きく
なり、制御性に欠けるようになる。
率が悪化するためであり、一方、188m3/Tan・
hrを超えると昇熱前後での各成分濃度の変動が大きく
なり、制御性に欠けるようになる。
第3図は、同様に昇熱速度と撹拌用アルゴン流量との関
係を示すグラフである。酸素流量は16 Nrrr/T
on −hrであった。第3図からも明らかなように、
送酸速度が大きくなるにつれ、大撹拌化の効果は明らか
であり、アルゴン48m″/win、酸素16Nm3/
Ton −hrの場合で、最高13℃/mtnの昇熱
速度が得られており、かかる昇熱速度は従来技術では実
現できなかったことである。
係を示すグラフである。酸素流量は16 Nrrr/T
on −hrであった。第3図からも明らかなように、
送酸速度が大きくなるにつれ、大撹拌化の効果は明らか
であり、アルゴン48m″/win、酸素16Nm3/
Ton −hrの場合で、最高13℃/mtnの昇熱
速度が得られており、かかる昇熱速度は従来技術では実
現できなかったことである。
なお、好適態様にあって、撹拌用アルゴン流量は1〜6
Nm’/winであるが、これは、lNm3/s+in
未満ではランス吐出孔内への溶鋼差し込みの危険がある
ためであり、一方、68m3/ll1inを超えるアル
ゴンを流してもそれ以上の効果は見られないためである
。
Nm’/winであるが、これは、lNm3/s+in
未満ではランス吐出孔内への溶鋼差し込みの危険がある
ためであり、一方、68m3/ll1inを超えるアル
ゴンを流してもそれ以上の効果は見られないためである
。
次に、本発明によれば、バブリングランス2からのアル
ゴンの吹込みにより強撹拌が実現されるため、昇熱後直
ちに脱硫処理に入っても、十分にスラグを還元すること
ができ、除滓が不必要である。ここに、第4閏は、第2
図および第3図の場合と同様にして行った酸素吹錬の前
後におけるスラグ中の(FeO+Mn0) Iの変化を
示すグラフであり、第4図に示すように、スラグの還元
が十分行われているのが分かる。その結果、熱ロス防止
、また効率よい脱硫が可能となる。
ゴンの吹込みにより強撹拌が実現されるため、昇熱後直
ちに脱硫処理に入っても、十分にスラグを還元すること
ができ、除滓が不必要である。ここに、第4閏は、第2
図および第3図の場合と同様にして行った酸素吹錬の前
後におけるスラグ中の(FeO+Mn0) Iの変化を
示すグラフであり、第4図に示すように、スラグの還元
が十分行われているのが分かる。その結果、熱ロス防止
、また効率よい脱硫が可能となる。
第5図は第4図と同様の鋼中(S)の変化を示すグラフ
であり、これからも分かるように、処理後の(S)濃度
として10ppm以下を安定して実現している。
であり、これからも分かるように、処理後の(S)濃度
として10ppm以下を安定して実現している。
なお、すでに述べたように、特開昭54−149313
号には昇熱後に造滓剤を添加して脱硫する方法が開示さ
れているが、その場合、ポーラスプラグからのアルゴン
による弱撹拌であるため、昇熱時生成した酸化性スラグ
が還元されず、脱硫精錬前に除滓することが必要となる
。しかし、これには多大な熱ロスを伴うため、前段階で
昇熱した効果が半減してしまう。
号には昇熱後に造滓剤を添加して脱硫する方法が開示さ
れているが、その場合、ポーラスプラグからのアルゴン
による弱撹拌であるため、昇熱時生成した酸化性スラグ
が還元されず、脱硫精錬前に除滓することが必要となる
。しかし、これには多大な熱ロスを伴うため、前段階で
昇熱した効果が半減してしまう。
本発明における脱硫用造滓剤の添加タイミングは酸素吹
精前後のいずれでもよく、脱硫反応自体には特に影響し
ない。しかも、副次的な効果として通常のパウダーイン
ジェクション中の温度降下が第6図に示すように著しく
低減可能である。第6図は、第4図および第5図のデー
タを得たときの溶鋼温度変化をパウダーインジェクショ
ンの前後で測定し、グラフで示したものである。このよ
うに温度低下が少ないのは前述したように前工程の昇熱
中に大型浸漬管あるいは取鍋が十分に加熱され、蓄熱す
るためであると考えられる。
精前後のいずれでもよく、脱硫反応自体には特に影響し
ない。しかも、副次的な効果として通常のパウダーイン
ジェクション中の温度降下が第6図に示すように著しく
低減可能である。第6図は、第4図および第5図のデー
タを得たときの溶鋼温度変化をパウダーインジェクショ
ンの前後で測定し、グラフで示したものである。このよ
うに温度低下が少ないのは前述したように前工程の昇熱
中に大型浸漬管あるいは取鍋が十分に加熱され、蓄熱す
るためであると考えられる。
次に、本発明をさらに実施例に関連させて詳述する。
実施例
本発明による取鍋内溶鋼の昇熱法の具体的操作について
述べる0本例にあっては、第1図(b)に示す装置を使
用して昇熱精錬作業を行った。
述べる0本例にあっては、第1図(b)に示す装置を使
用して昇熱精錬作業を行った。
まず、大型浸漬管1を溶鋼内に浸漬させ、バブリングラ
ンス2を場面直上にまで下降し、3分間アルゴンガスパ
ージする。これは浸漬管1内の溶鋼面上の空間にあるガ
スをアルゴン置換することで、鋼中窒素の上昇を防止す
るのである。
ンス2を場面直上にまで下降し、3分間アルゴンガスパ
ージする。これは浸漬管1内の溶鋼面上の空間にあるガ
スをアルゴン置換することで、鋼中窒素の上昇を防止す
るのである。
次いで、バブリングランス2を鍋底直上まで浸漬させ、
溶w4撹拌すると同時に一定量の酸化剤、例えば醇塊を
合金もしくは造滓剤投入口4から添加し、数分間撹拌す
る。
溶w4撹拌すると同時に一定量の酸化剤、例えば醇塊を
合金もしくは造滓剤投入口4から添加し、数分間撹拌す
る。
この時間は、投入AQが溶鋼中均一な濃度になるまでで
あり、長時間撹拌する必要はない0次いで、前記浸漬管
1内の空間にあって、酸素ランス3を所定の高さまで下
降させ送酸を開始する。へQ−酸素反応に必要な酸素を
吹錬後、大型浸漬管lの上方まで酸素ランス3を上昇さ
せ送酸を終了する。
あり、長時間撹拌する必要はない0次いで、前記浸漬管
1内の空間にあって、酸素ランス3を所定の高さまで下
降させ送酸を開始する。へQ−酸素反応に必要な酸素を
吹錬後、大型浸漬管lの上方まで酸素ランス3を上昇さ
せ送酸を終了する。
なお、浸漬管の酸素ランス孔はシール弁にてシールを行
う。その後前記の投入口4から造滓剤を投入し、滓化の
ために数分撹拌した後バブリングランス2からパウダー
インジェクションを行う。
う。その後前記の投入口4から造滓剤を投入し、滓化の
ために数分撹拌した後バブリングランス2からパウダー
インジェクションを行う。
所定量のパウダーをインジェクションした後、さらに数
分のアルゴンバブリングを実施し最終的にバブリングラ
ンス2を浸漬管1の上方まで上昇させ、処理終了とした
。従って、バブリングランス2による溶鋼撹拌は、酸素
吹錬およびパウダーインジェクション中連続的に実施す
ることになる。
分のアルゴンバブリングを実施し最終的にバブリングラ
ンス2を浸漬管1の上方まで上昇させ、処理終了とした
。従って、バブリングランス2による溶鋼撹拌は、酸素
吹錬およびパウダーインジェクション中連続的に実施す
ることになる。
なお、前述したように造滓剤の投入時期は酸素吹錬前後
のいずれでもよい。
のいずれでもよい。
このようにして250Tの取鍋内溶鋼のAQ−3iキル
ド鋼の昇熱および脱硫精錬を行ったが、5分間の吹酸で
1580℃から1643℃まで63℃の昇温ができた。
ド鋼の昇熱および脱硫精錬を行ったが、5分間の吹酸で
1580℃から1643℃まで63℃の昇温ができた。
このときの成分変化は(C) 0.15%から0.14
%、(St) 0.25%から0.21%、 (Mn)
1.20%から1.17%へとほとんど酸化されてい
なかった。また、〔S〕も処理前33 ppmから処理
後8 ppmへ低下しており良好な脱硫率を得ており鋼
中酸素濃度についてもモールド中で13 ppmと従来
法と同レベルであった。
%、(St) 0.25%から0.21%、 (Mn)
1.20%から1.17%へとほとんど酸化されてい
なかった。また、〔S〕も処理前33 ppmから処理
後8 ppmへ低下しており良好な脱硫率を得ており鋼
中酸素濃度についてもモールド中で13 ppmと従来
法と同レベルであった。
他の実施例をも併せて第1表にその結果をまとめて記載
する。なお、従来法の撹拌ArはRH環流ガスに相当す
る。
する。なお、従来法の撹拌ArはRH環流ガスに相当す
る。
(発明の効果)
以上詳述したように、本発明によれば昇熱速度の改善は
著しく、また脱硫効果もすぐれている。
著しく、また脱硫効果もすぐれている。
これは従来のポーラスプラグに代えて、浸漬ランスを使
用するとともに大型浸漬管を使って溶鋼面の実質的部分
を覆ったことによる相乗効果と考えられる。かくして本
発明によれば、炉外精錬あるいは連続鋳造における取鍋
での溶銅温度の低下を十分に補償できる。
用するとともに大型浸漬管を使って溶鋼面の実質的部分
を覆ったことによる相乗効果と考えられる。かくして本
発明によれば、炉外精錬あるいは連続鋳造における取鍋
での溶銅温度の低下を十分に補償できる。
第1図(alおよび同Tblは、本発明にかかる方法を
実施するための装置の略式説明図; 第2図ないし第6図は、本発明により得られる効果を示
すグラフである。
実施するための装置の略式説明図; 第2図ないし第6図は、本発明により得られる効果を示
すグラフである。
Claims (1)
- 取鍋内溶鋼にその溶鋼面の実質的部分を覆う大型浸漬管
を浸漬させ、前記溶鋼面上に一定の空間を形成させるこ
と、溶鋼中深く浸漬させたバブリングランスを通してガ
スバブリングにより溶鋼を撹拌しながらバブリングガス
に同伴させて発熱剤を供給すること、前記大型浸漬管内
の空間において任意の高さに昇降可能な酸素ランスから
溶鋼面に酸素ガスを吹き付けること、あるいは溶鋼中に
酸素ガスを吹き込むこと、酸素ガスの吹き込みによる溶
鋼の昇熱前後に前記大型浸漬管内にあって溶鋼中に造滓
剤を投入すること、および前記バブリングランスから新
たにパウダーインジェクションをすることからなる、取
鍋内溶鋼の昇熱精錬方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059387A JPS63266017A (ja) | 1987-04-23 | 1987-04-23 | 取鍋内溶鋼の昇熱精錬方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059387A JPS63266017A (ja) | 1987-04-23 | 1987-04-23 | 取鍋内溶鋼の昇熱精錬方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63266017A true JPS63266017A (ja) | 1988-11-02 |
Family
ID=14278170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10059387A Pending JPS63266017A (ja) | 1987-04-23 | 1987-04-23 | 取鍋内溶鋼の昇熱精錬方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63266017A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01100216A (ja) * | 1987-10-12 | 1989-04-18 | Nippon Steel Corp | 溶鋼の取鍋精錬法 |
WO2008068835A1 (ja) * | 2006-12-05 | 2008-06-12 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | 極低硫高清浄鋼の溶製方法 |
CN103451364A (zh) * | 2013-08-21 | 2013-12-18 | 番禺珠江钢管(连云港)有限公司 | 一种适合超低硫管线钢的lf炉深脱硫方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54149313A (en) * | 1978-05-16 | 1979-11-22 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | Elevated temperature refining method for molten steel |
JPS5650763A (en) * | 1979-09-29 | 1981-05-08 | Nippon Fuandorii Service Kk | Method of pouring molten metal by performing graphite spheroidization treatment |
JPS5650764A (en) * | 1979-09-28 | 1981-05-08 | Nippon Steel Corp | Continuous casting method of decreasing quality defect |
JPS5728722A (en) * | 1980-07-28 | 1982-02-16 | Tokyo Kikaika Kogyo Kk | Sealer for packer |
JPS5989708A (ja) * | 1982-11-15 | 1984-05-24 | Nippon Steel Corp | 溶鋼の昇熱方法 |
-
1987
- 1987-04-23 JP JP10059387A patent/JPS63266017A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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KR101028914B1 (ko) | 2006-12-05 | 2011-04-12 | 수미도모 메탈 인더스트리즈, 리미티드 | 극저황 고청정 강의 용제 방법 |
CN103451364A (zh) * | 2013-08-21 | 2013-12-18 | 番禺珠江钢管(连云港)有限公司 | 一种适合超低硫管线钢的lf炉深脱硫方法 |
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