JPS63265908A - 人工大理石用組成物 - Google Patents

人工大理石用組成物

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Publication number
JPS63265908A
JPS63265908A JP10156187A JP10156187A JPS63265908A JP S63265908 A JPS63265908 A JP S63265908A JP 10156187 A JP10156187 A JP 10156187A JP 10156187 A JP10156187 A JP 10156187A JP S63265908 A JPS63265908 A JP S63265908A
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JP
Japan
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filler
composition
organic
artificial marble
monomer
Prior art date
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Pending
Application number
JP10156187A
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English (en)
Inventor
Isao Sasaki
笹木 勲
Nobuhiro Mukai
向 信博
Hitoshi Ishita
位下 仁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/44Polymerisation in the presence of compounding ingredients, e.g. plasticisers, dyestuffs, fillers

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は充填剤を含有する人工大理石用組成物に関し、
更に詳細には、硬化成形させることにより高い機械的性
質と優れた外観とを有する人工大理石用硬化物を与える
前記組成物に関する。   ゛ 〔従来の技術〕 従来、主として意匠性、難燃性及び剛性な付与する目的
で、穏々の無機化合物(例えば、水酸化アルミニウム、
シリカ、炭酸カルシウム等)が無機質充填剤としてメタ
クリル酸メチル(MMA)系樹脂に配合された各種の所
謂人工大理石の開発が行われてきた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
これら従来の人工大理石において、無機質充填剤と有機
樹脂とは互いに諸性質を著しく異にするため、相溶性、
接着性等の界面親和性に乏しく、従って、従来用いられ
た無機質充填剤は人工大理石の機椋的特性、特に曲げ強
度と衝撃強度に関して充分な改良効果を発揮できないこ
とが多かりた。従来の無機質充填剤に基づく前記欠点を
改善するために、無機質充填剤を例えばシランカッブリ
ング剤で表面処理し、これを例えばMMA系樹脂に配合
して成る人工大理石が提案されているが、まだ必ずしも
充分な改善は達成されていない。
また、マイクロカプセル化法の現場重合を利用した無機
質充填剤の表面改質法の例として、本発明者らは、さき
に特定のスルホン酸モノマー又はスルホン酸塩モノマー
の存在下に、ラジカル重合しうるビニル単量体と第3成
分として無機化合物を接触せしめ、無機化合物と有機重
合体を強固に合一化する方法を提案した(特開昭61−
60702号)。しかしながら、特定のスルホン酸モノ
マー又はスルホン酸塩モノマーと無機化合物の接触によ
るビニル単量体の無触媒重合であるため、該重合体の重
合率、強固に合一化される有機重合体の生成重合体に対
する割合、即ちグラフト効率が必ずしも充分ではないと
いう問題があり、また対象ビニル単量体がアクリル酸メ
チルまたはメタクリル酸メチルを主成分とするものに限
定される点でも、モノマーの汎用性に乏しいといった問
題を有していた。
〔問題点を解決するための手段〕
前記の問題点を解決するために、本発明は、一般式CI
) H,C= C−X−so、y        [1)〔
式中、R1はH1炭素数1〜20のアルキル基、フェニ
ル基、置換フェニル基又はハロゲン原子、R暑 XはC0NH,C0NH−C−R。
(ここでR1及びR3はそれぞれH1炭素数1〜15の
アルキル基、R4は炭素数1〜15のアルキレン基であ
る)、Coo(CB、)(ここでmは1〜20の整数で
ある)又は(CH,)n(ことでnは0〜20の整数で
ある)、YはH,NH。
又はアルカリ金属原子を表す〕 で表わされるスルホン酸モノマー又はスルホン酸塩モノ
マーの存在下に無機化合物を分散させた水媒体重合系中
で、少なくとも1種のラジカル重合しうるビニル単量体
をラジカル開始剤を用いて重合させることにより得られ
る有機質結合充填剤及びビニル化合物から成る人工大理
石用組成物を提供するものである。
本発明の組成物における有機質結合充填剤の形成に用い
られ、前記一般式U)で示されるスルホン酸モノマー又
はスルホン酸塩モノマーとしては、ラジカル開始剤によ
って重合活性がもたらされる活性サイドとして二重結合
を有しかつ生成ポリマーと無機物表面OH基との相互作
用による強固なる合一性を発現させる活性サイドとして
のスルホン酸基の存在が必須であり、これらの官能基を
含む構造式を有する化合物がすべて適用でき、例として
2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(
以後、AMPSと記す)、2−メタクリルエタンスルホ
ン酸ナトリウム(以後、SEM−Naと記す)、3−メ
タクリルプロパンスルホン酸ナトリウム(以後、SPS
と記す)、2−プロペンスルホン酸ナトリウム(以後、
Na A S  と記す)、2−メチル−2−プロペン
スルホン酸ナトリウム(以後、NaMS  と記す)等
を誉げられるが、これらのうち、特にアミド結合を含む
AMPS。
エステル結合を含むSEM−Na及びSP S 静が顕
著なる二次凝集性能を発現し、しかも極めて重合活性及
びグラフト率(生成ポリマーの強固な複合化率)が高く
好ましい。また、これらの中でも人工大埋石用途として
はSEM−Naが特に好ましい。
また、前記有機質結合充填剤の形成に用いられる無機化
合物としては、水に難溶性の化合物がすべ又適用できる
が、中でも周期律表第1゜II、  I、 IV、  
V族、遷移金属及びそれらの水酸化物、塩化物、硫酸塩
、亜硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩及びこれらの
混合物、複合塩が有効であるが、酸化アルミニウム、炭
化ケイ素、窒化ケイ素、酸化ジルコニウム、窒化ジルコ
ニウム、51)1化ジルコニウム、炭化ジルコニウム、
酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、亜硫酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、二酸化ケイ素、二酸化アンチモ
ン、タルク、クレー、炭酸カルシウム、カーボンブラッ
ク、ニッケル粉、鉄粉、亜鉛粉、銅粉、酸化鉄、酸化亜
鉛、硫酸バリウム、酸化バリウム、アパタイト、石英、
方解石、長石、水酸化マグネシウム、ガラス粉末、ガシ
スビーズ、ガラス線維、鉛塩を含有するガラスフィラー
、シリカゲル、スズ酸化物、セラコラ等がビニル単量体
の活性化及び重合体との強固な結合効果が特に顕著であ
り好ましい。
これらの無機化合物は組成物全重量に対して20〜95
重i%、好ましくは30〜90重量%の量で使用するこ
とができ、その形状、大きさは適宜選択できる。
また、前記有機質結合充填剤の形成に用いられるビニル
単量体とし又は、通常のラジカル重□合しうるビニル単
量体はいずれも適用することができる。
さらに前記有機質結合充填剤の形成に用いられるラジカ
ル開始剤としては、通常の過酸化物及びアゾ化合物類が
すべて適用できるが、好ましくは40℃から100℃の
温度範囲で分解しうるラジカル開始剤が特に有効である
。中でも過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリ
ル、過硫酸カリウム等の過酸化物及びアゾ化合物がグラ
フト率の面から特に有効で好ましい。
前記有機質結合充填剤の好ましい製造法の一例を挙げる
と、ラジカル開始剤が分解する範囲の温度栄件において
、無機化合物を水媒体中に懸濁分散させたあと、有機ビ
ニル系モノマー、スルホン酸モノマー又はスルホン酸塩
モノマーとラジカル開始剤を添加、攪拌することにより
て水系不均一重合反応を生せしめ、所定の重合時間をも
って、極めて高い重合率とグラフト効率で該無機物表面
を該ビニルモノマーと該スルホン酸モノマー又はスルホ
ン酸塩モノマーとの共重合体にて均一にしかも強固に固
着化させることができる。
有機質結合充填剤を得る際のスルホン酸単量体又はスル
ホン酸塩単量体は、無機化合物とビニル単量体との総重
量に基づき約0.05〜100重量%、好ましくは0.
1〜50重量%、より好ましくは0.5〜30重景%重
量で使用される。
大抵の場合、ビニル単量体成分の増加に応じてスルホン
酸単量体又はスルホン酸塩単量体の量を増加させるのが
好ましい。また無機化合物とビニル単量体(1)!また
は2′m以上の混合物)との重量比は広範囲に変えるこ
とができ、約500:1〜約1:5、好ましくは約50
=1〜約1:1の範囲である。さらに、ラジカル開始剤
は、ビニル単量体とスルホン酸モノマー又はスルホン酸
塩モノマーとの総重量に基づき約0.1〜20重量%、
好ましくは0.5〜10重景%重量り好ましくは1〜5
重量%の範囲の添加量で使用される。反応媒体としての
水の量は、無機化合物とビニル単量体との総重量に基づ
き約1重量5〜数百倍、好ましくは約10重量%〜10
倍の範囲である。重合反応は好ましくは例えば窒素等の
不活性ガスの雰囲気下で、約10〜lOO℃、好ましく
は20〜80℃の温度範囲で行われる。反応時間は30
分〜約15時間とすることができる。生成される有機質
結合充填剤は、約10〜300℃、好ましくは約50〜
200℃の温度範囲で乾燥することができる。
この有機質結合充填剤における無機化合物と重合体との
間の相互作用は、簡単な吸着あるいはファンデルワール
ス力等による物理的な意味における接着以上のものであ
る。このことは、ビニル重合体の良溶媒、例えば熱ベン
ゼンでこの有機質結合充填剤を抽出処理した場合、抽出
される重合体が極めて少ないことから明らかである。有
機質結合充填剤における無機化合物と重合体とのこのよ
うな強固な結合効果は、無機化合物の存在下での前記重
合の際に生成すると考えられる重合体を別途製造し、こ
れを溶剤法によりて前記無機化合物に被覆させた単なる
有機質充填剤によりては全く得られず、このことは、こ
の有機質充填剤に前記と同様の抽出処理を行うと、重合
体の大部分が抽出されることから明らかである。
本発明の組成物において、前記有機質結合充填剤と配合
されるビニル化合物としては、メタクリル酸メチル及び
メタクリル酸メチル部分重合物(以下、メタクリレート
シロップと記す)が好ましく、他の単官能性ビニル化合
物又は多官能性ビニル化合物を併用してもよい。前記メ
タクリレートシロップは、重合体の割合が95〜2重量
%、好ましくは85〜15重量%のものが用いられる。
前記単官能性ビ;・ル化合物の例としては、スチレン:
アクリロニトリル;酢酸ビニル;メチルアクリレート;
エチルアクリレート及びメタクリレート;ブチルアクリ
レート及びメタクリレート;2−エチルへキシルアクリ
レート及ヒメタクリレート;ラウリルアクリレート及び
メタクリレート;ステアリルアクリレート及びメタクリ
レート;ヒドロキシエチルアクリレート及びメタクリレ
ート;メトキシエチルアクリレート及びメタクリレート
;グリシジルアクリレート及びメタクリレート;メタク
リロキシエチルトリメリット酸及びその酸無水物等が挙
げられる。
前記多官能性ビニル化合物としては、一般式(式中、R
1はH又はメチル基、pは1〜20の整数である)で示
されるエチレングリコールジアクリレート及びジメタク
リレート;ジエチレングリコールジアクリレート及びジ
メタクリレート;トリエチレングリコールジアクリレー
ト及びジメタクリレート;ポリエチレングリコールジア
クリレート及びジメタクリレート等が挙げられる。これ
らのアクリレート類及びメタクリレート類は各単独で、
又は2種以上を組み合わせて使用することができる。さ
らに液状のポリブタジェンを添加することもできる。
本発明の組成物は、主として粘度低減化をはかるために
、シラン系、チタネート系、アルミネート系及びジルコ
アルミネート系の各カップリング剤の少なくとも1種が
配合されていることが好ましく、その配合量は、組成物
全量に対して0.01〜10重量%であればよい。
本発明の組成物には、必要に応じて着色剤、重合禁止剤
、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を配合することもできる
前記有機質結合充填剤と前記ビニル化合物とから成る本
発明の人工大理石用組成物は、注凰重合法により硬化成
形物とすることができる。。
その際、組成物中において従来手法では極めて困難であ
った充填剤の均一分散安定化が得られ従って硬化成形物
も優れた緒特性を発揮することができる。なお、前記有
機質結合充填剤をメタクリル系樹脂と混合し、この混合
物を溶融加熱による加圧成形によって、優れた性質を有
する成形物を得ることができるが、この成形物は前記注
凰重合によって得られる硬化成形物に比較すると機械的
強度がわずかに劣る。
本発明の組成物を使用して所望の硬化成形物を得るため
には、組成物中のビニル化合物を重合硬化させるための
重合触媒が用いられる。重合触媒としては、公知の化合
物がいずれも使用できるが、加熱により重合硬化させる
場合には高温で分解して重合を開始し得る物質、例えば
過酸化ベンゾイル、クメンヒドロペルオキシド、t・r
t−ブチルヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシド
、過酸化アセチル、過酸化ラウロイル、アゾビスイソブ
チロニトリルなどがあり、常温で重合硬化させる場合に
は、例えば過酸化物とアミン類、過酸化物とスルフィン
酸類、過酸化物とコバルト化合物類の各組合せが使用で
きる。
また、本発明の組成物は、光増感剤、例えばベンツイン
メチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ペンジイ
ンプロビルエーテルv等tt用いて、紫外線照射により
硬化させることもできる。
本発明の組成物を注凰重合により硬化させるのに使用さ
れる重合開始剤の量は、ビニル化合物に対して0.01
〜10重量%の範囲とすることができる。また、注型重
合は例えば、まず50〜80℃で1〜5時間重合反応を
行い、次いで100〜140℃で0.5〜3時間重合反
応を行うようにして実施することができる。
以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。な
お、実施例中の部はすべて重量部である。また、硬化成
形物の機械的強度の測定はJIS  K  691) 
に従って、曲げ強度とアイゾツト衝撃強度とについて行
った。
〔実施例1と2及び比較例1と2〕 冷却管、窒素導入管、撹拌棒及び内温検知用熱電対を備
えた5ノの四つロフラスコに脱イオン水4000mjを
入れ、これに無機化合物として水酸化アルミニウム粉末
(昭和軽金属(株)製ハイシライト(商標)H−210
)1200Pを加え、懸濁分散させた後、30分間窒素
置換を行りた。次いで、ビニル単量体としてメタクリル
酸メチル215Pを窒素の流通下に激しく攪拌しながら
加えた。次に、温水浴中でフラスコの内容物を60℃ま
で昇温させ、メタクリル酸メチルの均一な分散状態を確
認した後、スルホン酸塩単量体としてSEM−Na57
J’にラジカル開始剤として過酸化ベンゾイル7Pを溶
解した溶液を徐々に加え、60℃で8時間重合反応を行
った。
反応終了後、生成物を減圧濾過し、脱イオン水で充分に
洗浄後、蒸気乾燥機を用いて105℃で水分を除去して
有機質結合充填剤13801を得た。この有機質結合充
填剤について、重合体含有率を焼成法で測定したところ
、14%であり、一方、熱ベンゼンを抽出溶媒として5
0時間のソックスレー抽出試験を行ったところ、抽出処
理後でもなお重合体含有率は14%であった。従って、
水酸化アルミニウム粉末と、この粉末の表面に前記重合
反応によって複合化された重合体とは極めて強固に合一
化していることがわかった。
こうして得られた有機質結合充填剤を、メタクリレート
シロップ(重合率=33.4%、重合体の固有粘度=0
,0331/P、  23℃における粘度=680cp
) 及びアゾビスイソブチロニトリルと、次の第1表の
実施例1に示す割合で配合し、この配合物を機械的に混
合し、注型重合用のドープを調製した。
またドープ粘度低減化のために、シランカップリング剤
として3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
を有機質結合充填剤に対して1重量%配合したドープを
調製した(実施例2)。
実施例1及び2の各ドープを、強化ガラス、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム及びガスケットで構成された
型に充填した後、水槽を用いて65℃で3時間、さらに
乾式で120℃で2時間硬化させた。得られた各硬化物
の曲げ強度及びアイゾツト衝撃強度を測定した。結果を
第1表に示した。
比較のため、前記実施例1及び2で使用された有機質結
合充填剤の代わりに、この充填剤の形成に用いた前記水
酸化アルミニウム粉末を充填剤としたドープ(比較例1
)及び、さらに実施例2と同様にシランカップリング剤
を配合したドープ(比較例2)を調製した。なお、この
比較例1において、充填剤の配合量は、実施例1におけ
る有機質結合充填剤中の水酸化アルミニウム粉末の含有
量に相当するようにした。即ち、419部X0.86=
360部。一方、比較例1におけるメタクリレートシロ
ップの配合量は、前記有機質結合充填剤中の重合体の含
有量に相当する量、即ち、419部−360部=59部
だけ実施例1より多くした。実施例2と比較例2とにお
いても、同様の計算に基づいて各配合量を決めた。
比較例1及び2の各ドープを用いて、前記実施例と同様
に硬化物を得、曲げ強度とアイゾツト衝撃強度を測定し
た。結果を第1表に示した。
第1表から明らかなように、本発明の実施例による有機
質結合充填剤を配合してなるドープ組成物は、未処理充
填剤を配合してなる比較例のドープ組成物に比べて、優
れた機械的性質を有する人工大理石用硬化物を与えるこ
とができる。また、前記有機質結合充填剤は液部レジン
に対する濡れ性が極めてよいためにレジンと複合化しや
すく、硬化物の外観は比較例の場合に比べて著しくきれ
いであった。
〔実施例3と4及び比較例3と4〕 無機化合物とし℃石英粉末(龍森(株)製クリスタライ
ト(商標)A−2)1200J’を用いた他は実施例1
の場合と同様にし℃水系平均−重合反応を行い、有機質
結合充填剤13907’を得た。この有機質結合充填剤
は重合体含有率が14%であり、熱ベンゼンによる50
時間のソックスレー抽出処理後でもなお重合体含有率は
14%であった。この有機質結合充填剤及び前記石英粉
末をそれぞれ用い℃、第2表に示す配合に従って、実施
例3と4及び比較例3と4の各ドープを調製し、これら
のドープを実施例1と同様にして硬化させた。得られた
硬化物について機械的強度を測定し、結果を第2表に示
した。
第2表から明らかなように、比較例3と4の各ドープは
、強度物性値が、実施例3と4の各ドームの場合に比べ
てかなり低い水準である硬化物を与える。即ち、本実施
例における有機質結合充填剤は、硬化物に対して著しい
強度改良硬化を発揮し、優れた機械的性質を有する人工
大理石用硬化物を与える。また、この有機質結合充填剤
は液部レジンとの濡れ性が極めて良好であるために、レ
ジンと複合化しやすく、しかも硬化物は外観が比較例の
場合と比べて著しくきれいであった。
〔実施例5及び比較例5と6〕 無機化合物として水酸化マグネシウム粉末(試薬特級)
1200/を用いた他は実施例1の場合と同様にして水
系不均一重合反応を行い有機質結合充填剤1440/を
得た。この有機質結合充填剤は重合体含有率が16%で
あり、熱ベンゼンによる50時間のソックスレー抽出処
理後でもなお重合体含有率は16%であった。
この有機質結合充填剤及び前記水酸化マグネシウム粉末
をそれぞれ用いて、第3表に示す配ぐに従って、実施例
5及び比較例5と6の各ドープを調製し、これらのドー
プを実施例1と回状にして硬化させた。得られた硬化物
の機械的低度を測定し、結果を第3表に示した。
第3表から明らかなように、水酸化マグネシウム粉末を
充填剤として用いた比較例5と6の各ドープは、強度物
性値が実施例5のドープの場合に比べてかなり低い水準
である硬化物を与える。即ち、本実施例における有機質
結合充填剤は、硬化物に対して著しい強度改良硬化を発
揮し、優れた機械的性質を有する人工大理石用硬化物を
与える。また、この有機質結合充填剤は液部レジンとの
濡れ性が極めて良好であるために、レジンと複合化しや
すく、しかも硬化物は外観が比較例の場合と比べて著し
くきれいでありた。
〔比較例7〕 バルク重合法により、メタクリル酸メチル50IとSE
M−Na13Fとを、重合開始剤としてアゾビスイソブ
チロニトリル0.6りを用いて共重合反応を行りた。得
られた共重合体49J’をメタクリレートシロップ19
1Pに溶解した共重合体配合メタクリレートシロップ2
401を用い、前記比較例2と同様に配合し℃ドープを
調製し、硬化させた。硬化物の機械的強度を測定した結
果、第4表に示す通りでありた。
第4表から明らかなように、比較例7のドーグの硬化物
は強度物性値が実施例2と比べてかなり低い水準であっ
た。また、濡れ性が不良であるために複合化しにくく、
しかも充填剤の均一分散安定性が悪いため充填剤の沈殿
が起こり硬化物の外観は著しく不良であった。
〔参考例1〕 前記実施例1において得られた有機質結合充填剤とバー
ル状のメタクリル酸メチル樹脂とを混合し、溶融加熱に
よる加圧成形を行い、実施例1の場合と同様に機械的強
度を測定した。結果を第5表に示した。
第  5  表 第5表から明らかなように、加圧成形で得られた成形物
の機械的強度は、前記各比較例における硬化物に比べて
優れているが、本発明の組成物を用い、注型重合して得
られる硬化物に比べるとやや劣る。即ち、本発明の組成
物は注型重合による成形法に適したものといえる。
〔発明の効果〕
本発明に係る人工大理石用組成物は、充填剤として、無
機化合物と有機重合体とが強固に合一化された有機質結
合充填剤を配合してなるものであるため、充填剤とビニ
ル化合物との界面親和性が著しく改善され、この結果、
組成物中での充填剤の均一分散安定化がもたらされ、作
業性が著しく改善される。したがって、この組成物を硬
化させることにより、従来の人工大理石用材料では得ら
れなかった高い機械的性質と優れた外観とを有する人工
大埋石用硬化物を得ることができる。
さらに、通常のカップリング剤による処理が有効に行え
ない無機化合物も、本発明の組成物における有機質結合
充填剤の無機化合物成分として使用することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 〔式中、R_1はH、炭素数1〜20のアルキル基、フ
    ェニル基、置換フェニル基又はハロゲン原子、XはCO
    NH、▲数式、化学式、表等があります▼ (ここでR_2及びR_3はそれぞれH、炭素数1〜1
    5のアルキル基、R_4は炭素数1〜15のアルキレン
    基である)、COO(CH_2)_m(ここでmは1〜
    20の整数である)又は(CH_2)_n(ここでnは
    0〜20の整数である)、YはH、NH_4又はアルカ
    リ金属原子を表す〕 で表わされるスルホン酸モノマー又はスルホン酸塩モノ
    マーの存在下に無機化合物を分散させた水媒体重合系中
    で、少なくとも1種のラジカル重合しうるビニル単量体
    をラジカル開始剤を用いて重合させることにより得られ
    る有機質結合充填剤及びビニル化合物から成る人工大理
    石用組成物。
  2. (2)シラン系、チタネート系、アルミネート系及びジ
    ルコアルミネート系の各カップリング剤の少なくとも1
    種が配合されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の人工大理石用組成物。
JP10156187A 1987-04-24 1987-04-24 人工大理石用組成物 Pending JPS63265908A (ja)

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JPS63265908A true JPS63265908A (ja) 1988-11-02

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JP10156187A Pending JPS63265908A (ja) 1987-04-24 1987-04-24 人工大理石用組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6242527B1 (en) 1998-12-02 2001-06-05 E. I. Du Pont De Nemours And Company Solid surface materials derived from aqueous latex dispersions of thermoplastic polymers

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