JPS63264626A - 開環重合体およびその製造方法 - Google Patents

開環重合体およびその製造方法

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JPS63264626A
JPS63264626A JP21646187A JP21646187A JPS63264626A JP S63264626 A JPS63264626 A JP S63264626A JP 21646187 A JP21646187 A JP 21646187A JP 21646187 A JP21646187 A JP 21646187A JP S63264626 A JPS63264626 A JP S63264626A
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西 義一
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正義 大島
Teiji Obara
禎二 小原
Toshimata Matsui
利又 松井
Yoshio Natsuume
伊男 夏梅
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、耐熱性に優れており、かつ透明性。
耐水性、耐薬品性、耐溶剤性、誘電特性および剛性など
の機械的性質等の諸特性のバランスがとれた新規な開環
重合体に関し、さらに詳しくは、多環ノルボルネン系開
口重合体およびその製造方法に関する。
従来の技術 従来、光学用高分子材料としてポリメタクリル酸メチル
やポリカーボネート等が使用されてきたが、前者は吸水
性に、また後者は射出成形時の複屈折等の問題を抱えて
おり、ますます高度化する要求に応えることが困難にな
ってきている。
近年、これらの欠点を改良した高分子材料として、多環
ノルボルネン糸上ツマ−を用いた重合体が開発されてい
る0例えば、特開昭60−26024号にはテトラシク
ロドデセン類とノルボルネン類の開環共重合体の水素化
物が透明性、耐水性、耐熱性に優れていることが記載さ
れており、また、特開昭60−168708号や同61
−292601号にはテトラシクロドデセン類またはそ
れ以上の多環ノルボルネン系モノマーとα−オレフィン
との付加重合体が透明性、耐熱性、耐薬品性、耐水性な
どに優れていることが開示されている。このように多環
ノルボルネン系の重合体は光学用高分子として優れた特
性を有しているが、概して七ツマ−の入手が困難であり
、かつ、非常に高価であるという欠点を有しており、ま
た、未だその種類が限定されているという問題があった
が解決しようと る1 点 そこで本発明者らは、より安価に入手可能な多環ノルボ
ルネン系モノマーを用いて光学用高分子またはその原料
として好適な新規な合成樹脂を開発すべく鋭意研究した
結果、特定の構造を有する多環式モノマー、すなわちペ
ンタシクロペンタデカジエンおよび/またはペンタシク
ロペンタデセンを、必要に応じて他のコモノマーととも
に開環重合して得られる開環重合体が熱的性質に優れ、
かつ耐水性、透明性、#薬品性、耐溶剤性、誘電特性お
よび剛性などの機械的性質等のバランスがとれた重合体
であって、各種成形品として有用であることを見出し、
本発明を完成するに至った。
問題点を解決するための手段 本発明の要旨は、 (1)下記一般式CI)で表わされる繰返し単位100
〜5モル%と下記一般式(n)で表わされる繰返し単位
0〜95モル%とを含み、かつ、25℃、トルエン中で
測定した極限粘度[η]が0.01〜20dl/gであ
る多環ノルボルネン系開環重合体。
CI )          (II )(ただし、式
中ニは単結合または二重結合を示す、) および (2) 4 、9 、5 、8−ジメタノ−3a、4.
4a、5,8.8a、9.9a−才クタヒドロ−IH−
ベンゾインデンおよび/または4,9,5゜8−ジメタ
ノ−2,3,3a、4.4a、5゜8.8a、9,9a
−デカヒト(1−IH−ベンゾインデン(以下、「A成
分」ということがある)100〜5モル%とジシクロペ
ンタジェンおよび/またはジヒドロジシクロペンタジェ
ン(以下、「B成分」ということがある)0〜95モル
%とを含む七ツマ−またはモノマー混合物を開環重合触
媒の存在下で重合することを特徴とする上記一般式(I
)で表わされる繰返し単位100〜5モル%と上記一般
式(II )で表わされる緑返し単位0〜95モル%と
を含み、かつ、′25℃、トルエン中で測定した極限粘
度[η]がo、oi〜20di/gである多環ノルボル
ネン系開環重合体の製造方法、にある。
本発明の開環重合体は、単量体として、A成分を必須成
分とし、必要に応じてB成分をコモノマーとしたもので
あり、環状オレフィンの公知の開環重合法により製造す
ることができる。
以下、本発明の各構成要素について詳述する。
(単量体) 本発明に使用するA成分は下記2種の単量体から選択さ
れる。第一の単量体は、下記一般式(m)で表わされる
ペンタシクロペンタデセンニン(r4 、9 、5 、
8−ジメタノ−3a、4゜4a、5,8.8a、9,9
a−オクタヒドロ−IH−ベンゾインデン」)である(
以下、この単量体をrPcDEJと略称する)。
このPCDEは、シクロペンタジェンとジシクロペンタ
ジェンとをディールスやアルタ−反応させ、反応混合物
から蒸留などの手法によって分離することにより得るこ
とができる。
A成分のうちの他の単量体は、下記一般式(IV)で表
わされるペンタシクロペンタデセン(r4,9,5.8
−ジメタノ−2,3,3a。
4.4a、5,8,8a、9.9a−デカヒドロ−IH
−ベンゾインデン」)である(以下、「PCPDJと略
称する)。
この化合物は、シクロペンテンとシクロペンタジェンと
をディールス・アルダ−反応させ、その生成物とシクロ
ペンタジェンとを再度ディールス・アルタ−反応させる
ことにより製造することができる。
上記PCDEおよびPCFDは、それぞれ単独で用いて
もよく、また任意の割合で混合して用いることもできる
本発明で用いる8m分は、ジシクロペンタジェン(以下
、rDcPJと略称することがある)および/または2
,3−ジヒドロジシクロペンタジェン(r4.7−メタ
ノ−2,3,3a、4゜7.7a−へキサヒドロインデ
ン」、以下、「HDCPJ と略称することがある)で
ある、これらもそれぞれ単独で用いてもよく、また適宜
混合して用いることもできる。
本発明においては、上記A成分lOO〜5モル%、好ま
しくは90−10モル%、さらに好ましくは80〜20
モル%と上記B成分O〜95モル%、好ましくは10〜
90モル%、さらに好ましくは20〜80モル%の割合
で使用される。A成分の使用比率が上昇するにつれガラ
ス転移温度は上昇するが、ガラス転移温度があまりに高
くなると加工がしにくくなるという問題が生ずる。また
、A成分を使用しないとガラス転移温度が充分に高くな
らず、とくに耐熱劣化性や耐光劣化性を改善する目的で
重合体を水素添加すると元の重合体に比較して大幅にガ
ラス転移温度が低下するため、実用上問題が生ずる。
本発明においては、上記A成分およびB成分の他に、本
発明の効果を実質的に妨げない範囲内において開環重合
可能な他のシクロオレフィン類を使用することができる
。使用可能なシクロオレフィンの具体例として、例えば
シクロペンテン、5−メチル−2−ノルボルネン、5,
6−シメチルー2−ノルボルネン、5−エチル−2−ノ
ルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネン、エチリデ
ンノルポルネン、1.2−ジヒドロジシクロペンタジェ
ン、テトラシクロデセン、メチルテトラシクロデセンな
どのごとき反応性の二重結合を1個有する化合物が例示
される。これらは、通常、全単量体中の30重量%まで
の範囲で使用してもよい。
また、多環ノルボルネン糸上ツマ−の中には反応性の二
重結合を2個以上有する化合物も存在するが、そのよう
な化合物の場合は重合体のゲル化を惹起しやすいので、
できるだけ除去することが好ましい。
本発明で用いる七ツマー混合物は予め用意したA成分と
B成分を混合して調製することもできるが、DCPの加
熱処理またはシクロペンテンの存在下でのDCPの加熱
処理によって直接合成することもできる。熱処理の条件
としては、DCP単独またはDCPとシクロペンテンと
を窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下、120〜250
℃、好ましくは150〜230℃の温度で、0.5〜2
0時間、好ましくは1〜10時間加熱する方法が挙げら
れる。処理の反応形式は、パッチ式、連続式のいずれで
もよく、反応系に不活性溶媒が存在してもよい。
熱処理生成物は、油状またはワクラス状のものであり、
DCPのみを加熱処理した場合には、未反応のDCP、
PCDE Cシクロペンタジェンの三量体)を主成分と
し、少量の対称型のシクロペンタジェンの三量体、すな
わち下記の式(V)で表される1、4,5.8−ジメタ
ノ−1,4゜4a、4b、5,8,8a、9a−才クタ
ヒドロ−9H−フルオレン(以下、rDOFJと略称す
る)を含有している。
このような熱処理生成物は、そのままでも使用できるが
、不溶性成分が存在する場合には濾過などの手段により
不溶性成分を除去することが好ましく、また、蒸留によ
ってDCPとPCDHの組成を適宜調節して用いること
もできる。
また、ジシクロペンタジェンとシクロペンテンとの熱処
理生成物からは、未反応DCP、上記のシクロペンタジ
ェン三量体の他に上記PCPDを主成分とし、さらに場
合によっては未反応シクロペンテンを含む生成物が得ら
れる。この場合もDCP単独の場合と同様にそのまま使
用することができ、またシクロペンテンやDCPを適宜
除去して使用することができる。
しかし、加熱処理の際に副生ずる上記DOF(V)は反
応性の大きな二重結合を2個有するため重合時に架橋し
ゲル化の原因となることから全単量体中の15重量%以
下、好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは5重
量%以下になるまで精製することが望ましい。
また、加熱処理に際し、プロピレン、ブテン等のオレフ
ィン類、ジヒドロジシクロペンタジェン等のシクロオレ
フィン類、スチレン類、ブタジェン、イソプレン等のジ
エン類などの成分を共存させることができる。この場合
にはPCDHの他に種々のフルボルネン系化合物が副生
ずるが、それらの比率が全単量体中の30重量%以下で
あれば本発明の範囲に包含される。
さらに、重合に際しては、A成分、B成分の他にブテン
−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、ブ
テン−2、ペンテン−2,1,4−ヘキサジエンなどの
鎖状のモノオレフィン、鎖状の非共役ジオレフィン類を
分子量調節のために10モル%程度までの範囲で添加し
てもよい。
(重合触媒) これらの単量体の開環重合体は、通常のノルボルネン類
の重合法により製造されるが、重合触媒としては、例え
ば、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、
イリジウム、白金などのごとき白金族金属化合物(例え
ば、特公昭46−14910号)または、チタン、バナ
ジウム、モリブデン、タングステンなどの遷移金属化合
物と周期律表第1−IV族の有機金属化合物の系などが
挙げられ、この触媒系に第三級アミンなどの第三成分を
組み合わせてもよい(例えば、特公昭41−20111
号、特公昭57−17883号、特公昭57−6104
4号、特開昭54−86600号、特開昭58−127
728号など)。
重合触媒は、これらの単量体の開環重合が可能な金属化
合物であれば特に制限されないが、好ましくは、四ハロ
ゲン化チタンなどの遷移金属化合物と有機アルミニウム
化合物などの有機金、上を含む触媒系あるいは、これに
脂肪族または芳香族第三級アミンなどの第三成分を組み
合わせた触媒系である。
以下に、重合触媒の具体例を挙げる。
凸移金屈化合物 金属化合物としては、チタン、バナジウム、タングステ
ン、モリブデン等の遷移金属化合物が好ましく、具体的
には、これら遷移金属のハロゲン化物、オキシハライド
、酸化物、カルボニル化合物、有機アンモニウム塩等が
ある。
具体例として。
TiC文 、TiBr  、VOC文3、VOBr  
、WBr  、WBr  、WBr6 。
wc文 、wc文  、WC文 、WC文6.W F 
 、W I   、  W I   、W OB r 
a  、WOCu  、WOF  、MoB r2、M
oBr  、MoBr  、MoC14、MoC1、M
oF  、Mo0Ci4、MoOF  、wo  、H
WO、NaWO4,K  W O、(N H)   W
 O、Ca W Oa  。
Cu W O、M g W O4、 (Co)   WC(OCH3)  (CH3) 、(
CO)   WC(OC2H5)(CH3)、(CO)
5WC(OC2H5)(C4H5)、(CO)5MOC
(OC2H5)(CH3)、(CO)5MO=C(OC
2H5) (N(C2H5)2)、トリデシルアンモニウムモリブ
デン酸塩、トリデシルアンモニウムタングステン酸塩等
がある。
有機金属化合物 有機金属化合物としては、周期律表の第1族から第■族
までの有機金属化合物、例えば有機アルミニウム化合物
、有機スズ化合物あるいはりチュウム、ナトリウム、マ
グネシウム、亜鉛、カドミウム、ホウ素等の化合物があ
る。
有機アルミニウム化合物としては、トリメチルアルミニ
ウム、トリエチルアルミニウム、トリーn−プロピルア
ルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリイソ
ブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリ
オクチルアルミニウム、トリフェニルアルミニウム、ト
リベンジルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモノク
ロリド、ジ−n−ピロピルアルミニウムモノクロリド、
ジ−イソブチルアルミニウムモノクロリド、ジ−n−ブ
チルアルミニウムモノクロリド、ジエチルアルミニウム
モノプロミド、ジエチルアルミニウムモノクロリド、ジ
エチルアルミニウムモノヒドリド、ジ−n−プロピルア
ルミニウムモノヒドリド、ジイソブチルアルミニウムモ
ノヒドリド、メチルアルミニウムセスキクロリド、エチ
ルアルミニウムセスキプロミド、イソブチルアルミニウ
ムセスキクロリド、エチルアルミニウムジクロリド、エ
チルアルミニウムジブロミド、プロピルアルミニウムジ
クロリド、イソブチルアルミニウムジクロリド、エチル
アルミニウムジブロミド、エチルアルミニウムシイオシ
ド等がある。
有機スズ化合物としては、テトラメチルスズ、ジエチル
ジメチルスズ、テトラエチルスズ、ジブチルジエチルス
ズ、テトラブチルスズ、テトライソクミルスズ、テトラ
フェニルスズ、トリエチルスズクロリド、トリエチルス
ズクロリド、トリエチルスズプロミド、トリエチルスズ
クロリド、ジエチルスズシイオシド、ジエチルスズジク
ロリド、ジエチルスズプロミド、ジエチルスズシイオシ
ド、エチルスズトリクロリド、エチルスズトリクロリド
、エチルスズトリプロミド、エチルスズトリクロリドな
どがあげられる。その他n−ブチルリチウム、n−ペン
チルナトリウム、メチルマグネシウムイオジド、エチル
マグネシウムプロミド、メチルマグネシウムプロミド、
n−プロピルマグネシウムクロリド、t−ブチルマグネ
シウムクロリド、アリルマグネシウムクロリド、ジエチ
ル亜鉛、ジエチルカドミウム、トリメチルホウ素、トリ
エチルホウ素、トリーn−ブチル−ホウ素などがあげら
れる。
第三成分 上記触媒系に第三成分を加えて、重合活性を高め、開環
重合の選択性を向上させることができる。具体例として
は、分子状酸素、アルコール、エーテル、過酸化物、カ
ルボン酸、酸無水物、酸クロリド、エステル、ケトン、
含窒素化合物、含硫黄化合物、含ハロゲン化合物、分子
状ヨウ素、その他のルイス酸等が挙げられる。その中で
も、脂肪族または芳香族第三級アミンが好ましく、その
具体例としては、トリエチルアミン、ジメチルアニリン
、トリーn−ブチルアミン、ピリジン、α−ピコリンな
どがある。
(溶媒) 本発明の開環重合は、溶媒を用いなくても可能であるが
、不活性有機溶媒中でも実施することができる。
具体例として、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素、n−ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなど
の脂肪族炭化水素、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水
素、メチレンジクロリド、ジクロルエタン、ジクロルエ
チレン、テトラクロルエタン、クロルベンゼン、ジクロ
ルベンゼン、トリクロルベンゼンなどのハロゲン化炭化
水素等が挙げられ、これらの二種以上を混合して使用し
てもよい。
(重合温度) 開環重合の温度条件については、特に制限はないが、−
20℃〜100℃の任意の温度を選択するのが通常であ
る。
(重合圧力) 重合圧力の条件は、通常O〜50Kg/Crrl’の範
囲から選択することが好ましい。
(開環重合体) 新規開環重合体は、25℃、トルエン中で測定した極限
粘度[η]が0.01〜20d見/g、好ましくは0.
1〜10c1文/gである。[η]が上記範囲にあるこ
とによって、耐熱性、耐水性、透明性、耐薬品性、加工
性および機械的特性などが良好である。
本発明の開環重合体は、ガラス転移温度が高く、耐熱性
に優れているが、B成分をA成分に対して0〜95モル
%の割合で使用することによって、ガラス転移温度を約
140℃〜200℃、好ましくは150℃〜180℃の
範囲でコントロールすることができる。
(成形加工) 本発明の開環重合体は1周知の方法によって成形加工す
ることができる。また、成形加工にあたっては、各種添
加剤、例えば、無機および有機の充填剤、安定剤、帯電
防止剤、滑剤などを添加してもよい。
(用途) 本発明の開環重合体は、ガラス転移温度が高いことから
も明らかなように耐熱性に優れており。
かつ透明性や耐薬品性、機械的特性などのバランスがと
れた重合体であるから、各種の成形品として広範な分野
において有用である。
また、この開環重合体を常法よって水添すれば、上記の
特性に加えてさらに耐熱劣化性や耐光劣化性が改良され
た重合体が得られる0本発明の開環重合体およびその水
添物は、例えば、光学用レンズ、光ディスク、光ファイ
バー、ガラス窓用途などの光学分野、電気アイロンの水
タンク、電子レンジ用品、液晶6表示用基板、プリント
基板、高周波用回路基板、透明導電性シートやフィルム
などの電気分野、注射器、ピペット、アニマルゲージな
どの医療、化学分野、カメラボディ、各st計器aハウ
ジング、フィルム、シート、ヘルメットなど種々の分野
で利用できる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではな
い。
実施例1 充分乾燥し、窒素置換した500m交セパラブルフラス
コに、一般式(II[)で表わされるPCDEを15g
とトルエン60mMを加えた。さらに続けてトリエチル
アルミニウム1.5mmoJl、四塩化チタン0 、3
0 m m o文を加え25℃で攪拌下4時間反応させ
た。その後、アセトン/イソプロピルアルコール(1/
1)で目的物を沈澱させ、濾過後、再びトルエンに溶解
した。さらにアセトン/イソプロピルアルコール(1/
1)溶剤で沈澱、濾過し、乾燥することによって、目的
物を得た。収率は18%であった。得られた重合物のプ
ロトンNMRによる解析の結果、δ=5.0〜5.5p
pmの間にオレフィン二重結合プロトンおよび5員環シ
クロオレフィン環内二重結合プロトンに起因する吸収が
認められ、一方、ノルボルネン環内二重結合プロトンに
起因する吸収(δ=5.6〜6.0ppm)が認められ
なかった。
さらに、全プロトン由来の吸収強度に対する二重結合関
連のプロトン吸収強度が理論値(22,2%)とほぼ一
致したことから、上記ポリマーが開環重合していること
が確認された。この開環重合体のガラス転移温度(DS
Cによる)は201℃であり、25℃トルエン中で測定
した極限粘度は、0.30di/gであった。また、こ
の重合体ハ、室温においてベンゼン、トルエン、シクロ
ヘキサン、四塩化炭素、二硫化炭素に可溶性であった。
実施例2 充分乾燥し、窒素置換した500m文セパラブルフラス
コに、第1表に示す七ツマー混合物80gを添加すると
ともに、トルエン220g、1−ヘキセンをモノマーに
対して1.0モル%、トリエチルアルミニウム12 m
 m o n、トリエチルアミン36mmo文、四塩化
チタン2.4mmo文を順次添加し、25℃で2時間反
応させた後、アセトン/イソプロピルアルコール(1/
l)で沈殿・洗SL、乾燥させることによって目的とす
るポリマーを得た。
H’−NMR解析の結果、ノルボルネン環の二重結合に
起因する吸収(δ=5.6〜6.0ppm)が消失し、
5員環内およびオレフィン主鎖に起因する吸収(δ=5
.0〜5.5ppm)に全てシフトしていることが認め
られたことから、未実施例によるポリマーが開環重合体
であると結論づけられた。
得られたポリマーの物性を第1表に示す、なお、重合体
中の繰返し単位含量はHl−NMRでの二重結合プロト
ンの吸収ピーク面積に基づいて算出した。光透過率はキ
ャスト法で作成した15牌厚の薄膜を用いて830nm
で測定した。また、耐溶剤性は上記薄膜を酢酸エチルま
たはアセトンに室温で20時間浸漬し、外観の変化の有
無を観察した。さらに、耐薬品性は上記薄膜を28%ア
ンモニア水中に室温で20時間浸漬し、その外観の変化
を観察した。
また、比較のため七ツマ−としてジシクロペンタジェン
のみを使用した場合について、得られたポリマーの物性
を第1表に示す。
(以下余白) 実施例3 容量1文の攪拌機付きオートクレーブに、ジシクロペン
タジェン600gを入れ1反応機内を窒素に置換後、攪
拌しながら180℃に昇温し、4時間熱処理反応を行な
った後、減圧蒸留を行なった。2Torr、110℃〜
120℃でCPD三量体が263g得られた。ガスクロ
マトグラフィーによる分析の結果、CPD三量体の組成
は、PCDE84.5重量%、DOF14.7重量%、
その他が0.8重量%であった。
充分乾燥し、窒素置換した500m文セパラブルフラス
コに、上記三量体モノマー40gとトルエン260mJ
1を加え、トリエチルアルミニウム12mmo!Q、ト
リエチルアミン36 m m Ol 。
四塩化チタン2.4mmoiを加え室温下で2時間反応
させた。その後、アセトン/イソプロピルアルコール(
1/1)で目的物を沈殿させ、濾過後、再びトルエンに
溶解した。さらに、アセトン/イソプロピルアルコール
(1/1)溶剤で沈殿・濾過し、乾燥することによって
、目的物を得た。収量は25gであった。この開環重合
体のガラス転移温度(DSCによる)は203℃であり
、25℃トルエン中で測定した極限粘度は0゜21 d
文/gであった。また、この重合体は、室温においてベ
ンゼン、トルエン、シクロへ午サン、四塩化炭素、二硫
化炭素に可溶性であった。
λJJど弧1 本発明の新規な開環重合体は、耐熱性に優れ、かつ透明
性、耐水性、耐薬品性、耐溶剤性、誘電特性および剛性
などの機械的なバランスがとれた1合体であって、光学
分野をはじめ広範な分野で利用可能であるという優れた
効果を有するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式〔 I 〕で表わされる繰返し単位10
    0〜5モル%と下記一般式〔II〕で表わされる繰返し単
    位0〜95モル%とを含み、かつ、25℃、トルエン中
    で測定した極限粘度[η]が0.01〜20dl/gで
    ある多環ノルボルネン系開環重合。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 (ただし、式中■は単結合または二重結合を示す。)
  2. (2)4,9,5,8−ジメタノ−3a,4,4a,5
    ,8,8a,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベンゾイ
    ンデンおよび/または4,9,5,8−ジメタノ−2,
    3,3a,4,4a,5,8,8a,9,9a−デカヒ
    ドロ−1H−ベンゾインデン100〜5モル%とジシク
    ロペンタジエンおよび/またはジヒドロジシクロペンタ
    ジエン0〜95モル%とを含むモノマーまたはモノマー
    混合物を開環重合触媒の存在下で重合することを特徴と
    する下記一般式〔 I 〕で表わされる繰返し単位100
    〜5モル%と下記一般式〔II〕で表わされる繰返し単位
    0〜95重量%とを含み、かつ、25℃、トルエン中で
    測定した極限粘度[η]が0.01〜20dl/gであ
    る多環ノルボルネン系開環重合体の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 (ただし、式中■は単結合または二重結合を示す。)
  3. (3)開環重合触媒が有機アルミニウム化合物および四
    ハロゲン化チタン、またはこれらの触媒と第三級アミン
    とを組み合わせたものである特許請求の範囲第(2)項
    に記載の多環ノルボルネン系開環重合体の製造方法。
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