JPS63264019A - 炊き上がり時間指示式の炊飯器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、炊飯物の炊き上がり予定時間を設定可能な炊
き上がり時間指示式の炊飯器に関し、詳しくは、炊飯開
始から炊き上がりまでに要する炊飯時間が異なる複数種
の炊飯物を選択する炊飯物選択手段と、複数種の炊飯物
夫々の炊飯時間を記憶する記憶手段と、炊飯物の炊き上
がり予定時間を指示する炊き上がり時間指示手段とを備
えた炊き上がり時間指示式の炊飯器に関する。

〔従来の技術〕

上記この種の炊き上がり時間指示式の炊飯器において、
従来では、複数種の炊飯物のうちの何れが選択されても
、指示された時間に炊き上がるようにするために、炊飯
時間が最も長い炊飯物の炊飯時間を基準にした一定の時
間が設定され、その設定時間よりも短い炊き上がり予定
時間が指示された場合は、炊飯を開始するための炊飯ス
イッチの作動を禁止するようにして、炊飯物が炊き上が
るまでに要する炊飯時間未満の炊き上がり予定時間が指
示されることを防止するようにしてあった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、炊き上がりまでに要する炊飯時間は、炊
飯物の種類によって夫々異なるものであり、従来のよう
に、最も長い炊飯時間未満の炊き上がり予定時間の指示
ができないようにしたのでは、短い時間で炊き上がる炊
飯物を選択した場合、実際の炊飯時間が短いにも拘らず
、その炊き上がりが遅くなる不利が生じる。

そこで、設定時間よりも短い炊き上がり時間が指示され
た場合は、炊飯の開始を禁止することなく、直ちに炊飯
を開始させるようにすることも考えられるが、炊飯時間
が長い炊飯物を選択した場合は、その指示された時間で
は炊き上がらない不利が生じる。

本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その
目的は、炊き上がりに要する炊飯時間が異なる複数種の
炊飯物を選択できるようにする際に、炊き上がり予定時
間の指示可能な時間が、選択される炊飯物夫々の炊飯時
間に応じた時間となるようにすることにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明による炊き上がり時間指示式の炊飯器の特徴構成
は、現時点から指示された炊き上がり時点までの時間が
選択された炊飯物に要する炊飯時間より短い場合には、
炊飯の開始を禁止する炊飯禁止手段を備えさせてある点
にあり、その作用並びに効果は以下の通りである。

〔作　用〕

指示された炊き上がり予定時間が、選択された炊飯物に
要する炊飯時間より短い場合には、炊飯の開始を禁止さ
せるので、指示可能な炊き上がり予定時間の下限を、選
択される炊飯物夫々の炊飯時間に対応した時間にできる
。

〔発明の効果〕

従って、選択される炊飯物の炊飯時間の長短に拘らず、
指示された炊き上がり予定時間では炊き上がりが完了し
ないという不利や、指示可能な炊き上がり予定時間が炊
飯物夫々の炊飯時間よりも遅くなる不利を、解消できる
に至った。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図に示すように、炊飯開始から炊き上がりまでに要
する炊飯時間が異なる複数種の炊飯物を選択する炊飯物
選択手段として、白米、その早炊き、おこわ、玄米、お
かゆ、及び、保温、の６種類のメニューを選択するメニ
ュー選択用スイッチ（ＳＬ）と、そのメニュー選択スイ
ッチ（ＳＬ）にて選択された炊飯物の炊き上がり予定時
間を指示する炊き上がり時間指示手段としてのタイマー
セントスインチ（ＴＦ）と、その指示時間を表示するＬ
ＥＤ、螢光表示管等の表示器（２）と、炊飯の開始を指
示するスタートスイッチ（ＳＴ）と、指示した情報を取
り消すためのキャンセルスイッチ（ＣＡ）と、選択され
たメニューが前記６種類の何れであるかを表示する複数
個のメニュー表示灯（３）とを備えた操作部（１）が、
炊飯器の横側面部に設けられている。

そして、第１図に示すように、前記メニュー選択スイッ
チ（ＳＬ）にて選択される炊飯物の炊飯時間の夫々を、
選択される炊飯物に対応させた状態で記憶する記憶手段
としてのメモリ（４）と、前記各スイッチ（ＳＬ）　、
　（ＴＦ）　、　（ＳＴ）　、　（ＣＡ）の指示情報に
基づいて前記表示器（２）及びメニュー表示灯（３）の
点灯を制御すると共に、温度センサ（５）の検出情報に
基づいてヒータ（６）の通電を制御する炊飯制御手段、
炊飯物の保温を制御する保温制御手段、及び、前記タイ
マーセントスイッチ（ＴＰ）による指示時間が前記メモ
リ（４）に記憶されている選択された炊飯物の炊飯時間
未満である場合に、炊飯の開始を禁止する炊飯禁止手段
（１００）の夫々を構成するマイクロコンピュータ利用
の制御装置（７）が設けられている。尚、図中、（８）
は前記炊飯禁止手段（１００）が作動した場合や誤操作
等を行った場合に警告するためのブザーである。

次に、第３図に示すフローチャートに基づいて、前記制
御装置（７）の動作を説明しながら、前記炊飯禁止手段
（１００）の構成について詳述する。

電源が投入されるに伴って、各種設定情報を初期化する
イニシャルクリアの処理を行った後、前記タイマースイ
ッチ（ＴＦ）がＯＮ操作されているか否かを判別する。

前記タイマースイッチ（ＴＦ）がＯＮ操作されている場
合は、炊き上がり予定時間を指示するための後述のタイ
マーセント処理を行った後、前記キャンセルスイッチ（
ＣＡ）がＯＮ操作されたか否かを判別する処理に分岐さ
せる。一方、前記タイマースイッチ（ＴＦ）がＯＮ操作
されていない場合は、メニュ一つまり炊飯物が選択され
ているか否かを判別する。

前記キャンセルスイッチ（ＣＡ）がＯＮ操作されたか否
かを判別する処理について説明すれば、前記キャンセル
スイッチ（Ｃへ）がＯＮ操作されるに伴って、前記ブザ
ー（８）を短時間の間−同作動させて、前記キャンセル
スイッチ（ＣＡ）がＯＮ操作されたことを報知した後、
各種設定情報を初期化する前記イニシャルクリアの処理
を行うことになる。

炊飯物が選択されていない場合は、前記メニュー選択ス
イッチ（ＳＬ）による指示情報に基づいて、炊飯物を選
択する処理に分岐した後、前記キャンセルスイッチ（Ｃ
Ａ）がＯＮ操作されたか否かを判別する処理に復帰させ
る。炊飯物が選択されている場合は、前記スタートスイ
ッチ（ＳＴ）がＯＮ操作されているか否かを判別する。

前記スタートスイッチ（ＳＴ）がＯＮ操作されていない
場合は、前記キャンセルスイッチ（ＣＡ）がＯＮ操作さ
れたか否かを判別する処理に復帰させることになる。

前記スタートスイッチ（ＳＴ）がＯＮ操作されている場
合は、選択されたメニューが保温であるか否かを判別し
、保温である場合には、炊飯物を設定温度に維持するよ
うに前記ヒータ（６）の通電を制御する保温制御を開始
することになる。

選択されたメニューが保温でない場合には、選択された
メニューがおこわであるか否かを判別し、おこわである
場合には、直ちに炊飯を開始すべく、後述の炊飯制御を
開始することになる。

但し、上述の処理において、選択されたメニ二一がおこ
わ又は保温である場合には、炊き上がり予定時間の指示
ができないメニューであることから、前記タイマースイ
ッチ（ＴＦ）による炊き上がり予定時間の指示が行われ
ているか否かを判別して、炊き上がり予定時間の指示が
行われている場合には、誤操作であることを報知すべく
、前記ブザー（８）を作動させて警告した後、前記表示
器（２）の時間表示を消灯して、前記キャンセルスイッ
チ（ＣＡ）がＯＮ操作されたか否かを判別する処理に復
帰させるようにしである。

おこわが炊き上がり予定時間の指示をできない理由につ
いて説明を加えれば、おこわは吸水が非常に多いために
、タイマー作動中に米が水を吸水して水面よりも上側に
出てしまう虞れがある。そして、米が水面よりも上側に
出た状態で炊飯すると、水面より上の部分の炊飯が不十
分になって芯が残ったりする不利があるためである。

選択されたメニューが保温でもおこわでもない場合は、
前記メニュー選択スイッチ（ＳＬ）にて選択されたメニ
ューが何であるかを判別すると共に、タイマーがセント
されているか否かを判別する。

そして、タイマーがセットされている場合は、選択され
たメニューに対応する炊飯時間を前記メモリ（４）から
読み出して、前記タイマーセント処理にて指示された炊
き上がり予定時間と比較することにより、指示時間が選
択されたメニューの炊飯時間である設定時間以上である
か否かを判別するタイマーチェック処理を行う。

前記タイマーチェック処理について説明を加えれば、第
５図に示すように、前記タイマースイッチ（ＴＦ）によ
る指示時間が、前記選択されたメニューの炊飯時間未満
である場合は、前記ブザー（８）を連続作動させて指示
された時間には炊き上げが完了しないことを報知すると
共に、前記キャンセルスイッチ（ＣＡ）がＯＮ操作され
たか否かを判別する処理に復帰させるようにしである。

もって、このタイマースイッチ（ＴＦ）による指示時間
が前記選択されたメニューの炊飯時間未満である場合に
、前記ブザー（８）を連続作動させて、前記キャンセル
スイッチ（ＣＡ）がＯＮ操作されたか否かを判別する処
理に復帰させる処理にて、炊飯の開始を禁止する炊飯禁
止手段（１００）が構成されていることになる。

但し、前記タイマーチェック処理において、前記タイマ
ースイッチ（ＴＦ）による指示時間が、設定時間つまり
前記選択されたメニューの炊飯時間以上である場合は、
前記表示器（２）の時間表示、タイマーが作動している
ことの表示灯、及び、選択されたメニューの炊飯の処理
が開始されていることを表示するメニュー表示灯の夫々
を点灯させて、指示された時間が前記選択されたメニュ
ーの炊飯時間に達するまで減算する。

そして、第３図に示すように、前記指示された時間が前
記選択されたメニューの炊飯時間に達するに伴って、前
記タイマー表示灯及び前記表示器（２）の時間表示を消
灯した後、選択されたメニュー夫々に応じた炊飯制御の
処理を開始することになる。

尚、炊き上がり時間の指示がない場合には、選択された
メニュー夫々に応じた炊飯制御が直ちに開始されること
になる。

前記メニュー選択処理について説明すれば、選択される
メニューを先ず白米に初期設定した状態で、前記メニュ
ー選択スイッチ（ＳＬ）が−回ＯＮ操作される毎に、選
択されるメニューが、白米、早炊き、おこわ、玄米、お
かゆ、保温、の順序で循環しながら切り換えられるよう
にしである。但し、現在選択されているメニューは、前
記複数個のメニュー表示灯（３）の点灯位置を、前記メ
ニューの切り換えに連動して変更して表示することにな
る。

前記タイマーセント処理について説明すれば、第４図に
示すように、先ず、前記表示器（２）に時間が表示され
ているか否かを判別する。

時間が表示されていない場合は、前記メニュー選択処理
にて選択された炊飯物の情報に基づいて、その炊飯時間
を前記メモリ（４）より読み出して、前記表示器（４）
に表示する。

但し、選択されたメニューがおこわ及び保温である場合
には、炊き上がり予定時間を指示することができないた
めに、時間を表示することなく、前記キャンセルスイッ
チ（ＣＡ）がＯＮ操作されたか否かの判別処理に復帰さ
せることになる。

又、何れのメニューも選択されていない場合は、白米が
選択された状態に初期設定して、メニューの選択が完了
していないことを報知すべく、前記メニュー表示灯（３
）を点滅させると共に、白米の炊飯時間（１：００）を
表示する。

一方、時間が表示されている場合は、指示可能な最大時
間（１５時間に設定しである）に達しているか否かを判
別する。

最大時間に達していない場合は、分桁の表示が５０であ
るか否かを判別して、５０である場合は、時間表示を１
時間分繰り上げると共に、分桁の表示を零（実際の表示
は００としである）にする。

分桁の表示が、５０でない場合は、現在表示されている
時間に１０分を加算して表示されている時間を１０分毎
に繰り上げる。つまり、前記タイマースイッチ（ＴＦ）
が−回ＯＮ操作される毎に、表示される時間が１０分毎
に順次繰り上げられることになる。

前記表示器（２）に表示される時間が最大時間に達して
いる場合、及び、前記１０分毎の繰り上げ処理を行った
後は、前記ブザー（８）を短時間の間に一回作動させて
、炊き上がり予定時間の指示を行ったことを報知した後
、前記表示器（２）に表示される時間を点滅させた後、
前記キャンセルスイッチ（ＣＡ）がＯＮ操作されたか否
かを判別する処理に復帰することになる。

前記保温制御について説明すれば、炊飯物の温度が設定
温度に維持されるように、前記温度センサ（５）の検出
情報に基づいて、前記ヒータ（６）への通電を制御する
ことになる。

前記炊飯制御について説明すれば、前記メモリ（４）に
、選択されるメニューの夫々に対応する加熱パターン等
の制御情報を予め記憶させておくと共に、それらの制御
情報及び前記温度センサ（５）の検出情報に基づいて、
前記ヒータ（６）への通電を制御するようにしである。

〔別実施例〕

上記実施例では、炊き上がり予定時間の指示を、前記ス
タートスイッチ（ＳＴ）にて処理の開始を指示した現時
点から炊き上がるまでの時間を指示するように構成した
場合を例示したが、時計機能を設けて、炊き上がり予定
時刻を指示できるように構成してもよい。

又、上記実施例では、炊飯物の選択を、一つのスイッチ
（Ｓｌ、）にて行うようにした場合を例示したが、複数
個の炊飯物の夫々に対応した複数個のスイッチを設けて
、炊飯物を直接選択できるようにしてもよい。又、例え
ば、時間桁と分桁の夫々の指示を個別に行う複数個のス
イッチを設けて、時間桁と分桁とを各別に指示できるよ
うにする等、各部の具体構成は、各種変更できる。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするた
めに符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る炊き上がり時間指示式の炊飯器の実
施例を示し、第１図は制御構成を示すブロック図、第２
図は炊飯器の正面図、第３図乃至第５図は制御作動を示
すフローチャートである。 （ＳＬ）・・・・・・炊飯物選択手段、（ＴＦ）・・・
・・・炊き上がり時間指示手段、（４）・・・・・・記
憶手段、（１００）・・・・・・炊飯禁止手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炊飯開始から炊き上がりまでに要する炊飯時間が異なる
   複数種の炊飯物を選択する炊飯物選択手段（ＳＬ）と、
   複数種の炊飯物夫々の炊飯時間を記憶する記憶手段（４
   ）と、炊飯物の炊き上がり予定時間を指示する炊き上が
   り時間指示手段（ＴＦ）とを備えた炊き上がり時間指示
   式の炊飯器であって、現時点から指示された炊き上がり
   時点までの時間が選択された炊飯物に要する炊飯時間よ
   り短い場合には、炊飯の開始を禁止する炊飯禁止手段（
   １００）を備えさせてある炊き上がり時間指示式の炊飯
   器。