JPS63252328A - 開閉器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は電流の開閉を行う開閉器、特にその消弧機構に
関するものである。

本発明の主たる適用開閉器として電磁接触器や配線用し
ゃ断器を挙げることができる。

まず第８図に従って従来の電磁接触器の１例（特開昭５
９−９０３２７号）について説明する。従来の電磁接触
器は左右対称であるので第８図はその片側のみ断面で示
す。図において、（１）はプラスチックで形成された取
付台、（２）はこの取付台上にケイ素鋼板で積層された
固定鉄心、（３）は固定鉄心（２）に対向して設置され
、これと同じくケイ素鋼板で積層された可動鉄心、（４
）は可動鉄心（３）と固定鉄心（２）とを引外しばね（
図示せず）に抗して吸着させる駆動力を付与する操作コ
イル、（５）はプラスチックで形成され、角窓を有する
クロスバ−で、その下端では可動鉄心（３）を保持して
いる。（６）は上記クロスバ−（５）の角窓に挿入され
て押しばね（７）により押圧保持されている可動接触子
、（８Ａ）は可動接触子（６）に設けられた可動接点、
（８）は可動接触子（６）と対向して設けられ、電流を
導通させる固定接触子、（８Ａ）はこの固定接触子（８
）に設けられた固定接点、（８Ｃ）は同じくこの固定接
触子（８）の端子部を示す。

然して、（９）は電磁接触器本体を外部回路と接続する
ための端子ねじ、（ｌＯ）は固定接触子（８）を取付け
るベース、（１１）は電磁接触子上面を覆うカバーであ
る。そして固定接触子（８）と固定接点（８Ａ）との取
付態様は第９図＜ａ＞　、　（ｂ）に拡大して示す如く
である。

第８図では単相分のみ示されているが、相数に応じて済
弧室が設備され、各消弧室間は相間バリヤを構成する側
壁（１４）で絶縁されている。

上記構成を有するため、この従来の電磁接触器において
、操作コイル（４）を消磁すると、図示されない引外し
ばねにより可動鉄心（３）が固定鉄心（２）より開離し
、クロスバ−（５）も、第８図に示す状態を占め、固定
接点（８Ａ）と可動接点（６Ａ）とが開離して第１０図
に示すように固定接点（８Ａ）と可動接点（６Ａ）との
間にアーク（１２）が生じるが、このアーク（１２）は
電流零点において消弧され電流がしゃ断されることにな
る。

ところで、従来の電磁接触器においては第１Ｏ図に示す
ように、アーク（１２）は、可動接触子（６）の導通電
流Ｉが作る磁界に基づく駆動力Ｆ１と、固定接触子（８
）の導通電流■が作る磁界に基づく駆動力Ｆ２とを受け
るが、これらＦｌとＦ２の大きさがほぼ同一で向きが逆
であるため、アーク（１２）は可動接点（６Ａ）と固定
接点（８Ａ）の上で膠着することになる。このように、
アーク（１２）の駆動が行われないので、従来の電磁接
触器においては良好なしゃ断性能が得られず、また、ア
ークの足が接点（８Ａ）、　（８Ａ）外に転移されない
ため、接点消耗が多いという問題点を有していた。また
、アーク熱によって側壁（１４）が損傷しやすいという
問題点があった。

本発明は上記のような問題点を解消するためになされた
もので、遮断性能を高めることができると共に接点消耗
を低減でき側壁の損傷を低減できる開閉器を得ることを
目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係る開閉器は、固定接触子に接合された固定
接点と、この固定接点に対向配置され、可動接触子に接
合された可動接点を備えた開閉器において、磁性体で形
成された断面コ字状のアーク駆動体を可動接触子側から
挿入し、アーク駆動体の相対向する両側部が可動接触子
及び固定接触子の両側面と対向するよう配設したもので
ある。

［作用］ この発明においては、磁性体で形成された断面コ字状の
アーク駆動体をその両側部が可動接触子及び固定接触子
の両側面と対向するよう配設したから、固定接点と可動
接点との間に発生したアークは、アーク駆動体に生じた
磁界によって駆動され、遮断性能が高められると共にア
ーク時間が短縮される。

［実施例］ 第１図はこの発明の一実施例の要部を示す構成図、第２
図は、同実施例の要部を示す分解斜視図、第３図は同実
施例の動作を示す説明図である。図において、従来例と
同一の構成は同一符号を付して重複した構成の説明を省
略する。（１３）は磁性体で形成された断面コ字状のア
ーク駆動体、（１４）は各消弧室間を絶縁する側壁、（
１４ａ）は側１（１４ａ）に設けられた駆動体取付用の
縦溝、（２０）は絶縁材である。

次に、アーク駆動体（１３）の取付方法について説明す
る。まず、アーク駆動体（１３）の相対向する両側部を
側壁（１４）、（１４）の縦溝（１４ａ）　、（１４ａ
）にそれぞれ挿入する。次に、絶縁材（２０）、（２０
）を縦溝（１４ａ）　、（１４ａ）にそれぞれ挿入し、
接着剤で縦溝（１４ａ）　、（１４ａ）に接着する。こ
うして、アーク駆動体（１３）は可動接触子（６）側か
ら挿入され、アーク駆動体（１３）の両側部（１３ａ）
　、（１３ａ）が可動接触子（６）及び固定接触子（８
）の両側面と対向する状態に配設される。

上記のように構成された開閉器においては、第１図に示
すように、電流ｌは固定接触子（８）の端子（８Ｃ）か
ら流入し、固定接触子（８）、固定接点（８Ａ）、アー
ク（１２）、可動接点（８Ａ）、可動接触子（６）を順
次経由して流れる。第１図のものを端子（８Ｃ）側から
見た第３図において、固定接触子（８）にその基端から
先端に流れる電流Ｉが作る磁束をφ１で示し、可動接触
子（８）にその先端から基端に流れる電流Ｉが作る磁束
をφ２で示す。アーク（１２）に直交する磁束を比較す
るとφ２はアーク駆動体（１３）を磁路とするから、φ
　〉φ２となり、φ１がアーク（１２）に流れる電流■
と直交するので、第１図に示すように電磁Ｉが作る磁界
に基づく駆動力Ｆ　とＦ　の関係はＦ２〉Ｆｌとなり、
アーり（１２）はＦ２方向へ駆動される。このように本
発明ではアーク（１２）が駆動されるので、遮断性能が
高められ、アーク時間が短縮されて接点消耗が低減され
る。また、相間バリヤを構成する側壁（１４）はコの字
状の磁性アーク駆動体（１３）によって熱的にじゃへい
されているので、相間バリヤのアーク熱による側壁（１
４）の損傷を低減できる。

第４図はこの発明の他の実施例の要部を示す構成図、第
５図は第４図のｖ−Ｖ線断面図である。

図において、（１５）は長方形をした板状の消弧グリッ
ドで、アーク駆動体（１３）の両側部（１３ａ）、（１
３ａ）内面に両側部が絶縁性接着剤（２１）で接着され
て、アーク駆動体（１３）の内部に配設されている。

他の構成は前述した実施例と同様である。この実施例で
は、アーク駆動体（１３）の内部空間にアーク駆動体（
１３）と電気的に非接触で消弧グリッド（１５）が設け
られているので、第４図に示すようにアーク（１２）が
２分割されて（Ｌ２Ａ）　、　（１２Ｂ）のようになり
、遮断点数が増えるので、第１図に示す実施例に比べて
遮断性能が一層高められる。

第６図は、この発明のもう一つの他の実施例の要部を示
す構成図である。この実施例はいままで述べた実施例と
異なり、可動接触子（８）が図示しない操作機構によっ
て軸（１６）を中心に回動動作する配線用遮断器のよう
な開閉器に適用されたものである。アーク駆動原理は第
１図の実施例と同様である。

第７図はこの発明の更にもう一つの他の実施例で、アー
ク駆動体を示す斜視図である。この実施例はアーク駆動
体（１３）の内面に絶縁物（１７）を設けたもので、こ
の絶縁物（１７）によってアーク（１２）がアーク駆動
板（１３）上に発生しないようにしている。

［発明の効果］ この発明は以上説明したとおり、磁性体で形成された断
面コ字状のアーク駆動体をその両側部が可動接触子及び
固定接触子の両側面と対向するように配設したので、固
定接点と可動接点との間に発生したアークは、アーク駆
動体に生じた磁界によって駆動され、遮断性能が向上し
、アーク時間を短縮して接点消耗を低減できると共に側
壁の損傷を低減できるという効果かえられる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の要部を示す構成図、第２
図は同実施例の要部を示す分解斜視図、第３図は同実施
例の動作を示す説明図、第４図はこの発明の他の実施例
の要部を示す構成図、第５図は第４図のｖ−■線断面図
、第６図はこの発明のもう一つの他の実施例を示す構成
図、第７図はこの発明の更にもう一つの実施例で、アー
ク駆動体を示す斜視図、第８図は従来の開閉器の一例を
示す半玉面断面図、第９図（ａ）　、　（ｂ）はそれぞ
れ第８図に示す固定接触子を拡大して示す正面図及び平
面図、第１Ｏ図は第８図に示す従来のものの動作を示す
説明図である。 図において、（８）は可動接触子、（６Ａ）は可動接点
、（８）は固定接触子、（８Ａ）は固定接点、（１３）
はアーク駆動体である。 なお各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）固定接触子に接合された固定接点と、この固定接
   点に対向配置され、可動接触子に接合された可動接点を
   備えた開閉器において、磁性体で形成された断面コ字状
   のアーク駆動体を可動接触子側から挿入して、アーク駆
   動体の相対向する両側部が可動接触子及び固定接触子の
   両側面と対向するように配設したことを特徴とする開閉
   器。
2. （２）アーク駆動体はその両側部間に消弧グリッドを有
   することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の開閉
   器。
3. （３）アーク駆動体はその内面に絶縁物を有することを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の開閉器。