JPS63243146A - 微孔性ポリプロピレンフイルム - Google Patents

微孔性ポリプロピレンフイルム

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JPS63243146A
JPS63243146A JP7446487A JP7446487A JPS63243146A JP S63243146 A JPS63243146 A JP S63243146A JP 7446487 A JP7446487 A JP 7446487A JP 7446487 A JP7446487 A JP 7446487A JP S63243146 A JPS63243146 A JP S63243146A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/14Other self-supporting filtering material ; Other filtering material
    • B01D39/16Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of organic material, e.g. synthetic fibres
    • B01D39/1669Cellular material
    • B01D39/1676Cellular material of synthetic origin

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、無菌包装シート、衣服の芯地、衛生ナプキン
、電解コンデンサー用セパレーター、電気2重層コンデ
ンサー用セパレーター、バッテリー用セパレーター、フ
ィルターなどの用途に適した微孔性ポリプロピレンフィ
ルムに関するものでおる。
〔従来の技術〕
微孔性ポリプロピレンフィルムとしては、従来より次の
ようなものが知られている。
(1)  非相溶性ポリマーよおび無機微粒子をブレン
ドし、延伸して得られたフィルム(特開昭50−165
61号公報)。
(2)高剪断下でポリオレフィンを冷却することにより
、特定の結晶構造を形成し、延伸して得られたフィルム
(特公昭46−40119号公報〉。
(3)  抽出可能な成分をポリオレフィンに添加し、
シー1〜成形後、抽出して得られたフィルム(特公昭5
8−32171号公報、特公昭61−37436号公報
)。
(発明が解決しようとする問題点〕 しかし、上記従来の微孔性フィルムは、下記のような問
題を有していた。すなわち、(1)は微孔性フィルムの
孔径の均一性に劣り、孔径が10μm以上と大ぎく、フ
ィルムがもろくて機械的性質に劣る。(2)では、フィ
ルム厚みが20〜30μmと限定され、孔径が0.01
〜0.05μmと小さく、しかも長手方向に裂けやずく
取扱い性に劣る。
また、低温押出/高ドラフトキャストという特殊な成形
条件、ざらに15分〜60分と非常に長い時間の熱処理
工程が必要なため、生産性が非常に悪い。(3)では、
平均孔径が0.1〜5μmであるが、空孔率が低く、フ
ィルムがもろくて使用に耐えない。また、いずれのフィ
ルムも120’C/15分の熱風オーブン加熱で、長手
方向が7%以上収縮して熱寸法安定性に劣る。などの欠
点を有していた。
本発明は、かかる問題点を解消し、空孔率が高く、しか
も機械的性質に優れ、熱寸法安定性に優れた微孔性ポリ
プロピレンフィルムを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、平均孔径が0.1〜5μmの空砲同志が連続
した三次元網目構造と、一方向に配列したフィブリルと
を有し、かつ該フィブリル間の平均間隙が0.2〜10
μmであることを特徴とする微孔性ポリプロピレンフィ
ルムに関するものである。
本発明の微孔性ポリプロピレンフィルムにおいて、三次
元網目構造と一方向に配列したフィブリルとは、フィル
ムの表面あJ:び断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で
、1000〜10000倍程度で観察し、その表面が一
方向に配列してフィブリル化してJ3す、表面および断
面に網目状の空砲同志が連続して重なり合った状態をい
う。
上記空砲の平均孔径は0.1〜5μm、好ましくは0.
2〜3μmで、フィブリル間の平均間隙は0.2〜10
μm、特に0.7〜5μmであることが好ましい。平均
孔径が0.1μm、好ましくは0.2μm以下では、空
孔率および透湿度が低く、液体の含浸性も悪い。また5
、0μm、好ましくは3μmを越えると漏水性に劣り、
フィルムの破断強度や破断伸度が低下して機械的性質も
劣る。フィブリル間の平均間隙が0.2μm以下では空
孔率および透湿度が低く、10μm以上ではフィルムの
破断強度ヤ破断伸度が低下して機械的性質が劣る。
また、本発明の微孔性フィルムは、三次元網目構造と一
方向に配列したフィブリルから構成されている必要があ
る。網目状に微孔化したのみではフィルムが脆く、フィ
ブリルのみでは裂けやすく実用に必要なは域内性質に劣
るため、取扱い性が非常に悪くなる。
本発明で用いるポリプロピレン原料の極限粘度(η)(
135°Cのテトラリン中で測定)は1゜6〜4.2d
l/g、好ましくは2.0〜3.2dl/gの範囲のも
のが好ましく、またアイソタクチックインデックス(I
I>(沸11n−へブタン中の不溶分)としては90%
以上のもの、好ましくは96%以上のものが好ましい。
得られたフィルムの極限粘度としては、1.9〜2.9
程度のものが好ましい。また、ポリプロピレン以外の第
2成分、例えばエチレン、ブテン−1、などの共重合成
分をポリプロピレンに対して5モル%以下の最を共重合
させてもよい。また公知の添加剤、たとえば滑剤、アン
チブロッキング剤、酸化防止剤、熱安定剤、すべり剤、
帯電防止剤、結晶核剤などを含有させてもよい。また本
発明のフィルムは、微孔性フィルムとしての性能を低下
させない程度に無機物質、例えば二酸化ケイ素、酸化チ
タン、ステアリン酸カルシウムなどを含有したものとし
てもよい。
本発明のフィルムは、例えば次のようにして得ることが
できる。まず、ポリプロピレン100重量部と抽出可能
な有機固体70〜180小量部と平均粒径5〜100m
μの無機物質20〜50重量部を含む混合物を溶融押出
後、50〜100’Cの温度で線圧25〜200kq/
cmの圧力をかけながらシート状に成形した後、抽出可
能な有機固体を抽出し、少なくとも一軸に2〜10倍に
延伸する。または少なくとも一軸に2〜10倍延伸した
後抽出可能な有機固体を抽出する。
抽出可能な有機固体とは、軟化点が35°C〜100℃
、分子量が200〜1000のものである。
これらの抽出可能な有機固体としては、ジシクロへキシ
ルフタレート(DCHP)、トリノエニレンホスフエイ
ト(TPP) 、セチルパルミエート、ステアリルスア
レート、ペンタエリスリトールステアレートなとがあり
、特に分子構造中に分極性および極性基を含有するDC
HP、TPPが、目的とする空孔率および平均孔径を得
る上で特に好ましい。
また無機物質の粒径としては5〜100mμ、より好ま
しくは、7〜30mμのものが分散性の点で望ましい。
本発明においては、上述のポリプロピレン100重量部
に対し、抽出可能な有機固体を70〜180重但部、好
ましくは、90〜160重足部と無機物質を20〜50
重G部、好ましくは25〜40重量部添加混合する。該
有機固体の添加量が少なすぎると、形成される孔の空孔
率、孔径共に小さいものしか得られず、添加量が多すぎ
ると、該組成物の粘度が著しく低下し押出しが困難にな
る。一方、無機物質の添加■が少ないと、形成される孔
の空孔率、孔径共に小ざいものしか得られず、添加間が
多すぎると、押出性が著しく低下する。
該組成物を220℃で溶融押出し、カレンダーロールを
用いて加圧しながら冷却してシート状に成形する。この
時のカレンダーロール温度は50〜100°C1好まし
くは60〜90’Cとしておくと延伸性、微孔性共に良
好になるので望ましい。
また、線圧は25〜200にワ/cm、好ましくは50
〜150kq/cmで、該シートの機械方向の強度(S
MD)と幅方向の強度(STD)との比(SMD/5T
D)を1.1〜2.5の範囲としておくことが本発明の
フィルムを得る点で特に望ましい。次いで、このシート
を抽出層に導き有機固体を抽出する、該有機固体の抽出
溶媒としては、ポリプロピレンの不溶溶媒で、抽出可能
な有機固体の可溶溶媒であれば特に制限されない。これ
らの溶媒としては、トリクロルエチレン、1〜リクロル
エタン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、メ
タノール、酢酸エチル等が挙げられる。
また、本発明においては、抽出前あるいは、抽出層また
は抽出中に少なくとも一軸に2〜10倍延伸することが
必要である。延伸温度としては、90〜140℃が微孔
化および安定製膜性の点で好ましい。延伸倍率が2倍以
下では、平均孔径が0.1〜5μmのフィブリル化した
微孔性フィルムが得られない。延伸倍率が10倍を越え
ると、平均孔径が大きくなり、フィルムが脆くなる。
上記工程後、完全に有機固体が抽出された状態で、12
0〜170℃の温度で熱処理して本発明の微孔性フィル
ムを)qる。
以上の様にして得られた微孔性ポリプロピレンフィルム
は、必要に応じて無機物質をアルカリ水溶液で抽出する
。また、必要に応じてコロナ放電処理、プラズマ処理、
あるいは親水性コーティング、親水基グラフト処理、ス
ルホン化処理等により親水化したものとしてもよい。
〔作用〕
本発明の微孔性ポリプロピレンフィルムは、平均孔径が
0.1〜5μmの空砲同志が連続した三次元網目構造と
、一方向に配列したフィブリルとを有し、かつ該フィブ
リル間の平均間隙を0.2〜10μmとしたことにより
、空孔率が高いものにもかかわらず、機械的に強靭であ
り、取扱い性に優れたものとすることができたものであ
る。
〔特性の測定方法並びに効果の評価方法〕本発明フィル
ムの特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通り
である。
(1)  平均孔径は、SEM(走査電子顕微鏡)によ
って得られた表面および断面写真の画像をイメージアナ
ライザー処理し、孔の面積からその面積に等しい円の直
径に換算し孔径とし、その平均値を平均孔径とした。
(2)  フィブリルの平均間隙は、SEMによる表面
1[QQ結果から、5crn平方当りのフィブリルの平
均間隙を計算した。
(3)  空孔率は試料(10x 10cm)を流動パ
ラフィンに24時間浸漬し、表層の流動パラフィンを充
分に拭きとった後の重囲(W2>を測定し、該試料の浸
漬前の重ffi (Wl )と流動パラフィンの密度(
ρ)より空孔体積(V)を次式で求める。
Va = (W2−Wl >/ρ 空孔率(Pr)は、見掛体積(厚み、寸法より計算され
る値)■と空孔体積より次式で計算される。
Pr= (V−va )/VXI00 (%)(4) 
 連続貫通孔は、流動パラフィンを該フィルム表面に滴
下し、それが浸透して該フィルムが透明化すれば連続貫
通孔であり、その浸透速度が速tプれば速いほど連続貫
通孔性に優れている。
(5)  透湿度は、JISZ−0208に従い、40
℃・90%RHの条件で測定した値でCJ / m2・
日10.1rnm単位で表わす。
(6)漏水性は、ブンデスマンテスト方式で、降雨fX
t 600 n+lTl/ hrで2時間実施した。 
   ゛(7)極限粘度(η)は、ASTM  D  
1601に従ってテトラリン中で測定したもので、d1
/g単位で表わす。
(8)アイソタクチック・インデックス(I I>は、
沸II!n−へブタンの抽出残m (wt%)で表わす
(9)  破断強度、破断伸度は、JIS  K  6
782に準じて測定した。
(10)  熱収縮率は、フィルムから、長さ200m
m、幅101TllTlの試料を切取る(熱収縮率を測
定する方向を長さ方向とする)。この試料を120℃の
熱風循環オーブン中に15分間保持した後、室温中に取
出し、その長ざL(mm)を測定し、次式で求める。
熱収縮率(%)=100X (200−L)/200(
11)引裂伏皿抵抗は、JIS  Z  1702に準
じて測定した。
(12)融点(Tm>は、走査型熱■計DSC−2型(
Perkin E1mer社製)を用い、試料5mqを
窒素気流下で、昇温速度20℃/分にて室温より測定し
、融解に伴なう吸熱ピーク温度を融点(Tm)とする。
〔実施例〕
以下、本発明について実施例および比較例に基づいて説
明する。
実施例1,2 (η)2.8、(II)97%のポリプロピレン粉末1
00重量部に対し、融点63°C1重聞平均分子量33
0のジシクロへキシシフタレ−1〜128重量部と平均
粒径12mμの無機物質(“アエロジル”#200、日
本アエロジル製)45重同品を添加混合し、二軸押出機
により200℃で溶融混合しペレット化した。尚、この
時、押出性改良の目的で該混合物100重担部に対し、
ステアリン酸カルシウムを1.0重量部添加した。
こうして得られたベレットを38mmφ押出機よりT−
ダイを用い220℃でシート状に溶融押出し、70℃の
カレンダーロールにて線圧100kq/Cmの圧力をか
けながら冷却固化した。つづいて該シートを50℃のメ
チルエチルケトンの抽出槽に導き、1分間の抽出時間を
保持しつつ抽出を行ない、防爆型オーブンで120℃に
て乾燥を行ない巻き取った。
引き続きロール表面温度140℃に加熱された縦延伸機
で3.0倍縦延伸し、続いて140℃に加熱保持されて
いるステンターに導入し、幅方向に3.0倍延伸し、さ
らに幅方向に5%のリラックスをしながら熱固定する(
実施例1)。またカレンダーロールにて圧力をかけなが
ら冷却固化された上記シートをロール表面温度120’
Cに加熱された縦延伸機で3.0倍縦延伸し、続いて1
30℃に加熱されているステンターに導入し、幅方向に
4倍延伸し、ざらに幅方向に5%のリラックスをしなが
ら熱固定する。次いでこのフィルムを50℃のメチルエ
チルケトンの抽出槽に導き、1分間の抽出時間を保持し
つつ抽出を行ない、防爆型オーブンで140’Cにて乾
燥を行なうと同時に熱固定を行ない巻き取った(実施例
2)。かくして得られたフィルムの厚みはいずれも55
μrnで、SEMによる表面および断面観察で三次元網
目構造と一方に配列したフィブリルから構成されていた
。SEMによる表面写真を第1図に、断面写真を第2図
に示した。またこれらのフィルム特性は第1表の通りで
あった。この表から明らかなように本発明のフィルムは
、空孔率が高く、連続貫通孔性に優れ、機械的性質およ
び熱寸法安定性に優れた微孔性フィルムであることがわ
かる。
実施例3,4 (η)2.3、(II)97%のポリプロピレン粉末1
00重量部に対し、融点49℃、重量平均分子量326
のトリフェニルホスフェイトを150ffiffi部と
平均粒径7mμの“アエロジル″#380を45重回部
添加混合し、実施例1と同様にしてペレット化した。
該ベレッ1〜を38 wφ押出機よりT−ダイを用い2
20℃でシート状に溶融押出し、90’Cのカレンダー
ロールにて線圧50kCJ/cmの圧力をかけながら冷
却固化してシートを得た。
該シートを実施例1と同様に、抽出、延伸、熱固定して
フィルムを得た(実施例3)。
また、上記シートをロール表面温度140℃に加熱され
た縦延伸機で4.5倍縦延伸し、続いて140℃に加熱
保持されたステンターに導入し、幅方向に4.0倍延伸
し、ざらに−幅方向に5%のリラックスをしながら熱固
定してフィルムを得た(実施例4)。
かくして得られたいずれの微孔性フィルムもSEMによ
る表面および断面観察で三次元網目構造と一方向に配列
したフィブリルから構成されていた。またこれらのフィ
ルム特性は第1表に示すが、いずれも空孔率、機械的性
質および熱寸法安定性に優れたものであった。
比較例1,2 実施例1において、カレンダーロールキャスト■)の線
圧を15kq/cm(比較例1)と300kCJ/cm
(比較例2)とした以外はまったく同様にしてそれぞれ
のフィルムを得た。いずれのフィルムもSEMによる表
面観察では、三次元網目構造とフィブリルとから構成さ
れていたが、比較例1のフィルムは平均孔径が7μmで
フィブリル間の平均間隙が15μmと大きく、特性は第
1表に示したように空孔率が高いがフィルムが脆く機械
的性質に劣ったものであった。比較例2のフィルムは平
均孔径が0.05μmでフィブリル間の平均間隙が0.
1μmと小さく、特性は機械的性質は良好であったが空
孔率が低く、透湿性の劣ったものであった。
比較例3 (η)2.8、(II)98%のポリプロピレン100
置部に対し、融点49℃、分子間326のトリフェニル
ホスフェイトを60重量部と″アエロジル”#200を
20重mm添加混合し、実施例1と同様にペレット化し
て、220’Cでシート状に溶融押出し、60’Cのキ
ャスティングドラム上で冷却固化し、以下実施例]°と
同様にしてフィルムを得た。該フィルムは、SEMによ
る表面hI!察では見掛上、孔は観測されるものの、三
次元網目構造とフィブリルとから構成されず、特性とし
ては、第1表に示したように、空孔率が低く、機械的性
質に劣り、熱収縮率の大きなものであった。
比較例4 (η)1.5、(II)97%のポリプロピレン粉末1
00重量部に、表面活性化処理された平均粒径0.15
μmの炭酸カルシウム(ビコット10S、白石工業製)
を100重量部と、ポリスチレン樹脂(スタイロン67
9.旭化成工業製〉を50重置部添加混合し、二軸押出
機により220℃で溶融混合しペレット化した。該ペレ
ットを38mmφ押出機よりT−ダイを用い220℃で
シート状に押出し、実施例1と同様にカレンダーロール
キャストで、シート状に成形した。つづいて該シートを
ロール表面温度130’Cに加熱された縦延伸機で3.
0倍縦延伸し、続いて140℃に加熱されているステン
ターに導入し、幅方向に30倍延伸し、ざらに幅方向に
5%のリラックスをしながら熱固定し、フィルム厚さ4
8μmの微孔性フィルムを得た。このフィルムのSEM
による表面および断面観察では、三次元網目@造はして
おらず、単に表面のみ微孔化しており、断面は層状にな
っている。またその孔の平均孔径は12μmと大きい。
このフィルム品質は第1表に示したように、平均孔径が
大きく、漏水性に劣り、フィルムが脆くて機械的性質に
劣ったものであった。
比較例5 (η)1.8、(II)97%のポリプロピレンを38
 tnmφ押出機よりT−ダイを用い、押出温度220
℃でシート状に溶融押出し、60℃に保たれた水槽中で
30=1の延伸比で42μmのフィルムを巻き取った。
つづいて該フィルムを熱風オーブン内で張力下に100
℃10秒間の−次熱処理を行ない、ひきつづき60°C
で1.7倍縦延伸した。こうして得られたフィルムを張
力下に140℃に保たれた熱風オーブンで10秒間熱固
定し、25μmの微孔性フィルムを19だ。このフィル
ムのSEMによる表面および断面写真では、三次元網目
状に微孔化しているが、フィブリル化しておらず、平均
孔径が0.03μmと小さく、空孔率が低く、孔の位置
に分布がある。このフィルム品質は第1表に示したよう
に、空孔率が低く、透湿性に劣り、長手方向に裂けやす
く、また長手方向の熱収縮率が大ぎいものであった。
〔発明の効果〕
かくして得られた本発明の微孔性ポリプロピレンフィル
ムは、次のような効果を奏するものである。
(1)三次元網目構造とフィブリルとから構成されてい
るため、は域内に強靭であり、しかも長手方向に裂【プ
にくく、取り扱い性にすぐれている。
(2)  平均孔径が均一で空孔率が高いため、防水透
気性にすぐれ、無機包装シート、衣服の芯地、フィルタ
ーなどにすぐれた性能を示すのみならず、電気絶縁性で
液体の含浸性にすぐれており、バッテリー、電解コンデ
ンサー等のセパレータとしてずぐれた性能を示す。
(3)抽出可能物質の抽出性に優れ、抽出時間が短くて
済むためにコスト性に優れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にがかる微孔性フィルムの表面の結晶構
造(xl 0000)で、第2図は本発明にがかる微孔
性フィルムの断面の結晶構造(×1000>である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均孔径が0.1〜5μmの空砲同志が連続した
    三次元網目構造と、一方向に配列したフィブリルとを有
    し、かつ該フィブリル間の平均間隙が0.2〜10μm
    であることを特徴とする微孔性ポリプロピレンフィルム
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