JPS632407Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、子供のお宮参り用祝着に関するも
のである。

［従来の技術］ 誕生後、男児は31日目、女児は33日目に神社に
参拝する儀式に着せる、所謂祝着は、親に抱かれ
た赤ちやんの上から掛けて着せる子供用和服であ
つて、通常の和服と同じように、前身頃、後身
頃、袖、襟等からなり襟の中程胸元付近に対の付
け帯が縫い付けられていた。

［考案が解決しようとする問題点］ ところが、この祝着では、親に抱かれた赤ちや
んの上から掛けて着せ、付け帯を親の肩から背面
に回わしてそこで結ぶようにするが、付け帯が襟
の胸元付近にあるため、これより上部の身頃がた
れて形が崩れ、後身頃の背中の模様が見えにく
く、外観上体裁が悪いと共に、着せにくく且つ着
心地もよくない等の欠点があつた。

［問題点を解決するための手段］ この考案は、上記のような問題点を解決するた
めに、袖の袖口上端に突出して所要長さの上帯を
留め具によつて着脱可能に取り付けたものであ
る。

［作 用］ この考案は、上帯を親の背中に回わしてそこで
結ぶようにすると後身頃、袖がたれず、後身頃の
模様がよく見え且つ着付けも容易となる。

［実施例］ 第１図は、この考案の一実施例を示すものであ
り、この実施例の祝着は、前身頃１と後身頃２と
が縫い合わされると共に、これに左右の袖３が縫
い付けられ、襟４の中程胸元付近に対の付け帯５
が縫い付けられ、前記袖３の肩部の中に上帯６が
挿通され着脱可能に仮止めされ、両方の袖口上端
から所要長さの上帯６が突出状態になつているも
のである。

前記上帯６は、あざやかな紅色に着色されたも
のが好ましく、祝着本体の肩線のところに、面フ
アスナやクリツプ等の留め具（図示省略）によつ
て係止されている。

第２図はこの考案の他の実施例を示す平面図で
ある。この実施例の祝着は、袖３の両袖口上端に
縫い付けたクリツプ状留め具７を介して対の上帯
６が着脱自在に取り付けられたものである。この
実施例は上帯６の着脱がさらに容易となる利点を
有する。

前記祝着を使用する場合には、第３図及び第４
図に示すように、親に抱かれた赤ちやんの上から
後身頃２が正面に向くように掛けて着せ、上帯６
の一方のものを親の肩にかけ他方のものは上腕の
ところから背面に回わして結び付けるようにす
る。なお、付け帯５は、従来通り親の背面に回わ
し上帯６と重ねて結び付けるようにする。

［考案の効果］ 以上のように、この考案の祝着によると、祝着
本体が肩線のところで上帯によつて支持されてお
り、赤ちやんの背面、即ち親の正面において、た
れ下がるようなことがなく後身頃の模様がよく見
えて引き立ち、外観上美しいと共に着付けがしや
すく且つ着心地もよい等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す平面図、
第２図はこの考案の他の実施例を示す平面図、第
３図及び第４図はこの考案の使用状態を示す正面
図及び背面図である。 １……前身頃、２……後身頃、３……袖、５…
…付け帯、６……上帯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前身頃と後身頃を縫い合せると共にこれに袖を
   縫い付け、襟の中程に対の付け帯を縫い付けた祝
   着において、前記袖の袖口上端に突出して所要長
   さの上帯を留め具によつて着脱可能に取り付けた
   ことを特徴とする祝着。