JP3072145U - ワンタッチ着物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】着物本体に、半衿、重ね衿、おはしょり、長襦
袢地を縫い付ける事によって、着付け技術の必要が無
く、着物を自分で着用することが出来ること。 【解決手段】１の半衿、２の重ね衿を、１０の着物の衿
に縫い付ける事により別々に付けていく手間を省き、８
のおはしょりも最初から出来上がっている、また６、７
の袖裏に長襦袢地が縫い付けられており８のおはしょり
裏のファスナーの着脱により総丈の調整も出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、半衿、伊達衿、着物の衿を３枚重ねで縫いつけ、おはしょりが出来上 がりの形に縫われた、着物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

着物を着用する場合、自分で着付け技術を習得するか、専門の着付け技術者に着 付けてもらう必要があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

着付け技術の習得及び着付け技術者への依頼は、経済的負担も大きく、また急 に着用の必要性が生じた場合でも、簡単には着用できない。従って、着物を洋服 感覚で着用出来る様に縫製することによって、前述の欠点を解決しようとするも のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、半衿、伊達衿、着物の衿を３枚重ねで縫いつけ、おはしょりを出来 あがりの形に縫うことにより、問題点を解決している。

【０００５】

【考案の実施の形態】

着物を着用し、３枚重ねになっている衿のうち、一番下の白い衿を右手側が下 になるように合わせる。左手側の衿が上になり、その上に着物の右手側を合わせ 、先に付いているヒモを左側の脇開き（身八ツ口）に通す。左手側の着物を重ね 、先に付いているヒモを右側の脇開きに通す。両方のヒモを後ろ背中心にあるヒ モ通しに交差させ、前で結ぶ。この作業で、おはしょりを終えた着物の着付けが 完了する。

【０００６】

【実施例】 以下、添付図面に従って一実施例を説明する。１、２、１０は、半衿、重ね衿 が着物の衿に縫い付けられた着物の衿部分、３の衿先は裏側にマジックテープが 付いており、衿を合わせた後、固定する。４、５は腰部分で締める為のヒモで、 ４、５のヒモを脇開き（身八ツ口）に通しそれぞれ後ろから前に回して、前で結 ぶと、着付けが完了する。後ろ部分に回すときに９のヒモ通しに通す。６、７は 袖裏に長襦袢地が袖と同じ形で縫い付けられている。

【０００７】 ８のおはしょりの裏側にファスナーが取り付けられており、ファスナーを締め ると総丈が５ｃｍ短くなるようにしてある。

【０００８】 本考案の一実施例は上述の如き構成からなるものであるから、１、２、３で衿 を整え、４、５で腰部分を安定させ、この作業で簡単に着付けが完了する。８の 裏側のファスナーは着用する前に着用者の身長に合わせ、作業をする。

【０００９】

【考案の効果】

上述の様に、本考案のワンタッチ着物は、半衿、重ね衿を着物に縫い付ける事 によって従来１枚１枚重ねていた作業を簡便化させ腰部分のヒモを結ぶだけでお はしょりを終えた着付けを完了出来る様にしている。また袖裏に縫い付けた長襦 袢地により、長襦袢を着用してから着物を着なくても、下着に直接ワンタッチ着 物を着用するだけで、長襦袢、着物を着用している状態に見せる事が出来る。以 上の作業で、従来着付け技術が必要だった着物の着用が万人に可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のワンタッチ着物の一実施例を示す前方
正面図である。

【図２】本着物後方正面図である。

【符号の説明】 １ 半衿 ２ 重ね衿 ３ 衿先 ４ 左腰ヒモ ５ 右腰ヒモ ６ 左袖 ７ 右袖 ８ おはしょり ９ ヒモ通し

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 半衿、伊達衿、着物の衿を３枚重ねで縫
   いつけ、おはしょりが出来上がりの形に縫われており、
   着付け技術が無くても自由に着用できるところを特徴と
   する着物