JP2002173807A - 和 服 - Google Patents

和 服

Info

Publication number
JP2002173807A
JP2002173807A JP2001220709A JP2001220709A JP2002173807A JP 2002173807 A JP2002173807 A JP 2002173807A JP 2001220709 A JP2001220709 A JP 2001220709A JP 2001220709 A JP2001220709 A JP 2001220709A JP 2002173807 A JP2002173807 A JP 2002173807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waist
string
kimono
waist string
collar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001220709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3726186B2 (ja
Inventor
Fumiko Ashida
文子 芦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001220709A priority Critical patent/JP3726186B2/ja
Publication of JP2002173807A publication Critical patent/JP2002173807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3726186B2 publication Critical patent/JP3726186B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 和服本来の形を守りながら、着付けが容易で
あり、着用感も快適で、しかも着崩れしにくい和服を提
供する。 【解決手段】 右の前身頃とおくみ、左の前身頃とおく
み、後身頃、衿、及び袖を有する和服において、右の
衿、おくみ、又は前身頃のいずれかの部分に右ウエスト
ひもが取り付けられ、左の衿、おくみ、又は前身頃のい
ずれかの部分に左ウエストひもが取り付けられ、前記右
ウエストひもを通すための開口部が和服の左側部に設け
られ、前記右ウエストひもをこの開口部に通して和服の
裏から表に出して、左側部から後を経て右側部へ回し、
前記左ウエストひもを右側部から後を経て左側部へ回
し、前記右ウエストひもと左ウエストひもとを前で結び
合わせるようになしたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、和服に関し、より
詳細には、着付けが容易で、着心地が良好であり、しか
も着崩れしにくい和服に関する。
【0002】
【従来の技術】和服は、日本が世界に誇れる伝統的な衣
服であり、今日でも冠婚葬祭等の正装として欠かせない
ものである。しかしながら、慣れていない者にとっては
自分で着ることは困難であり、多くの場合、熟練者に着
付けを依頼する必要があるのが現状である。また、ひも
や帯で何重にも締め付けるため、胸部から腹部にかけて
の広範囲が強く圧迫され、苦しい思いをする場合が多
い。特に、洋服に慣れた女性は、ウエストが締め付けら
れることは余り苦にならないが、胸を締め付けられると
息苦しさを感じるものである。これに対し、苦しくない
ように緩めに締めると、着崩れしやすくなるという難点
がある。従って、浴衣を除く和服は、日常ではあまり着
用されていないのが現状であるが、もっと簡単に着用で
き、着用感が快適な和服があれば、日常においても着用
したいと考えている人が多くいるのも事実である。
【0003】上記のような問題点を解決するために従来
から種々の改良が提案されているが、一般的には着易さ
を追求するほど、伝統的な和服から離れていく傾向にあ
り、和服本来の形を守りながら、誰にでも着用できて、
着用感も良好な和服は、未だ得られていない。
【0004】例えば、比較的普及しているものとして
は、ブラウスとスカートのように上下を分離した二部式
着物がある。このような形であると、着脱の容易さや着
用感は洋服と同様に優れ、新しい創作衣服としての価値
はあると考えられるが、もはや伝統的な和服からは離れ
たものとなってしまっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑み
てなされたものであり、和服本来の形を守りながら、着
付けが容易であり、着用感も良好で、しかも着崩れしに
くい和服を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の和服は、上記
の課題を解決するために、右の前身頃とおくみ、左の前
身頃とおくみ、後身頃、衿、及び袖を有する和服であっ
て、右の衿、おくみ、又は前身頃のいずれかの部分に右
ウエストひもが取り付けられ、左の衿、おくみ、又は前
身頃のいずれかの部分に左ウエストひもが取り付けら
れ、前記右ウエストひもを通すための開口部が和服の左
側部に設けられ、前記右ウエストひもをこの開口部に通
して和服の裏から表に出して、左側部から後を経て右側
部へ回し、前記左ウエストひもを右側部から後を経て左
側部へ回し、前記右ウエストひもと左ウエストひもとを
前で結び合わせるようになしたものとする。
【0007】上記した本発明の和服は、後ろ身頃に縫合
によっておはしょりが形成されたものとすることができ
る(請求項2)。
【0008】また、後身頃のほぼ中央部に背ひもが水平
方向に取り付けられており、この背ひもは着用者のウエ
ストサイズとほぼ同じか、それよりも長い長さを有し、
そのほぼ中央部が後身頃に取り付けられ、かつ、その両
端部が相互に結合可能になされたものとすることができ
る(請求項3)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明をさらに
具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0010】図1は、本発明の一実施態様に係る和服の
後面を示す平面図である。図2は、図1に示す和服の右
前面の要部拡大図であり、図3は、図2のものにおいて
おはしょりを上に上げた状態を示す図である。図4は、
左前面の要部拡大図であり、図5は図4のものにおいて
おはしょりを上に上げた状態を示す図である。なお、本
明細書において「右」又は「左」という場合は、着用時
における着用者にとっての右又は左を言うものとする。
また、以下では成人女性用の和服を例として説明する
が、本発明は成人女性用に限定されず、そのサイズ等を
変えることにより、子供用や男性用にも適用可能であ
る。
【0011】図1において、符号10は後身頃、符号1
1は後身頃のおはしょり、符号12はおはしょり11の
縫合線、符号13は背ひも、符号14は背ひもの縫合線
をそれぞれ示す。
【0012】本図に示されたように、後身頃10におい
ては、縫合線12で縫合されることによりおはしょり1
1が形成されている。縫合線12は、着用者のほぼウエ
ストの位置に設けられる。
【0013】また、縫合線12とほぼ平行に、背ひも1
3が縫合線14によって縫着されている。背ひも13
は、縫合線12の少し上に設けられている。通常は、そ
の幅方向の中心が縫合線12から4〜5cm程度上に位
置するのが好ましい。また、背ひも13は、その長さ方
向のほぼ中央部を後身頃の中心線に合わせ、中心線より
左右に10〜15cm程度(全体で20〜30cm程
度)、縫着する。
【0014】背ひもの幅は、5〜7cm程度が好まし
い。幅が狭いほど縫着部に大きな力がかかるために、縫
着部の生地を傷めるおそれが生じる。
【0015】背ひもの長さは、着用したときに、その両
端部を着用者の体側部から前に回して、前で相互に結合
させることができる長さであればよい。その目安は、両
端部を結び合わせる場合には、[着用者のウエストサイ
ズ+50cm]であり、成人女性の標準的なサイズでは
110〜140cm程度である。後述するように、各種
係止具を用いて結合させる場合は、係止具の種類により
決まる。
【0016】背ひもは、本実施例では、後身頃に縫着さ
れているが、縫着せずに取り外し可能に取り付けるよう
にしてもよい。
【0017】具体的には、例えば、後身頃に長さ20〜
30cm程度の背ひも通しを設け、この部分に背ひもを
通すようにすればよい。背ひも通しは、例えば薄手の布
で形成すればよく、その幅は背ひもを通した際にやや余
裕のある幅が好ましい。本発明の和服を既製品として製
造・販売する場合は、この背ひも通しを上下二段又は三
段程度に分け、着用者の身長等により、より適した位置
に背ひもを通すようにすればよい。
【0018】このような背ひも通しを用いる場合の背ひ
もは、背ひも通しに通し易いように、また途中でよれた
りしないように、ある程度の厚みを有することが好まし
く、幅は2〜5cm程度が好ましい。そして、このよう
に厚手の背ひもでは、一般にその両端部を結び合わせる
ことは困難であり、仮に結べるとしても結び目がかさば
る等の問題が生じるので、そのような問題が生じないよ
うに、両端部又はその近傍に面ファスナー、ボタン、ホ
ック等の係止具を取り付けて、これらの係止具を相互に
係止させることにより両端部を結合させればよい。本発
明でいう背ひもには、このようなベルトタイプのものも
含まれ、このような背ひもを用いることにより、着付け
がさらに容易になり、また、より快適な着用感を得るこ
とが可能となる。なお、ここに述べたようなベルトタイ
プの背ひもは、背ひも通しを用いる場合のみならず、他
の方法で背ひもを取り付ける場合にも使用することがで
きる。
【0019】背ひもの別の取り付け手段としては、後身
頃と背ひもの相対向する位置に面ファスナーを縫着や接
着等により取着し、これらの面ファスナーを合わせるこ
とによって背ひもが後身頃に取り付けられるようにして
もよい。なお、その場合の面ファスナーは、後身頃の中
心線をはさんで左右対称に二箇所取着するのが好まし
い。後身頃の中心線を横切って面ファスナーを取着する
と、和服の折り畳みが困難になる場合があるためであ
る。
【0020】さらに、上記以外にも、例えば、ボタン、
スナップ等の各種係止具で背ひもを取り付けることも可
能である。
【0021】なお、背ひもは、着崩れのし難さ等の点で
は本実施例に示すように後身頃の表側に取り付けること
が好ましいが、例えば商品としての外見を重視するよう
な場合は、裏側に取り付けることも可能である。
【0022】上記した背ひもは、長襦袢にも、縫着によ
り、又は上記のような手段で取り外し可能に設けること
が好ましい。その場合、和服の背ひもと長襦袢の背ひも
の位置を合わせることにより、長襦袢の衿が着物の衿と
ぴたりと合い、ずれないようにすることができる。
【0023】図2及び図3において、符号20は右の前
身頃、符号21は右のおくみ、符号22は右の衿、符号
23はおはしょり、符号24はおはしょりの縫合線、符
号25は右ウエストひも、符号26は右ウエストひもの
縫合線をそれぞれ示す。
【0024】これらの図に示すように、右の前身頃20
には、後身頃10と同様におはしょり23が縫合形成さ
れており、その縫合線24は後身頃の縫合線12と連続
している。
【0025】おくみ21には、右ウエストひも25が縫
着されている。右ウエストひも25は、縫合線24の延
長線の下に、これとほぼ平行に縫着されている。その位
置は、通常は、幅方向中央部が縫合線24の延長線(す
なわち、着用者のウエストの位置)から5〜7cm程度
下にくるようにする。
【0026】右ウエストひも25は、図3の縫合線26
で示されたように、右のおくみ21の幅方向ほぼ全体に
わたって縫着されている。しかし、縫着の位置及び範囲
はこれに限定されず、例えば、前身頃に縫着してもよ
く、前身頃からおくみにかけて縫着してもよく、おくみ
から衿にかけて縫着してもよい。ただし、ある程度広い
範囲で縫着した方が、ひもがしっかりと固定され、縫着
部の生地の傷みも防止できる。しかし、衿の端まで縫合
すると、後述するように右ウエストひも25を左側部の
開口部40に通したときに、衿が開口部40からはみ出
すおそれがあり、見ばえがよくないので、端までは縫合
しない方が好ましい。
【0027】図4及び図5において、符号30は左の前
身頃、符号31は左のおくみ、符号32は左の衿、符号
33はおはしょり、符号34は左ウエストひも、符号3
5は左ウエストひもの縫合線、符号40は開口部をそれ
ぞれ示す。
【0028】これらの図に示すように、左のおくみ31
から衿32にかけてには左ウエストひも34が縫着さ
れ、左側部(左前身頃30と後身頃10との縫合部)に
は開口部40が設けられている。なお、図4は、おはし
ょり33を形成した状態を示しているが、このおはしょ
り33は、右前身頃20のおはしょり23のように、予
め縫合により形成されたものではなく、従来の和服と同
様に、着用時に形を整えて形成するものである。この部
分のおはしょりも、右の前身頃20のおはしょり23と
同様に、予め縫合により形成しておいてもよいが、この
部分は着付けの美しさに大きく影響を与えるので、着用
時に着用者の体型に合わせて形を整える方がより好まし
い。また、この部分のみであれば、おはしょりを形成す
ることは容易である。さらに、この部分を着用者の体型
に合わせられるようにした方が、既製品として製造・販
売する場合にも、適応するサイズに幅を持たせることが
できる。
【0029】左ウエストひも34は、右ウエストひも2
5とほぼ左右対称となる位置に縫着されている。ただ
し、左ウエストひも34は、おくみ31から衿32の端
まで縫着されている。これは、左ウエストひも34は、
右ウエストひものように、開口部をくぐらせる必要がな
いためである。しかし、左ウエストひも34の縫着の仕
方がこれに限定されないのは、右ウエストひも25と同
様である。
【0030】なお、上記例では、右ウエストひも及び左
ウエストひもは、それぞれ所定の位置に縫着されている
が、縫着せずに、例えばクリップ、ボタン、スナップ、
ピン、面ファスナー等の各種係止具により、取り外し可
能に取り付けることも可能である。
【0031】左側部の開口部40の位置は、着用した状
態で、上端部が着用者のほぼウエストの位置にくるよう
にするのが好ましい。開口部40の長さは、ウエストひ
もを容易に通すことができ、かつおはしょりの下から見
えない長さであればよい。従って、おはしょりの長さに
もよるが、一般的には3〜8cm程度が適当である。
【0032】なお、本発明の着物を既製品として製造・
販売する場合は、様々な身長及び体型の人に適用できる
ように、開口部を縦方向に複数設けてもよい。その場
合、開口部の長さは一箇所当たり3〜5cm程度とすれ
ばよい。
【0033】上記した左右のウエストひもの長さは、下
記のようにして着用したときに左右のひもが前で結べる
長さであればよい。その目安は、[着用者のウエストサ
イズ×3/4+25cm]であり、成人女性の標準的な
サイズでは70〜90cm程度である。
【0034】これら左右のウエストひもの幅も、背ひも
と同様、縫着する場合は5〜7cm程度が好ましい。幅
が狭すぎると、上記したように生地を傷めるおそれがあ
り、また着崩れし易くなる。一方、取り外し可能なウエ
ストひもの場合は、通常は2〜4cm程度とする。
【0035】これらウエストひもの素材は、比較的薄い
が丈夫で、結び易く、滑り難い布が好ましい。例えば、
胴裏の白絹地等が好適に用いられる。
【0036】上記の構成よりなる和服は、例えば、以下
のようにして着用する。
【0037】まず、右の前身頃20を着用者の身体に合
わせ、右ウエストひも25を和服の裏側から開口部40
に通して表側に出し、後身頃10のおはしょり11の下
を左側部から後を経て右側部までくぐらせて、ひも25
の先を右前方まで持ってくる。
【0038】次に、左の前身頃30を右の前身頃20の
上に重ねて、左ウエストひも34を後身頃10のおはし
ょり11の下を右側部から後を経て左側部までくぐらせ
て、ひもの先を左前方まで持ってくる。
【0039】左右のウエストひも25,34を前で結び
合わせて、左の前身頃30のおはしょり33の形を整え
る。
【0040】最後に、背ひも13の両端を前方に引っ張
って衿ぬきをし、その状態を保ちつつ両端を脇(身八つ
口)から前身頃の中に入れ、着用者の腹部の前で結び合
わせる。あるいは上記したように両端部に面ファスナ
ー、ボタン等の係止具を設けた場合は、これらを係止さ
せることにより相互に結合させる。
【0041】但し、先に背ひもを前で結合させてから、
ウエストひもを上記のようにして結んでもよい。また、
上記実施例とは異なり、背ひもが裏側に取り付けられて
いる場合には、当然のことながら、その両端を身八つ口
から中へ通す必要はない。
【0042】本実施例の和服は、仕立て段階で上記した
各ひもを縫着し、おはしょりを縫合形成することによっ
て得ることができるが、仕立て上がりの和服を用いても
得ることができる。各ひもの縫着及びおはしょりの形成
は、手縫いで行うことも、ミシンで行うこともできる。
【0043】なお、本発明の和服の種類(用途)は限定
されず、留め袖のような正装から浴衣のような簡易なも
のまであらゆる種類の和服に適用可能であるので、左右
のウエストひも及び背ひもを縫着するか取り外し可能に
するかは、和服の種類やその他必要に応じて、適宜選択
すればよい。すなわち、縫着した方が着用がより容易に
なり、着崩れのおそれもより少なくなるのであるが、高
価な和服にひもを縫着することに抵抗感がある場合や、
既製品として販売するため縫着位置が決められない場合
等は取り外し可能とすればよい。このことは、おはしょ
りを縫合形成するかどうかについても全く同様であり、
縫合形成した方が着用の容易さ等の点では好ましいが、
個々の事情に応じて決めればよい。
【0044】本発明の和服と共に用いる帯は特に限定さ
れないが、以下に述べるような帯を用いることにより、
着付けを最後まで一人で行いやすくなり、締め付け感の
ない快適な着心地を楽しむことができる。
【0045】図6は、丸帯又は袋帯の例である。
【0046】符号50は帯を示し、符号51,53は、
ひもを示し、符号52,54は、縫合線を示す。
【0047】帯50には、二本のひも51,53が上下
に縫着されている。端(手先)からひも51までの長さ
(s)は80cm程度である。ひも51からひも53ま
での長さは、着用者の胴回りの2倍よりもやや(10c
m程度)短い長さである。両ひもの長さは35cm程度
とし、幅は3〜10cm程度とする。
【0048】図7は、半幅帯又は浴衣帯の例である。
【0049】符号60は帯を示し、符号61は、ひもを
示し、符号62,63は、縫合線を示す。
【0050】帯60には、二本のひも61,63が水平
方向に縫着されている。端(手先)から縫合線62まで
の長さ(t)は60cm程度、縫合線62から縫合線
63までの長さ(t)は55cm程度とする。ひもの
縫合線62,63から各端部までの長さはそれぞれ35
cm程度とし、幅は3〜10cm程度、通常は7cm程
度とする。なお、縫合線62から縫合線63の間でひも
の長さを帯の長さより若干短くし、帯にたるみをもたせ
ると、帯で腹部や胸部が圧迫されないため、より好まし
い。
【0051】上記図6及び図7に示した帯は、帯自体を
結ばなくてもひもを結び合わせることにより帯が固定で
き、あとは通常の帯と同様に好みの形の飾り結びが形成
できる。このように帯自体を結ばないことにより、圧迫
感を軽減でき、帯の傷みも防止することができる。な
お、図6の帯50は、手先を二つ折りにして胴に2回巻
き、ひも51とひも53(いずれも上方に出ている)を
互いに結び合わせればよい。
【0052】
【発明の効果】本発明の和服は、右ウエストひもを左側
部に設けた開口部に通して左ウエストひもと結び合わせ
るだけで着付けできるので、誰でも自分で簡単に着用す
ることができる。また、ひもが和服に取り付けられてい
るため着崩れのおそれが少ない。従って従来の和服のよ
うに強く締める必要がなく、またほぼウエスト部分のみ
で締め、腹部や胸部を圧迫しないため、着用感も良好で
ある。しかも、伝統的な和服の形を守った、美しい着付
けが可能である。
【0053】特に、請求項2に記載のように予めおはし
ょりを縫合形成しておくことにより、着付けがより容易
になり、着崩れもしにくくなる。また、着脱時にすそを
引きずり難いので和服の裾を汚すおそれがなく、どのよ
うな場所でも着替えを行うことが可能となる。
【0054】さらに、請求項3に記載のように背ひもを
設けることにより、衿ぬきが容易に行え、また、腰ひも
を別に用意する必要もなく、着付けが一層容易となる。
【0055】本発明の和服は、上記のように、誰でも簡
単に着用でき、着心地が良好であるので、浴衣等の普段
着や部屋着に特に好適に用いられるが、伝統的な形を守
った着付けが可能であるので、振り袖や留め袖のような
正装にも十分適用可能である。また、激しい動きによっ
ても着崩れしにくいため、踊り等の衣装や、旅館や料理
店等の従業員の制服(作業着)としても特に好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様にかかる和服の後面を示す
平面図である。
【図2】右前面の要部拡大図である。
【図3】おはしょりを上に上げた状態での右前面の要部
拡大図である。
【図4】左前面の要部拡大図である。
【図5】おはしょりを上に上げた状態での左前面の要部
拡大図である。
【図6】ひもを付けた丸帯又は袋帯を示す図である。
【図7】ひもを付けた半幅帯又は浴衣帯を示す図であ
る。
【符号の説明】
10……後身頃 11、23、33……おはしょり 12、24……おはしょりの縫合線 13……背ひも 14……背ひもの縫合線 20……(右)前身頃 21……(右)おくみ 22……(右)衿 25……右ウエストひも 26……右ウエストひもの縫合線 30……(左)前身頃 31……(左)おくみ 32……(左)衿 34……左ウエストひも 35……左ウエストひもの縫合線 40……開口部 50……帯(丸帯又は袋帯) 51、53……ひも 52、54……ひもの縫合線 60……帯(半帯又は浴衣帯) 61……ひも 62、63……ひもの縫合線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】右の前身頃とおくみ、左の前身頃とおく
    み、後身頃、衿、及び袖を有する和服であって、 右の衿、おくみ、又は前身頃のいずれかに右ウエストひ
    もが取り付けられ、 左の衿、おくみ、又は前身頃のいずれかに左ウエストひ
    もが取り付けられ、 前記右ウエストひもを通すための開口部が和服の左側部
    に設けられ、 前記右ウエストひもをこの開口部に通して和服の裏から
    表に出して、左側部から後を経て右側部へ回し、 前記左ウエストひもを右側部から後を経て左側部へ回
    し、 前記右ウエストひもと左ウエストひもとを前で結び合わ
    せるようになしたことを特徴とする和服。
  2. 【請求項2】後ろ身頃に縫合によっておはしょりが形成
    されていることを特徴とする、請求項1に記載の和服。
  3. 【請求項3】後身頃のほぼ中央部に背ひもが水平方向に
    取り付けられており、この背ひもは着用者のウエストサ
    イズとほぼ同じか、それよりも長い長さを有し、そのほ
    ぼ中央部が後身頃に取り付けられ、かつ、その両端部が
    相互に結合可能になされたことを特徴とする、請求項1
    又は2に記載の和服。
JP2001220709A 2000-09-27 2001-07-19 和服 Expired - Fee Related JP3726186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001220709A JP3726186B2 (ja) 2000-09-27 2001-07-19 和服

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000294750 2000-09-27
JP2000-294750 2000-09-27
JP2001220709A JP3726186B2 (ja) 2000-09-27 2001-07-19 和服

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002173807A true JP2002173807A (ja) 2002-06-21
JP3726186B2 JP3726186B2 (ja) 2005-12-14

Family

ID=26600867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001220709A Expired - Fee Related JP3726186B2 (ja) 2000-09-27 2001-07-19 和服

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3726186B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005023490A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Seilin Koshi:Kk 着物ドレス
JP2008297650A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Michiko Daikyo 着物
JP2021008682A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 瑛二郎 神力 和服およびその製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61137609U (ja) * 1985-02-14 1986-08-27
JPH11107010A (ja) * 1997-09-29 1999-04-20 Teruko Oi 和 服
JP3005978B2 (ja) * 1997-01-29 2000-02-07 凸版印刷株式会社 感熱転写記録媒体

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61137609U (ja) * 1985-02-14 1986-08-27
JP3005978B2 (ja) * 1997-01-29 2000-02-07 凸版印刷株式会社 感熱転写記録媒体
JPH11107010A (ja) * 1997-09-29 1999-04-20 Teruko Oi 和 服

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005023490A (ja) * 2003-07-04 2005-01-27 Seilin Koshi:Kk 着物ドレス
JP2008297650A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Michiko Daikyo 着物
JP2021008682A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 瑛二郎 神力 和服およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3726186B2 (ja) 2005-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6035439A (en) Wholly and partially removable garment
US5632425A (en) Infant carrier
US5956765A (en) Wholly and partially removable garment
US6715155B2 (en) Pair of pants equipped with a tightening strap
JP2002339106A (ja) 伸縮性インナーウエストベルト
JP2004137608A (ja) 簡易着装式和服のための着物および帯
JP2002173807A (ja) 和 服
JP3221724U (ja)
CN2922519Y (zh) 能够调整腰围尺寸的服装
JP3138384U (ja) 簡単かつ綺麗に着付けのできる着物
JP3134243U (ja) 着付け用紐セット及び着付けセット
JP3120734U (ja) 簡単かつ綺麗に着付けのできる着物
JP2011168939A (ja) リバーシブル構造の一部式立体縫製きもの及びきものセット
JP2007077553A (ja) 着物
JP2005171477A (ja) 伸縮性インナーウエストベルト
JP2002266139A (ja) 着脱簡単2wayベルト
US20050015845A1 (en) Hand-tied hook and loop necktie
JPH08325803A (ja) 女性用長じゅばん、女性用長着及び女性長着用帯
JP2004332154A (ja) 介護用衣類
JP2001055601A (ja) 着付けが簡単な着物セット
JP3223706U (ja) きもの
JP3168790U (ja) 着物風エプロン
JP2010043389A (ja) 立体縫製きもの
JP3107342U (ja) 和装用ブラジャー、及び和装用肌着セット
JPH11107010A (ja) 和 服

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081007

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111007

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees