JP3107342U - 和装用ブラジャー、及び和装用肌着セット - Google Patents

和装用ブラジャー、及び和装用肌着セット Download PDF

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Abstract

【課題】長襦絆や着物の襟を簡単かつしっかりと固定することができ、着くずれの防止効果を高め、また着付けの際に使用する小物類の数を減らすことができ、着付けを一層楽に行うことのできる和装用ブラジャーを提供する。
【解決手段】前身頃の両脇部12に、互いに留め合わせ可能なベルト片13a、13bと、長襦絆の襟を固定する襟止め具21a、21bが設けられた長襦絆用ゴム紐22a、22bと、着物の襟を固定する襟止め具23a、23bが設けられた着物用ゴム紐24a、24bとの一端がそれぞれ縫着され、前身頃11の両肩部14に左右の肩紐15a、15bの一端が縫着され、左右の肩紐15a、15bの他端が左右のベルト片13a、13bに縫着されている。
【選択図】図3

Description

本考案は和装用ブラジャー、及び和装用肌着セットに関し、より詳細には着物の着付け
を簡単に行うことのできる和装用ブラジャー、及び和装用肌着セットに関する。
従来から着物の着付けの際、胸部や腰回り等の体型を整えるために和装用ブラジャーな
どが使用されていた。図10は下記の特許文献1に記載された従来の和装用ブラジャーを
模式的に示した正面図である。
和装用ブラジャー60は、木綿などの伸縮生地からなる左右の前身頃61と後身頃62
とが肩部63および脇部64でそれぞれ連結され、左右の前身頃61が正面側でホック止
めされるようになっている。左右の一方、図においては右側の前身頃61の前端縁には持
ち出し片65が付設され、持ち出し片65には上下所定間隔にループ型のホック66が縫
い付けられ、ループ型のホック66に、左側の前身頃61の前端縁に縫い付けられたフッ
ク型のホック67が引っ掛けられるようになっている。ループ型のホック66は胸部のサ
イズに合わせて着用できるように持ち出し片上に左右二列に設けられている。
さらに前身頃61の胸元に対応する箇所の内側には、胸元パッドが出し入れ可能にポケ
ット68が作られ、前身頃61の肩下から胸にわたる部位に対応する箇所の内側には肩下
パッドが出し入れ可能にポケット69が作られており、後身頃62の下縁には腰当てパッ
ド70を脱着可能に備えている。このような、和装用ブラジャー60によれば、1枚のブ
ラジャーを着用することで肩下、胸元、腰回りの体型補正が容易に行えるようになってい
る。しかしながら、このような従来の和装用ブラジャーでは、胸回りのサイズ調整幅が小
さく、和装のゆったり感を感じさせないものであった。
従来の着付けでは、このような和装用ブラジャーをした後、その上に長襦絆を着用し、
さらに着物を羽織り、帯を巻き帯結びをして着付けができ上がるようになっている。
長襦絆や着物の着付けに際しては、従来、布ひもを長襦絆や着物用に別途数本用意し、
これら布ひもで締めて着崩れを防いでいたが、長時間しめていると苦しさを伴い、着崩れ
した場合には手直しが必要となっていた。このような問題を解決するため、図11に示し
たゴムベルト81の両端に襟はさみ82a、82bを取り付けた着物ベルト80がよく使
用されており、この着物ベルト80を用いて、長襦絆の襟や着物の襟を留めて着崩れを防
止していた。
着物ベルト80を使用して長襦絆の襟を留める場合、図10に示したように着物ベルト
80の一方の襟ばさみ82aで長襦絆40の下前襟41をはさみ、ゴムベルト81を長襦
絆40の内側より身八つ口を通して背中へまわし、他方の襟はさみ82bで長襦絆40の
上前襟43をはさむことにより襟を留めていた。また、着物の場合も同様に、一方の襟ば
さみ82aで下前襟をはさみ、ゴムベルト81を着物の内側より身八つ口を通して背中へ
まわし、他方の襟はさみ82bで着物の上前襟をはさんで襟を留めていた。
このように従来の着物の着付けでは、和装用ブラジャー、布ひもや着物ベルトなどの着
付用具、肌着などをそれぞれ別々に用意しなければならず、着付けの小物が増えやすく、
準備や整理等にも手間がかかりやすいという問題があり、また、着物の着付けがさらに楽
に行えるような改良が望まれていた。
登録実用新案第3023713号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本考案は上記課題に鑑みなされたものであって、長襦絆や着物の襟を簡単かつしっかり
と固定することができ、着くずれの防止効果を高め、また着付けの際に使用する小物類の
数を減らすことができ、着付けを一層楽に行うことのできる和装用ブラジャー及び和装用
肌着セットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本考案に係る和装用ブラジャー(1)は、前身頃の両脇部に
、互いに留め合わせ可能なベルト片と、長襦絆の襟を固定する襟止め具が設けられた第1
の伸縮性部材と、着物の襟を固定する襟止め具が設けられた第2の伸縮性部材との一端が
それぞれ縫着され、前記前身頃の両肩部に左右の肩紐の一端が縫着され、該左右の肩紐の
他端が左右のベルト片に縫着されていることを特徴としている。
上記和装用ブラジャー(1)によれば、互いに留め合わせ可能な前記ベルト片と、長襦
絆の襟を固定する前記襟止め具が設けられた前記第1の伸縮性部材と、着物の襟を固定す
る前記襟止め具が設けられた前記第2の伸縮性部材とが前記前身頃の両脇部にそれぞれ縫
着されているので、従来使用されていた着物ベルトなどの襟止め用具を使用せずに、長襦
絆及び着物の襟をしっかりと固定することができる。また、着用時には、左右のベルト片
を着用者の背中で留め合わせることにより、前記第1の伸縮性部材と前記第2の伸縮性部
材とが身体の脇部分に固定された状態となるので、従来の着物ベルトなどを使用する場合
のように、ゴムベルト部分を背中へまわして巻きつける必要がなく、前記襟止め具による
長襦絆及び着物の襟の固定を非常に楽に行うことができる。さらに、前記襟止め具が設け
られた前記第1の伸縮性部材と前記襟止め具が設けられた前記第2の伸縮性部材と前記前
身頃とが一体化されているので、着付け用に準備したりする小物の数を減らすことができ
、着付けの準備や整理も楽になる。
また本考案に係る和装用ブラジャー(2)は、上記和装用ブラジャー(1)において、
前記前身頃には、下前身頃と上前身頃との打合わせ部が形成され、該打合わせ部の下縁部
が縫着されていることを特徴としている。
上記和装用ブラジャー(2)によれば、前記前身頃には、下前身頃と上前身頃との打合
わせ部が形成され、該打合わせ部の下縁部が縫着されているので、前記打合わせ部により
胸部から腹部を広く覆うことができ、乳房が適度に押さえられ、胸部のふくらみを自然に
整えることができる。また、前記前身頃が打合わせになっているので、授乳期の方が着用
すれば、赤ちゃんにお乳を楽に与えることもできる。また、必要があれば、前記打合わせ
部にタオルやパッドなどを挿入して胸元の補正を行うこともでき、和装のゆったり感を感
じさせるブラジャーとすることができる。
また本考案に係る和装用ブラジャー(3)は、上記和装用ブラジャー(1)又は(2)
において、下前身頃と上前身頃と後身頃とを含んで構成される襦袢形の本体部を備え、前
記下前身頃及び上前身頃の各襟先に、互いに留め合わせ可能なベルト片と、長襦絆の襟を
固定する襟止め具が設けられた第1の伸縮性部材と、着物の襟を固定する襟止め具が設け
れらた第2の伸縮性部材との一端がそれぞれ縫着されていることを特徴としている。
上記和装用ブラジャー(3)によれば、互いに留め合わせ可能な前記ベルト片と、長襦
絆の襟を固定する前記襟止め具が設けられた前記第1の伸縮性部材と、着物の襟を固定す
る前記襟止め具が設けられた前記第2の伸縮性部材とが前記下前身頃及び上前身頃の各襟
先に縫着されているので、上記和装用ブラジャー(1)と略同様の効果を得ることができ
る。また、前記本体部が後身頃を備えているので、シャツタイプの肌着(肌襦袢)として
兼用することができる。したがって、肌襦袢としての機能、胸部補正手段としての機能、
長襦絆及び着物の襟を簡単かつしっかりと固定する手段としての機能が装備された機能性
の高いブラジャーとすることができる。
また本考案に係る和装用ブラジャー(4)は、上記和装用ブラジャー(1)〜(3)の
いずれかにおいて、前記ベルト片の留め合わせ面には、調整幅が広い着脱手段が装着され
ていることを特徴としている。
上記和装用ブラジャー(4)によれば、前記ベルト片の留め合わせ面には、調整幅が広
い着脱手段が装着されているので、胴回りのサイズ調整が幅広く行え、1つのブラジャー
で、細身の方から太身の方までさまざまな体型の方に対応させることができる。なお前記
着脱手段には、例えば、面ファスナー、横幅方向に複数配列されたホック、ボタンなどが
採用され得る。
また本考案に係る和装用肌着セット(1)は、上記和装用ブラジャー(1)〜(4)の
いずれかと、腰骨の内側から腹部にかけての前身頃の中央部分でのみ打合わせ部が形成さ
れ、上縁部に紐部材が挿着される紐通し部が袋縫され、裾丈が膝下寸に設計されている裾
よけとを含んで構成されることを特徴としている。
上記和装用肌着セット(1)によれば、上記和装用ブラジャー(1)〜(4)と略同様
の効果が得られるとともに、上記和装用ブラジャー(1)〜(4)のいずれかと組み合わ
せて着用する前記裾よけが、前身頃の中央部分でのみ打合わせ部が形成され、裾丈が膝下
寸に設計されているので、裾よけが歩行時に足にまとわりつくこともなく、歩行が自由に
行え、裾さばきを楽にすることができ、歩行時の疲労を軽減させることができる。また、
用便時の不自由さも軽減でき、楽に用を足すことができる。
また本考案に係る和装用肌着セット(2)は、上記和装用肌着セット(1)において、
前記紐部材が、ボタンホール付きのゴム紐であり、前記紐通し部には、前記打合わせ部を
外した所定箇所に前記ゴム紐の一部を挿脱する挿脱口が形成され、前記ゴム紐又は前記紐
通し部の挿脱口付近にボタンが縫着され、該ボタンが前記挿脱口から引き出した前記ゴム
紐のボタンホールと係止可能に構成されていることを特徴としている。
上記和装用肌着セット(2)によれば、前記裾よけの前記紐通し部に形成された前記挿
脱口から前記ボタンホール付きのゴム紐をウエスト部のサイズに応じて引き出して、前記
ボタンを前記ボタンホールに係止することができ、細身の方から太身の方まで、着用者の
体型に合わせてウエスト部を適宜調整することができ、ずり落ちる心配もなく、気楽に着
用することができる。
以下、本考案に係る和装用ブラジャー及び和装用肌着セットの実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は、実施の形態(1)に係る和装用肌着セットを模式的に示した正面
図であり、図2は、実施の形態(1)に係る和装用肌着セットを模式的に示した背面図で
ある。
和装用肌着セットは、和装用ブラジャー10と裾よけ30とを含んで構成されている。
和装用ブラジャー10は、綿などの肌着に適した生地からなる前身頃11の両脇部12に
、互いに留め合わせ可能なベルト片13a、13bと、長襦絆の襟を固定する開閉爪式の
襟止め具21a、21bが設けられた長さ調整機能付きの長襦絆用ゴム紐22a、22b
(第1の伸縮性部材)と、着物の襟を固定する開閉爪式の襟止め具23a、23bが設け
られた長さ調整機能付きの着物用ゴム紐24a、24b(第2の伸縮性部材)との一端が
それぞれ縫着されている。また、前身頃11の両肩部14には、肩紐15a、15bの一
端がそれぞれ縫着され、肩紐15bの他端がベルト片13aに、肩紐15aの他端がベル
ト片13bにそれぞれ縫着されている。
前身頃11は、下縁部16上部の一部分を除いて表生地と裏生地との2重生地からなる
下前身頃11aと上前身頃11bとから形成されており、下前身頃11aと上前身頃11
bとの打合わせ部の下縁部16は円弧状に形成されており、また下前身頃11aと上前身
頃11bとの下縁部16は縫着されている。前身頃11の身丈h1 は、腰下寸に設計され
ており、腰より上の腹部全体が覆われるようになっている。したがって、下前身頃11a
と上前身頃11bとにより乳房が均等に押さえられ、胸部のふくらみが自然に整えられる
ようになっている。また、必要があれば、前記打合わせ部にタオルやパッドなどを挿入し
て胸元の補正が行えるようになっている。
また、下前身頃11aと上前身頃11bと紐部15a、15bとの縁には、伸縮性を有
するゴムレース17が縫着されており、装飾的美感を高め、着用時のフィット感を向上さ
せて、肩紐15a、15bのずれ落ちなどが防止されるようになっている。
ベルト片13a、13bは、綿などの肌着に適した生地を2つに折り畳んで縫製された
帯片からなり、左右のベルト片13a、13bの留め合わせ面には、マジックテープ(登
録商標)などの面ファスナー18(着脱手段)が略横幅全体に装着されており、胴回りの
サイズ調整幅が広くかつ自由に調整できるようになっている。なお図1、図2では胴回り
のサイズが大きい着用者の留め合わせ状態を示しているが、胴回りのサイズが小さい着用
者の留め合わせ状態は、図3に示したような形態となる。
また、長襦絆用ゴム紐22a、22bは、着物用ゴム紐24a、24bよりも短めに設
計されており、長襦絆の襟と着物の襟とが同じように重なって固定されない設計となって
いる。開閉爪式の襟止め具21a、21b、23a、23bの開閉爪の内側には、ゴム部
材(図示せず)が配設されており、開閉爪を閉じた時に長襦絆の襟や着物の襟を傷つける
ことなく、しかも強固に固定できるようになっている。
裾よけ30は、綿などの肌着に適した生地やその他すべりの良い生地を用いて腰骨の内
側から腹部にかけての前身頃の中央部分でのみ打合わせ部32が形成された筒状体31か
らなり、上縁部には、ボタンホール33a付きゴム紐33(紐部材)が挿着される紐通し
部34が袋縫され、裾丈h2 が膝下寸(膝から10〜15cm程度下までの丈)に設計さ
れている。
筒状体31は、打合わせ部32の両下縁部が少し上に傾斜するように、かつ背面中央の
上端部がわずかに下に傾斜するように裁断された生地を用いて縫製されている。紐通し部
34には、前身頃の打合わせ部32を外した側方所定箇所に、ゴム紐33を挿脱する挿脱
口34aが形成されており、挿脱口34aから環状のゴム紐33の一部を挿脱して、ゴム
紐34の内側に取り付けられたボタン35を、重ね合わせたゴム紐33のボタンホール3
3aと係止させることで、着用者のウエスト部の大きさに合わせて、サイズを簡単に調整
することが可能となっている。
次に実施の形態(1)に係る和装用肌着セット(和装用ブラジャー10と裾よけ30)
を用いた着付け方法について説明する。図4は、長襦絆の着用時の状態、図5は着物の着
用時の状態を示した正面図である。
まず、肌襦袢の上に和装用ブラジャー10を着用するとともに、裾よけ30を着用する
(図1の状態)。なお、必要があれば、和装用ブラジャー10の前身頃11の打合わせ部
にタオルやパッドなどを挿入して胸元の補正を行う。和装用ブラジャー10及び裾よけ3
0は、それぞれ胴回りとウエスト部のサイズ調整が自在となっているので、少しの肥満体
型の方でも違和感なく着用できるようになっている。
次に、長襦絆を羽織り、襟位置を合わせて、図4に示したように長襦絆40の下前襟4
1を、和装用ブラジャー10に縫着された長襦絆用ゴム紐22aの先の襟止め具21aで
挟み、同様に、他方の長襦絆用のゴム紐22bの先の襟止め具21bを長襦絆40の身八
つ口42から引き出して、長襦絆40の上前襟43を挟む。そして長襦絆40の衣紋44
を下に引いて位置を固定する布紐(図示せず)を胴部に巻き付けて、衣紋44を固定する
次に着物45を羽織り、すその長さを決めたら、襟の先端を合わせる。長襦絆40の衣
紋44が固定されているのでおのずと重なるようになっており、その後、図5に示すよう
に和装用ブラジャー10に縫着された着物用ゴム紐24aの先の襟止め具23aを長襦絆
の身八つ口から引き出して、着物45の下前襟46を挟み、同様に、他方の着物用ゴム紐
24bの先の襟止め具23bを長襦絆40及び着物45の身八つ口47から引き出して、
着物45の上前襟48を挟む。
長襦絆40及び着物45の襟が、和装用ブラジャー10に長襦絆用ゴム紐22a、22
b及び着物用ゴム紐24a、24bを介して取り付けられた長襦絆用の襟止め具21a、
21bと着物用の襟止め具23a、23bとでしっかりと固定されるので、着用者の動き
に追従させることができ、長時間着物を着用しても、圧迫感や苦しさを感じることなく、
着崩れが起こりにくいようになっている。その後、伊達締め(図示せず)を巻いて、帯を
巻き帯結びをして着付けができ上がるようになっている。
上記実施の形態(1)に係る和装用肌着セットによれば、和装用ブラジャー10の前身
頃11の両脇部12に、互いに留め合わせ可能なベルト片13a、13bと、長襦絆の襟
を固定する襟止め具21a、21bが設けられた長襦絆用ゴム紐22a、22bと、着物
の襟を固定する襟止め具23a、23bが設けられた着物用ゴム紐24a、24bとがそ
れぞれ縫着されているので、従来使用されていた着物ベルトなどの襟止め用具を使用せず
に、長襦絆及び着物の襟をしっかりと固定することができる。また、着用時には、左右の
ベルト片13a、13bを着用者の背中で留め合わせることにより、長襦絆用ゴム紐22
a、22bと着物用ゴム紐24a、24bとが身体の脇部分に固定された状態となるので
、従来の着物ベルトなどを使用する場合のように、ゴムベルト部分を背中にまわして巻き
つける必要がなく、襟止め具21a、21b、23a、23bによる長襦絆及び着物の襟
の固定を非常に楽に行うことができる。さらに、襟止め具21a、21bが設けられた長
襦絆用ゴム紐22a、22bと、襟止め具23a、23bが設けられた着物用ゴム紐24
a、24bと、前身頃11とが一体化されているので、着付け用に準備したりする小物の
数を減らすことができ、着付けの準備や整理を楽にすることができる。
また、前身頃11には、下前身頃11aと上前身頃11bとの打合わせ部が形成され、
該打合わせ部の下縁部16が縫着されているので、前記打合わせ部により胸部から腹部を
広く覆うことができ、乳房が適度に押さえられ、胸部のふくらみを自然に整えることがで
きる。また、前身頃11が打合わせになっているので、授乳期の方が着用すれば、赤ちゃ
んにお乳を楽に与えることもできる。また、必要があれば、前記打合わせ部にタオルやパ
ッドなどを挿入して胸元の補正を行うこともでき、和装のゆったり感を感じさせるブラジ
ャーとすることができる。
また、ベルト片13a、13bの留め合わせ面には、調整幅が広い面ファスナー18(
着脱手段)が装着されているので、胴回りのサイズ調整が幅広く行え、1つのブラジャー
で、細身の方から太身の方までさまざまな体型の方に対応させることができる。
また、和装用ブラジャー10と組み合わせて着用する裾よけ30が、前身頃の中央部分
でのみ打合わせ部32が形成され、裾丈h2 が膝下寸に設計されているので、裾よけ30
が歩行時に足にまとわりつくこともなく、歩行が自由に行え、裾さばきを楽にすることが
でき、歩行時の疲労を軽減させることができる。また、用便時の不自由さも軽減でき、楽
に用を足すことができる。
また、裾よけ30の紐通し部34に形成された挿脱口34aからボタンホール33a付
きのゴム紐33をウエスト部のサイズに応じて引き出して、ボタン35をボタンホール3
3aに係止することができ、細身の方から太身の方まで、着用者の体型に合わせてウエス
ト部を適宜調整することができ、ずり落ちる心配もなく、気楽に着用することができる。
図6は、実施の形態(2)に係る和装用肌着セットを模式的に示した正面図であり、図
7は、その背面図である。但し、図1、図2に示した和装用ブラジャー10及び裾よけ3
0と同一機能を有する構成部分については同一符号を付して、その説明を省略することと
する。
和装用肌着セットは、和装用ブラジャー10Aと裾よけ30とを含んで構成されている
。和装用ブラジャー10Aは、綿などの肌着に適した伸縮性を備えた生地によって形成さ
れる下前身頃51aと上前身頃51bと後身頃52と袖部53とを含んで構成される襦袢
形の本体部50を備え、打合わせになっている下前身頃51aと上前身頃51bとの各襟
先には、互いに留め合わせ可能なベルト片54a、54bと、長襦絆の襟を固定する襟止
め具21a、21bが設けられた長襦絆用ゴム紐22a、22bと、着物の襟を固定する
襟止め具23a、23bが設けられた着物用ゴム紐24a、24bとの一端がそれぞれ縫
着されている。
下前身頃51aと上前身頃51bとは、表生地及び裏生地の2重生地からなり、上前身
頃51bの下縁部55は円弧状に形成されている。下前身頃51aと上前身頃51bとの
身丈h3 は、腰下寸に設計されており、腰より上の腹部全体が覆われるようになっている
。したがって、下前身頃51aと上前身頃51bとにより乳房が適度に押さえられ、胸部
のふくらみが自然に整えられる。また、下前身頃51a及び上前身頃51bの襟の縁、後
身頃52の襟首の縁には、伸縮性のゴムレース17が縫着されており、装飾的美感を高め
、着用時のフィット感を向上させるようになっている。
上前身頃51bの脇部分には、スリット56が形成されており、スリット56から下前
身頃51aの襟先に縫着されたベルト片54a、長襦絆用ゴム紐22a、着物用ゴム紐2
4aが引き出されるようになっている。
また、後身頃52には、腰当て部52aが形成されており、背中から腰にかけて広く覆
うことができ、袖部53は、袖口の大きなフレンチ袖となっており、着用時の腕の動きが
楽に行えるとともに、着脱も容易に行えるようになっている。
ベルト片54a、54bは、綿などの肌着に適した生地で袋縫いされた帯片からなり、
左右のベルト片54a、54bの留め合わせ面には、面ファスナー18が略横幅全体に装
着されており、胴回りのサイズ調整幅が広くかつ自由に調整できるようになっている。
また、長襦絆用ゴム紐22a、22bは、着物用ゴム紐24a、24bよりも短めに設
計されており、長襦絆の襟と着物の襟とが同じように重なって固定されない設計となって
いる。開閉爪式の襟止め具21a、21b、23a、23bの開閉爪の内側には、ゴム部
材(図示せず)が配設されており、開閉爪を閉じた時に長襦絆の襟や着物の襟を傷つける
ことなく、しかも強固に固定できるようになっている。
次に実施の形態(2)に係る和装用肌着セット(和装用ブラジャー10Aと裾よけ30
)を用いた着付け方法について説明する。図8は長襦絆の着用時の状態、図9は着物の着
用時の状態を示した正面図である。
まず、和装用ブラジャー10Aを着用するとともに、裾よけ30を着用する(図6、7
の状態)。和装用ブラジャー10A及び裾よけ30は、それぞれ胴回りとウエスト部のサ
イズ調整が自在となっているので、少しの肥満体型の方でも違和感なく着用できるように
なっている。
次に、長襦絆を羽織り、図8に示したように長襦絆40の下前襟41を、和装用ブラジ
ャー10Aの下前身頃51aに縫着された長襦絆用ゴム紐22aの先の襟止め具21aで
挟み、同様に、他方の長襦絆用のゴム紐22bの先の襟止め具21bを長襦絆40の身八
つ口42から引き出して、長襦絆40の上前襟43を挟む。そして長襦絆40の衣紋44
を下に引いて位置を固定する布紐(図示せず)を胴部に巻き付けて、衣紋44を固定する
次に着物45を羽織り、すその長さを決めたら、襟の先端を合わせる。長襦絆40の衣
紋44が固定されているのでおのずと重なるようになっており、その後、図9に示すよう
に和装用ブラジャー10Aの下前身頃51aに縫着された着物用ゴム紐24aの先の襟止
め具23aを長襦絆40の身八つ口から引き出して、着物45の下前襟46を挟み、同様
に、和装用ブラジャー10Aの上前身頃51bに縫着された着物用ゴム紐24bの先の襟
止め具23bを長襦絆40及び着物45の身八つ口47から引き出して、着物45の上前
襟48を挟む。
長襦絆40及び着物45の襟が、和装用ブラジャー10Aに長襦絆用ゴム紐22a、2
2b及び着物用ゴム紐24a、24bを介して取り付けられた長襦絆用の襟止め具21a
、21bと着物用の襟止め具23a、23bとでしっかりと固定されるので、着用者の動
きに追従させることができ、長時間着物を着用しても、圧迫感や苦しさを感じることなく
、着崩れが起こりにくいようになっている。その後、伊達締めを巻いて、帯を巻き帯結び
をして着付けができ上がるようになっている。
上記実施の形態(2)に係る和装用肌着セットによれば、和装用ブラジャー10Aの下
前身頃51a及び上前身頃51bの各襟先に、互いに留め合わせ可能なベルト片54a、
54bと、長襦絆の襟を固定する襟止め具21a、21bが設けられた長襦絆用ゴム紐2
2a、22bと、着物の襟を固定する襟止め具23a、23bが設けられた着物用ゴム紐
24a、24bとがそれぞれ縫着されているので、上記した和装用ブラジャー10と略同
様の効果を得ることができる。
また、本体部50が、後身頃52を備えているので、シャツタイプの肌着(肌襦袢)と
して兼用することができる。したがって、肌襦袢としての機能、胸部補正手段としての機
能、長襦絆及び着物の襟を簡単かつしっかりと固定する手段としての機能が装備された機
能性の高いブラジャーとすることができる。
本考案の実施の形態(1)に係る和装用肌着セットを模式的に示した正面図である。 実施の形態(1)に係る和装用肌着セットを模式的に示した背面図である。 和装用ブラジャーの別の留め合わせ状態を模式的に示した背面図である。 実施の形態(1)に係る和装用肌着セットを着用して、長襦絆を着用した時の状態を模式的に示した正面図である。 実施の形態(1)に係る和装用肌着セットを着用して、着物を着用した時の状態を模式的に示した正面図である。 実施の形態(2)に係る和装用肌着セットを模式的に示した正面図である。 実施の形態(2)に係る和装用肌着セットを模式的に示した背面図である。 実施の形態(2)に係る和装用肌着セットを着用して、長襦絆を着用した時の状態を模式的に示した正面図である。 実施の形態(2)に係る和装用肌着セットを着用して、着物を着用した時の状態を模式的に示した正面図である。 従来の和装用ブラジャーを模式的に示した正面図である。 従来使用されていた長襦絆や着物の襟止め具を模式的に示した平面図である。
符号の説明
10、10A 和装用ブラジャー
11 前身頃
13a、13b、54a、54b ベルト片
15a、15b 肩紐
21a、21b 長襦絆用襟止め具
22a、22b 長襦絆用ゴム紐
23a、23b 着物用襟止め具
24a、24b 着物用ゴム紐

Claims (6)

  1. 前身頃の両脇部に、互いに留め合わせ可能なベルト片と、長襦絆の襟を固定する襟止め
    具が設けられた第1の伸縮性部材と、着物の襟を固定する襟止め具が設けられた第2の伸
    縮性部材との一端がそれぞれ縫着され、
    前記前身頃の両肩部に左右の肩紐の一端が縫着され、該左右の肩紐の他端が左右のベル
    ト片に縫着されていることを特徴とする和装用ブラジャー。
  2. 前記前身頃には、下前身頃と上前身頃との打合わせ部が形成され、該打合わせ部の下縁
    部が縫着されていることを特徴とする請求項1記載の和装用ブラジャー。
  3. 下前身頃と上前身頃と後身頃とを含んで構成される襦袢形の本体部を備え、
    前記下前身頃及び上前身頃の各襟先に、互いに留め合わせ可能なベルト片と、長襦絆の
    襟を固定する襟止め具が設けられた第1の伸縮性部材と、着物の襟を固定する襟止め具が
    設けれらた第2の伸縮性部材との一端がそれぞれ縫着されていることを特徴とする和装用
    ブラジャー。
  4. 前記ベルト片の留め合わせ面には、調整幅が広い着脱手段が装着されていることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の和装用ブラジャー。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項に記載の和装用ブラジャーと、
    腰骨の内側から腹部にかけての前身頃の中央部分でのみ打合わせ部が形成され、上縁部
    に紐部材が挿着される紐通し部が袋縫され、裾丈が膝下寸に設計されている裾よけとを含
    んで構成されることを特徴とする和装用肌着セット。
  6. 前記紐部材が、ボタンホール付きのゴム紐であり、
    前記紐通し部には、前記打合わせ部を外した所定箇所に前記ゴム紐の一部を挿脱する挿
    脱口が形成され、
    前記ゴム紐又は前記紐通し部の挿脱口付近にボタンが縫着され、該ボタンが前記挿脱口
    から引き出した前記ゴム紐のボタンホールと係止可能に構成されていることを特徴とする
    請求項5記載の和装用肌着セット。
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