JP2004332154A - 介護用衣類 - Google Patents
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Abstract
【課題】介護用衣類の着脱作業に係る介護者の負担を軽減すると共に、被介護者にとっても体を動かす頻度が少なく着脱に伴なう痛みを軽減可能な介護用衣類を提供すること。
【解決手段】前身頃30と袖前部32とを含む前側布部と、後身頃31と袖後部33とを含む後側布部とからなり、肩部、上下袖部、左右脇部に設けられた掛合具34により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類である。
また、掛合具は、ボタン、面ファスナー、スライドファスナー、ホック、又は紐などであり、掛合具の使用場所により、掛合具の色、形、大きさのうち少なくとも1つ以上の特色が異なるよう選択することを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】前身頃30と袖前部32とを含む前側布部と、後身頃31と袖後部33とを含む後側布部とからなり、肩部、上下袖部、左右脇部に設けられた掛合具34により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類である。
また、掛合具は、ボタン、面ファスナー、スライドファスナー、ホック、又は紐などであり、掛合具の使用場所により、掛合具の色、形、大きさのうち少なくとも1つ以上の特色が異なるよう選択することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、介護用衣類に関し、特に、寝たきり病人等の介護の際に、介護者が衣類の着脱を容易に行うことが可能な介護用衣類に関する。
【0002】
【従来の技術】
寝たきり病人等、本人が自力で着替えが出来ない場合においては、介護者による着替え補助が不可欠である。着替え作業中においては、頻繁に病人等の体を支持する必要があり、介護者の腰に負担が掛かり、介護者の腰痛の原因ともなっている。しかも、寝返りが打てない重度の障害者の場合や、介護者自体が女性や高齢など十分な体力がない場合には、衣類の着替え作業は、特に重労働である。また、状況により介護者が2人以上で共同作業行う必要も生じていた。
このため、介護者の労力が少なく、素早く着衣でき、可能なら外衣としても利用可能な介護用衣類が求められていた。
【0003】
特開平10−121308号公報においては、図1に示すように、上着を両肩開きとしてファスナー1により開閉可能とし(図1(a)は上着前側、(b)は上着後側を示す)、両肩ファスナー1の開き始め部位の後身頃に短冊型の布片3の一端を取り付け、他端をスナップボタンで前身頃に止められるよう構成されている。
また、ズボンは両脇開きとしてファスナー4により開閉可能とし(図1(c)はズボン前側、(d)ズボン後側を示す)、ファスナー4の開き始め部位に短冊型の布片6の一端を取り付け、他端をスナップボタン5で止められるよう構成されている。また、腰ゴム8、ベルト通し9、ズボン裾の紐通し7なども設けられている。
【0004】
図1に示した上着を着る場合には、まず両肩のファスナー1を開き、頭又は足から上着に体を通すと共に、両袖に手を通し、次に、両肩のファスナー1を閉じ、最後に布片3のスナップボタン2を止める。
図1に示したズボンを着る場合には、両脇のファスナー4を開き、ズボンの裾に両足を通し、次に、両脇のファスナー4を閉じ、最後に布片6のスナップボタン5を止める。
また、上着やズボンを脱ぐ場合には、着衣の手順を逆に行うことで、各々を実施することが可能である。
【0005】
特開平7−316905号公報においては、前身頃10と後身頃12とを別々に形成し、前身頃10に、円筒状に形成した袖11を着接し、前身頃10及び袖11と、これらに対応する後身頃には、図2(a)(b)に示すように、掛合具13が設けられている。
図2に示した上着を着る場合に、まず、病人を横向きに回転させシーツの上に後身頃12を敷く。次に、病人の体の位置を元の戻し後身頃12の上に仰向けにした状態で、前身頃10を体の上に掛け同時に袖11に手を通させる。最後に、掛合具13を掛け合わせて、前身頃10と後身頃12とを接合し、衣類を着せる。
【0006】
特開平10−121308号公報や特開平7−316905号公報に示されている衣類においては、上着に体を通す作業、袖に手を通す作業、また、裾に足を通す作業など、被介護者の体を頻繁に持ち上げる作業が伴ない、依然として介護者の作業負担の軽減に繋がっていない。しかも、特開平7−316905号公報においては、袖ぐり部の後側にある掛合具14を、掛け合わせる際に、頻繁に被介護者を動かす必要があり、その度毎に、袖11や後身頃12などが引っ張られ、掛け合わせ作業が難しいという欠点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述したような問題を解決し、介護用衣類の着脱作業に係る介護者の負担を軽減すると共に、被介護者にとっても体を動かす頻度が少なく着脱に伴なう痛みを軽減可能な介護用衣類を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段としては、請求項1に係る発明は、前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、肩部、上下袖部、左右脇部に設けられた掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類である。
【0009】
請求項1に係る発明により、前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部が、完全に分離可能であるため、上着に体を通す作業や、袖に手を通す作業が不要である。しかも、着衣の際には、被介護者の下に後側布部を敷き、仰向けに被介護者を寝かせた状態で、前側布部を掛け、最後に全ての掛合具を止めることで、簡単に着用することができ、介護者及び被介護者に双方にとり、作業負担や肉体的苦痛の少ない介護用衣類が提供できる。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、左右いずれかの脇部、又は左右いずれかの脇部と下袖部、あるいは左右いずれかの肩部と上袖部の中から選択される一つの部分において、前側布部と後側布部とを縫合し、それ以外の肩部、上下袖部、左右脇部には掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類である。
【0011】
請求項2に係る発明により、前側布部と後側布部とは、左右いずれかの脇部、又は左右いずれかの脇部と下袖部、あるいは左右いずれかの肩部と上袖部の中から選択される一つの部分において、前側布部と後側布部とを縫合されているため、請求項1に係る発明と同様に、上着に体を通す作業や、袖に手を通す作業が不要である上、両者は完全に分離できないため、各々の布部が洗濯などにより散逸することを防止することができる。
【0012】
また、請求項3に係る発明では、前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、前側布部を左右に分離し、左右の前側布部を掛合具により着脱自在とすると共に、少なくとも左右脇部において、前側布部と後側布部とを縫合し、それ以外の肩部、上下袖部には掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類である。
【0013】
請求項3に係る発明により、前側布部を左右に分離し、少なくとも左右脇部において、前側布部と後側布部とを縫合しているため、請求項1に係る発明と同様に、上着に体を通す作業や、袖に手を通す作業が不要となる。また、前側布部と後側布部とを縫合されているため、両者を完全に分離することができないため、各々の布部の散逸を防止することができる。さらに、左右の前側布部を掛合具により着脱自在とすることにより、前身頃を掛け合わせの上着とすることもでき、デザイン的にも優れた衣類を提供することができる。
【0014】
また、請求項4に係る発明では、前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、前側布部を前身頃及び一方の袖前部と、他方の袖前部とに分離し、分離された前側布部を掛合具により着脱自在とすると共に、前身頃を含む前側布部の脇部及び/又は下袖部と、他方の袖前部の上又は下袖部とにおいて、前側布部と後側布部とを縫合し、それ以外の肩部、上下袖部、左右脇部には掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類である。
【0015】
請求項4に係る発明により、前側布部を前身頃及び一方の袖前部と、他方の袖前部とに分離し、前身頃を含む前側布部の脇部及び/又は下袖部と、他方の袖前部の上又は下袖部とにおいて、前側布部と後側布部とを縫合しているため、、請求項1に係る発明と同様に、上着に体を通す作業や、袖に手を通す作業が不要となる。また、前側布部と後側布部とを縫合されているため、両者を完全に分離することができないため、各々の布部の散逸を防止することができる。さらに、前側布部を前身頃及び一方の袖前部と、他方の袖前部とに分離し、両者を掛合具により着脱自在とすると共に、前身頃の脇部(縫合されていない方の脇部)と後側布部とを掛合具により着脱自在とすることで、首から、脇部にかけて一連の掛合具により衣類を止めるため、デザイン的にも優れた衣類を提供することができる。
【0016】
また、請求項5に係る発明では、ズボンの前側布部と後側布部とからなり、該前側布部を前股上部で左右に分離し、左右脇部において、前側布部と後側布部とを縫合し、前股上部の掛合具により、左右の前側布部を着脱自在に接合し、股下部の掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合したズボンを形成することを特徴とする介護用衣類である。
【0017】
請求項5に係る発明により、ズボンの前側布部と後側布部とは、該前側布部を前股上部で左右に分離し、左右脇部において、前側布部と後側布部とを縫合しているため、掛合具を外すことにより、一枚の布に展開可能なため、裾に足を通すなどの作業が不要となる。
【0018】
また、請求項6に係る発明では、請求項1乃至5のいずれかに記載の介護用衣類において、該掛合具は、ボタン、面ファスナー、スライドファスナー、ホック、又は紐のいずれかで構成されることを特徴とする。
そして、請求項7に係る発明では、請求項1乃至6のいずれかに記載の介護用衣類において、該掛合具は、各掛合具毎に、あるいは、肩部、上下袖部、左右脇部、前股上部、股下部などの掛合具が設けられる領域毎に、掛合具の色、形、大きさのうち少なくとも1つ以上の特色が異なるよう選択配置されていることを特徴とする。
【0019】
請求項6に係る発明により、掛合具として、ボタン、面ファスナー、スライドファスナー、ホック、又は紐など、用途に応じた製品を選択することにより、着心地、着脱作業性、デザイン性などの優れた介護用衣類を提供することが可能となる。
しかも、請求項7に係る発明のように、掛合具の色、形、大きさなど特色を、掛合具を用いる場所により変化させることで、掛け違えなどの誤りを無くすことができ、着衣作業を円滑に行うことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係る介護用衣類について、以下に、好適な実施例を参考に説明する。
図3は、上着の第1実施例を示し、図3(a)は前側布部、(b)は後側布部を示す。前側布部は、前身頃30と袖前部32とを含むものであり、これらは、一枚の布地から切り出しても良いし、身頃や袖部など、複数の布切を縫合することにより、図3(a)のように1枚の前側布部を形成することも可能である。
前側布部の肩部、上下袖部、左右脇部にある、○×などのマークは、掛合具34を示すものである。
【0021】
図3(b)の後側布部は、後身頃31と袖後部33を含むものであり、前側布部と同様に、一枚又は複数の布切れから構成される。そして、肩部、上下袖部、左右脇部には、前側布部と対応する位置に掛合具34が設けられている。
掛合具34としては、ボタン、面ファスナー、スライドファスナー、ホック、又は紐などが利用でき、特にドットボタンや面ファスナーは、衣類製造が容易な上、着脱も簡単であり、本発明のように肩部、上下袖部、左右脇部などに多用した場合でも、衣類が嵩張らず、デザイン的にも優れている。さらに、例えば、左右脇部はスライドファスナー、肩部はドットボタンなどのように、複数種の掛合具を、使用する場所により使い分けることも可能である。
また、本発明に係る衣類に用いる布地としては、綿や化繊など各種素材が適用可能であるが、特に、伸縮性のある素材を利用することにより、着衣の際の掛合具を合わせ易くでき、着衣作業を効率良くおこなうことが可能となる。
さらに、本発明において、布地を縫合するという意味は、単に糸を用いて布地を縫い合わせることを意味するだけでなく、熱融着性のある生地を利用する場合のように、熱融着により布地を接合する場合なども含むものである。
【0022】
本発明に係る衣類の特徴として、掛合具34を多数利用するため、介護者が図3(a)の前側布部と(b)の後側布部とを、被介護者を包むように接合する際に、掛合具の掛け違いが発生し易くなる。このため、図3(a)(b)のように、掛合具34の各々が対応する箇所が容易に判別することが可能となるように、掛合具の色、形、大きさなど特色を、掛合具を用いる場所により変化させている。
変化のパターンとしては、個々の掛合具毎に変化させても良いし、図3のように肩部などの特定の領域は、全て同じ掛合具とすることも可能である。
また、掛合具の相違のさせ方としても、色、形、大きさだけでなく、数字等のナンバーを付与し、掛合具の装着手順がわかるように指示させることも可能である。
【0023】
図4は、本発明に係る上着の第2実施例を示すものである。
図4は、前側布部と後側布部とを、点線40で示した領域(左脇部、左下袖部)において縫合したものである。縫合箇所は、図4のものに限らず、右側の脇部及び下袖部であっても良いし、肩部、上下袖部、左右脇部のいずれか一箇所のみであっても良い。重要な点は、体や手を通すための穴(円筒形状)を作らないことである。
このように、縫合して前側布部と後側布部とを分離できないようにしているため、洗濯などの際に、一方が散逸したり、あるいは、他の衣類と混同するなどの不具合が生じるのを防ぐことができる。
【0024】
図5は、本発明に係る上着の第3実施例を示すものである。
50,51のように、前側布部を左右に分け、両者を、略中央において、掛合具55により着脱自在に構成したものである。肩部、上下袖部、左右脇部は、図3のように全て掛合具で、前側布部と後側布部とを接合することも可能であるが、衣類が複数の布片に分解されると、布片の紛失や布片の混同などが発生しやすくなるため、布片50,51は、領域52,53(左右脇部、下袖部)において、後側布部に縫合されている。
縫合箇所は、こらに限定されるものはなく、肩部、上又は下袖部、脇部の何れか一つであっても良いし、左右で異なる部位を縫合することも可能である。
前身頃を左右に分離することが可能なため、デザイン的にも優れた衣類が提供でき、しかも、胸部の診察などの際には、前身頃の中央部の掛合具を外すことで、容易に、胸部を開放することができ、機能的にも優れた衣類を提供できる。
【0025】
図6は、本発明に係る上着の第4実施例を示すものである。
前側布部を、前身頃と左袖前部とを含む布片60と、右袖前部を含む布片61とに分け、布片60は領域63で、布片61は領域62で、各々後側布部と縫合する。縫合箇所は、これらの場所に限らず、縫合により上着が円筒形状とならず、手や体を通す必要がないこと、及び、各布片がバラバラにならないことを満足するものであれば、肩部、上下袖部、左右脇部など各種場所を縫合することが可能である。
図6に示すように、ひし形マークの掛合具65により、布片60及び61を接合し、○マークの掛合具66により、布片60と後側布部とを接合している。
このように、前側布部の形状を左右非対称に2分した場合でも、本発明は適用でき、デザイン的に多様な衣類を提供することが可能となる。
【0026】
図7には、本発明に係るズボンの実施例を示す。
ズボンの場合も、上着と同様に、足などの体の一部を通す必要がない衣類を提供している。
具体的には、図7(a)に示すように、ズボンの前側布部を前股上部で左右に分離して布片70,71とし、各布片を領域72,73(左右脇部)において、後側布部と縫合している。
前股上部において、掛合具74により、左右の布片70,71を着脱自在に接合すると共に、股下部の掛合具75により、前側布部(布片70,71)と後側布部とを着脱自在に接合している。
図7(b)は、図7(a)のズボンの展開した状態を示している。図7(b)の展開図では省略されているが、着心地を改善するため、股部にマチや、腰部にダーツを形成するなど、当該技術分野において公知の技術を適用できることは言うまでもない。
ズボンにおいても、上着と同様に、掛合具の色、形、大きさなどを異ならせ、対応すべき掛合具の位置が容易に判別できるよう構成することが望ましい。
なお、ズボンにおいては、股の付け根付近など、特に大きな張力がかかる場所に対しては、比較的に接合力が弱い面ファスナーよりドットボタンを利用することが好ましい。
【0027】
上述したように掛合具を用いて、各布部を接合する際に、図8で示すように、布地の裏面同士又は表面同士を対向させて接合する方法(a)や、一方の裏面と他方の表面を対向して接合する方法(b)がある。
例えば、ドットボタンを利用した衣類の場合、介護者が着衣作業をする際に、より力を加え易い形態は、裏面同士を対向させて接合する方法(a)である。また、ドットボタンや面ファスナーの接合部の嵩張りを少なくするには、図8(b)に示す接合方法を利用する方が、デザイン的に優れている。このように、掛合具を用いる場所により、種々の接合方法を使い分けることが望ましい。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明したように、本発明によれば、着衣の際に、手や足などの体の一部を通す作業が不要であり、介護用衣類の着脱作業に係る介護者の負担を軽減すると共に、被介護者にとっても体を動かす頻度が少なく着脱に伴なう痛みを軽減可能な介護用衣類を提供することができる。
しかも、多数の掛合具を利用する場合でも、掛合具の色、形、大きさなどを異ならせ、対応すべき掛合具の位置が容易に判別できるよう構成しているため、着衣の作業効率が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】特開平10−121308号公報に係る従来例を示す図。
【図2】特開平7−316905号公報に係る従来例を示す図。
【図3】本発明に係る上着の第1実施例を示す図。
【図4】本発明に係る上着の第2実施例を示す図。
【図5】本発明に係る上着の第3実施例を示す図。
【図6】本発明に係る上着の第4実施例を示す図。
【図7】本発明に係るズボンの実施例を示す図。
【図8】掛合具の接合方法を示す図。
【符号の説明】
30 前身頃
31 後身頃
32 袖前部
33 袖後部
34 掛合具
【発明の属する技術分野】
本発明は、介護用衣類に関し、特に、寝たきり病人等の介護の際に、介護者が衣類の着脱を容易に行うことが可能な介護用衣類に関する。
【0002】
【従来の技術】
寝たきり病人等、本人が自力で着替えが出来ない場合においては、介護者による着替え補助が不可欠である。着替え作業中においては、頻繁に病人等の体を支持する必要があり、介護者の腰に負担が掛かり、介護者の腰痛の原因ともなっている。しかも、寝返りが打てない重度の障害者の場合や、介護者自体が女性や高齢など十分な体力がない場合には、衣類の着替え作業は、特に重労働である。また、状況により介護者が2人以上で共同作業行う必要も生じていた。
このため、介護者の労力が少なく、素早く着衣でき、可能なら外衣としても利用可能な介護用衣類が求められていた。
【0003】
特開平10−121308号公報においては、図1に示すように、上着を両肩開きとしてファスナー1により開閉可能とし(図1(a)は上着前側、(b)は上着後側を示す)、両肩ファスナー1の開き始め部位の後身頃に短冊型の布片3の一端を取り付け、他端をスナップボタンで前身頃に止められるよう構成されている。
また、ズボンは両脇開きとしてファスナー4により開閉可能とし(図1(c)はズボン前側、(d)ズボン後側を示す)、ファスナー4の開き始め部位に短冊型の布片6の一端を取り付け、他端をスナップボタン5で止められるよう構成されている。また、腰ゴム8、ベルト通し9、ズボン裾の紐通し7なども設けられている。
【0004】
図1に示した上着を着る場合には、まず両肩のファスナー1を開き、頭又は足から上着に体を通すと共に、両袖に手を通し、次に、両肩のファスナー1を閉じ、最後に布片3のスナップボタン2を止める。
図1に示したズボンを着る場合には、両脇のファスナー4を開き、ズボンの裾に両足を通し、次に、両脇のファスナー4を閉じ、最後に布片6のスナップボタン5を止める。
また、上着やズボンを脱ぐ場合には、着衣の手順を逆に行うことで、各々を実施することが可能である。
【0005】
特開平7−316905号公報においては、前身頃10と後身頃12とを別々に形成し、前身頃10に、円筒状に形成した袖11を着接し、前身頃10及び袖11と、これらに対応する後身頃には、図2(a)(b)に示すように、掛合具13が設けられている。
図2に示した上着を着る場合に、まず、病人を横向きに回転させシーツの上に後身頃12を敷く。次に、病人の体の位置を元の戻し後身頃12の上に仰向けにした状態で、前身頃10を体の上に掛け同時に袖11に手を通させる。最後に、掛合具13を掛け合わせて、前身頃10と後身頃12とを接合し、衣類を着せる。
【0006】
特開平10−121308号公報や特開平7−316905号公報に示されている衣類においては、上着に体を通す作業、袖に手を通す作業、また、裾に足を通す作業など、被介護者の体を頻繁に持ち上げる作業が伴ない、依然として介護者の作業負担の軽減に繋がっていない。しかも、特開平7−316905号公報においては、袖ぐり部の後側にある掛合具14を、掛け合わせる際に、頻繁に被介護者を動かす必要があり、その度毎に、袖11や後身頃12などが引っ張られ、掛け合わせ作業が難しいという欠点を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述したような問題を解決し、介護用衣類の着脱作業に係る介護者の負担を軽減すると共に、被介護者にとっても体を動かす頻度が少なく着脱に伴なう痛みを軽減可能な介護用衣類を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段としては、請求項1に係る発明は、前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、肩部、上下袖部、左右脇部に設けられた掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類である。
【0009】
請求項1に係る発明により、前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部が、完全に分離可能であるため、上着に体を通す作業や、袖に手を通す作業が不要である。しかも、着衣の際には、被介護者の下に後側布部を敷き、仰向けに被介護者を寝かせた状態で、前側布部を掛け、最後に全ての掛合具を止めることで、簡単に着用することができ、介護者及び被介護者に双方にとり、作業負担や肉体的苦痛の少ない介護用衣類が提供できる。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、左右いずれかの脇部、又は左右いずれかの脇部と下袖部、あるいは左右いずれかの肩部と上袖部の中から選択される一つの部分において、前側布部と後側布部とを縫合し、それ以外の肩部、上下袖部、左右脇部には掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類である。
【0011】
請求項2に係る発明により、前側布部と後側布部とは、左右いずれかの脇部、又は左右いずれかの脇部と下袖部、あるいは左右いずれかの肩部と上袖部の中から選択される一つの部分において、前側布部と後側布部とを縫合されているため、請求項1に係る発明と同様に、上着に体を通す作業や、袖に手を通す作業が不要である上、両者は完全に分離できないため、各々の布部が洗濯などにより散逸することを防止することができる。
【0012】
また、請求項3に係る発明では、前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、前側布部を左右に分離し、左右の前側布部を掛合具により着脱自在とすると共に、少なくとも左右脇部において、前側布部と後側布部とを縫合し、それ以外の肩部、上下袖部には掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類である。
【0013】
請求項3に係る発明により、前側布部を左右に分離し、少なくとも左右脇部において、前側布部と後側布部とを縫合しているため、請求項1に係る発明と同様に、上着に体を通す作業や、袖に手を通す作業が不要となる。また、前側布部と後側布部とを縫合されているため、両者を完全に分離することができないため、各々の布部の散逸を防止することができる。さらに、左右の前側布部を掛合具により着脱自在とすることにより、前身頃を掛け合わせの上着とすることもでき、デザイン的にも優れた衣類を提供することができる。
【0014】
また、請求項4に係る発明では、前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、前側布部を前身頃及び一方の袖前部と、他方の袖前部とに分離し、分離された前側布部を掛合具により着脱自在とすると共に、前身頃を含む前側布部の脇部及び/又は下袖部と、他方の袖前部の上又は下袖部とにおいて、前側布部と後側布部とを縫合し、それ以外の肩部、上下袖部、左右脇部には掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類である。
【0015】
請求項4に係る発明により、前側布部を前身頃及び一方の袖前部と、他方の袖前部とに分離し、前身頃を含む前側布部の脇部及び/又は下袖部と、他方の袖前部の上又は下袖部とにおいて、前側布部と後側布部とを縫合しているため、、請求項1に係る発明と同様に、上着に体を通す作業や、袖に手を通す作業が不要となる。また、前側布部と後側布部とを縫合されているため、両者を完全に分離することができないため、各々の布部の散逸を防止することができる。さらに、前側布部を前身頃及び一方の袖前部と、他方の袖前部とに分離し、両者を掛合具により着脱自在とすると共に、前身頃の脇部(縫合されていない方の脇部)と後側布部とを掛合具により着脱自在とすることで、首から、脇部にかけて一連の掛合具により衣類を止めるため、デザイン的にも優れた衣類を提供することができる。
【0016】
また、請求項5に係る発明では、ズボンの前側布部と後側布部とからなり、該前側布部を前股上部で左右に分離し、左右脇部において、前側布部と後側布部とを縫合し、前股上部の掛合具により、左右の前側布部を着脱自在に接合し、股下部の掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合したズボンを形成することを特徴とする介護用衣類である。
【0017】
請求項5に係る発明により、ズボンの前側布部と後側布部とは、該前側布部を前股上部で左右に分離し、左右脇部において、前側布部と後側布部とを縫合しているため、掛合具を外すことにより、一枚の布に展開可能なため、裾に足を通すなどの作業が不要となる。
【0018】
また、請求項6に係る発明では、請求項1乃至5のいずれかに記載の介護用衣類において、該掛合具は、ボタン、面ファスナー、スライドファスナー、ホック、又は紐のいずれかで構成されることを特徴とする。
そして、請求項7に係る発明では、請求項1乃至6のいずれかに記載の介護用衣類において、該掛合具は、各掛合具毎に、あるいは、肩部、上下袖部、左右脇部、前股上部、股下部などの掛合具が設けられる領域毎に、掛合具の色、形、大きさのうち少なくとも1つ以上の特色が異なるよう選択配置されていることを特徴とする。
【0019】
請求項6に係る発明により、掛合具として、ボタン、面ファスナー、スライドファスナー、ホック、又は紐など、用途に応じた製品を選択することにより、着心地、着脱作業性、デザイン性などの優れた介護用衣類を提供することが可能となる。
しかも、請求項7に係る発明のように、掛合具の色、形、大きさなど特色を、掛合具を用いる場所により変化させることで、掛け違えなどの誤りを無くすことができ、着衣作業を円滑に行うことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に係る介護用衣類について、以下に、好適な実施例を参考に説明する。
図3は、上着の第1実施例を示し、図3(a)は前側布部、(b)は後側布部を示す。前側布部は、前身頃30と袖前部32とを含むものであり、これらは、一枚の布地から切り出しても良いし、身頃や袖部など、複数の布切を縫合することにより、図3(a)のように1枚の前側布部を形成することも可能である。
前側布部の肩部、上下袖部、左右脇部にある、○×などのマークは、掛合具34を示すものである。
【0021】
図3(b)の後側布部は、後身頃31と袖後部33を含むものであり、前側布部と同様に、一枚又は複数の布切れから構成される。そして、肩部、上下袖部、左右脇部には、前側布部と対応する位置に掛合具34が設けられている。
掛合具34としては、ボタン、面ファスナー、スライドファスナー、ホック、又は紐などが利用でき、特にドットボタンや面ファスナーは、衣類製造が容易な上、着脱も簡単であり、本発明のように肩部、上下袖部、左右脇部などに多用した場合でも、衣類が嵩張らず、デザイン的にも優れている。さらに、例えば、左右脇部はスライドファスナー、肩部はドットボタンなどのように、複数種の掛合具を、使用する場所により使い分けることも可能である。
また、本発明に係る衣類に用いる布地としては、綿や化繊など各種素材が適用可能であるが、特に、伸縮性のある素材を利用することにより、着衣の際の掛合具を合わせ易くでき、着衣作業を効率良くおこなうことが可能となる。
さらに、本発明において、布地を縫合するという意味は、単に糸を用いて布地を縫い合わせることを意味するだけでなく、熱融着性のある生地を利用する場合のように、熱融着により布地を接合する場合なども含むものである。
【0022】
本発明に係る衣類の特徴として、掛合具34を多数利用するため、介護者が図3(a)の前側布部と(b)の後側布部とを、被介護者を包むように接合する際に、掛合具の掛け違いが発生し易くなる。このため、図3(a)(b)のように、掛合具34の各々が対応する箇所が容易に判別することが可能となるように、掛合具の色、形、大きさなど特色を、掛合具を用いる場所により変化させている。
変化のパターンとしては、個々の掛合具毎に変化させても良いし、図3のように肩部などの特定の領域は、全て同じ掛合具とすることも可能である。
また、掛合具の相違のさせ方としても、色、形、大きさだけでなく、数字等のナンバーを付与し、掛合具の装着手順がわかるように指示させることも可能である。
【0023】
図4は、本発明に係る上着の第2実施例を示すものである。
図4は、前側布部と後側布部とを、点線40で示した領域(左脇部、左下袖部)において縫合したものである。縫合箇所は、図4のものに限らず、右側の脇部及び下袖部であっても良いし、肩部、上下袖部、左右脇部のいずれか一箇所のみであっても良い。重要な点は、体や手を通すための穴(円筒形状)を作らないことである。
このように、縫合して前側布部と後側布部とを分離できないようにしているため、洗濯などの際に、一方が散逸したり、あるいは、他の衣類と混同するなどの不具合が生じるのを防ぐことができる。
【0024】
図5は、本発明に係る上着の第3実施例を示すものである。
50,51のように、前側布部を左右に分け、両者を、略中央において、掛合具55により着脱自在に構成したものである。肩部、上下袖部、左右脇部は、図3のように全て掛合具で、前側布部と後側布部とを接合することも可能であるが、衣類が複数の布片に分解されると、布片の紛失や布片の混同などが発生しやすくなるため、布片50,51は、領域52,53(左右脇部、下袖部)において、後側布部に縫合されている。
縫合箇所は、こらに限定されるものはなく、肩部、上又は下袖部、脇部の何れか一つであっても良いし、左右で異なる部位を縫合することも可能である。
前身頃を左右に分離することが可能なため、デザイン的にも優れた衣類が提供でき、しかも、胸部の診察などの際には、前身頃の中央部の掛合具を外すことで、容易に、胸部を開放することができ、機能的にも優れた衣類を提供できる。
【0025】
図6は、本発明に係る上着の第4実施例を示すものである。
前側布部を、前身頃と左袖前部とを含む布片60と、右袖前部を含む布片61とに分け、布片60は領域63で、布片61は領域62で、各々後側布部と縫合する。縫合箇所は、これらの場所に限らず、縫合により上着が円筒形状とならず、手や体を通す必要がないこと、及び、各布片がバラバラにならないことを満足するものであれば、肩部、上下袖部、左右脇部など各種場所を縫合することが可能である。
図6に示すように、ひし形マークの掛合具65により、布片60及び61を接合し、○マークの掛合具66により、布片60と後側布部とを接合している。
このように、前側布部の形状を左右非対称に2分した場合でも、本発明は適用でき、デザイン的に多様な衣類を提供することが可能となる。
【0026】
図7には、本発明に係るズボンの実施例を示す。
ズボンの場合も、上着と同様に、足などの体の一部を通す必要がない衣類を提供している。
具体的には、図7(a)に示すように、ズボンの前側布部を前股上部で左右に分離して布片70,71とし、各布片を領域72,73(左右脇部)において、後側布部と縫合している。
前股上部において、掛合具74により、左右の布片70,71を着脱自在に接合すると共に、股下部の掛合具75により、前側布部(布片70,71)と後側布部とを着脱自在に接合している。
図7(b)は、図7(a)のズボンの展開した状態を示している。図7(b)の展開図では省略されているが、着心地を改善するため、股部にマチや、腰部にダーツを形成するなど、当該技術分野において公知の技術を適用できることは言うまでもない。
ズボンにおいても、上着と同様に、掛合具の色、形、大きさなどを異ならせ、対応すべき掛合具の位置が容易に判別できるよう構成することが望ましい。
なお、ズボンにおいては、股の付け根付近など、特に大きな張力がかかる場所に対しては、比較的に接合力が弱い面ファスナーよりドットボタンを利用することが好ましい。
【0027】
上述したように掛合具を用いて、各布部を接合する際に、図8で示すように、布地の裏面同士又は表面同士を対向させて接合する方法(a)や、一方の裏面と他方の表面を対向して接合する方法(b)がある。
例えば、ドットボタンを利用した衣類の場合、介護者が着衣作業をする際に、より力を加え易い形態は、裏面同士を対向させて接合する方法(a)である。また、ドットボタンや面ファスナーの接合部の嵩張りを少なくするには、図8(b)に示す接合方法を利用する方が、デザイン的に優れている。このように、掛合具を用いる場所により、種々の接合方法を使い分けることが望ましい。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明したように、本発明によれば、着衣の際に、手や足などの体の一部を通す作業が不要であり、介護用衣類の着脱作業に係る介護者の負担を軽減すると共に、被介護者にとっても体を動かす頻度が少なく着脱に伴なう痛みを軽減可能な介護用衣類を提供することができる。
しかも、多数の掛合具を利用する場合でも、掛合具の色、形、大きさなどを異ならせ、対応すべき掛合具の位置が容易に判別できるよう構成しているため、着衣の作業効率が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】特開平10−121308号公報に係る従来例を示す図。
【図2】特開平7−316905号公報に係る従来例を示す図。
【図3】本発明に係る上着の第1実施例を示す図。
【図4】本発明に係る上着の第2実施例を示す図。
【図5】本発明に係る上着の第3実施例を示す図。
【図6】本発明に係る上着の第4実施例を示す図。
【図7】本発明に係るズボンの実施例を示す図。
【図8】掛合具の接合方法を示す図。
【符号の説明】
30 前身頃
31 後身頃
32 袖前部
33 袖後部
34 掛合具
Claims (7)
- 前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、肩部、上下袖部、左右脇部に設けられた掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類。
- 前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、左右いずれかの脇部、又は左右いずれかの脇部と下袖部、あるいは左右いずれかの肩部と上袖部の中から選択される一つの部分において、前側布部と後側布部とを縫合し、それ以外の肩部、上下袖部、左右脇部には掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類。
- 前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、前側布部を左右に分離し、左右の前側布部を掛合具により着脱自在とすると共に、少なくとも左右脇部において、前側布部と後側布部とを縫合し、それ以外の肩部、上下袖部には掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類。
- 前身頃と袖前部とを含む前側布部と、後身頃と袖後部とを含む後側布部とからなり、前側布部を前身頃及び一方の袖前部と、他方の袖前部とに分離し、分離された前側布部を掛合具により着脱自在とすると共に、前身頃を含む前側布部の脇部及び/又は下袖部と、他方の袖前部の上又は下袖部とにおいて、前側布部と後側布部とを縫合し、それ以外の肩部、上下袖部、左右脇部には掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合した上着を形成することを特徴とする介護用衣類。
- ズボンの前側布部と後側布部とからなり、該前側布部を前股上部で左右に分離し、左右脇部において、前側布部と後側布部とを縫合し、前股上部の掛合具により、左右の前側布部を着脱自在に接合し、股下部の掛合具により、前側布部と後側布部とを着脱自在に接合したズボンを形成することを特徴とする介護用衣類。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の介護用衣類において、該掛合具は、ボタン、面ファスナー、スライドファスナー、ホック、又は紐のいずれかで構成されることを特徴とする介護用衣類。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の介護用衣類において、該掛合具は、各掛合具毎に、あるいは、肩部、上下袖部、左右脇部、前股上部、股下部などの掛合具が設けられる領域毎に、掛合具の色、形、大きさのうち少なくとも1つ以上の特色が異なるよう選択配置されていることを特徴とする介護用衣類。
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