JP2000314016A - 被介護者用パジャマの上衣 - Google Patents

被介護者用パジャマの上衣

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JP2000314016A
JP2000314016A JP11126057A JP12605799A JP2000314016A JP 2000314016 A JP2000314016 A JP 2000314016A JP 11126057 A JP11126057 A JP 11126057A JP 12605799 A JP12605799 A JP 12605799A JP 2000314016 A JP2000314016 A JP 2000314016A
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cloth
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cut
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Michiharu Tazaki
道治 田崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体を起こさずに容易に着せられる被介護者用
パジャマの上衣を提供する。 【解決手段】 上衣後身頃の右又は左半身部分を、その
衿のつけ根から袖の方向に沿って所定長だけ離れた位置
と、同じ半身の下端部より所定長だけ上方に位置する位
置とを斜めに結ぶように裁断する。また、当該裁断部の
下端からその半身の下端部までを切り開いておく。さら
に、上記裁断部に沿って取り付けたれた連結具によって
上衣後身頃を開閉自在とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝たきりの人や、
病気、けが等で体が動かせない人に用いて好適な被介護
者用パジャマの上衣に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にパジャマは上衣とズボンからな
る。このうち、上衣には後から着て前で合わせるものが
採用されている。ズボンには普通のズボンが採用されて
いる。
【0003】また、特別な例としてパジャマの腕、足の
部分を切リ開いておき、その上に被介護者の体を乗せて
合わせ、その合わせ目をマジックテープ(登録商標)で
張りつける方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
パジャマでは、被介護者の体を抱きあげるか、体を完全
に異動させなければ着せることができない。このため、
介護者の費やす労力が大きいと共に、被介護者にとって
も負担が大きかった。
【0005】本発明は、かかる課題を考慮してなされた
もので、体の不自由な被介護者を余り動かさずとも容易
に着せ替えの可能な被介護者用パジャマの上衣を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】課題を解決するため、本
発明に係る被介護者用パジャマの上衣においては、上衣
後身頃の右又は左半身部分を、その衿のつけ根から袖の
方向に沿って所定長だけ離れた位置と、同じ半身の下端
部より所定長だけ上方に位置する位置とを斜めに結ぶよ
うに裁断すると共に、当該裁断部の下端からその半身の
下端部までを切り開いておく。そして、上記裁断部に沿
って取り付けたれた連結具によって上衣後身頃が開閉自
在とする。
【0007】上記構成により、被介護者にパジャマの上
衣を着せるときは、連結具の部分で後身頃を開いて、仰
向けの被介護者に上側から被せ、開いた後身頃を背中に
回して着せる。これにより、パジャマの上衣を被介護者
に容易に着せることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を、添
付図面に基づいて説明する。被介護者用パジャマは、上
衣と下衣であるズボンから構成されている。そこで、本
実施形態においては、図1〜図3を用いて被介護者用パ
ジャマの上衣の実施形態例を説明し、図4〜図13を用
いて被介護者用パジャマのズボンの実施形態例を説明す
る。
【0009】(A)上衣の構成 まず、被介護者用パジャマの上衣の実施形態例を説明す
る。上衣は、図1〜図3に示すように、左右の前身頃1
及び2と、衿3と、左右の袖4と、左右の肩5と、左ワ
キ6と、右ワキ7と、後身頃11とからなる。このう
ち、左右の前身頃1及び2は、図1に示すように、合わ
せ目8において互いに重ね合わされるようになってお
り、ボタン9で止めることができるようになっている。
【0010】一方、後身頃11は、図2及び図3に示す
ように、その左半身の衿のつけ根から肩の縫い目に沿っ
て所定長L1(例えば、5〔cm〕)だけ離れた位置P
1と、同じ半身の下端付近であって左ワキ6の下端部か
ら所定長L2(例えば、10〔cm〕)だけ上方に位置
する位置P2とを斜めに結ぶように裁断されており、当
該裁断部分に沿うように取り付ける連結具11Aによっ
て自由に開閉できるようにしている。連結具11Aに
は、ファスナー、マジックテープ(登録商標)、ボタン
(スナップボタンを含む。)、紐等を用いる。
【0011】また、後身頃11のうち裁断部分の下端に
当る位置P2と左ワキ6の下端部P3までの部分は、左
ワキ6の縫い目に沿って切り開いた状態にされている。
このため、連結具11Aにより裁断部分を閉じた場合で
もこの部分だけは切り開かれたままとなる一方、連結具
11Aによる裁断部分の係止状態を解除し後身頃11を
開いた場合には、連結具11Aの取り付けられている部
分の布地と一体に折り返されて後身頃11を大きく開く
ことができるようになっている。
【0012】因みに、図2及び図3は、右ワキ7の下端
部分(すなわち右ワキ7の下端部から所定長L2(例え
ば、10〔cm〕)だけ上方に位置する位置P2までの
部分)についても縫い目に沿って切り開く場合について
表している。このため、後身頃11を開く際の折り曲げ
線12を、裁断部分の上端である位置P1と右ワキ7側
の位置P2を斜めに結ぶ線(点線で示す。)によって描
いている。
【0013】なお、この右ワキ7の下端部分に設ける切
り込みは任意であり、切り込みを設けないことも可能で
ある。また、切り込みを設ける場合でも、その切り込み
の長さは必ずしも、図2及び図3に示すように左右が同
じ長さになるようにする必要は無く、左ワキ6に設ける
所定長L2の切り込みより長くすることも短くすること
も可能である。
【0014】続いて、かかる構成でなる上衣の着せ替え
方法を説明する。まず、上衣を被介護者に着せる場合、
介護者は、連結具11Aによる裁断部分の係止状態を解
除し、図3に示すように、後身頃11を大きく開いてお
く。次に、介護者は、仰向けに寝ている被介護者の頭を
持ち上げて衿3の内側に頭を通すと共に、被介護者の腕
をとってそれぞれの袖に通す。このように頭と腕が通る
と、介護者は、被介護者の身体を僅かに傾けながら、折
り曲げ線12で折り畳まれている後身頃11を被介護者
の身体と寝床との間に押し込むと共に反対側からその布
地を引っ張り出し、後身頃11で被介護者の背中が覆わ
れるようにする。その後、連結具11Aで開口部を閉じ
る。これにより、上衣の着せ付けは完了する。
【0015】ところで、この着せ付け時には、被介護者
の身体と寝床の間から後身頃11を引っ張り出す際に
は、後身頃のいずれかの部分を掴んで引っ張り出す作業
が不可欠となるが、連結具11Aの部分の布地を引っ張
るのは、連結具11Aが故障する原因になりかねず一般
に好ましくない。
【0016】しかしながら、本実施形態における上衣の
場合には、左ワキ6の下端部分(左ワキ6の下端部から
所定長L2(例えば、10〔cm〕)だけ上方に位置す
る位置P2まで)には連結具11Aが設けられていない
ため、この部分を掴んで強く引っ張っても連結具11A
に無理な外力がかかることはなく、上述のような故障の
心配がない。
【0017】また、連結具11Aの上端位置について
も、本実施形態における上衣の場合には衿の付け根部分
ではなく、当該付け根から肩の縫い目に沿って所定長L
1だけ離れた位置P1にずらしてあるため、連結具11
Aを閉じる際にも介護者は、被介護者の身体をわずかに
傾けるだけで連結具11Aの操作が可能である。
【0018】次に、上衣を被介護者から脱がせる場合で
あるが、これは上衣を着せ付ける場合の逆の手順で行え
るため詳細な説明は省略する。なお、この場合にも、連
結具11Aによる裁断部分の係止状態を解除する作業や
後身頃11を被介護者の身体と寝床の間から引き出す作
業が必要になるが、上述のように、被介護者の身体を僅
かに傾けるだけで連結具11Aを操作できると共に、後
身頃を背中から引っ張り出す場合でも連結具11Aを掴
まずに引き出すことができる。
【0019】このように、本実施形態に係る構造を被介
護者用パジャマの上衣に採用することにより、着せ替え
が容易で、被介護者及び介護者の双方に負担が少なくて
済む被介護者用パジャマの上衣を実現することができ
る。
【0020】また、かかる被介護者用パジャマは、構造
が簡単でその製作も非常に容易であるため、製作費を低
減することができる。このため、廉価な被介護者用パジ
ャマを提供することができる。
【0021】なお、上述の実施形態では、後身頃11の
うち左半身部分を縦方向斜めに裁断しその部分に連結具
11Aを設ける場合について述べたが、右半身部分にか
かる構造を採用しても全く同様の効果を得ることができ
る。
【0022】(B)ズボンの構成 (B−1)第1の構成例 ズボンは、図4及び図5に示すように主に、ズボン右1
3とズボン左14と当て布17とから構成されている。
ズボン右13とズボン左14は分離されている。これら
ズボン右13及びズボン左14は、臀部が切り抜かれて
その部分の布が除かれている。これにより、この臀部の
切り抜き部分Aが大きく開いている。このため、ズボン
右13及びズボン左14は、足を入れる筒部13A,1
4Aと、前面を覆う前布部13B,14Bとから構成さ
れている。さらに、ズボン右13の前布部13Bには合
わせ布15が設けられ、連結具としての合わせ目ホック
16で一体的につながるようになっている。この合わせ
目ホック16は縦に3個配設されているが、これらはオ
スとメスが交互になっている。
【0023】合わせ布15及び合わせ目ホック16で互
いにつながったズボン右13とズボン左14の後側には
切り抜き部分Aを覆うように、当て布17が取り付けら
れる。この当て布17は臀部を覆ってズボンの一部を成
すと共に、オシメの代用をしている。当て布17は、ズ
ボン右13とズボン左14の後側(布が除去された部
分)全体を覆う大きさに形成されている。特に、ズボン
右13及びズボン左14の筒部13A,14Aを十分に
覆ってすき間が空かないようになっている。ズボン右1
3及びズボン左14と当て布17とは、それぞれ連結具
としてのホックで固定されている。即ち、ズボン右13
と当て布17とはその一側(図5中の左側)でホック1
9,20によって取り付けられている。また、他側はホ
ック21,22によって取り付けられている。これらの
ホックも縦に3個ずつ配設され、オスとメスが交互にな
っている。
【0024】なお、18Bは被介護者の臀部の下に通し
た当て布17を反対側に引っ張るときに掴む紐である。
この紐18Bはホック21に沿って配設されている。
【0025】また、上衣及びズボンは同様の布地で形成
されている。当て布17は、上衣等と同様の布地でも、
オシメに向いた布地でもよい。
【0026】次に、かかる構成でなるズボンを着せる場
合について説明する。ズボンは、3つの部材を個別に着
せる。まず被介護者の片足を持ち上げてズボン右13を
通す。次いで、もう一方の足を持ち上げてズボン左14
を通し、合わせ布15をズボン左14に被せて、合わせ
目ホック16を付けて、ズボン右13とズボン左14と
を互いにつなぐ。
【0027】次に当て布17を取り付けるが、この当て
布17は以下の二通りの付け方ができる。
【0028】当て布17をズボン右13にオスのホック
19とメスのホック20とで予め付けておく。そして、
上述のようにしてズボン右13とズボン左14とが付け
られた後に、被介護者を少し傾けて臀部に当て布17を
押し込む。次いで、被介護者を仰向けにして、押し込ん
だ当て布17を反対側から引き出して、オスのホック2
1とメスのホック22とを付ける。
【0029】または、予め当て布17を被介護者の臀部
に敷いておく。次いで上述のようにしてズボン右13と
ズボン左14とを着せて、これらと当て布17をホック
19,20,21,22で止める。
【0030】被介護者が用を足すときは、合わせ布15
を外したり、当て布17を外したりして行う。
【0031】被介護者用パジャマのズボンが部分的に汚
れた場合は、その部分のみを外す。即ち、ズボン右1
3、ズボン左14及び当て布17のいずれかが汚れた場
合は、その部分を外して洗濯をする。特に、当て布17
はオシメの代用をしているため、複数枚用意しておき、
汚れればすぐに交換する。
【0032】このように、本実施形態に係る構成のズボ
ンを採用すれば、次のような効果を奏する。
【0033】(1)被介護者用パジャマのズボンを3分
割したので、被介護者を仰向けに寝かせたまま体を僅か
に傾けるだけで、無理せず容易に被介護者用パジャマを
着せることができる。
【0034】(2)ズボンを3分割にしたので、部分的
に汚れた場合に、その部分のみを外して簡単に洗うこと
ができる。
【0035】(3)ズボンを3分割にしたので、用を足
すのが簡単になる。
【0036】(4)後身頃11のチャック10近傍と、
当て布17のホック21側に紐18A,18Bを設けた
ので、後身頃11及び当て布17を、被介護者の体の下
を通して反対側へ引くとき、紐18A,18Bを掴むこ
とで簡単に引っ張ることができる。
【0037】(5)以上の結果、パジャマの着替えが容
易になり、介護者が一人で行うことができ、介護者の労
力を軽減することができる。
【0038】(6)上記被介護者用パジャマは、構造が
簡単でその製作も非常に容易であるため、製作費を低減
することができる。このため、廉価な被介護者用パジャ
マを提供することができる。
【0039】(B−2)第2の構成例 次に、ズボンの第2の構成例を説明する。
【0040】本実施形態のズボンは、第1の構成例に係
るズボンの各部分の接合及び切り離しの手段を改良した
ものである。なお、ズボンの全体構成は上記第1の構成
例に係るズボンとほぼ同様であるため、同一部分には同
一符号を付して、その説明を省略する。
【0041】この実施形態に係るズボンの接合部分に
は、図6〜図8に示すように、マジックテープ33,3
4,35,36,37,38が設けられている。さら
に、ウエスト部分にもマジックテープ39,40が設け
られ、腰紐41,42を付けられるようになっている。
この腰紐41,42の端部にもマジックテープ43,4
4が設けられ、ズボンのウエスト部分に対して容易に着
脱できるようになっている。この腰紐41,42を付け
ることで、当て布17を外した状態でズボン右13及び
ズボン左14の前布部13B,14Bがはだけないよう
になっている。
【0042】さらに、各マジックテープ33,34,3
5,36,37,38は、その鈎型と輪型とが対になる
ように配設されている。即ち、ズボン右13とズボン左
14の両側のマジックテープ35,36はその一方が鈎
型で他方が輪型になるように配設されている。これに合
わせて当て布17の各マジックテープ37,38もその
一方が鈎型で他方が輪型になっている。また、マジック
テープ33,35及びマジックテープ34,36も同様
である。これは、各部を外して洗濯を行う場合等に、特
に鈎型のマジックテープにゴミが絡まってしまうのを防
止するためである。各部を単独で取り外したときはその
部分のマジックテープを互いに接合して、洗濯等を行
う。
【0043】次に、かかる構成でなるズボンを着せる場
合について説明する。ズボンの着せ付けは、ホックとマ
ジックテープとの違いはあるが、全体的には第1の構成
例の場合と同様である。即ち、ズボン右13、ズボン左
14及び当て布17の着せ付けは、第1の構成例と同様
にして行う。
【0044】さらに本実施形態では、ズボン右13とズ
ボン左14を着せ付けた後に、各腰紐41,42を結ん
で前布部13B,14Bがはだけないようにする。
【0045】一方、被介護者用パジャマのズボンを洗濯
する場合は、各部のマジックテープの鈎型と輪型とを互
いに接合しておく。
【0046】これにより、本実施形態の場合も、上記第
1の構成例に係るズボンと同様の効果を奏することがで
きる。なお、本実施形態に係るズボンの場合にはさら
に、次の効果を奏することができる。
【0047】(1)各マジックテープ33,34,3
5,36,37,38を鈎型と輪型とが対になるように
配設したので、この鈎型と輪型とを接合させてから洗濯
等を行うことにより、マジックテープにゴミが絡まって
しまうのを防止することができる。
【0048】(2)各腰紐41,42を設けたので、当
て布17がない状態でもズボンの前布部13B,14B
がはだけることがなくなる。
【0049】(B−3)第3の構成例 次に、ズボンの第3の構成例を説明する。
【0050】本実施形態のズボンは、ズボン右13及び
ズボン左14への当て布17の取り付けを改良したもの
である。なお、本実施形態に係るズボンの場合もその全
体構成は上述の各構成例の場合とほぼ同様であるので、
同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
【0051】本実施形態に係るズボンでは、図9〜図1
1に示すように、当て布17の上部にゴム帯51が設け
られている。当て布17の上部は筒状に縫われてゴム帯
入れ52が形成されている。ゴム帯51は十分な長さを
有し、ゴム帯入れ52に通されている。ゴム帯51の両
端部には係止輪53がそれぞれ設けられている。また、
ズボン右13とズボン左14の腰部には、係止輪53が
係止するボタン54がそれぞれ設けられている。ゴム帯
51は、その両端の係止輪53が各ボタン54に係止さ
れた状態で被介護者の腹部に回されて、あまり圧迫しな
いで十分に支持できるように、その長さが設定されてい
る。また、ゴム帯51の材料としては伸縮の大きいもの
を使用し、被介護者の腹部を圧迫しないで、十分に支持
できるようにする。
【0052】ズボン右13及びズボン左14と当て布1
7の下方とには連結具としてのマジックテープ55が設
けられている。具体的には、当て布17の下端部と、こ
の当て布17の下端部で覆われるズボン右13の筒部1
3Aの上端部及びズボン左14の筒部14Aの上端部と
に、マジックテープ55,56がそれぞれ設けられてい
る。
【0053】なお、ゴム帯51、係止輪53及びボタン
54は、当て布17側とズボン側とにそれぞれ設けた
が、これと逆に、ズボン側に係止輪53の付いたゴム帯
51を、当て布17側にボタン54を設けてもよい。ま
た、ズボン側に係止輪53のみを、当て布17側にボタ
ン54の付いたゴム帯51を設けてもよい。さらに、ゴ
ム帯51にボタン54を設けるようにしてもよい。
【0054】次に、かかる構成でなるズボンを着せる場
合について説明する。この場合には、当て布17を取り
付けるときは、被介護者の臀部の下側に敷いた後、マジ
ックテープ35,36,37,38を付ける。さらに、
マジックテープ55,56を付ける。次いで、ゴム帯5
1をズボン右13及びズボン左14の前側に回して、係
止輪53をボタン54に引っ掛ければ良い。
【0055】このように、かかる構成のズボンを採用す
れば、以下の効果を新たに奏することができる。
【0056】(1)当て布17を容易に取り付けること
ができると共に、ズボンを被介護者の腰部に、被介護者
の腹部を圧迫することなく、確実に支持させることがで
きるようになる。
【0057】(2)当て布17の下端部と、この当て布
17の下端部で覆われるズボン右13の筒部13Aの上
端部及びズボン左14の筒部14Aの上端部とを、マジ
ックテープ55,56で固定するようにしたので、当て
布17がめくれるのを防止することができる。
【0058】(B−4)変形例 (1)上記各構成例では、当て布17を通常の布地で構
成するようにしたが、当て布17はオシメの代用である
ため、これに防臭や、汚物の漏れなどを防ぐ材料(例え
ば、皮膚に触れる部分を通常の布地にし、反対面を防水
加工を施した合成繊維等にした材料)を使用してもよ
い。これにより、パジャマがあまり臭わず、しかも汚れ
にくくなり、被介護者にとっての着心地が向上する。
【0059】(2)上記第2の構成例において、当て布
17と後身頃11とに、上記第1の構成例の紐18と同
様の紐を設けてもよい。
【0060】(3)上記各実施形態では、チャック10
及びチャック31の代わりにマジックテープを設けても
よい。
【0061】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る被介護者用
パジャマの上衣として、その後身頃の右又は左半身部分
を、その衿のつけ根から袖の方向に沿って所定長だけ離
れた位置と、同じ半身の下端部より所定長だけ上方に位
置する位置とを斜めに結ぶように裁断すると共に、当該
裁断部の下端からその半身の下端部までを切り開いてお
くことにし、さらに、上記裁断部に沿って取り付けたれ
た連結具によって上衣後身頃が開閉自在に形成されてい
るものを採用することにより、次のような効果を奏する
ことができる。
【0062】(1)連結具を後身頃の半身に縦方向斜め
に取り付けたため、後身頃を大きく広げることができ
る。
【0063】(2)連結具を取り付ける裁断位置の上端
を、衿のつけ根から袖の方向に沿って所定長だけ離れた
位置としたことにより、仰向けに寝ている被介護者の身
体を僅かに動かすだけで連結具を操作できる。このた
め、被介護者及び介護者双方にかかる身体的負担を少な
くできる。
【0064】(3)連結具を取り付ける裁断位置の下端
を、半身の下端部より所定長だけ上方に位置する位置と
し、この連結具の取り付けられていない部分について
は、裁断部の下端からその半身の下端部までを切り開く
ことにしたことにより、後身頃の布地を被介護者の身体
の下から引っ張り出す場合にも連結具を掴まずに行うこ
とができる。このため、連結具に故障が生じ難くでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る被介護者用パジャマの上衣の前面
図である。
【図2】本発明に係る被介護者用パジャマの上衣の背面
図である。
【図3】連結具による係止状態を解除し、後身頃の布地
を開いた状態を示す図である。
【図4】第1の構成例に係るズボンの正面図である。
【図5】第1の構成例に係るズボンの背面図である。
【図6】第2の構成例に係るズボンの正面図である。
【図7】第2の構成例に係るズボンの背面図である。
【図8】第2の構成例に係るズボンの当て布の正面図及
び側面図である。
【図9】第3の構成例に係るズボンの正面図である。
【図10】第3の構成例に係るズボンの背面図である。
【図11】第3の構成例に係るズボンの当て布の正面図
及び側面図である。
【符号の説明】
1,2…前身頃、3…衿、4…袖、5…肩、6…右ワ
キ、7…左ワキ、8…合わせ目、9…ボタン、11…後
身頃、11A…連結具、12…折リ曲げ線、13…ズボ
ン右、13A…筒部、13B…前布部、14…ズボン
左、14A…筒部、14B…前布部、15…合わせ布、
16…合わせ目ホック、17…当て布、18A,18B
…紐、19,20,21,22…ホック、31…チャッ
ク、32…折り曲げ線、33,34,35,36,3
7,38,39,40,43,44…マジックテープ、
41,42…腰紐、51…ゴム帯、52…ゴム帯入れ、
53…係止輪、54…ボタン、55,56…マジックテ
ープ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上衣後身頃の右又は左半身部分を、その
    衿のつけ根から袖の方向に沿って所定長だけ離れた位置
    と、同じ半身の下端部より所定長だけ上方に位置する位
    置とを斜めに結ぶように裁断すると共に、当該裁断部の
    下端からその半身の下端部までを切り開いておくことに
    より、上記裁断部に沿って取り付けたれた連結具によっ
    て上衣後身頃が開閉自在に形成されている、ことを特徴
    とする被介護者用パジャマの上衣。
JP11126057A 1999-05-06 1999-05-06 被介護者用パジャマの上衣 Pending JP2000314016A (ja)

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