JP3062291U - 被介護者用上衣 - Google Patents
被介護者用上衣Info
- Publication number
- JP3062291U JP3062291U JP1999001656U JP165699U JP3062291U JP 3062291 U JP3062291 U JP 3062291U JP 1999001656 U JP1999001656 U JP 1999001656U JP 165699 U JP165699 U JP 165699U JP 3062291 U JP3062291 U JP 3062291U
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- JP
- Japan
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- sleeve
- front body
- upper garment
- hook
- arm
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被介護者がいちいち袖に腕を通す動作をする
ことなく、容易に上衣の着替えを行うことができるよう
にする。 【解決手段】 パジャマの上衣1において、袖5の下辺
7から前身頃3と後身頃4の境界となる脇8にかけ更に
胴部下端までを左右でそれぞれ一連に切り離す。切り離
した前身頃3側と後身頃4側の縁部に、所要長さ寸法と
した面ファスナー9を所要間隔で取り付ける。面ファス
ナー9を離脱させて前身頃3側と後身頃4側とを開き、
腕を袖5から引き抜かずに脱がす。前身頃3側と後身頃
4側を展開させた状態でからだに被せた後、面ファスナ
ー9を接続し、腕を袖5に通さずに着用する。
ことなく、容易に上衣の着替えを行うことができるよう
にする。 【解決手段】 パジャマの上衣1において、袖5の下辺
7から前身頃3と後身頃4の境界となる脇8にかけ更に
胴部下端までを左右でそれぞれ一連に切り離す。切り離
した前身頃3側と後身頃4側の縁部に、所要長さ寸法と
した面ファスナー9を所要間隔で取り付ける。面ファス
ナー9を離脱させて前身頃3側と後身頃4側とを開き、
腕を袖5から引き抜かずに脱がす。前身頃3側と後身頃
4側を展開させた状態でからだに被せた後、面ファスナ
ー9を接続し、腕を袖5に通さずに着用する。
Description
【0001】
本考案は介護を要するお年寄りや傷病者等の被介護者(要介護者)が着用する のに適した被介護者用上衣に関するものである。
【0002】
我が国は、超高齢化社会といってもいい状態になろうとしており、世界でもま れに見る速さで、平均余命は世界一となり、2020年には、4人に1人が65 歳以上の高齢者になると予測されている。それに伴って、特に、高齢者で運動機 能や感覚機能等の身体機能が衰えて来ている者に対する介護もますます深刻な問 題となってきている。
【0003】 一方、寝たきりの傷病者や点滴治療を受けている者も充分な動きができず、介 護が必要とされる場合が多い。
【0004】 このように、高齢者で身体機能が衰えて来ている者とか寝たきりの傷病者等に とっては、着衣を自分の力で脱いだり着たりすることが困難な場合が多いため、 介護者の手を借りて着替えをさせてもらわなければならず、又、点滴治療を受け ている人は、腕に点滴用の針を刺した状態のまま長時間に亘り治療を受けている 場合が多く、点滴治療中は腕を袖から抜いたり、袖に腕を通したりすることがで きないので、上衣の着替えをすることができないのが実情である。
【0005】
ところが、身体機能が衰えたお年寄りや自身のからだを自由に動かすことの困 難な傷病者等にとって、介護者の手を借りても寝たままの姿勢でパジャマ等の着 衣の片袖を脱がしたり、片袖を腕に通したりすることは介護者に大変な労力を強 いると共に被介護者にとっても身体的な負担がかかる。
【0006】 一方、傷病者が長時間の点滴治療を受けている最中は、たとえ、食事をこぼす 等して、パジャマ等の着衣の上衣を着替えねばならないような事態が発生したと しても、上記したように、点滴治療中は腕に針が刺さっていると共にチューブが 繋がっているため、通常は上衣の着替えをすることはできない。
【0007】 そこで、本考案は、寝たきりの人や点滴治療を受けているような傷病者等でも 、いちいち袖から腕を引き抜いたり、袖に腕を通す動作をすることなく袖付きの 上衣の着替えを容易に行うことができるような被介護者用上衣を提供しようとす るものである。
【0008】
本考案は、上記課題を解決するために、袖の下辺先端から前身頃と後身頃との 境界部となる脇にかけ更に胴部の下端までを一連に切り離し、且つ該切り離しに より形成された縁部に、部分止め具を所要間隔で取り付けた構成を有する被介護 者用上衣とする。
【0009】 部分止め具の着脱により、前身頃側と後身頃側との開閉ができるので、着用状 態において、部分止め具を離脱させれば、袖から腕を引き抜く動作をすることな く脱ぐことができる。一方、前身頃側と後身頃側とを展開させた状態でからだに 被せ、部分止め具を接続すれば、袖に腕を通す動作をすることなく着用できる。
【0010】 又、袖の上辺先端から肩口を経て襟の部分までを一連に切り離し、且つ該切り 離しによる縁部に部分止め具を所要間隔で取り付けた構成を付加することにより 、すべての部分止め具を離脱させると、前身頃側と後身頃側とを完全に分離させ ることができるようになるため、前身頃側だけを新しいものに取り替えること等 ができるようになる。
【0011】
以下、図面に基づき本考案の実施の形態を説明する。
【0012】 図1は本考案の実施の一形態を示すもので、一例として、前開き式半袖パジャ マの上衣について示す。すなわち、ボタン2の係脱で開閉させるようにした左右 の前身頃3と、後身頃4と、左右の袖5と、襟6とを有する上衣において、袖5 の下辺7先端(袖口)から前身頃3と後身頃4と境界部となる脇8から胴部下端 までを、左右の袖ごとにそれぞれ一連に切り離し、且つ該切り離しにより形成さ れた縁部に、所要の長さ寸法としたタッチ・クローズ型の面ファスナー9を、脱 着式の部分止め具として所要間隔で取り付け、該面ファスナー9の脱着によって 前身頃3側と後身頃4側とを開閉できるようにした上衣1とする。
【0013】 かかる構成としてある本考案の上衣1は、袖5の下辺7の部分及び脇8、胴部 の部分を止めているすべての面ファスナー9を離脱させると、前身頃3側と後身 頃4側とを、袖5の上辺10から肩口11に至る部分を展開基準位置として上下 方向に展開することができる。
【0014】 したがって、寝たきりの人が着用している場合や点滴治療中の傷病者が着用し ている場合において、上衣の着替えを行う場合は、前側のボタン2を外してから 上述したようにすべての面ファスナー9を離脱させた後、上衣1全体を上方や側 方等へ引き抜くようにすれば、寝たきりの人や点滴治療中の傷病者の腕を袖5か ら引き抜くような動作をとることなく脱がすことができる。一方、新しい上衣1 を着用させる場合は、寝たきりの人や点滴治療中の傷病者のからだを一旦横向き にして、その間に、展開させておいた上衣1の後身頃4側を敷き広げるようにし 、その上にからだを仰向けに戻した後、前身頃3側をからだの上に被せるように して、各面ファスナー9を接続するようにすれば、袖5に腕を通す動作をさせる ことなく着用させることができる。
【0015】 このように、前身頃3側と後身頃4側とを展開できるため、寝たきりの人や点 滴治療中の人に対し身体的な負担を強いることなく容易に着替えを行うことがで き、且つ、介護者の負担をも減らすことができる。
【0016】 次に、図2は本考案の実施の他の形態を示すもので、図1に示したと同様な構 成としてある上衣1において、袖5の上辺10先端から肩口11を経て襟6まで を一連に切り離し、且つ該切り離しによる縁部に、所要の長さ寸法とした面ファ スナー9を所要間隔で取り付けた構成を付加したものである。
【0017】 図2に示した上衣1の場合、袖5の下辺7部から脇8、胴部に位置する面ファ スナー9と、袖5の上辺10部から襟6に至る間の面ファスナー9をすべて離脱 させると、前身頃3側と後身頃4側とを完全に分離させることができるので、た とえば、着替えたばかりで全体的に清潔な状態であるのに拘らず、食事をこぼす 等して前身頃3だけを汚してしまったような状況のときに、前身頃3側だけを新 しいものに取り替える等のことが可能となり、使い勝手が向上する。
【0018】 次いで、図3は本考案の実施の更に他の形態として、図2の実施の形態の変形 例を示すもので、図2に示した上衣1と同様な構成において、袖5の上辺10先 端から肩口11を経て襟6までを一連に切り離すようにすることに代えて、袖5 の上辺10先端から肩口11を経た後、襟刳りに沿って前身頃3の前端までを一 連に切り離して、面ファスナー9にて開閉できるようにしたものである。
【0019】 図3に示す上衣1の場合は、襟6に切り離し部分(継目部分)が表われないの で、図2に示すものよりも見栄えがよくなると共に着心地がよくなるという利点 がある。
【0020】 なお、上記実施の形態では、前開き式半袖パジャマについて示したが、長袖パ ジャマであっても、丸首式パジャマであってもよいこと、又、実施の形態では、 脱着式部分止め具として面ファスナー9を用いた場合を示したが、ホックやスナ ップボタン等であってもよいこと、更に、この部分止め具の取り付け間隔は任意 に選定できること、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を 加え得ることは勿論である。
【0021】
以上述べた如く、本考案の被介護者用上衣によれば、袖の下辺先端から前身頃 と後身頃との境界部となる脇にかけ更に胴部の下端までを一連に切り離し、且つ 該切り離しにより形成された縁部に、部分止め具を所要間隔で取り付けた構成を 有するので、部分止め具の脱着操作により前身頃側と後身頃側とを自由に開閉さ せることができ、したがって、寝たきりの人や点滴治療中で腕に針を刺してチュ ーブが接続されている傷病者等の被介護者が着用することにより、いちいち袖か ら腕を引き抜いたり、袖に腕を通す等の動作をすることなく袖付き上衣の着替え を容易に行うことができ、少ない労力で被介護者の着用上衣を常に清潔なものに 保つことができ、又、袖の上辺先端から肩口を経て襟の部分までを一連に切り離 し、且つ該切り離しによる縁部に部分止め具を所要間隔で取り付けた構成を付加 することにより、前身頃側と後身頃側とを完全に切り離すことができて、より簡 単に着替えができるようになると共に、汚れの状況等、必要に応じて、前身頃側 だけ、あるいは後身頃側だけを取り替えることができるようになる、等の優れた 効果を発揮する。
【図1】本考案の被介護者用上衣の実施の一形態を示す
概略図である。
概略図である。
【図2】本考案の実施の他の形態を示す概略図である。
【図3】本考案の実施の更に他の形態を示す概略図であ
る。
る。
1 上衣 2 ボタン 3 前身頃 4 後身頃 5 袖 6 襟 7 下辺 8 脇 9 面ファスナー(部分止め具) 10 上辺 11 肩口
Claims (2)
- 【請求項1】 袖の下辺先端から前身頃と後身頃との境
界部となる脇にかけ更に胴部の下端までを一連に切り離
し、且つ該切り離しにより形成された縁部に、部分止め
具を所要間隔で取り付けた構成を有することを特徴とす
る被介護者用上衣。 - 【請求項2】 袖の上辺先端から肩口を経て襟の部分ま
でを一連に切り離し、且つ該切り離しによる縁部に部分
止め具を所要間隔で取り付けた請求項1記載の被介護者
用上衣。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999001656U JP3062291U (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 被介護者用上衣 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999001656U JP3062291U (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 被介護者用上衣 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3062291U true JP3062291U (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=43196039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999001656U Expired - Lifetime JP3062291U (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 被介護者用上衣 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3062291U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004332154A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-25 | Keiko Kunishige | 介護用衣類 |
JP5973043B1 (ja) * | 2015-09-16 | 2016-08-17 | 泰成 宮本 | 介護用着衣 |
-
1999
- 1999-03-18 JP JP1999001656U patent/JP3062291U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004332154A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-25 | Keiko Kunishige | 介護用衣類 |
JP5973043B1 (ja) * | 2015-09-16 | 2016-08-17 | 泰成 宮本 | 介護用着衣 |
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