JPS6323728Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、帯状、棒状、リング状を有する商
品への取付けおよび商品からの取外しを容易にす
ると共に追加表示を容易にし、また表示面積を増
大したところの巻き型ラベルに関するものであ
る。

〔従来技術〕

従来、剥離台紙上に、裏面に接着剤が塗布され
たラベル片が重ね合わされてなる各種のラベルが
使用されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来の一般的な構造のラベルに
おいては、接着剤の塗布されているラベル片の裏
面全面を商品に貼着して使用するため、商品によ
つては顧客が商品からラベル片を剥離した際に接
着剤が商品に付着した状態となり、また商品の一
部が剥離することとなり使用に不適であつた。

特に、腕時計、万年筆、アクセサリーなどの商
品においては、帯状、棒状、リング状など小面積
の部分にラベル片を取付けることとなり、ラベル
片自体も小型となり、表示も十分行なえなかつ
た。

〔考案の解決課題〕

そこで、この考案においては、帯状、棒状、リ
ング状を有する商品へ直接接着剤部分が付着する
ことなく取付けることを可能とし、しかもその取
付けおよび商品からの取外しを容易にすると共に
追加表示を容易にし、また表示面積を容易に増大
することを可能としたところの巻き型ラベルを提
供するものである。

〔実施例〕

次に、この考案の実施例を示す図面に基づいて
この考案を説明する。

第１図は、腕時計のバンドなどに巻き付けて表
示を行なう巻き型ラベルＡの説明図であつて、こ
の巻き型ラベルＡは、剥離台紙１上に、裏面に非
乾燥性の接着剤２が塗布されたラベル片３が重ね
合わされてなるもので、ラベル片３は、折り部に
設られたミシン目４を境に巻き部５と所望事項が
印刷表示された表示部６とからなる表片７と、こ
の表片７の左方の巻き部５の形状に対して、一部
が切欠された巻き部５′と上記表示部６とほぼ同
形状の裏打ち部６′とからなる裏片７′とが対称に
連接されてなるものである。

第２図、第３図は、第１図の巻き型ラベルＡの
表片７と裏片７′との配置を変えた巻き型ラベル
Ｂ，Ｃを示すもので、第２図に示す巻き型ラベル
Ｂは、表片７と裏片７′とがミシン目４を境に左
右に配置されてなり、第３図に示す巻き型ラベル
Ｃは、表片７と裏片７′とがミシン目４を境に上
下に配置されてなる。また、第４図に示す巻き型
ラベルＤは、表示部６と裏打ち部６′および互い
の巻き部５，５′が一方に寄せられ、それらがミ
シン目４を境に隣接配置されてなる。

また、この考案の巻き型ラベルにおいては、第
５図の巻き型ラベルＥに示す如く、表片７の巻き
部５と裏片７′の巻き部５′とが互いに一部切欠状
態または互いに一部付加状態となつていてもよ
く、また、第６図の巻き型ラベルＦに示す如く、
裏片７′の巻き部５′の左端部側に楕円型の切込み
による切欠部Ｋを設けて構成してもよい。また、
バンドなどの一部にラベル片を付着させるために
裏片７′に上記切欠部Ｋ以外の切欠部を設けても
よい。

第７図は、上記の巻き型ラベルＡの表片７に、
事務作業に関連して電子計算機にて処理する商品
名、型番、値段、製造番号などを連続して印字で
きるよう構成した連続巻き型ラベルＧを示すもの
で、この巻き型ラベルＧは、ラベル片３を有する
巻き型ラベルA′が切り取りミシン目８を介して
連続してなり、連続剥離台紙１′の左右端部には
印字機械のトラクターピンに係合する移送用の孔
９が等間隔に設けられてなり、ラベル片３の表片
７の表面および必要に応じて裏片７′の表面に商
品名、型番、値段、製造番号などの印字部Ｐが設
けられてなる。

なお、上述におけるラベル片３の周囲の用紙
は、連続印字を行なう際、ラベル片が剥離しない
ようラベル片３と同一平面をなす保護片１１であ
り、ラベル片３と保護片１１の境は、ラベル片３
の形状の複雑さに応じて完全に切り離すか、数個
所の接続点を残して切り離すかして構成されてい
る。

また、上述の連続巻き型ラベルＧは、連続剥離
台紙１′上に、裏面に接着剤２が塗布された連続
ラベル片用紙が重ね合わされた連続用紙から作成
するものでラベル片３の外形、折り部用のミシン
目４および保護片１１の外形を有する刃型にて連
続剥離台紙１′に達しないよう連続ラベル片用紙
に切込みを入れ、次いで保護片１１の周囲の連続
ラベル片用紙を連続状態にて剥離除去して作成し
たものである。

〔作用〕

上述よりなる巻き物型ラベルは、所望事項を表
示部６にあらかじめ印刷表示し、または所望事項
を印字し、その後剥離台紙１からラベル片３を剥
離し、ミシン目４に沿つて表片７と裏片７′の裏
面同志を重ね合わせれば、表片７と裏片７′がミ
シン目４を境にほぼ対称形であり、裏片７の巻き
部５′が表片７の巻き部５に対して一部切欠され
た形状であるので、第８図に示す如く、接着剤２
が表出したラベル３０となる。次いでこの接着一
体となつたラベル３０の巻き部５，５′をバンド
などに巻き付け、表出した接着剤２の部分を他方
の巻き部５に重ね合わせて接着すれば、ラベル３
０の巻き付けが完全に保持されバンドなどに脱落
することなく取付けることができる。

〔効果〕

したがつて、この考案の巻き型ラベルは、剥離
台紙にラベル片が接着されているので、ラベル片
に追加表示を行なう場合、複雑なラベル片形状で
あつても容易に追加表示を行なうことができ、ま
た、取付け部分の形状に制約されることなく表示
面積を増大することができ、しかもラベル片が複
雑な形状であつても、表示面積を増大しても剥離
後のラベル片の裏面の接着剤は裏打ち部により被
覆されるので、取付け物品に余分な接着剤が付着
することなく取り付けられ、また、取り外しが容
易となるなどの特徴を有し、帯状、棒状、リング
状を有する商品の表示用ラベルとして大変便利な
巻き型ラベルである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は、それぞれこの考案に係る
巻き型ラベルの説明図、第７図はこの考案に係る
連続巻き型ラベルの説明図、第８図はこの考案に
係る巻き型ラベルより剥離したラベル片の使用状
態説明図である。 Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ，Ｇは巻き型ラベル、
１は剥離台紙、２は接着剤、３はラベル片、４は
ミシン目、５，５′は巻き部、６は表示部、６′は
裏打ち部、７は表片、７′は裏片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 剥離台紙上に裏面に接着剤が塗布されたラベル
   片が重ね合わされてなり、このラベル片は、中央
   に折り部を有し、この折り部を境に巻き部と表示
   部からなる表片と、この表片とほぼ対称形の裏片
   からなり、この裏片は表片の巻き部の形状に対し
   て一部が切欠されまたは一部が付加された形状の
   巻き部と上記表示部と対応する裏打ち部とからな
   る巻き型ラベル。