JPH0727495Y2 - 仮付けラベル連続体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本案は値札の価格表示面を一時的に覆閉して割引価格を
表示する仮付けラベル連続体に関するものである。

〈従来の技術〉 周知される様に、商品の価格はバーゲン等の特別な販売
条件のもので往々にして変更される。

この価格変更は、例えば棚卸しバーゲンの場合において
は原価格に戻る事がないから、値札の上に割引価格を印
刷した新ラベルを全面的に貼着して使用出来るが、価格
変更が例えば謝恩バーゲン等のように一時的なものであ
つて、バーゲン終了後に原価格に戻される様な場合に
は、割引価格を表示した別途の割引用値札を用意して各
商品毎に取付け、バーゲン終了後の売残り商品からこの
割引用値札を取去るか、又は既存の値札に割引価格を表
示した割引用値札をホッチキス等で仮止めして、バーゲ
ン終了後の売残り商品の値札から割引用値札を取去るか
している。

〈考案が解決しようとする問題点〉 上述したような一時的な価格変更に伴う割引用値札の取
扱いは、取付け作業や取外し作業が煩雑である他、前者
においては１商品に２次の値札が付されているために間
違いが生じやすく、又後者においてはホッチキスの針に
よつて値札に傷がつき、バーゲンの売残り商品である事
が判然と察知されてしまうと云う問題がある。

〈問題点を解決するための手段〉 本案仮付けラベル連続体は、第１図，第２図に示す様
に、非貼着性材料で作られたテープ状の台紙10と、この
台紙10上に順次貼着された多数のラベル20とからなり、
上記ラベル20はその裏面を接着面21に作つてこの接着面
で上記台紙上に仮着されている。

上記テープ状の台紙10は、上記各ラベル毎に区分されて
いて、この対応するラベルが使用される時にその区分さ
れた区分台紙11が対応ラベルに随伴して台紙10から切り
離される。

上記区分台紙11は、上記ラベルの裏面周辺部における所
定箇処を露呈せしめる様、部分的にラベル20と合致しな
い形状に作られており、ラベルはこの露呈部分において
接着面21が現れる。

〈作用〉 本案ラベル連続体はこの様なものであるから、テープ状
台紙10に貼着されたラベル20に予め第３図Ａの如きセー
ルス表示、例えば「売り出し価格」，と割引価格とを印
刷しておき、この印刷ラベル20、即ち対応ラベルを区分
台紙11と共にテープ状台紙10から切り離して、商品に付
されている第３図Ｂに鎖線で示す如き既存の値札30上に
仮付ける。この仮付けラベルはその裏面周辺部が部分的
に接着面21になつているから、値札30の価格表示面31に
接着する事なく、その外周部分にのみ接着して、第３図
Ｃの如く、価格表示面31を覆閉する。

〈実施例〉 第１図は本案ラベル連続体の背面図で、第２図は同正面
図である。

図において10はテープ状の台紙で、非貼着性材料で作ら
れており、20はラベルで、裏面に接着剤を塗付して接着
面21を形成したものであり、この接着面21によつて上記
テープ状の台紙10上に順次且つ剥離可能なる様貼着され
ている。

上記ラベル20には予め仮価格が印刷されており、この仮
価格は、第３図Ａに示す如く、通常は割引価格である。

上記テープ状の台紙10は、各ラベル毎に区分されて多数
の区分台紙11に分割されており、この区分台紙11は例え
ばミシン目12等によつて容易に台紙10から切断される様
に構成されている。上記区分台紙11は、上記ラベル20の
裏面に貼着すると共にラベルの周辺部を部分的に露出さ
せる様に作られており、このために周辺部の形状がラベ
ル20と一致しない様に作られている。

上記台紙10は、第１図，第２図に示す実施例において
は、区分台紙11に舌片111を設けた構成に作られてお
り、この舌片111は先行するラベル、即ち第１図，第２
図において切離されたラベル20aの接着面上辺を一部露
呈せしめる様に成形されている。

この様に、区分台紙11に舌片111を形成する場合には、
ラベル20は第３図Ｃに示す如く、既存の値札30にその上
辺部分を接着して仮付けされるから、予め印刷する「売
り出し価格」等のセールス表示は、下辺部分を値札30か
ら突出する様に長くした突出部分22に表示するのが望ま
しい。

この実施例のラベル連続体における台紙10は、その舌片
111部分を完全に形取り切断しておいて、両側部分のみ
にミシン目を施すのが良好であり、又この舌片111の大
きさ、即ち接着面21の上下方向の幅は、ラベル20の上辺
が値札30の価格表示面31を避けて値札30に貼着され得る
様充分狭く作る事が要望される。本案ラベル連続体は、
第４図に示す如く、台紙10の両側に細い残存帯部13を形
成して、これによりラベル20の両側部に狭い幅で接着面
21が露出する様に構成しても良く、かくすれば値札30
が、第３図に示す如く、上下２段の表示面31,32を有し
ている場合において、各表示面間の空白幅が狭い場合に
便利である。

この様にラベル両側部に接着面21を露呈する型式の仮付
けラベルにあつては、ラベルの横幅Ｗを値札30より長く
して、両側接着面を値札背面に折返して貼着する様にし
ても良い。

〈考案の効果〉 本案ラベル連続体はこの様なものであるから、サービス
表示を予め印刷したラベル20を区分台紙11と共に台紙10
から切離してその周辺部に露呈する接着面21を、値札30
の周辺部に貼着するだけで、ラベル20を値札30に仮付け
する事が出来、従つて仮付け手間を頗る簡単であると共
に、値札30の表示面を損う事なく容易に取除く事が出来
ると云う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案ラベル連続体の背面図、第２図は同正面
図、第３図は本案ラベル連続体から切離したラベルの仮
付けを段階的に示す説明図、第４図は本案ラベル連続体
の他の実施例を示す斜視図である。 図中10は台紙、11は区分台紙、20はラベル、21は接着
面、30は値札を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】非粘着性のテープ状台紙と、裏面を接着面
   に形成してこの接着面により上記テープ状台紙上に順次
   仮貼着されると共に表面にはセールス表示を予め印刷さ
   れた多数のラベルとからなり、上記テープ状台紙は、上
   記各ラベル毎に区分され、この区分部分が対応するラベ
   ルと一体の儘切り離されて区分台紙となる様に作られ、
   上記区分台紙は、対応ラベルの接着面をその周辺部の一
   部を露呈せしめて覆閉する様に構成され、更に上記各区
   分台紙は対応ラベルがその露呈接着面で値札に仮付けさ
   れた時にラベルと値札間に介在する様に夫々対応ラベル
   に接着されている事を特徴とする仮付けラベル連続体。