JP3074557U - 数字形成カード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の価格又は商品の大きさ等を数字で表示
するに際し、価格表又は表示カードに全ての数字が瞬時
に形成できる数字形成カードを提供すること。 【解決手段】 数字形成カード１は剥離紙の表面に剥離
剤を塗布すると共に表層紙の裏面に感圧性接着剤を塗布
し、該剥離紙の剥離剤塗布面と前記表層紙の接着剤塗布
面を剥離可能に接着したものである。表層紙１１に数字
形成部４を１個又は複数個設ける。数字形成部４は数字
の「８」に似せたものであり、横方向に平行して３本の
第１、第２、第３の紙片と、該紙片の両端部に接して左
側に第４、第５の紙片を、右側に第６、第７の紙片を設
ける。表層紙の表面と剥離紙の剥離剤塗布面を異なる色
彩とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、商品の価格又は商品の大きさ等を数字で表示するに適する数字形成 カードに関している。

【０００２】

【従来の技術】

商品販売のために、商品に価格シールを貼付したり又は価格表を掲示すること は日常的に行われているが、商品の種類によっては商品の大きさなどを表示して いる。

【０００３】 例えば、商品が電気冷蔵庫である場合、商品価格を表示すると共に、冷蔵庫の 大きさを表示するために冷蔵室と冷凍室の庫内広さを表示して商品を宣伝し、又 は消費電力量により年間に支払う電気代の目安を表示して他社製品と比較するデ ータを購買者に提供するなどの策がとられている。

【０００４】 又、デパート、スーパーマーケット等では、商品自体に価格シールを貼付する だけでなく、遠くから当該商品の価格が目立つような価格表を使用している。

【０００５】 従来から裏面に感圧性接着剤を塗布した「０」から「９」までの数字シールを 用意しておき、必要な数字を貼り合わせて価格表などを作成することが行われて いる。しかし、この方法では、数字の大きさごとに０から９の数字群を多数用意 しておかなければならないという不具合があること、又、数字の中には多く用い られるものがあるので、どうしても使用されない数字が残ってしまい、残った数 字はやがて廃棄されてしまい無駄が生じるといった問題がある。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、商品の価格又は商品の大きさ等を数字で表示するに際し、価格表又 は表示カードに全ての数字が瞬時に形成できる数字形成部を設けることにより、 従来公知の数字シールを不要にした数字形成カードを提供することを課題として いる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

解決手段は、剥離紙の表面に剥離剤を塗布すると共に表層紙の裏面に感圧性接 着剤を塗布し、該剥離紙の剥離剤塗布面と前記表層紙の接着剤塗布面を剥離可能 に接着し、前記表層紙に数字形成部を１個又は複数個設け、該数字形成部は数字 の「８」に似せたものであって、横方向に平行して３本の第１、第２、第３の紙 片と、該紙片の両端部に接して左側に第４、第５の紙片を、右側に第６、第７の 紙片をそれぞれ独立して切り取れるように剥離剤に達する切り目を設け、前記表 層紙の表面と前記剥離紙の剥離剤塗布面を異なる色彩としたことを特徴とするも のである。 又、上記手段において、剥離紙には、数字形成部と一致しない位置に該剥離紙 の全幅に至たりかつ接着剤に達する剥離紙切り目を設けたことを特徴とする。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の数字形成カード示し、図２はカードの断面を示し、図３は数字 形成部を示し、図４はカード裏面を示している。

【０００９】 図１において、数字形成カード１は商品の価格表又は商品の大きさを表示する ものであって、実施例では冷蔵庫の庫内広さを表示するカードである。２は冷蔵 室の庫内広さを示す第１の数字表示欄、３は冷凍室の庫内広さを示す第２の数字 表示欄である。

【００１０】 図２において、数字形成カード１は、剥離紙１０に表層紙１１を剥離可能に接 着したものであり、剥離紙１０の表面に剥離剤１２を塗布すると共に表層紙１１ の裏面に感圧性接着剤１４を塗布し、剥離紙１０の剥離剤塗布面と表層紙１１の 接着剤塗布面を剥離可能に接着した所謂タック紙と称するものである。実施例に おいて、剥離剤１２はシリコンであり、表層紙１１はプラスチックフィルム、ア ート紙、ミラーコート紙などである。

【００１１】 又、第１及び第２の数字表示欄２，３には、表層紙１１に数字形成部４を設け る。該数字形成部４は数字の「８」に似た形状をしており、図３に示すように、 横方向に平行して第１の紙片５ａ、第２の紙片５ｂ、第３の紙片５ｃをいずれも 独立して切り取れるように剥離剤１２に達する切り目６を入れて形成し、又、該 紙片５ａ，５ｂ，５ｃの左端部に接する第４の紙片７ａ、第５の紙片７ｂを、右 端部に接する第６の紙片８ａ、第７の紙片８ｂを上記と同様に独立して切り取れ るように剥離剤１２に達する切り目６を入れて形成したものである。

【００１２】 ここで重要なことは、各々の紙片５ａ，５ｂ，５ｃ，７ａ，７ｂ，８ａ，８ｂ の各境界部分をできるだけ接近させることであり、こうすることにより、表示さ れる数字が形のよいものとなる。

【００１３】 又、数字形成カード１は価格を表示したり又大きさを表示したりするものであ るから、数字形成部４は３ないし５個を連続して設けることにより、３桁から５ 桁の数字が表示できるようにしている。なお、連続して設けた数字形成部４のう ち右端に設けた数字形成部４に隣接して「円」又は「Ｌ／リットル」などの文字 を表示する。ただし、表示する数字によっては１桁で表示する場合もあるので、 この場合は数字形成部４は１個である。

【００１４】 さらに又、数字形成カード１は表面となる表層紙１１に色彩を伴う印刷を行う が、剥離紙１０の剥離剤塗布面は表層紙１１の表面と異なる色彩とする。

【００１５】 この他、図４に示すように剥離紙１０には、数字形成部４と一致しない位置、 例えばカードを裏面からみた上方位置に、該剥離紙１０の全幅に至たりかつ接着 剤１４に達する１本又は２本の剥離紙切り目１５を設けて第１の帯片１０ａ、第 ２の帯片１０ｂを形成し、また下方位置にも２本の剥離紙切り目１５を設けて第 ３の帯片１０ｃ、第４の帯片１０ｄを形成している。なお、帯片の形成は上方部 のみでもよく、あるいは周囲全部に形成してもよい。

【００１６】 本考案は上記の構成であって、数字形成部４に「０」を表示するときは、図３ Ａに示すように、横方向に設けた紙片のうち中央部に位置する第２の紙片５ｂを 残し他の全ての紙片５ａ，５ｃ，７ａ，７ｂ，８ａ，８ｂを取り除く。すなわち 表層紙１１の表面と剥離紙１０の剥離剤塗布面は互いに異る色彩とされているの で、数字形成部４における５ａ，５ｃ，７ａ，７ｂ，８ａ，８ｂの各紙片を取り 除いた部分は剥離紙１０の地色が現れて表層紙１１と明確に区別された色彩によ って「０」が表示される。

【００１７】 又、図３Ｂに示すように、数字形成部４は、８ａ，８ｂの各紙片を取り除くと 「１」となり、さらに、５ａ，８ａ，５ｂ，７ｂ，５ｃの各紙片を取り除くと「 ２」となる。以下、いずれかの紙片を取り除くことによって「３」から「９」の 数字が表示できる。

【００１８】 実施例において、数字形成カード１の大きさは任意であり、商品又はカードの 用途によって大きさは決められる。又、数字形成カード１を商品又は壁面に貼付 する場合は、剥離紙１０に設けた剥離紙切り目１５から当該剥離紙１０の端部側 に形成した第１の帯片１０ａ又は第２の帯片１０ｂあるいは第１及び第２の帯片 １０ａ，１０ｂの双方を取り除き、あるいは又、第１の帯片１０ａと第３の帯片 １０ｃを取り除いた後、表層紙１１の裏面に塗布された感圧性接着材１４を利用 して適宜なところへ貼付する。

【００１９】 上記のようにして数字形成カード１に所望する数字が瞬時に形成することがで きるので、当該カードを価格表として使用する場合に価格が異なる商品であって も同じカードを包装箱に挿入することができ、販売店が商品ごとに価格を表示で きて好都合である。又、商品の大きさを表示するカードの場合も、商品の大きさ が異なる商品であっても同じ形式の表示カードで足りるので商品ごとに作成する 手数を省略できることになる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案の数字形成カードは、商品の価格又は商品の大きさを数字で表示するに 際し、用具を使用したりコピーをしたりせずに瞬時にかつ簡単に数字を形成して 表示できることの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の数字形成カードを示す正面図。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図。

【図３】カードの数字形成部を示す正面図。

【図４】数字形成カードの背面図。

【符号の説明】

１ 数字形成カード ２ 第１の数字表示欄 ３ 第２の数字表示欄 ４ 数字形成部 ５ａ 第１の紙片 ５ｂ 第２の紙片 ５ｃ 第３の紙片 ６ 切り目 ７ａ 第４の紙片 ７ｂ 第５の紙片 ８ａ 第６の紙片 ８ｂ 第７の紙片 １０ 剥離紙 １０ａ 第１の帯片 １０ｂ 第２の帯片 １０ｃ 第３の帯片 １０ｄ 第４の帯片 １１ 表層紙 １２ 剥離剤 １４ 感圧性接着剤 １５ 剥離紙切り目

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 剥離紙（１０）の表面に剥離剤（１２）
   を塗布すると共に表層紙（１１）の裏面に感圧性接着剤
   （１４）を塗布し、該剥離紙（１０）の剥離剤塗布面と
   前記表層紙（１１）の接着剤塗布面を剥離可能に接着
   し、前記表層紙（１１）に数字形成部（４）を１個又は
   複数個設け、該数字形成部（４）は数字の「８」に似せ
   たものであって、横方向に平行して第１、第２、第３の
   紙片（５ａ，５ｂ，５ｃ）と、該紙片（５ａ，５ｂ，５
   ｃ）の左両端部に接する第４、第５の紙片（７ａ，７
   ｂ）を、右端部に接する第６、第７の紙片（８ａ，８
   ｂ）をそれぞれ独立して切り取れるように剥離剤（１
   ２）に達する切り目（６）を設けて形成し、前記表層紙
   （１１）の表面と前記剥離紙（１０）の剥離剤塗布面を
   異なる色彩としたことを特徴とする数字形成カード。
2. 【請求項２】 剥離紙（１０）には、数字形成部（４）
   と一致しない位置に該剥離紙（１０）の全幅に至たりか
   つ接着剤（１４）に達する剥離紙切り目（１５）を設け
   たことを特徴とする請求項１に記載の数字形成カード。