JP3073917U - 値札等の広告宣伝用シール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】作製や使用が簡単であり、しかも使用に際して
は立体化されて小さな貼付スペースで大きな視覚的アピ
ール効果を発揮することのできる新規なシールを提供す
る。 【構成】台紙１の易剥離加工表面に一または複数の細長
いシート２が、その裏面に設けた粘着層３を介して剥離
可能に接着されている。各細長いシートは長手方向中央
において幅方向に延長する折り目４で対称に構成されて
おり、各半片の端部近くの適所には幅方向に延長する折
り目５，５が形成され、該端部近くの折り目よりも中央
寄りの部分の表面には商品価格等の任意の絵文字の印刷
層６が設けられている。台紙には各細長いシートの各半
片の端部近くの折り目に略整列した位置に切り込み線
７，７が設けられている。各細長いシートを折り目５で
外方に略直角に折り曲げて略面一に展開した状態にし
て、その裏面の粘着層を介して商品に直接または間接に
貼付する。中央よりの部分は立った状態となり、絵文字
印刷層が立体的に表示される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はスーパーマーケットや商店等において、食品等の商品に直接または 間接に貼付して該商品の価格やその他任意の絵文字を消費者に知らせるために用 いられるシート、すなわち値札等に用いられる広告宣伝用シールに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種のシールとして、従来より、易剥離加工が施された台紙表面に、裏面に 粘着層が設けられると共に表面に商品価格等の絵文字が印刷または表示されたシ ートを剥離可能に接着一体化したものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような構成のシールは平面的であり、商品やその包装容器等に貼付するた めには大きなスペースを要するだけでなく、消費者に対する視覚的アピール効果 が乏しいものであった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、作製や使用が簡単であり、しかも使用に際しては立体化されて小 さな貼付スペースで大きな視覚的アピール効果を発揮することのできる新規なシ ールを提供することを目的としている。

【０００５】 この目的を達成するため、請求項１にかかる考案は、細長いシートを長手方向 中央で二つ折りにし、二つ折りにされた一対の半片の少なくとも一方の表面上方 部には商品価格等の任意の絵文字が印刷または表示され、各半片の下方部は外方 に略直角に折り曲げ可能であると共にそれらの裏面には粘着層が設けられており 、各半片の下方部を外方に略直角に折り曲げてこれら下方部を略面一に展開した 状態でその裏面の粘着層を介して商品に直接または間接に貼付することにより前 記上方部を立てて立体的に用いられることを特徴とする、値札等の広告宣伝用シ ールである。

【０００６】 請求項２にかかる考案は、請求項１の広告宣伝用シールにおいて、前記各半片 の下方部が台紙の易剥離加工面に剥離可能に接着された状態で提供されることを 特徴としている。

【０００７】 請求項３にかかる考案は、請求項１の広告宣伝用シールにおいて、前記各半片 において上方部と下方部との境界に、該下方部の折り曲げを容易にするための折 り目加工が施されていることを特徴としている。

【０００８】 請求項４にかかる考案は、表面に易剥離加工が施された台紙と、この台紙の易 剥離加工表面に剥離可能に接着される粘着層が裏面の略全般に亘って設けられた 一または複数の細長いシートとからなり、各細長いシートは長手方向中央におい て幅方向に延長する折り目で対称に構成されており、各半片の端部近くの適所に は幅方向に延長する折り目が形成され、該端部近くの折り目よりも中央寄りの部 分の表面には商品価格等の任意の絵文字が印刷または表示されており、一方、台 紙には各細長いシートの各半片の端部近くの折り目に略整列した位置に切り込み 線が設けられており、使用に際しては、切り込み線に沿って台紙の中央部を剥ぎ 取り、各細長いシートの中央の折り目に沿って二つ折りして各細長いシートの絵 文字が印刷または表示された中央寄りの部分を裏面の粘着層を介して互いに接着 させ、該台紙の残された両側部から引き剥がした細長いシートをその端部近くの 折り目に沿って外方に略直角に折り曲げて略面一に展開した状態にして、その裏 面の粘着層を介して商品に直接または間接に貼付することにより、互いに接着さ せた絵文字が印刷または表示された中央寄りの部分を立てて立体的に用いること を特徴とする、値札等に用いられる広告宣伝用シールである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

この考案の一実施形態としての広告宣伝用シールについて貼付図面を参照して 説明すると、符号１は表面に易剥離加工が施された方形状の台紙であり、その易 剥離加工面上には複数枚（図示実施形態では５枚）の細長いシート２が、それら の裏面に設けられた粘着層３を介して剥離可能に接着されている。シート２は互 いの間に若干の隙間をあけた状態で台紙１上に並べられており、これら並べられ たシート２，２・・・の全体寸法よりも台紙１の寸法が若干大きく形成され、台 紙１の四周部には若干の余白が残されている。

【００１０】 各シート２は長手方向中央の幅方向に延長する折り目４で対称に構成されてい る。中央の折り目４で区切られた一対の半片は、各々その端部近くの適所におい て幅方向に延長する折り目５が形成されている。各半片において、この折り目５ は上方部分（折り目４と５の間の部分）と下方部分（折り目５から端部の間の部 分）との間の境界線となり、上方部分の表面には商品価格等の任意の絵文字が印 刷または表示されている。図示実施形態では、この上方部分の表面に「広告の品 」の文字が白抜きされた矢印図形が赤色等の目立つ色のインキで印刷された印刷 層６，６が形成されている。折り目４，５を形成するための折り目加工は従来公 知の任意手法で行うことができ、たとえばシート１の表面側よりエンボス加工す ることによって折り目４，５を同時に形成することができる。

【００１１】 台紙１には２本の切り込み線７，７が設けられており、これら切り込み線によ って中央部１ａと両側部１ｂ，１ｃの３つの部分に分割されている。切り込み線 ７，７は、各シート２における半片端部近くの折り目５，５に略整列した位置に 設けられている。好ましくは切り込み線７，７は折り目５，５よりも若干外側（ 端部寄り）に該折り目と平行に設けられる。

【００１２】 上記のように構成された広告宣伝用シールの用法について説明する。まず、図 ２に示すように、台紙１の切り込み線７，７に挟まれた中央部１ａを剥ぎ取る。 これにより、図２の矢印後の状態図に示されるように、各シート２はその両端の 下方部分のみが、それらの部分の裏面の粘着層３を介して、台紙１の残された両 側部１ｂ，１ｃ上に接着された状態となり、各シート２において印刷層６，６を 有する上方部分（中央部分）は裏面の粘着層３が露出している。

【００１３】 次に、図３に示すように、各シート２を中央の折り目４で二つ折りにして、各 半片において印刷層６，６を有する上方部分（中央部分）同士をそれらの裏面に おいて露出している粘着層３を介して接着させる。このとき台紙の両側部１ｂ， １ｃは残っているので、各シート２の両端部同士は接着されない。

【００１４】 次いで、この二つ折りにされた状態（図３）から、図４に示すように、台紙両 端部１ｂ，１ｃを外側に起こすようにして、各シート２を端部近くの折り目５， ５で外方に略直角に折り曲げる。なお、図４では各シート２の各半片の上方部分 （中央部分）同士が離れているように示されているが、実際にはほとんどの場合 、上記二つ折りにしたときにこれら上方部分同士は互いに接着された状態になっ ている。この状態（図４）から必要に応じてシート２を一枚ずつ引き剥がして使 用する。各シート２は両端部で台紙両側部１ｂ，１ｃに接着されているが、図４ に示すような状態においては、シートを引き剥がそうとする上向きの力が、シー ト両端部と台紙両側部との接着面に対して略直交方向に働くため、軽微な力で簡 単に引き剥がすことができる。

【００１５】 このようにして引き剥がされたシート２’は、両端部が略面一に展開され、互 いに接着された上方部がそれら両端部から略垂直に立ち上がった状態となり、略 逆Ｔ形断面を有する立体構造物となっている。したがって、略面一に展開された 両端部をその裏面の粘着層を介して商品に直接、あるいは商品の包装容器等に間 接的に貼付することにより、互いに接着された上方部の表面に設けられた絵文字 の印刷層６，６が立体的に表示されるものである。

【００１６】

【考案の効果】

以上に説明したように、この考案によれば、平面的なシートとして容易に作成 され保管にも便利でありながら、使用時には商品価格その他の絵文字を立体的に 表示して効果的にアピールすることができ、しかも大きな貼着スペースを必要と としない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施形態による広告宣伝用シール
を示す断面図である。

【図２】このシールをその用法と共に示す説明図であ
る。

【図３】図２に続くシールの用法を示す説明図である。

【図４】３に続くシールの用法を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 台紙 １ａ 台紙中央部 １ｂ，１ｃ 台紙両
側部 ２ 細長いシール ３ 粘着層 ４ シール中央の折り目 ５ シール端部近くの折り目 ６ 印刷層 ７ 台紙の切り込み線

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】細長いシートを長手方向中央で二つ折りに
   し、二つ折りにされた一対の半片の少なくとも一方の表
   面上方部には商品価格等の任意の絵文字が印刷または表
   示され、各半片の下方部は外方に略直角に折り曲げ可能
   であると共にそれらの裏面には粘着層が設けられてお
   り、各半片の下方部を外方に略直角に折り曲げてこれら
   下方部を略面一に展開した状態でその裏面の粘着層を介
   して商品に直接または間接に貼付することにより前記上
   方部を立てて立体的に用いられることを特徴とする、値
   札等の広告宣伝用シール。
2. 【請求項２】前記各半片の下方部が台紙の易剥離加工面
   に剥離可能に接着された状態で提供されることを特徴と
   する、請求項１の広告宣伝用シール。
3. 【請求項３】前記各半片において上方部と下方部との境
   界に、該下方部の折り曲げを容易にするための折り目加
   工が施されていることを特徴とする請求項１の広告宣伝
   用シール。
4. 【請求項４】表面に易剥離加工が施された台紙と、この
   台紙の易剥離加工表面に剥離可能に接着される粘着層が
   裏面の略全般に亘って設けられた一または複数の細長い
   シートとからなり、各細長いシートは長手方向中央にお
   いて幅方向に延長する折り目で対称に構成されており、
   各半片の端部近くの適所には幅方向に延長する折り目が
   形成され、該端部近くの折り目よりも中央寄りの部分の
   表面には商品価格等の任意の絵文字が印刷または表示さ
   れており、一方、台紙には各細長いシートの各半片の端
   部近くの折り目に略整列した位置に切り込み線が設けら
   れており、使用に際しては、切り込み線に沿って台紙の
   中央部を剥ぎ取り、各細長いシートの中央の折り目に沿
   って二つ折りして各細長いシートの絵文字が印刷または
   表示された中央寄りの部分を裏面の粘着層を介して互い
   に接着させ、該台紙の残された両側部から引き剥がした
   細長いシートをその端部近くの折り目に沿って外方に略
   直角に折り曲げて略面一に展開した状態にして、その裏
   面の粘着層を介して商品に直接または間接に貼付するこ
   とにより、互いに接着させた絵文字が印刷または表示さ
   れた中央寄りの部分を立てて立体的に用いることを特徴
   とする、値札等に用いられる広告宣伝用シール。