JPS63233784A - 新規l−乳酸脱水素酵素及びその製造方法 - Google Patents

新規l−乳酸脱水素酵素及びその製造方法

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JPS63233784A
JPS63233784A JP62067366A JP6736687A JPS63233784A JP S63233784 A JPS63233784 A JP S63233784A JP 62067366 A JP62067366 A JP 62067366A JP 6736687 A JP6736687 A JP 6736687A JP S63233784 A JPS63233784 A JP S63233784A
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JP
Japan
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acid
lactic acid
enzyme
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JP62067366A
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Takahisa Ota
太田 隆久
Sou Iwata
想 岩田
Hiroshi Sakai
酒井 坦
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YOTSUBA NYUGYO KK
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YOTSUBA NYUGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野J この発明は腸内細菌で、乳酸菌として醗酵工業などで大
量に使用されるビフィドバクテリウムの乳酸脱水酵素及
びその製造方法に関するものである。
〔発明の目的〕
そもそもビフィドバクテリウムは以前はラクトバチルス
の一種であると考えられていた。
しかし西暦1924年にOr Q a −Tangen
により、ビフィドバクテリウムという名称が提唱されて
から、そ力菌体の形体的な側面や、代謝径路の研究によ
り西11111960年代後半にはラクトバチルスとは
異なる種であることが確認され。
現在ではコリネ型細菌の仲間で放線菌に種であるとされ
ている。ビフィドバクテリウムの第1に興味深い点は、
このように変わった種であり、かつ腸内細菌で、乳酸菌
として醗酵工業などで大量に使用されているにもかかわ
らす、その生化学的研究がほとんど行なわれていないと
いう点である。これまで知られている細菌の研究は微生
物全体から見るとほんの一部でありかつ特定の種に偏っ
ている9より広い視野から、生命現象を理解するために
は、もつとさまざまな種の生物を調べる必要があり、そ
のような観点からも、他の細菌と異なっており、かつ培
養法も確立しており。
また菌の性質もよく知られているビフィドバクテリウム
は研究するのにふされしい材料である。L−乳酸脱水素
酵素(LpH)は乳酸菌である本菌のL−乳酸生成に必
須の酵素であるが、アフィニティーカラムに付かないこ
と5分子量が160,000と非常に大きいことなど、
こオtまで知られているLDHとは大きく異なった特徴
を示す結果も得られている。またビフィドバクテリウム
の独自の代謝径路(第1図参照)のため、きわめてva
量のFOPによって活性さ九るということもわがった。
さ1らに今後、 [lNA側から全配列が決定されれば
、 5ite directed mutagenes
isの方法を用いて、耐熱性の獲得などを試みるという
目的や、X線による結晶構造解析を行ない、立体構造を
決定するなどの発屡のためにも、この酵素を精製し、性
質や構造を明らかにすることは重要である。
【発明の構成」 この発明は、第1にビフィドバクテリウム属の菌体から
取り出され下記の性質を有する新規L−乳酸脱水素酵素
に関する。
(13作用 ピルビン酸を還元しL(+)乳酸を生成する。この際に
ピルビン酸と等モルの還元型ニコチンアミド・アテ°ニ
ン・ジヌクレオチド(NADI()を酸化し1等モルの
酸化型二りチンアミト・アテニン・ジヌクレオチド(N
AD )を生成する。またこの逆反応も触接し、L(+
)乳酸とNAD+からピルビン酸とNADI(を生成す
る。
本酵素の活性は次の如く行なう。
II!1Mのピルビン酸ナトリウム0.2mMのNAD
)lを基質として含み、さらにln+Hのフルクトース
1.6−二リン酸(FBP)を活性化剤として含む50
+sMモルホリノエタンスルホン酸(MES)緩衝液(
p)16.0)の活性測定溶液を調製し、光路長1ci
aのキュベツト内でLD)l溶液と瞬時混合し。
セル室を30℃に保った自記分光光度計でNADHに由
来する340nmの吸光度の減少を追う。
1μ+++oleのNADHの酸化により吸光度単位が
6.22減少する。二九は同時にlμ5oleのピルビ
ン酸の乳酸への還元に相当している。これにより反応し
た基質の量を知ることができる。
活性の単位は1分間に1μ5oleのピルビン酸を還元
する活性をもって1単位と定義する。
この、m定法のもとで、ピルビン酸の還元反応の際の基
質ピルビン酸に対するKmは、10011MのFBP存
在下で約500μHであった。
(2)至適pH 50n+M MES緩衛液(pH4〜6.5)、 50
n+Mモルホリノプロパンスルホン酸(MOPS l 
!l lfJ液(pH6,5〜7.5)50mM トリ
ス緩衝液(pH7,5〜9.0)中での活性を30℃に
て測定した。結果は第2図に示す通りで、pH6からp
H6,5に至適pHを有する。
(3)作用適温の範囲 各温度に維持した[11!!反応液に本酵素を加えて活
性を測定した結果、約65℃にて最大の活性を示した。
(4)温度による失活の条件 100+sM MOPS緩衝液(pH7,5)に溶解し
た本酵素褌品を所定の温度に放置後、急冷して残存活性
を30℃にて測定した。本酵素は65℃30分で約80
%の活性を有し、75℃30分で約10%の残存活性を
示すが、FBP存在下では80℃、30分でも約30%
の活性が残っていた。(第3図参照)。
(5)分子量 フェリチン5カタラーゼ、牛血清アルブミン、キモトリ
プシノーゲン、チトクロームを内部標準としてセファデ
クスG −200によるゲルS濾過を行なった結果、分
子量約16万であることが判明した(第4図参照)。
(6)阻害及び活性化 本酵素はきわめて微量のFBPにより活性化される。本
酵素はまたオキザム酸によってピルビン酸に対して競争
的に阻害さ九、その阻害定数(Ki)は30°C,p)
16.0において1.4X10−5阿であった。(第1
表参照)。
この発明は第2に、ト述の(1)〜(6)の性質を有す
る新規L−乳酸脱水素酵素を製造する方法に関する。
ビフィドバクテリウムのL−乳酸脱水素酵素はビフィド
バクテリウム属に属する細菌を培養し、その菌体からL
−乳酸脱水素酵素を取得することを特徴とする方法によ
τて製造することができる。
この発明において使用する細菌はビフィドバクテリウム
属に属するすべての菌株、突然変異株、変種を含む。ビ
フィドバクテリウム属の細菌は乳酸菌であり、すべてL
−乳酸脱水素酵素を含有する。以下に実施例としてビフ
ィドバクテリウム・ロングムaM101−2株(日本ビ
フィズス菌センター)について述べるが、この発明が、
この実施例のみに限定されるものでないことはいうまで
もない。
菌の培養及び保存 (1) −80℃で保存しである菌株からCAM培地に
植えつぎ37℃で培養する。
(2) 再度CAM培地で37℃で増菌培養させる。
(3337℃、35時間で本培養を行なう。
(4)得られた菌体は、 3000回転、30分間の遠
心分離により、沈殿させる。
(5)菌体を8.5%NaCQに再懸濁させ、再び30
00回転、30分間の遠心分離により沈殿させる。
(6)菌体を0.05Mリン酸緩衛液に再懸濁し。
凍結させた後に真空凍結乾燥を行なう。
製造方法 ビフィドバクテリウム・ロンクムaMlol −2の凍
結乾燥菌体を重量の8倍の50+mM hリス塩酸緩衝
液pH7,5(0,1mM PMSFloppm DM
ase。
5%シュークロースを含む)に懸濁し、 Bran−s
onic 5onifierを30秒づつ10回程度か
け、活性を確認しながら超音波破砕し、これをts、o
oo回転で20分間遠心分離し、上清をとり酵素抽出液
とした。この酵素抽出液を50dトリス塩酸緩衝液(5
%シュークロースを含む)pH7,,5に対して透析し
た後に、DEAE −Ce1lu −1ose DE 
 32によりイオン交換クロマトクラフィーを行なった
。透析したサンプルはあらかじめ50mM トリス塩酸
a断液(5%シュークロースを含む) pH7,5で平
衡化したカラムに添加して吸着させ、溶出蛋白濃度が十
分低下するまで、平衡化緩衝液と同一のもので洗浄して
から+ OMから0.4MまでのKCQの直線濃度勾配
で溶出を行なった。ここで活性が認められた酵素画分を
集めた。次にBlue 5epharoseCL −6
Bによりクロマトグラフィを行なった。。
あらかじめ50mM トリス塩酸Il衝液(5%シュー
クロース50μM FBPを含む)pH1,5で平衡化
したBlue 5epharose CL−6Bのカラ
ムに酵素溶油を添加して吸着させ、これをまず平衡化緩
衝液で洗浄し1次にこれを新しいカラムに吸着させて洗
浄し、l0mM NAD、 0.4MK(R、LMPy
rvate−5%シュークロース50/JMFBPを含
むトリス塩酸緩衛液pH7,5で溶出させた。
次にこの溶出故に硫酸アンモニウムを80%飽和となる
ように加えて4℃で30分間放置した後に10.000
回転20分の遠心分離により沈殿させ、上清を捨て、沈
殿物を50mM hリス塩酸緩衝液(5%シュークロー
ス、50μM FBPO,IMKCDを含む) pH7
,5に溶解させた。
次にこの80%飽和硫安酵素溶液をSephadexG
−200によりゲル;濾過を行なった。酵素溶液は沈殿
物を溶解したalljr液で平衡化したカラムに乗せた
後に溶出を行ない、活性を有した両分を回収した。
Sephadex G  200で精製度を■めた酵素
溶油は更に口EAE−sephadex A−50イオ
ン交換クロマトグラフイでm製した1、酵素溶液は50
1トリス塩酸緩wII液(5%シュークロース0、 I
MKCQを含むl pH7,5で平衝化しだカラムに添
加し吸着させ、0.1M〜0.5MにCQの直線濃度勾
配を用いて溶出を行ない、酵素活性を有した両分を集め
た。精製の最終段階は、ポリアクリルアミドゲル電気泳
動で行なった。常法で泳動したゲルから活性染色法を用
いて酵素蛋白質のバンドを確認し、カッターにより切り
出し、 ’ l +m角程度に切り刻み、50IIIM
トリ  7ス塩N11!I衝液(5%シュークロース5
0μΩFBPを含む)中で攪はんし、t¥g出させて酵
素を回収する方法である。5 以−ヒ示した酵素の製造過程を第2表に示す。
丁ojal     Total    5pecif
ic   RecoveryPurifi2、DEAE
−cellulose 387  191  2.03
  70.6 4.231:hromat、ograp
hy 3、Bluesepharose  340   N、
ON、D   62.ON、DChromaF+ogr
aphy 4.SephadexG−200960,’!62  
99.8  17.5207.!115、DEAE−s
ephadex  56 0.0B6  651  1
0.2 1356+:hro+natoHraphy 6、Elut、ion from   13.3 ca
、0.02  ca、800  2.43 ca、17
00polyacrylamide gel新規L−乳
酸脱水素酵素はこの製造方法で粗酵素液と比較して比活
性において約L700倍に精製され、収率は約2.5%
であった。。
【図面の簡単な説明】
第1図はビフィドバクテリウムの代謝径路を示す図、第
2図はピルビン酸の濃度によるpH依存性の変化を示す
グラフ、第3図はこの発明の酵素の熱による失活の温度
1時間による変化を示すグラフで、第4(図はゲルs濾
過による分子量測定を示すグラフである。 特許出願人   よつ葉乳業株式会社 第2図 pt−t

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ビフィドバクテリウム属の菌体から取り出され、下
    記の性質を有する新規L−乳酸脱水素酵素 (1)作用:ピルビン酸からL−乳酸を生成し、また、
    逆にL−乳酸からはピルビン酸を生 成する。 (2)至適pH:pH5からpH8の範囲で活性を有し
    、pH6からpH6.5を至適とする。 (3)至適温度:約65℃で最大の活性を有する。 (4)熱安定性:65℃30分で約80%の活性を残存
    し、75℃30分で約10%の活性を残存する。 フルクトース1,6−二リン酸(FBP)の存在下では
    80℃、30分で約30%の活性を残存する。 (5)分子量:約160,000(セファデクスG20
    0ゲルろ過による) (6)阻害剤:オキザム酸により阻害される。 (7)活性化剤:フルクトース1,6−二リン酸により
    活性化される。 2、ビフィドバクテリウム属に属する菌株を培養し、そ
    の菌体を超音波処理で破砕抽出し、その後、酵素を得る
    一般的な方法である、 DEAE−Cellulose、Bluesephar
    ose、SephadexG−200、DEAE−Se
    phadexなどのクロマトグラフィ、ディスク電気泳
    動により下記の性質すなわち、 (1)作用:ピルビン酸からL−乳酸を生成し、また、
    逆にL−乳酸からはピルビン酸を生 成する。 (2)至適pH:pH5からpH8の範囲で活性を有し
    、pH6からpH6.5を至適とする。 (3)至適温度:約65℃で最大の活性を有する。 (4)熱安定性:65℃30分で約80%の活性を残存
    し、75℃30分で約10%の活性を残存する。 フルクトース1,6−二リン酸(FBP)の存在下では
    80℃、30分で約30%の活性を残存する。 (5)分子量:約160,000(セファデクスG20
    0ゲルろ過による) (6)阻害剤:オキザム酸により阻害される。 (7)活性化剤:フルクトース1,6−二リン酸により
    活性化される。 を有するL−乳酸脱水素酵素を取得することを特徴とす
    る新規L−乳酸脱水素酵素の製造方法。
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WO2010032697A1 (ja) * 2008-09-16 2010-03-25 三井化学株式会社 乳酸生産細菌及び乳酸生産方法

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