JPS6322987Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、棒状の化粧料を嵌挿する受皿の底部
に歯型ベルトを連設し、該歯型ベルトと噛み合う
歯型プーリをケース本体に内設し、該歯型プーリ
の軸に固定した蓋付きの回動板を回転させること
によつて自動的に口紅等の棒状化粧料が押し出さ
れる様にした化粧料ケースに関するものである。

従来、口紅等の化粧料容器は、容器の底部を回
転させて押し出す機構のものが数多く提供され、
現在でも根強く利用されているが、この様な押し
出す機構のケースは蓋を取りはずしたり、底部を
回動させて口紅を押し出す等の操作が必要である
うえ、円筒状であるために転がり易い欠点があつ
た。しかし、近年第１図に示した様に、ケース全
体を角状に形成したものが提供され、口紅等の棒
状化粧料は側方へ傾倒させた回動板を押し上げる
ことによつて押し出されるケースが提供され、蓋
を取りはずす必要が無くなり、転がる欠点も解消
されたが、口紅等の棒状化粧料を押し出す動作は
行なわなければならなかつた。

そこで本考案は、蓋付の回動板を回動すると同
時に口紅等の棒状化粧料が押し出される様にした
もので、以下、図によつて本考案の実施例を説明
する。

第１図は、従来の口紅ケースの一例を示す斜視
図であり、第２図は、本考案の内部構造を示す斜
視図。第３図は、本考案の斜視図。第４図は、正
面断面図。そして第５図は、本考案の使用状態を
示した図である。

１は上部が開口された中空状のケース本体で、
中央側部に軸受孔が穿設されている。

２はケース本体１内に挿入される歯型プーリ３
の軸で、ケース本体１の軸受孔から外方へ突設さ
れている。

４は頂部に蓋５を設けた二又状の回動板で、該
回動板４の下端部は、前記の歯型プーリ３の軸２
のケース本体１外に突設した部分に固定され、回
動板４を回動させることにより歯型プーリ３が回
転するようになつている。

６は口紅等の棒状化粧料９を挿嵌する受皿で、
下部に前記の歯型プーリ３の歯型に噛み合う歯型
を形成した歯型ベルト７が連設され、該歯型ベル
トの下端部にベルトストツパー８が設けられてい
る。

１０はケース本体１の外側部に取り付けられた
回動板４が180゜以上回転しないように設けられた
段部で、回動板４のストツパーの働きをする。

以上の構成から成る本考案実施例を実際に使用
する場合について次に説明する。

まず、蓋５に指をかけて回動板４を傾倒させる
と、該回動板４の下端部に固定されている軸２が
回動し、該軸２に一体に固定されている歯型プー
リ３が左回転し、該歯型プーリ３に噛み合つた歯
型ベルト７が上昇することによつて受皿６も上昇
し、受皿６に嵌挿された口紅等の棒状化粧料９は
ケース本体１の開口部から漸次突出するが、回動
板４はケース本体１の側面に設けられた段部１０
によつて係止されるので、180゜以上は回動しな
い。

従つて回動板４の傾倒角度によつて口紅等の棒
状化粧料９がケース本体１から突出する長さが異
なることになる。

又、傾倒した回動板４を元の位置に復帰させる
と、口紅等の棒状化粧料９はケース本体１内に自
動的に収納され、収納完了と同時に蓋５がケース
本体１の開口部を閉塞する。

以上のべたとおり本考案は、片手でも容易に開
蓋、閉塞を行なうことができる極めて合理的なケ
ースであり、口紅等の棒状化粧料に限らず化粧用
の刷毛等も受皿に嵌挿する等、応用範囲の広い化
粧料ケースである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の口紅ケースの斜視図。第２図
は、本考案実施例の内部構造を示す斜視図。第３
図は、本考案実施例の斜視図。第４図は、本考案
実施例の正面断面図。第５図は、本考案実施例の
使用状態を示す斜視図。 １……ケース本体、２……軸、３……歯型プー
リ、４……回動板、５……蓋、６……受皿、７…
…歯型ベルト、８……ベルトストツパー、９……
棒状化粧料、１０……段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース本体１内に挿入した棒状化粧料９の受皿
   ６の下部に連設した歯型ベルト７に噛み合う歯型
   プーリ３の軸２をケース本体１の側部に穿設した
   軸受孔から外方へ突出させて回動自在に挿嵌し、
   突設した該軸２に、蓋５を頂部に設けた二股状の
   回動板４を固定し、ケース本体１の両側面に前記
   の回動板４が180゜以上回転した際に当接する段部
   １０を形成した事を特徴とする化粧料ケース。