JPS6143362Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は固形状化粧品を収納する化粧品容器に
係り、特に蓋として椀状回転蓋を用い、蓋の開閉
に余分な空間領域を必要とせず、且つ該蓋が複数
あつても１式の蓋開閉用操作部材ですむ構造の化
粧品容器を提供することを目的とする。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
るに、各図で１は角形の枠体、２は複数の化粧品
充填用中皿を有し、前記枠体１上面部に設けられ
た化粧板、３，３は前記中皿を閉蓋する１対の椀
状回転蓋、４は前記枠体１に格納されて回転蓋３
に噛合し、出し入れ操作されて回転蓋３，３を開
閉駆動する操作部材としての平歯車である。

枠体１は、中央部の２枚の隔壁５，５により内
部を左室６ａ、右室６ｂそして細長な中央の案内
路６ｃに分け、該案内路６ｃは前部壁を欠除して
前空きとしており、また左室６ａ、右室６ｂの底
壁の前部、後部を夫々椀状に下方に凹形し、これ
ら椀状凹形部７，７，７，７の左右の組の夫々の
中心線上の前記隔壁５，５及び左右の側壁に軸受
８，８，８，８及び８′，８′，８′，８′の下半部
を形成し、また隔壁５，５の対峙する内面の中央
部を凹設し、ストツパ９ａ，９ａ，９ｂ，９ｂを
形成している。

化粧板２は、前記各椀状凹形部７に対応した位
置に円形の化粧品充填用中皿１０，１０，１０，
１０を上向きに形成し、これら各中皿１０の後部
側半周の外面に沿わせて夫々弧状の孔１１を明
け、また各軸受８，８′の上半部を前記下半部に
対応する位置に設けて、枠体１の上面部に取付け
固定されている。尚、この化粧板２の前部側は枠
体１から前方に庇状に突き出ている。

椀状回転蓋３，３は、夫々２個の椀状の蓋体１
２，１２を軸１３で結合し、その中間結合部の一
部を歯車１４に形成したもので、該歯車１４は枠
体１の案内路６ｃに臨んでおり、各軸１３を前記
軸受８，８′に支承させて回転自在に取付けられ
ている。尚、各蓋体１２は前記椀状凹形部７より
一回り小さくしてある。

操作部材４は、前記枠体１の案内路６ｃに出し
入れ自在に格納され、そして歯車１４に噛合する
平歯車１５の前部端に、摘み兼用の化粧筆入れ１
６を固定したＴ字形のもので、平歯車１５の左右
側面から係合子１７が突出しており、この係合子
１７がストツパ９ａ，９ｂに係止するストローク
間出し入れできる。

上記において、平歯車１５が枠体１内に押込ま
れ、係合子１７がストツパ９ｂに当接した状態で
は、椀状回転蓋３，３は第２図のように各中皿１
０上面を覆つて閉蓋し、また化粧筆入れ１６は化
粧板２前部の庇下面にあり、そして平歯車１５を
手前に引き、係合子１７がストツパ９ａに当接し
た状態では、第３図のように孔１１を通して回転
して中皿１０を開蓋し、この開蓋で反転状態とな
つた各蓋体１２は対応した椀状凹形部７に抱か
れ、また化粧筆入れ１６は庇より前方に突出して
上面が開かれる。

上記本考案によれば、蓋は通常のコンパクトの
ヒンジ式蓋と異なり、椀状回転形なので、蓋の開
閉に余分な空間を必要とせず、邪魔になることが
ないので取扱いの上で便利である。また蓋体１２
が複雑あつても、これらの開閉操作部材としての
平歯車１５は一式ですむので、複数の化粧品充填
用中皿１０を並設し、数種又は数色以上の化粧品
を収納する方式のものの場合好都合である。また
蓋開閉に止め金を用いないので、指先を傷めるよ
うなおそれはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案化粧品容器の分解斜視図、第２
図ａは同化粧品容器の閉蓋状態の平面図、同図
ｂ，ｃはａ図のＡ−Ａ線、Ｂ−Ｂ線断面図、第３
図は開蓋状態の第２図ｂに対応した断面図であ
る。 １……枠体、２……化粧板、３……椀状回転
蓋、４……操作部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底部に底壁の一部を椀状に下方に凹形させた椀
   状凹形部７を有する枠体１と、化粧品充填用中皿
   １０を形成し、且つ該中皿１０の半周外面に沿う
   弧状の孔１１を明けて前記枠体１上面部に取付け
   られた化粧板２と、前記中皿１０上面を閉蓋する
   椀状蓋体１２及び歯車１４を直結して前記枠体１
   上面部に回転自在に軸支された椀状回転蓋３と、
   前記歯車１４に噛合して前記枠体１内に出し入れ
   自在に格納され、該出し入れで前記蓋体１２を孔
   １１を通し回転させ開閉蓋操作する平歯車１５と
   からなる化粧品容器。