JPS6125689Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、開閉が極めて容易であるよう設けた化
粧品収納容器に係る。

従来この種容器は、化粧品を収納する容器本体
と、該本体を開閉する蓋体とから形成されてお
り、その蓋体は、本体に着脱自在に嵌合させるも
のと、本体に枢着させたものとが知られている。
しかし蓋体を着脱させるものは、蓋体着脱が面倒
であると共に一方の手で蓋体を持つてないしは蓋
体をどこかにおいて容器使用することとなる不便
があり、又蓋体枢着式のものも、着脱式の場合ほ
どではないにせよ、さほど蓋体開閉が容易ではな
かつた。

本案は上記欠点を除去したもので、以下図面に
ついて説明すると、１は容器主体である。該容器
主体は、台部２に複数の凹部３を穿設させたもの
で、凹部は台部上面に開口させて、かつ該開口面
中心を左右方向１直線上に位置させて穿設させて
ある。その１直線上に位置する凹部と凹部との間
隙部分には、後述軸部を嵌合させるための嵌合凹
溝４を穿設させるとよい。又台部の左右両端上面
部には、上記直線上に軸穴５，５を位置させて軸
受け６，６を付設させる。中間に位置する凹部３
の前後両側縁には、摘み嵌合用小凹部７，７が穿
設させてある。

上記容器本体には、回動体８を嵌合させる。該
回動体は、上記凹部内にそれぞれ下部を嵌合させ
た下面開口の複数の化粧品収納体９…を、軸部１
０を介して並列に連結させ、左右両端部に位置す
る収納体９，９の下部外面からはピン１１，１１
を突出させ、これ等ピンを既述軸穴に嵌合させた
ものである。回動体は上記ピン１１，１１を通る
軸線を中心として回動させることで、上記収納体
が180度回動して、収納体上部が凹部内に入り、
かつ下部は台部上方に突出して上記開口面を上方
へ開口可能に形成させたものである。回動を行い
易くするため、中間収納体の下縁からは摘み１２
が突出させてあり、該摘みは既述小凹部７，７に
嵌合できるようにしてある。又軸部１０，１０は
嵌合凹溝４，４内に嵌合させる。収納体は下部を
除去した球体状に形成させ、その除去部分に下面
開口の化粧品収納室１３…に形成させてあり、又
容器主体の凹部３…は半球面状の凹壁によつて形
成させてある。

本案は上記構成とするもので、回動体は化粧品
を収納させた収納体を連結させて形成させてある
から、又回動体は容器主体に回動可能に枢着させ
てあるから、その回動体を180度回動させるだけ
で容器の開閉が行えることとなつて該開閉操作を
容易かつ迅速に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の分解斜視図、第２図はその
容器の平面図、第３図は縦断面図である。 １……容器主体、８……回動体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台部２に複数の凹部３を、台部上面に開口させ
   て、かつ該開口面中心を左右方向１直線上に位置
   させて穿設させると共に、台部の左右両端上面部
   には、上記直線上に軸穴５，５を位置させて軸受
   け６，６を付設させた容器主体１と、上記凹部内
   にそれぞれ下部を嵌合させた、下端面開口の複数
   の化粧品収納体９…を、軸部１０を介し並列に連
   結させ、左右両端部に位置する収納体９，９の下
   部外面から突出させたピン１１，１１を上記軸穴
   に嵌合させた回動体８とからなり、上記ピン１
   １，１１を通る軸線を中心として回動させること
   で、上記収納体が180度回動して収納体上部が凹
   部内に入り、かつ下部は台部上方に突出して上記
   開口面を上方へ開口可能に形成させた化粧品収納
   容器。