JPH0415127Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は口紅、リツプクリーム、スチツクアイ
シヤドウ、スチツクフアンデーシヨン等の棒状化
粧品や化粧ブラシおよびフアンデーシヨン等の化
粧品を収納する化粧品収納容器に関する。

「従来の技術」 従来の口紅等の化粧品の収納容器は種々ある
が、いずれも口紅等の単品を出没させるように収
納するもので、構造が複雑で、部品点数が多く、
コスト高となる欠点があつた。また、口紅等を出
没させる操作も画一的でおもしろみに欠けるとい
う欠点があつた。

〔本考案の目的」 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、部品
点数が少なく、安価に製造することができるとと
もに、従来と異なる操作によつて口紅等の棒状化
粧品を出没可能に収納できるとともに、フアンデ
ーシヨン等の化粧品も収納でき、他社商品との差
別化を図ることのできる化粧品収納容器を得るに
ある。

「本考案の目的を達成するための手段」 本考案は円筒状の収納容器本体と、この収納容
器本体の側壁面に形成した化粧品の出没孔と、前
記収納容器本体内に前記化粧品の出没孔より外方
へ出没できるように移動可能に備えられた化粧品
支持部材と、前記収納容器本体の一方の開口部を
覆いかつ該収納容器本体の軸心方向に対して直角
方向に回動可能に備えられた回転体と、前記収納
容器本体の他方の開口部を覆う閉塞板と、前記回
転体に形成した前記化粧品の出没孔を開閉する開
閉蓋と、前記回転体あるいは収納容器本体の回動
操作によつて前記化粧品支持部材に支持された口
紅等の棒状化粧品を前記出没孔より出没させる化
粧品作動機構と、前記回転体に開閉可能に取付け
られたフアンデーシヨン等の化粧品を収納する第
２の化粧品収納容器とを備えたことを特徴として
いる。

「本考案の実施例」 以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細
に説明する。

第１図ないし第５図の実施例において、１は円
筒状の収納容器本体で、この収納容器本体１の側
壁面には円形状の化粧品の出没孔２が形成されて
いる。

３は前記収納容器本体１の他方の開口部を覆う
該収納容器本体１と一体成形された閉塞板であ
る。

４は前記閉塞板３の内壁面に形成した前記化粧
品の出没孔２方向へ化粧品としての口紅５を支持
した支持部材６を摺動可能に案内するガイド部材
である。

７Ａは回転体で、この回転体７Ａは収納容器本
体１の一方の開口部８を覆う円板９と、この円板
９の内壁面に一体成形された前記収納容器本体１
の一方の開口部８と回動可能に嵌合する嵌合部１
０と、この嵌合部１０に一体成形された前記収納
容器本体１の内壁面に所定間隔で形成された係合
凹部１１と係合する係合片１２と、前記円板９の
外壁面の外周部に取付けられたフアンデーシヨン
２６等の化粧品を収納する第２の化粧品収納容器
３４とから構成されている。

前記第２の化粧品収納容器３４は前記円板９の
外壁面と一体成形された内壁面に鏡３０が取付け
られた開閉蓋３１と、この開閉蓋３１に蝶番２９
を介して回動可能に取付けられたフアンデーシヨ
ン２６やパフ２６Ａ等の化粧品を収納する収納室
２７を形成する収納容器本体２８と、前記開閉蓋
３１の開放側に取付けられた前記収納容器本体２
８の外周部に形成した係合部３２と係合する開閉
具３３とから構成されている。

１３は前記回転体７Ａと一体成形された前記収
納容器本体１の化粧品の出没孔２を開閉すること
のできる開閉蓋である。

１４Ａは化粧品作動機構で、この化粧品作動機
構１４Ａは前記支持部材６を常時突出方向に付勢
するスプリング１８と、前記支持部材６と一体成
形された支持片１９と、この支持片１９と当接し
て前記回転体７Ａの回動によつて該支持片１９を
押し下げる回転体７Ａの内壁面に一体成形された
操作片２１とで構成されている。

上記構成の化粧品収納容器２０Ｆは使用する場
合、一方の手の指で収納容器本体１を持ち、他方
の手の指で回転体７Ａを持つて係合片１２が係合
凹部１１を順次のりこえて回動させることによ
り、回転体７Ａと一体成形された開閉蓋１３も回
転体７Ａと同方向に回動して、出没孔２が開口す
るとともに、化粧品作動機構１４Ａも作動し、口
紅５が出没する。

また、収納容器本体２８を回動させて、第２の
化粧品収納容器３４を開放することによつて、フ
アンデーシヨン２６等の化粧品を使用することが
できる。

「本考案の異なる実施例」 次に第６図ないし第１１図に示す本考案の異な
る実施例につき説明する。なお、これらの実施例
の説明に当つて、前記本考案の実施例と同一構成
部分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。

第６図ないし第８図の実施例において、前記第
１図ないし第５図に示す本考案の実施例と主に異
なる点は回転体７Ｂで、この回転体７Ｂに小径寸
法の口紅５Ａを収納する、第２の化粧品収納容器
３４Ａを構成した点で、このように化粧品収納容
器２０Ｇを構成しても良い。

第９図ないし第１１図の実施例において、前記
本考案の実施例と主に異なる点は回転体７Ｃで、
この回転体７Ｃは円板９の外表面に第２の化粧品
収納容器３５の開口部３６を開閉する開閉蓋３７
を形成した点で、このように化粧品収納容器２０
Ｈを構成しても良い。

なお、前記本考案の実施例では化粧品として口
紅５，５Ａ、化粧ブラシ２２を用いたものについ
て説明したが、本考案はこれに限らず、リツプク
リーム、スチツクアイシヤドウ、スチツクフアン
デーシヨン等の棒状化粧品も同様に収納すること
ができる。

「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案にあつ
ては次に列挙する効果がある。

(1) 円筒状の収納容器本体と、この収納容器本体
の一方の開口部を覆う回動可能に取付けられた
回転体との回動によつて、収納容器本体内に収
納された口紅や化粧ブラシ等の棒状化粧品を収
納容器本体の側壁面に形成した出没孔より出没
させることができるので、棒状化粧品を収納容
器本体より出没させて使用することができる。

(2) 前記(1)によつて、円筒状の容器となり、かつ
軸心方向に収納容器本体あるいは回転体を回動
させるので、従来にない形状の化粧品収納容器
となり、他社商品との差別化を図ることができ
る。

(3) 前記(1)によつて、化粧品の出没操作が簡単で
あるので、誰でもが楽に操作して使用すること
ができる。

(4) 前記(1)によつて、手の指で支持する化粧品収
納容器本体および回転体は薄肉円柱状になるの
で持ちやすく、突出させた棒状化粧品を楽に使
用することができる。

(5) 前記(1)によつて、構造が簡単であるので、安
価に製造することができる。

(6) 前記(1)によつて、口紅等の棒状化粧品を出没
可能に収納する収納容器本体と、この収納容器
本体に回動可能に取付けられた回転体に開閉可
能に取付けられたフアンデーシヨン等の化粧品
を収納する第２の化粧品収納容器とを備えてい
るので、一つの容器に形状および種類の異なる
化粧品を収納することができる。

従つて、持運びが容易で、楽しく使用するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す化粧品を突出
させた状態の正面図、第２図は第１図の側面図、
第３図は第２の化粧品収納容器を開放した状態の
説明図、第４図は化粧品作動機構の説明図、第５
図は第４図の矢印方向の断面図、第６図ないし第
８図、第９図ないし第１１図はそれぞれ本考案の
異なる実施例を示す説明図である。 １……収納容器本体、２……化粧品の出没孔、
３……閉塞板、４……ガイド部材、５，５Ａ……
化粧品としての口紅、６……支持部材、７Ａ，７
Ｂ，７Ｃ……回転体、８……開口部、９……円
板、１０……嵌合部、１１……係合凹部、１２…
…係合片、１３……開閉蓋、１４Ａ，１４Ｂ……
化粧品作動機構、１５……スプリング、１８……
スプリング、１９……支持片、２０Ｆ〜２０Ｈ…
…化粧品収納容器、２１……操作片、２２……化
粧品としての化粧ブラシ、２３……ピニオン、２
４……ラツク、２５……スプリング、２６……フ
アンデーシヨン、２７……収納室、２８……収納
容器本体、２９……蝶番、３０……鏡、３１……
開閉蓋、３２……係合部、３３……開閉具、３
４，３４Ａ……第２の化粧品収納容器、３５……
第２の化粧品収納容器、３６……開口部、３７…
…開閉蓋。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 円筒状の収納容器本体と、この収納容器本体
   の側壁面に形成した化粧品の出没孔と、前記収
   納容器本体内に前記化粧品の出没孔より外方へ
   出没できるように移動可能に備えられた化粧品
   支持部材と、前記収納容器本体の一方の開口部
   を覆いかつ該収納容器本体の軸心方向に対して
   直角方向に回動可能に備えられた回転体と、前
   記収納容器本体の他方の開口部を覆う閉塞板
   と、前記回転体に形成した前記化粧品の出没孔
   を開閉する開閉蓋と、前記回転体あるいは収納
   容器本体の回動操作によつて前記化粧品支持部
   材に支持された棒状化粧品を前記出没孔より出
   没させる化粧品作動機構と、前記回転体に開閉
   可能に取付けられたフアンデーシヨン等の化粧
   品を収納する第２の化粧品収納容器とからなる
   ことを特徴とする化粧品収納容器。 ２ 化粧品支持部材は口紅あるいは化粧ブラシ等
   の棒状化粧品を支持できるように構成されてい
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の化粧品収納容器。 ３ 回転体は収納容器本体の一方の開口部に回動
   可能に嵌合して該開口部を覆う円板で形成され
   ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項または第２項記載の化粧品収納容器。 ４ 化粧品作動機構は化粧品支持部材を常時収納
   方向に付勢する付勢スプリングと、出没孔側に
   設けられたガイドピンと、一端が前記化粧品支
   持部材に取付けられ他端が前記ガイドピンを介
   して回転体に取付けられた可撓性の紐等の引出
   し部材とから構成されていることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の化粧品収
   納容器。 ５ 化粧品作動機構は化粧品支持部材を常時突出
   方向に付勢するスプリングと、前記化粧品支持
   部材に一体成形された支持片と、回転体に一体
   成形された前記支持片と当接して該支持片を下
   降させることのできる操作片とからなることを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の化粧品収納容器。