JPS5849924B2 - ジヨウホウサイセイホウシキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、読取り信号レベルにより位相エラーの検出条
件を変えるようにした磁気記録再生装置の情報再生方式
に関するものである。

磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録は、記録媒体に
おけるヒステリシス磁化特性の両方向残留磁化を２進情
報１，０に対応させることにより行い、磁気ヘッド先端
のギャップからの漏れ磁束によって、移動する媒体を部
分的に磁化し、小磁化部を配列させて行う。

また、再生は、上記媒体の小磁化部から発生する磁束を
、磁気ヘッドが検知することによって行う。

２進情報１，０に対して記録面の磁化をどのように対応
させるかにより、ＲＺ，ＮＲＺ，ＰＭ，ＦＭ等いくつか
の方式がある。

そのうち、ＰＭ，ＦＭ方式は情報１ピットごとに必ず磁
化の反転があるので、ＮＲＺ方式のようにピット位置を
規定するためのクロツク信号を別に用意する必要がなく
、情報信号の中からクロツク信号を分離することができ
、これをセルフ・クロッキング方式（自己同期方式）と
いう。

以下、セルフ・クロッキング方式により書込まれた情報
の多トラック磁気記録再生装置について説明する。

磁気ヘッドにより読取られた信号は、通常アナログ信号
であり、この信号のピーク位置により基本クロツクを作
り出し、かつ情報を判断するわけであるが、該読取り信
号レベルが通常のレベルに対して、記録媒体上のキズ、
またはヘッド上のゴミの付着等の原因により著しく低下
した場合、読取り信号の分解能は低下し、ピーク・シフ
トが増大して、情報判断を誤るおそれがある。

信号振幅の低下（ドロップ・アウト）が、ある時間間隔
において、再生時の誤り修正可能なトラック数以内であ
れば、ドロップ・アウト信号または位相エラー信号が上
っているトラックを、エラー・トラックにセットするこ
とにより、修正は可能である。

したがって、情報判断を誤るおそれのある読取信号の再
生に際しては、必ず上記ドロップ・アウト信号または位
相エラー信号を上げてやらねばならない。

しかし、該ドロップ・アウト信号は、読取信号がある閾
値レベルを一定時間越えないときに発生するもので、従
って一定時間内のドロップ・アウトは必ずエラーとなる
わけではなく、また、エラー信号との正確な対応をとる
ことができない．が、他方、位相エラーは各ピット単位
でエラー・チェックを行っているので、エラー信号との
対応が容易にとれる。

従ってエラーの修正に好都合である。

本発明の目的は、上記のようにエラー発生との対応が困
難なドロップ・アウト信号をエラーとの対応が容易にと
れる位相エラー信号に置き換えることにより、誤り修正
の信頼度を向上させ、再生情報の品質を上げることがで
きるような情報再生方式を提供することにある。

上記の目的は、本発明にしたがえば、磁気ヘッドにより
読取られた読取信号より、情報判別の基準信号を作成す
るセルフ・クロッキング方式の磁気記録再生装置におい
て、前記信号の振幅が一定レベルより下まわったことを
検知するレベル検出回路と、前記基準信号より該読取信
号の位相エラー領域を設定する位相エラー検出回路とを
備え、該レベル検出回路の出力により、該位相エラー検
出回路は該位相エラー領域を拡大して位相エラーの条件
を厳密にすることによって、達成される。

以下、図面を参照しながら、本発明を実施例により説明
する。

第１図は、本発明の一実施例を示す情報再生方式のブロ
ック図であり、第２図は第１図の各信号波形図である。

第１図において、Ｌ Ｅ Ｖ Ｌはレベル検出回路、Ｐ
ＥＡＫ ＤＥＴはピーク検出回路、ＤＩＦは微分回路
、ＣＲＳＤはＯｖ交差点検出回路、ＯＳＣは基準信号発
生回路、ＤＥＣは情報判別回路、ＥＲＲは位相エラー検
出回路、｝ＬＥＡＤ ＳＩＧは読取りヘッド再生信号、
Ｔ Ｈ Ｉ｛． Ｓ Ｈ Ｌ Ｄは閾値レベル信号、Ｄ
ＡＴＡは再生情報、ＲＤ ＣＬＫは読取りクロツク、
ＥＲＲ ＯＵＴは位相エラー信号、ＬＥＶＬ ＤＥ
Ｔはレベル検出信号である。

先ず、読取りヘッド再生信号ＲＥＡ．Ｄ ＳＩＧ（第２
図ａ参照）がピーク検出回路ＲＥＡＫ ＤＥＴに加えら
れると、微分回路ＤＩＦにて微分され、第２図ｂに示す
波形が取出される。

この波形を次の交差検出回路ＣＲＳＤに加えてＯ■との
交差点を検出し、第２図Ｃに示すピーク位置検出信号を
取出す。

一方、微分した第２図ｂの信号をレベル検出回路ＬＥＶ
Ｌに加え、振幅を検出する。

ずなわら、スレツシュホールド・レベルＴＨＲＳＨＬＤ
（ 第２図ｂのＬｌ’）を一定時間越えなかったことで
、ドロップ・アウト信号を取出す。

これにより、データおよびノイズを分離できる。

また、第２図Ｃのピーク位置検出信号を基準信号発生回
路ＯＳＣに加えて、これに同期した基準信号を発生させ
る。

これは、第２図ｄに示されるように、情報判別のための
クロックとして作用する。

ピーク位置検出信号は、毎回ピーク位置が等間隔で入る
わけではなく、周期τか２τで入ってくるので、これを
常にτの周期にして信号を発生するように、例えば鋸歯
状波発生器にて振幅一定の信号を発生させ、鋸歯状波の
傾斜を変えることにより入力信号と同一の周期τに追従
させる。

情報判別回路ＤＥＣは、上記基準信号（第２図ｄ）とピ
ーク位置検出信号（第２図Ｃ）とで情報を判別し、例え
ば、ピーク位置検出信号の高レベルのとき論理レベル１
、低レベルのとき論理レベル０として再生情報ＤＡＴＡ
を取出す。

位相エラー検出回路ＥＲＲは、基準信号（第２図ｄ参照
）から第２図ｅに示す鋸歯状波信号を発生させ、該鋸歯
状波信号と通常レベル信号２，２′との交点を取出すこ
とにより、第２図ｆに示す位相エラー領域４を作り出す
。

ピーク位置検出信号（第２図Ｃ参照）の立上り点または
立下り点が、上記位相エラー領域４に侵入したとき、位
相エラー信号ＥＲＲＯＵＴが送出される。

この場合、レベル検出回路ＬＥＶＬからドロップ・アウ
ト信号が送出されると、位相エラー検出回路ＥＲＲでは
、第２図ｅの通常レベル２，２′を厳格レベル３，３′
にレベル・アップすることにより、鋸南状波信号とレベ
ル信号３，３′との交点から、第２図ｆの位相エラー領
域５を作り出す。

位相エラー領域信号４，５は、例えば、基準立上り信号
を第１のモノ・ステーブル・マルチバイブレークで一定
時間保持した後、立下り信号で第２のモノ・ステーブル
・マルチバイブレークを起動させる等によっても、簡単
に実現できる。

この場合は、モノ・ステーブル・マルチバイブレークの
動作時間幅を変えることにより、位相エラー領域を変え
ることができる。

このように、ドロップ・アウトを検出した場合には、位
相エラー領域の幅が広げられることによって、チェック
は厳しくなり、それだけエラーの可能性が大きくなるか
ら、これを修正することにより、エラーの原因を取除く
ことができる。

以上説明したように、本発明によれば、ドロップ・アウ
トを検出することにより位相エラーの検出条件をより発
生し易くするから、情報判別エラーの原因となる場合の
み修正でき、したかってエラー修正方式の信頼性を高め
、再生情報の品質を向上させることができるので、その
効果はきわめて大きい。

なお、本発明は、実施例に示した回路と他の閾値レベル
による従来と同じドロップ・アウト信号とを組合せて使
用する方式についても、応用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す情報再生方式のブロッ
ク図、第２図は第１図の各信号の波形図である。 図において、ＬＥＶＬはレベル検出回路、ＰＥＡＫＤＥ
Ｔはピーク検出回路、ＤＩＦは微分回路、ＣＲＳＤはＯ
■交差点検出回路、ＯＳＣは基準信号発生回路、ＤＥＣ
は情報判別回路、ＥＲＲは位相エラー検出回路、ＲＥＡ
Ｄ ＳＩＧは読取りヘッド再生信号、ＴＨＲＳＨＬＤ
は閾値レベル信号、ＤＡＴＡは再生情報、ＲＤ ＣＬＫ
は読取りクロツ久 ＥＲＲＯＵＴは位相エラー信号、Ｌ
ＥＶＬ ＤＥＴはレヘル検出信号である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気ヘッドにより読取られた読取信号より、情報判
   別の基準信号を作或するセルフ・クロッキング方式の磁
   気記録再生装置において、前記信号の振幅が一定レベル
   より下まわったことを検知するレベル検出回路と、前記
   基準信号より該読取信号の位相エラー領域を設定する位
   相エラー検出回路とを備え、該レベル検出回路の出力に
   より、該位相エラー検出回路は該位相エラー領域を拡大
   して位相エラーの条件を厳密にすることを特徴とする情
   報再生方式。