JP4737485B2 - 固形化粧料等繰出し容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は固形化粧料、ないし薬剤等の繰出し容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば棒状口紅の繰出し容器が広く一般に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来繰出し容器として種々のものが用いられているが、新発売の商品に対しては新しいタイプの容器が適することは云うまでもない。
【0004】
本発明は塗布用固形化粧料の繰出し容器として外形が新鮮でかつ使い勝手のよい容器を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、前後に円形壁3、3を有してほぼ中空円盤形状をなし、頂部を第1開口部16として該第1開口部を上端開口面とする横断面非眞円形状でかつ底板11中央部を第2開口部12とする収納室13を上半内部に有し、前後両円形壁3、3の少なくとも一方の中心部下方に第1操作窓7を有する容器本体1と、上記収納室13内へ上下動可能にかつ回動不能に嵌合させた受皿32下面から雄ねじ筒34を容器本体下半内へ垂下する受皿部材31と、上記雄ねじ筒外面へ螺嵌合させた雌ねじ筒42の一部を大外径化させて短縦筒状ハンドル43に形成し、該ハンドル外面一部を上記第1操作窓7内へ露出させた雌ねじ筒部材41と、上記第1開口部16の上方を覆う弯曲上板52の前後両側から、前後両円形壁3、3外面に沿って脚板53、53を垂下し、これ等両脚板下端部と上記容器本体前後両壁の中心部とを枢着させた回動蓋部材51とからなり、該回動蓋部材を上記枢着部分を中心とする回動で弯曲上板52が第1開口部16の側方へ移動した状態でのハンドル43の正逆回動操作で受皿部材31が上下動可能に形成し、上記回動蓋部材51を枢着部分を中心とする回動により垂下させた状態で、第1操作窓7外方に位置する脚板部分へ第2操作窓55を穿設し、該第2操作窓を介してハンドル操作が可能に形成した
【0006】
第2の手段として、上記第1の手段を有すると共に、上記容器本体1を上下に二分割した形状の下部材4と上部材5とで、下部材周壁上端部と上部材周壁下端部とを嵌合させて形成した。
【0008】
の手段として、上記第又は第の手段を有すると共に、容器本体1の底部内面から、支持筒6を起立させて、該支持筒で雌ねじ筒42下部を回動可能に支持させた。
【0009】
の手段として、上記第、第又は第の手段を有すると共に、受皿部材31の受皿32の底板中央部を開口させて該開口周縁から下端面開口の雄ねじ筒34を垂下させた。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面について説明すると、1は前後両面を開口する短円筒状部2の前後両壁を円形壁3、3で閉塞する中空円盤形状とした容器本体で、図示例にあっては上下にほぼ二等分した形状の下部材4と上部材5とで形成し、下部材周壁の上端部を小外径部となし、該小外径部外面へ上部材周壁の下端部を嵌合させて形成している。
【0011】
下部材4も又上下両部4a、4bを嵌合させて形成しているが、一体成形することも可能である。下部材4の底部中心からは支持筒6を起立し、又該下部材の前後両円形壁部分下部には第1操作窓7、7を穿設している。又図3が示すように、下部材前後両円形壁上部の左右方向中間部に第1係合突子8、8を付設している。
【0012】
上部材5は、その頂部を切除してその周壁上部から内向きフランジ9を介して横断面非眞円形状、図示例にあっては楕円形状の周壁10を垂下させ、かつ該周壁下端を閉塞する底板11の中央部に第2開口12を穿設している。これ等周壁と底板11とは収納室13を形成し、又その周壁内面にリブ14を縦設して後述受皿の上下動を容易に行えるように設けている。周壁13は上記内向きフランジ9よりも上方まで延長し、該延長壁部15上端を楕円形状の第1開口部16としている。該第1開口部には図示例において型蓋17を嵌合させている。該型蓋は後述固形化粧料成形用型の一部をなすもので、既述上部材切除部分としての中空円盤の頂部に該当する形状としており、該型蓋はその第1開口部上面を閉塞可能な弧状円板18下面から既述延長壁部15の内外両面へ着脱自在に嵌合させる内外二重壁19を垂設している。
【0013】
又図3が示すように容器本体1の前後両円形壁3、3の中心部に該当の、上部材前後両壁部分の左右方向中間下端部からは、後述回動蓋部材枢着用の短軸20、20を外方へ突出し、又これ等両短軸やや上方の前後両円形壁部には第2係合突子21、21を付設している。
【0014】
31は受皿部材で、上記収納室13内へ上下動可能に嵌合させた楕円形状の受皿32の底板33中心部から雄ねじ筒34を垂下する。その雄ねじ筒上端は受皿32内へ開口させており、雄ねじ筒は収納室底板11の第2開口部12に挿通させて垂下させ、下端部は支持筒6内へ遊挿させている。
【0015】
上記雄ねじ筒34外面へは雌ねじ筒部材41の雌ねじ筒42を螺合させて嵌合し、該雌ねじ筒下端は支持筒6内へ回動可能に嵌合させる。該雌ねじ筒はその下方一部から外向きフランジを介して筒状のハンドル43を起立しており、該ハンドルの前後両部を既述第1操作窓7、7内へ露出させ、該露出部分を介して雌ねじ筒42を正逆両方向へ回すことで、雄ねじ筒34が、従って受皿32が収納室13内を上下動可能としている。尚収納室13と受皿32外面とは共に非眞円形状とすることで受皿の回転が不能としており、よって雌ねじ筒の正逆回転運動を雄ねじ筒の上下動運動に変えることが出来る。
【0016】
51は回動蓋部材で、既述第1開口部16の上方、図示例では型蓋17の弧状円板18上方を覆う弯曲上板52の前後両側から前後両円形壁3、3外面に沿って脚板53、53を垂下し、これ等両脚板の下端部と容器本体前後両円形壁の各中心部とを回動可能に枢着させて形成する。該回動部材は図示のように上部材5の外面を覆う形状、つまり短円筒状壁2上半の外面を覆う弯曲上板52の前後両面を半円状に設けた脚板53、53で閉塞し、かつその半円状脚板53、53の左右方向中間下部をやや下方へ垂下させて形成してもよい。その垂下部分、つまり下端部には軸受け孔54、54を穿設して、これ等軸受け孔内へ上部材の短軸20、20を回動可能に嵌合させている。又その軸受け孔54、54の上下内面へは既述第1、第2係合突子8、21嵌合用凹部を穿設している。
【0017】
更に図2、図3が示すように、該回動蓋部材51を垂下させた状態で、第1操作窓7外方に位置する脚板部分には、第2操作窓55を穿設する。但し該第2操作窓は図示例のように脚板53、53を半円形状に大きく形成した場合に必要となるもので、例えば弯曲上板52を第1開口上面の左右方向長さとほぼ同じ長さとし、かつその上板の前後から逆三角形状の脚板を垂下させてその下端に軸受け孔を穿設したような場合は、回動蓋部材を横方向へ倒すだけで、第1操作窓7を脚板で閉塞することなく第1開口部16を開放出来るから、このような場合は第2操作窓は不要となる。
【0018】
既述受皿32および収納室13内への固形化粧品等61の充填は、次のようにして行うと便利である。つまり回動蓋部材51および下部材4の装着に先だち、上部材5内へ受皿部材31、および型蓋17を装着させ、かつ雄ねじ筒34に雌ねじ筒42を嵌合させた状態で、上部材5を倒立させ、かつ雄ねじ筒34および雌ねじ筒42を引上げて受皿底板を収納室13の底板へ当接させた状態から、雄ねじ筒34を介して受皿および収納室13内へ溶融化粧料等を流込みする。次にその溶融化粧料等の固化を待って下部材4を上部材下端へ嵌合させ、次いで回動蓋部材51を装着させる。上記下部材を、図示のように下部4bと上部4aとで形成した場合は、下部材上部を上部材5の下部へ嵌合させた状態で溶融化粧料等の流込みを行ってもよい。
【0019】
上記型蓋17の除去は、消費者が行うようにしてもよく、又上記溶融化粧料等固化後に直ちに行ってもよい。
【0020】
上記容器の使用は、図1が示すように型蓋17を介して、或いは型蓋を外して、第1開口部16を回動蓋部材51上部で閉塞する状態から、図2、図3が示すように容器本体1に対して回動蓋部材51を下方まで回動させ、該状態から型蓋がある場合は該型蓋を除去し、又第2、および第1操作窓7、7を介してハンドル43を介して雌ねじ筒部材41を正方向へ回す。すると受皿32は収納室13内へ回動不能に嵌合されているため、雌ねじ筒42と螺合する雄ねじ筒34を介して受皿部材31が固形化粧料等と共に上昇することとなる。又ハンドルを逆方向へ回せば固形化粧料等61と共に受皿部材31が下降する。
【0021】
既述構成部材はそれぞれ合成樹脂材で形成している。
【0022】
【発明の効果】
本発明は既述構成とするもので、第1の手段の場合は、容器の形状がほぼ中空円盤形状となって繰出し容器の形状としては新鮮で消費者の満足を得ることが出来ると共にハンドル43は雌ねじ筒42一部を大外径化させて形成するからトルクを大きくして受皿部材31の上下動を容易に行うことが出来、又第1開口部16の開閉も、回動蓋部材51の脚板と容器本体前後両円形壁の中心部との枢着部分を中心とする回動蓋部材の回動で行うからその開閉操作が容易である。また、容器本体に対して回動蓋部材を下方まで垂下させた状態で第2および第1操作窓を介してハンドル操作できる。
【0023】
第2の手段のように形成することで容器本体内への受皿部材および雌ねじ筒部材の取付けが容易である。
【0025】
第3の手段のようにすることで、雌ねじ筒部材を、その雌ねじ筒と螺合する雄ねじ筒34の揺動がなく、よって受皿部材を確実かつスムーズに上下動させることが出来る。
【0026】
第4の手段のようにすることで、雄ねじ筒を介して受皿および収納室内へ溶融化粧料等を流入させ、その固化によりそれ等内部に固形化粧料等を収納させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の半断面図である。
【図2】 回動蓋部材を回動させて下方へ垂下させた状態で示す半断面図である。
【図3】 図2容器を側面からみた半断面図である。
【符号の説明】
1…容器本体 4…下部材
5…上部材 6…支持筒
7…第1操作窓 13…収納室
16…第1開口部 31…受皿部材
41…雌ねじ筒部材 43…ハンドル
51…回動蓋部材

Claims (4)

  1. 前後に円形壁(3)、(3)を有してほぼ中空円盤形状をなし、頂部を第1開口部(16)として該第1開口部を上端開口面とする横断面非眞円形状でかつ底板(11)中央部を第2開口部(12)とする収納室(13)を上半内部に有し、前後両円形壁(3)、(3)の少なくとも一方の中心部下方に第1操作窓(7)を有する容器本体(1)と、上記収納室(13)内へ上下動可能にかつ回動不能に嵌合させた受皿(32)下面から雄ねじ筒(34)を容器本体下半内へ垂下する受皿部材(31)と、上記雄ねじ筒外面へ螺嵌合させた雌ねじ筒(42)の一部を大外径化させて短縦筒状ハンドル(43)に形成し、該ハンドル外面一部を上記第1操作窓(7)内へ露出させた雌ねじ筒部材(41)と、上記第1開口部(16)の上方を覆う弯曲上板(52)の前後両側から、前後両円形壁(3)、(3)外面に沿って脚板(53)、(53)を垂下し、これ等両脚板下端部と上記容器本体前後両壁の中心部とを枢着させた回動蓋部材(51)とからなり、該回動蓋部材を上記枢着部分を中心とする回動で弯曲上板(52)が第1開口部(16)の側方へ移動した状態でのハンドル(43)の正逆回動操作で受皿部材(31)が上下動可能に形成し、上記回動蓋部材(51)を枢着部分を中心とする回動により垂下させた状態で、第1操作窓(7)外方に位置する脚板部分へ第2操作窓(55)を穿設し、該第2操作窓を介してハンドル操作が可能に形成したことを特徴とする、固形化粧料等繰出し容器。
  2. 上記容器本体1を上下に二分割した形状の下部材(4)と上部材(5)とで、下部材周壁上端部と上部材周壁下端部とを嵌合させて形成したことを特徴とする、請求項1記載の固形化粧料等繰出し容器。
  3. 容器本体(1)の底部内面から、支持筒(6)を起立させて、該支持筒で雌ねじ筒(42)下部を回動可能に支持させたことを特徴とする、請求項1又は2記載の固形化粧料等繰出し容器。
  4. 受皿部材(31)の受皿(32)の底板中央部を開口させて該開口周縁から下端面開口の雄ねじ筒(34)を垂下させたことを特徴とする、請求項1、2又は3記載の固形化粧料等繰出し容器。
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