JPS632296B2 - - Google Patents

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JPS632296B2
JPS632296B2 JP17379382A JP17379382A JPS632296B2 JP S632296 B2 JPS632296 B2 JP S632296B2 JP 17379382 A JP17379382 A JP 17379382A JP 17379382 A JP17379382 A JP 17379382A JP S632296 B2 JPS632296 B2 JP S632296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinylidene fluoride
methyl methacrylate
trifluoroethylene
copolymer
methacrylate polymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17379382A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5962657A (ja
Inventor
Kazuo Ishiwari
Junko Yuhara
Akira Oomori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Kogyo Co Ltd filed Critical Daikin Kogyo Co Ltd
Priority to JP17379382A priority Critical patent/JPS5962657A/ja
Publication of JPS5962657A publication Critical patent/JPS5962657A/ja
Publication of JPS632296B2 publication Critical patent/JPS632296B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は改良された物性を有するフツ化ビニリ
デン−トリフルオロエチレン共重合体成形用組成
物に関する。 フツ化ビニリデンホモ重合体はその良好な電気
的、物理的性質によつて種々の用途の成形材料と
して極めて有用であるが、融点が高いため成形に
適当な溶融粘度を得るためには約340℃以上の高
い溶融温度を必要とし、しかも分解温度は比較的
低いので、成形の際に樹脂の分解による着色、劣
化等が起りやすい。また、フツ化ビニリデンのホ
モ重合体は結晶性が高く成形体が不透明になると
いう問題がある。従つてフツ化ビニリデンホモ重
合体の融点あるいは溶融粘度を低下させ、また結
晶性を低下させるためこれと共重合し得る他の単
量体との共重合体にして使用することが提案され
ている。 これらの共重合体の中フツ化ビニリデンとテト
ラフルオロエチレンとの共重合体は、フツ化ビニ
リデンホモ重合体に比べ透明性が改良され、かつ
溶融粘度が低下して成形性も改良され、さらにメ
チルメタクリレート重合体との共押出成形が可能
となるため光伝送体に用いる光学材料として注目
されている。しかしこの共重合体は斯かる光学材
料としてはなお透明性が十分でなく、とくに高温
使用時に再結晶化による透明性の低下が著しく。
その改良が望まれている。 本発明は各種用途に使用し得る成形材料、なか
んずく光学材料として使用し得る優れた特性を有
するフツ化ビニリデン共重合体成形用組成物を提
供することを目的とする。 本発明の要旨はメチルメタクリレート重合体を
20〜50重量%、とくに30〜50重量%含有するフツ
化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体成
形用組成物に存する。 本発明に係るフツ化ビニリデン−トリフルオロ
エチレン共重合体成形用組成物は含フツ素重合体
としての優れた機械的強度等の特性により各種用
途の成形材料として使用され、就中優れた透明性
を有し熱処理による透明性の低下が小さいので例
えば光伝送体、コンタクトレンズ、ソーラーコレ
クター用のフイルム材、耐光性透明フイルムの光
学材料や耐光性塗料材料としても有用である。 本発明において、フツ化ビニリデン−トリフル
オロエチレン共重合体としては、広範囲の共重合
組成のものを使用し得るが、トリフルオロエチレ
ン含有量が約70モル%以上になるとメチルメタク
リレートとの相溶性が悪くなり且つ融点が高くな
る傾向があるので、トリフルオロエチレンの共重
合比率は5〜65モル%の範囲が好ましい。 本発明に用いるメチルメタクリレート重合体
は、メチルメタクリレートのホモ重合体、および
メチルメタクリレートと他のエチレン性不飽和単
量体、例えばアクリル酸やメチルエステル以外の
メタクリレートとの共重合体である。好適な共重
合体としては例えばメチルメタクリレートと少割
合のエチルメタクリレート、プロピルメタクリレ
ート、ブチルメタクリレート、トリフルオロエチ
ルメタクリレート、ペンタフルオロプロピルメタ
クリレートなどメタクリル酸エステル、エチルア
クリレート、プロピルアクリレート、ブチルアク
リレートなどアクリル酸エステルおよびスチレ
ン、α−メチルスチレンおよびメタクリル酸の如
き共単量体との共重合体が挙げられる。斯かる共
重合体における共単量体の共重合割合は30モル%
以下であり、この割合を超えるとメチルメタクリ
レート重合体のガラス転移温度が低下したり相溶
性の変化が起こり、フツ化ビニリデン−トリフル
オロエチレン共重合体との組成物の耐熱性や相溶
性不良の原因となり好ましくない。 本発明の組成物はメチルメタクリレート重合体
とフツ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重
合体とを均一混合することにより使用される。混
合方法としては前記の両成分を、ともに溶解する
ことができる溶媒、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケト
ン、N−メチル−2−ピロリドン等に溶解して均
一混合し、溶媒を除去する方法を用いることがで
き、この方法は本組成物を被覆用に用いたり、キ
ヤストフイルムを作成する場合にとくに有効であ
る。他の混合方法としては溶融混合法があり、機
器としてはニーダー、押出機、ロール等を用いる
ことができる。組成物が溶融状態で混練される限
りいずれの方法でもよく、したがつて粉末状で両
成分を混合したものを溶融押出して成形品を作る
場合は押出機中で溶融混練され均一混合が達せら
れる。 本発明において、フツ化ビニリデン−トリフル
オロエチレン共重合体に混合される上記メチルメ
タクリレート重合体の割合は重要な因子であり、
下記実験例に示す如く臨界的意義を有する。 実施例 試料 (1) フツ化ビニリデン/トリフルオロエチレン
52/48モル共重合体 極限粘度〔η〕=1.82dl/g(ジメチルホルムア
ミド溶液、35℃にて測定 (2) メチルメタクリレート重合体〔商品名「アク
リペツト−MF」三菱レイヨン(株)製〕 〔η〕=0.31(メチルエチルケトン溶液、35℃にて
測定) メルトインデツクス(M)=81.2g/10分(230
℃、径2mm、長さ8mmのオリフイスから7
Kgの荷重で10分間に押出した量を以て示
す。以下同様) 試料の混合及びシートの作成 試料(1)及び(2)を第1表に示す比率でジメチルホ
ルムアミドに溶解させ15重量%の溶液を作成し、
200℃に加熱してジメチルホルムアミドを蒸発乾
燥させて混合物を作成した。これを金型に入れ
200℃で5Kg/cm2の加圧下に成形後水冷し厚さ1
mmのシートを得た。斯しくて得られたシートにつ
き測定した物性値を第1表に示す。
【表】
【表】 第1表に示す如く屈折率はメチルメタクリレー
ト重合体含有量の増加に伴つてほゞ直線的に増加
するが、透過率はメチルメタクリレート重合体の
少量の混入によつて急激に増加し、フツ化ビニリ
デン/トリフルオロエチレン共重合体組成物の透
明性を大きく改良する。またメチルメタクリレー
ト重合体含有量の調整によつて種々の屈折率と透
過率の組合せをもつ光学材料を容易に得ることが
できる。 さらに、第1表においてメチルメタクリレート
の混合によりフツ化ビニリデン−トリフルオロエ
チレン共重合体組成物の融点に明確な降下が観察
される。この現象は熱力学的考察から両高分子が
非晶状態において十分な相溶性を有することを示
している。即ちフツ化ビニリデン−トリフルオロ
エチレン共重合体にメチルメタクリレート重合体
を混入することにより、該混合組成物とメチルメ
タクリレート重合体との相溶性を高めることがで
きる。なおメチルメタクリレート重合体が50重量
%をこえると成形体がもろくなり好ましくない。 以上の如く、光学材料として用いる場合、フツ
化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体と
混合される上記メチルメタクリレート重合体の割
合はフツ化ビニリデン−トリフルオロエチレン重
合体組成物の全重量を基準にして20〜50重量%の
範囲内とすることが必要である。 以下実施例により本発明をさらに説明する。 実施例 1 実験例と同じフツ化ビニリデン/トリフルオロ
エチレン共重合体及びメチルメタクリレート重合
体を用い両者の重量比70/30の比率でジメチルホ
ルムアミドに溶解して15重量%の溶液を作成し、
200℃でジメチルホルムアミドを蒸発乾燥させて
メチルメタクリレート重合体と殆んど同程度に透
明で均質な混合物を得た。この混合物を200℃で
融解し5Kg/cm2の加圧下に成形後水冷して厚さ1
mmのシートを得た。このシートの物性は下記の通
りである。 屈折率nD=1.415(25℃に於て) 透過率T=86%(700nm) 融 点Tn=151℃(示差走査熱量計により昇温
度10℃/minにて測定) 実施例2及び比較例 フツ化ビニリデン/トリフルオロエチレンの
75/25モル比共重合体及び実験例と同じメチルメ
タクリレート重合体を第2表に示す比率で実施例
1と同じ方法により混合、成形して厚さ1mmのシ
ートを得た。 得られたシートにつき測定した物性値を第2表
に示す。
【表】 クリレート重合体の重量比
この場合も実験例の場合と同様に両重合体の均
質な混合物は透明性の優れた成形用組成物を与え
た。 実施例3及び比較例 実施例2で作成したシート試料を電気炉中85℃
で200時間アニール処理した。アニール処理前及
び処理後の透過率の測定結果を第3表に示す。
【表】
【表】 第3表に示される如く、メチルメタクリレート
重合体を均一に混合した試料では透過率が向上す
る。更にアニール処理による透過率の低下が非常
に少なく長時間にわたつて透過率の安定した光学
材料が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メチルメタクリレート重合体を20〜50重量%
    含有するフツ化ビニリデン−トリフルオロエチレ
    ン共重合体成形用組成物。 2 フツ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共
    重合体がトリフルオロエチレンを5〜65モル%含
    有する特許請求の範囲第1項記載のフツ化ビニリ
    デン−トリフルオロエチレン共重合体成形用組成
    物。
JP17379382A 1982-10-01 1982-10-01 改良されたフツ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体成形用組成物 Granted JPS5962657A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17379382A JPS5962657A (ja) 1982-10-01 1982-10-01 改良されたフツ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体成形用組成物

Applications Claiming Priority (1)

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JP17379382A JPS5962657A (ja) 1982-10-01 1982-10-01 改良されたフツ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体成形用組成物

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Publication Number Publication Date
JPS5962657A JPS5962657A (ja) 1984-04-10
JPS632296B2 true JPS632296B2 (ja) 1988-01-18

Family

ID=15967254

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JP17379382A Granted JPS5962657A (ja) 1982-10-01 1982-10-01 改良されたフツ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体成形用組成物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60177064A (ja) * 1984-02-22 1985-09-11 Sekisui Chem Co Ltd 光学式情報記録体
JPS6157908A (ja) * 1984-08-30 1986-03-25 Seizo Miyata 光学用樹脂組成物
JPS61190546A (ja) * 1985-02-20 1986-08-25 Central Glass Co Ltd 光学用樹脂組成物
JPS63159459A (ja) * 1986-12-23 1988-07-02 Central Glass Co Ltd 樹脂組成物
FR2636959B1 (fr) * 1988-09-29 1990-11-23 Atochem Enduit ou revetement de surfaces, son procede de preparation et d'application; surfaces revetues d'un tel enduit
JPH04116374U (ja) * 1991-03-28 1992-10-16 信越ポリマー株式会社 弾性コネクター
CN102010554B (zh) * 2010-11-09 2012-12-05 杭州福膜新材料科技有限公司 一种聚偏氟乙烯薄膜专用料

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