JPS63227512A - シロキクラゲ抽出物含有化粧料 - Google Patents

シロキクラゲ抽出物含有化粧料

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JPS63227512A
JPS63227512A JP62059882A JP5988287A JPS63227512A JP S63227512 A JPS63227512 A JP S63227512A JP 62059882 A JP62059882 A JP 62059882A JP 5988287 A JP5988287 A JP 5988287A JP S63227512 A JPS63227512 A JP S63227512A
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Japan
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water
extract
adjusted
cosmetics
molecular weight
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JP62059882A
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English (en)
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Kohei Hasebe
浩平 長谷部
Yoshihiro Chikamatsu
義博 近松
Yutaka Ando
裕 安藤
Mitsugo Hayashi
林 光吾
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Ichimaru Pharcos Co Ltd
Original Assignee
Ichimaru Pharcos Co Ltd
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Publication date
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    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、担子菌類シロキクラゲ科ンロキクラゲの子実
体を用いた化粧料への応用に関する。
1産業上の利用分野。
本発明は、シロキクラゲの子実体乾燥物を出発原料とな
し、これより得られた水溶性抽出物を、肌や頭皮、頭髪
用の化粧料に用いることにある。
又、美容や健康維持のための食品や飲料に用いることが
出来る。
1従来の技術、 シロキクラゲの子実体(以下、単にシロキクラゲと言う
)は、主として中国大陸に産し、高級な中国料理には、
欠かせない素材の一つとして用いられ、又、中国では、
これを白木耳又は録再と称し、古くから強精、強壮作用
があると言われ、用いられている。
又、中国では、美容食品として知られ、又、古くから女
性の肌に潤いを与えるキノコの一つとされ、よく煮立て
て得られた、粘稠液を化粧料として用いたり、あるいは
、蜂蜜や砂糖と混和して、ゼリー状物となし、食用とさ
れてきた歴史がある。
中国では、この歴史をもとに、化粧料に熱水抽出物を配
合したクリームがあり1例えば、シロキクラゲの抽出物
と真珠抽出物を配合したクリームかある。これを美加洋
録再珍珠霜と呼び、現在。
中国ては広く用いられており、とくに、上海家用化学品
廠において製造されたものは、有名である。この説明書
のよれば、表皮に活力を与え、新陳代謝を促進して、肌
の老化を防ぐのに役立つとある。
一方、我が国にお1フる霊芝の化粧料への応用について
調査すれば、例えば、最近では、次に示す公開特許公報
がある。
前記刊行物(1)によれば、熱水処理きれた浸漬抽出物
が用いられており、又、処理に当っては、食塩等の中性
塩類、水酸化ナトリウムなどのアルカリ等を加えた水溶
液、あるいは、水とエタノール等の親水性有機溶媒によ
る混合液を使用して得られた、抽出物を用いることが開
示されている。又、さらに刊行物(1)又は(2)には
、シロキクラゲの菌体を用いた方法が開示されており、
(2)では、菌体の培養法についても示されている。
1発明が解決しようとする問題点」 本発明者は、中国におけるシロキクラゲの化粧料への利
用の歴史をもとに、検討を加えてきた。
シロキクラゲは、保存のために乾燥されたものがあり、
水中に浸漬すると、水を大量に吸収して膨張する。
化粧品への応用に当っては、古典的には、水に浸した後
、加温下で、熱水抽出きれたところのものが用いられる
。つまり、水を吸収して膨張したシロキクラゲは、熱水
中で、次第に寒天状(ゼリー状)の凝集体が形成される
と共に、加熱することによって、ゼリーは溶解が進み、
最終的には、粘稠な液状物となる。大量の熱水中で、攪
拌を続けることにより、粘稠液は希釈されると共に、次
第に水溶性を呈するようになり、この水溶液は、肌や毛
髪に、はどよい湿潤効果と、滑性(スヘリ)効果を与え
てくれることとなる。
したがって、古来、中国においては、この水溶液、又は
粘稠な液状物を取り、クリームや乳液などの処方中に添
加して、化粧料として用いられてきた。すなわち、従来
、シロキクラゲの利用は、水中加熱(温湯)抽出物を用
いることが、その基本的操作の一つとして知られてきた
本発明者らは、これに従ってシロキクラゲから得られた
抽出物の、化粧料への応用について検討を加えてみたが
、抽出きれた粘稠液、あるいは水溶液も、加熱を終了し
て冷却して保存すると、水と分離し、経時的には、不均
一な状態となり、化粧水などには、即、配合すると、沈
殿や澱の発生が伴うことが多いことがわかった。したが
って、クリームや乳液のごとく、乳化又は分散剤を用い
、加熱工程が加わる製品中では配合は可能であっても、
化粧水等の液体製品など、乳化を伴わない、製品中に配
合する場合には、製品化後に、水と分離し、沈殿、ある
いは、水に不溶性の澱が一4= 発生することが多いことから、クリームや乳液のみなら
ず、その他の乳化や分散を必要としない化粧料にも、広
く用いることが出来る、抽出法の確立が必要であること
がわかった。
そこで、これを解決するためには、例えば、熱水抽出を
長時間にわたり何回となく、充分に繰り返し、冷却後の
水溶層部を分取し、この部分を液体製品(乳化を伴わな
い化粧品類)に用い、一方、ゼリー状物は、クリームや
乳液に用いる方法も検討してみた。しかし、この方法で
は、一度冷却すると、水溶性を呈していた抽出溶液も、
水に不溶な沈殿や澱となって発生し、その結果、最終的
に、水溶性に移行する部分の収量は少なく、又、クリー
ムや乳液に、そのゼリー状物を用いることは出来るとし
ても、発明者らが目的となすところの、化粧品類全般に
、容易に配合できる状態として、広範囲に用いることは
出来ないことがわかった。つまり、本発明者らは、ゼリ
ー状物としたものを用いるのではなく、水に可溶であり
、水溶性の抽出物を、効率良く回収することが出来れは
、化粧水等の液体製品のみならず、もちろん、それをク
リームや乳液に用いることの方が、肌や髪に対する湿潤
性能も、又、滑性効果もさらに向上させることが可能で
あると考えたのである。
すなわち、化粧品への応用に当っては、ゼリー状物を用
いるのではなく、水に安定的に溶出(溶解)する成分(
部分)を、いかにして多く抽出するか、この点を解決す
ることが、シロキクラゲの化粧料への応用に当っての、
大きな一つのポイントであると考えた。
そこで、本発明者らは、抽出に当って、ゼリー状の性質
を有していない状態、つまり、シロキクラゲから、水に
溶酸しても、再び寒天状に凝集しない抽出物を、効率良
く回収し、同時にそれが、化粧品類に広く利用可能とな
すことを目的となし、その研究開発に当った。
〔口〕 発明の構成 本発明は、シロキクラゲから得られた、水溶性抽出物を
含有することを特徴となす。
その要旨は、以下に述べる。
1問題点を解決するための手段。
肌や毛髪に対して、優れた湿潤性を与えてくれる、シロ
キクラゲの抽出物は、これを化粧料に用いるに当っては
、冷水中でも加温下にあっても、ゼリー状に凝固形成し
ないものが望ましい。本発明者らは、その手段として以
下に示す実施例1〜4の方法を開発した。実施例1は、
古来の熱水抽出法を改良したものであり、工程中にあっ
て、pH3,0付近にw4tすることがポイントとなる
一方、実施例2は、従来法とは全く異なる方法であり、
酵素(ペクチナーゼ)を用いるものである。尚、実施例
3で示す方法は、実施例1〜2を組合せた方法であり、
抽出量を飛躍的に増大許せ、残渣物を最小限になすこと
が出来る。
又、実施例4は、さらに効果的な湿潤性能をもたせるよ
うにしたものであり、その主要部は、分子量を3万以下
の抽出物と、3万以上のものを分別して、用いることか
らなる。
「実施例−1=熱水抽出(浸漬)法」 中国産の録再:シロキクラゲ(名古屋:三林商事有限会
社輸入)の乾燥品500gを粉砕後、本釣8〜15ff
iを加え、約50〜80℃の浸漬抽出を2時間行った後
、冷却後、吸引濾過等によって、濾液とゼリー賀状物(
便宜上、ここで得られたゼリー質゛状物は、以下、残渣
物Aと呼ぶ)に分け、その濾液に対して、有機酸を用い
てpHを3.0付近に調整する。例えば、ここでは、濾
液に10%のクエン酸溶液を用いて、pHを3.0前後
に調整を行い、約−昼夜程度、冷所又は常温下で静置し
た後、濾紙濾過を行い、濾液と沈殿物を分取する(ここ
で得られた沈殿物は、便宜上、以下、残渣物Bと呼ぶ)
次に、上記の濾液に対して、10%水酸化ナトリウム液
を用いて、pHを5.0〜7,0に調整し゛て、ゆっく
りと攪拌後、濾過して、溶液を取る。
このものは、本発明が目的となす、化粧料に配合し易い
、水に溶解性の良い溶液の状態にあるので、即、化粧水
などとして用いることも可能であるが、通常は、pHを
5.0〜7.0の範囲に調整した後、濃縮を行い、防腐
剤(パラベン類0.1%前後、エタノール5%程度の範
囲)を添加した溶液を、化粧料中の処方に、任意の量を
配合して用いるとよい、又、常法の手段によって、乾燥
粉末となしたものを、化粧料の処方中に配合して用いる
ことも出来る。この場合、とくに水に対する溶解性から
すれば、凍結乾燥粉末、熱風乾燥粉末の順で、長時間の
加熱処理が加わるような乾燥による粉末では、目的とす
る効果、すなわち、肌や頭髪に対する湿潤性及び滑性(
スベリ)効果が低下することになるので、充分な配慮が
必要である。尚、濃縮に当っては、イ列えば、エバポレ
ーターによる減圧濃縮が、最善である。又、濃縮溶液と
して化粧品分野全般を通じて配合し易い状態は、pH5
,0〜7.0で調整後の溶液を、約3倍以上に濃縮した
ものが、最善である。
収量は、シロキクラゲ1kgから、水に溶解するところ
の抽出物は、凍結乾燥粉末となすとき、約200〜40
0gが得られる。さらに、上記の工程中で分取した、残
渣物A及びBは、これを混合して再び、末法により抽出
することが出来る。但し、その際の熱水の温度は80℃
以上が望ましく、さらに、反応(加熱)の時間は、2時
間量−ト、3時間程度の範囲内で行なうことが、収率的
に良好である。但し、この再抽出後の溶液は、初回の抽
出溶液に比べ、滑性(スベリ)効果が、やや低下する傾
向がみられる。しかし、湿潤性能については、初回抽出
溶液と比べ、優劣の差はほとんど認められなかった。こ
の残渣物A−Bを合わせて得られたところの、第2回目
の抽出物の収量は、残渣物(含水量20〜30%)に対
して、凍結乾燥粉末にするとき、30〜40%程度が得
られる。
「実施例−2=ペクチナーゼを用いた抽出法」中国産の
シロキクラゲ(実施例1と同じ)1kgを粉砕後、水を
約20p程度加え、80°Cで約30分から1時間程度
、殺菌と共に、次の工程で用いるペクチナーゼの反応を
良好となすことを兼ねて行ない、冷却をまって、pHを
3.0付近に調整した後、市販のペクチナーゼの倍散品
(例えば、オリエンチーム、ペクトリアーゼ、ペクチネ
/クス)を、5〜20g加え、恒温槽中に入れ、40℃
付近にセットして、ときどき、緩やかに攪拌を行ない、
反応きせる。反応時間は、−昼夜から二昼夜程度の範囲
内で停止許せる。停止後は、再び、80〜85℃で25
〜30分間、加熱を加え、酵素の失活を行なう。次に、
冷却をまち、pHを50〜7.0に11整した後、吸引
濾過して濾液を分取する。この溶液は、即、化粧水など
として用いることが可能であるが、通常は、実施例1と
同様にして、濃縮液、濃縮ペースト、乾燥粉末となし、
化粧料の処方中に、任意の量を配合して用いるとよい。
収量は、シロキクラゲ1kgから、水溶性の抽出物の凍
結乾燥粉末となしたとき、約800〜900gと、多量
にして無駄なく回収出来る。又、目的となすffl f
f4性能については、用いたペクチナーゼとの反応時間
に影響され、反応時間が長くなると、やや低下傾向を示
し、又、滑性も少なくなる傾向を示す。しかし、収量的
には、水溶性抽出物を得る目的のみに絞れば、反応時間
が長いほど有利となる。したがって、その両方の角度か
ら条件を満たすためには、化粧料の使用分野に応じて、
ペクチナーゼの添加量と共に、反応時間をフントロール
することによって、滑性効果も調整することが可能であ
り、その点で有利な手段である。尚、化粧料の用途によ
っては、実施例1も、又、末法も、最終的なpHを5.
0〜7.0になした後、用いることを示したが、末法に
おいては、pH3,0付近に調整して、濾過後の溶液、
又は、その濃縮、あるいは乾燥したものを、化粧料に用
いることも可能である。しかし、通常の化粧品類のpH
域から、その製剤化(配合)後の安定性をみると、経時
的に不安定となり、乳化(分散)形の化粧料への利用は
可能であっても、化粧水、あるいは、その他の液体製品
中では、凝集、沈殿の発生が高まり、これらの状態は、
親水性有機溶媒(エタノール等、ポリオール系溶剤:プ
ロピレングリコール等)を添加しても、充分な防御は出
来ないことが多い。
尚、前処理において、80°C付近の熱水処理を行なっ
たが、これにこだわることはなく、いきなリ、ペクチナ
ーゼの反応に入ってもよい。その際は、先にも述べたご
とく、反応時間をコントロールすることによって、目的
とする水溶性抽出物が得られる。しかし、そのような場
合では、収量的には約10〜20%程度の低下をきたす
ことがあり、又、反応が順調に進まないことが多い。
次に、実施例1において分取された残渣物Aは、膨張(
膨潤)化されたゼリー状物であり、実施例1では、これ
を再度、熱水抽出する方法を採用した。その際は、残渣
物Bをも混和して抽出する方法を用い、収率の向上を行
なった。
その結果は、再抽山分の抽出物では、滑性フィーリング
効果がやや低下することであった。
本発明者らは、実施例1における初回抽出物と同様な、
滑性フィーリング効果をもった、水溶性抽出物を得るた
めに、残渣物AとBのペクチナーゼ処理を試みた。その
結果、実施例1の初回抽出物と、はとんど変わらない滑
性効果をもった、水溶性抽出物が得られることがわかっ
たので、次に示す。
「実施例−3二残渣物の再抽出法」 まず、出発原料は実施例1における残渣物AとBを混合
した。このものは、水分を約30〜70%含み、膨張さ
れたゲル質又はゼリー質の形態をなすが、これを約1眩
に対して、水を8〜15N加え、pHを3.0付近に調
整して、攪拌を続け、均一なゼリー状溶液を呈してきた
ところで、ペクチナーゼを、5〜20g添加し、緩やか
に攪拌後、温度を40°C付近に保ち、約−昼夜放置す
る。次の操作は、実施例2に準拠して処理し、水溶性の
抽出物が得られる。
この方法によれば、水に可溶な抽出物を、効率よく回収
することが可能であり、その収率は、通常80%以上と
なる。
(作用又は物性) 前記の実施例1〜3で得られた抽出物は、すべてが、水
に可溶性の糖類を主体となす、これらの抽出物の有する
保湿作用についてみると、第1図に示すごとくであり、
従来法による熱水処理により得られた抽出物の、冷却後
の水溶性部分の有する保湿作用と同様か、もしくは、そ
れ以上に優れていることである。
一方、収量的には実施例2が最良であり、実施例1では
少ない。しかし、それを補うのが実施例3の方法である
一方、化粧料に用いるに当っては、保湿と共に、滑性(
肌や毛髪への滑り効果)は、重要なポイントの一つとな
る。つまり、保湿作用を有するものには、水分が発散す
ることによって、次第にベトベトした、粘りつきを生じ
、滑りが悪くなる性質をもったものも多いが、実施例1
〜3によって得られた抽出物では、いずれも、そのよう
なベタリきは示さないことが特徴である。
もちろん、この性質は、シロキクラゲの有する本来の特
徴でもあり、したがって古来から化粧料に用いられてき
たところの、一つの理由と思われる。
又、さらに保湿性能とフィーリングのよい滑り効果を高
めるには、次の実施例4に開示する方法が良い。この方
法は、本発明者らが、保湿性能を=15− 維持し、フィーリングの良好な滑り効果を、シロキクラ
ゲの、様々な抽出物をもとに、分子量の分布状態から検
索した結果、わかったものであるが、その抽出物として
は、3万付近で分別して用いると良いことである。つま
り、3万付近以上の高分子抽出物は、保湿作用と共に、
滑り効果が、最も優れていることである。一方、3万付
近又は3万以下の分子量にある抽出物は、あらゆる液体
製品において、配合性に優れていることである。
「実施例−4=分子量分布の制御による抽出法」前記の
実施例1〜3の工程中で得られた濾過後の粗液な、ベリ
コンカセットシステム(日本ミリポア・リミテッド製)
を用いて1分子量3万のベリコン膜を通し、得られた溶
液を凍結乾燥して。
乳白色状粉末を得る。
一方、膜を通過しないで、残った溶液は、これを取り、
同様に凍結乾燥して、粉末をえる。
収量は、スタート原料(シロキクラゲ)から換算すると
き、両方を合わせると50〜65%である。又、両方の
収量の割合は、分子量が3万以上にある抽出物が1に対
して、分子量3万以下の抽出物は、3〜6の比率となる
さらに、高粘度な抽出物のみを必要とすれば、ベリコン
膜を使用する際に10万付近以上のものを用いて分別す
ることも出来る。又、末法(実施例1〜3)による抽出
法によれば、その抽出物を構成する成分の分子量は、5
00付近、50〜60万付近、1.5〜2.0万付近に
あり、とくに500付近の糖類を主体となし、比較的低
分子な状態の抽出物で構成諮れていることである。
すなわち、安定性の良好な、化粧料中に配合し易い状態
を保持できる抽出物となすには、結果的には、分子量状
態からみれば、500〜2万付近にあるものが含まれて
いることが、一つのポイントであると言える。
第1表は、実施例1〜4で得られた、それぞれの抽出物
の滑性(滑り効果)についてみた評価である。又、第2
図は、実施例1〜3で示す方法によって得られた抽出物
の有する、分子量分布状態を示す。さらに、それぞれの
抽出物に係る安定性は、第2表、及び第3表に示すごと
くである。
尚、第1図に係る保湿作用、及び第2図に係る試験法に
ついての概要は、次のごとくである。
(試験法の概要) :保湿作用に関する試験法(第1図) 表皮角層水分測定装置(高周波IMPEDANCE M
ETERmodel lB555ニアイ・ビイ・ニス製
)を使用。
外周直径6mm、中心′r!l極直径1画の電極により
、電気伝導度(Conductance )を求める方
法により実施。測定部位は、前腕屈内側、温度は28.
0°C1相対湿度は650%による。
:分子量分布状態に関する試験法(第2図)装 置:高
速液体クロマトグラフィー (日本分光製 TWINCLE) 検出機: RI(シマズ RID−2A)カラム: S
howdex 0llpak B−805(8x 50
0++a)温  度 : 40℃ 移動相: 0 、 I M  K H、P Or、0 
、 OI M  N a HP O4,0、2M  N
 a S O、水溶液 流 速:1mΩ/ m i n  により実施6「第2
表、 抽出物2%含有水溶液の溶解安定性「第3表ヨ 
エタノール含有水溶液中の溶解安定性次に、実施例1〜
4に示す方法によって得られた抽出物(凍結乾燥粉末)
の粘度についてみると、3%を含有した水溶液は、第4
表に示すごとく、12〜40cpS付近にある。
一方、抽出物の主体成分は糖類であるが、例えば、実施
例1〜3で得られた抽出物を用いて、ガスクロマトグラ
フィーにより、その確認を行ってみると、第3図のごと
くのチャートが得られる。
又、各抽出物も、これに類似したチャートを示し、キシ
ロース、マンノース、グルコース、クルクロン酸などの
他、数種が確認された。尚、試験に当っては、2NFM
、#を加えて、還流冷却器を付け、6時間の加熱券解を
した後の液を、炭酸バリウムを加えて中和後、濾過して
、濾液を濃縮凝固させ、ピリジン2mQ、TMC3を0
.4鶴、HMD S ヲ0 、8 mQ添加し、TMS
化したものを検体として用いた。
:測定条件の概要 装置=163型ガスクロマトグラフ(日立部)検出器:
 FID カラム: OV−172mX2.5mm(ステンレスカ
ラム) カラム温度:150°C 試料注入温度=250°C キャリャーガス二N2、流速: 50 mQ / mi
n。
又、各抽出物の水溶液は、ニンヒドリン試液を加え、3
分間の加熱により紫色を呈し、アミノ酸含有の確認が出
来る。
そこで、例えば実施例1又は2で得られた抽出物を6N
塩酸で加水分解後、アミノ酸のオートアナライザーによ
り分析してみると、主なアミノ酸は、第5表に示すごと
くのものが確認された。又、抽出物中に占めるアミノ酸
の割合は、13〜18%と多く、これを従来の熱水抽出
物の冷却後に得られた水溶部の凍結乾燥粉末中に含まれ
るアミノ酸量と対比すると、約20%程度多く含まれて
いることが分かった。
したがって、このアミノ酸の含有量が、保湿性能や湿潤
滑性に対して、好影響を与える要因となっているものと
考えられた。
(製剤化法) 肌や頭髪への利用に当っては、前記実施例1〜4のいず
れの抽出物も、水に対してよく溶け、加熱下でも、ゼリ
ー状とはならないために、公知な化粧料基剤との処方に
おける配合上の禁忌は、とくになく、化粧水、乳液、ク
リームタイプの肌用及び、頭髪用化粧料から、ヘアーリ
キッド、ヘアーシャンプー、ヘアーリンス、さらに各種
のメイクアップ化粧料まで、幅広く用いることが出来る
化粧料への配合量は、とくに制限されるものではないが
、エタノールが処方中に高含有するような場合では、抽
出物中のアミノ酸及び糖類が変性され、経時的に沈澱す
る場合があるので、その際は、第3表に示すエタノール
の濃度(含有量)と、溶解性をたたき台となすと良い。
とくに、エタノールを処方中に90%以上含有するよう
なときは、各抽出物は、その凍結乾燥粉末に換算すると
き、01〜0.3%が可溶である。それ以上では経時的
に沈澱を生ずるようになる。この際、プロビレングリコ
ールなどのポリオール系溶剤の併用は、沈澱を防ぐこと
が出来る。
一方、抽出物をあらかじめ任意の濃度に、水中で溶解し
ておき、必要に応して、処方中に配合するような場合で
は、水の単独よりも、エタノールが5〜10%の範囲で
加えられた、希エタノール含有水溶液中で溶解させたも
のは、室温下で密閉保存するとき、1年以上、変質が生
じない。さらに、ポリオール系溶剤が、これに加えられ
た状態では、さらに安定した溶液状態が保持されること
となる。したがって、化粧料全般にわたって、広範囲な
製剤に、抽出物を用いるに当っては、あらかじめ、水と
ポリオール系溶剤、さらにエタノールが低濃度に含まれ
る混合液中に、抽出物を添加しておき、必要に応じて各
種の剤形の化粧料に配合する方法が良い。
尚、凍結乾燥粉末は、吸湿性が高く、保存に当っては、
完全な密閉状態で、乾燥剤などを加えておく必要がある
。又、保存中に吸水したものでは、水アメ状を呈するも
、加熱水中では再び溶解できる(従来の熱水抽出物の場
合では、加熱水中で、再び溶解できる量は60〜70%
、残りはゼリー状の凝集を有し、再び使用するには不向
きであった)。
〔ハ〕 発明の効果 以上、前記各実施例による抽出物は、いずれも、化粧品
類に配合し易く、肌用、頭髪用を問わず、既存の処方中
に添加して用いることが出来る。とくに水溶性の液体化
粧料にあっては、その製剤化工程において、加熱処理が
加えられても、ゼリー状とはならず、水溶液状態を保ち
、又、加熱されると、粘度が上昇するようなことも、は
とんどみられない。
すなわち、本発明によるシロキクラゲ抽出物は、水によ
く溶解し、又、これが毛髪や肌に付着1、た後、乾燥さ
れても皮膜形成能が極めて少ない状態が維持される。し
たがって、肌や髪には大変良好な湿潤性を発揮してくれ
ることとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1〜4で得られた抽出物にっいて、そ
れぞれ5%を含有する水溶液の有する保湿能を示す。 第1図中、Aは実施例1による抽出物、Bは実施例2〜
3による抽出物の等景況合物、Cは実施例4において分
別きれた、分子量が3万付近以下の抽出物、Dは実施例
4において分別された、分子量が3万付近以上の抽出物
、Eは従来の熱水抽出物、Fは水。 第2図は、実施例1〜3による抽出物の等景況合物によ
る分子量分布状態を示す。 第3図は、実施例1〜3による抽出物の等景況合物中の
糖類についてみた、ガスクロマトグラフィーによるチャ
ート。 第3図中、1はキシロース、2はマンノース、3はグル
コース、4はグルクロン酸。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) シロキクラゲの熱水処理後の粗液を、pH3.0付近に
    調整後の濾液をもとに得られた、水溶性抽出物を含有す
    ることを特徴とする化粧料。
  2. (2) シロキクラゲにペクチナーゼを作用して得られた、水溶
    性抽出物を含有することを特徴とする化粧料。
  3. (3) シロキクラゲから得られた、分子量が3万付近以下の水
    溶性抽出物を含有することを特徴とする化粧料。
  4. (4) シロキクラゲから得られた、分子量が3万付近以上の水
    溶性抽出物を含有することを特徴とする化粧料。
JP62059882A 1987-03-14 1987-03-14 シロキクラゲ抽出物含有化粧料 Pending JPS63227512A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005330257A (ja) * 2004-04-19 2005-12-02 Nippon Fine Chem Co Ltd 化粧料
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