JPS63227426A - 農作業車の走行変速構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油圧式無段変速装置と高低に切換可能な変速装
置とを備え、中立付勢バネによって油圧式無段変速装置
を中立復帰付勢している農作業車の走行変速構造に関す
る。

〔従来の技術〕

この種の農作業車の走行変速構造において、中立付勢バ
ネを設置するに、従来は、実開昭５８−８６７３２号公
報の第２図に示すように、油圧式無段変速装置のトラニ
オン軸を中立復帰させる揺動アームと油圧式無段変速装
置の側板との間に中立付勢バネを架渡していた。

ｒ発明が解決しようとする問題点〕 上記構成の場合には、揺動アームに対する中立付勢バネ
の設置長さは一定であるから、中立復帰力は一定のもの
であった。したがって、走行変速状態に関係なく付勢力
が一定に作用するので、中立付勢力に抗して変速ペダル
等を操作しなければならず、しかも、軸トルクが大きな
低速走行時には、バネ付勢力と大きな軸トルクによる反
力が合成されて変速ペダルに作用し、変速ペダルが重く
操作性が悪くなっていた。

本発明の目的は中立付勢バネと走行変速系とを連係させ
ることによって、油圧式無段変速装置への変速操作を容
易に行なえるものを提供する点にある。

〔問題点を解決するための手段］ 本発明による特徴構成は変速装置が高速位置で前記バネ
付勢力を強く、かつ、低速位置で弱く設定すべく、変速
装置と中立付勢バネとを連係する機構を設けてある点に
あり、その作用効果は次の通りである。

〔作　用〕

例えば、第１図に示すように、変速装置（１２）と中立
付勢バネ（２５）とを連係する手段として、変速装置（
１２）の操作レバー（２６）と中立付勢バネ（２５）の
一端とを連結する方法を採用することによって、変速装
置（１２）が高速位置（１１）でのバネ（２５）の設置
長さを長くでき、かつ、変速装置（１２）が低速位置（
Ｌ）でのバネ（２５）の設置長さを短くでき、自動的に
高速位置（Ｈ）でバネ付勢力を強く、かつ、低速位置（
Ｌ）でバネ付勢力を弱（できる。したがって、変速装置
（１２）の状態にかかわらず、油圧式無段変速装置（３
）に対する操作力を均一化できる。

〔発明の効果〕

その結果、変速位置を復帰バネ付勢力と油圧反力とに抗
して人為的に持ちこたえなければならないこの種の油圧
式無段変速装置の変速操作において、バネ付勢力の適正
化によって、そのバネ力による操作時の重さを解消する
ことができる。又、高速時には強いバネ付勢力によって
迅速に中立復帰させるとともに、低速時には弱いバネ付
勢力で中立復帰させる為に、その中立復帰力にバラツキ
があるが、低速状態では厳密な中立復帰を必要としない
面もあるので、実用上不都合は少ないと考えられる。

〔実施例〕

第２図に示すように、機体前部にエンジン（１）と主ク
ラッチ（２）、及び、機体後部に油圧式無段変速装置（
３）とミッションケース（４）を配するとともに、機体
中間部に運転操作部（５）を配し、かつ、機体後端に連
結される作業装置に対するＰＴＯ軸（６）をミッション
ケース（４）後端から突設し農用トラクタを構成してい
る。

ミッションケース（４）内伝動構造について説明する。

第３図に示すように、エンジン（１）からの動力は前後
進切換可能な油圧式無段変速装置（３）の油圧ポンプ（
３Ａ）入力軸（８）に伝達されるとともに、この入力軸
（８）に平行に架設された油圧モータ（３Ｂ）出力軸（
９）からミッションケース（４）内走行伝動系に伝達さ
れ、かつ、油圧ポンプ入力軸（８）に直結されたＰＴＯ
伝動系に伝達される。

走行伝動系は、油圧モータ出力軸（９）　と直結された
走行用第１伝動軸（ｌＯ）及び走行用第１伝動軸（１０
）に平行な走行用第２伝動軸（１１）とを設け、これら
第１伝動軸（ｌＯ）と第２伝動軸（１１）とに亘ってギ
ヤ式で高低２段に変速可能な副変速装置（１２）を設け
るとともに、走行用第２伝動軸（１１）の後端に後輪デ
フ機構（１３）への出力ギヤ（１４）を取付けて、構成
されている。

一方、ＰＴＯ伝動系は、前記入力軸（８）に直結された
ＰＴＯ用第１伝動軸（１５）とこの第１伝動軸（１５）
に平行なＰＴＯ用第２伝動軸（１６）を設け、これら第
１伝動軸（１５）及び第２伝動軸（１６）とに亘ってＰ
ＴＯ第１変速装置（１７）を設けるとともに、これら伝
動軸（１５）　、　（１６）の伝動下手側に更にＰＴＯ
用第３伝動軸（１８）第４伝動軸（１９）を設け、第３
伝動軸（１８）と第４伝動軸（１９）とに亘ってギヤ式
のＰＴＯ正逆転装置（２０）を設け、かつ、第４伝動軸
（１９）の後端をＰＴＯ軸（６）と直結して構成されて
いる。

又、ＰＴＯ用第４伝動軸（１９）と走行用第２伝動軸（
１１）とに亘ってＰＴＯ第２変速装置Ｆ（２１）を設け
てある。以上の変速構造から次のような変速操作が行な
える。

■　副変速装置（１２）を切、ＰＴＯ第１変速装置（１
７）を人、ＰＴＯ第２変速装置（２１）を大作動させる
ことによって、油圧式無段変速装置（３）を介さない走
行出力が得られ、かつ、ＰＴＯ第２変速装置（２１）で
変速切換することによって、ＰＴＯ正逆転装置（２０）
を介した正逆転が可能になり、前後進変速も可能である
。

つまり、油圧式無段変速装置（７）がその構造上高トル
ク伝動には対応できない点を考慮して、湿田での作業に
は上記したようなＰＴＯ正逆転装置（２０）を介した出
力を走行伝動系に組込むことによって、高トルクで前後
進作業が可能になる。

■　副変速装置（１２）を人、ＰＴＯ第１変速装置（１
７）切、ＰＴＯ第２変速装置（２１）人で、油圧式無段
変速装置（３）を介した出力を走行系に伝動するととも
に、ＰＴＯ軸（６）に走行用第２伝動軸（１１）から出
力でき、足廻りと同期したＰＴＯ出力を取出すことがで
きる。

■　副変速装置（１２）を人か切、ＰＴＯ第１変速装置
（１７）人、ＰＴＯ第２変速装置（２１）切、ＰＴＯ正
逆転装置（２０）人で、正逆転ＰＴＯ出力を取出すこと
ができる。

次に、油圧式無段変速装置（３）と副変速装置（１２）
との操作構造について説明する。第１図に示すように、
運転操縦部（５）に油圧式無段変速装置（３）を正逆に
変速可能なペダル（７）を設けるとともに、このペダル
（７）を油圧式無段変速装置（３）のトラニオン軸（２
８）に一体的に取付けられた揺動カム板（２３）とロン
ド（２２）を介して連結しである。この揺動カム板（２
３）には略三角状に凹入するカム面が形成され、このカ
ム面に対してビン（２４Ａ）を係合させた揺動アーム（
２４）が油圧式無段変速装置（３）の側面に取付けであ
る。

この揺動アーム（２４）は保合ビン（２４Ａ）をカム面
に係合する方向に付勢する中立付勢バネ（２５）を取付
けて、揺動カム板（２３）をトラニオン軸（２８）の中
立状態に対応した姿勢に維持する。前記中立付勢バネ（
２５）は一端を揺動アーム（２４）に他端を副変速操作
レバー（２６）につながる連係機構としてのリンク機構
（２７）に取付けられて、副変速操作レバー（２６）が
高速位置でバネ付勢力が強く、低速位置でハネ付勢力が
弱くなるように副変速装置（１２）と連係されている。

〔別実施例〕

（イ）油圧式無段変速装置（３）に連係する対象として
、油圧式無段変速装置（３）以外に設けられた高低に切
換な変速装置であれば、副変速装置（１２）という名称
にこだわらない。

（０）上記実施例のもはコンバイン等の農作業車に設け
てもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る農作業車の走行変速構造の実施例を
示し、第１図は副変速レバーと油圧式無段変速装置の中
立付勢バネとの連係を示す側面図、第２図はトラクタの
側面図、第３図はミッション構造を示す構成図である。 （３）・・・・・・油圧式無段変速装置、（１２）・・
・・・・変速装置、（２５）・・・・・・中立付勢バネ
、（２７）・・・・・・連係する機構、（Ｈ）・・・・
・・高速位置、（Ｌ）・・・・・・低速位置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 油圧式無段変速装置（３）と高低に切換可能な変速装置
   （１２）とを備え、中立付勢バネ（２５）によって油圧
   式無段変速装置（３）を中立復帰付勢している農作業車
   の走行変速構造であって、変速装置（１２）が高速位置
   （Ｈ）で前記バネ（２５）付勢力を強く、かつ、低速位
   置（Ｌ）で弱く設定すべく、変速装置（１２）と中立付
   勢バネ（２５）とを連係する機構（２７）を設けてある
   農作業車の走行変速構造。