JP3065831B2 - 歩行型作業機の変速操作構造 - Google Patents
歩行型作業機の変速操作構造Info
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- JP3065831B2 JP3065831B2 JP5000403A JP40393A JP3065831B2 JP 3065831 B2 JP3065831 B2 JP 3065831B2 JP 5000403 A JP5000403 A JP 5000403A JP 40393 A JP40393 A JP 40393A JP 3065831 B2 JP3065831 B2 JP 3065831B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行型走行機体の後部
に対地作業装置を連結し、走行機体のミッションケース
内に前後進及び中立状態夫々に変速自在な機体走行用変
速機構と、前記対地作業装置を正転、逆転及び中立状態
の夫々に切り換え自在な作業装置用変速機構とを備えた
歩行型作業機の変速操作構造に関する。
に対地作業装置を連結し、走行機体のミッションケース
内に前後進及び中立状態夫々に変速自在な機体走行用変
速機構と、前記対地作業装置を正転、逆転及び中立状態
の夫々に切り換え自在な作業装置用変速機構とを備えた
歩行型作業機の変速操作構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】上記歩行型作業機の変速操作構造におい
て、従来では、機体走行用変速機構を作業走行用低速位
置と路上走行用高速位置に切り換え操作自在に設けると
ともに、路上走行用高速位置あるいは後進位置では、作
業装置の駆動を牽制するよう構成したものがあった。
て、従来では、機体走行用変速機構を作業走行用低速位
置と路上走行用高速位置に切り換え操作自在に設けると
ともに、路上走行用高速位置あるいは後進位置では、作
業装置の駆動を牽制するよう構成したものがあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、比較的軟弱
な圃場では機体走行速度を少し速くしても対地作業が行
える場合があり、このようなとき、上記従来の構造では
作業能率が低下してしまう欠点があった。本発明は、上
記不具合点を解消し、作業時における操縦操作性を低下
させることなく、作業能率の向上を図ることが可能な歩
行型作業機の変速操作構造を提供することを目的として
いる。
な圃場では機体走行速度を少し速くしても対地作業が行
える場合があり、このようなとき、上記従来の構造では
作業能率が低下してしまう欠点があった。本発明は、上
記不具合点を解消し、作業時における操縦操作性を低下
させることなく、作業能率の向上を図ることが可能な歩
行型作業機の変速操作構造を提供することを目的として
いる。
【０００４】請求項１にかかる発明の特徴構成は、歩行
型走行機体の後部に対地作業装置を連結し、走行機体の
ミッションケース内に、低速、中速、高速の各走行速度
に変速可能な前進状態と、中立状態、並びに後進状態と
の夫々に変速自在な機体走行用変速装置と、前記対地作
業装置を正転、逆転及び中立状態の夫々に切り換え自在
な作業装置用変速機構とを備えた歩行型作業機の変速操
作構造において、前記機体走行用変速機構及び前記作業
装置用変速機構を操作可能な変速操作レバーを、ミッシ
ョンケースの上部に配備した操作ガイド板を通して後方
上方に延設し、一本の前記変速操作レバーの操作によ
り、前進低速状態を維持しながら前記作業装置用変速機
構を中立位置及び正逆転位置夫々に切り換え操作可能で
あり、前進中速状態を維持しながらの操作では、前記作
業装置用変速機構を中立位置及び正転位置夫々に切り換
え操作可能であるが逆転位置には切り換え操作不可能で
あり、前進高速状態では、前記作業装置用変速機構は中
立位置に維持されており、正転位置及び逆転位置には切
り換え操作不可能となるように、該変速操作レバーと、
機体走行用変速機構及び作業装置用変速機構とを連係さ
せる連係機構を備えてある点にある。
型走行機体の後部に対地作業装置を連結し、走行機体の
ミッションケース内に、低速、中速、高速の各走行速度
に変速可能な前進状態と、中立状態、並びに後進状態と
の夫々に変速自在な機体走行用変速装置と、前記対地作
業装置を正転、逆転及び中立状態の夫々に切り換え自在
な作業装置用変速機構とを備えた歩行型作業機の変速操
作構造において、前記機体走行用変速機構及び前記作業
装置用変速機構を操作可能な変速操作レバーを、ミッシ
ョンケースの上部に配備した操作ガイド板を通して後方
上方に延設し、一本の前記変速操作レバーの操作によ
り、前進低速状態を維持しながら前記作業装置用変速機
構を中立位置及び正逆転位置夫々に切り換え操作可能で
あり、前進中速状態を維持しながらの操作では、前記作
業装置用変速機構を中立位置及び正転位置夫々に切り換
え操作可能であるが逆転位置には切り換え操作不可能で
あり、前進高速状態では、前記作業装置用変速機構は中
立位置に維持されており、正転位置及び逆転位置には切
り換え操作不可能となるように、該変速操作レバーと、
機体走行用変速機構及び作業装置用変速機構とを連係さ
せる連係機構を備えてある点にある。
【０００５】請求項２にかかる発明の特徴構成は、請求
項１にかかる発明において、前記操作ガイド板に前進低
速位置又は後進位置に切り換える操作経路と、前進中速
位置又は前進高速位置に切り換える操作経路とを、中立
位置における経路切り換え路を介して連設される略Ｈ形
経路で構成し、前記連係機構を構成するに、前記変速操
作レバーの前進低速位置にある状態から経路切り換え路
に沿う操作並びにそれと交差する方向の操作により、前
進低速状態を維持しながら前記作業装置用変速機構を中
立位置及び正逆転位置夫々に切り換え操作するよう、該
変速操作レバーと作業装置用変速機構とを連係させ、か
つ、前記変速操作レバーの前進中速位置にある状態から
経路切り換え方向に沿う操作並びにそれと交差する方向
の操作により、前進中速状態を維持しながら前記作業装
置用変速機構を中立位置及び正転位置夫々に切り換え操
作するよう、該変速操作レバーと作業装置用変速機構と
を連係させてある点にある。
項１にかかる発明において、前記操作ガイド板に前進低
速位置又は後進位置に切り換える操作経路と、前進中速
位置又は前進高速位置に切り換える操作経路とを、中立
位置における経路切り換え路を介して連設される略Ｈ形
経路で構成し、前記連係機構を構成するに、前記変速操
作レバーの前進低速位置にある状態から経路切り換え路
に沿う操作並びにそれと交差する方向の操作により、前
進低速状態を維持しながら前記作業装置用変速機構を中
立位置及び正逆転位置夫々に切り換え操作するよう、該
変速操作レバーと作業装置用変速機構とを連係させ、か
つ、前記変速操作レバーの前進中速位置にある状態から
経路切り換え方向に沿う操作並びにそれと交差する方向
の操作により、前進中速状態を維持しながら前記作業装
置用変速機構を中立位置及び正転位置夫々に切り換え操
作するよう、該変速操作レバーと作業装置用変速機構と
を連係させてある点にある。
【０００６】
【作用】請求項１の構成によれば、圃場が比較的硬くて
対地作業の作業負荷が大であるような場合には、変速操
作レバーを、前進低速位置に操作して機体を低速で前進
走行させる状態に設定した後、機体前進低速状態を維持
しながら、作業装置用変速機構を中立位置から正逆転夫
々に切り換え操作することができ、機体を低速走行させ
ながら作業装置を正逆転いずれかの作業形態で所望の作
業を行うことができる。そして、圃場が比較的軟弱であ
るときは、操作レバーを前進中速位置に切り換え設定し
た後、作業装置用変速機構を中立位置から正転状態に切
り換え操作が行え、比較的高速で機体を走行させながら
対地作業を能率よく行うことができる。このとき、作業
装置用変速機構は逆転位置への切り換えはできないの
で、比較的高速である前進中速状態で誤って作業装置を
逆転させるといったことが無く、従って後方側へのダッ
シング等が発生することが無くなる。また、舗装路等を
移動する場合であれば、操作レバーを前進高速位置に切
り換え設定することで、機体は作業時よりも高速で走行
することにより快適に移動できる。そして、この前進高
速状態では作業装置用変速機構を正転位置にも逆転位置
にも操作できないので、高速移動中に誤って対地作業装
置を駆動させてしまうことがなくなる。
対地作業の作業負荷が大であるような場合には、変速操
作レバーを、前進低速位置に操作して機体を低速で前進
走行させる状態に設定した後、機体前進低速状態を維持
しながら、作業装置用変速機構を中立位置から正逆転夫
々に切り換え操作することができ、機体を低速走行させ
ながら作業装置を正逆転いずれかの作業形態で所望の作
業を行うことができる。そして、圃場が比較的軟弱であ
るときは、操作レバーを前進中速位置に切り換え設定し
た後、作業装置用変速機構を中立位置から正転状態に切
り換え操作が行え、比較的高速で機体を走行させながら
対地作業を能率よく行うことができる。このとき、作業
装置用変速機構は逆転位置への切り換えはできないの
で、比較的高速である前進中速状態で誤って作業装置を
逆転させるといったことが無く、従って後方側へのダッ
シング等が発生することが無くなる。また、舗装路等を
移動する場合であれば、操作レバーを前進高速位置に切
り換え設定することで、機体は作業時よりも高速で走行
することにより快適に移動できる。そして、この前進高
速状態では作業装置用変速機構を正転位置にも逆転位置
にも操作できないので、高速移動中に誤って対地作業装
置を駆動させてしまうことがなくなる。
【０００７】請求項２の構成によれば、圃場が比較的硬
くて対地作業の作業負荷が大であるような場合には、変
速操作レバーを、前進低速位置に操作して機体を低速で
前進走行させる状態に設定した後、更に、該レバーを経
路切り換え路に沿う操作並びにそれと交差する方向の操
作により、機体前進低速状態を維持しながら、作業装置
用変速機構を中立位置から正逆転夫々に切り換え操作す
ることができ、機体を低速走行させながら作業装置を正
逆転いずれかの作業形態で所望の作業を行うことができ
る。そして、圃場が比較的軟弱であるときは、操作レバ
ーを前進中速位置に切り換え設定した後、引き続く経路
切り換え方向に沿う操作並びにそれと交差する方向の操
作により、作業装置用変速機構を中立位置から正転状態
に切り換え操作が行え、比較的高速で機体を走行させな
がら対地作業を能率よく行うことができる。このとき、
作業装置用変速機構は逆転位置への切り換えはできない
ので、比較的高速である前進中速状態で誤って作業装置
を逆転させるといったことが無く、従って後方側へのダ
ッシング等が発生することが無くなる。又、操作レバー
を後進位置、路上走行用前進高速位置に設定した状態で
は、それ以上の操作は出来ないので、誤って作業装置が
駆動されるといった弊害は生じない。
くて対地作業の作業負荷が大であるような場合には、変
速操作レバーを、前進低速位置に操作して機体を低速で
前進走行させる状態に設定した後、更に、該レバーを経
路切り換え路に沿う操作並びにそれと交差する方向の操
作により、機体前進低速状態を維持しながら、作業装置
用変速機構を中立位置から正逆転夫々に切り換え操作す
ることができ、機体を低速走行させながら作業装置を正
逆転いずれかの作業形態で所望の作業を行うことができ
る。そして、圃場が比較的軟弱であるときは、操作レバ
ーを前進中速位置に切り換え設定した後、引き続く経路
切り換え方向に沿う操作並びにそれと交差する方向の操
作により、作業装置用変速機構を中立位置から正転状態
に切り換え操作が行え、比較的高速で機体を走行させな
がら対地作業を能率よく行うことができる。このとき、
作業装置用変速機構は逆転位置への切り換えはできない
ので、比較的高速である前進中速状態で誤って作業装置
を逆転させるといったことが無く、従って後方側へのダ
ッシング等が発生することが無くなる。又、操作レバー
を後進位置、路上走行用前進高速位置に設定した状態で
は、それ以上の操作は出来ないので、誤って作業装置が
駆動されるといった弊害は生じない。
【０００８】
【発明の効果】請求項１の構成によれば、１本の操作レ
バーを、機体用変速機構の変速操作に引き続く操作によ
って作業装置の変速を行うことができて、操作レバーを
持ち替える等の煩わしさ無く操縦操作性を低下すること
がなく、しかも、適切な変速状態で作業走行を行うこと
ができる歩行型作業機を提供できるに到った。
バーを、機体用変速機構の変速操作に引き続く操作によ
って作業装置の変速を行うことができて、操作レバーを
持ち替える等の煩わしさ無く操縦操作性を低下すること
がなく、しかも、適切な変速状態で作業走行を行うこと
ができる歩行型作業機を提供できるに到った。
【０００９】請求項２の構成によれば、１本の操作レバ
ーを、機体用変速機構の変速操作に引き続いて、経路切
り換え路に沿う操作並びにそれと交差する方向の操作を
行うことによって作業装置の変速を行うことができて、
操作レバーを持ち替える等の煩わしさ無く操縦操作性を
低下することがなく、しかも、適切な変速状態で作業走
行を行うことができる歩行型作業機を提供できるに到っ
た。
ーを、機体用変速機構の変速操作に引き続いて、経路切
り換え路に沿う操作並びにそれと交差する方向の操作を
行うことによって作業装置の変速を行うことができて、
操作レバーを持ち替える等の煩わしさ無く操縦操作性を
低下することがなく、しかも、適切な変速状態で作業走
行を行うことができる歩行型作業機を提供できるに到っ
た。
【００１０】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図１
に示すように、ロータリーケースを一体的に形成したミ
ッションケース１下端部に左右一対の走行車輪２を支承
し、ミッションケース１の前部に連結した前フレーム３
にエンジン４を搭載し、ミッションケース１の後端部に
ロータリー耕耘装置５〔対地作業装置の一例〕を連結す
るとともに、ミッションケース１の後部上方位置から後
方上方に向けて操縦ハンドル６を延設して歩行型作業機
の一例としての歩行型耕耘機を構成してある。前記エン
ジン４の動力がベルトテンション式主クラッチを兼用す
るベルト伝動機構７を介してミッションケース１に入力
され、ミッションケース１内に配備される走行用変速機
構８を介して走行車輪２に供給され、機体を走行駆動す
るとともに、ミッションケース１内の作業装置用変速機
構９を介してロータリー耕耘装置５に動力が供給される
よう伝動系を構成してある。前記機体走行用変速機構８
は、前進低速・中速・高速状態にあたる前進第１速・第
２速・第３速状態の前進３段、後進１段及び中立状態夫
々に切り換え操作自在に構成され、作業装置用変速機構
９は、正逆転状態及び中立位置夫々に切り換え操作自在
に構成してある。
に示すように、ロータリーケースを一体的に形成したミ
ッションケース１下端部に左右一対の走行車輪２を支承
し、ミッションケース１の前部に連結した前フレーム３
にエンジン４を搭載し、ミッションケース１の後端部に
ロータリー耕耘装置５〔対地作業装置の一例〕を連結す
るとともに、ミッションケース１の後部上方位置から後
方上方に向けて操縦ハンドル６を延設して歩行型作業機
の一例としての歩行型耕耘機を構成してある。前記エン
ジン４の動力がベルトテンション式主クラッチを兼用す
るベルト伝動機構７を介してミッションケース１に入力
され、ミッションケース１内に配備される走行用変速機
構８を介して走行車輪２に供給され、機体を走行駆動す
るとともに、ミッションケース１内の作業装置用変速機
構９を介してロータリー耕耘装置５に動力が供給される
よう伝動系を構成してある。前記機体走行用変速機構８
は、前進低速・中速・高速状態にあたる前進第１速・第
２速・第３速状態の前進３段、後進１段及び中立状態夫
々に切り換え操作自在に構成され、作業装置用変速機構
９は、正逆転状態及び中立位置夫々に切り換え操作自在
に構成してある。
【００１１】次に変速操作構造について説明する。図２
に示すように、前記走行用変速機構８の変速操作用の第
１、第２シフトロッド１０，１１及び作業装置用変速機
構９における変速用の第３シフトロッド１２夫々を、ミ
ッションケース１の横一側から横外方に向けて突出する
状態で近接配備するとともに、これらのシフトロッド１
０，１１，１２を１本の変速操作レバー１３で切り換え
操作するよう構成してある。つまり、第１シフトロッド
１０は走行用変速機構８の前進第１速位置Ｆ１、中立位
置Ｎ、後進位置Ｒの夫々にシフト切り換え自在であり、
第２シフトロッド１１は前進第２速位置Ｆ２、中立位置
Ｎ、前進第３速位置Ｆ３の夫々にシフト切り換え自在に
構成してある。又、第３シフトロッド１２は正転駆動位
置Ｓ、中立位置Ｎ、逆転駆動位置Ｇの夫々にシフト切り
換え自在に構成してある。前記変速操作レバー１３は、
ミッションケース１の上方前方側において支軸１４に対
して横軸芯Ｘ周りで回動自在に外嵌されたボス部１５に
前記軸芯Ｘと直交する軸芯Ｙ周りで回動自在に支持さ
れ、上下左右夫々に揺動操作自在に支持してあり、ミッ
ションケース１の上部に連結固定された平面視コの字形
の操作ガイド板１６を挿通して後方外方側に向けて操作
可能に延出させてある。この操作ガイド板１６の上方側
には合成樹脂製の化粧カバー１７を装着してある。この
化粧カバー１７は、図３、図４に示すように、前端部に
形成した縦板係止部１８を操作ガイド板１６に固設した
正面視門型の支持ステー１９に引っ掛け係止させて、後
部側を操作ガイド板１６にボルト連結して取付け固定す
るようにして、組付け工数の簡素化を図っている。又、
前記操作ガイド板１６には、ベルトテンション式主クラ
ッチの操作ワイヤ２０のアウターワイヤ受け金具２１を
固定取付けするとともに、ベルト伝動機構７を覆うベル
トカバー２２の取付け用ボス部２３を取付け固定してあ
る。
に示すように、前記走行用変速機構８の変速操作用の第
１、第２シフトロッド１０，１１及び作業装置用変速機
構９における変速用の第３シフトロッド１２夫々を、ミ
ッションケース１の横一側から横外方に向けて突出する
状態で近接配備するとともに、これらのシフトロッド１
０，１１，１２を１本の変速操作レバー１３で切り換え
操作するよう構成してある。つまり、第１シフトロッド
１０は走行用変速機構８の前進第１速位置Ｆ１、中立位
置Ｎ、後進位置Ｒの夫々にシフト切り換え自在であり、
第２シフトロッド１１は前進第２速位置Ｆ２、中立位置
Ｎ、前進第３速位置Ｆ３の夫々にシフト切り換え自在に
構成してある。又、第３シフトロッド１２は正転駆動位
置Ｓ、中立位置Ｎ、逆転駆動位置Ｇの夫々にシフト切り
換え自在に構成してある。前記変速操作レバー１３は、
ミッションケース１の上方前方側において支軸１４に対
して横軸芯Ｘ周りで回動自在に外嵌されたボス部１５に
前記軸芯Ｘと直交する軸芯Ｙ周りで回動自在に支持さ
れ、上下左右夫々に揺動操作自在に支持してあり、ミッ
ションケース１の上部に連結固定された平面視コの字形
の操作ガイド板１６を挿通して後方外方側に向けて操作
可能に延出させてある。この操作ガイド板１６の上方側
には合成樹脂製の化粧カバー１７を装着してある。この
化粧カバー１７は、図３、図４に示すように、前端部に
形成した縦板係止部１８を操作ガイド板１６に固設した
正面視門型の支持ステー１９に引っ掛け係止させて、後
部側を操作ガイド板１６にボルト連結して取付け固定す
るようにして、組付け工数の簡素化を図っている。又、
前記操作ガイド板１６には、ベルトテンション式主クラ
ッチの操作ワイヤ２０のアウターワイヤ受け金具２１を
固定取付けするとともに、ベルト伝動機構７を覆うベル
トカバー２２の取付け用ボス部２３を取付け固定してあ
る。
【００１２】そして、前記操作ガイド板１６には、図５
に示すように、走行用変速機構８に対する前進第１速位
置Ｆ１又は後進位置Ｒに切り換える操作経路Ｌ１と、前
進第２速位置Ｆ２又は前進第３速位置Ｆ３に切り換える
操作経路Ｌ２とを、中立位置Ｎにおける経路切り換え路
Ｌ３を介して連設される略Ｈ形経路で構成するととも
に、前記操作レバー１３の前進第１速位置Ｆ１にある状
態から経路切り換え路Ｌ３に沿う操作並びにそれと交差
する方向の操作により、前進第１速状態を維持しながら
前記作業装置用変速機構９を中立位置Ｎ及び正逆転位置
Ｓ，Ｇ夫々に切り換え操作する操作経路Ｌ４を形成し、
かつ、操作レバー１３の前進第２速位置Ｆ２にある状態
から経路切り換え方向に沿う操作並びにそれと交差する
方向の操作により、前進第２速状態を維持しながら作業
装置用変速機構９を中立位置Ｎ及び正転位置Ｓ夫々に切
り換え操作する操作経路Ｌ５を形成してある。つまり、
１個の操作レバー１３で走行用変速機構８の変速操作
と、前進第１速状態にある状態でのロータリー耕耘装置
５の正逆転駆動切り換え操作、及び、前進第２速状態に
ある状態でのロータリー耕耘装置５の正転駆動のみへの
切り換え操作の夫々を行えるよう、作業装置用変速機構
９と連係させる連係機構Ｋを介装してある。詳述する
と、前記操作ガイド板１６の内方側に、前記各シフトロ
ッド１０，１１，１２に連係される３枚の板状シフト操
作部材２４，２５，２６を、夫々、機体横方向にのみス
ライド自在に支持してあり、操作レバー１３が各シフト
操作部材２４，２５，２６に形成した挿通孔２７，２
８，２９を介して挿通するよう配置してある。各挿通孔
２７，２８，２９は、図５（イ）、（ロ）、（ハ）に示
すように、操作レバー１３の操作位置に夫々対応するシ
フトロッドのみが横方向にシフト操作されるよう形成し
てあり、第３シフトロッド１２に対応する操作部材２６
の操作時には、第１、第２シフトロッド１０，１１が操
作されないようにして、前記連係機構Ｋを構成してあ
る。このようにして、前進第３速状態、及び後進状態で
のロータリー耕耘装置５の駆動は、操作ガイド板１６の
ガイド孔１６ａにより切り換えが阻止され、前進第１速
状態ではロータリー耕耘装置５の正逆転駆動が可能で、
前進第２速状態ではロータリー耕耘装置５の正転のみの
駆動が可能となり、圃場状況によっては高能率で所望の
作業形態で作業を行えるものとなる。
に示すように、走行用変速機構８に対する前進第１速位
置Ｆ１又は後進位置Ｒに切り換える操作経路Ｌ１と、前
進第２速位置Ｆ２又は前進第３速位置Ｆ３に切り換える
操作経路Ｌ２とを、中立位置Ｎにおける経路切り換え路
Ｌ３を介して連設される略Ｈ形経路で構成するととも
に、前記操作レバー１３の前進第１速位置Ｆ１にある状
態から経路切り換え路Ｌ３に沿う操作並びにそれと交差
する方向の操作により、前進第１速状態を維持しながら
前記作業装置用変速機構９を中立位置Ｎ及び正逆転位置
Ｓ，Ｇ夫々に切り換え操作する操作経路Ｌ４を形成し、
かつ、操作レバー１３の前進第２速位置Ｆ２にある状態
から経路切り換え方向に沿う操作並びにそれと交差する
方向の操作により、前進第２速状態を維持しながら作業
装置用変速機構９を中立位置Ｎ及び正転位置Ｓ夫々に切
り換え操作する操作経路Ｌ５を形成してある。つまり、
１個の操作レバー１３で走行用変速機構８の変速操作
と、前進第１速状態にある状態でのロータリー耕耘装置
５の正逆転駆動切り換え操作、及び、前進第２速状態に
ある状態でのロータリー耕耘装置５の正転駆動のみへの
切り換え操作の夫々を行えるよう、作業装置用変速機構
９と連係させる連係機構Ｋを介装してある。詳述する
と、前記操作ガイド板１６の内方側に、前記各シフトロ
ッド１０，１１，１２に連係される３枚の板状シフト操
作部材２４，２５，２６を、夫々、機体横方向にのみス
ライド自在に支持してあり、操作レバー１３が各シフト
操作部材２４，２５，２６に形成した挿通孔２７，２
８，２９を介して挿通するよう配置してある。各挿通孔
２７，２８，２９は、図５（イ）、（ロ）、（ハ）に示
すように、操作レバー１３の操作位置に夫々対応するシ
フトロッドのみが横方向にシフト操作されるよう形成し
てあり、第３シフトロッド１２に対応する操作部材２６
の操作時には、第１、第２シフトロッド１０，１１が操
作されないようにして、前記連係機構Ｋを構成してあ
る。このようにして、前進第３速状態、及び後進状態で
のロータリー耕耘装置５の駆動は、操作ガイド板１６の
ガイド孔１６ａにより切り換えが阻止され、前進第１速
状態ではロータリー耕耘装置５の正逆転駆動が可能で、
前進第２速状態ではロータリー耕耘装置５の正転のみの
駆動が可能となり、圃場状況によっては高能率で所望の
作業形態で作業を行えるものとなる。
【００１３】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】歩行型耕耘機の全体側面図
【図２】変速操作機構の平面図
【図３】変速操作機構の側面図
【図４】変速操作機構の正面図
【図５】レバー操作経路と操作部材の対応を示す図
１ ミッションケース ５ 作業装置 ８ 機体走行用変速機構 ９ 作業装置用変速機構 １３ 操作レバー １６ 操作ガイド板 Ｆ１ 前進第１速位置 Ｆ２ 前進第２速位置 Ｆ３ 前進第３速位置 Ｋ 連係機構 Ｌ１，Ｌ２ 操作経路 Ｌ３ 経路切り換え路 Ｎ 中立位置 Ｒ 後進位置 Ｓ 正転位置 Ｇ 逆転位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 59/00 - 59/12
Claims (2)
- 【請求項１】 歩行型走行機体の後部に対地作業装置
（５）を連結し、走行機体のミッションケース（１）内
に、低速、中速、高速の各走行速度に変速可能な前進状
態と、中立状態、並びに後進状態との夫々に変速自在な
機体走行用変速装置（８）と、前記対地作業装置（５）
を正転、逆転及び中立状態の夫々に切り換え自在な作業
装置用変速機構（９）とを備えた歩行型作業機の変速操
作構造であって、 前記機体走行用変速機構（８）及び前記作業装置用変速
機構（９）を操作可能な変速操作レバー（１３）を、ミ
ッションケース（１）の上部に配備した操作ガイド板
（１６）を通して後方上方に延設し、一本の前記変速操
作レバー（１３）の操作により、前進低速状態を維持し
ながら前記作業装置用変速機構（９）を中立位置（Ｎ）
及び正逆転位置（Ｓ），（Ｇ）夫々に切り換え操作可能
であり、前進中速状態を維持しながらの操作では、前記
作業装置用変速機構（９）を中立位置（Ｎ）及び正転位
置（Ｓ）夫々に切り換え操作可能であるが逆転位置
（Ｇ）には切り換え操作不可能であり、前進高速状態で
は、前記作業装置用変速機構（９）は中立位置（Ｎ）に
維持されており、正転位置（Ｓ）及び逆転位置（Ｇ）に
は切り換え操作不可能となるように、該変速操作レバー
（１３）と、機体走行用変速機構（８）及び作業装置用
変速機構（９）とを連係させる連係機構（Ｋ）を備えて
ある歩行型作業機の変速操作構造。 - 【請求項２】 前記操作ガイド板（１６）に前進低速位
置（Ｆ１）又は後進位置（Ｒ）に切り換える操作経路
（Ｌ１）と、前進中速位置（Ｆ２）又は前進高速位置
（Ｆ３）に切り換える操作経路（Ｌ２）とを、中立位置
（Ｎ）における経路切り換え路（Ｌ３）を介して連設さ
れる略Ｈ形経路で構成し、 前記連係機構（Ｋ）を構成するに、前記変速操作レバー
（１３）の前進低速位置（Ｆ１）にある状態から経路切
り換え路（Ｌ３）に沿う操作並びにそれと交差する方向
の操作により、前進低速状態を維持しながら前記作業装
置用変速機構（９）を中立位置（Ｎ）及び正逆転位置
（Ｓ），（Ｇ）夫々に切り換え操作するよう、該変速操
作レバー（１３）と作業装置用変速機構（９）とを連係
させ、かつ、前記変速操作レバー（１３）の前進中速位
置（Ｆ２）にある状態から経路切り換え方向（Ｌ３）に
沿う操作並びにそれと交差する方向の操作により、前進
中速状態を維持しながら前記作業装置用変速機構（９）
を中立位置（Ｎ）及び正転位置（Ｓ）夫々に切り換え操
作するよう、該変速操作レバー（１３）と作業装置用変
速機構（９）とを連係させてある請求項１記載の歩行型
作業機の変速操作構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5000403A JP3065831B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 歩行型作業機の変速操作構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5000403A JP3065831B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 歩行型作業機の変速操作構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06199143A JPH06199143A (ja) | 1994-07-19 |
| JP3065831B2 true JP3065831B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=11472839
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5000403A Expired - Lifetime JP3065831B2 (ja) | 1993-01-06 | 1993-01-06 | 歩行型作業機の変速操作構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3065831B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-06 JP JP5000403A patent/JP3065831B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06199143A (ja) | 1994-07-19 |
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