JPS63225684A - アクリル系発泡粘着剤層 - Google Patents

アクリル系発泡粘着剤層

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JPS63225684A
JPS63225684A JP5981287A JP5981287A JPS63225684A JP S63225684 A JPS63225684 A JP S63225684A JP 5981287 A JP5981287 A JP 5981287A JP 5981287 A JP5981287 A JP 5981287A JP S63225684 A JPS63225684 A JP S63225684A
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Yoshihiro Nanzaki
南崎 喜博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、紫外線処理により発泡構造と架橋構造を付与
してなり、応力緩和性、接着状態の持続性に優れるアク
リル系発泡粘着剤層に関する。
従来の技術 支持基材に粘着剤層を付設してなる粘着テープは、包装
材やマスキング材、あるいは電気絶縁材や表面保護材、
防食材、接合材などとして種々の分野で使用されている
その粘着剤層にあっては発泡構造と架橋構造を有するこ
とが望まれる場合が多々ある。けだし、発泡構造を有す
る粘着剤層とすることにより局部的な集中応力が緩和さ
れて被着体より剥がれにくくなり、ダンボール箱等のシ
ール性、曲面や粗面に対する接着性の向上が期待される
からである。
また、架橋構造の粘着剤層とすることにより耐熱性の向
上のほか、凝集力の向上で被着体に貼着されて応力が負
荷されたとき凝集破壊的ズレで剥がれたりすることが抑
制されて接着状態の持続力としての保持性の向上が期待
されるからである。
従来、発泡構造と架橋構造を有するアクリル系粘着剤層
としては架橋剤を配合した粘着剤の溶液を塗布しその溶
剤を乾燥させる際に加熱条件を工夫して発泡・架橋させ
たもの、あるいはアゾジカルボンアミドやジニトロソペ
ンタメチレンテトラミンなどの加熱発泡剤を配合した粘
着剤を加熱硬化触媒の存在下に加熱処理して発泡・架橋
させたものが知られていた。
発明が解決しようとする問題点 上記した加熱条件を工夫して発泡・架橋させる方法で得
たものにあっては加熱条件のコントロールが困難である
ことから、得られる粘着剤層の発泡度のバラツキが大き
くて一定の発泡度のものを得にくい難点があった。他方
、加熱発泡剤と加熱硬化触媒を配合して加熱処理により
発泡・架橋させる方法で得たものにあっては、加熱処理
で粘着剤が熱劣化し、粘着テープの場合にはその支持基
材も熱劣化する問題点があった。
問題点を解決するための手段 本発明者は、上記の問題点を克服すべく鋭意研究を重ね
た結果、エポキシ基を導入したアクリル系ポリマにジア
ゾニウム塩系化合物を配合してこれを紫外線処理するこ
とにより、架−橋構造と共に良好な発泡構造が得られる
ことを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至っ
た。
すなわち、本発明は、エポキシ基を有するアクリル系ポ
リマをジアゾニウム塩系化合物の存在下に紫外線処理し
てなり、発泡構造と架橋構造を有することを特徴とする
アクリル系発泡粘着剤層を提供するものである。
作用 ジアゾニウム塩系化合物を配合して紫外線処理すること
によりアクリル系ポリマがそのエポキシ基の開環反応を
介して架橋すると共に、ジアゾニウム塩系化合物の分解
で生じた窒素ガスに基づいて発泡構造を具備することと
なる。
発明の構成要素の例示 本発明においてはエポキシ基を有するアクリル系ポリマ
が用いられる。エポキシ基は分子鎖内にあってもよいし
、分子鎖の側鎖や末端などにあっ゛てもよく、その存在
形態や導入方式について特に限定はない。
前記アクリル系ポリマの代表的な調製法としては、アク
リル酸系エステルとグリシジルメタクリレートなどのエ
ポキシ基含有共重合性モノマを、ラジカル重合開始剤な
どを用いて溶液重合方式、塊状重合方式、乳化重合方式
、懸濁重合方式など公知の重合方式で共重合処理して、
エポキシ成分を分子鎖内に有するアクリル系ポリマとす
る方法、あるいは予めアクリル酸系エステルからなるポ
リマを調製し、これに付加反応や変性反応により適宜な
エポキシ基含有化合物を導入して分子鎖の側鎖や末端な
どにエポキシ成分を有するものとする方法などがあげら
れる。重合に際するモノマー濃度、連鎖移動剤の種類や
添加量、重合温度、溶剤などの処理条件について特に限
定はなく、ポリマの所望分子量などにより適宜に決定す
ることができる。
アクリル系ポリマにおけるエポキシ基の含有割合につい
ても特に限定はなく、一般には得られる発泡粘着剤層に
おけるタックと凝集力のバランスなどの点よりアクリル
系ポリマ中に1個以上、就中アクリル酸系エステル単位
の重合度に基づき1〜lO%の割合が適当である。
なお、必要に応じ改質モノマを共重合させたアクリル系
ポリマとしたものなどであってもよい。
アクリル系ポリマの重量平均分子量としては、t 、o
oo〜5,000.000が一般であり、好ましくは2
.000〜a、ooo、oooである。重量平均分子量
が小さくて常温流動性を有するものは無溶剤塗工が可能
な粘着剤を調製しうる利点がある。
なお、上記したアクリル系ポリマの調製に用いられるア
クリル酸系エステルとしては、例えばn−プロピル基、
n−ブチル基、n−アミル基、。−ヘキシル基、2−エ
チルヘキシル基、n−オクチル基、インオクチル基、n
−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基などで代表さ
れる通常、炭素数が30以下のアルキル基を有するアク
リル酸やメタクリル酸などのエステルがあげられる。
また、必要に応じ用いられる改質モノマの代表例として
はアクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、アクリル酸
2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリロニトリルなどがあげられる。改質モ
ノマの使用量はアクリル酸系エステル100重量部あた
り30i1量部以下が一般であるが、これに限定されな
い。
本発明の発泡粘着剤層を形成するための粘着剤は、ジア
ゾニウム塩系化合物を含有するものである。その含有量
はアクリル系ポリマ100重量部あたり0.5〜20重
量部が適当であり、2〜15重量部が好ましい。その含
有量が0.5重量部未満であると発泡不足となり、20
重量部を超えると発泡過多となっていずれの場合も得ら
れる発泡粘着剤層の粘着特性上好ましくない。
用いつるジアゾニウム塩系化合物は紫外線照射により分
解して窒素ガスを発生すると共に、酸を生じるものであ
る。これにより、窒素ガスに基づく発泡構造と、酸によ
るエポキシ基の開環反応に基づく架橋構造が形成される
。用いうるジアゾニウム塩系化合物の代表例としては、
一般式、ArN2+X−(ただし、A「はアリール基、
X はB F、7、P F6−1AsF6−1SbF、
−1S b C1b−1HS O4−1Ct O4−等
の陰イオンで、ある。)で表される化合物などをあげる
ことができる。
なお、上記した粘着剤は必要に応じ、タッキファイヤ、
軟化剤、酸化防止剤、充填剤、顔料、増量剤などの通例
配合されることのある添加剤を含有していてもよい。ま
た、イソシアネート化合物などで代表される接着性改良
剤を含有していてもよい。接着性改良剤は被着体あるい
は支持基材との密着性ないし接着性を改善するためのも
のである。
本発明の発泡粘着剤層は一般に、これを薄葉体からなる
支持基材に付設された粘着テープなどの状態で流通過程
におかれる。
その粘着テープの作製方法としては、紙、プラスチック
ラミネート紙、布、プラスチックラミネート布、プラス
チックフィルム、金属箔などからなる通常厚さが1〜5
00μ−の支持基材の片側又は両側に上記した粘着剤を
そのまま(無溶剤塗工)あるいは必要に応じ溶剤や水な
どからなる媒体で溶液や分散液としたものを塗布する。
後者の場合には、必要に応じ塗布後乾燥処理する。塗布
量は固形分で5g/d以上、就中lO〜500g/−が
適当である。5 g/sf未満では発生した窒素ガスの
歩留まりに乏しくて満足な発泡構造が形成されない場合
がある。ついで、粘着剤塗布物を高圧水銀ランプやメタ
ルハライドランプなどの紫外線照射装置でその粘着剤を
処理して、発泡構造と架橋構造を有する粘着剤層とする
方法などがあげられる。
なお、本発明の発泡粘着剤層(部)は空隙充填材などと
して適用された状態にあ4てもよい。すなわち、間隙や
孔等に粘着剤を充填してこれを紫外線処理してなる状態
などにあってもよい。
発明の効果 本発明のアクリル系発泡粘着剤層は発泡構造と架橋構造
を有するので応力緩和性と保持性に優れる。また、その
構造は紫外線処理で得られることからバラツキが少なく
て安定性に優れ、かつ製造の容易性、効率性、省エネル
ギー性に優れる。しかも、熱劣化を伴わないためその粘
着剤層は粘着特性に優れる。
実施例 参考例 撹拌羽根、温度計、冷却管、ガス導入管を取り付けた四
ツロフラスコを用いて窒素置換下、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル100部(重量部、以下同じ)、アクリル酸
5部及びグリシジルメタクリレート5部をアゾビスイソ
ブチロニトリル0.6部の存在下に酢酸エチル110部
を媒体として内温温度60℃で5時間、ついで70℃で
3時間撹拌しながら重合処理したのち酢酸エチル55部
を追加してエポキシ基含有アクリル系ポリマの溶液を得
た。ゲルパーミェーションクロマトグラフィーによるポ
リスチレン換算に基づ(前記エポキシ基含有アクリル系
ポリマの数平均分子量は78,000、重量平均分子量
は636,000であった。
実施例 参考例で得たエポキシ基含有アクリル系ポリマ100部
(固形分)にArNz PFb  (ただし、Arはア
リール基)6部を配合したのちこれを厚さ25趨のポリ
エステルフィルム上に塗布した。塗布量は固形分で50
g/−である。ついで、塗布物を80℃の加熱オーブン
中に3分間入れて酢酸エチルを蒸発乾燥させた。続いて
、乾燥物における塗布層を高圧水銀ランプにより600
 @ J / cdの照射量で紫外線処理した。この紫
外線処理で塗布層はその厚さが1.4倍に増加し、架橋
・発泡構造の粘着剤層が形成された。そして、得られた
ものを切断して輻50閣の粘着テープを得た。
比較例1 参考例で得たエポキシ基含有アクリル系ポリマをそのま
ま厚さ25μ■のポリエステルフィルム上に固形分で5
0g/−となるよう塗布したのち、これを80℃の加熱
オーブン中に3分間入れて酢酸エチルを蒸発乾燥させ、
得られたものを切断して幅50醜の粘着テープを得た。
比較例2 ジアゾニウム塩系化合物に代えてスルホニウム塩系の紫
外線硬化触媒を用いたほかは実施例に準じて粘着テープ
を得た。
しかし、このものに発泡構造は認められなかった。
評価試験 実施例、比較例で得た粘着テープについて下記の試験を
行った。なお、保持性試験では粘着テープの幅を25m
とした。
[シール性] 20℃、65%R,H下で市販のダンボール箱(A−1
,640wmX255wwmX300m)のフラップを
折たたみ、その中央部に粘着テープを貼り付けて手で軽
(圧着したのち放置し、粘着テープが剥がれてフラップ
が開(までの時間を測定した。
[保持性] 市販のダンボール板に粘着テープを貼り付けたのち(接
着面積25閣×15■)重さ500gのゴムローラを一
往復させて圧着し、その粘着テープの自由端に1kgの
荷重を負荷してこれを垂直に吊し、40℃下で粘着テー
プが剥がれ落ちるまでの時間を濱曜定した。
結果を表に示した。なお、数値は4測定値の平均値であ
る。
表より、本発明のアクリル系発泡粘着剤層は発泡構造と
架橋構造による応力緩和性と保持性の向上により、ダン
ボール箱のシール性と、高温での接着状態の持続力に優
れていることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エポキシ基を有するアクリル系ポリマをジアゾニウ
    ム塩系化合物の存在下に紫外線処理してなり、発泡構造
    と架橋構造を有することを特徴とするアクリル系発泡粘
    着剤層。 2、ジアゾニウム塩系化合物の配合量がアクリル系ポリ
    マ100重量部あたり、0.5〜20重量部である特許
    請求の範囲第1項記載の粘着剤層。 3、薄葉体からなる支持基材に付設された状態にある特
    許請求の範囲第1項記載の粘着剤層。
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