JPS63222257A - 多抗原同時測定用免疫センサ− - Google Patents

多抗原同時測定用免疫センサ−

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JPS63222257A
JPS63222257A JP62056287A JP5628787A JPS63222257A JP S63222257 A JPS63222257 A JP S63222257A JP 62056287 A JP62056287 A JP 62056287A JP 5628787 A JP5628787 A JP 5628787A JP S63222257 A JPS63222257 A JP S63222257A
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JP
Japan
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antibody
catalase
fibroin
immobilized
immunosensor
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Pending
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JP62056287A
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English (en)
Inventor
Satoshi Ibaraki
敏 茨木
Michiaki Fuji
通昭 藤
Akio Kuzuhara
亜起夫 葛原
Yukio Horikawa
堀川 幸雄
Hiroshi Jinno
神野 紘
Seiichi Iwamoto
岩本 成一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多抗原同時測定用免疫センサーに関する。更に
詳しくは、少なくとも2本以上の酸素電極に、夫々抗体
を包括固定化したフィブロインフィルムを装着し、これ
らを一つの反応セル中に配置することを特徴とする多抗
原同時測定用免疫センサーに関する。
(従来の技術〕 抗原抗体反応の高い特異性を利用して検体中に含まれる
特定の抗原あるいは抗体を検出、定量し、疾病等の診断
あるいは治療に役立たせることは広く行われている。特
に、ラジオイムノアッセイ(RIA)やエンザイムイム
ノアッセイ(EIA)は臨床検査における微量分析手法
として、その有用性は益々高まって来ている。
EIAに於いては、一般に測定対象の抗原(あるいは抗
体)に対応する抗体(あるいは抗原)を予め適当な不溶
性担体に化学結合法、吸着法、又は包括法等によって固
定化しておき、この固定化抗体(あるいは抗原)に測定
対象の抗原(あるいは抗体)を反応させる固相法が用い
られている。
ところで最近との固相法の応用として、抗体又は抗原を
固定化した膜(フィルム)を酸素電極に装着したEIA
用の免疫センサーが、感度や取り扱いの容易さ等の点で
優れていることから注目されている。
また、例えばガン診断を始めとする成人病等の診断に於
いては、血清中の複数の微量成分の分析によって総合的
に判断して診断を下すことが好ましいが、従来の免疫セ
ンサーでは被検試料中の種々の異種成分を測定するため
には、個々の成分を夫々側々に測定しなければならず、
多数の被検試料、測定試薬を必要とし、煩雑な手間と時
間を要している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
EIAに於いて、一つの被検試料中の複数の抗原を同時
に測定することができ、且つ測定毎に固定化抗体膜を交
換せずに繰り返し測定に使用することができる、再現性
に優れた多抗原同時測定用免疫センサーについて種々検
討を加えた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は上記の点に鑑み種々検討した結果、抗体を
包括固定化したフィブロインフィルムを酸素電極に装着
した免疫センサーを少なくとも2個以上一つの反応セル
中に配置することを特徴とする多抗原同時測定用免疫セ
ンサーが上記の目的に適うことを見出して本発明を完成
した。
本発明の多抗原同時測定用免疫センサーは、抗体を包括
固定化したフィブロインフィルム(抗体固定化膜)をガ
ルバニ−型、ポーラログラフイー型等の酸素電極の酸素
透過膜の外側に装着して作成した免疫センサーを、一つ
の反応セル中に少なくとも2個以上配置して得られる(
第1図参照)。
一つの反応セル中に配置される免疫センサーの数は、個
々の電極で発生する酸素又は酸素の減少が互いに影響し
あうことがなく、且つ構造上杵される範囲内であれば良
いが、その数が増加すると反応セルの内容積を大きくし
なければならないため通常2〜6本程度が好ましく、更
に数多くの抗原を測定する場合には、その数の免疫セン
サーを配置した反応セルを直列に接続すれば良い。
また、測定の際に各電極近傍で発生する酸素の増加又は
減少が反応セル中を拡散して他の電極に影響を及ぼさな
いために、通常各免疫センサーは夫々6〜8mm程度離
して配置することが好ましい。
本発明の多抗原同時測定用免疫センサーは、例えば、免
疫反応液、酵素基質液あるいは洗浄液を順次反応セル中
に導入するフロ一式で測定に使用される(第2図参照)
本発明の多抗原同時測定用免疫センサーに用いられる抗
体を包括固定化したフィブロインフィルムは、特開昭6
0−142259号公報又は特開昭60−155129
号公報に記載の方法によって製造することができる。
本発明の多抗原同時測定用免疫センサーが測定対象とす
る被検試料はEIAで測定できる任意の抗原を含む試料
であり、この様な抗原としては、例えば、インシュリン
、絨毛性ゴナドトロピン(hCG) 、胎盤ラクトーゲ
ン、黄体形成ホルモン、IgG、IgA、 IgM、 
IgE、α−フェトプロティン(AFP)、カルシノエ
ンプリオニックアンチゲン(CEA) 、塩基性フェト
プロティン(RFP)、B2−マイクログロブリン、向
側腎皮質ホルモン(ACTH)、アルカリフォスファタ
ーゼ(ALP)、アミラーゼ等が挙げられる。
上記抗原を測定する際には、夫々に対応する抗体を包括
固定化したフィブロインフィルムが用いられる。
姑17  五ン談断17訟b)て1士 彷11テlヂA
FI) CI’ARFP、 B、−マイクログロブリン
、h(:GSACT)I、 AIP、アミラーゼ等のガ
ンマ−カーの中からガンの種類に応じて複数個のマーカ
ーを測定することが好ましく、これらマーカーに対応す
る抗体を包括固定化したフィブロインフィルムが用いら
れる。
測定はサンドイツチ法によって行うことが好ましい。
標識酵素としては、例えば、グルコースオキシダーゼや
カタラーゼを使用することができるが、なかでも酵素活
性が高く安定な酵素であるカタラーゼが特に好ましい。
カタラーゼを標識酵素として利用するには、カタラーゼ
と抗体とを予め結合させる必要がある。
従来行われてきたグルタルアルデヒドによる架橋法は、
カタラーゼと抗体との結合が進行し過ぎ高分子量化して
生成物が沈澱する、酵素活性や抗体活性を低下させる、
あるいは低収率で再現性が悪い等の欠点を有するため、
以下の様にして製造したカタラーゼ標識抗体を使用する
ことが好ましい。
即ち、上記カタラーゼ標識抗体は、カタラーゼに一般式
(I)       NH R3−(CHz)n−C−OR”      (I )
(式中、R1は01〜C3のアルキル基を表わし、nは
2〜4の整数を表わす。) で示されるメルカプトイミデート化合物を反応させ、 
   NH )fS−(CHz)n−〇−(nは前記に同じ。)をカ
タラーゼのアミノ基に導入してチオール化カタラーゼを
得、一方、抗体に一般式(II) (式中、R2は脂肪族炭化水素又は芳香族炭化水素の二
価残基を表わす。) で示されるスクシニルマレイミド化合物を反応させ、 アミノ基に導入したマレイミド化抗体を得、次いで、チ
オール化カタラーゼとマレイミド化抗体とを反応させ、 (n、R2は前記に同じ。)でカタラーゼと抗体とを結
合させることによって製造することができる。
上記チオール化カタラーゼは、カタラーゼとメルカプト
イミデート化合物(I)とを、窒素、アルゴン等の不活
性ガス雰囲気下、又は、エチレンジアミン四酢酸又はそ
の塩の存在下に、弱アルカリ性の緩衝液、例えば、0.
05Mリン酸緩衝液(pH8,0)中でo’c〜40°
Cで0.5〜20時間反応させることによって得られる
カタラーゼに導入されるチオール基は、カタラ−ゼ標識
抗体たり2〜6分子が好ましく、そのためカタラーゼに
対するメルカプトイミデート化合物(I)のモル比は、
1:10〜1:500が好ましく、又カタラーゼの濃度
は0.01〜1 mMが好ましい。
メルカプトイミデート化合物(I)としては、例えば、
メチル4−メルカプトブチルイミデート、メチル3−メ
ルカプトプロピオイミデート等が挙げられる。
エチレンジアミン四酢酸又はその塩の添加量は10−’
 M〜10−2Mが好ましい。エチレンジアミン四酢酸
の塩としてはその2ナトリウム塩が好ましい。
カタラーゼは動植物由来のいずれでもよいが、動物、特
にその肝臓由来のものが好ましい。
この様にして得られるチオール化カタラーゼは、透析、
ゲルクロマトグラフィー、限外濾過によって精製するこ
とができるが、特に、限外濾過が好ましい。
チオール化カタラーゼは不活性ガス雰囲気下、あるいは
エチレンジアミン四酢酸又はその塩を10−’ M〜1
0−2M含有する中性の緩衝液中で保存することが好ま
しい。
前記マレイミド化抗体は、前記測定対象の抗原に対する
抗体とスクシニルマレイミド化合物(II)とを、中性
の緩衝液、例えば0.05Mリン酸緩衝液(pH7,0
)中で06C〜40°Cで0.5〜20時間反応させる
ことによって得られる。
抗体に導入されるマレイミド基は、抗体1分子当たり5
〜20分子が好ましく、そのため抗体に対するスクシニ
ルマレイミド化合物(II)のモル比は、1:5〜1:
300が好ましく、又抗体の濃度は0.005〜0.1
 mMが好ましい。
スクシニルマレイミド化合物(II)としては、一般式
(II)に於けるR2がプロピレン、ベンチレン等の脂
肪族炭化水素の二価残基、あるいは1,3−フェニレン
、1,4−フェニレン等の芳香族炭化水素の二価残基で
ある化合物を挙げることができる。
この様にして得られるマレイミド化抗体は、透析、ゲル
クロマトグラフィーによって精製することができる。
カタラーゼ標識抗体は、この様にして得られたチオール
化カタラーゼとマレイミド化抗体とを、窒素、アルゴン
等の不活性ガス雰囲気下、又は、エチレンジアミン四酢
酸又はその塩の存在下に、中性の緩衝液、例えば、0.
05Mリン酸緩衝液(pH7,0)中で0℃〜40°C
で1〜20時間反応させることによって製造することが
できる。
チオール化カタラーゼに対するマレイミド化抗体のモル
比は、1:1〜6:1が好ましい。
エチレンジアミン四酢酸又はその塩の添加量は10−’
 M〜10−2Mが好ましい。エチレンジアミン四酢酸
の塩としてはその2ナトリウム塩が好ましい。
反応終了後、未反応のマレイミド基、チオール基をブロ
ックすることが、カタラーゼ標識抗体の安定性を向上さ
せる上で好ましい。マレイミド基をブロックするには、
システィン、メルカプトエタノール等のチオール化合物
を、又、チオール基をブロックするにはN−エチルマレ
−イミド等のマレイミド化合物あるいは5,5′−ジチ
オビス(2−ニトロ安息香酸) (DTNB)等が用い
られる。
更に、得られたカタラーゼ標識抗体はゲルクロマトグラ
フィーによって精製することができる。
本発明の多抗原同時測定用免疫センサーを繰り返し使用
するためには、測定後、一旦、固定化抗体膜をpH約2
〜4の緩衝液に浸漬すればよい。
pH約2〜4の緩衝液としては、例えば夫々濃度0.0
5〜0.2 Mのグリシン−塩酸緩衝液又は酒石酸−水
酸化ナトリウム緩衝液が用いられ、この緩衝液に通常1
0〜40°Cで3〜10分間固定化抗体膜を浸漬するこ
とによって、結合した抗原及び標識抗体を、フィブロイ
ンフィルムに固定化した抗体から容易にその結合能を損
うことなく解離させることができる。
pHが上記範囲を越えると結合が解離しにくくなり、ま
た逆に低くなると固定化抗体が変性し易くなるなど好ま
しくない。
又、上記緩衝液に塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸
ナトリウム等の中性塩を0.5〜10重量%含有させる
と解離操作を一層容易に行うことができる。
(発明の効果) 本発明の多抗原同時測定用免疫センサーは、以下の試験
結果に示すとおり、一つの被検試料中に含まれる多抗原
を同時に測定することができ、且つ繰り返しEIAに使
用することができる再現性に優れたもので、自動連続測
定装置に適用して多数の被検体の処理を簡便に行うこと
ができる。
試験例1 実施例1で作成した免疫センサーを用いて、第2図に示
すようなフロ一式の測定装置を組み、第1表に示すよう
なヒトAFPおよびhCGを含む各被検試料について以
下の様にして繰り返し測定しく計10回)、ヒトAFP
およびhCGの標準曲線を作F#1.t−(ttL3V
mkrドmar’;A矢[)−第1表 測定方法: 反応セル(容量0.2ml )に蒸留水を満たし、これ
に第1表に示す組み合わせで標準ヒトAFJ各々0.2
.5.5.10または20ng/ml 、 hCG各々
0、0.025.0.05.0.1または0.2 IU
/ml、馬血清10重量%、製造例1で得られたカタラ
ーゼ標識モノクローナル抗ヒトAFP抗体1μg/ml
および製造例2で得られたカタラーゼ標識モノクローナ
ル抗hCG抗体2μg/mlを含有する0、1重量%牛
血清アルブミンリン酸緩衝生理食塩液(pH7,2)0
.2 mlを導入し、30分間静置後、20m1/mi
nの流速で1分間蒸留水を流して反応セルを洗浄した。
次いで、26 、5mMの過酸化水素を含む0.05 
Mリン酸緩衝液(pH7,0) 0.2mlを反応セル
に導入し、夫々の酸素電極の酸素濃度に比例した電流値
より発生電位を求めた。続いて、0.1Mグリシン−塩
酸緩衝液(pH2,5,Na1l 2重量2含有)を2
0m1/minの流速で30秒間流した後、3.5分間
静置して結合した抗体と抗原とを解離させ、更に20m
1/minの流速で1分間蒸留水を流して反応セルを洗
浄した。次に、再び上記の標準AFP溶液およびhCG
溶液を反応セルに導入して同様な操作を繰り返してヒト
AFPおよびhCGの標準曲線を作成した。(なお、操
作は免疫反応は37°C1他は室温で行った。)試験例
2 作成): 実施例2で作成した免疫センサーを用いて、第2図に示
すようなフロ一式の測定装置を組み、第2表に示すよう
なヒトAFP 、 hCGおよびヒトALPを含む各被
検試料について以下の様にして繰り返し測定しく計8回
)、ヒトAFP 、 hCGおよびヒトAIPの標準曲
線を作成した(第5図、第6図および第7図参照)。
第2表 測定方法: 反応セル(容量0.9ml )に蒸留水を満たし、これ
に第2表に示す組み合わせで標準ヒトAFP各々0、1
0.20または40ng/ml 、hCG各々0.0.
1゜0.2または0.4IU/ml、ALP各々0.0
.025,0.05または0.11U/ml、馬血清1
0重量%、製造例1で得られたカタラーゼ標識モノクロ
ーナル抗ヒトAFP抗体1μg/ml 、製造例2で得
られたカタラーゼ標識モノクローナル抗hCG抗体2μ
g/mlおよび製造例3で得られたカタラーゼ標識ポリ
クローナル抗AIP抗体2μg/mlを含有する0、1
重量%牛血清アルブミンリン酸緩衝生理食塩液(pH7
,2) 1.0 mlを導入し、15分間静置後、試験
例1と同様に反応セルの洗浄、酵素反応および抗原−抗
体の解離反応を順次行い、再び、上記の標準AFP溶液
、hCG溶液およびAIP溶液を反応セルに導入する操
作を繰り返してヒトAFP、 M:GおよびヒトAIP
の標準曲線を作成した。(なお、操作は免疫反応は37
℃、他は室温で行った。) (実施例) 以下に実施例および製造例を挙げて、本発
明を更に具体的に説明する。
製造例1 カタラーゼ標識モノクローナル抗ヒトAFP抗体の製造
: (1)チオール化カタラーゼの製造: カタラーゼ(牛肝臓由来、シグマ社製) 15mgを0
.05Mリン酸緩衝液(pH8,0)2.5mlに溶解
し、窒素曝気(60ml/m1n)を10分間行い、次
に、メチル4−メルカプトブチルイミデート1mgを加
え、窒素雰囲気下に4°Cで2時間反応させた。反応終
了後、ダイアフローメンブラン■(アミコン社製)を用
いて窒素雰囲気下に限外濾過し、0.05Mリン酸緩衝
液(pH7,0)3mlを加え、再度限外濾過を行った
。この操作を3回繰り返し、未反応のメチル4−メルカ
プトブチルイミデートを除去した後、チオール化カタラ
ーゼ溶液3mlを得た。
以下の方法によって求めたチオール基の導入量は、カタ
ラーゼ1分子に対して4分子であった。
チオール基の定量: チオール化カタラーゼ1ml(5mg)にDTNB 1
mgを加えて1時間反応後、限外濾過によって、未反応
のDTNB等の低分子化合物を除去した。
2mlの蒸留水を加え、ジチオスレトール又は2−メル
カプトエタノールで還元し、5−メルカプト−2−二ト
ロ安息香酸を遊離させ、50%トリクロロ酢酸を0.0
5m1加えて静置後、遠心分離(12000rpm、5
分間)により沈澱物を除去した。IN NaOH’??
pH8にした後、全量を5mlとして412nmの吸光
度よりM離した5−メルカプト−2−二トロ安息香酸の
量を求め、カタラーゼへのチオール基導入量を算出した
(2)マレイミド化モノクローナル抗ヒトAFP抗体の
製造: モノクローナル抗ヒトAFP抗体(免疫動物;マウス、
但し、実施例1(2)で用いたモノクローナル抗体とは
認識部位の異なるもの。) 10mgを0.05Mリン
酸緩衝液(pH7,0)5.0mlに溶解し、N−(r
−マレイミドブチロキシ)スクシンイミド(GMBS)
0.5mgをジオキサン0.5mlに溶解して加えた。
4℃で2時間反応させた後、0.05Mリン酸緩衝液(
pH7,0) 10100Oで透析(2時間)を2回行
ってマレイミド化モノクローナル抗ヒトAFP抗体溶液
6mlを得た。
以下の方法によって求めたマレイミド基の導入量は、抗
体1分子に対して10分子であった。
マレイミド基の定量: マレイミド化抗体0.5mgを0.05Mリン酸緩衝液
(pH7,0)で全量を1mlとした後、13.4mM
のシスティン10μQ及び0.1M EDTA溶液10
μQをを加え、窒素雰囲気下37°Cで30分間反応さ
せる。0.05Mリン酸緩衝液(pH7,0) 1ml
を加えた後、0.67mM DTNB溶液0.2mlを
加え、未反応のシスティンを、5−メルカプト−2−二
トロ安息香酸の412nmの吸光度を測定することによ
って定量し、消費されたシスティンの量を求め、抗体1
分子当たりの消費されたシスティンの量から導入された
マレイミド基の量を求めた。
(3)カタラーゼ標識モノクローナル抗ヒトAFP抗体
の製造: 上記チオール化カタラーゼ溶液2ml (10mg)と
マレイミド化モノクローナル抗ヒトAFP抗体溶液3m
l(5mg)とを窒素雰囲気下で混合し、4°Cで16
時間反応させた。未反応のマレイミド基をブロックする
ためシスティン1mgを加え、4°Cで30分間反応さ
せた後、0.05Mリン酸緩衝液(pH7,0)100
0 mlで透析(2時間)を行った。更に、未反応のチ
オール基をブロックするためN−エチルマレイミド1m
gを加え、4°Cで30分間反応させた後、0.05M
リン酸緩衝液(pH7,0)1000 mlで透析(2
時間)を行った。次いで、遠心分$1 (12000r
pm、5分間)により、沈″#物を除去した後、高速液
体カラムクロマトグラフィー(カラム; 5ephad
ex G−3000SW(東洋ソーダ社製)、溶出液;
 0.05Mリン酸緩衝液(pH7,0) )に付し、
最初の画分を集めカタラーゼ標識モノクローナル抗ヒト
AFP抗体溶液12m1を得た。
製造例2 カタラーゼ標識モノクローナル抗hCG抗体の製造: 製造例1のモノクローナル抗ヒトAFP抗体の代わりに
モノクローナル抗hCG抗体(免疫動物;マウス)を用
いる以外は製造例1と同様にしてカタラーゼ標識モノク
ローナル抗hCG抗体溶液12m1を得た。
製造例3 カタラーゼ標識ポリクローナル抗AIP抗体の製造: 製造例1のモノクローナル抗ヒトAFP抗体の代わりに
ポリクローナル抗AIP抗体(免疫動物;家兎)を用い
る以外は製造例1と同様にしてカタラーゼ標識ポリクロ
ーナル抗AIP抗体溶液12m1を得た。
実施例1 ヒトAFPおよびhCG同時測定用免疫センサーの作成
: (1)フィブロイン水溶液の調製: 生糸100gを1.0重量%のマルセル石けん水溶液5
000ml中に浸漬し、80°Cで3時間精練した。水
洗後、更に0.5重量%のマルセル石けん水溶液500
0mlに浸漬して80°Cで3時間精練し、セリシン等
を実質的に除去したフィブロイン原料72gを得た。
水100gとエチルアルコール80gの入ったニーダ−
中に塩化カルシウム150gを溶解し、75°Cに昇温
後、上記のフィブロイン原料70gを投入、攪拌下に1
時間溶解した。次いで180gの温水(75°C)を加
えて希釈混合した。フィブロインの溶解液を冷却した後
、ホローファイバー型の透析器を用いて、流水に対して
透析脱塩し、5.7重量%のフィブロイン水溶液120
0m1を得た。塩化カルシウムの残留量は0.08重量
%であった。
(2)モノクローナル抗ヒトAFP抗体固定化フィブロ
インフィルムの製造: モノクローナル抗ヒトAFP抗体(免疫動物:マウス)
を生理食塩液に溶解し、2507zg/mlの抗体溶液
を調製した。次にこの溶液を四方を仕切ったガラス板上
に抗体量が10戸g/cm”となるように流延し、15
°Cで3時間乾燥した。上記フィブロイン水溶液にグリ
セリンをフィブロインに対して30重量%になるように
加えた溶液をその上から流延し、20°Cで10時間乾
燥することによって皮膜化させ、次いで直径0.8cm
の円形に裁断し、厚さ60戸の表記モノクローナル抗ヒ
トAFP抗体固定化フィブロインフィルムを得た。
(3)ポリクローナル抗hCG抗体固定化フィブロイン
フィルムの製造(特開昭60−155129号公報参照
): ポリクローナル抗hcG抗体(免疫動物;ヤギ)を生理
食塩液に溶解し、250gg/mlの抗体溶液を調製し
た。次にこの溶液を、四方を仕切ったガラス板上に抗体
量が10戸g/am2となるように塗布し、20°Cで
3時間乾燥した。次いで実施例1(1)と同様にして得
たフィブロイン水溶液を濃縮して15.7重量%のフィ
ブロイン水溶液とし、更にグリセリンをフィブロインに
対して30重量%になるように加えた溶液をその上から
流延し、20°Cで8時間乾燥することによって皮膜化
させ、次いで直径0.8cmの円形に裁断し、厚さ60
g1llのポリクローナル抗hCG抗体固定化フィブロ
インフィルムを得た。
(4)ヒトAFPおよびhCG同時測定用免疫センサー
の作成: 上記(2)で得られた抗ヒトAFP抗体固定化フィブロ
インフィルムをガルバニ−型酸素電極(AN型、オリエ
ンタル電気株製)に装着した免疫センサー(A)と上記
(3)で得られた抗hCG抗体固定化フィブロインフィ
ルムをガルバニ−型酸素電極(AN型、オリエンタル電
気林製)に装着した免疫センサー(B)とを、一つの反
応セルに第1図に示すように配置してヒトAFPおよび
hCG同時測定用免疫センサーを作成した。
実施例2 ヒトAFP 、 hCGおよびヒトAIP同時測 用免
疫センサーの作成: (1)ポリクローナル抗AIP抗体固定化フィブロイン
フィルムの製造: ポリクローナル抗ALP抗体(免疫動物;家兎)を生理
食塩液に溶解し、250gg/mlの抗体溶液を調製し
た。次にこの溶液を、四方を仕切ったガラス板上に抗体
量が10戸g/cm2となるように塗布1、9nOr”
12rm間kJa1.r−yセI、zY’M*にイ5d
R1))同様にして得たフィブロイン水溶液を濃縮して
15.7重量%のフィブロイン水溶液とし、更にグリセ
リンをフィブロインに対して30重量%になるように加
えた溶液をその上から流延し、20°Cで8時間乾燥す
ることによって皮膜化させ、次いで直径0.8cmの円
形に裁断し、厚さ607mのポリクローナル抗AIP抗
体固定化フィブロインフィルムを得た。
(2)ヒトAFP 、 hCGおよびヒトAIP同時測
定用免疫センサーの作成: 実施例1(2)で得られた抗ヒトAFP抗体固定化フィ
ブロインフィルムをガルバニ−型酸素電極(AN型、オ
リエンタル電気■製)に装着した免疫センサー(A)と
実施例1(3)で得られた抗hCG抗体固定化フィブロ
インフィルムをガルバニ−型酸素電極(AN型、オリエ
ンタル電気林製)に装着した免疫センサー(B)と上記
抗AIP抗体固定化フィブロインフィルムをガルバニ−
型酸素電極(AN型、オリエンタル電気■製)に装着し
た免疫センサー(C)とを、各免疫センサー(A)、(
B)、(C)がT字型になるように一つの反応セルに配
置してヒトAFP 、hCGおよびヒトAIP同時測定
用免疫センサーを作成した。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で作成した免疫センサーの概略図を表
わす。 第2図は試験例1および2で用いたフロ一式の測定装置
の概略図を表わす。 第3図および第4図は、夫々、試験例1のヒトAFPお
よびhCGの標準曲線を表わす。 第5図、第6図および第7図は、夫々、試験例2のヒト
AFP 、 hCGおよびヒトAIPの標準曲線を表わ
す。 第1図 第2図 酵素基質溶液 第3図 ヒトAFP(n9/ml) 第4図 hCG(IU/ml) 第5図 ヒトAFP(nc+/ml) 第6図 0  0.1  0,2  0.3  0.4hCG(
IU/ml) 第7図 ヒトALP(IU/ml)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 少なくとも2本以上の酸素電極に、夫々抗体を包括固定
    化したフィブロインフィルムを装着し、これらを一つの
    反応セル中に配置することを特徴とする多抗原同時測定
    用免疫センサー。
JP62056287A 1987-03-11 1987-03-11 多抗原同時測定用免疫センサ− Pending JPS63222257A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003014692A (ja) * 2001-06-25 2003-01-15 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 内分泌攪乱物質の高感度検出方法、及びこれを適用した内分泌攪乱物質の高感度検出装置
WO2009125227A1 (en) * 2008-04-12 2009-10-15 Spd Swiss Precision Diagnostics Gmbh Assay device comprising bubble-forming means

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