JPS63221194A - 高強度超高弾性炭素繊維用メソフエ−ズピツチの連続製造法 - Google Patents

高強度超高弾性炭素繊維用メソフエ−ズピツチの連続製造法

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JPS63221194A
JPS63221194A JP5298387A JP5298387A JPS63221194A JP S63221194 A JPS63221194 A JP S63221194A JP 5298387 A JP5298387 A JP 5298387A JP 5298387 A JP5298387 A JP 5298387A JP S63221194 A JPS63221194 A JP S63221194A
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mesophase
pitch
component
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heat treatment
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Shozo Watabe
渡部 正三
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原料の石油系ピッチの加熱処理器とメソフェー
ズ熟成融着器とを備えた装置を用いて、長繊維の高強度
超高弾性炭素繊維製造原料のio。
係メソフェーズピッチを連続的に製造する方法に係るも
ので、特に複合材のフィラーとして好適な長繊維の高強
客超高弾性炭素尋融紡糸用及びマトリックス用の100
%メソフェーズピッチを高能率且つ低廉なコストで製造
する方法に関する。
〔従来の技術〕
近年航空機、自動車、その他輸送機製作工業の急速の成
長、更に宇宙産業の為、それに必要な材料として特別な
物質との組み合わせからなり、そのいくつかの物理的性
質が極めて優れ、しかも特異性を発揮しうる材料を望む
声が大きくなっているが、特に強い強度及び高い弾性率
を具備し、同時に軽量で安価な材料の出現が強く要求さ
れている。しかるに現在の技術でか\る材料を多量に安
定供給することが出来ないので、これに答えるための複
合材(強化樹脂)の製造に関する研究が盛んに行なわれ
ている。
複合材に使用される最も有望な材料の一つとして高強度
高弾性炭素繊維がある。この材料は前述の急速な成長が
起りつ\ある際に現われたもので、この炭素繊維を樹脂
と組み合わせると、他には全くその例を見ないような特
性を発揮する強化樹脂を得ることが出来る。しかし残念
ながらか\る強化樹脂用の高強度高弾性炭素繊維は価格
が極めて高価なため、これを使用した強化樹脂が極めて
顕著な特性を発揮するにもか\わらず、その需要があま
り開拓されていない。
現在入手出来る高強度高弾性炭素繊維の原料はポリアク
リロニトリル繊維が主であることは公知の事実である。
このポリアクリロニトリル繊維は炭素繊維の前駆体とし
て高価であるばかりでなく、更に前駆体からの炭素繊維
の収率は約4”5%以下で極めて悪い。従って最終製品
の炭素繊維の製造コストを高めることになっている。
l;価i? 岑を条紫槍岨σ)」4津に十   破4ト
昭4只−QA  +gn特公昭48−122,122及
び特公昭53−65 、425等その他多くの特許出願
公報に紹介されている。石油系及びタール系ピッチを回
分式で温度380℃乃至440℃で加熱処理してメソフ
ェーズを40%乃至叩φ、好ましくは50%乃至65チ
含有するピッチを製造し、非メソピッチを含有したま\
これを炭素繊維の原料としている。従って、このピッチ
は非メソピッチを多く含有しているため、高強度高弾性
炭素繊維用の原料として要求されている100 %メソ
フェーズ♂ツチとは全く考えられず、それに必要な性質
を充分具備していない。更にこのピッチの製法は回分式
であるため、加熱生成ピッチはその物性が常に安定して
いると云えず、更にその製法そのものも合理的且つ工業
的な方法とは言えない。
更に、高強度高弾性炭素繊維用の原料として本質上10
0%メソフェーズピッチを製造する方法が特開昭54−
55.625に開示されている。即ち窒素、アルゴン、
キセノン、ヘリウム、水蒸気等の不活性ガスを原料kg
当り少なくとも817分以上極めて多量に圧入し、等方
性ピッチを強く攪拌しつ\温度380℃乃至430℃で
5時間乃至44時間も加熱して単−相の系に変換され得
る迄、加熱処理して所謂100チメンフエーズピツチを
製造する試みがなされている。しかるに原料の等方性ピ
ッチは所謂巨大分子で複雑な化合物で不純物も含有する
混合物でエマルジョン状態である。この原料を如何に長
時間不活性ガスを圧入し、強く攪拌し加熱処理を続行し
ても当該エマルジョンを完全に均一化させることは全く
不可能で、この様な方法で如何なる手段を構しても未反
応の等方性ピッチの混入を完全に無くすることは出来な
い。従って所謂100 %メソフェーズピッチは純粋に
100%メソフェーズピッチとは言えない。
〔本発明が、解決しようとする問題〕
本発明の目的は石油系ピッチの成分がH0成分及びB、
成分その他に依り構成され、100チメソフエーズピツ
チの生成機構の解明に依り、原料のH0成分及びB、成
分等が加熱処理及びメソフェーズ熟成処理過程に於ける
変化変遷を検知し、それに依り組成の安定した100%
メンフェーズピッチ(H,成分、B、成分、Q、S、成
分及びQ、1.成分より成る。)を連続的に製造する方
法を提供することである。
〔問題を解決する手段〕
炭素繊維製造用の特に安価な且つ物性の極めて安定した
100チメンフエーズピツチを工業的にしかも連続的に
製造する方法として、極めて安価な石油系ピッチを先ず
加熱処理及びメソフェーズ熟成処理に付し、それに依っ
て得られる非メンピッチ中の■、酸成分除去し、これを
前駆体とし加熱処理器とメソフェーズ熟成処理器とを具
えた装置を使いH9成分、B、成分、Q、 S、成分及
びQ、1.成分の加熱反応及びメンフェーズ熟成反応に
於ける動向及び変化を追求し100チメソフエーズピツ
チの生成機構の解明の知見を基にして100チメソフエ
ーズぎツチを連続的に製造することにある。
その目的とするところは、100チメソフエーズピツチ
の生成機構を種々研究し、100 %メソフェーズピッ
チはその成分はH1成分、B、成分、Q、 S、成分及
びQ、1.成分とから成り、これ等の成分が共融し合っ
ている。これ等のH0成分、B、成分、Q、S、成分及
びQ、1.成分は石油系ピッチ中に既に存在するH1成
分及びB、成分が加熱処理反応及びメツフェーズ熟成反
応に於て夫々変化しH0成分はよシ安定した成分更にB
、成分とそのB、成分はより安定したQ.S、成分及び
Q、1.成分と転じ、一方石油系ピッチ中のB、成分は
より安定した成分更にQ.S、成分及びQ、1.成分と
転移変化し、夫々が加熱処理及びメソフェーズ熟成処理
の過程の流れによシ安定した成分H1成分、B、成分、
Q、8.成分及びQ、1、成分と化し、連続的に加熱処
理及びメソフェーズ熟成処理を続行している間に極めて
安定した成分が合理的な割合で、H0成分、B、成分、
Q、S、成分及びQ.i、成分が相互に溶解、共融し合
って物性が安定し且つ優れたioo %メソフェーズピ
ッチを連続的に製造することにある。この100%メン
フェーズピッチの組成々分のH6成分は平均分子量も最
も小さく最も揮発しやすい、それ故H1成分を除去した
100%メンフェーズピッチを連続的に製造することに
依り、を溶融紡糸する際溶融紡糸の紡糸孔からの揮発ガ
スが極めて少なく、糸切れも殆ど無く極めて円滑に長時
間連続的に長繊維を造ることが出来る。これを常法に依
り不融化、焼成化更に黒鉛化して製造する長繊維は径も
小さく物性も極めて優れていて高強度超高弾性の炭素繊
維である。
即ち脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依って副生
ずる石油系ピッチ(H,成分48.0%乃至82.0チ
、B、成分18.0 %乃至52.0 %、Q、1.成
分0.2 q6、このQ、1.成分は水添しても不溶、
且つ無機物質触媒の粉末)を減圧蒸留し85チカツトし
た留分(初留460℃乃至終留560℃)に非酸化性ガ
スを吹き込み攪拌しつ\常圧或は加圧下温度380℃乃
至420℃で加熱処理しメソフェーズを5%乃至15%
゛含有する生成ピッチを造り、この生成ピッチを非酸化
性ガス気流下温度280℃乃至350℃で熟成させ、ピ
ッチ中のメソフェーズのみを融着巨大化させ、その熟成
温度で上層に全くメソフェーズヲ含有せぬ非メンピッチ
(偏光顕微鏡にて確認する。
貸出A1^ ^イー累17八nt   ’Q −八〇〇
八mTL五46.0チ、Q、S、成分42.0%乃至6
0.0チ、Q、1.成分0.5チ以下、このQ、1.成
分は水添により可溶)と下層にメソフェーズピッチと比
重の差に依り画然と区分分離し、この下層に分離したメ
ン7エーズピツチ中に原料の石油系ピッチに混在するQ
、1.成分及び無機質を包含させて除去することも可能
となシ、上層の分離精製する非メソピッチを脂肪族炭化
水素(ヘキサン、ヘプタン、オクタン、これ等の混合物
)を溶媒とする溶剤抽出に依りH1成分を除去したラフ
ィネートの非メソピッチ(H1成分0.5%以下、B、
成分24.0チ乃至44.0チ、Q、S、成分51.0
%乃至72.0チ、Q、1.成分0.8%以下)を高強
度超高弾性炭素繊維用の前駆体として使用する。
先ず1段階としてメソフェーズ熟成処理器の下層から取
り出す100%メソフェーズピッチ(H,成分0.05
チ以下、B、成分8.0チ乃至21.0チ、Q.S、成
分42.0%乃至58.0 %、Q、1.成分28.0
%乃至45.0チ)を製造するに必要な前駆体の非メソ
ピッチ(H0成分0.5%以下、B、成分24.0%乃
至44.0%、Q、B、成分51.0チ乃至72.0%
、Q、1.成分0.8チ以下)に非酸化性ガスを吹き込
み常圧或は加圧上攪拌しつ3380℃乃至420℃で、
1時間乃至10時間かけて加熱処理を行なうことが出来
る加熱条件に設定されている加熱処理器に連続的に単位
時間当−り所定量送入すると共に、メンフェーズ熟成処
理器の下層より連続的に単位時間当り所定量取り出す1
00チメソフエーズピツチ(H0成分0.05 %以下
、B、成分8.0チ乃至21.0チ、Q.S、成分42
.0%乃至58.0チ、Q、1.成分28.0%乃至4
5.0チ)の量を製造する際に、加熱処理器から連続的
に取り出す加熱生成ピッチの量からメソフェーズ熟成処
理器の下層より連続的に単位時間当シ取り出す100 
%メソフェーズピッチの量を差し引いた量の非メソピッ
チ(H,成分0.1チ以下、B、成分22.0チ乃至3
5.0チ、Q.8.成分61.0%乃至87.0 %、
Q.i、成分0.4チ乃至4.0 % )をメンフェー
ズ熟成処理器の上層から取シ出し、之を連続的に加熱処
理器に添加し加熱処理を続行する。前述加熱処理条件で
処理することに依シ加熱処理器から連続的に単位時間当
り所定量取り出す加熱生成ピッチ中のメンフェーズの含
有量が20.0 %乃至60.0 %となるようにし、
加熱処理器に連続的に単位時間当り所定量の前駆体とメ
ンフェーズ熟成処理器の上層から連続的に単位時間当り
取り出す所定量の非メンピッチとを共に加熱処理器に送
入し所定の加熱条件に設定されている加熱処理器中で加
熱処理し、加熱処理器から取り出す生成ピッチ中のメソ
フェーズの含有量が20.0%乃至60.0%となりう
る。
即ち加熱処理器に連続的に単位時間当り所定量の前駆体
とメソフェーズ熟成処理器の上層から連続的に単位時間
当り取り出す非メソピッチとを共に添加し、加熱処理器
で加熱処理されることに依り、加熱処理器から取り出す
加熱生成ピッチ中にメン7エーズを20.0 %乃至6
0.0 %含有する加熱生成ピッチを連続的に単位時間
当り所定量取り出すことが可能となる。
次に2段階として加熱処理器から連続的に単位時間当り
所定量の20.0 %乃至60.0%のメソフェーズを
含有する加熱生成ピッチを非酸化性ガス下常圧或は加圧
下温度280で乃至350でで10時間乃至40時間の
熟成処理条件に設定されているメソフェーズ熟成処理器
に添加し、熟成処理器内で添加される加熱生成ピッチ中
のメン7エーズのみを融着巨大化させ、メソフェーズ熟
成処理器内熟成温度で上層に全くメソフェーズを含有せ
ぬ非メソピッチ(H,成分0.1 %以下、B、成分2
2.0%乃至35.0チ、Q.S、成分61.0 %乃
至87.(1、Q、1.成分0.4チ乃至4.0%)と
下層に100%メソフェーズピッチ (H,成分0.0
!1以下、B、成分8.0%乃至21.0%、Q、8.
成分42.0チ乃至58.0チ、Q、1.成分28.O
チ乃至、is、o%)とに比重の差に依り画然と区分し
、この下層の100 %メソフェーズピッチをメソフェ
ーズ熟成処理器の下層から極めて円滑に、安定した物性
の100 %メンフェーズピッチを連続的に単位時間当
シ所定量取り出す。この取り出す量は加熱処理器に連続
的に単位時間当り添加する前駆体から生成する100%
メンフェーズピッチに相当スル量である。
それと同時にメソフェーズ熟成処理器に連続的に添加す
る加熱生成ぎツチの量からメソフェーズ熟成処理器の下
層から連続的に取り出す100チメソフエーズピツチの
量を差し引いた量に相当する所定量の非メソピッチ(H
,成分0.1チ以下、B、成分22.Oチ乃至35.0
チ、Q.S、成分61.0 %乃至87.0チ、Q、1
.成分0.4%乃至4.0 % )を連続的に単位時間
当り加熱処理器に返し、加熱処理器に新らたに添加する
前駆体と共に非酸化性ガスを吹き込み攪拌加熱処理を繰
返えす。それと同時に他方メソフェーズ熟成処理器の下
層から物性の安定した100チメソフエーズピツチ(H
0成分0.05%以下、B、成分8.0チ乃至21.0
 %、 Q.S、成分42.Oチ乃至58.0チ、Q、
1.成分28.0チ乃至45゜0チ)を連続的に単位時
間当りメンフェーズ熟成器の下層から取り出す方法に依
シ高強度超高弾性炭素繊維用の100%メソフェーズピ
ッチを連続的に製造する。
尚非酸化性ガスとして使用するガスはエタン、プロ・2
ン、ブタン等炭素数の少ない脂肪族炭化水素類、沸点の
低い重質化しないナフサ留分であるが、経済的に最も優
れている非酸化性ガスは前述の加熱処理時に副生ずるド
ライガス(例えば水素6.0チ、メタン74.6チ、エ
タン13.3俤、プロパン3.6%、ブタン1.3チ、
滅ンタン0.9%、オレフィン約帆3チ)を挙げること
が出来る。
本発明は次の5の新規の事実に依り成り立っている。
■ 前駆体を所定の加熱条件で設定されている加熱処理
器に連続的に送入し、加熱処理器内で加熱処理する加熱
処理器と、連続的に加熱処理器から取り出す加熱生成ピ
ッチを所定の熟成条件で設定されている熟成処理器に送
入し熟成処理する熟成処理器との2つの処理器を設備し
、熟成処理器の下層から連続的に単位時間当り所定量の
100チメソフエーズピツチを製造し得ること。
■ メソフェーズ熟成処理器の上層から連続的に分離し
、取り出す非メソピッチが加熱処理器に添加される前駆
体と混合され加熱処理する際、メソフェーズ熟成処理器
から取り出す非メソピッチ中に含有する多量のQ、S、
成分がその溶解性に依り、加熱処理器での加熱処理を円
滑に進められる効果を与えること。
■ メソフェーズ熟成処理器の下層から連続的に単位時
間当り取り出す所定量の100チメソフエーズピツチ(
H0成分0.05チ以下、B、成分8.0チ乃至21.
0チ、Q.S、成分42.0チ乃至58.0チ、Q、i
成分28.0 %乃至45.0 % )の物性は極めて
安定した成分に依り構成されていること。
■ メソフェーズ熟成処理器内でその熟成温度で比重の
差に依り上層に全くメンフェーズを含有せぬ非メソピッ
チ(偏光顕微鏡に依り確認する)と下層に100%メソ
フェーズピッチとに画然と区分分離されていること。
■ 石油系ピッチ中に混在する微小の無機質及びQ、1
.成分(水添するも尚不溶)を除去する予備処理を行な
う際分離精製する非メソピッチ中のH0成分を除去した
非メソピッチを前駆体として100 %メンフェーズピ
ッチを製造すること。H0成分を除去した非メソピッチ
を前駆体上する発想はH11チ、B、成分、Q.S、成
分及びQ、1.成分等が夫々加熱及び熟成過程での変化
、挙動をもとにして、100チメソ7エーズピツチの生
成機構の究明に依り定めている。
加熱処理器から連続的に単位時間当り取り出す所定量の
加熱生成ピッチ中のメソフェーズの含有量が20チ乃至
50%となる好適な処理条件は非酸化性ガスを吹き込み
攪拌しながら温度380 ’C乃至420 ”Cで1時
間乃至8時間、加熱生成ピッチが連続的に送入されるメ
ンフェーズ熟成処理器内での好適な処理条件は非酸化性
ガス気流下温度300’C乃至340″Cで10時間乃
至(9)時間である。尚取り出す100%メソフェーズ
ピッチは偏光顕微瑛に依り確認することが出来る。
最も本連続製法の利点は製品の100%メンフェーズピ
ッチを製造するための工程にある。即ち運転される加熱
処理器及び熟成処理器の夫々の運転条件が常に同じであ
り加熱処理器に添加する前駆体の組成が常時一定且つ同
じであれば凡て加熱処理器内生成ピッチ、加熱処理器よ
シ熟成融着器内添加される生成ピッチ、熟成融着器内の
下層から分離精製され熟成融着器から分離される100
 %メンフェーズピッチ更に熟成融着器の上層に分離さ
れ取り出し加熱処理器に添加する非メソピッチの組成、
成分は夫々常に全く安定且つ同じである。
従って紡糸用の100チメソフエーズピツチは常に紡糸
に最適の物性を有するピッチで而も連続的に円滑にio
o 係メソ7エーズピツチを造ることが出来る。
尚連続方式は工業的にこれを運転する場合、前駆体の組
成、成分が一定であれば夫々の装置の運転条件が設定さ
れ、それを保持するのみで製品の100チメンフエーズ
ピツチの組成、成分は一定となる。これが回分式(所謂
バッチ式)であると加熱器及び熟成融着器は加熱及び冷
却を繰返すため計測器、それのレコーダーが複雑、装置
の拡大化、運転のknow how が複雑で、ノζツ
チ式を工業的操業に採用すると連続式と比較する100
%メソフェーズピッチの装置建設費は約30%以上も高
価となり、それの変動費は2倍程度高くなる。
実施例1 脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依り副生ずる石
油系ピッチを減圧蒸留して85%カットした留分(初留
460℃乃至終留560°(:’、H,成分76.18
チ、B、成分23 、82チ、Q、1.成分0.1チ、
このQ、1゜成分は水添しても溶剤に不溶)中にプロパ
ンガスを吹き込み攪拌しながら温度400”Cで6時間
加熱処理してメソフェーズを約10%含有するピッチを
造り、この生成ピッチをプロパンガス気流下温度320
℃で加持間熟成させ、生成ピッチ中のメソフェーズのみ
を融着巨大化させ比重の差に依りその熟成温度320℃
で上層に全くメソフェーズを含有せぬ非メソピッチ(H
,成分11.34%、B、成分42.39チ、Q、S、
成分45.89%、Q、1.成分0.38%、このQ、
1゜成分はリチュムで水添すると溶剤に溶解する)と下
層にメソフェーズピッチとに画然と区分分離する。この
下層のメソフェーズ中に原料の石油系ピッチ中に混入し
ていたQ、1.成分の有機物(リチュムで水添しても溶
剤に不溶)及び無機物をも包含されて、非メンピッチを
精製することが出来る。
溶剤としてn−へキサンを使用して前述の非メソピッチ
を溶剤抽出して得られる所謂ラフィネートの非メソピッ
チ(H1成分0.15%、B、成分47.68チ、Q.
S、成分51.75 q6、Q、1.成分0.42チ)
を前駆体とし、前、躯体タンク(])から送入管(2)
を通じて前駆体の非メソピッチをl kg/ Hr連続
的に加熱処理器(3)に添加すると共に、メンフェーズ
熟成処理器(6)の上層から全くメソフェーズを含有せ
ぬ非メソピッチ(L成分o、oi%以下、B、成分32
.71係、Q.S。
成分64.29%、Q、1.成分2.99%)を3.2
0 IK9/ Hr取り出し、これを非メソピッチ添加
管(7)を通じて加熱処理器(3)に投入し、前述の前
駆体と共に加熱処理器(3)内にプロパンガスをガス管
(9)を通じて処理液中に吹きこみ、攪拌機(4)で攪
拌されつ\温度400℃で2時間滞留加熱処理され、加
熱処理器(3)からメンフェーズを22.0%含有する
加熱生成ピッチを4.10 kg/ Hr連続的に取り
出し管(5)を通じてメンフェーズ熟成処理器(6)に
添加し、プロ、Qンガスをガス管(111を通じて流し
ながら温度320℃で加持間熟成してメンフェーズのみ
を融着巨大化させ、この熟成温度でメソフェーズ熟成処
理器(6)の下層から生成物取り出し管(8)を通じて
円滑に物性の極めて安定した100 %メン7エーズピ
ツチ(H,成分痕跡、B、成分20.12チ、Q.S、
成分51.10チ、Q、i。
成分29.78 % )を連続的に0.90 kg /
 Hrの量取り出すと同時に、加熱処理器(3)から取
り出し管(5)を通じて連続的に取り出す加熱生成ピッ
チ4 、10 kg /HrO量より、メソフェーズ熟
成処理器(6)の下層から取り生成物取り出し管(8)
を通じて連続的に取り出す100%メソフェーズピッチ
0.90 kg / Hrの量を差し引いた量に相当す
る量3.20 kg/ Hrの非メンピッチ(H,成分
0.01%以下、B、成分32.71チ、Q、S、成分
64 、29%、Q、1.成分2.99チ)をメソフェ
ーズ熟成処理器の上層から非メソピッチ取り出し管(7
)を通じて加熱処理器(3)に添加し、前駆体タンク(
1)から連続的に取り出す前駆体1.0’に9/Hrを
投入管(2)を通じ加熱処理器(3)に投入し、加熱処
理器(3)内で常時加熱処理が続行されると同時に連続
的に常に物性の安定した100チメソフエーズピツチを
0.9kg/Hrをメソフェーズ熟成処理器の下層から
製品取り出し管(8)を通じ円滑に取り出すことが出す
ことが出来る。
この100 q6メン7エーズピツチを溶融紡糸し長繊
維のフィラメント原紙束2 K (2,000本)を溶
融糸機の紡糸穴の口金の表面で揮発成分も極めて円滑に
ボビンに糸切れも殆ど無くこれをボビンに一応巻き取り
、次にこれを巻き返し空気で320 ”Cで不融化し、
不融化糸束を焼成、炭化し、後アルゴンガス中にて2 
、700℃で黒鉛化し、強度318 kgZ順2、弾性
率72 T /rrrm2の2にの長繊維の高強度超高
弾性炭素繊維を造る。
〔発明の効果〕
脱硫減圧軽油の熱接触分解(F’CG )に依って造る
石油系ピッチの留分を予備処理して造る非メソピッチよ
りH0成分を除去した前駆体(B、成分、Q.S。
成分、その他)を原料とし、100 %メソフェーズピ
ッチの生成機構の解明にもとすき、B、成分、Q、S。
成分及びQ、1.成分よシ成る組成々分の安定した溶融
紡糸の糸切れの無い100チメンフエーズピツチを造る
ことは全く驚異的である。
【図面の簡単な説明】
図面は高強度超高弾性炭素繊維用メソフェーズピッチの
連続製造を行なう装置の70−シートである。 (1)  前駆体タンク    (力 非メソピッチ取
り出し管(2)  前駆体送入管 (8)  100%
メソフェーズピッチ取り出し管(3)  加熱処理器 
     (9)  プロ・Qンガス送入管(4)撹拌
機       00)廃ガス吐出管(5)  加熱生
成ピッチ取り管   (11)  プロ/Qンガス送入
管(6)  メンフェーズ熟成処理器  (121廃ガ
ス吐出管手続補正書 昭和62年6月q日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)H.成分:サンプル10grをヘプタン150CC
    を用い、温度98.4℃で抽出して抽出 される成分。 B.成分:前述のH.成分の溶剤抽出で抽出されないH
    .不溶分をベンゼン150CC を用い温度80.1℃で抽出し抽出され る成分。 Q.S.成分:前述のB.成分の溶剤抽出で抽出されな
    いB.不溶分をキノリン150CC を用い温度237℃で抽出される成 分。 Q.i.成分:前述のQ.S.成分の溶剤抽出に依り得
    られる不溶分と定義し 脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依り副生する石
    油系ピッチ(H.成分48.0%乃至82.0%、B.
    成分18.0%乃至52.0%、Q.1.成分0.1%
    以下このQ.i.成分は水添に依っても尚不溶)を減圧
    蒸留して85%カットした留分(初留460℃乃至終留
    560℃、H.成分20.0%乃至84.0%、B.成
    分16.0%乃至80.0%、Q.1.成分0.2%以
    下)に非酸化性ガスを吹き込み常圧或は加圧下で攪拌し
    つゝ温度380℃乃至420℃で2時間乃至10時間加
    熱処理し、メソフェーズを5%乃至15%含有するピッ
    チを造り、この生成ピッチを非酸化性ガスの気流下温度
    300℃乃至350℃で10時間乃至30時間熟成させ
    、ピッチ中のメソフェーズのみを融着巨大化させ、この
    熟成温度で上層にメソフェーズを全く含有しない非メソ
    ピッチ(H.成分10.0%乃至17.0%、B.成分
    22.0%乃至46.0%、Q.S.成分42.0%乃
    至60.0%、Q.1.成分0.5%以下、このQ.1
    .成分は水添に依り溶剤に可溶)と下層にメソフェーズ
    ピッチとに比重の差に依り画然と分離区分し、この精製
    した上層の非メソピッチを脂肪族炭化水素(ヘキサン、
    ヘプタン、オクタン、それ等の混合物)の溶剤抽出に依
    って得られる所謂ラフイネート(H.成分0.5%以下
    、B.成分24.0%乃至44.0%、Q.S.成分5
    1.0%乃至72.0%、Q.i.成分0.8%以下)
    を溶融紡糸用のメソフェーズピッチの前駆体として使用
    し、加熱処理及びメソフェーズ熟成処理などの反応の異
    なる処理には別々独立した装置を使用して付し、前記の
    前駆体の単位時間当りの所定量を加熱処理器に連続的に
    添加し常圧或は加圧下で非酸化性ガスを吹き込み攪拌し
    ながら、温度380℃乃至420℃で所定時間加熱処理
    し、この加熱処理器から生成ピッチを単位時間当り所定
    量連続的に取り出し、これをそのまゝ連続的にメソフェ
    ーズ熟成融着器に添加し、メソフェーズ熟成融着器内で
    非酸化性ガス下常圧或は加圧下で熟成温度300℃乃至
    350℃で所定時間ピッチ中のメソフェーズのみを熟成
    させ之を融着巨大化させ、その熟成温度で上層に全くメ
    ソフェーズを含有せぬ非メソピッチ(H.成分0.1%
    以下、B.成分22.0%乃至35.0%、Q.S.成
    分61.0%乃至87.0%、Q.i.成分0.4%乃
    至4.0%)と下層に100%メソフェーズピッチ(H
    .成分0.05%以下、B.成分8.0%乃至21 D0%、Q.S.成分42.0%乃至58.0%、Q.
    i.成分28.0%乃至45.0%とに比重の差により
    画然と区分分離し、メソフェーズ熟成処理器の上層から
    連続的に単位時間当り所定量の非メソピッチを取り出し
    之を加熱処理器に送入すると同時に、メソフェーズ熟成
    処理器の下層から所定量の100%メソフェーズピッチ
    を単位時間当り取り出し、この100%メソフェーズピ
    ッチ(H.成分0.05%以下、B.成分8.0%乃至
    21.0%、Q.S.成分42.0%乃至58.0%、
    Q.i.成分28.0%乃至45.0%)を造るに必要
    な量の前駆体と共にメソフェーズ熟成処理器の上層から
    取り出す所定量の非メソピッチも加熱処理器に添加し連
    続的に加熱処理及び熟成処理を実施し、連続的に物性の
    安定した100%メソフェーズピッチを製造することを
    特徴とする長繊維の高強度超高弾性炭素繊維用のメソフ
    ェーズピッチの連続製造法。 2)メソフェーズ熟成処理器の下層から連続的に取り出
    す所定量の100%メソフェーズピッチを造るために、
    加熱処理器から単位時間当り連続的に取り出す所定量の
    生成ピッチ中に共存共溶する非メソピッチの量に相当す
    る量の非メソピッチをメソフェーズ熟成処理器の上層か
    ら連続的に取り出し、之を加熱処理器に添加すると同時
    に、メソフェーズ熟成処理器の下層から単位時間当り連
    続的に取り出す所定量の100%メソフェーズピッチ(
    H.成分0.05%以下、B.成分8.0%乃至21.
    0%、Q.S.成分42.0%乃至58.0%、Q.i
    .成分28.0%乃至45.0%)を製造するに必要な
    量の前駆体を単位時間当り加熱処理器に前述の非メソピ
    ッチと共に送入し、加熱処理中で非酸化性ガスを吹き込
    み常圧或は加圧下で攪拌しながら加熱処理を行ない、加
    熱処理器から連続的に単位時間当り取り出す加熱生成ピ
    ッチ中にメソフェーズを20.0%乃至60.0%含有
    するように加熱温度380℃乃至420℃で2時間乃至
    10時間加熱処理し、メソフェーズ熟成処理器に連続的
    に単位時間当り所定量加熱生成ピッチを添加することを
    特徴とする特許請求の範囲の第1項目の100%メソフ
    ェーズピッチの連続製造法。 3)加熱処理器からメソフェーズピッチを10%乃至6
    0%含有する加熱生成ピッチを単位時間当り所定量連続
    的に取り出し之をメソフェーズ熟成処理器に送入し、熟
    成処理器内で非酸化性ガス気流下、温度380℃乃至4
    20℃で10時間乃至30間熟成させ送入される加熱生
    成ピッチ中のメソフェーズを融着巨大化させ、その熟成
    温度でメソフェーズ熟成処理器の下層に比重の差に依り
    区分分離される100%メソフェーズピッチ(H.成分
    0.05%以下、B.成分8.0%乃至21.0%、Q
    .S.成分42.0%乃至58.0%、Q.i.成分2
    8.0%乃至45.0%)をメソフェーズ熟成処理器の
    下層から単位時間当り連続的に取り出し、これと同時に
    、連続的に単位時間当り加熱処理器から取り出し、メソ
    フェーズ熟成処理に送入する所定量の加熱生成量からメ
    ソフェーズ熟成処理器の下層から連続的に単位時間当り
    取り出す100%メソフェーズピッチの量に相当する量
    の全くメソフェーズを含有せぬ非メソピッチ(H.成分
    0.1%以下、B.成分22.0%乃至35.0%、Q
    .S.成分61.0%乃至87.0%、Q.i.成分0
    .4%乃至4.0%)の量をメソフェーズ熟成処理器の
    上層から取り出し、之を加熱処理器に返えすと同時に、
    メソフェーズ熟成融着器の下層から取り出す100%メ
    ソフェーズピッチを製造するに必要な量の前駆体を加熱
    処理器に添加し非酸化性ガスを吹き込み加熱処理を連続
    的に行なうことに依り、メソフェーズ熟成融着器の下層
    から所定量の100%メソフェーズピッチを連続的に単
    位時間当り取り出すことを特徴とする特許請求の範囲第
    1項目の連続製造法。
JP5298387A 1987-03-10 1987-03-10 高強度超高弾性炭素繊維用メソフエ−ズピツチの連続製造法 Pending JPS63221194A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110408419A (zh) * 2019-07-31 2019-11-05 吴镇宇 一种高粘性高弹性沥青的制备方法

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