JPS63145392A - 炭素繊維製造用メソフエ−ズ及び炭素・炭素複合材のマトリツクスとして使用する100%メソフエ−ズピツチの製造法 - Google Patents

炭素繊維製造用メソフエ−ズ及び炭素・炭素複合材のマトリツクスとして使用する100%メソフエ−ズピツチの製造法

Info

Publication number
JPS63145392A
JPS63145392A JP29036786A JP29036786A JPS63145392A JP S63145392 A JPS63145392 A JP S63145392A JP 29036786 A JP29036786 A JP 29036786A JP 29036786 A JP29036786 A JP 29036786A JP S63145392 A JPS63145392 A JP S63145392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pitch
component
mesophase
ingredients
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29036786A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Watabe
渡部 正三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP29036786A priority Critical patent/JPS63145392A/ja
Publication of JPS63145392A publication Critical patent/JPS63145392A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 石油系ピッチを原料とする炭素・炭素複合材の製造に使
用するフィラー及びマトリックスとして使用する100
 ’%メン7エーズぎツチを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、航空機、自動車、その他輸送機製作工業の急速な
成長の結果、それに必要な特に高強度及び超高弾性を具
備し、同時に軽量且つ安価な材料の出現が強く要求され
ている。しかるに現在の技術でか\る材料(炭素・炭素
複合材)を多量に安価に安定して供給することが出来な
いので、これに答えるための材料の研究が盛んに行なわ
れている。
しかしながら現在開発が盛んに進められている炭素繊維
及び炭素・炭素複合材のマ) IJソックス、その取扱
い易さ及び成型しやすさの点より、ピッチ系炭素繊維に
対してフェノール樹脂が主であり、石炭系或は石油系ピ
ッチも使用されるが、これに関して研究開発が未だ充分
性なわれていない。
炭素・炭素複合材は超高温炉(約2 、600℃以上)
の断熱材、発熱体及びそれの部品、ロケットの排気孔、
宇宙産業用機器、自動車その他輸送機の部品等に欠くべ
からざる材料であるにもか\わらず炭素・炭素複合材の
開発があまり進展されない理由として、フィラーとして
使用する炭素繊維とマトリックスとして使用するメソぎ
ツチとの濡れの問題、更らにフィラーとマトリックスと
の混合物の成型物を焼成炭化する際、フィラーとマ) 
IJラックスの間に張力が生じ微細な亀裂が生じること
などが挙げられるが、それ等の障害を無くするため、炭
素・炭素複合材用として炭素繊維及びマトリックスとし
てのピッチについての研究が殆ど発表されてない。
炭素繊維製造用の石油系ぎツチは脱硫減圧軽油をシリカ
・アルミナ系触媒のもとて約510℃の高温下で改質分
解(FCC)するため、そのFSO中に触媒の微粉の無
機物及びQ.i.成分(コークス粉、巨大物質の有機v
J)の混入は避けることは全く不可能である。この石油
系ピッチを原料として加熱処理してメソフエーズを含有
するピッチをつくり、これを溶融紡糸する場合に、これ
等の不純物が紡糸の糸切れの原因をつくり、更らに不融
化、炭化して炭素繊維を造る際には無機質が混入すると
炭素繊維中にボイドを造り、全く商品とはならない。
更らにこの石油系ピッチを原料とするメソフエーズピッ
チをマトリックスとして使用する場合には炭素・炭素複
合材中に前述の不純物が亀裂及び空隙を作る原因となり
、複合材としてその機能を充分発揮することが出来ない
。従ってこれ等の不純物を除去する方法としてfat使
用する方法、亦電気的に除去する方法として超高圧直流
を放電して不純物に帯電せしめて沈降する方法、その他
多くの方法が発表されているが、これ等の不純物を完全
に除去することは全く不可能である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の方法では炭素繊維の原料として脱硫減圧軽油の熱
接触分解(FCC)に依って副生ずる石油系ピッチを減
圧蒸留して嘔%カットした留分を使用するが、この原料
中に存在する熱接触分解に使用する触媒粉(無機質物)
及びQ.i.成分(リチュムで水添するも溶剤に不溶)
を全く除去し且つ脱硫減圧軽油の原料の原油の油糧に依
る影響を極力抑制した方法を提供することが本発明の目
的である。
〔問題を解決する手段〕
上記の目的は本発明の方法で解決される。本発明の方法
では脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依って副生
ずる石油系ピッチを減圧蒸留して喝チカットした留分(
初留460℃乃至終留560゛C)を溶媒として芳香族
炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレン、それの混合
物)を使用して抽出し、その抽出された石油系ピッチに
は触媒の無機質物及びQ.i、成分(このQ.i.成分
はりチュームで水添しても溶剤に不溶)は全く無くし、
更らに脱硫減圧の原油の油種は殆ど、アラビア原油、ク
ェート原油、マー、Jン原油、がツチ原油、その他の原
油で、極め複雑で、その成分も多様である為めこれを予
備加熱処理して出来るだけ原油の油種の影響を抑制する
ものである。
本発明方法では脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に
依って副生ずるピッチを減圧蒸留して85係カツトした
留分(初留460℃乃至終留560℃1Q、i、成分0
.5%以下、このQ.i.成分はリチュムで水添しても
溶剤に不溶、無機質物0.2チ以下)をベンゼン、トル
エン、キシレン、それ等の混合物の芳香族炭化水素を使
用し、それ等の沸点で溶剤抽出した石油系ピッチ(il
、成分18.0%乃至84.0鴫、B。
成分18.0 %乃至80.0 %、ベンゼン不溶分痕
跡、無機質物0%)を造り、q.i.成分(リチェムで
水添しても溶剤に不溶)も無機質物も無くした石油系ピ
ッチを得、これに非酸化性ガスを常圧或は加圧下で吹き
込み撹拌しつゝ不備処理として加熱温度380℃乃至4
50℃で特に高温の場合には短く、低温の場合には長い
時間をかけてメソフエーズを5チ乃至15 fi金含有
るピッチを造り、この生成ピッチを温度300 ℃乃至
350℃で5時間乃至40時間熟成してメソフエーズの
みを融着巨大化させ、上層の全くメソフェーズを含有せ
ぬ非メソピッチ(H,成分10.0チ乃至17.0%、
B.成分18.0チ乃至37.0%、Q、8.成分46
.0″4乃至62.O%、Q.i.成分0.3チ乃至1
.0%、このQ.i.成分はリチュムで水添して可溶と
なる。無機質0e6)と下層のメソフェーズを比重の差
に依り画然と分離する。この熱処理に依って石油系ピッ
チの原料の原油の油種に依る成分及び組の影響を極力抑
制することが出来る様になったものである。即ちこの方
法によって造られる非メソピッチによって始めて石油系
ぎツチを減圧蒸留L%%カットした留分からQ.i.成
分(リチュムにて水添しても溶剤に不溶)及び無機質物
を除去することが可能となり、更らに石油系ピッチの原
料の原油の油種に依る影響を極力抑制した非メソピッチ
を造ることが出来る様になり、長線維の高強度高弾性炭
素繊維の前駆体とすることが出来る様になったものであ
る。
前記の非メソピッチ(L成分10.04乃至17.0%
、B.成分18.0悌乃至37.0優、Q.S、成分4
6.0%乃至62,0%、Q.i.成分0.3チ乃至1
.0俤、無機質物0%、偏光顕微−にメツフェーズの存
在は全く認められぬ)を単味或は100部に対して後述
の100 %メソフェーズを生成する際、副生ずる全く
メソフエーズを含有せぬ非メソピッチ(H,成分3%乃
至7.0俤、B、成分12.0 =1乃至33.0%、
Q.8.成分50.Oチ乃至83.O%、Q.i.成分
0.4%乃至18.0 %、Q.i.成分はリチュムに
て水添すると溶剤に可溶、無機質0慢、偏光顕微鏡でメ
ソフェーズの存在は全く認められぬ)を印部乃至140
部混合し、この混合物に常圧或は加圧下非酸化性を吹き
込み攪拌しながら予備の加熱条件より温和な条件即ち加
熱温度380℃乃至420℃で加熱時間1時間乃至4時
間加熱処理してメソフェーズを20%乃至60チ含有す
るピッチを造り、これを非酸化性ガス気流下熟成温度3
00 ℃乃至350″(Z’、10時間乃至I時間で熟
成し、生成ピッチ中のメソフェーズのみを融着巨大化さ
せ、その熟成温度で物性の差(比重或は粘度)に依り上
層に全くメソフェーズを含有せぬ非メソピッチ(H,成
分3.0%乃至7.0%、B.成分12.0 ’4乃至
33.0 %、Q.B、成分50.0%乃至83.0%
、Q.i.成分0.4 %乃至18.0 %、無機質物
Oチ、偏光顕微鏡に依り確認)と下層に100チメソフ
エーズピツチ(偏光顕微鏡にて確認、H0成分0.4チ
乃至4%、B、成分10.Oチ乃至30%、Q.8.成
分42.0番乃至52.096、Q.i.成分32.0
傷乃至44.0 ′4、このQ.i.成分はリチュムに
て水添して可溶、無機質物04)とを画然と区分精製し
、この1004メンフエーズピツチを長繊維の高強度高
弾性炭素繊a農造用原料及び炭素m維・炭素複合材のマ
トリックス製造用原料として使用するのである。100
倦メソフエーズピツチの成分のH,成分、B、成分、Q
.S、成分及びQ.i.成分の組成は溶融紡糸条件及び
炭素繊維の物性、性能に極めて関係があり、H1成分が
4.0チ以上てなると紡糸性が悪く溶融紡糸の際紡糸孔
から揮発成分として特(飛散し、これらがしばしば糸切
れの原因となる。H8成分は少ない程良いが帆4チ以下
とすることは原料の非メソピッチの成分中のH1成分が
大きな要素である以上H1成分を少することは不可能で
ある。
B、成分とQ、B、成分との混合物はQ.i.成分の最
も優れた溶剤となり得るものでQ.i.成分が44.0
4以上となると100優メンフエーズピツチのM、P、
が高くなり紡糸温度が高くなり糸切れの原因となり、Q
.i.成分が32.0%以下となると紡糸性に良くなる
が、Q.i.成分が32.1以下となる炭素繊維の強度
及び弾性率に悪い結果を与える。亦Q.8.成分はq.
i.成分の良き溶媒となりうると共にQ、8.成分は加
熱処理に依っても容易にQ.i.成分ともなりうる成分
である。又、Q、8.成分が52.04以上になるとそ
れだけQ.i.成分の生成量が少なくなり、このQ.S
、成分とQ.i.成分の割合は非炭素繊維の物性にも大
角〈影響を与えるものである。即ちB、成分とQ、S、
成分との混合物はQ.i.成分の最もすぐれた溶媒作用
を発揮し亦Q、S、成分はより加熱処理依り他の成分と
縮合することに依って容易にq.i.成分となり得るも
ので、B、成分とcl.s、成分及びQ. 1.5jt
分の夫々は極めて炭素繊維の物性に大きな作用を与える
もので一つ一つの成分の割付は脱硫減圧軽油の熱接触分
解(FCC)に依って副生ずる石油系ピッチを減圧蒸留
して褐チカットした留分のH1成分及びB、成分の割合
、更らに只、成分そのもの組成、成分及びB、成分その
もの組成、成分は原料の原油の油種に依って左右される
ことが大であるが、原料の原油の油種の影響を極力抑え
て出来あがった100チメンフエーズピツチの組成が前
述の組成、成分の割合で、これ等の値が最も優れたH0
成分、B、成分、Q、S、成分及びQ.i.成分の構成
を成し、紡糸性も良い高強度高弾性炭素繊維を造ること
が出来る。
特KQ.i、成分が41.01以上になる加熱時間も長
くなり、Q.i.成分の増加と共にその平均分子量も2
.000以上3,000にもなる。約40.04以下の
Q、1゜成分を含有する100係メソ7エーズピツチの
場合にその平均分子量は1.100乃至1.500であ
り、特にQ.i.成分の含有量及び平均分子量の値は特
に紡糸性の難易に極めて大きな影響を与えるためQ、1
゜成分の含有蓋に最大の関心を必要となる。従ってQ.
i.成分の溶剤効果をも発揮するB、成分+Q.S、成
分の割合も極めて重要な要素である。
本発明の方法に於いて芳香族炭化水素に依って抽出され
た石油系ピッチは脱硫減圧軽油の原料の油種が極めて複
雑で、これから100%メツフェーズの原料として出来
るだけ安定且つ良質の非メソピッチを造る条件としてメ
ソフェーズを5チ乃至15%生成する処理条件を選び出
した。5係以下の加熱処理条件では未だその加熱条件で
は不充分で、この加熱処理条件にて得られる非メソピッ
チは原料の石油の油種に依る影響に依りその物性、組成
かや\不安定となり100%メソフェーズピッチの良質
の非メソピッチと考えられない。一方メソフエーズを1
5%以上生成する加熱処理条件は処理条件として行き過
ぎて、良質の非メソピッチをも予備処理で浪費すること
\なり、これ以上の加熱処理条件は必要且つ非生産的で
ある。
本発明の方法に依って製造される100係メソフエーズ
ピツチを溶融紡糸、不融化、炭化、黒鉛化して糸切れの
極めて少く且つ全くボイドの無い高強度超高弾性炭素繊
維をフィラーとし、更らにこの100%メソフエーズピ
ッチそのもの及びそれを焼成して造る焼成ピッチをマト
リックスとして炭素・炭素複合材を造ると、亀裂も無く
而もフィラーとマトリックスとの濡れの問題も解決出来
る複合材を製造することが可能となる。
脱硫減圧軽油の熱接触分解(ycc )に依って副生ず
る石油系ぎツチを減圧蒸留して関チカットした留分を加
熱処理に使用する非酸化性ガスは上記の加熱処理時に発
生するドライゴスをこれに当てることが出来る。このガ
スの1例を挙げると次の如くである。即ち水素6%、メ
タン74.6%、エタン13.3%、フロノ耐ン3.6
チ、ブタン1,3%、滅ンタン0.9%、オレフィン類
0.1%等である。
実施例1 脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依って副生ずる
石油系ピッチを減圧蒸留して85%カットした留分(初
留460℃乃至終留560で)をベンゼンを使用してベ
ンゼンの沸点で抽出する留分(H,成分43.8 %、
B、成分55.6%、ベンゼン不溶分痕跡、無機質物0
%)にプロパンガスを吹き込み攪拌しながら温度400
℃で6時間加熱処理してメソフエーズを約10%含有す
るピッチを造り、これを熟成@度320℃でプロ/qン
がス気流下加時間熟成してピッチ中のメソフェーズのみ
を融着巨大化させ、上層に全くメソフェーズを含有せぬ
非メソピッチ(H,成分11.34%、B.成分20.
99%、Q.i.成分0.15%、このQ.i.成分は
リチュムにて水添して溶剤に可溶、無機質物01)と熟
成温度で下層にメソフェーズとに比重の差に依って画然
と区分し、この分離した非メン100部に対して、後述
の100チメソフエーズピツチを製造する際副生ずる非
メソピッチ(H,成分5.23%、B、成分13゜40
%、Q、1゜成分0.464、このQ.i.成分はリチ
ュムにて水添して溶剤に可溶、無機質物0チ)100部
を添加混合し、加熱温度400℃でプロパンガスを吹き
込み攪拌しながら時間2時間加熱処理して、メソフェー
ズを42.6%含有するピッチを造り、この生成ピッチ
を熟成温度320℃でプロ、Qンガス気流下熟成時間加
時間熟成してメソフェーズのみを融看巨大化させ、その
熟成温度320℃で、上層に全くメソフエーズを含有せ
ぬ非メソピッチ(■、成分5.234、B、成分13.
40%、Q.i.成分0.46%、無機質0%)と下層
に100%メソフェーズピッチ(H8成分0.78俤、
B、成分28 、27%、Q、8.成分37.56%、
Q.i.成分33.39 % )とに比重の差に依り画
然と区分精製する。
この精製された100チメソフエーズピツチを溶融紡糸
し、紡糸して造る長繊維を空気で320℃の温度で不融
化し、その不融化糸を不活性ガス中で焼成、炭化させ、
アルゴン気流中で2 、600℃で黒鉛化させて強度3
20す12、弾性率70 T /rqx2の長繊維の高
強度超高弾性炭素繊維を造り、之を切断した短繊維をフ
ィラーとし、マトリックスとして溶融紡糸用の100 
%メソフエーズピッチを用いフィラーとマトリックスと
を30 ’Q /cm”の加圧下300℃で混練して成
型物を造りこの成型物を300kg/crn2で室温よ
り1.000 ℃迄で2時間をかけ徐々に加熱して密度
1.94の炭素繊維・炭素複合材を製造することが出来
る。
〔本発明の効果〕
従来技術の石油系ピッチを炭素繊維製造用原料として使
用した場合石油系ピッチ中に混在する不純物及び石油系
ピッチの原料の油種の影響に依り、ボイド及び亀裂のあ
る炭素繊維及び物性の不安定なピッチしか得られなかっ
たが、本発明方法で物性のすぐれた炭素繊維・炭素複合
材用のフィラーとマトリックスが恒に得ることが出来る

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)H.成分:サンプル10gをヘプタン150CC、
    抽出温度98.4℃で抽出して得られ る成分。 B.成分:前述のH.成分の溶剤抽出に依つて抽出され
    ないH.不溶分をベンゼン 150CC、抽出温度80.1℃で抽出し て得られる成分。 Q.S.成分:前述のB.成分の溶剤抽出に依つて抽出
    されないB.不溶分をキノリン 150CC、抽出温度237℃で抽出し て得られる成分。 Q.i.成分:前述のQ.S.成分の溶剤抽出に依つて
    抽出されないキノリン不溶分。 脱硫減圧軽油の熱接触分解(FCC)に依つて副生する
    石油系ピッチを減圧蒸留して85%カットした留分(初
    留460℃乃至終留560℃、水添しても不溶なQ.i
    .成分0.5%以下、無機質物0.2%以下)を芳香族
    炭化水素(ベンゼン、トルエン、キシレン、それ等の混
    合物)に依つて抽出して得られる石油系ピッチ(H.成
    分18.0%乃至84.0%、B.成分18.0%乃至
    80.0%、ベンゼン不溶分痕跡、無機質0%)に非酸
    化性ガスを常圧或は加圧下で吹き込み攪拌しつゝ温度3
    80℃乃至450℃で加熱処理して、メソフエーズを5
    .0%乃至15.0%含有するピッチを造り、之をその
    まゝ非酸化性ガス気流下温度300℃乃至350℃で熟
    成してメソフエーズピッチのみを融着巨大化させ、その
    熟成温度で非酸化性ガス気流下で下層にメソフエーズピ
    ッチと上層に全くメソフエーズピッチを含有せぬ非メソ
    ピッチ(H.成分10.0%乃至17.0%、B.成分
    18.0%乃至37.0%、Q.S.成分46.0%乃
    至62.0%、水添すると可溶なQ.i.成分0.2%
    以下、無機質0%、偏光顕微鏡にて非メソピッチを確認
    )とに画然と区分し、この分離精製した非メソピッチを
    単味或はこの非メソピッチ100部に対して後述の10
    0%メソフエーズピッチを製造する際副生する全くメソ
    フエーズを含有せぬ非メソピッチ(H.成分3.0%乃
    至7.0%、B.成分12.0%乃至33.0%、Q.
    S.成分50.0%乃至83.0%、Q.i.成分0.
    4%乃至18.0%、無機質0%、偏光顕微鏡で測定)
    を60部乃至140部混合し、之に常圧或は加圧下で非
    酸化性ガスを吹き込み撹拌しつゝ温度380℃乃至42
    0℃で加熱処理1、てメソフエーズを20%乃至60%
    含有するピッチを造り、これをそのまゝ非酸化性ガス気
    流下で温度300℃乃至350℃で熟成し、生成ピッチ
    中のメソフエーズのみを融着巨大化させ、その熟成温度
    で上層に全くメソフエーズを含有せぬ非メソピッチ(H
    .成分3.0%乃至7.0%、B.成分12.0%乃至
    33.0%、Q.S.成分50.0%乃至83%、Q.
    i.成分0.4%乃至18.0%、無機質0%)と下層
    に100%メソフエーズピッチ(H.成分0.4%乃至
    4.0%、B.成分10.0%乃至30.0%、Q.S
    .成分42.0%乃至52.0%、Q.i.成分32.
    0%乃至44.0%、無機質0%)と比重の差に依つて
    画然と区分し、この精製分離する100%メソフエ [ズピッチを炭素繊維製造用及び炭素・炭素複合材のマ
    トリックスとし使用することを特徴とする製造法。 2)石油系ピッチを減圧蒸留して85%カットして造る
    留分に吹き込むための更らに100%メソフエーズピッ
    チ製造の際に吹き込むための非酸化性ガスとしてエタン
    、プロパン、ブタン、重質化しないナフサ留分及び石油
    系ピッチを加熱処理する際副生するドライガスを使用す
    る特許請求の範囲の第1項に記載の方法。 3)炭素繊維製造用メソフエーズ及び炭素・炭素複合材
    用マトリックス製造用の特許請求の範囲の第1項の非メ
    ソピッチ(H.成分3.0%乃至7.0%、B.成分1
    2.0%乃至33.0%、Q.S.成分50.0%乃至
    83.0%、Q.i.成分0.4%乃至18.0%、無
    機質0%)は石油系ピッチから直接製造することなく第
    1項の100%メソフエーズピッチを製造する際副生さ
    れる全くメソフエーズを含有せぬ非メソピッチを使用す
    ることを特徴とする方法。 4)石油系ピッチを造る原油の油種によつて石油系ピッ
    チの組成が極めて変化し一定していないことに対して出
    来るだけ一様化するため、更らに加熱処理に依つてコー
    キングを起す成分を高温で処理して熱に安定な成分とす
    るため加熱温度380℃乃至450℃の条件で予備処理
    し、加熱温度380℃乃至420℃で100%メソフエ
    ーズピッチ生成のための本処理を行ない且つさらに本処
    理の加熱時間は予備処理の加熱時間よりも短時間とする
    ことを特徴とする特許請求の範囲の第1項に記載する方
    法。
JP29036786A 1986-12-08 1986-12-08 炭素繊維製造用メソフエ−ズ及び炭素・炭素複合材のマトリツクスとして使用する100%メソフエ−ズピツチの製造法 Pending JPS63145392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29036786A JPS63145392A (ja) 1986-12-08 1986-12-08 炭素繊維製造用メソフエ−ズ及び炭素・炭素複合材のマトリツクスとして使用する100%メソフエ−ズピツチの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29036786A JPS63145392A (ja) 1986-12-08 1986-12-08 炭素繊維製造用メソフエ−ズ及び炭素・炭素複合材のマトリツクスとして使用する100%メソフエ−ズピツチの製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63145392A true JPS63145392A (ja) 1988-06-17

Family

ID=17755113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29036786A Pending JPS63145392A (ja) 1986-12-08 1986-12-08 炭素繊維製造用メソフエ−ズ及び炭素・炭素複合材のマトリツクスとして使用する100%メソフエ−ズピツチの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63145392A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7712576B2 (en) 2007-03-19 2010-05-11 Hitachi, Ltd. Sound absorbing structure of electronic equipment
US8308089B2 (en) 2010-02-19 2012-11-13 Agency For Defense Development Method for preparing impregnating pitch for carbon-carbon composite

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7712576B2 (en) 2007-03-19 2010-05-11 Hitachi, Ltd. Sound absorbing structure of electronic equipment
US8074765B2 (en) 2007-03-19 2011-12-13 Hitachi, Ltd. Sound absorbing structure of electronic equipment
US8308089B2 (en) 2010-02-19 2012-11-13 Agency For Defense Development Method for preparing impregnating pitch for carbon-carbon composite

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59131692A (ja) メソ相ピツチの製造法
US4197283A (en) Carbon fibres
JP2980619B2 (ja) 等方性ピッチからメソフェーズピッチを生成する方法
US4431623A (en) Process for the production of carbon fibres from petroleum pitch
JPH03212489A (ja) 炭素繊維製造用の精製ピッチおよび/またはメソフェーズピッチの製造方法
US4606808A (en) Method for the preparation of pitches for spinning carbon fibers
US4460455A (en) Process for producing pitch for using as raw material for carbon fibers
JPS63145392A (ja) 炭素繊維製造用メソフエ−ズ及び炭素・炭素複合材のマトリツクスとして使用する100%メソフエ−ズピツチの製造法
JPH0148312B2 (ja)
JP2511263B2 (ja) 石油系ピツチ中の成分を予備処理して造る成分を原料とする炭素繊維の製法
JPH0475273B2 (ja)
JPH0148314B2 (ja)
JPS63238192A (ja) 溶融紡糸用及び炭素・炭素複合材のマトリツクス用のピツチの製造法
JPH0730337B2 (ja) 炭素繊維用メソフエ−ズピツチ製造の前駆体の製造法
JPH0297590A (ja) 石油系ピッチ中のb.成分を原料とする炭素繊維製造用及び炭素・炭素複合材のマトリックス用の100%メソフェーズの連続式製造法
JPH0144752B2 (ja)
JPH0148315B2 (ja)
JPS63196721A (ja) 高強度高弾性炭素繊維用100%メソフエ−ズの製造法
JPS63238193A (ja) 高強度超高弾性炭素繊維用メソフエ−ズピツチの新製造法
JPS61287961A (ja) 炭素繊維用前駆体ピツチ
JPS63221195A (ja) 石油系ピツチ中の特有成分を原料とする炭素繊維及び炭素・炭素複合材のマトリツクスの製法
JPS63123864A (ja) 石油系ピツチの炭素繊維のフイラ−とマトリツクスのメソフエ−ズピツチ類混合物からなる複合材
JPS63123863A (ja) 炭素繊維・炭素複合材
JPH0832886B2 (ja) 紡糸用100%メソフエ−ズピツチの製造法
JPS6232178A (ja) 炭素材用ピツチの製造方法