JPS63217479A - 粒子画像の解析装置 - Google Patents

粒子画像の解析装置

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JPS63217479A
JPS63217479A JP62050033A JP5003387A JPS63217479A JP S63217479 A JPS63217479 A JP S63217479A JP 62050033 A JP62050033 A JP 62050033A JP 5003387 A JP5003387 A JP 5003387A JP S63217479 A JPS63217479 A JP S63217479A
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particle
images
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line
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裕 酒匂
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は画像中に存在する個々の粒子像の面積や寸法な
どを計測する画像処理手法およびその手法を実現する装
置に係り、特に自動画像解析装置や自動パターン欠陥検
査装置を実現するのに好適な画像処理手法および装置に
関する。
〔従来の技術〕
〔最も近い公知例: 映像分析用計算装置 特公昭48−3447)近年、プ
リント基板や半導体回路の高集積化に伴い、製造時に生
じる微小なパターン欠陥を画像処理技術によって自動的
に検査することのできる自動外観検査装置の開発が盛ん
に行われるようになった。これらの装置は、高集積化が
進んだために人間の検査員には実行困難になってきた目
視検査工程を人間に代わって実行可能にする手段として
、その重要性をますます高めている。このようなパター
ン欠陥自動検査の分野においては、欠陥抽出処理によっ
て得られた欠陥部のみを# I IIとする′″欠陥画
像″に対して、個々の欠陥の位置。
寸法2面積等を計測し、それに基づいて真の欠陥か否か
を判断する画像処理技術が、パターンノイズによる虚報
を防ぎ検査の信頼性を確保する上で重要な技術となって
いる。この2値画像中に存在する111 IIの塊を画
像処理によって解析し、個々の塊の位置2寸法2面積な
どを計測する手法については、粒子解析手法として既に
多くの手法が開発されて来た。しかしながら、これらの
手法が前記の自動パターン検査に用いられるためには、
その処理の実時間性が新たに大きな技術課題となる。
すなわち、検査における入力画像のデータ量は通常膨大
であり、たとえば等速で移動する被検査体を1次元ライ
ンセンサで連続的に撮像する場合のように、ラスタ走査
式に無限長に近い形で連続的に入力されるようなもので
ある。従って、従来のように画像を一旦画像メモリに記
憶して処理する手法を用いることは困難であり、ラスタ
走査式に連続的に画像を入力してその入力画像中に欠陥
が現れるたびにその時点でその欠陥像についての処理を
完結していくことのできる実時間1パス型の手法である
必要がある。従来、粒子画像解析は、ラベル付は手法、
追跡手法、及びその改良手法などが研究され用いられて
きたが、いずれも入力画像、あるいはそれに代わる特徴
データを一画面分記憶する必要があり、上記の意味で高
速のパターン検査には利用出来なかった。
ラスタ形式で入力される画像の実時間1パス型処理の原
理的困難さは1粒子の形状の多様さにある。全ての粒子
像が凸形状をしていれば処理は比較的容易であるが、例
えば渦巻状の粒子があれば、1つの走査線が各粒子像と
交差する部分(以下、交差部と称す)の間の連結性を識
別することが難しく、途端に困難になる。この困難さを
解決するための方法として、(1)各走査線上の交差部
の終わりを、その交差部の終わりか或いはその交差部に
接続している1本前の走査線上の変形後の交差部の終す
りの長い方に合わせる変形を行い、(2)変形後の交差
部の終了時点で、その走査線までの粒子の特徴量を1走
査線分の遅延回路に出力し、次の走査線を走査する時に
は遅延回路から出力された特徴量を保持してその交差部
だけの特徴量を加算し、変形後の交差部の終了時点で、
加算された特徴量を再び遅延回路に出力するようにする
、(3)この操作を繰り返して個々の粒子の特徴量を加
算し、個々の粒子の最後の変形交差部の終了時点でその
粒子の特徴量を外部に出力する、という手法が、特公昭
48−3447号の中で示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この方法には、各交差部の後方に不必要
に大きな粒子像の変形が必要になり、その為にその変形
部の一部に別の粒子像の一部が含まれてしまう場合には
、別々の粒子にもかかわらず、1つの粒子として誤った
特徴量の計算がなされてしまうという欠点が有った。
本発明の目的は、このような誤った計測の起こる確率を
大幅に減らし、従来技術以上の信頼性の高い実用的な超
高速計測検査装置を実現することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
従来技術の前記問題点は、特徴量の中間計算結果を1走
査線分の遅延回路に記憶していることにある。遅延回路
を介して1走査線前の特徴量を読みだすために、変形さ
れた交差部の終了時点は前の走査線の変形された交差部
の終了時点と同じかより後ろでなければならず、それが
粒子像の大きな変形を必要とする主な理由であった。
本発明ではこれらの問題点を解決するために、(1)特
徴量の中間結果を各走査線ごとに交差部に順番につけた
番号をアドレスとする記憶回路に記憶するようにして、
中間結果の書込み読出し時点に自由度を持たせた、(2
)画像をデジタル化し、連続する2走査線にまたがって
隣接する2つの画素データを入力とする新たな順序回路
を構成してより多様な部分パターン形状に対して適切な
計算制御信号を発生できるようにした、(3)逆方向ラ
スタ走査による同様の画像変形とのAND処理を組合わ
せて、画像の変形を粒子像内部に含まれる孔および下に
凹の部分のみを“1″で埋める必要最小限に止めた、な
どの改善を図った。
これらの改善により、ビデオレート1バス型の粒子特徴
計測を可能にしながら初めて画像の変形を必要最小限に
止める事が出来た。その結果、粒子像の重なりによって
生じる誤計測の確率を大幅に減らすことができ、従来技
術にまして信頼性の高い実用的な超高速画像計測検査装
置を実現することが出来るようになった。
〔作用〕
本発明ではラスタ走査式に連続的に画像を入力してその
入力画像中に欠陥が現れるたびにその時点でその欠陥像
についての処理を完結していくことのできる実時間1パ
ス型の手法を採用しているので、画像を一旦画像メモリ
に記憶しておく必要なく、実時間で粒子画像の特微量を
求めることができる。
〔実施例〕
以下1本発明の実施例を第1図により説明する。
第1図は、本発明の中心である順序回路の内容を示した
ものである。これらの具体的な手法はやや複雑なので、
まず第一に画像の変形について説明し1次にその変形さ
れた画像を入力とする順序回路の内容を説明し、最後に
粒子の特微量を計算する具体的な方法について説明する
(1)入力画像の形式 本発明の手法はラスタ走査方式の撮像装置から得られる
2値のディジタル画像を直接ビデオレートで処理するこ
とを目的としたものである。説明を明確にするために、
入力される2値画像を、f(il J)  i=Q、1
12+・・・・・・、ニー1j=o、1,2.・・・・
・・、J−1・・・(1) とし、第2図に示すようにラスタ走査されるものとする
(2)制御画像の作成 本手法では、処理に必要な制御信号を入力画像から自動
的に作り出す、その為に、入力画像信号を一旦制御信号
発生に都合の良い2値の制御画像へと変換する必要があ
る。以下、入力される2値のディジタル画像f (it
 j)から2値の制御画像g (i、j)を作成する方
法について述べる。
まず、ラスタ形式で入力される入力画像f (i。
J)に対して、 hx(i、j)= f (Lj)V hz(i−1+j
)A hx(i、j−1)i =0.1.2.・・・・
・・、■−1J =Or 1 + 2 +・・・・・・
、J−1・・・(2)なる巡回型フィルタ処理を施して
右方向制御画像り工(i、j)を作る。同時に、ラスタ
走査の方向をiの方向に関して逆転する走査変換処理を
施した後、次の巡回型フィルタ処理を実行し左方向制御
画像hz(t+ j)を作る。
hz(i、j)= f (Lj)V hz(il1.j
)A hz(i、j  1)x =I  I HI  
2 +・・・・・・、1,0j=o、i、2.・・・・
・・、J−1・・・(3)再び、hz (i、j)に対
してiの方向に関する走査変換処理を行って通常のラス
タ走査形式に戻し、hz (it jL hz(il 
j)のAND処理;g(i、j)=h工(i、j)Δh
z(x、j)・・・(4)から求める制御画像g (i
p j)を作成する。この処理の中で、iの走査方向を
変換する処理は、入力される画像を1ライン分記憶し、
読出しを書込みの逆順にすることで実現できる。第3図
は、このようにして作成した制御画像の例を示す、第3
図(a)は入力2値画像であり、(b)、(Q)はそれ
ぞれ右方向制御画像hx(x、j)、左方向制御画像h
z (11J)の例である。(d)は(b)。
(C)のAND画像であり、最終的な制御画像である。
この例からも分かるように制御画像には、粒子像に含ま
れる孔や下向きに凹の部分が消去されるという重要な性
質がある。この性質は後述のごとく本手法の制御に極め
て重要な性質であり、そのためにここでは変形された入
力画像g(itj)のことを特に制御画像と呼んでいる
。なお、このような性質は中間画像hL(11J)、ま
たはhz (i、j)も同様に満足しているので、制御
画像g (L j)の代わりに直接ht (11J)、
またはhz (il j)を制御画像として用いること
も出来る。しかし、図でも分かるように、hz Cxe
j)、hz(x、j)は必要以上に変形の度合いが大き
く近接した複数の図形を1つの図形に合成してしまう確
率が高いので、必要最小限の変形に留めているg (L
 j)を用いる方が認識方式としてははるかに有利であ
る。
(3)画像解析手法 ラスタ走査方式で2値の粒子画像を解析する場合、第一
の問題はラスタ間にまたがる個々の粒子の連結性の扱い
方である。この問題については次のように連続する2本
のラスタを同時に参照することで解決できる6第4図は
代表的な粒子の形状を、第jラスタとその1本前の第j
−1ラスタの画像に着目して表現したものである。いま
、説明を簡単にするために、第jラスタの画素の値を2
0の位、第j−1ラスタの画素の値を21の位として2
本のラスタ信号を1つの数字の列で表現し、その数字の
現れ方により何のような処理が必要になるかを明確にす
る。図において、(a)のような画像は0111・・・
・・・10であり新しい粒子像の始まりを意味する。し
たがって、手法的に見れば新しい粒子のための特徴量メ
モリをオープンすることが必要になる。
(b)のように022・・・・・・20となっている場
合には粒子像の終わりを意味している。したがって、こ
のような場合には今迄保存してきた特徴量を外部に出力
することが必要になる。
(c)は、0133320のように3の連なりが1回発
生している場合であり、これはj−1ラインまでの粒子
像がjライン上の粒子像に一対一につながっていること
を意味している。したがって、この場合には今迄保存し
てきた特徴量をjラスタの分だけ更新し再びその特徴量
として記憶することが必要になる。
(d)はより複雑な例であり、01333111333
220のように3の連なりが2回現れていて、しかもそ
の間が1の列で表現されている場合である。これは、j
ラスタ上の粒子像によって2つの粒子像が連結している
ことを意味しており、中間の1から3ヘラスタ画像が変
化する時点で今迄別々の粒子の特徴量として保存されて
きた2つの特徴量を新しい1つの粒子の特徴量として合
成し、さらにjラスタの分だけ更新して再びその特徴量
として記憶することが必要になる。3の列が3回以上、
すなわち3→1→3の繰返しがさらに発生した場合にも
、同様の合成処理を繰返すことによって処理可能である
。前節に述べた変形された制御画像を入力として利用す
る限り、合成する2つの粒子像が過去において連結して
いることはありえないので新たな処理が必要になること
は無い。また、逆にjラスタにおいて1つの粒子像が2
つ以上に分割される場合もありえないので、特徴量をど
の様に分割し記憶したらよいかという問題も生じること
は無い。本手法において制御画像の考え方を導入したの
は、このように手法上の困難さを回避するためである6
以上の考察により、制御画像を入力データとしてこのよ
うな処理を実現するシーケンシャルマシンが構成できれ
ば、原理的にラスタ走査形式の処理が可能になることが
わかる。
このとき発生するもう1つの重要な問題は、j−1ラス
タ上に存在しまさに計算途上の粒子像の特徴量をどのよ
うに読出し、新たに計算された、jラスタまでの特徴量
を再びどのように記憶するかということである。しかし
、これも、j−1,jの各ラスタ上の′1″の連なり(
以下、交差部と呼ぶ)の生起数を順にカウントし、その
番号を2つ用意した記憶装置の内部アドレスとして利用
するようにすれば容易に解決できる。例えば第4図の図
形(c)はラスタJ  1+Jのどちらも2番目の交差
部に対応しているので、読出側の記憶装置のアドレス“
2″からラスタj−1までの特徴量を読出し、jラスタ
相当分の特徴量を更新したのちjラスタまでの特徴量と
して書込側記憶装置のアドレス“2″に記憶する。次に
j+1ラスタを走査する時には記憶装置の読出側書込側
を逆にして同様のことを実行すると、読出側記憶装置か
ら1ラスタ前にアドレスrr 2 uに書き込んだjラ
スタまでの特徴量がアドレス“2”から再び読み出され
るので、正しく処理が実行できる。このようにすれば(
a)や(b)のように新たに発生したり消滅したりする
図形が幾つ有っても間違うことは無くなる。第1図は、
以上に述べた手法を状S遷移図の形で示したものである
。図において; ・F#1はj−1ラインまでの特徴量を記憶している記
憶装置、 ・F#2は新しく計算されるjラインまでの特徴量を記
憶する記憶回路であり、 ・nl、nlは各々その内部アドレス、・nl+、n2
+はnl、nlを+1だけ増加させる処理 ・Qはjライン上のその1交差部分として計算された特
徴量、 ・Wは一時的な計算結果を記憶するワークレジスタ ・マは2つの特徴量を合成するための関数、を示す。ラ
スタ走査の最初の時点で初期状態はSoにリセットされ
る。同時にnl、’n2も“O”にリセットされる。全
ての粒子の特徴量はこの状態遷移の中で計算され、制御
画像中の粒子像が終了する時点でその粒子の特徴量とし
て出力される。
2つの記憶装置はラスタ単位で交番して用いられ、その
中には常にそのラスタ上の粒子像の計算途中の特徴量だ
けが記憶される。したがって、F#1゜F#2の記憶容
量は、同一ラスタに同時に交差する粒子像の最大数に対
応する量だけを持てば十分である。
(4)特徴量の計算方式 第1図の状態遷移図のQおよび平は求める特徴量の種類
によって異なる。ここでは、いろいろな特徴量に対する
具体的なQの計算方法と関数ψの実例について述べる。
1セグメント分の特徴量Qの計算は、入力画像f(i、
j)と制御画像g (11J)とを合成して得られる2
”g (il j)+2”・f(xt J)なる値を入
力としたとき、第5図に示す状態遷移図で表現出来る。
gの1の領域はfの1の領域を完全に含んでいるので入
力値は0,1.3のいずれかである。0の場合は、粒子
像以外の部分なのでQには常に初期値Qoをセットする
。3の場合にはf=1であるからQを関数Φで更新する
。1の場合には真の粒子部分ではないので値を保持する
のみで何もしない。このように、演算の制御は制御画像
gによって決定するが、実際の演算は真の粒子像(f=
1)の部分に限定するので計算の結果において画像変形
の影響を無くすることが出来る。すなわち、前述した画
像変形を行うにもかかわらず、正しく入力画像の粒子像
の特徴量を針側することが出来る。次に、表1に特徴計
算のための具体的な関数Φ、Vを示す。
表1 各特徴量の計算方法(その1) 粒子像の中心座標(Xm、Ym) 、X方向投影長Xp
、Y方向投影長YPは以上の結果から表2によって計算
できる。
表2 各特徴量の計算方法(その2) 粒子像の体積は粒子領域での濃淡値の積分として定義さ
れるが1粒子領域を定義する2値定義f(i、j)とそ
の濃淡多値画像f’(1+ j)とを明確に区別し、前
述の面積計算の1ライン演算をQ=Q+f’  Cxt
 j)に置き換えると容易に計算できる。このときの2
値画像fは、粒子画像の性質によって入力される濃淡多
値画像f′の閾値処理、あるいは何らかの適切な前処理
によって得ることになる。このように粒子の形状を決め
る画像fと演算に使用する画像f′とを使い分ければい
ろいろな応用が実現できる。
X 向、Y方向の総  長はそれぞれ粒子像の中のX方
向境界の画素数、Y方向境界の画素数で定義される。し
たがって、 X方向総投影長の場合には、 f’ (i+j)=f(i、j)・(1−f (i −
1,j ))・・・(5) Y方向縁投影長の場合には、 f’ (i、j)=f(Lj)・(1−f (i 、j
  1))・・・(6) の様に画像fから画像f′を逆に求め、各々前述の体積
計算と同様の処理をすれば良い。このとき、本方式では
fが1の場所でのみf′の値を計算するので、特徴計算
に寄与するf′の値はf=1の画素上で定義しておく必
要のあることに注意しなければならない。
履且も、周長に寄与する各画素内の境界部をf(i+ 
j)= ”1″′の画素の濃度として割当て、前述の体
積計算と同じ方法で計算すれば求めることが出来る。す
なわち、第6図において、′1”画素の境界上および内
部に含まれる周線(例■■■)は当然その画素の値とし
 It OI+画素の内部に含まれる周線(例■■)は
時計回り方向に隣接する# I I+画素の値に加える
。3X3領域の右下2X2画素のみに注目した場合、そ
の2×2画素に関連する周線で中央の画素が分担するべ
きものは■〜■が全てである。右上、左下、左上の2×
2画素を選んだ場合も同様であり、それらの周線長の全
合計が中央画素の分担する周長になる。これを式で示す
と次のようになる。いま入力2値画像f上の画素(i、
j)を中心とする任意の3×3局所画像を と置くと、周長計算のための濃淡画像f’  (i。
j)は、 十a4’ali″88十88”87°a0+−(ao−
at・az+az・aa−at+ai・aa”a8で与
えられる。ただし、゛・″は論理積、l(+ nは算術
加算を示す1式中にJΣの値が含まれていて計算誤差が
問題になるときには、縦横の境界部の数に相当する整数
部と斜め境界の数に相当する部分を別の特徴量として計
算し、全部の粒子の特徴量を整理するときには計算機で
計算するようにすれば良い。以上述べたことを表3にま
とめる。
これらの結果は本方式の応用の代表的なものであり、同
様な考え方により様々な特徴量の計算に利用できる。
表3.各特微量の計算方法(その3) 第7図に粒子画像解析回路の具体的実施例を示す。図に
おいて12〜18が画像解析に必要な演算を実行する回
路であり、11は第1図の状態遷移図で示される順序回
路である。この順序回路は、制御画像g (i、j)を
久方とじて演算の実行を制御する制御信号を発生する機
能を持っている。
演算回路12は、入力画像f (i、j)および制御画
像g (i、j)を入力し、粒子画像と走査線の交差部
分の特徴量を実時間で演算する回路である。演算の具体
的内容は、表19表3のライン演算の項に書かれた通り
であり、求める特徴量によって異なる。15a、15b
は、演算途中の粒子の特徴量を記憶している記憶回路で
あり、選択回路13.14によって偶数ライン、奇数ラ
インで読出し側、書込み側を交代する。すなわち、走査
中のライン番号jが偶数のときは15aよりj−1ライ
ンまでの粒子の特徴量を読出し、演算回路によってjラ
イン上の特徴量だけ更新した後、jラインまでの特徴量
として12bに書き込む1次のj+1ラインを走査する
ときには15a、15bの読出し書込みが交代されてい
るので、15bからjラインまでの特徴量が読み出せる
ことになる。
このように、2つの記憶回路を交番して用いることによ
り、次々と特徴量を更新しながら粒子の特徴量を計算す
ることができる。レジスタ16は演算回路17の結果を
一時的に保持するレジスタで、演算回路17はライン間
演算を実行するための演算回路である。演算回路17の
入力の選択およびその実行タイミングは、順序回路11
によって第1図の状態遷移にしたがって制御される。
第8図に順序回路11の更に詳細な実施例を示す。図に
おいて、21は1ライン分の遅延回路であり、入力画素
g(it j)に対して隣接している1ライン前の画素
g (11j 1)を出力する。
23はレジスタ、22は制御データの書き込まれている
読出し専用回路(ROM)であり、入力データg (1
1J)が1画素入力される毎にレジスタ23の内容はク
ロック信号clockによって更新される。ROM22
の入力は、g (L j)およびg Cxr j 1)
の2ビツトと、レジスタに保持されている順序回路の内
部状態SO〜S4を示す3ビツトの信号25である。こ
の時、ROM22が次の内部状態5o=S番を出力でき
るようにし、次のクロックで内部状態を変化させると共
に、その状態遷移時に必要な演算処理を実行するための
制御信号を出力するようにする。その制御情報の1つは
第7図で示した記憶回路15a、bのアドレスnl、n
2である。これは、付属回路としてROMからの制御信
号を計数するカウンタ24a。
24bを設けることにより、容易に実現できる・この他
、ROMより出力することが必要な制御情報は、記憶回
路15a、または15bへの書込みタイミング、レジス
タ16への書込みタイミング、演算回路17の入力デー
タ指定、結果記憶回路18への書込みタイミングである
。これも、ROMの状態遷移時に同時に1が出力される
ようにROMにデータを書き込んでおくだけで容易に実
現できる。図において、各ラインの走査開始時点に、カ
ウンタ24a、bをリセットする手段、同時点で選択回
路13.14を交互に切り換える手段は省略されている
が、容易に付加可能である。以上により、第1図の状態
遷移図は演算実行も含めて第7図、第8図の構成により
、完全に実施できる。
次に、第9図を用いて制御画像g(x、j)を生成する
ための回路を説明する。図において、31a、31bは
i方向の走査順を逆転するための走査変換回路である。
走査変換回路31aにおいて、41a、bは切り換え回
路、42a、bは1ライン分の画像データを記憶する記
憶回路、44.45は記憶回路のアドレスカウンタであ
る。
ここで、44は、O番地から1ライン分の画素数−1番
地まで昇順に計数するカウンタ、45は1ライン分の画
素数−1からO番地まで降順に計数するカウンタである
。すなわち、入力画像は選択回路により41a、bの1
方の記憶回路が選択され、1ライン分の画像データが昇
順に格納される。
一方、出力は他方の記憶回路が選択回路41bによって
選択され、逆に降順に読み出される0選択回路41a、
b、43はそれぞれ1ライン走査終了ごとに制御信号s
alによって切り換えられ、記憶回路42a、bの読出
し書込みが交代する。これにより、入力データの走査方
向はi方向に関して逆順になる。31bも全く同様であ
る。
32a、bは、制御画像h+ 、hzの生成回路である
。32aの中で、46は1ライン分の遅延回路で、47
はレジスタ、48.49はそれぞれ論理和(OR)、論
理積(AND)回路である。
このような回路にラスタ走査順に画像データが入力され
れば、(3)式で表される制御画像hz  (i。
j)への変換が容易に実現できる。32bも同様であり
、(2)式で表される制御画像hx  (II J)が
実現できる。33a、bは1ライン分の遅延回路であり
、それぞれ31a、bの回路の中で発生する画像の遅延
を補償するための回路である。このようにすれば、論理
積回路34によりh工とhzの論理積がとられて最終的
な制御画像g(x+j)が生成できる。なお、処理によ
って画像データは少しずつ遅延していくけれども、これ
らは最終的な計測結果に何らの影響を与えるものではな
い。
以上述べたごとく、このような回路を実際に製作すれば
本報告で述べた粒子解析手法は完全に実現出来、ビデオ
レートの1パス処理が可能になる。
その結果は結果記憶回路に格納されており、必要に応じ
て外部の計算機から読み出すことが出来る。
本手法によれば、同じ粒子の複数の特徴量が同一タイミ
ングで求められるため、結果記憶回路の前にフィルタ回
路を付加して特定の特徴量の組合わせを持った粒子像だ
けを結果記憶回路に記憶することも容射にできる。この
ような性質は、パターン検査のように虚報を排除して真
の欠陥のみを摘出する装置にはきわめて有効である。
〔発明の効果〕
本発明の実施により1次のような効果が期待できる。
(1)画像のラスタ走査にしたがって画像処理を実行す
ることができるので、記憶すべき画像データ量が極めて
少なくなる。このため、大容量の画像記憶回路を保有す
る必要が無く、装置のコストを大幅に低減することがで
きる。
(2)各画素に対する全ての演算は1クロツクの時間内
に収まり、完全にビデオレートで実行できる。したがっ
て、容易に超高速の外観検査装置、パターン解析装置な
どが実現できる。
(3)計算可能な特徴量の種類については非常に汎用的
であり、前処理の併用により容易に拡張できる。さらに
、一つの粒子の全ての特徴が同一タイミングで出力され
るので、複合された特徴量の計算やそれらの組合せによ
る出力粒子の選択(フィルタリング)等が容易に実現で
きる。
これは、パターンの解析能力を大幅に向上させるほか、
外観検査装置のように、疑似欠陥を判定除去する必要の
ある装置においては装置の信頼性を高める上で極めて効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本原理となった順序回路の状態遷移
図、第2図はラスタ走査順式の画像の入力順序を示す図
、第3図は制御画像の変形例を示す図、第4図は連続す
る2走査線上の粒子画像の関係を示す図、第5図は1ラ
イン上の交差部の特徴量を計算する順序回路の状態遷移
図、第6図は粒子の周長を求める手段の説明図、第7図
は本発明の実施例を示す図、第8図は順序回路の実施例
を示す図、第9図は制御画像を求める回路の実施1  
例を示す図。 So”S+−順序回路の内部状態、n 11 n z 
・・・F# 1 +F#2の内部アドレス、F3#1.
F#2・・・記憶回路、マ・・・ライン間特徴合成関数
、Φ・・・ライン内特徴計算関数、f・・・入力画像デ
ータ、g・・・制御画像、1+j・・・画像白画素座標
、11・・・順序回路、12・・・演算回路、17・・
・演算回路、21・・・1ライン遅延回路、22・・・
読出し専用記憶回路(ROM)、23・・・レジスタ、
24a、24b・・・カウンタ、31a、b・・・走査
変換回路、32a、b・・・制御画像生成回路、42a
、b・・・1ライン記憶回路、44.46・・・アドレ
スカウンタ、46・・・1ライン遅延回路。 第 l ロ INPIJ″rq−9(iJ)2Q+g (i、j−1
)・2’W ワークレ′ンスク 第 2 区 第 3 区 (α)(b) (C)         (cL) 1”θ霞響〒1 第 4 旧 第 5I!] 弔 6 囚 の     ■     ■     ■×     
 ×      ■      X第 7 区 第 3 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ラスタ走査形式で逐次入力されるディジタル画像デ
    ータからその画像データに含まれる個々の粒子像の画像
    的特徴量を求める装置において、個々の粒子像の中に含
    まれる、ラスタ走査のjの正方向に向かつて凹んだ部分
    、及び孔の部分を、埋めることによつて変形した画像を
    作る手段と、 個々の粒子像の特徴量を演算する手段であつて、該変形
    画像の2本の走査線にまたがつて隣接する2つの画素を
    入力とする、少なくとも5つの内部状態を持つ順序回路
    と、粒子特徴記憶回路と、ワークレジスタと、1ライン
    内特徴演算回路と、ライン間特徴演算回路とを有するも
    のと、 該順序回路の内部状態が遷移する時点で、粒子特徴量の
    初期設定、更新、統合、出力を制御する手段とを有する
    ことを特徴とする粒子画像の解析装置。
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