JPS63212150A - 自動車におけるエアバツグモジユ−ルの誤作動防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ６発明の目的 （１１産業上の利用分野 本発明は、自動車の衝突事故発生時にエアバッグを急激
に膨らませて運転者のステアリングホイール、フロント
ガラス等への接触を防止するようにしたエアバッグモジ
ュールの誤作動防止装置に関する。

（２）従来の技術 エアバッグ、該バッグに高圧気体を急速に供給し得るイ
ンフレータ、該インフレータを車体減速度が一定値以上
に上昇したときに作動させるための減速度感知機構等を
備えてなるエアバッグモジュールをステアリングホイー
ルに着脱できるようにした自動車において、そのモジュ
ールのステアリングホイールからの離脱状態での誤作動
を防止するために、例えば特開昭５３−７８５３６号公
報に示されるように、上記減速度感知機構に係合してそ
れを無効にし得るロック機構をエアバッグモジュールの
上記離脱状態で作動させるようにしたものは従来公知で
ある。

（３）発明が解決しようとする問題点 上記従来のものでは、エアバッグモジュールの誤作動防
止のために、該モジュールの脱着操作に連動する専用の
上記ロック機構を、高精度を要求されて構造複雑な上記
減速度感知機構に特別に付加する必要があるので、全体
として構造複雑でコストが嵩み、また減速度感知機構の
作動精度を低下させる惧れがある。

本発明は上記に鑑み提案されたもので、従来装置の問題
を解決し得る、構造簡単なエアバッグモジュールの誤作
動防止装置を提供することを目的とする。

Ｂ６発明の構成 （１）　　問題点を解決するための手段上記目的を達成
するために本発明は、エアバッグと、これを急膨脹させ
るぺ（該バッグに高圧気体を急速に供給し得るインフレ
ータと、このインフレータを作動させるべくこれに通電
し得る電源回路と、この電源回路を平時は開き、車体の
減速度が所定値を越えると閉じる減速度感知スイッチと
をモジュールケースに取付け、このモジュールケースを
ステアリングホイールに連結具を以て着脱可能に取付け
ると共に、その連結具を覆うカバー部材をステアリング
ホイールに着脱可能に装着し、そのカバー部材が、ステ
アリングホイールに対するモジュールケースの装着時に
閉じられ離脱時に開かれる、前記電源回路の開閉部材に
兼用されることを特徴とする。

（２）作　用 上記構成によれば、モジュールケースをステアリングホ
イールより取外そうとして連結具のカバー部材を同ホイ
ールより分離すると、そのカバー部材が電源回路を遮断
するので、減速度感知スイッチの誤作動等によってもイ
ンフレータが誤作動することはない、また上記カバー部
材をステアリングホイールに取付けると同時に、該カバ
ー部材が電源回路の上記遮断個所を導通させるので、自
動車の衝突事故発生時に減速度感知スイッチが作動する
と、電源回路よりインフレークに支障なく通電すること
ができる。

（３）実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、第１．２図において自動車のステアリングホイールＷ
は、中央部のボスプレート１と、握りとなる円環状のホ
イールリム２と、このホイールリム２とボスプレート１
との間を一体的に連結すべく、ボスプレート１の左右両
側部より周方向に互いに間隔を存して放射状にのびる左
右各二本宛のスポーク３と、これらスポーク３及びボス
プレー）１を被覆すべくそれらに固着される前後二つ割
のホイールカバー４とより構成され、ボスプレート１は
、ステアリングコラム５に回転自在に支承したステアリ
ングシャフト６の後端に連結される。

ボスプレート１の後面には、エアバッグモジュールＭの
腕状をなすモジュールケース７が次のようにして取付け
られる。即ち、ボスプレートｌ後面には、ステアリング
シャフト６を挟んで相対向する左右一対の支持壁１ａが
突設され、それら支持壁１ａの外面は、ホイールカバー
４に設けた一対の凹部８の底壁８ａに一定の間隙９を存
してそれぞれ対向し、それら間隙９に、モジュールケー
ス７底面の一対の脚部７ａがそれぞれ挿入され、そして
前記底壁８ａ及び脚部７ａを貫通し且つ支持壁１ａに螺
挿される、連結具としてのボルトＢによりモジュールケ
ース７がボスプレート１に固着される。ホイールカバー
４には、ボルトＢの頭部を被覆すべく両凹部８の開口部
をそれぞれ閉鎖する左右一対のカバー部材Ｃｏ、Ｃｏ’
が着脱可能に取付けられる。

前記エアバッグモジュールＭは、エアバッグＡに高圧ガ
スを急速に供給するためのインフレータ！と、このイン
フレータＩの雷管（図示せず）に点火して該インフレー
タ■を作動し得る点火装置１０と、この点火装置１０を
作動させるべくこれに通電し得る電源回路Ｃと、この電
源回路Ｃを平時は開き、車体に一定値以上の減速度が作
用した時に閉じる減速度感知スイッチＳとを備えており
、それらは、前記モジュールケースＭの内側に収容固定
される。そのモジュールケース７の開口縁部には椀状の
モジュールカバー１１が被着され、このカバー１１で覆
われた空間内に、基部をインフレータ■外周部に固着さ
れたエアバッグＡの先部が折畳まれて収容される。

前記電源回路Ｃは、第４図に示すように、モジュール専
用の電源１２と、前記減速度感知スイッチＳと、インフ
レータ■の点火装置１０とを直列に接続するものであり
、前記電源１２は、本実施例では車載バッテリＢａに接
続コード１３を介して接続されるコンデンサより構成さ
れる。上記接続コード１３には、そのコード１３のステ
アリングホイールＷ側部分とエアバッグモジュールＭ側
部分とを分離し得るカブラ１４が接続され、さらに同コ
ード１３のステアリングホイールＷ側部分には第４図１
ｇで示す位置にエンジンのイグニションスイッチを介装
してもよい、尚、前記電源１２としては、第４図に示す
ようなコンデンサに代えて、第５図に示すように車載バ
ッテリとは別個の専用電池を用いてもよい。

エアバッグモジュールＭには、それをステアリングホイ
ールＷより取外した状態での、モジュールの誤作動を防
止するための装置が次のようにして設けられる。即ち、
モジュールケース７底面の左側脚部７ａの外側壁内面に
は、ポルｌ−Ｂを挟んで互いに並列する一対のターミナ
ルユニット１６が固設され、その各ユニット１６は、第
１．第２ターミナル１７＋、１７ｇと、その両ターミナ
ル１７＋、１７ｘ間をその間に一定の間隙を保持するよ
うにして結着する絶縁材１８とより構成され、その両タ
ーミナルＩＬ、１７を間の間隙に対応してホイールカバ
ーＣｏ及び脚部７ａには透孔１９．２０がそれぞれ穿設
される。そして前記電源回路Ｃのリード線２１の途中を
切断することにより生じる、該リード線２１の一方の端
部が各ターミナルユニット１６の第１ターミナル１７１
に接続され、また該リード線２１の他方の端部が各ター
ミナルユニット１６の第２ターミナル１７□に接続され
る。ホイールカバー４の左側凹部８を閉鎖する左側のカ
バー部材Ｃｏは、該凹部８の開口縁に設けた環状段部８
ｂに着座するカバー本体２２と、この車体２２の裏面に
一体的に突設された一対の導電性材料よりなる差込片２
３とより構成され、その各差込片２３の先端部２３ａは
、各ターミナルユニット１６の第１．第２ターミナル１
１＋、’ｉＩｔ間に抜差可能に介挿されてその両ターミ
ナル１７．．１７□間を導通させている。カバー本体２
２には、先部がボルトＢの頭部に回転可能に連結された
可撓性接続部材２４の基部が一体に取付けられる。ホイ
ールカバー４の凹部８開口縁には、可撓性を有する複数
の弾性係止爪８ｃが周方向に間隔をおいて一体に連設さ
れ、該爪８Ｃとカバー本体２２外周部との保合によって
カバー本体２２のホイールカバー４からの離脱が阻止さ
れる。而してカバー部材ＣＯの差込片２３は、第２図に
示す如くカバーＧｏのホイールカバー４への取付状態で
第１．第２ターミナル１７１．１７２間を導通させ、ま
た同ホイールカバー４からの離脱状態で両ターミナル１
７．，１７□間を遮断する開閉部材として電源回路Ｃの
途中に介在することになる。

また、右側のカバー部材Ｇｏ’は、差込片がない点を除
いて前記左側カバー部材ＣＯと同様の構成を有しており
、ホイールカバー４への取付構造も前記左側カバー部材
Ｃｏと同様である。

尚、第１図中、２５は、接続コード１３のステアリング
ホイール側とステアリングコラム側との間を相対回転自
在に接続する公知のスリップリングである。

次に前記実施例の作用について説明すると、エアバッグ
モジュールＭは、それのステアリングホイールＷへの取
付は状態において、モジュールケース７の脚部７ａがボ
ルトＢを介してボスプレート１の支持壁１ａに固着され
ると共に、該ボルトＢの頭部を覆うカバー部材Ｃｏ、Ｃ
ｏ’がホイールカバー４に取付けられており、この状態
で各ターミナルユニット１６の第１．第２ターミナルト
Ｌ、１７ｚ間はカバー部材ｃｏの差込片先端部２３ａを
介して導通されている。また自動車の通常の運転状態で
は車体に作用する減速度が一定値以下であるので、減速
度感知スイッチＳは作動せず、開状態に保持されるので
、結局、電源回路Ｃは該減速度感知スイッチＳによって
のみ開かれた状態にある。従って自動車が衝突事故を起
こして車体に一定値以上の減速度が作用した場合には、
減速度感知スイッチＳが直ちに作動して電源回路Ｃを閉
じ、インフレータ■の点火装置１０に通電するので、そ
の点火装置ｌＯが図示しない雷管を点火しインフレータ
■を作動させ、これによって、インフレータＩよりエア
バッグＡ内に高圧ガスが急速に供給されるから、エアバ
ッグＡは急激に膨張してカバー１１を突き破ると共に運
転者の前方へ大きく文末がり、運転者のステアリングホ
イールＷやフロントガラス（図示せず）等への衝接を未
然に防止することができる。

ところで未作動のエアバッグモジュールＭをステアリン
グホイールＷより取外す場合には、先ずホイールカバー
４の各係止爪８Ｃを外側へ弾性変形させつつ各カバー部
材Ｃｏ、Ｇｏ’をホイールカバー４より離脱させて各凹
部８の開口部を開放することにより各ボルトＢの頭部を
外部に露出させた後、各ボルトＢを弛めてそれをモジュ
ールケース７の脚部７ａより抜取り、しかる後、モジュ
ールケース７を手に持ちステアリングホイールＷの軸線
に沿って後方へ引出すと共に、接続コード１３のカブラ
１４を切離せばよい。この状態でカバー部材Ｃｏの差込
片２３は各ターミナルユニット１６の第１．第２ターミ
ナル１７．．１７□がら離れ、その両ターミナル１７＋
、１７ｚ間は遮断されるので、電源回路Ｃは該ターミナ
ル１７゜、１７□部分においても開かれ、その結果、減
速度感知スイッチＳが故障その他の原因により万一作動
して閉じられても電源回路Ｃが閉じられる惧れはなく、
インフレータＩ、したがってエアバッグＡの誤作動を確
実に防止することができる。

Ｃ０発明の効果 以上のように本発明によれば、エアバッグと、これを急
膨脹させるべく該バッグに高圧気体を急速に供給し得る
インフレータと、このインフレークを作動させるべくこ
れに通電し得る電源回路と、この電源回路を平時は開き
、車体の減速度が所定値を越えると閉じる減速度感知ス
イッチとをモジュールケースに取付け、このモジュール
ケースをステアリングホイールに連結具を以て着脱可能
に取付けると共に、その連結具を覆うカバー部材をステ
アリングホイールに着脱可能に装着し、そのカバー部材
は、ステアリングホイールに対するモジュールケースの
装着時に閉じられ離脱時に開かれる、前記電源回路の開
閉部材に兼用されるので、モジュールケースをステアリ
ングホイールより取外そうとしてカバー部材を同ホイー
ルより分離すると、そのカバー部材によって電源回路を
自動的に遮断することができ、従ってエアバッグモジュ
ールをステアリングホイールより分離した状態でのエア
バッグの誤作動を確実に防止することができる。しかも
モジュールケース取付用連結具を被覆するための上記カ
バー部材を、前記誤作動防止のために電源回路を自動的
に開閉するスイッチに兼用することができ、その上、高
精度を要求されて構造複雑な減速度感知スイッチには特
別な細工や改造を加える必要がないから、全体として構
造簡単であり、また減速度感知スイッチの作動精度を低
下させる惧れはない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はステアリ
ングホイール部分を縦断した全体図、第２図は第１図の
要部拡大断面図、第３図はカバーの斜視図、第４図は回
路図、第５図は変形例の回路図である。 Ａ・・・エアバッグ、Ｂ・・・連結具としてのボルト、
Ｃ・・・電源回路、Ｃｏ・・・カバー部材、■・・・イ
ンフレーク、Ｍ・・・エアバッグモジュール、Ｓ・・・
減速度感知スイッチ、Ｗ・・・ステアリングホイール第
２図 Ｚ ＠３図 ２？ Ｌ’０ 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　エアバッグと、これを急膨脹させるべく該バッグに高
   圧気体を急速に供給し得るインフレータと、このインフ
   レータを作動させるべくこれに通電し得る電源回路と、
   この電源回路を平時は開き、車体の減速度が所定値を越
   えると閉じる減速度感知スイッチとをモジュールケース
   に取付け、このモジュールケースをステアリングホイー
   ルに連結具を以て着脱可能に取付けると共に、その連結
   具を覆うカバー部材をステアリングホイールに着脱可能
   に装着し、そのカバー部材は、ステアリングホイールに
   対するモジュールケースの装着時に閉じられ離脱時に開
   かれる、前記電源回路の開閉部材に兼用されてなる、自
   動車におけるエアバッグモジュールの誤作動防止装置。