JPS6320464Y2 - - Google Patents

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JPS6320464Y2
JPS6320464Y2 JP1981183734U JP18373481U JPS6320464Y2 JP S6320464 Y2 JPS6320464 Y2 JP S6320464Y2 JP 1981183734 U JP1981183734 U JP 1981183734U JP 18373481 U JP18373481 U JP 18373481U JP S6320464 Y2 JPS6320464 Y2 JP S6320464Y2
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boss
plate
welded
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upper plate
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JP1981183734U
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JPS5889191U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はボスの溶接構造に係り、特に油圧シヨ
ベルに具備されるフロントを形成するボスと上
板、下板、および側板との溶接構造に関する。
第1図aは本考案のボスの溶接構造が具備され
る油圧シヨベルのフロントを示す側面図、第1図
bは第1図aのA方向矢視図である。これらの図
において、1は走行体、2はこの走行体1の上部
に配置される旋回体、3は旋回体2に連結される
ブーム、4はブーム3に連結されるアーム、5は
アーム4に連結されるバケツトである。上記した
ブーム3、アーム4等によつてフロントが構成さ
れている。また、6は旋回体2とブーム3とを連
結するピン、7はブーム3とアーム4とを連結す
るピン、8はアーム4とバケツト5とを連結する
ピンである。9はブーム3に備えられ、ピン6が
挿入される穴を有するボス、10はブーム3の上
部を形成する上板、11は下部を形成する下板、
12,13,14は側部を形成する側板で、これ
らの上板10、下板11、側板12、13,14
によつてブーム3はボツクス状に形成されてい
る。上記した上板10、下板11、及び側板1
2,13,14はボス9の一方の側部に溶接され
ており、これらによつてボス9の溶接構造を形成
している。なお本考案はこのブーム3のみに適用
されるものではなく、アーム4にも適用し得るも
のである。
第2図ないし第5図はこの種の従来のボスの溶
接構造の一例を示す説明図で、第2図は要部拡大
側面図、第3図は第2図のB−B断面図、第4図
は第2図のC方向矢視図、第5図は第2図におけ
る溶接部の拡大説明図である。
この従来例にあつては、ボス9が外周に曲面を
有する円筒形状に形成されている。すなわち、こ
のボス9は、いわゆる丸ボスであり、中実に所定
の径寸法を有する丸棒を所定の幅寸法に切断し、
中央部にピン挿入用の穴を穿設して作製される。
そして、上板10、下板11、及び側板12,1
4がこのボス9の一方の側部に溶接されている。
なお、上板10と下板11とはボス9との溶接部
近傍にあつてはボス9から離れるにしたがつて互
いに離隔するように所定の角度を持つて配置され
る。そして、側板12,14とボス9との溶接結
合は、第3図に示すように側板12,14に対応
させて2つのバツキング材15,16を介して行
われる。すなわち、前もつてバツキング材15,
16をボス9の曲面に沿うように曲げる加工が行
われ、次いでこのバツキング材15,16が側板
12,14に仮付けされ、最後にビード17,1
8によつて溶接結合される。また、上板10及び
下板11とボス9との結合は、第2図に示すよう
に、上板10、下板11の端面とボス9の曲面と
の間にビード19,20を形成するようにしてお
こなわれる。
ところで、この従来例にあつては、以下に詳述
する不具合がある。すなわち、 (1) ボス9と上板10との溶接に際して、上板1
0の端面とボス9の曲面との間にビード19を
形成することから溶接部形成領域が大きく、第
5図に示すように、ビード19を何十層にも盛
る必要があり、多大な作業時間を要していた。
なお、ボス9と下板11の溶接も同様である。
(2) ボス9と上板10(または下板11)とは第
5図に示すように、製造上隙間δを生じること
が避けられず、したがつて溶接時にこの隙間δ
部分からビードの一部が漏れ、これが溶接欠陥
となつてしまう。そして、このような溶接欠陥
を生じた状態で長時間、当該ブーム3を駆動す
ると、溶接クラツクを発生させる。なお、上述
のような溶接欠陥を除くために、第5図のD方
向からも併せて溶接することが考えられるが、
実際にはボス9が円筒形状をしていることか
ら、ボス9の接線と上板10のなす角θが例え
ば40゜〜50゜程度と小さく、一般にこの種の溶接
に際して用いられる溶接トーチの挿入可能な角
度は60゜以上であることから、結局この溶接ト
ーチをボス9と上板10との間隙に挿入するこ
とができず、この裏側溶接は不可能であつた。
(3) ビード19,20は上述したように何十層に
も盛られるが、表面が凹凸を形成するためにこ
こに応力集中を生じやすく、強度上問題があつ
た。従つて、通常はビード19,20の表面を
グラインダで平滑に仕上げることが多いが、例
えば第4図の斜線で示すビード20のように、
上板10の上面および下板11の下面を延長さ
せた線がボス9の外周と接触するまでの大きな
面積にわたつてグラインダをかけねばならず、
これによつても多大な作業時間を要していた。
(4) ボス9と側板12,14との溶接は、信頼上
できれば両側溶接が望ましいが、側板12と側
板14との間隔が狭いこと、及びボス9、上板
10(または下板11)、側板12(または側
板14)とでなすコーナー部が曲線を形成する
ことから溶接棒が入りにくく、実際には無理で
あつた。
本考案は、このような従来技術における実情に
鑑み、油圧シヨベルのフロントを形成するボスの
一方の側部はフロントの駆動に適した曲面を有す
ることが必要であるものの、他方の側部は溶接に
適した形状に設定し得ることに着目してなされた
もので、その目的は、溶接欠陥が少なくて信頼性
が高く、かつ溶接作業能率の向上を図ることがで
きるボス溶接構造を提供することにある。
以下、本考案を図に基づいて説明する。
第6図ないし第10図は本考案のボスの溶接構
造の一実施例を示す説明図で、第6図は従前の第
2図に対応する側面図、第7図は第6図のF−F
断面図、第8図は第6図のG方向矢視図、第9図
は第8図のH−H断面図、第10図は第9図にお
ける溶接部の拡大説明図である。なおこれらの図
において前述した部材と同じ部材は同一符号で示
してある。
第6図ないし第10図に示すボス32は、いわ
ゆる板ボスで、溶接に最も適した材料からなる第
8図に示す厚さTの板材を例えばガス切断によつ
て作製するようにしてある。このボス32は、前
述した第1図aに示す旋回体2側に位置する一方
の側部に曲面を有し、他方の側部すなわち上板1
0、下板11、側板12,14が溶接される側部
に、上板10、下板11との間に溶接トーチの挿
入が容易なθ1,θ2を形成する平面部33を設
けてある。この平面部33は第6図に示すよう
に、ボスの一方の周側を形成する曲面を延長させ
て描いた二点鎖線で示す円32aの接線と一致す
るように形成してあるとともに、平面部33と下
板11とがほぼ直交するように、これらのボス3
2、下板11、上板10を配置してある。したが
つて平面部33と下板11との間に形成される角
度θ2はほぼ90゜、平面部33と上板10との間
に形成される角度θ1は90゜より大きい角度であ
り、共に溶接トーチの挿入が可能な角度60゜より
も大きく設定される。また、同第6図に示すよう
に、ボス32の平面部33の上方に位置する上方
コーナー部34、及び下方に位置する下方コーナ
ー部35に溶接部位である開先部50,51と、
この開先部50,51に連設され、上板10及び
下板11のそれぞれの先端が当接可能な切込み部
36,37を形成してある。
次に、この実施例に示す溶接構造の形成手順に
ついて述べる。
はじめに、第6図に示すように、ボス32の下
方コーナー部35における開先部51及び切込み
部37で下板11を重ねて位置決めし、仮付けす
る。次に、側板12を第7図に示すように、ボス
32の端面に隙間のないように位置決めし、仮付
けする。次に、上板10を第6図に示すように、
上方コーナー部34における開先部50及び切込
み部36で重ねて位置決めし、仮付けする。
この仮付けを行つた後に本溶接を行う。すなわ
ち、下板11とボス32は第9図に示すように、
ビード38とビード39で両側溶接を行う。ま
た、側板12とボス32は第7図に示すようにビ
ード42とビード43で両側溶接を行う。
このように本溶接を実施してボス32と上板1
0、下板11、及び側板12とを接合した後、第
7図に示すようにバツキング材44を用いて側板
14とボス32とをビード45を用いて接合す
る。なお、第10図はボス32の上方コーナー部
34と上板10との溶接のビードの詳細を示すも
のであるが、ビード40は例えば5層盛りに、ビ
ード41は3層盛りにするだけで足りる。
このように構成してある溶接構造にあつては、
ボス32と上板10、下板11との溶接は、開先
部50,51及び切込み部36,37において行
えば良いので、ビードの漏れを生ぜず、かつ上板
10、下板11と、ボス32の平面部33とは溶
接トーチの挿入が可能な間隙を形成する角度θ
1,θ2にしてあることから両側溶接が可能にな
り、溶接欠陥を最小限に抑制でき、大きな強度を
得ることができる。
また、ボス32と側板12とは第7図に示すよ
うに両側溶接が可能となるので、溶接欠陥が少な
く、大きな強度を確保することができる。さらに
ボス32と上板10、下板11との溶接欠陥は数
層盛りで済むことから、溶接時間を大幅に短縮さ
せることができる。また下板11ならびに上板1
0を接合する38,40は第8図の斜線で示すビ
ード38で例示するように、当該ビード38,4
0の幅寸法を従前に比べて小さくできるので、グ
ラインダ仕上げをする場合は短時間で済む。さら
にボス32に平面部33を形成してあることか
ら、バツキング材44は直線形状のままでよく、
従つてボス32とバツキング材44とは隙間を生
ずることなく容易に当接させることができ、また
バツキング材44は1つで済むとともに曲げ加工
を要しないことから、従前に比べて作業工数を大
幅に減らすことができる。さらに、ボス32に設
けた平面部33と側板12,14との接合部は直
線を形成するので溶接トーチによる溶接作業を簡
単に、かつ精度よくおこなうことができる。ま
た、従前にあつては第6図の二点鎖線10a,1
1aで示すように上板10、下板11を、円32
aで例示されるボスの外周面まで延伸させ、ここ
で両者を溶接していたが、この実施例では上板1
0、下板11を上方コーナー部34、下方コーナ
ー部35によつて溶接しており、すなわち、ボス
32が円32aと平面部33で囲まれる領域分だ
け従前のボスに比べて大きな面積を占有し、した
がつて従前に比べてボス32の強度を大きく設定
でき、これによつても安定した溶接構造が得られ
る。
以上述べたように本考案のボスの溶接構造は、
油圧シヨベルのフロントを形成するボスが板ボス
からなるとともに、ボスの溶接される側に平面部
を形成し、この平面部と下板とがほぼ直交するよ
うに配置した構成にしてあることから、ボスと上
板、下板との溶接を両側溶接とすることができ、
また、ボスと側板の1つとを両側溶接とすること
ができ、従来に比べて高い溶接強度が得られて溶
接欠陥が最小限に抑制され信頼性が向上するとと
も、溶接する部分は全て平担面どうしの溶接とす
ることができるので、溶接作業が容易となり、従
来に比べて大幅な作業工数低減を実現させること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本考案のボスの溶接構造が具備され
る油圧シヨベルのフロントを示す側面図、第1図
bは第1図aのA方向矢視図、第2図ないし第5
図は従来のボスの溶接構造の一例を示す説明図
で、第2図は要部拡大側面図、第3図は第2図の
B−B断面図、第4図は第2図のC方向矢視図、
第5図は第2図における溶接部の拡大説明図、第
6図ないし第10図は本考案のボスの溶接構造の
一実施例を示す説明図で、第6図は従前の第2図
に対応する側面図、第7図は第6図のF−F断面
図、第8図は第6図のG方向矢視図、第9図は第
8図のH−H断面図、第10図は第9図における
溶接部の拡大説明図である。 3……ブーム、4……アーム、10……上板、
11……下板、12,14……側板、32……ボ
ス、33……平面部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 油圧シヨベルのフロントを形成し、外周に曲面
    を有するボスと、油圧シヨベルのフロントを形成
    し、ボツクス状を形成する上板、下板、および側
    板とを溶接によつて一体化するとともに、上記ボ
    スと、上板および下板の溶接接合部近傍にあつて
    は上板と下板とが該ボスから離れるに伴つて互い
    に離隔する所定角度を持つて配置されるボスの溶
    接構造において、上記ボスが板ボスから成るとと
    もに、該ボスが一方の周側に曲面を有し、他方の
    周側に上記一方の周側の曲面を延長して描いた円
    の接線に一致する平面部を有し、かつ平面部と上
    記下板とがほぼ直交するように溶接することを特
    徴とするボスの溶接構造。
JP18373481U 1981-12-11 1981-12-11 ボスの溶接構造 Granted JPS5889191U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18373481U JPS5889191U (ja) 1981-12-11 1981-12-11 ボスの溶接構造

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JP18373481U JPS5889191U (ja) 1981-12-11 1981-12-11 ボスの溶接構造

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Publication Number Publication Date
JPS5889191U JPS5889191U (ja) 1983-06-16
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ID=29983267

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JP18373481U Granted JPS5889191U (ja) 1981-12-11 1981-12-11 ボスの溶接構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5217456Y2 (ja) * 1973-05-11 1977-04-20

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JPS5889191U (ja) 1983-06-16

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