JPH10114295A - 船体構造 - Google Patents
船体構造Info
- Publication number
- JPH10114295A JPH10114295A JP8287516A JP28751696A JPH10114295A JP H10114295 A JPH10114295 A JP H10114295A JP 8287516 A JP8287516 A JP 8287516A JP 28751696 A JP28751696 A JP 28751696A JP H10114295 A JPH10114295 A JP H10114295A
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- JP
- Japan
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- slot
- closing plate
- hull
- hull structure
- plate
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- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、船体構造において、船体外板に取付
けられる縦通材とトランス材との交叉部の構造を改良
し、特に塞ぎ板の装着を簡便にした。 【解決手段】船体外板13上で、トランス材12に形成され
たスロット20を貫通する縦通材10と、スロット20の傾斜
した側辺との隙間に、台形状の塞ぎ板21が取付けられ
る。塞ぎ板21は、上記隙間で、やや上方の位置から降下
させるようにして簡便にセットされるので、その溶接の
準備作業が簡単になる。
けられる縦通材とトランス材との交叉部の構造を改良
し、特に塞ぎ板の装着を簡便にした。 【解決手段】船体外板13上で、トランス材12に形成され
たスロット20を貫通する縦通材10と、スロット20の傾斜
した側辺との隙間に、台形状の塞ぎ板21が取付けられ
る。塞ぎ板21は、上記隙間で、やや上方の位置から降下
させるようにして簡便にセットされるので、その溶接の
準備作業が簡単になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船体構造に関し、
特に船体外板上に取付けられた縦通材と横置肋板との交
叉部の構造を改良したものであるが、直行防撓方式の板
骨構造一般にも適用できる。
特に船体外板上に取付けられた縦通材と横置肋板との交
叉部の構造を改良したものであるが、直行防撓方式の板
骨構造一般にも適用できる。
【0002】
【従来の技術】一般に、船体構造では、図4の模式図に
示すとおり、船体外板13に沿って、縦通材10がフェイス
11を有するトランス材12のウェブ部分を貫通し、両部材
10, 12が互いに交叉する構造となっている。この交叉部
の構造は、従来はスロット構造と称される図5または図
6の形式を取っており、トランス材12のウェブに切り明
けられたスロット20のサイズは、縦通材10の断面を包含
するように十分大きく設定されていて、このスロット20
に縦通材10または外板13を伴う縦通材10を挿入してか
ら、その後で塞ぎ板21を縦通材10の片側または両側から
当てることで剛性不足を補うことが通常行なわれてい
る。
示すとおり、船体外板13に沿って、縦通材10がフェイス
11を有するトランス材12のウェブ部分を貫通し、両部材
10, 12が互いに交叉する構造となっている。この交叉部
の構造は、従来はスロット構造と称される図5または図
6の形式を取っており、トランス材12のウェブに切り明
けられたスロット20のサイズは、縦通材10の断面を包含
するように十分大きく設定されていて、このスロット20
に縦通材10または外板13を伴う縦通材10を挿入してか
ら、その後で塞ぎ板21を縦通材10の片側または両側から
当てることで剛性不足を補うことが通常行なわれてい
る。
【0003】このような従来の船体構造では、塞ぎ板21
とトランス材12のウェブとは重ね板の溶接接合となるた
めに、角巻溶接部の端点31では局部的な面外曲げ応力が
生じたり、溶接技量的に難しい運棒操作が求められるの
で、溶接欠陥が生じやすくなり、疲労強度上の弱点とな
ることが知られている。
とトランス材12のウェブとは重ね板の溶接接合となるた
めに、角巻溶接部の端点31では局部的な面外曲げ応力が
生じたり、溶接技量的に難しい運棒操作が求められるの
で、溶接欠陥が生じやすくなり、疲労強度上の弱点とな
ることが知られている。
【0004】また、塞ぎ板21をトランス材12に溶接施工
するに際して、準備のための前工程として、塞ぎ板21を
持ち上げて所定位置へ位置決めする作業(塞ぎ板の重量
によってはクレーンによる操作である場合も希ではな
い)や仮付け溶接の作業があり、多大の手数工数を必要
としている。
するに際して、準備のための前工程として、塞ぎ板21を
持ち上げて所定位置へ位置決めする作業(塞ぎ板の重量
によってはクレーンによる操作である場合も希ではな
い)や仮付け溶接の作業があり、多大の手数工数を必要
としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、次
のような事項の実現をはかることを課題としている。 (1) 塞ぎ板21とトランス材12との重ね板としての溶接接
合を廃止し、局部的な面外曲げ応力が生ずることによる
応力集中増大を回避して、過度の疲労強度劣化とならな
いようにすること。 (2) 塞ぎ板21をトランス材12に溶接施工するに際して、
塞ぎ板21を持ち上げて所定位置へ位置決めし保持するた
めの特別の保持手段や仮付け溶接の作業を廃止または軽
減することにより、手数工数の低減を図ること。
のような事項の実現をはかることを課題としている。 (1) 塞ぎ板21とトランス材12との重ね板としての溶接接
合を廃止し、局部的な面外曲げ応力が生ずることによる
応力集中増大を回避して、過度の疲労強度劣化とならな
いようにすること。 (2) 塞ぎ板21をトランス材12に溶接施工するに際して、
塞ぎ板21を持ち上げて所定位置へ位置決めし保持するた
めの特別の保持手段や仮付け溶接の作業を廃止または軽
減することにより、手数工数の低減を図ること。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の船体構造は、船体外板上に取付けられた縦
通材とトランス材とをそなえ、上記縦通材が上記トラン
ス材に形成されたスロットを貫通する交叉部において、
同縦通材のウェブと上記スロットの側辺との隙間が上記
船体外板に近づくにつれて狭くなるように、同スロット
の側辺が傾斜して形成され、上記隙間に嵌合して同隙間
を塞ぐ台形状の塞ぎ板が設けられたことを特徴としてい
る。
め、本発明の船体構造は、船体外板上に取付けられた縦
通材とトランス材とをそなえ、上記縦通材が上記トラン
ス材に形成されたスロットを貫通する交叉部において、
同縦通材のウェブと上記スロットの側辺との隙間が上記
船体外板に近づくにつれて狭くなるように、同スロット
の側辺が傾斜して形成され、上記隙間に嵌合して同隙間
を塞ぐ台形状の塞ぎ板が設けられたことを特徴としてい
る。
【0007】上述の本発明の船体構造では、船体外板に
沿う縦通材とトランス材との交叉部で、同縦通材のウェ
ブと同トランス材におけるスロットの側辺との隙間が、
上部から下方へしだいに幅狭に形成されているので、同
隙間を塞ぐ台形状の塞ぎ板を予めやや上方にあてがって
から降下させることにより、同塞ぎ板を上記隙間に嵌合
させる操作が簡便に行なわれ、このようにして上記隙間
に安定よく嵌合支持された塞ぎ板の両側縁を上記縦通材
のウェブと上記スロットの側辺とに溶接する作業も、能
率よく的確に行なわれるようになる。
沿う縦通材とトランス材との交叉部で、同縦通材のウェ
ブと同トランス材におけるスロットの側辺との隙間が、
上部から下方へしだいに幅狭に形成されているので、同
隙間を塞ぐ台形状の塞ぎ板を予めやや上方にあてがって
から降下させることにより、同塞ぎ板を上記隙間に嵌合
させる操作が簡便に行なわれ、このようにして上記隙間
に安定よく嵌合支持された塞ぎ板の両側縁を上記縦通材
のウェブと上記スロットの側辺とに溶接する作業も、能
率よく的確に行なわれるようになる。
【0008】すなわち、従来のように塞ぎ板を持ち上げ
て所定位置へ位置決めし保持するための特別の保持手段
や仮付け溶接の作業が廃止されるか軽減されるようにな
る。また塞ぎ板とトランス材ウェブとの重ね溶接が廃止
され、局部的な面外応力の発生による応力集中の増大が
回避されるようなる。
て所定位置へ位置決めし保持するための特別の保持手段
や仮付け溶接の作業が廃止されるか軽減されるようにな
る。また塞ぎ板とトランス材ウェブとの重ね溶接が廃止
され、局部的な面外応力の発生による応力集中の増大が
回避されるようなる。
【0009】そして、上記スロットの側辺が、上記船体
外板と直角をなす方向から5〜30度の範囲で傾斜するよ
うに形成されていると、上記塞ぎ板の位置保持が適切に
行なわれるようになる。
外板と直角をなす方向から5〜30度の範囲で傾斜するよ
うに形成されていると、上記塞ぎ板の位置保持が適切に
行なわれるようになる。
【0010】また、上記塞ぎ板が球平形鋼(バルブ・プ
レート)を切出して形成され、同塞ぎ板の上記スロット
側辺に当接する一側縁に沿って、上記球平形鋼の膨大縁
が存在するように、同塞ぎ板が構成されていると、上記
塞ぎ板の製作が簡便に行なわれるほか、同塞ぎ板に、そ
の膨大縁を上記スロット側辺に当接させながら降下させ
る操作が確実に行なわれるようになる。
レート)を切出して形成され、同塞ぎ板の上記スロット
側辺に当接する一側縁に沿って、上記球平形鋼の膨大縁
が存在するように、同塞ぎ板が構成されていると、上記
塞ぎ板の製作が簡便に行なわれるほか、同塞ぎ板に、そ
の膨大縁を上記スロット側辺に当接させながら降下させ
る操作が確実に行なわれるようになる。
【0011】さらに、上記塞ぎ板の上記膨大縁に沿っ
て、上記スロット側辺に当接し嵌合する凹溝が形成され
ていると、同スロット側辺に沿い上記塞ぎ板を降下させ
てセットする操作が一層確実に且つ簡便に行なわれるよ
うになる。
て、上記スロット側辺に当接し嵌合する凹溝が形成され
ていると、同スロット側辺に沿い上記塞ぎ板を降下させ
てセットする操作が一層確実に且つ簡便に行なわれるよ
うになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての船体構造について説明すると、図1は船体
横断面の一部として船体構造を示す断面図、図2は図1
のA−A断面図、図3は上記船体構造における塞ぎ板の
製作手段を示すもので、図3(a)は球平形鋼から塞ぎ板
を切出す要領を示す説明図、図3(b)は上記球平形鋼の
端面図である。
形態としての船体構造について説明すると、図1は船体
横断面の一部として船体構造を示す断面図、図2は図1
のA−A断面図、図3は上記船体構造における塞ぎ板の
製作手段を示すもので、図3(a)は球平形鋼から塞ぎ板
を切出す要領を示す説明図、図3(b)は上記球平形鋼の
端面図である。
【0013】図1に示すように、本実施形態の船体構造
も、従来と同様に船体外板13上に取り付けられる縦通材
10とトランス材12とをそなえており、縦通材10はトラン
ス材12のウェブに形成されたスロット20を貫通して交叉
部を構成している。
も、従来と同様に船体外板13上に取り付けられる縦通材
10とトランス材12とをそなえており、縦通材10はトラン
ス材12のウェブに形成されたスロット20を貫通して交叉
部を構成している。
【0014】本実施形態では、特に上記交叉部におい
て、縦通材10のウェブとスロット20の側辺との隙間が船
体外板13に近づくにつれて狭くなるように、同スロット
20の側辺が傾斜して形成され、この隙間に嵌合して同隙
間を塞ぐ台形状の塞ぎ板21が設けられている。そして、
スロット20の側辺は、船体外板13と直角をなす方向から
5〜30度の範囲で傾斜した傾斜角αを有するように形成
されている。
て、縦通材10のウェブとスロット20の側辺との隙間が船
体外板13に近づくにつれて狭くなるように、同スロット
20の側辺が傾斜して形成され、この隙間に嵌合して同隙
間を塞ぐ台形状の塞ぎ板21が設けられている。そして、
スロット20の側辺は、船体外板13と直角をなす方向から
5〜30度の範囲で傾斜した傾斜角αを有するように形成
されている。
【0015】塞ぎ板21は、図3に示すように球平形鋼
(バルブ・プレート)22を切出して形成され、同塞ぎ板
21のスロット20側辺に当接する一側縁に沿って、球平形
鋼22の膨大縁22aが存在するように、各塞ぎ板21が構成
されている。そして、各塞ぎ板21の膨大縁22aに沿っ
て、スロット20側辺に当接し嵌合する凹溝23が形成され
ている。
(バルブ・プレート)22を切出して形成され、同塞ぎ板
21のスロット20側辺に当接する一側縁に沿って、球平形
鋼22の膨大縁22aが存在するように、各塞ぎ板21が構成
されている。そして、各塞ぎ板21の膨大縁22aに沿っ
て、スロット20側辺に当接し嵌合する凹溝23が形成され
ている。
【0016】上述の本実施形態の船体構造では、船体外
板13に沿う縦通材10とトランス材12との交叉部で、縦通
材10のウェブとトランス材12におけるスロット20の側辺
との隙間が、上部から下方へしだいに幅狭に形成されて
いるので、同隙間を塞ぐ台形状の塞ぎ板21を予めやや上
方にあてがってから降下させることにより、同塞ぎ板を
上記隙間に嵌合させる操作が簡便に行なわれ、このよう
にして上記隙間に安定よく嵌合支持された塞ぎ板21の両
側縁を、縦通材10のウェブとスロット20の側辺とに熔接
する作業も、能率よく的確に行なわれるようになる。
板13に沿う縦通材10とトランス材12との交叉部で、縦通
材10のウェブとトランス材12におけるスロット20の側辺
との隙間が、上部から下方へしだいに幅狭に形成されて
いるので、同隙間を塞ぐ台形状の塞ぎ板21を予めやや上
方にあてがってから降下させることにより、同塞ぎ板を
上記隙間に嵌合させる操作が簡便に行なわれ、このよう
にして上記隙間に安定よく嵌合支持された塞ぎ板21の両
側縁を、縦通材10のウェブとスロット20の側辺とに熔接
する作業も、能率よく的確に行なわれるようになる。
【0017】すなわち、従来のように塞ぎ板を持ち上げ
て所定位置へ位置決めし保持するための特別の保持手段
や仮付け溶接の作業が廃止されるか軽減されるようにな
る。また塞ぎ板21とトランス材12のウェブとの重ね溶接
が廃止され、局部的な面外応力の発生による応力集中の
増大が回避されるようなる。そして、スロット20の側辺
が5〜30度の傾斜角αを有するように形成されている
と、塞ぎ板21の位置保持が適切に行なわれるようにな
る。
て所定位置へ位置決めし保持するための特別の保持手段
や仮付け溶接の作業が廃止されるか軽減されるようにな
る。また塞ぎ板21とトランス材12のウェブとの重ね溶接
が廃止され、局部的な面外応力の発生による応力集中の
増大が回避されるようなる。そして、スロット20の側辺
が5〜30度の傾斜角αを有するように形成されている
と、塞ぎ板21の位置保持が適切に行なわれるようにな
る。
【0018】また、塞ぎ板21の製作が球平形鋼22からの
切出しにより簡便に行なわれるほか、同塞ぎ板21を上記
隙間にセットする際に、その膨大縁22aをスロット20の
側辺に当接させながら降下させる操作が確実に行なわれ
るようになる。特に膨大縁22aにはスロット20の側辺に
嵌合する凹溝23が形成されているので、同スロット20側
辺に沿い塞ぎ板12を降下させてセットする操作が一層確
実に且つ簡便に行なわれるようになる。
切出しにより簡便に行なわれるほか、同塞ぎ板21を上記
隙間にセットする際に、その膨大縁22aをスロット20の
側辺に当接させながら降下させる操作が確実に行なわれ
るようになる。特に膨大縁22aにはスロット20の側辺に
嵌合する凹溝23が形成されているので、同スロット20側
辺に沿い塞ぎ板12を降下させてセットする操作が一層確
実に且つ簡便に行なわれるようになる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の船体構造
によれば次のような効果が得られる。 (1) 船体外板に沿う縦通材とトランス材との交叉部で、
同縦通材のウェブと同トランス材におけるスロットの側
辺との隙間が、上部から下方へしだいに幅狭に形成され
ているので、同隙間を塞ぐ台形状の塞ぎ板を予めやや上
方にあてがってから降下させることにより、同塞ぎ板を
上記隙間に嵌合させる操作が簡便に行なわれ、このよう
にして上記隙間に安定よく嵌合支持された塞ぎ板の両側
縁を上記縦通材のウェブと上記スロットの側辺とに熔接
する作業も、能率よく的確に行なわれるようになる。す
なわち、従来のように塞ぎ板を持ち上げて所定位置へ位
置決めし保持するための特別の保持手段や仮付け溶接の
作業が廃止されるか軽減されるようになる。また塞ぎ板
とトランス材ウェブとの重ね溶接が廃止され、局部的な
面外応力の発生による応力集中の増大が回避されるよう
なる。 (2) 上記スロットの側辺が、上記船体外板と直角をなす
方向から5〜30度の範囲で傾斜するように形成されてい
ると、上記塞ぎ板の位置保持が適切に行なわれるように
なる。 (3) 上記塞ぎ板が球平形鋼を切出して形成され、同塞ぎ
板の上記スロット側辺に当接する一側縁に沿って、上記
球平形鋼の膨大縁が存在するように、同塞ぎ板が構成さ
れていると、上記塞ぎ板の製作が簡便に行なわれるほ
か、同塞ぎ板に、その膨大縁を上記スロット側辺に当接
させながら降下させる操作が確実に行なわれるようにな
る。 (4) 上記塞ぎ板の上記膨大縁に沿って、上記スロット側
辺に当接し嵌合する凹溝が形成されていると、同スロッ
ト側辺に沿い上記塞ぎ板を降下させてセットする操作が
一層確実に且つ簡便に行なわれるようになる。
によれば次のような効果が得られる。 (1) 船体外板に沿う縦通材とトランス材との交叉部で、
同縦通材のウェブと同トランス材におけるスロットの側
辺との隙間が、上部から下方へしだいに幅狭に形成され
ているので、同隙間を塞ぐ台形状の塞ぎ板を予めやや上
方にあてがってから降下させることにより、同塞ぎ板を
上記隙間に嵌合させる操作が簡便に行なわれ、このよう
にして上記隙間に安定よく嵌合支持された塞ぎ板の両側
縁を上記縦通材のウェブと上記スロットの側辺とに熔接
する作業も、能率よく的確に行なわれるようになる。す
なわち、従来のように塞ぎ板を持ち上げて所定位置へ位
置決めし保持するための特別の保持手段や仮付け溶接の
作業が廃止されるか軽減されるようになる。また塞ぎ板
とトランス材ウェブとの重ね溶接が廃止され、局部的な
面外応力の発生による応力集中の増大が回避されるよう
なる。 (2) 上記スロットの側辺が、上記船体外板と直角をなす
方向から5〜30度の範囲で傾斜するように形成されてい
ると、上記塞ぎ板の位置保持が適切に行なわれるように
なる。 (3) 上記塞ぎ板が球平形鋼を切出して形成され、同塞ぎ
板の上記スロット側辺に当接する一側縁に沿って、上記
球平形鋼の膨大縁が存在するように、同塞ぎ板が構成さ
れていると、上記塞ぎ板の製作が簡便に行なわれるほ
か、同塞ぎ板に、その膨大縁を上記スロット側辺に当接
させながら降下させる操作が確実に行なわれるようにな
る。 (4) 上記塞ぎ板の上記膨大縁に沿って、上記スロット側
辺に当接し嵌合する凹溝が形成されていると、同スロッ
ト側辺に沿い上記塞ぎ板を降下させてセットする操作が
一層確実に且つ簡便に行なわれるようになる。
【図1】本発明の一実施形態としての船体構造の一部を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の船体構造における塞ぎ板の製作要領を示
すもので、(a)図は上記塞ぎ板を切出す球平形鋼の側面
図、図3(b)は上記球平形鋼の端面図である。
すもので、(a)図は上記塞ぎ板を切出す球平形鋼の側面
図、図3(b)は上記球平形鋼の端面図である。
【図4】一般的な船体構造の要部を示す斜視図である。
【図5】従来の船体構造の一例を示す要部断面図であ
る。
る。
【図6】従来の船体構造の他の例を示す要部断面図であ
る。
る。
10 縦通材 11 トランス材フェイス 12 トランス材 13 船体外板 20 スロット 21 塞ぎ板 22 球平形鋼(バルブ・プレート) 22a 膨大縁 23 凹溝
Claims (4)
- 【請求項1】 船体外板上に取付けられた縦通材とトラ
ンス材とをそなえ、上記縦通材が上記トランス材に形成
されたスロットを貫通する交叉部において、同縦通材の
ウェブと上記スロットの側辺との隙間が上記船体外板に
近づくにつれて狭くなるように、同スロットの側辺が傾
斜して形成され、上記隙間に嵌合して同隙間を塞ぐ台形
状の塞ぎ板が設けられたことを特徴とする、船体構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の船体構造において、上
記スロットの側辺が、上記船体外板と直角をなす方向か
ら5〜30度の範囲で傾斜するように形成されていること
を特徴とする、船体構造。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の船体構造にお
いて、上記塞ぎ板が球平形鋼を切出して形成され、同塞
ぎ板の上記スロット側辺に当接する一側縁に沿って、上
記球平形鋼の膨大縁が存在するように、同塞ぎ板が構成
されていることを特徴とする、船体構造。 - 【請求項4】 請求項3に記載の船体構造において、上
記塞ぎ板の上記膨大縁に沿って、上記スロット側辺に当
接し嵌合する凹溝が形成されていることを特徴とする、
船体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8287516A JPH10114295A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 船体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8287516A JPH10114295A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 船体構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10114295A true JPH10114295A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17718361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8287516A Withdrawn JPH10114295A (ja) | 1996-10-09 | 1996-10-09 | 船体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10114295A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011168227A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Shin Kurushima Dockyard Co Ltd | 船舶におけるスロット構造 |
KR101138351B1 (ko) | 2008-12-01 | 2012-04-26 | 삼성중공업 주식회사 | 선체 구조 제조 공법 |
CN109178197A (zh) * | 2018-10-26 | 2019-01-11 | 上海船舶研究设计院(中国船舶工业集团公司第六0四研究院) | 船用补板结构 |
-
1996
- 1996-10-09 JP JP8287516A patent/JPH10114295A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101138351B1 (ko) | 2008-12-01 | 2012-04-26 | 삼성중공업 주식회사 | 선체 구조 제조 공법 |
JP2011168227A (ja) * | 2010-02-22 | 2011-09-01 | Shin Kurushima Dockyard Co Ltd | 船舶におけるスロット構造 |
CN109178197A (zh) * | 2018-10-26 | 2019-01-11 | 上海船舶研究设计院(中国船舶工业集团公司第六0四研究院) | 船用补板结构 |
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