JPH06144347A - 船体構造 - Google Patents

船体構造

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JPH06144347A
JPH06144347A JP32732492A JP32732492A JPH06144347A JP H06144347 A JPH06144347 A JP H06144347A JP 32732492 A JP32732492 A JP 32732492A JP 32732492 A JP32732492 A JP 32732492A JP H06144347 A JPH06144347 A JP H06144347A
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JP
Japan
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stringer
welded
slot
bracket
cross beam
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Withdrawn
Application number
JP32732492A
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English (en)
Inventor
Hajime Kawano
始 川野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、船体構造における縦通材と横桁材
との交叉部の改良をはかったものである。 【構成】 船体外板3に溶接された縦通材1と横桁材2
との交叉部において、縦通材1が、横桁材2のU字型ス
ロット内周から離隔するように配設され、縦通材1と横
桁材2とを結合するほぼ2等辺三角形状のブラケット5
が設けられる。ブラケット5の頂角2等分線に沿う切り
溝5aに横桁材2のスロット上縁部が交叉嵌合して溶接
され、同ブラケット5の底辺は縦通材1の面材1aに溶
接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船体外板に添う横桁材
と縦通材との交叉部について改良をはかった船体構造に
関し、特に大型船に用いて好適の船体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の大型船では、図5(正面図)およ
び図7(図5のC−C矢視断面図)に示すように、縦通
材1と横桁2との交叉部構造において、製作を効率的に
するために、船体外板3に予め縦通材1を接合したパネ
ルに対して、NC制御されたガス炎を用いスロット4を
切り明けた横桁2を上から被せてセットし溶接接合する
工法を採用することがある。
【0003】しかしながら、図6に示すように、縦通材
1の傾きΔθや取付け間隔dの工作誤差が避けられず、
著しいケースではフィラー20を縦通材ウェブ1bに溶接
する直前や横桁材2と縦通材ウェブ1bとを溶接する直
前にスロット形状を手動のガス炎で再切り明けすること
となり、折角の製作効率を犠牲にしたり手動ブレによる
局部形状の悪化すなわち局部強度の低下を招くこととな
る。なお、横桁材2と縦通材ウェブ1bとを接合する措
置、あるいはフィラー20を介して横桁材2と縦通材ウェ
ブ1bとを接合する措置は、縦通材1の剪断力を円滑に
横桁材2に流入させるための強度条件として必要なもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の船体構造
に鑑みて、本発明では次の点を解決すべき課題としてい
る。 (1) 製作の手順として、現場工作の誤差を考慮に入れた
手直し不要の手順とすること。すなわち、工作誤差を吸
収する工程を予め明瞭に想定した効率的な製作手順とす
ること。 (2) 強度的に成立しうる構造であって、重量的に過大な
ものにはならぬこと。このために縦通材1が高応力とな
る横桁材2との交叉部付近では、構造の不連続箇所の個
数をできるだけ少なくし、残された構造不連続箇所に対
する応力軽減の措置が部分的増強によって容易に達成で
きるようにすること。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決すべ
く、本発明の船体構造は、船体外板上に添いウェブ下端
を溶接された縦通材と、同縦通材と交叉する方向に配置
されて上記船体外板上にウェブ下端を溶接された横桁材
とをそなえ、上記縦通材が上記横桁材の下部に切り明け
られたU字型スロットの内周から離隔するように同スロ
ット内およびその近傍で局部的に幅狭の面材を有して配
設され、上記スロットの上縁部に交叉嵌合して溶接され
るように頂角2等分線に沿う切り溝をそなえるとともに
底辺を上記縦通材の上端の面材上に溶接されるほぼ2等
辺三角形状のブラケットが設けられたことを特徴として
いる。
【0006】
【作用】上述の本発明の船体構造では、縦通材が横桁材
のスロット内周から離隔するように配設されるので、船
体外板へ取付けられた縦通材が工作誤差によりやや傾い
ていたり、縦通材の相互間隔に多少の工作誤差が存在し
ていても、工作作業に支障をきたすことはない。そし
て、上記縦通材の面材と上記スロットの上縁部とは、切
り溝を有する2等辺三角形状のブラケットで結合される
ことにより、縦通材と横桁材との結合強度は十分に高め
られるようになる。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
船体構造について説明すると、図1はその要部の正面
図、図2はその要部の平面図、図3はそのブラケットの
正面図、図4は図2のA−A矢視断面図(図1のB−B
矢視断面図)である。図1,2に示すように、船体外板
3の上面に添い縦通材1が多数並列的に配置されて、そ
れぞれのウェブ1b下端を船体外板3に溶接されてい
る。そして、縦通材1と交叉する方向に横桁材2が配置
されて、そのウェブ下端を船体外板3の上面に溶接され
ている。
【0008】縦通材1は、横桁材2の下部に切り明けら
れたU字型スロット4の内周から離隔するように、同ス
ロット4およびその近傍で局部的に幅狭に形成された面
材1aを有して配設されている。なお、スロット4の高
さgは縦通材1の高さよりも高くされる。またスロット
4の幅fは船体外板3のスロット4に臨む部分の局部強
度を確保するため極力小さく設定されるが、縦通材1と
スロット4の内周との干渉を生じないように配慮され
る。
【0009】本実施例では、縦通材1のウェブ1bの両
側部とスロット4の両側縁部とをそれぞれ連結するよう
に溶接されたフィラー20,20が設けられているが、これ
らのフィラー20は省略されてもよい。また、図1,3,
4に示すように、横桁材2におけるスロット4の上縁部
と縦通材1の面材1aとを結合するブラケット5が設け
られている。すなわちブラケット5は、ほぼ2等辺三角
形状の板として形成され、その頂角2等分線に沿う切り
溝5aの部分でスロット4の上縁部に交叉嵌合して溶接
されるとともに、底辺を縦通材1の上端の面材1aに溶
接されている。
【0010】上述の構成により、この船体構造の工作に
際しては、船体外板3上に縦通材1を溶接してから、予
めスロット4を切り明けた横桁材2を上方より降下させ
て、縦通材1と交叉させる際に、スロット4の幅fより
も幅狭の面材1aを有する縦通材1に対して干渉を起こ
すことはなく、手直しを迫られることもない。そして、
縦通材1と横桁材2との結合はブラケット5で十分に達
成され、さらにフィラー20を設けることにより縦通材1
と横桁材2との結合強度を一層高めることができる。
【0011】船体外板3に作用する圧力荷重のうち、縦
通材1に働く剪断力は、ブラケット5を介して横桁材2
に流入するので、フィラー20を省略しブラケット5だけ
にしても十分な結合強度を得ることができる。また、ブ
ラケット5の装置は、後付け工程として容易に行なえる
利点もある。すなわち、船体外板3に縦通材1を溶接
し、予めスロット4を切り明けられた横桁材2を船体外
板3上に降下させて横桁材2のウェブ下端を船体外板3
に溶接した後、ブラケット5の装着が行なわれる。この
ためブラケット5の高さhはスロット4の高さgよりも
低く設定されており、これにより図1に示すスロット4
の側方寄りの上縁部に図3のブラケット5の切り溝5a
を嵌め込んでから、同ブラケット5をスロット4の上縁
部に沿い摺動させて縦通材1の面材1a上にセットし、
ついでブラケット5をスロット4の上縁部と面材1aと
に溶接することができる。
【0012】このようにして、本実施例の船体構造で
は、切り溝5aを有するほぼ2等辺三角形状のブラケッ
ト5で縦通材1と横桁材2との結合が適切に行なわれる
のであり、構造的不連続箇所に対する集中応力軽減の措
置が部分的増強によって容易に達成できるようになる。
また縦通材1が横桁材2のU字型スロット4の内周から
離隔するように配設されるので、現場工作の誤差を考慮
に入れた手直し不要の製作手順を実現できるようにな
る。
【0013】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の船体構
造によれば、次のような効果が得られる。 (1) 縦通材が横桁材のU字型スロットの内周から離隔す
るように配設されるので、現場工作の誤差を考慮に入れ
た手直し不要の製作手順を実現できるようになる。 (2) 横桁材のスロット上縁部に交叉嵌合して溶接される
ように頂角2等分線に沿う切り溝をそなえるとともに底
辺を上記縦通材の上端の面材上に溶接されるほぼ2等辺
三角形状のブラケットが設けられるので、横桁材と縦通
材との結合強度が簡素な手段で十分に高められるように
なる。 (3) 上記ブラケットの装着は、後付け工程として容易に
行なうことができる。 (4) 縦通材の面材は上記スロット内およびその近傍で局
部的に幅狭に形成されるので上記スロットの幅も狭くす
ることができ、これにより強度上有利な構造となる。 (5) 前記ブラケットにより十分な結合強度が得られるの
で、フィラーを省略することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての船体構造の要部を示
す正面図である。
【図2】図1の船体構造の平面図である。
【図3】図1,2の船体構造におけるブラケットの正面
図である。
【図4】図2のA−A矢視断面図(図1のB−B矢視断
面図)である。
【図5】従来の船体構造の要部を示す正面図である。
【図6】図5の船体構造の工作誤差を示す説明図であ
る。
【図7】図5のC−C矢視断面図である。
【符号の説明】
1 縦通材 1a 面材 1b ウェブ 2 横桁材 3 船体外板 4 スロット 5 ブラケット 5a 切り溝 20 フィラー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体外板上に添いウェブ下端を溶接され
    た縦通材と、同縦通材と交叉する方向に配置されて上記
    船体外板上にウェブ下端を溶接された横桁材とをそな
    え、上記縦通材が上記横桁材の下部に切り明けられたU
    字型スロットの内周から離隔するように同スロット内お
    よびその近傍で局部的に幅狭の面材を有して配設され、
    上記スロットの上縁部に交叉嵌合して溶接されるように
    頂角2等分線に沿う切り溝をそなえるとともに底辺を上
    記縦通材の上端の面材上に溶接されるほぼ2等辺三角形
    状のブラケットが設けられたことを特徴とする、船体構
    造。
JP32732492A 1992-11-12 1992-11-12 船体構造 Withdrawn JPH06144347A (ja)

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JP32732492A JPH06144347A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 船体構造

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JPH06144347A true JPH06144347A (ja) 1994-05-24

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