JPS63201019A - 板状マグネタイト粒子粉末及びその製造方法 - Google Patents

板状マグネタイト粒子粉末及びその製造方法

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JPS63201019A
JPS63201019A JP3414187A JP3414187A JPS63201019A JP S63201019 A JPS63201019 A JP S63201019A JP 3414187 A JP3414187 A JP 3414187A JP 3414187 A JP3414187 A JP 3414187A JP S63201019 A JPS63201019 A JP S63201019A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、平均径が0.03〜0.5μmであって比表
面積が7〜b マグネタイト粒子からなる板状マグネタイト粒子粉末及
びその製造方法に関するものである。
本発明に係る板状マグネタイト粒子粉末の主な用途は、
電磁波吸収材用、シールド材用材料粉末、磁気記録用磁
性材料粉末、塗料用黒色顔料粉末及びゴム・プラスチッ
ク用着色剤等である。
(従来の技術〕 マグネタイト粒子粉末は、電磁波吸収材用、シールド材
用材料粉末として使用されている。即ち、電磁波吸収、
シールドは、マグネタイト粒子粉末をビヒクル中に分散
混合させて得られた塗料を電磁波発生源である機器等に
塗布することにより行われている。
また、マグネタイト粒子粉末は、磁気記録用磁性材料粉
末として広く使用されている。即ち、磁気テープや磁気
ディスク等の磁気記録媒体は、マグネタイト粒子粉末等
の磁性粒子粉末とビヒクルとを混合して得られた磁性塗
料をディスクやテープに塗布することによって製造され
る。
更に、マグネタイト粒子粉末は、黒色を呈している為、
顔料とビヒクルとを混合して塗料を製造する際の塗料用
顔料粉末として広く使用されており、また、ゴム・プラ
スチックに混線・分散して着色剤としても使用されてい
る。
上述した通り、マグネタイト粒子粉末は、様々の分野で
使用されているが、いずれの分野においても共通して要
求されているマグネタイト粒子粉末の特性は、塗料化が
容易であり、ビヒクル中又は樹脂中における充填密度が
高く、分散性、配向性に優れており、更に、粒子相互間
における接触率が高いという緒特性である。
この事実は、例えば、特開昭55−104923号公報
の「・・・・被覆材料中に個々の粒子の極めて顕著な平
行配向が生ずる。従って、・・・・著しく高い充填密度
を持つことが可能であり、その結果例えば腐食防止効果
が増大し、電磁気干渉基に対する遮蔽が効果的となり、
そして導電性が高くなる。」なる記載、特開昭51−2
8700号公報の「・・・・本発明で用いられる磁気粉
末は、有機バインダー中の充填密度を高くしても、十分
良好な塗料性を確保できるという特徴がある。・・・・
充填密度が飛躍的に向上しているために高い磁束密度を
もっている。」なる記載及びベトロチツク(PRTRO
TECH)第9巻第6号(1986年発行)第494頁
の「・・・・電磁波シールドの材料技術・・・・の分類
である。・・・・現在主流になっている導電塗装法であ
る。塗料の中にニッケル微粒子などを入れておく、・・
・・もとより金属間の接触は不可欠であり、・・・・相
互接触率の高いものが選ばれる・・・・、」なる記載の
通りである。
上述した通りの特性を満たすマグネタイト粒子粉末とし
ては、板状形態を呈した微細な粒子であることが必要で
ある。
この事実は、例えば、前出特開昭51−28700号公
報の「・・・・本質的に板状の形状を持つ磁気粉末を塗
布することにより、磁気粉末の充填率が高く、均一で、
かつ磁気特性の優れた磁性膜を提供する・・・・」なる
記載、前出特開昭55−104923号公報の「・・・
・マグネタイトまたはマグネタイトの構造を有する六角
薄片形(板状)酸化鉄に対する他の用途がある。・・・
・個々の粒子の極めて顕著な平行配向(配向性)が生ず
る。従って、・・・・著しく高い充填密度を持つことが
可能であり・・・・」なる記載及び特開昭61−266
311号公報の「・・・・1μ−以下の微小な盤状のコ
バルト含有酸化鉄強磁性粉末を用いれば盤状形状ゆえに
、粉末の分散性、充填性およびテープの表面平滑性に優
れた磁気記録媒体を提供することが可能である。」なる
記載の通りである。
従来、板状マグネタイト粒子粉末の製造法としては、例
えば、水酸化第二鉄又はゲータイトを含むアルカリ性懸
濁液をオートクレーブを用いて水熱処理することにより
水溶液中から板状へマクイト粒子を生成させ、該板状へ
マクイト粒子を還元性ガス中で加熱還元する方法及び水
酸化第一鉄を含むアルカリ性懸濁液を強酸化剤で急激に
酸化することにより、又は、特定の添加剤の存在下で第
二鉄塩とアルカリとを水性媒体中で反応させて水酸化第
二鉄を生成させ、該水酸化第二鉄を水熱処理することに
より水溶液中から板状ゲータイト粒    −子を生成
させ、該板状ゲータイト粒子を加熱脱水後、還元性ガス
中で加熱還元する方法が知られている。
前者の方法に属するものとしては、例えば、前出特開昭
5l−2jToo号公報記載の方法、前出特開昭55−
104923号公報に記載の方法があり、後者の方法に
属するものとしては、例えば、前出特開昭61−266
311号公報、前出特開昭55−104923号公報に
記載の方法がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
充填密度が高く、分散性、配向性が優れている板状マグ
ネタイト微粒子粉末は現在量も要求されているところで
あるが、上述した通りの公知方法による場合には、水溶
液から生成した板状粒子を還元性ガス中で加熱還元する
ことが必要である為、粒子及び粒子相互間の焼結が生起
し、その結果、ビークル中又は樹脂中への分散が困難と
なり、充填密度が低下し、配向性が劣化するという欠点
がある。
更に、公知方法のうち前者の方法による場合には、平均
径1μm以下の、殊に、0.5μ−以下の板状へマタイ
ト微粒子を水溶液中から生成することは困難であり、咳
へマタイト粒子を加熱還元して得られる板状マグネタイ
ト粒子も当然平均径1μm以下、殊に、0.5μm以下
のものを得ることは困難であった。この事実は、例えば
、前出特開昭51−28700号公報の[・・・・六角
板状のα−Fetos(ヘマタイト)は以前からMic
aceous Iron 0xideとして天然に産し
、防錆用無機塗料として知られているが、最近では、こ
れは人工的に合成できるようになり・・・・、このよう
な合成の酸化鉄は、形状が板径1〜40μ・・・・程度
であり、・・・・」なる記載の通りである。
また、公知方法のうち後者の方法による場合には、板状
ゲータイト粒子の加熱時にゲータイト結晶粒子中の水分
が脱水される為、得られる板状マグネタイト粒子の粒子
表面、粒子内部には多数の空孔が存在することになる。
このような多孔性の板状マグネタイト粒子粉末をビヒク
ル中又は樹脂中に分散させた場合、表面磁掻の生じてい
る部分に他の微細粒子の吸引が起こり、その結果、多数
の粒子が集合してかなりの大きさをもつ凝集塊が生じ、
この為、分散が困難となって充填密度が低下し、配向性
が劣化する。
上述したところから明らかな通り、無孔且つ無焼結の板
状マグネタイト微粒子粉末を得る為にば、板状マグネタ
イト微粒子を水溶液中から直接生成させる方法が強く要
求されているのである。
〔問題を解決する為の手段〕
本発明者は、板状マグネタイト微粒子を水溶液中から直
接生成させる方法について種々検討を重ねた結果、本発
明に到達したのである。
即ち、本発明は、平均径が0.03〜0.5μIであっ
て比表面積が7〜30nf/gである無孔且つ無焼結の
板状マグネタイト粒子からなる板状マグネタイト粒子粉
末及び第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ水溶液とを反応さ
せて得られたFeCO5を含む水溶液に酸素含有ガスを
通気して酸化するにあたり、前記第一鉄塩水溶液と該第
一鉄塩水溶液中の第一鉄塩に対する炭酸アルカリの当量
比が1当量以上であって、一般式 で表される値以下である量の前記炭酸アルカリ水溶液と
を反応させ、且つ、あらかじめ前記第一鉄水溶液、前記
炭酸アルカリ水溶液及び酸素含有ガスを通気して酸化す
る前の前記FeC0,を含む水溶液のいずれかにFeに
対し0.01〜2.0モル%のクエン酸又はその塩を添
加し、次いで酸素含有ガスを通気して酸化することによ
り水溶液中から板状マグネタイト粒子を生成させること
を特徴とする平均粒径が0,03〜0.5μ−であって
比表面積が7〜30rrr/gである無孔且つ無焼結の
板状マグネタイト粒子粉末の製造法である。
〔作  用〕
先ず、本発明において最も重要な点は、第一鉄塩水溶液
と炭酸アルカリ水溶液とを反応させて得られたFeC0
zを含む水溶液に酸素含有ガスを通気して酸化するにあ
たり、前記第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中の第一
鉄塩に対する炭酸アルカリの当量比が1当量以上であっ
て、−i式で表される値以下である量の前記炭酸アルカ
リ水溶液とを反応させ、且つ、あらかじめ前記第一鉄水
溶液、前記炭酸アルカリ水溶液及び酸素含有ガスを通気
して酸化する前の前記FeC0zを含む水溶液のいずれ
かにFeに対し0.01〜2.0モル%のクエン酸又は
その塩を添加し、次いで酸素含有ガスを通気して酸化し
た場合には、板状マグネタイト粒子を水溶液中から直接
生成させることができるという事実である。
本発明における板状マグネタイト粒子は、粒度・が0.
5μ−以下の微粒子であり、また、水溶液中から直接生
成させるものであるから無孔且つ無焼結である。
本発明における板状マグネタイト粒子は、微粒子である
にもかかわらず、無孔等である為、比表面積が30rr
r/g以下、殊に、25nf/g以下と小さく、また、
板状形態であって無孔且つ無焼結である為、塗料化が容
易であり、分散性、配向性に優れ、ビークル中又は梼脂
中への高密度充填が可能である。
本発明において、FeC01を含む水溶液中に、例えば
、窒素ガス等の非酸化性ガスを吹き込みながら、必要に
より攪拌を行い、熟成処理した場合には、板状比(板径
:厚み)の大きい板状マグネタイト粒子が得られやすい
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べる。
本発明において使用される第一鉄塩水溶液として硫酸第
一飲水溶液、塩化第−鉄水溶液等がある。
本発明において使用される炭酸アルカリとしては、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム等を単独
で又は併用して使用するとかできる。
第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリの添加順序はいずれが先
でも、又は同時でもよい。
本発明における反応温度は、75〜100℃である。
75℃以下である場合には、板状マグネタイト粒子中に
紡錘状へマタイト粒子や針状ゲータイト粒子が混在して
くる。100℃以上である場合にも本発明の目的を達成
することはできるが、オートクレーブ等の特殊な装置を
必要とし、経済的ではない。
本発明において使用する炭酸アルカリの量は、第一鉄塩
水溶液中の第一鉄塩に対する炭酸アルカリの当量比が1
当量以上であって、−i式で表される値以下である。上
記特定値以上である場合には、板状マグネタイト粒子中
に紡錘状へマタイトが混在して(る、尚、生産性を考慮
すれば、鉄濃度の下限は0.1 a+ol/J程度が好
ましい。
本発明においてはクエン酸又はその塩を使用することが
できる。ここで、その塩とは、クエン酸ナトリウム、ク
エン酸カリウム、クエン酸リチウム、クエン酸アンモニ
ウム等がある。
本発明におけるクエン酸又はその塩の添加量は、Feに
対し0.01〜2.0モル%である。0.01モル%以
下の場合には、板状マグネタイト粒子中に粒状へマタイ
ト粒子、針状ゲータイト粒子が混在してくる。2.0モ
ル%以上である場合には、マグネタイト粒子は生成する
が、飽和磁化の低下が顕著となる。
本発明におけるクエン酸又はその塩は、炭酸アルカリと
の相乗作用によって、生成粒子の種類及び形態に影響を
及ぼすものであり、従って、板状マグネタイト粒子の生
成反応が開始される前に添加しておく必要があり、第一
鉄塩水溶液、炭酸アルカリ水溶液及び酸素含有ガスを通
気して酸化する前のFeCO2を含む水溶液のいずれか
に添加することができる。
〔実施例〕
次に、実施例並びに比較例により、本発明を説明する。
尚、以下の実施例並びに比較例における粒子の平均径、
板状比(板面径と厚みとの比)はいずれも電子顕微鏡写
真から測定した数値の平均値で示したものであり、比表
面積は、BET法により測定したものである。磁気測定
は、振動試料磁力計VSMP−1型(東英工業製)を使
用し、測定磁場10 KOeで測定した。
実施例1 硫酸第一鉄1.35mol/ It水溶液0.831を
、N2ガス流下において、反応器中に準備されたFeに
対し0.5モル%を含むようにクエン酸三ナトリウムニ
水和物1.65gを添加して得られた0、62mol/
 j!のNa、CO。
水溶液3.67βに加え(COs/Feネ2.0当量に
該当する。)温度60℃においてFeC01の生成を行
った。
この時の鉄濃度は、Fe換算で0.2511101/ 
Aであった。
上記FeC0,を含む水溶液中に引き続きN2ガスを毎
分15Eの割合で吹き込みながら85℃で30分間熟成
処理した後、温度85℃において毎分181の空気を2
.0時間通気して粒子を生成した。
酸化反応終点は、反応液の一部を抜き取り、塩酸酸性に
調整した後、赤血塩溶液を用いてFe”の青色呈色反応
の有無で判定した。
生成粒子は、常法により炉別、水洗、乾燥、粉砕した。
こ°の粒子粉末は、透過型電子顕微鏡観察の結果、平均
径0.39μmであり、図1に示す走査型電子顕微鏡写
真(X 30.000)から明らかな通り、板状比(v
i、面径と厚みとの比)8:1の板状形態を呈した粒子
からなり、粒子表面並びに内部に空孔が存在していない
ものであった。
また、この粒子粉末のBET比表面積は、8.5rd/
gであり、磁性は、保磁力ticが1100e、飽和磁
化σsが87.8emu/g 、角型比(σr/σS)
が0.168であった。
この粒子粉末のX線回折図を図2に示す0図2から明ら
かな通り、ピークAはマグネタイトを示すピークであり
、マグネタイトのみからなっていることがわかる。
実施例2 硫酸第一鉄1.35mol/ 1水溶液0.331を、
N2ガス流下において、反応器中に準備されたFeに対
し0.5モル%を含むようにクエン酸三ナトリウムニ水
和物0.66gを添加して得られた0、22n+ol/
 1のNatCOz水溶液4A111に加え(COs/
Fe=2.0当量に該当する。)、温度60℃において
FeCO5の生成を行った。
この時の鉄濃度は、Fe換算で0.1 mol/j!で
あった。
上記FeC0zを含む水溶液中に引き続きN2ガスを毎
分15!の割合で吹き込みながら85℃で30分間熟成
処理した後、温度85℃において毎分182の空気を1
.0時間通気して粒子を生成した。
酸化反応終点は、反応液の一部を抜き取り、塩酸酸性に
調整した後、赤血塩溶液を用いてFe”°の青色呈色反
応の有無で判定した。
生成粒子は、常法により炉別、水洗、乾燥、粉砕した。
この粒子粉末は、図3に示す透過型電子顕微鏡写真(X
 100,000)から明らかな通り、平均径0.06
μ−であり、また、走査型電子顕微鏡観察の結果、板状
比(板面径と厚みとの比)6:Iの板状形態を呈した粒
子からなり、粒子表面並びに内部に空孔が存在していな
いものであった。
また、この粒子粉末のBET比表面積は、23.6dノ
gであり、磁性は、保磁力11cが950e 、 飽和
磁化σSが86.2emu/g 、角型比(σr/σS
)が0.158であった。
この粒子粉末はX線回折の結果、マグネタイトを示すピ
ークのみからなり、マグネタイトのみからなっていた。
実施例3 硫酸第一鉄1.35mol/ l水溶液1.00Jを、
N!ガス流下において、反応器中に準備されたFeに対
し0.5モル%を含むようにクエン酸三ナトリウムニ水
和物1.99gを添加して得られた0、18taoI/
 12のNazCOs水溶液3.501に加え(COs
/Fe=1.5当量に該当する。)、温度85℃におい
てFeC0zの生成を行った。
この時の鉄?1度は、Fe換算で0.3 mol/ll
であった。
上記FeCO3を含む水溶液中に、温度85℃において
毎分18Ilの空気を2.5時間通気して粒子を生成し
ナー− 酸化反応終点は、反応液の一部を抜き取り、塩酸酸性に
調整した後、赤血塩溶液を用いてFe”の青色呈色反応
の有無で判定した。
生成粒子は、常法により炉別、水洗、乾燥、粉砕した。
この粒子粉末は、透過型電子顕微鏡観察の結果、平均径
0.20μmであり、走査型電子顕微鏡観察の結果、板
状比(@面径と厚みとの比)3:1の板状形態を呈した
粒子からなり、粒子表面並びに内部に空孔が存在してい
ないものであった。
また、この粒子粉末のBET比表面積は、9.8n(/
gであり、磁性は、保磁力Hcが840e 、飽和磁化
a5が88.2emu/g 、角型比(σr/σS)が
0.106であった。
この粒子粉末は、XvA回折の結果、マグネタイトを示
すピークのみからなり、マグネタイトのみからなってい
た。
実施例4 Feに対し0.5モル%を含むようにクエン酸三ナトリ
ウムニ水和物1.19gを添加して得られた硫酸第−鉄
1.35mol/ 1水溶液0.60j!を、Nオガス
流下において、反応器中に準備された0、42■ol/
 jlのNazCO3水溶液3.90jlに加え(CO
s/Fe−3,5当量に該当する。)、温度85℃にお
いてFeC0,の生成を行った。
この時の鉄濃度は、Fe換算で0.18mol/jであ
った。
上記FeCO3を含む水溶液中に引き続きhガスを毎分
151の割合で吹き込みながら85℃で30分間熟成処
理した後、温度85℃において毎分18mの空気を2.
0時間通気して粒子を生成した。
酸化反応終点は、反応液の一部を抜き取り、塩酸酸性に
調整した後、赤血塩溶液を用いてFe”の青色呈色反応
の有無で判定した。
生成粒子は、常法により炉別、水洗、乾燥、粉砕した。
この粒子粉末は、透過型電子顕微鏡観察の結果、平均径
0.15μ−であり、走査型電子顕微鏡観察の結果、板
状比(板面径と厚みとの比)6:1の板状形態を呈した
粒子からなり、粒子表面並びに内部に空孔が存在してい
ないものであった。
また、この粒子粉末のBET比表面積は、12.9rl
/gであり、磁性は、保磁力11cが1130e、飽和
磁化a5が87.5emu/g 1角型比(σr/σS
)が0.152であった。
この粒子粉末はX線回折の結果、マグネタイトを示すピ
ークのみからなり、マグネタイトのみからなっていた。
実施例5 [Mm−鉄1.35mol/ j!水溶液1.33fi
を、N2ガス流下において、・反応器中に準備されたF
eに対し0.2モル%を含むようにクエン酸三ナトリウ
ムニ水和物1.06gを添加して得られた0、71+l
1ol/ jlのNazCOs水溶液3.17jに加え
(CO5〕Pa−1,25当量に該当する。)、温度6
0℃においてFeC0zの生成を行った。
この時の鉄濃度は、Fe換算で0.40■ol/ 1で
あった。
上記FeC01を含む水溶液中に引き続きNtガスを毎
喬tsItの割合で吹き込みながら90℃で30分間熟
成処理した後、温度90℃において毎分181の空気を
3.5時間通気して粒子を生成した。
酸化反応終点は、反応液の一部を抜き取り、塩酸酸性に
調整した後、赤血塩溶液を用いてFe”の青色呈色反応
の有無で判定した。
生成粒子は、常法によりか別、水洗、乾燥、粉砕した。
この粒子粉末は、透過型電子a徽鏡観察の結果、平均径
0.22μ−であり、走査型電子1微鏡観察の結果、板
状比(板面径と厚みとの比)4:1の板状形態を呈した
粒子からなり、粒子表面並びに内部に空孔が存在してい
ないものであった。
また、この粒子粉末のBET比表面積は、10.3rJ
/gであり、磁性は、保磁力Hcが980e 、飽和磁
化asが87.Oemu/g 、角型比(σr/ e 
s)が0.141、であった。
この粒子粉末はX線回折の結果、マグネタイトを示すピ
ークのみからなり、マグネタイトのみからなっていた。
比較例1 硫酸第一鉄を、クエン酸三ナトリーウムニ水和物を含む
1.08■ol/ jlのNazCO=水溶液3.67
1に加え(COs/Fe=3.5当量)た以外は実施例
1と同様にして水溶液中から粒子を生成させた。生成粒
子は、常法により炉別、水洗、乾燥、粉砕した。この粒
子粉末は、図4に示す透過型電子顕微鏡写真(×30、
000)から明らかな通り、板状粒子と紡錘状粒子とが
混在したものであった。また、図5のX線回折図に示さ
れる通り、マグネタイトとへマタイトとのピークを示し
ていた。
図7中、ピークAはマグネタイト、ピークBはへマタイ
トである。
比較例2 クエン三ナトリウムニ水和物を添加しなかった以外は、
実施例1と同様にして水溶液中から粒子を生成させた。
生成粒子は、常法により炉別、水洗、乾燥、粉砕した。
この粒子粉末は、図6に示す透過型電子顕?fXm写真
(x 30 、000)から明らかな通り、板状粒子、
粒状粒子及び針状粒子が混在したものであった。
また、図7のX線回折図に示される通り、マグネタイト
、ヘマタイト及びゲータイトのピークを示していた。
図9中、ピークAはマグネタイト、ピークBはヘマタイ
ト、ピークCはゲータイトである。
比較例3 クエン酸三ナトリウムニ水和物の添加量を9.9g(F
eに対し3.0モル%に該当する。)とした以外は、実
施例1と同様にして水溶液中から粒子を生成した。
生成粒子は、常法により決別、水洗、乾燥、粉砕した。
この粒子粉末の磁性は、保磁力Hcが1100e、飽和
磁化σsが72.2emu/g 、角型比(σ「/σ3
)が0.140であった。
比較例4 熟成温度と酸化温度を70℃とした以外は、実施例1と
同様にして水溶液中から粒子を生成した。
生成粒子は、常法により決別、水洗、乾燥、粉砕した。
透過型電子顕微鏡観察の結果、板状粒子、粒状粒子及び
針状粒子が混在したものであった。
また、X線回折の結果、マグネタイト、ヘマタイト及び
ゲータイトのピークを示していた。
〔効  果〕
本発明に係るマグネタイト粒子粉末は、前出実施例に示
した通り、板状形態を呈した微細な、殊に、0.5μ鋼
以下の粒子であって、且つ、水溶液中から直接生成させ
たものであることに起因して、無孔且つ無焼結であるか
ら、ビヒクル中又は樹脂中への充填密度が高く、分散性
、配向性に優れ、粒子相互間における接触率が高いもの
であり、電磁波吸収、シールド材用材料粉末、磁気記録
用磁性材料粉末、塗料用黒色顔料粉末及びゴム・プラス
チ、り用着色剤として好適である。
【図面の簡単な説明】
図1、図3、図4及び図6は、いずれも電子顕m鏡写真
である0図1及び図3は、それぞれ実施例1、実施例2
で得られた板状マグネタイト粒子粉末、図4は、比較例
1で得られた板状マグネタイト粒子と紡錘状へマタイト
粒子との混合粉末、図6は、比較例2で得られた板状マ
グネタイト粒子、粒状へマタイト粒子及び針状ゲータイ
ト粒子の混合粉末である。 図2、図5及び図7は、いずれもX線回折図であり、図
2、図5及び図7は、それぞれ実施例11比較例1及び
比較例2で得られた粒子粉末である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平均径が0.03〜0.5μmであって比表面積
    が7〜30m^2/gである無孔且つ無焼結の板状マグ
    ネタイト粒子からなる板状マグネタイト粒子粉末。
  2. (2)第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ水溶液とを反応さ
    せて得られたFeCO_3を含む水溶液に酸素含有ガス
    を通気して酸化するにあたり、前記第一鉄塩水溶液と該
    第一鉄塩水溶液中の第一鉄塩に対する炭酸アルカリの当
    量比が1当量以上であって、一般式 当量比{CO_3^2^−(mol)}/{Fe^2^
    +(mol)}={0.13/(FeCO_3の濃度(
    mol/l)^2)}+0.6で表される値以下である
    量の前記炭酸アルカリ水溶液とを反応させ、且つ、あら
    かじめ前記第一鉄水溶液、前記炭酸アルカリ水溶液及び
    酸素含有ガスを通気して酸化する前の前記FeCO_3
    を含む水溶液のいずれかにFeに対し0.01〜2.0
    モル%のクエン酸又はその塩を添加し、次いで酸素含有
    ガスを通気して酸化することにより水溶液中から板状マ
    グネタイト粒子を生成させることを特徴とする平均径が
    0.03〜0.5μmであって比表面積が7〜30m^
    2/gである無孔且つ無焼結の板状マグネタイト粒子粉
    末の製造法。
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