JPH08208235A - 偏平状マグネタイト微粒子粉末の製造法 - Google Patents

偏平状マグネタイト微粒子粉末の製造法

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JPH08208235A
JPH08208235A JP7029939A JP2993995A JPH08208235A JP H08208235 A JPH08208235 A JP H08208235A JP 7029939 A JP7029939 A JP 7029939A JP 2993995 A JP2993995 A JP 2993995A JP H08208235 A JPH08208235 A JP H08208235A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 BET比表面積値が30〜85m2 /gと大
きく、しかも、粒子が1個1個バラバラであって無孔で
ある偏平状マグネタイト微粒子粉末が工業的に得られる
製造法を提供する。 【構成】 第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリとを反応させ
て鉄含有沈澱物を含む懸濁液とし、この懸濁液を非酸化
性雰囲気下において50〜65℃の温度範囲にて30〜
360分間維持攪拌し、次いで、当該懸濁液に水可溶性
ケイ酸塩を添加し、50〜60℃の温度範囲にて液中に
酸素含有ガスを通気して酸化反応を行うことにより粒状
ゲータイト微粒子を生成させ、次いで、非酸化性雰囲気
とし、この液中に第一鉄塩水溶液と水酸化アルカリ水溶
液とを投入して反応させて40〜100℃の温度範囲で
加熱攪拌することによって偏平状マグネタイト微粒子を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶液中から直接偏平
状マグネタイト微粒子粉末を生成させることにより、微
粒子であり、しかも、粒子が1個1個バラバラであっ
て、無孔である偏平状マグネタイト微粒子からなる偏平
状マグネタイト微粒子粉末の製造法に関するものであ
る。
【0002】本発明に係る偏平状マグネタイト微粒子粉
末の主な用途は、電磁波吸収用、シールド用、防錆塗料
用、トナー用、制振用、防音用及び磁気記録用等の材料
である。
【0003】
【従来の技術】板状乃至偏平状形態を呈したマグネタイ
ト粒子粉末は、その形態や磁性等の諸特性を利用するこ
とによって各種技術分野での使用が期待されている。
【0004】この事実は、例えば、特公昭63−418
53号公報の「‥‥薄片形磁性酸化鉄粒子を一つもしく
はそれ以上の磁化性層を含む磁気テープ、カードまたは
円板のごとき磁気記録支持体に用いる可能性が開かれ
る。‥‥」、「‥‥マグネタイトまたはマグヘマイトの
結晶構造を有する六角薄片形酸化鉄に対する他の用途が
ある。‥‥被覆材料中に個々の粒子の極めて顕著な平行
配向が生ずる。従って、‥‥著しく高い充填密度を得る
ことが可能であり、その結果例えば腐食防止効果が増大
し、電磁場干渉場に対する遮蔽が効果的となり、そして
導電性が高くなる。‥‥」なる記載の通りである。
【0005】また、特開昭61−138959号公報の
「‥‥一成分トナーの磁性成分として小偏平状または鱗
片状の磁化しうる粒子を用いるとき、トナーの色が決定
されるのは磁性成分それ自体の本来の色によることは僅
かであり主として添加された強い色の着色剤によること
が見出された。‥‥」、「‥‥これら粒子は次に簡単に
攪拌するだけで何ら特別の分散エネルギーを消費するこ
となしに、結合剤または結合剤溶液中における良好な分
散状態へと直ちに転換することができる。‥‥」なる記
載の通りである。
【0006】ところで、マグネタイト粒子粉末は、一般
に、ビヒクル中に分散混合して塗料として使用したり、
または、樹脂中に混練分散し、成形して成形物として使
用されている。
【0007】そこで、マグネタイト粒子粉末のビヒクル
中への分散混合、樹脂中への混練分散に際しては、特性
向上及び作業効率上、出来るだけ分散性に優れた粒子で
あることが強く要求されており、その為には、マグネタ
イト粒子粉末が板状乃至偏平状形態を呈していることは
もちろん、微粒子で、しかも、粒子1個1個バラバラで
あって無孔であることが必要である。
【0008】従来、板状乃至偏平状マグネタイト粒子粉
末の製造法としては、例えば、水酸化第二鉄又はゲータ
イトを含むアルカリ性懸濁液をオートクレーブを用いて
水熱処理することにより水溶液中から板状ヘマタイト粒
子を生成させ、該板状ヘマタイト粒子を還元性ガス中で
加熱還元する方法(特開昭51−28700号公報、前
出特公昭63−41853号公報)、水酸化第一鉄を含
むアルカリ性懸濁液を強酸化剤で急激に酸化することに
より、又は、特定の添加剤の存在下で第二鉄とアルカリ
とを水性媒体中で反応させて水酸化第二鉄を生成させ、
該水酸化第二鉄を水熱処理することにより水溶液中から
板状ゲータイト粒子を生成させ、該板状ゲータイト粒子
を必要により加熱脱水した後、還元性ガス中で加熱還元
する方法(特開昭61−266311号公報、特開昭5
5−104923号公報)及び水溶液中から直接板状マ
グネタイト粒子粉末を生成させる方法(特開昭62−3
4141号公報、特開平3−75228号公報)が知ら
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】微粒子であって、板状
乃至偏平状形態を呈しており、しかも、粒子が1個1個
バラバラであって、無孔であるマグネタイト粒子粉末
は、現在最も要求されているところであるが、上述した
公知方法による場合には、これらの特性を十分満足する
粒子は未だ得られていない。
【0010】即ち、水溶液中から板状乃至偏平状ヘマタ
イト粒子を生成させ、該粒子を加熱還元する方法による
場合には、加熱還元工程において粒子及び粒子間の焼結
が生起し、その結果、ビヒクル中又は樹脂中への分散が
困難となる。
【0011】また、水溶液中から板状乃至偏平状ゲータ
イト粒子を生成させ、該粒子を必要により加熱脱水後、
加熱還元する方法による場合には、板状乃至偏平状ゲー
タイト粒子の加熱時にゲータイト結晶粒子中の水分が脱
水される為、得られる板状乃至偏平状マグネタイト粒子
の粒子表面、粒子内部には多数の空孔が存在すると同時
に粒子及び粒子間で焼結が生起する。
【0012】このような多孔性の板状乃至偏平状マグネ
タイト粒子粉末をビヒクル中又は樹脂中に分散させた場
合、表面磁極の生じている部分に他の微細粒子の吸引が
起こり、その結果、多数の粒子が集合してかなりの大き
さをもつ凝集塊が生じ、この為、分散が困難となる。
【0013】一方、含水酸化第二鉄粒子と水酸化第一鉄
とを含む懸濁液を加熱して粒状マグネタイト粒子を生成
する方法(特開平5−32422号公報、特開平5−3
39010号公報も知られている。これら含水酸化第二
鉄粒子としては、主としてレピッドクロサイト粒子であ
るが、前出特開平5−32422号公報には、レピッド
クロサイト粒子に加えゲータイト粒子を用いることが記
載されている。
【0014】含水酸化第二鉄粒子と水酸化第一鉄とを含
む懸濁液を加熱してマグネタイト粒子を生成する場合の
前駆体粒子としての含水酸化第二鉄粒子粉末の製造法と
しては、特公昭63−13941号公報に記載の紡錘状
を呈したゲータイト粒子粉末の製造法が挙げられる。
【0015】これは第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ水溶
液とを反応させてFeCO3 を含む懸濁液とし、この懸
濁液を酸化反応に水可溶性ケイ酸塩を添加し、液中に酸
素含有ガスを通気して酸化反応を行なうことにより紡錘
状を呈したゲータイト粒子を生成させる方法であり、こ
の方法による場合には、軸比(長軸径/短軸径−以下、
単に「軸比」という。−)が1.5乃至1.0程度のゲ
ータイト粒子が得られてはいるが、まだ粒径は0.15
μm程度以上である。
【0016】尚、特公昭51−12318号公報、特公
昭51−16039号公報、特公昭51−21639号
公報及び特公昭51−21640号公報等に記載されて
いるゲータイト粒子は、軸比が5以下の紡錘状粒子であ
り、平均粒子径が50〜200Åの微細な粒子が得られ
ているが、それぞれの公報中に記載されている各実施例
からそれぞれ軸比が3程度の紡錘状を呈した粒子であ
る。
【0017】また、粒状のゲータイト粒子粉末として
は、特開昭60−141625号公報に記載の微細粒状
のα−オキシ水酸化鉄(出願人注:ゲータイトであ
る。)が挙げられ、水可溶性ケイ酸塩、炭酸アンモニウ
ム及び苛性アルカリの共存下で、第一鉄塩水溶液の酸化
反応を行うことにより同公報の「実施例2」及び「実施
例3」において「0.1μ以下」の粒状ゲータイト微粒
子が得られている。しかし、同公報の「実施例1」の
「第1図」に示されているように粒度分布が不均斉なも
のである。
【0018】また、含水酸化第二鉄粒子と水酸化第一鉄
とを含む懸濁液を加熱して粒状マグネタイト粒子を生成
する方法では、未だ板状乃至偏平状マグネタイト粒子は
得られていない。
【0019】そこで、本発明は、微粒子であって、BE
T比表面積値ができるだけ大きく、しかも、粒子が1個
1個バラバラであって無孔である板状乃至偏平状マグネ
タイト微粒子粉末を得ることを技術的課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明方法によって達成できる。
【0021】即ち、本発明は、第一鉄塩水溶液と該第一
鉄塩水溶液中のFe2+に対して1.0当量を越える量の
炭酸アルカリ水溶液とを非酸化性雰囲気下で反応させて
鉄含有沈澱物を含む懸濁液とし、この懸濁液を非酸化性
雰囲気下において50〜65℃の温度範囲にて30〜3
60分間維持攪拌し、次いで、当該懸濁液に水可溶性ケ
イ酸塩を前記第一鉄塩水溶液中のFe2+に対してSi換
算で0.5〜5.0原子%添加した後、50〜60℃の
温度範囲にて液中に酸素含有ガスを通気して酸化反応を
行うことにより粒状ゲータイト微粒子を生成させ、次い
で、非酸化性雰囲気とし、この液中に第一鉄塩水溶液と
水酸化アルカリ水溶液とを投入して反応させて前記粒状
ゲータイト微粒子と水酸化第一鉄コロイドとを含むpH
値が11を越えるアルカリ性懸濁液とし、当該懸濁液を
非酸化性雰囲気において40〜100℃の温度範囲で加
熱攪拌することによって偏平状マグネタイト微粒子を生
成させることからなるマグネタイト微粒子中の全Feに
対してSi換算で0.5〜5.0原子%のケイ素化合物
を含有する平均板面径が0.02〜0.1μm、BET
比表面積値が50〜85m2 /gであり、しかも、粒子
が1個1個バラバラであって無孔である偏平状マグネタ
イト微粒子粉末の製造法である。
【0022】本発明の構成をより詳しく説明すれば次の
通りである。
【0023】先ず、本発明に係る偏平状マグネタイト微
粒子粉末の前駆体粒子である粒状ゲータイト微粒子(以
下、単に「前駆体粒子」という。)の製造法について述
べる。
【0024】本発明において使用される第一鉄塩水溶液
としては、硫酸第一鉄水溶液、塩化第一鉄水溶液等を挙
げることができる。
【0025】第一鉄塩水溶液の量は、反応濃度として、
0.3〜0.6mol/lの範囲である。0.3mol
/l未満の場合には、反応濃度がうすく工業的ではな
い。0.6mol/lを越える場合には、得られる前駆
体粒子の粒度分布が広くなる。好ましくは0.4〜0.
5mol/lである。
【0026】本発明においては、第一鉄塩水溶液と炭酸
アルカリ水溶液とを非酸化性雰囲気下で反応させて鉄含
有沈澱物を含む懸濁液を得る。これは、生成する前駆体
粒子の短軸方向の成長抑制が施されないうちに酸化反応
がはじまり前駆体粒子が生起することを避けるためであ
る。
【0027】非酸化性雰囲気とするには、反応容器内に
不活性ガス(N2 ガスなど)又は還元性ガス(H2 ガス
など)を通気すればよい。
【0028】本発明において使用される炭酸アルカリ水
溶液としては、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カリウム水
溶液等を挙げることができる。炭酸アンモニウムは前記
鉄含有沈澱物を含む懸濁液を非酸化性雰囲気下で維持攪
拌する時に、炭酸アンモニウムが反応分解してアンモニ
ウム塩がNH3 ガスとなって反応系外に排出されるので
使用できない。
【0029】尚、反応液のpH値をアルカリ領域とする
ので、NH3 ガスがCO2 ガスよりも先に系外に排出さ
れて反応における化学的平衡がくずれ、得られる前駆体
粒子の粒度分布が不均一となり、特に温度が50℃を越
えると粒状マグネタイトが混在することもある。
【0030】炭酸アルカリ水溶液の量は、使用する第一
鉄塩水溶液中のFe2+に対して1.0当量を越える量で
ある。1.0当量以下の場合には、目的とする前駆体粒
子が得られず本発明に係る偏平状マグネタイト微粒子が
得られない。好ましくは1.0当量を越え3.0当量以
下である。3.0当量を越えてもよいが過剰のアルカリ
を使用する必要性はない。より好ましくは1.3〜2.
5当量である。尚、この場合の酸化反応時の反応溶液の
pH値は7.0〜11.0の範囲であり、好ましくは
8.0〜10.0の範囲である。
【0031】前記鉄含有沈澱物を含む懸濁液を非酸化性
雰囲気下で維持攪拌する温度は、50〜65℃の温度範
囲である。50℃未満の場合には、当該懸濁液中のCO
2 ガスの反応系外への排出を十分に行うことができない
ため、生成する前駆体粒子の短軸方向の成長抑制が十分
ではなく、微粒子化も不十分となる。65℃を越える場
合には、前駆体粒子中に粒状マグネタイト粒子が混在す
ることがある。好ましい温度範囲は50〜55℃であ
る。
【0032】前記鉄含有沈澱物を含む懸濁液を非酸化性
雰囲気下で維持攪拌する時間は、30〜360分間であ
る。30分間未満の場合には、当該懸濁液中のCO2
スの反応系外への排出を十分に行うことができないた
め、生成する前駆体粒子の短軸方向の成長抑制が十分で
なく、微粒子化も不十分となる。360分間を越えても
よいが、いたずらに長時間とする必要性はない。好まし
い範囲は60〜240分間である。
【0033】非酸化性雰囲気は、前記非酸化性雰囲気と
同様であればよい。尚、非酸化性雰囲気下で維持攪拌す
ることによって、生成する前駆体粒子の短軸方向の成長
抑制を行うのであるから、酸化性雰囲気下で維持攪拌を
行うと酸化反応がはじまり針状ゲータイト粒子が生起す
ることで短軸方向の抑制効果が不十分となる。
【0034】本発明において使用される水可溶性ケイ酸
塩としては、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等を挙
げることができる。
【0035】水可溶性ケイ酸塩の添加量は、第一鉄塩水
溶液中のFe2+に対してSi換算で0.5〜5.0原子
%である。0.5原子%未満の場合には、得られる前駆
体粒子の粒子径が大きくなり、BET比表面積値が30
0m2 /g以上とはならないので、目的の偏平状マグネ
タイト微粒子粉末が得られない。5.0原子%を越える
場合には、ケイ素化合物が得られる前駆体微粒子中に不
要の塩として存在することになるので好ましくないと共
に、均一な組成を形成し難くなる。
【0036】水可溶性ケイ酸塩の添加時期は、前記維持
攪拌終了後から酸化反応を開始するまでの間である。前
述の通り、維持攪拌により生成する前駆体粒子の短軸方
向の成長抑制を行うのであるから、維持攪拌が終了して
酸化反応を開始する15分前乃至酸化反応開始直前まで
の間が好ましい。より好ましくは5分前乃至酸化反応開
始直前までの間である。酸化反応が開始された後に添加
する場合には、酸化反応の開始によりすでにゲータイト
の針状粒子が生起しており、得られる前駆体粒子も粒状
でなく、軸比のある米粒状を呈した粒子となる。
【0037】また、水可溶性ケイ酸塩をあらかじめ炭酸
アルカリ水溶液中に添加・混合して使用した場合には、
非酸化性雰囲気下で維持攪拌して生成する前駆体粒子の
短軸方向の成長抑制を行う効果が得られ難く、微粒子化
が不十分となる。
【0038】尚、水可溶性ケイ酸塩は、水に溶解して水
溶液として添加するのが当該懸濁液中にすばやくかつ均
一に攪拌・分散させることから好ましい。
【0039】本発明における酸化反応時の温度は、50
〜60℃の温度範囲である。50℃未満の場合には、得
られる前駆体粒子の結晶性が不十分であるために、目的
とする偏平状マグネタイト微粒子粉末が得られない。6
0℃を越える場合には、得られる前駆体粒子中に粒状マ
グネタイト粒子が混在することがある。好ましくは50
〜55℃の温度範囲である。
【0040】本発明における酸化手段は、酸素含有ガス
(例えば空気)を液中に通気することにより行う。ま
た、必要により機械的攪拌を伴ってもよい。
【0041】本発明に係る偏平状マグネタイト微粒子粉
末の前駆体粒子としては、BET比表面積値が300〜
350m2 /gである。300m2 /g未満の場合や3
50m2 /gを越える場合には、本発明の目的とする偏
平状マグネタイト微粒子粉末が得られない。好ましい範
囲は、BET比表面積値が310〜330m2 /gであ
り、平均粒子径が0.003〜0.008μmである。
【0042】また、前駆体粒子は、前駆体粒子中の全F
eに対してSi換算で0.5〜5.0原子%のケイ素化
合物を含有する。0.5原子%未満の場合には、得られ
る前駆体粒子のBET比表面積値が300m2 /g以上
とはならないので、本発明の目的とする偏平状マグネタ
イト微粒子粉末が得られない。5.0原子%を越える場
合には、ケイ素化合物が得られる前駆体粒子中に不要の
塩として存在することになるので好ましくない。
【0043】尚、前駆体粒子としては、濾別・水洗・乾
燥を行った粒状ゲータイト微粒子粉末であってもよい。
【0044】次に、本発明に係る偏平状マグネタイト微
粒子粉末の生成について述べる。
【0045】本発明に係る偏平状マグネタイト微粒子粉
末の原料粒子としては、前記前駆体粒子を用いる。
【0046】本発明における第一鉄塩水溶液としては、
前記前駆体粒子の生成に用いた硫酸第一鉄、塩化第一鉄
などを挙げることができる。
【0047】第一鉄塩水溶液の投入量は、前駆体粒子に
対してFeに換算で17.0〜38.0重量%である。
17.0重量%未満の場合には、十分なマグネタイト化
ができず黒色度も不十分であり、38.0重量%を越え
る場合には、未反応の水酸化第一鉄コロイドが混入する
ことがある。好ましい範囲は25.0〜36.0重量%
である。
【0048】本発明における水酸化アルカリ水溶液とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを挙げる
ことができる。
【0049】本発明における前駆体粒子を含む反応液中
に、第一鉄塩水溶液と水酸化アルカリ水溶液とを投入し
て反応させて得られる前駆体粒子と水酸化第一鉄コロイ
ドとを含む懸濁液は、pH値が11を越えるアルカリ性
である。pH値が11未満の場合には、反応時間が長く
なり、また、未反応の前駆体粒子が残存することがあ
る。また、アルカリ性である理由は、酸性では十分に水
酸化第一鉄コロイドが生成せず、第一鉄塩が残存するた
め好ましくない。好ましいpH値としては12〜13.
5の範囲である。
【0050】尚、前駆体粒子を生成した後の前駆体粒子
を含む反応溶液は、一度、水洗して反応液中の残存する
炭酸アルカリを除去してから水酸化アルカリ水溶液を投
入することが好ましい。また、残存する炭酸アルカリを
除去せずに水酸化アルカリ水溶液を投入することもでき
るが、その場合には相当量の水酸化アルカリ水溶液を懸
濁液中に投入することにより当該懸濁液のpH値を11
を越える値とすることができる。
【0051】本発明においては、懸濁液を40〜100
℃の温度範囲で加熱攪拌する。40℃未満の場合には、
反応性が十分ではなくマグネタイト化が困難である。1
00℃を越える場合には、オートクレーブなどの装置を
必要とするために工業的ではない。
【0052】また、加熱攪拌する場合の雰囲気は、非酸
化性雰囲気である。酸化性雰囲気の場合には、水酸化第
一鉄コロイドの酸化が起こり前駆体粒子のマグネタイト
化が阻害されることがある。
【0053】尚、偏平状マグネタイト微粒子粉末を得る
ための濾別、水洗、乾燥は常法に従って行えばよい。
【0054】また、前駆体粒子の生成時に、特性向上を
目的として通常添加されるP、Al、Zn、Ni、C
u、Co、Mn及びCr等の水可溶性塩を添加すること
もできる。これら添加する前記各塩の添加両は、第一鉄
塩水溶液中のFe2+に対して各塩の元素換算で1.0〜
20.0原子%の範囲である。
【0055】
【作用】前述した通りの構成を採る本発明の作用は次の
通りである。
【0056】先ず、前駆体粒子としては、粒状ゲータイ
ト微粒子中の全Feに対してSi換算で0.5〜5.0
原子%のケイ素化合物を含有するBET比表面積値が3
00〜350m2 /gである粒状ゲータイト微粒子であ
る。そして、軸比が1.0±0.2程度の粒状ゲータイ
ト微粒子である。
【0057】通常、得られる前駆体粒子、即ち、ゲータ
イト粒子は針状若しくは紡錘状を呈しているため、微粒
子であって軸比が1.0±0.2程度である前駆体粒子
を得るためには、前駆体粒子の長軸方向の粒子径と短軸
方向の粒子径の両方共が抑制されていないと得られな
い。
【0058】長軸方向の粒子径を抑制する方法として
は、前掲特公昭63−13941号公報には、酸化反応
前に水可溶性ケイ酸塩を添加することによって、得られ
るゲータイト粒子の長軸方向の粒子径の成長を抑制でき
ることが示されているが、短軸方向の粒子径を抑制する
方法は示されていない。
【0059】そこで、種々検討した結果、アルカリ水溶
液として炭酸アルカリ水溶液を用いると共に、第一鉄塩
水溶液を加えて反応させた鉄含有沈殿物を含む懸濁液を
非酸化性雰囲気下、50〜65℃の温度範囲で一定時間
維持攪拌した後に水可溶性ケイ酸塩を添加し、その後に
酸化反応を行った場合には、生成する前駆体粒子の長軸
方向の成長は勿論短軸方向の成長も抑制できることを見
出したのである。
【0060】それは、鉄含有沈殿物を含む懸濁液中のF
eCO3 に対するFe(OH)2 の比率が高くして、当
該懸濁液中に酸素含有ガスを通気して酸化反応を行った
結果、炭酸アルカリ系の反応の特徴である紡錘状を呈し
たゲータイトの短軸側のふくらみ部分が小さくなった。
これは短軸方向の粒子成長が抑制されたためと考えてい
る。
【0061】このように、当該懸濁液を非酸化性雰囲気
下で維持攪拌する方法によって生成する前駆体粒子の短
軸方向の成長を抑制すると共に、維持攪拌後の当該懸濁
液中に、生成する前駆体粒子の長軸方向の成長を抑制す
る水可溶性ケイ酸塩を添加してから酸化反応を行うこと
により、本発明に係る前駆体粒子を得ることができたの
である。
【0062】これは、炭酸アンモニウム等の揮発性アル
カリ成分を含まない炭酸アルカリ水溶液を用いる方法、
非酸化性雰囲気下で維持攪拌する方法及び水可溶性ケイ
酸塩を添加して酸化反応を行う方法の相乗効果によるも
のといえる。
【0063】次に、本発明に係る偏平状マグネタイト微
粒子の生成について述べる。
【0064】ゲータイト粒子から偏平状マグネタイト微
粒子を生成する反応については、例えば、前出特開平5
−32422号公報の「‥‥反応性の高いレピドクロサ
イト粒子が反応して粒状マグネタイト核粒子を生成し、
次いで、反応性の低いゲータイト粒子が反応して既に析
出している前記粒状マグネタイト核粒子の粒子表面で成
長反応が生起する‥‥」なる記載の通り、これまでは反
応性の低いゲータイト粒子のみを用いてマグネタイト粒
子を生成することはあまりなかった。
【0065】しかし、本発明においてはBET比表面積
値が300m2 /g以上と大きいことに起因して、
(株)技術情報協会発行「顔料分散技術」(1993
年)第18頁の「‥‥粒子が小さくなればなるほど‥‥
粒子の化学的活性度は大きくなる。‥‥」なる記載の通
り、活性度の大きな前駆体粒子を用いているので、後出
実施例に示されるように容易に偏平状マグネタイト微粒
子を生成することができるのである。
【0066】本発明においては、前駆体粒子と水酸化第
一鉄とを含む懸濁液を加熱することにより偏平状マグネ
タイト微粒子が生成できる理由は、未だ明らかではな
い。
【0067】しかし、本発明において用いる前駆体粒子
のBET比表面積値が300〜350m2 /gと非常に
微細であり、表面積が大きいことに起因して反応性が高
いことと、前駆体粒子が炭酸アルカリ系の反応で生成さ
れているために、粒子表面が比較的高密度に炭酸根が存
在しており、マグネタイト化へと変態する過程において
結晶成長に影響を与えているために、本発明に係る偏平
状粒子を生成せしめているものと考えている。
【0068】
【実施例】次に、実施例及び比較例により、本発明を説
明する。
【0069】実施例及び比較例におけるBET比表面積
値は、MONOSORB MS−11型(QUATAC
HROME社製)で測定した値で示した。
【0070】粒子の粒子径、軸比(球形性の目安とし、
軸比が1.0±0.2以内のものを粒状又は球状に優れ
ているとする。)及び偏平状粒子の板状比は、いずれも
電子顕微鏡写真から測定した数値の平均値で示した。
【0071】前駆体粒子又はマグネタイト粒子に含有さ
れるSi量、Al量などは、蛍光X線分析により測定し
た。
【0072】マグネタイト粒子のX線粒径D311 は、X
線回折法で測定される(311)面の結晶面における結
晶粒子の径を表したものであり、その測定は、下記のシ
ェラーの式を用いて計算値で示した。
【0073】D311 =Kλ/βcosθ 但し、β=装置による機械幅を差し引いた真の回折ヒー
クの半値幅 K=シェラー定数(0.9) λ=特性X線の波長 θ=回折角
【0074】吸着容量は、実施例、比較例及び参考例で
得られた粒子粉末を加圧成形し、破砕して10〜20m
eshに粒度をそろえたものを試料として、約0.4g
をカラムに充填して循環式吸着速度評価装置(「化学工
業資料」vol.20,No4,(1985)第14頁
記載の評価方法)にセットし、次に、濃度5ppmの硫
化水素含有の試験ガス10lの入ったテドラバックを当
該装置に取り付けた。続いて、流量5l/minの割合
で試験ガスを試料カラムに通気して循環させた。循環し
ている試験ガスを120分後にサンプリングし、サンプ
リングした試験ガス中の硫化水素含有濃度をガスクロマ
トグラフィー法で測定した値で示した。尚、120分後
の吸着容量が少ないほど吸着能に優れている。
【0075】<前駆体粒子の生成> 実施例1〜4、比較例1及び2;
【0076】実施例1 毎分50lの割合でN2 ガスを流して非酸化性雰囲気に
保持された反応容器に、1.6mol/lのNa2 CO
3 水溶液25lを投入(Na2 CO3 は、第一鉄塩水溶
液中のFe2+に対し2.0当量に該当する。)した後、
1.33molのFe2+を含む第一鉄塩水溶液15l
(反応濃度は0.5mol/lに該当する。)を添加・
混合し、温度50℃において鉄含有沈澱物を含む懸濁液
とした。
【0077】上記鉄含有沈澱物を含む懸濁液中に、引き
続き、N2 ガスを毎分50lの割合で吹き込みながら、
この懸濁液の温度を51℃とし、150分間維持攪拌し
た。
【0078】次いで、0.8mol/lのケイ酸ナトリ
ウム0.5l(第一鉄塩水溶液中のFe2+に対しSi換
算で2.0原子%に該当する。)を添加して5分間保持
した後、更に、0.8mol/lのアルミン酸ナトリウ
ム0.5l(第一鉄塩水溶液中のFe2+に対しAl換算
で2.0原子%に該当する。)を添加を添加した。
【0079】続いて、当該懸濁液中に、温度52℃にお
いて毎分150lの空気を75分間通気して黄褐色沈澱
粒子を生成させた。尚、空気通気中におけるpH値は、
9.3〜9.5であった。
【0080】得られた黄褐色粒子粉末は、X線回折の結
果、ゲータイトであり、図1に示す電子顕微鏡写真(×
30000)から明らかな通り、軸比が1.0の粒状を
呈した粒子からなり、粒子径が0.005μm、幾何標
準偏差値σgが0.83と粒度分布に優れたものであっ
た。また、BET比表面積値が314m2 /gであり、
前駆体粒子粉末に含まれるSiは0.63重量%、Al
は0.60重量%であった。
【0081】実施例2〜4、比較例1及び2 第一鉄塩水溶液の濃度、炭酸アルカリ水溶液の種類及び
濃度、水酸化アルカリ水溶液の有無、種類、濃度及び使
用量、第一鉄塩水溶液中のFe2+に対するアルカリ比、
反応濃度、温度及び維持攪拌時間、水可溶性ケイ酸塩の
種類、添加量及び添加の有無、その他の金属化合物の添
加の有無、酸化反応における空気通気量並びに反応温度
を種々変化させた以外は、実施例1と同様にして前駆体
粒子を生成した。
【0082】この時の主要製造条件及び諸特性を表1乃
至表3に示す。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】尚、実施例1の製造条件に対し、更に水酸
化アルカリを添加した比較例1は、図3に示す通り、B
ET比表面積値が203m2 /gと小さい。水可溶性ケ
イ酸塩を添加しない比較例2は、図4に示す通り紡錘状
を呈した粒子である。
【0087】<マグネタイト粒子粉末の製造> 実施例5〜8、比較例3〜5;
【0088】実施例5 実施例1で得られた前駆体粒子を含む反応液に、反応容
器中に毎分50lのN2 ガスを通気して非酸化性雰囲気
とし、黄褐色沈澱物(沈澱物の量は前駆体粒子に換算し
て1.78kgである。)を含む反応溶液中に、1.3
3mol/lの硫酸第一鉄水溶液7.5l(前駆体粒子
のFeに換算して50重量%に該当する。)を投入し、
液温を85℃とした。次いで、10mol/lのNaO
H水溶液を2.5l投入してpH値を12.2とし水酸
化第一鉄コロイドを生成させ、引き続き、85℃で3時
間加熱攪拌して黒色沈澱を生成させた。
【0089】生成した黒色沈澱粒子は、常法により、濾
別、水洗、乾燥、粉砕した。得られた黒色微粒子粉末
は、X線回折の結果、マグネタイトであり、図2に示す
電子顕微鏡写真(×60000)から明らかな通り、粒
子径が0.07μm、板状比が5の偏平状粒子であっ
た。また、BET比表面積値が56.3m2 /gであ
り、偏平状マグネタイト微粒子粉末に含まれるSiは
0.49重量%、Alは0.47重量%であった。
【0090】また、偏平状マグネタイト微粒子粉末の保
磁力Hcは121Oe、飽和磁化σsは55.6emu
/gであり、120分後の吸着容量は0.18ppmで
あった。
【0091】比較例3 毎分50lのN2 ガスを通気して非酸化性雰囲気とした
反応容器中に0.67mol/lのFe3+を含む硫酸第
二鉄水溶液20lと0.67mol/lのFe2+を含む
硫酸第一鉄水溶液10l(反応濃度は0.5mol/l
に該当し、モル比でFe3+:Fe2+=2:1に該当す
る。)とを混合して55℃に昇温し、該混合鉄イオン溶
液に85℃の2.665NのNaOH水溶液20l(N
aOHはFe3+及びFe2+に対し1当量に該当する。)
を投入・攪拌し、引き続き、前記非酸化性雰囲気下、反
応温度80℃で1時間加熱攪拌して黒色沈澱粒子を生成
させた。
【0092】生成した黒色沈澱粒子は、常法により、濾
別、水洗、乾燥、粉砕した。得られた黒色微粒子粉末
は、X線回折の結果、マグネタイトであり、図5に示す
電子顕微鏡写真(×50000)から明らかな通り、軸
比が1.0の粒状を呈した粒子からなり、粒子径が0.
011μmであり、BET比表面積値は98.5m2
gであった。
【0093】実施例6〜8、比較例4及び5 被処理粒子の種類、第一鉄塩水溶液の使用量、水酸化ア
ルカリ水溶液を添加した時の当該懸濁液のpH値並びに
反応温度を種々変化させた以外は、実施例5と同様にし
てマグネタイト粒子を生成した。
【0094】この時の主要製造条件及び諸特性を表4に
示す。
【0095】
【表4】
【0096】尚、比較例4及び5においては、目的とす
る偏平状マグネタイト粒子は得られなかった。
【0097】
【発明の効果】本発明に係るマグネタイト微粒子粉末
は、前出実施例に示した通り、偏平状形態を呈してお
り、微粒子でBET比表面積が30〜85m2 /gと大
きく、しかも、水溶液中から直接生成させたものである
ことに起因して、粒子が1個1個バラバラであって無孔
であるから、ビヒクル中又は樹脂中への充填密度が高
く、分散性、配向性に優れ、粒子相互間における接触率
が高いものであり、電磁波吸収用、シールド用、防錆塗
料用、トナー用、制振用、防音用及び磁気記録用等の材
料粉末として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られた粒状ゲータイト微粒子粉
末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)で
ある。
【図2】 実施例5で得られた偏平状マグネタイト微粒
子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×6000
0)である。
【図3】 比較例1で得られた粒状ゲータイト粒子粉末
の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×50000)であ
る。
【図4】 比較例2で得られた紡錘状ゲータイト粒子粉
末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)で
ある。
【図5】 比較例3で得られた粒状マグネタイト粒子粉
末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×50000)で
ある。
【図6】 比較例4で得られた粒状マグネタイト粒子粉
末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)で
ある。
【図7】 比較例5で得られた粒状マグネタイト粒子粉
末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×50000)で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中の
    Fe2+に対して1.0当量を越える量の炭酸アルカリ水
    溶液とを非酸化性雰囲気下で反応させて鉄含有沈澱物を
    含む懸濁液とし、この懸濁液を非酸化性雰囲気下におい
    て50〜65℃の温度範囲にて30〜360分間維持攪
    拌し、次いで、当該懸濁液に水可溶性ケイ酸塩を前記第
    一鉄塩水溶液中のFe2+に対してSi換算で0.5〜
    5.0原子%添加した後、50〜60℃の温度範囲にて
    液中に酸素含有ガスを通気して酸化反応を行うことによ
    り粒状ゲータイト微粒子を生成させ、 次いで、非酸化性雰囲気とし、この液中に第一鉄塩水溶
    液と水酸化アルカリ水溶液とを投入して反応させて前記
    粒状ゲータイト微粒子と水酸化第一鉄コロイドとを含む
    pH値が11を越えるアルカリ性懸濁液とし、当該懸濁
    液を非酸化性雰囲気において40〜100℃の温度範囲
    で加熱攪拌することによって偏平状マグネタイト微粒子
    を生成させることを特徴とするマグネタイト微粒子中の
    全Feに対してSi換算で0.5〜5.0原子%のケイ
    素化合物を含有する平均板面径が0.02〜0.1μ
    m、BET比表面積値が50〜85m2 /gであり、し
    かも、粒子が1個1個バラバラであって無孔である偏平
    状マグネタイト微粒子粉末の製造法。
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US20120187334A1 (en) * 2004-06-18 2012-07-26 Dongjin Semichem Co., Ltd. Method for preparing chemical mechanical polishing slurry composition

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