JPH08165501A - コバルトと鉄とを主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末及びその製造法 - Google Patents
コバルトと鉄とを主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末及びその製造法Info
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Abstract
枝状粒子が混在しておらず、しかも、保磁力Hcが18
50〜2500Oeであるコバルトと鉄とを主成分とす
る紡錘状金属磁性粒子粉末。 【構成】コバルトを紡錘状金属磁性粒子粉末中の全Fe
に対してCo換算で8〜50原子%含有し、平均長軸径
が0.05〜0.12μm、平均短軸径が0.01〜
0.02μm、軸比(長軸径/短軸径)が4〜7であ
り、且つ、X線粒径(D110)が[(L×500)+1
00〜120]Å、但し、Lは平均長軸径(μm)であ
る。の範囲であり、しかも、保磁力Hcが1850〜2
500Oe、飽和磁化値が135emu/g以上であ
る、コバルトと鉄とを主成分とする紡錘状金属磁性粒子
粉末。
Description
磁性材料粉末として最適な、コバルトと鉄とを主成分と
する紡錘状金属磁性粒子粉末及びその製造法に関するも
のである。
分とする紡錘状金属磁性粒子粉末は、微粒子であり、粒
度が均斉であって樹枝状粒子が混在しておらず、高い保
磁力と優れた保磁力分布及び大きい飽和磁化値とを有
し、しかも、酸化安定性にも優れているコバルトと鉄と
を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末である。
分とする紡錘状金属磁性粒子粉末は、磁気記録媒体とす
る場合の分散性と充填性にも優れている。
録再生用機器の長時間記録化、小型軽量化が進んでお
り、特に、昨今におけるVTR(ビデオ・テープ・レコ
ーダー)の普及は目覚ましく、長時間記録化並びに小型
軽量化を目指したVTRの開発が盛んに行われている。
一方においては、磁気記録媒体である磁気テープに対す
る高性能化、高密度記録化が要求されている。
特性、殊に周波数特性の向上が要求され、その為には、
残留磁束密度Brの向上、高保磁力化並びに、分散性、
充填性、テープ表面の平滑性の向上が必要であり、S/
N比の向上が要求される。
媒体に使用される磁性粒子粉末と密接な関係を有するも
のであるが、近年においては、従来の酸化鉄磁性粒子粉
末に比較して高い保磁力と大きな飽和磁化とを有する鉄
を主成分とする金属磁性粒子粉末が注目され、デジタル
オーディオテープ(DAT)、8mmビデオテープ並び
にHi−8テープ等の磁気記録媒体に使用され実用化さ
れている。しかしながらこれらの金属磁性粒子粉末につ
いても更に特性改善が強く望まれている。
性粒子粉末の特性との関係について詳述すれば次の通り
である。
得る為には、「日経エレクトロニクス」(1976年)
133号第82〜105頁の記録からも明らかな通り、
ビデオS/N比、クロマS/N比、ビデオ周波数
特性の向上が要求される。
をはかる為には、磁性粒子粉末のビヒクル中での分散
性、塗膜中での配向性及び充填性を向上させること、並
びに、磁気記録媒体の表面平滑性を改良することが重要
であり、そのような磁性粒子粉末としては、微粒子であ
り、且つ、粒度が均斉であって、樹枝状粒子が混在して
おらず、しかも、適度な軸比(長軸径/短軸径、−以
下、単に「軸比」という。−)であることが要求され
る。
は、磁気記録媒体の保磁力が高く、且つ、残留磁束密度
Brが大きいことが必要である。磁気記録媒体の保磁力
を高める為には、磁性粒子粉末の保磁力ができるだけ高
いことが要求される。
状異方性に起因して生じる為、粒子をできるだけ微細な
粒子とするか、粒子の軸比を大きくすることによって高
い保磁力が得られる。例えば、特公平1−18961号
公報の「‥‥保磁力は軸比が大きくなるほど大きくなる
が、一方、保磁力は、粒子サイズによって影響され、超
常磁性が現れる粒径以上の大きさでは粒子サイズが小さ
くなるほど大きくなる。従って、目的とする保磁力は、
粒子サイズとその軸比を適当に選ぶことによって得られ
る。‥‥」なる記載の通りである。
tching Field Distributio
n)が優れていることが要求される。
報の「‥‥第1図は、上記した磁気ディスクについて測
定されたS.F.D.と記録再生出力との関係を示す図
である。‥‥S.F.D.と記録再生出力の関係は、第
1図から明らかな様に直線になり、これにより、S.
F.D.の小さい強磁性粉末を使うことで、記録再生出
力が上ることがわかる。即ち、記録再生出力を高出力化
するためには、S.F.D.は小さい方が望ましく、通
常以上の出力を得るには、0.6以下のS.F.D.が
必要である。‥‥」なる記載の通りである。
求は、とどまることがなく、前述した微粒子で高い保磁
力に加えて大きい飽和磁化値であることも要求される。
例えば、特開平5−98321号公報の「‥‥磁気記録
媒体の高密度化を達成するためには、使用する金属磁性
粉末が、微細粒子であり、保磁力が高く、飽和磁束密度
が大きく、且つ分散性に優れ、酸化安定性にも優れる必
要がある。‥‥飽和磁束密度は金属磁性粉末の組成、粒
子の大きさ、酸化皮膜の厚さにより変化する。組成とし
ては、鉄を主体とした合金を考えた場合、コバルトの添
加が有効である。粒子の大きさでは粒子が大きい程、‥
‥飽和磁束密度も当然のことながら大きくなる。‥‥し
かし、軸比は保磁力に大きく影響するので、極端に小さ
くはできない。‥‥」なる記載の通りである。
としては、微粒子であり、粒度が均斉であって樹枝状粒
子が混在しておらず、高い保磁力と優れた保磁力分布及
び大きい飽和磁化値とを有し、しかも、酸化安定性にも
優れていることが要求される。
あるゲータイト粒子、これを加熱脱水して得られるヘマ
タイト粒子又はこれら粒子に鉄以外の異種金属を含有す
る粒子を、必要により加熱処理した後、還元性ガス中、
加熱還元することにより得られている。
を製造する方法としては、第一鉄塩水溶液に当量以上の
水酸化アルカリ水溶液を加えて得られる水酸化第一鉄コ
ロイドを含む懸濁液をpH11以上にて80℃以下の温
度で酸素含有ガスを通気して酸化反応を行うことにより
針状ゲータイト粒子を生成させる方法(特公昭39−5
610号公報等、−以下「水酸化鉄系ゲータイト粒子」
という。−)、第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ水溶液と
を反応させ得られたFeCO3 を含む懸濁液に酸素含有
ガスを通気して酸化反応を行うことにより紡錘状ゲータ
イト粒子を生成させる方法(特開昭50−80999号
公報等−以下「炭酸鉄系ゲータイト粒子」という。−)
及び第一鉄塩水溶液と炭酸アルカリ・水酸化アルカリ混
合水溶液とを反応させ得られたFeCO3 又は鉄含有沈
澱物を含む懸濁液に酸素含有ガスを通気して酸化反応を
行うことにより紡錘状ゲータイト粒子を生成させる方法
(特開平2−51429号公報等、−以下「アルカリ併
用系ゲータイト粒子」という。−)等が知られている。
系ゲータイト粒子及びアルカリ併用系ゲータイト粒子等
のゲータイト粒子粉末を出発原料粒子として金属磁性粒
子粉末を得る先行技術として、特公昭55−29577
号公報、特公平1−18961号公報、特公平2−57
122号公報、特公平3−43323号公報、特開昭6
3−222404号公報、特開平3−49026号公
報、特開平4−63210号公報、特開平5−6216
6号公報、特開平5−98321号公報、特開平6−2
5702号公報、特開平6−36265号公報、特開平
6−139553号公報、特開平6−140222号公
報及び特開平6−215360号公報等が挙げられる。
イト粒子は、軸比の大きな、殊に、10以上の針状ゲー
タイト粒子が生成するが、樹枝状粒子が混在しており、
また、粒度が均斉であるとは言えない。例えば、前掲特
開平5−62166号公報の「‥‥第1鉄塩の水酸化ア
ルカリによる加水分解物を空気酸化することにより製造
されている。この方法によれば、ゲーサイト粒子を微細
化するためには、反応系中に、例えば、水可溶性ケイ酸
塩を添加する‥‥粒子に枝が発生し易く‥‥メタル磁性
粉の粒度分布に広がりをきたす‥‥ゲーサイト粒子を極
限まで微細化し、しかも粒度分布の均斉化を計ろうとす
ると、上述の水酸化アルカリ法には限界がある。‥‥」
なる記載の通りである。また、金属磁性粒子粉末とした
場合には、高い保磁力は得られやすいが、粒子サイズを
小さくすることが困難であり、均斉な粒度が得られ難い
ことに起因して優れた保磁力分布も得られ難い。
斉であり、また、樹枝状粒子が混在していない紡錘状粒
子が生成するが、一方、軸比は高々7程度であり、軸比
の大きな粒子が生成し難い。例えば、前掲特開平5−6
2166号公報の「‥‥第一鉄塩を炭酸アルカリで加水
分解した後、空気酸化することにより得られる紡錘型ゲ
ーサイト粒子が微細化と粒度分布の均斉化‥‥このゲー
サイトは、一般に軸比が小さく、形状異方性により高保
磁力化することが困難と考えられ‥‥」なる記載の通り
である。また、金属磁性粒子粉末とした場合には、高い
保磁力が得られ難いという問題がある。
度が均斉で軸比が大きな紡錘状粒子を生成することがで
きる。例えば、前掲特開昭2−51429号公報の「‥
‥軸比(長軸径/短軸径)が大きな紡錘形を呈したゲー
タイト粒子‥‥得ることができる。‥‥」なる記載の通
りである。また、炭酸鉄系ゲータイト粒子に比べて高い
保磁力の金属磁性粒子粉末が得られやすい。
及び炭酸鉄系ゲータイトを出発原料粒子として金属磁性
粒子粉末を得る場合の前掲各先行技術について検討し
た。
特公平1−18961号公報、前掲特公平2−5712
2号公報、前掲特公平3−43323号公報、前掲特開
平3−49026号公報、前掲特開平5−62166号
公報、前掲特開平5−98321号公報及び前掲特開平
6−36265号公報の各公報に記載の技術手段では、
いずれも得られた金属磁性粒子粉末の保磁力Hcが18
50Oe以下である。
の技術手段では、得られた金属磁性粒子粉末の保磁力H
cが1850Oeを越える実施例も示されているが軸比
を大きくして保磁力を高くしているために粒子径も0.
2μmを越える大きなものとなっている。
前掲特開平6−215360号公報に記載の技術手段に
おいては、具体的方法が記載されていないためゲータイ
ト粒子の生成がいずれの方法であるかは不明である。し
かし、前出各公報に示されるように炭酸鉄系ゲータイト
粒子を出発原料として用いた場合には、微粒子では保磁
力Hcが1850Oeを越える金属磁性粒子粉末は得ら
れていないことから、水酸化鉄系ゲータイト粒子を用い
ることによって1850Oe以上の保磁力Hcが得られ
ているのではないかと推定できる。
発原料粒子として金属磁性粒子粉末を得る場合について
前掲各先行技術について検討した。
術によれば、アルカリ水溶液として炭酸アルカリ水溶液
と水酸化アルカリ水溶液とを併用して第一鉄塩水溶液と
反応させて得られた鉄含有沈澱物を含む懸濁液中に、亜
鉛化合物を存在させた場合には軸比を一層向上させるこ
とができ、殊に、軸比が15以上を有する紡錘状ゲータ
イト粒子(出願人注:炭酸鉄系ゲータイト粒子であ
る。)を生成させることができ、得られる金属磁性粒子
粉末の保磁力を大きくすることができるが、未だ185
0Oeを越えるものは得られていない。
液とを併用するものとしては、前掲特開平6−2570
2号公報に記載の技術手段における実施例9及び前掲特
開平6−140222号公報に記載の技術手段における
実施例6と実施例7があり、殊に、特開平6−2570
2号公報の実施例9と特開平6−140222号公報の
実施例7においては、いずれも軸比が記載されていない
ので不明ではあるが、炭酸アルカリ水溶液と水酸化アル
カリ水溶液とを併用する場合には、比較的軸比の大きい
紡錘状ゲータイト粒子が得られやすいことから、軸比の
大きい紡錘状ゲータイト粒子粉末を用いることによっ
て、1800〜1850Oe程度の金属磁性粉末が得ら
れているのではないかと推定できる。
子を出発原料粒子として金属磁性粒子粉末を得た場合に
は、微粒子であり、粒度が均斉であって樹枝状粒子が混
在しておらず、適度な軸比を有しており、しかも、高い
保磁力と優れた保磁力分布及び大きい飽和磁化値とを有
し、優れた酸化安定性とがバランスのとれた特性を有す
る金属磁性粒子粉末はない。
イト粒子を出発原料とし、前記バランスのとれた特性、
殊に、平均長軸径が0.05〜0.12μmであって、
しかも、保磁力Hcが1850〜2500Oeで飽和磁
化値が135emu/g以上である紡錘状金属磁性粒子
粉末を得ることを技術的課題とする。
通りの本発明によって達成できる。
性粒子粉末中の全Feに対してCo換算で8〜50原子
%含有し、平均長軸径が0.05〜0.12μm、平均
短軸径が0.01〜0.02μm、軸比が4〜7であ
り、且つ、X線粒径(D110 )が下記数1の範囲であ
り、しかも、保磁力Hcが1850〜2500Oe、飽
和磁化値が135emu/g以上であることからなるコ
バルトと鉄とを主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末で
ある。
0)+120〕Å 但し、Lは平均長軸径(μm)である。
酸化アルカリ水溶液とを併用して第一鉄塩水溶液と反応
させて得られた鉄含有沈澱物を含む懸濁液を非酸化性雰
囲気下で維持攪拌して熟成させた後、該懸濁液中に酸素
含有ガスを通気して酸化反応を行うことにより紡錘状ゲ
ータイト粒子を生成させ、該紡錘状ゲータイト粒子又は
該紡錘状ゲータイト粒子を加熱脱水して得られた紡錘状
ヘマタイト粒子に焼結防止剤を被覆処理し、還元性ガス
中で加熱還元することにより紡錘状金属磁性粒子を得る
コバルトと鉄とを主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末
の製造法において、前記炭酸アルカリ水溶液及び熟成す
る前の前記鉄含有沈澱物を含む懸濁液のいずかの液中
に、前記炭酸アルカリ水溶液に対してモル比で0.2〜
1.2の水酸化アルカリ水溶液を添加することによって
炭酸アルカリ水溶液及び水酸化アルカリ水溶液の総和量
を前記第一鉄塩水溶液中の全Feに対し1.3〜2.5
当量とし、さらに、前記第一鉄塩水溶液、前記炭酸アル
カリ水溶液、前記水酸化アルカリ水溶液及び前記熟成を
行う前の鉄含有沈澱物を含む懸濁液のいずれかの液中
に、Si、Nd、Y、La、Ce、Pr、Tbの元素か
ら選ばれる1種又は2種以上の化合物を前記第一鉄塩水
溶液中の全Feに対して元素換算で0.1〜1.0原子
%の範囲で添加すると共に、前記第一鉄塩水溶液、前記
熟成を行う前の鉄含有沈澱物を含む懸濁液及び前記熟成
途上の当該懸濁液のいずれかの液中に、Co化合物を前
記第一鉄塩水溶液中の全Feに対しCo換算で8〜50
原子%の範囲で添加し、前記酸化反応液中のFe2+の酸
化率が前記第一鉄塩水溶液中の全Feに対し20〜50
%の範囲にある酸化反応途上の液中に、前記酸化反応と
同条件下において、Al、Si、Nd、Y、La、C
e、Pr、Tbの元素から選ばれる1種又は2種以上の
化合物を前記第一鉄塩水溶液中の全Feに対して元素換
算で0.1〜10.0原子%の範囲で添加することから
なるコバルトと鉄とを主成分とする紡錘状金属磁性粒子
粉末の製造法である。
である。
する鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末(以下、
単に「紡錘状金属磁性粒子粉末」という。)について述
べる。
均長軸径は0.05〜0.12μmである。0.05μ
m未満の場合には、粒子径が小さくなりすぎて超常磁性
の領域に近くなるので飽和磁化値が低下し保磁力も低下
する。0.12μmを越える場合には、大きい飽和磁化
値は得られ易くなるが、本発明における軸比の範囲では
高い保磁力は得られ難い。好ましい範囲は0.05〜
0.10μmである。
る。0.01μm未満の場合には、超常磁性の領域に近
くなるので大きい飽和磁化値が得られ難く、保磁力も低
下する。0.02μmを越える場合には、本発明におけ
る軸比の範囲では高い保磁力が得られ難くなる。好まし
い範囲は0.01〜0.018μmである。
高い保磁力が得られ難くなる。7を越える場合には、高
い保磁力は得られやすくなるが大きい飽和磁化値は得ら
れ難くなる。
線粒径(D110 )は125〜180Åである。125Å
未満の場合には、大きい飽和磁化値が得られ難い。18
0Åを越える場合には、大きい飽和磁化値は得られる
が、形状に起因して保磁力Hcは低下する。好ましい範
囲は130〜160Åである。
の平均平均長軸径とX線粒径との関係は下記数1であ
る。
0)+120〕Å 但し、Lは平均長軸径(μm)である。この関係を図1
に示す。図1中のの領域の場合が、本発明の目的とす
る範囲である。図1中のの領域の場合には、高い飽和
磁化値が得られ難くなる。図1中のの領域の場合に
は、高い保磁力が得られ難くなると共に、保磁力分布が
悪くなる。また、磁気記録媒体とする場合の優れた分散
性が得られ難い。
磁力Hcは1850〜2500Oeである。1850O
e未満でもよいが、磁気記録媒体とした場合の周波数特
性の向上が期待できない。また、2500Oeを越えて
もよいが、記録・再生ヘッドの関係から必要以上に高く
することはない。好ましい範囲は1900〜2400O
eであり、より好ましい範囲は2000〜2300Oe
である。
和磁化値は135emu/g以上である。135emu
/g未満の場合には、大きい飽和磁束密度を有する磁気
記録媒体が得られ難く、高密度記録用材料粉末として好
ましくない。
コバルトの含有量は、紡錘状金属磁性粒子粉末の全Fe
に対して元素換算で8〜50原子%の範囲である。8原
子%未満の場合には、大きい飽和磁化値と優れた酸化安
定性が得られ難い。50原子%を越える場合には、飽和
磁化値の低下を招くようになる。好ましい範囲は9〜4
3原子%である。より好ましくは9〜36原子%の範囲
である。
末の出発原料粒子である紡錘状ゲータイト粒子粉末の生
成について述べる。
としては、硫酸第一鉄水溶液、塩化第一鉄水溶液等を挙
げることができる。
溶液としては、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カリウム水
溶液、炭酸アンモニウム水溶液等を挙げることができ
る。
水溶液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
を挙げることができる。
水酸化アルカリ水溶液とを併用する。炭酸アルカリ水溶
液を単独で使用した場合には、保磁力Hcの大きな金属
磁性粒子が得られ難い。また、水酸化アルカリ水溶液を
単独で使用した場合には、微粒子で粒度の均斉なゲータ
イト粒子が得られ難く、しかも、樹枝状粒子が混在する
こともあるので、微粒子で粒度が均斉な金属磁性粒子粉
末が得られ難い。
溶液に対してモル比で0.2〜1.2の水酸化アルカリ
水溶液を添加する。0.2モル未満の場合には、炭酸ア
ルカリ水溶液を単独で使用した場合と同様に、保磁力H
cの大きな金属磁性粒子が得られ難い。1.2モルを越
える場合には、水酸化アルカリ水溶液を単独で使用した
場合と同様に、微粒子で粒度の均斉なゲータイト粒子が
得られ難く、しかも、樹枝状粒子が混在することがあ
り、また、粒状粒子が混在することもある。従って、微
粒子で粒度が均斉な金属磁性粒子粉末が得られ難い。好
ましい範囲は0.3〜1.0モルである。
溶液の総和量は、第一鉄塩水溶液中の全Feに対し1.
3〜2.5当量とし、1.3当量未満の場合には、粒状
粒子が混在することがある。2.5当量を越える場合に
は、微粒子で粒度の均斉なゲータイト粒子が得られ難
い。好ましい範囲は1.4〜2.4当量である。
酸鉄系ゲータイト粒子の生成反応と同様に7.0〜1
1.0の範囲であり、より好ましいpH値は8.0〜1
0.0である。
加時期は、炭酸アルカリ水溶液及び熟成する前の鉄含有
沈澱物を含む懸濁液のいずかの液中である。殊に炭酸ア
ルカリ水溶液へ添加することが好ましい。
において2.0〜7.0時間の範囲で維持攪拌を行う。
熟成時間が2.0時間未満の場合には、微粒子のゲータ
イト粒子が得られ難く、7.0時間を越える場合にも、
本発明の目的とするゲータイト粒子が得られるが、必要
以上に長くする意味がない。好ましい範囲は3〜5時間
である。
である。40℃未満の場合には、ゲータイト粒子の粒子
の大きさは小さくなるが適度な軸比のものが得られ難
い。60℃を越える場合には、粒子の小さなゲータイト
粒子が得られ難い。好ましい範囲は45〜55℃であ
る。
内に不活性ガス(N2 ガスなど)を通気させることによ
り形成できる。
アルカリ水溶液、水酸化アルカリ水溶液及び前記熟成を
行う前の鉄含有沈澱物を含む懸濁液のいずれかの液中
に、Si、Nd、Y、La、Ce、Pr、Tbの元素か
ら選ばれる1種又は2種以上の化合物を添加する。添加
時期が上記である理由は、粒子形状及び本発明の結晶面
の成長性を考慮しているためであり、具体的には軸比が
4〜8であって、且つ、X線粒径比(D020 /D110 )
が2.0〜3.5のゲータイト粒子を得るためである。
トリウム、ケイ酸カリウム、水ガラス等が挙げられる。
としては、各元素の硫酸塩、塩化物、硝酸塩等の水可溶
性の塩を使用することができる。
の元素から選ばれる1種又は2種以上の化合物の添加量
は、第一鉄塩水溶液中の全Feに対し0.1〜1.0原
子%の範囲である。0.1原子%未満の場合には、本発
明の目的とする高い保磁力と大きい飽和磁化値とが得ら
れ難くなる。1.0原子%を越える場合には、本発明の
目的とする軸比よりも小さくなりすぎて高い保磁力の金
属磁性粒子粉末が得られ難くなる。Si化合物の好まし
い範囲としては、0.1〜0.5原子%であり、より好
ましくは0.1〜0.3原子%の範囲である。また、N
d、Y、La、Ce、Pr、Tbの元素から選ばれる化
合物の好ましい範囲としては、0.1〜0.5原子%で
ある。
溶解した水溶液で添加すると素早く当該溶液中に攪拌・
分散させることができるので好ましい。
ては、硫酸コバルト、酢酸コバルト、塩化コバルト、硝
酸コバルト等を挙げることができる。
対しCo換算で8〜50原子%の範囲の量である。8原
子%未満の場合には、微粒子化が難しくなり、高い保磁
力と大きい飽和磁化値及び酸化安定性に優れた金属磁性
粒子粉末が得られ難くなる。50原子%を越える場合に
は、飽和磁化値の低下を招くようになる。好ましい範囲
は9〜43原子%の範囲である。より好ましくは9〜3
6原子%の範囲である。
液、熟成を行う前の鉄含有沈澱物を含む懸濁液及び熟成
途上の当該懸濁液のいずれかの液中である。酸化反応を
開始してから添加した場合には、微粒子のゲータイト粒
子が得られなくなる。好ましい範囲としては熟成開始直
後から熟成開始後120分間迄の間である。
解した水溶液で添加すると素早く当該溶液中に攪拌・分
散させることができるので好ましい。
〜60℃である。40℃未満の場合には、微粒子のゲー
タイト粒子は得られるが、本発明の目的とする軸比より
も小さくなる。60℃を越える場合には、本発明の目的
とする微粒子のゲータイト粒子は得られるが、粒状粒子
が混在することがある。好ましい範囲は45〜55℃の
範囲である。
に、Al、Si、Nd、Y、La、Ce、Pr、Tbの
元素から選ばれる1種又は2種以上の化合物を添加す
る。その場合の添加時期としては、当該酸化反応液中の
Fe2+の酸化率が第一鉄塩水溶液中の全Feに対し20
〜50%の範囲にある酸化反応途上の液中である。酸化
率が20%未満の場合には、本発明の目的とする軸比よ
りも低下し、高い保磁力金属磁性粒子が得られ難くな
る。50%を越える場合には、本発明の目的とする高い
保磁力と大きい飽和磁化値とを満足させる金属磁性粒子
粉末が得られなくなる。好ましい範囲としては30〜5
0%の範囲である。
塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、アルミン酸ナト
リウム、アルミン酸カリウム、アルミン酸アンモニウム
等を挙げることができる。
r、Tbの元素から選ばれる1種又は2種以上の化合物
としてはいずれも前記化合物と同様である。
r、Tbの元素から選ばれる1種又は2種以上の化合物
の添加量としては、第一鉄塩水溶液中の全Feに対し
0.1〜10.0原子%である。0.1原子%未満の場
合には、加熱処理工程における焼結防止効果が得られ難
くなる。10.0原子%を越える場合には、本発明の目
的とする軸比よりも小さくなり高い保磁力の金属磁性粒
子粉末が得られなくなる。また、磁化に関与しない化合
物を多くすると飽和磁化値も低下する。好ましい範囲と
しては0.5〜6.0原子%の範囲である。
〜3.0原子%の範囲であり、Si化合物の好ましい添
加量は0.5〜2.0原子%の範囲である。また、N
d、Y、La、Ce、Pr、Tbの元素から選ばれる1
種又は2種以上の化合物の好ましい添加量は1.0〜
2.0原子%の範囲である。
する場合には、第一鉄塩水溶液中の全Feに対し添加す
る化合物の各元素換算の総和で0.1〜10.0原子%
の範囲の量となるように添加することができる。0.1
原子%未満の場合には、焼結防止効果が十分ではなく、
鉄を主成分とする金属磁性粒子とした場合の酸化安定性
及び保磁力向上が不十分である。10.0原子%を越え
る場合には、本発明の目的とする軸比よりも小さくなり
高い保磁力の金属磁性粒子粉末が得られなくなる。ま
た、磁化に関与しない化合物を多くすると飽和磁化値も
低下する。また、還元時間が長くなることがある。好ま
しい範囲としては0.5〜6.0原子%の範囲である。
面に固溶させることが好ましく、これは、鉄を主成分と
する金属磁性粒子とした場合の形状保持性や酸化安定性
に優れたものとなるばかりでなく、磁気記録媒体とした
場合において結合剤樹脂とのなじみが良くなり、分散性
や耐久性にも優れたものとなるからである。従って、A
l化合物とAl化合物以外の前記化合物とを組み合わせ
て用いることが好ましい。
止効果が特に優れており、また、Nd等の希土類元素の
化合物を用いた場合には、焼結防止効果を発揮できると
ともに、塩基性物質なので磁気記録媒体に使用される−
COOM、−SO3 M(Mは金属)などの酸性官能基を
有する結合剤樹脂とのなじみも良く分散性を向上させる
ことができる。
の酸化率が20〜50%の範囲において、目的に応じて
前記各化合物の組み合わせと添加量とを適宜組み合わせ
て使用することが好ましい。
に溶解した水溶液で添加すると素早く当該溶液中に攪拌
・分散させることができるので好ましい。
(例えば空気)を液中に通気することにより行い、ま
た、機械的攪拌を併用してもよい。
ト粒子を、常法により濾過、水洗、乾燥することにより
粒子粉末を得る。
錘状ゲータイト粒子粉末について述べる。
は、平均長軸径が0.05〜0.15μm、平均短軸径
が0.010〜0.025μm、軸比(長軸径/短軸
径)が4〜8であり、且つ、X線粒径比(D020 /D
110 )が2.0〜3.5の範囲であることからなるCo
を含有する紡錘状ゲータイト粒子粉末である。
る。0.05μm未満の場合には、金属磁性粒子粉末と
した場合の粒子径も小さくなり、超常磁性の領域に近く
なるので飽和磁化値が低下し、保磁力も低下する。0.
15μmを越える場合には、大きい飽和磁化値は得られ
やすくなるが、本発明における軸比の範囲では高い保磁
力は得られ難くなる。好ましい範囲は0.05〜0.1
2μmの範囲である。
る。0.010μm未満の場合には、金属磁性粒子粉末
とした場合の粒子径も小さくなり、超常磁性の領域に近
くなるので飽和磁化値が低下し、保磁力も低下する。
0.025μmを越える場合には、本発明における軸比
の範囲では高い保磁力が得られ難くなる。好ましい範囲
は0.010〜0.020μmの範囲である。
には、高い保磁力の金属磁性粒子粉末が得られ難くな
る。8を越える場合には、高い保磁力は得られやすくな
るが大きい飽和磁化値は得られ難くなる。
ある。160Å未満の場合には、高い保磁力の金属磁性
粒子粉末が得られ難い。300Åを越える場合には、短
軸径が大きくなりすぎて軸比が低下し、高い保磁力の金
属磁性粒子粉末が得られ難くなる。好ましい範囲は18
0〜280Åである。
る。70Å未満の場合には、高い保磁力の金属磁性粒子
粉末が得られ難い。200Åを越える場合には、短軸径
が大きくなりすぎて軸比が低下し、高い保磁力の金属磁
性粒子粉末が得られ難くなる。好ましい範囲は80〜1
50Åである。
単に「(D020 /D110 )」という。−)は2.0〜
3.5である。2.0未満の場合には、高い保磁力の金
属磁性粒子粉末を得るための効果が十分ではない。3.
5を越える場合には、短軸径が大きくなりすぎて軸比が
低下し、高い保磁力の金属磁性粒子粉末が得られ難くな
る。好ましい範囲は、2.1〜3.1である。
末中のコバルトの含有量は、紡錘状ゲータイト粒子粉末
の全Feに対して元素換算で8〜50原子%の範囲であ
る。好ましい範囲は9〜43原子%である。より好まし
くは9〜36原子%の範囲である。
粉末に含まれるAl、Si、Nd、Y、La、Ce、P
r、Tbの元素から選ばれる1種又は2種以上の化合物
の含有量は、紡錘状ゲータイト粒子粉末に対して元素換
算で10.0原子%以下である。
を出発原料粒子として用いる本発明に係る紡錘状金属磁
性粒子粉末の生成について述べる。
状ゲータイト粒子を加熱脱水して得られた紡錘状ヘマタ
イト粒子を用いることもできる。この加熱脱水は、通常
行われている方法でよく、この場合の加熱脱水温度は2
50〜500℃である。
状ヘマタイト粒子粉末を水に懸濁させた懸濁液中に、水
又は温水に可溶な半合成澱粉または半合成セルロースを
前記紡錘状ゲータイト粒子又前記紡錘状ヘマタイト粒子
に対して0.1〜5.0重量%を添加・攪拌した後、圧
縮脱水して得たケーキを造粒・成形して用いることもで
き、非還元性ガス雰囲気中における加熱処理や還元処理
等の加熱処理において取り扱いが容易となるので好まし
い。
性粒子粉末の磁気特性向上や加熱還元時の粒子形状のく
ずれ及び粒子間の焼結を防止する為に、紡錘状ゲータイ
ト粒子粉末又は紡錘状ヘマタイト粒子粉末をNi、A
l、Si、P、Ca、Mg、Ba、Sr、Bi、B、Z
n、Nd、Y、La、Ce、Pr、Tbの元素から選ば
れる金属化合物の1種又は2種以上を常法により被覆処
理することもできる。これらの金属化合物は焼結防止効
果を有するだけでなく、還元速度を制御する働きも有す
るので、必要に応じて組み合わせて使用することが好ま
しく、その被覆するための添加量は、紡錘状ゲータイト
粒子粉末又は紡錘状ヘマタイト粒子粉末に対して元素換
算で1〜50重量%の範囲で組み合わせて被覆すること
ができる。
した各化合物及び前記被覆処理で被覆した各化合物の得
られた紡錘状金属磁性粒子粉末における含有量は、Co
化合物を除き全Feに対して各化合物の元素換算の総和
で20原子%以下、好ましくは15原子%以下、より好
ましくは10原子%以下である。
被覆処理する場合には、紡錘状ゲータイト粒子の生成反
応で添加した量との総和が、得られる紡錘状金属磁性粒
子粉末の全Feに対して50原子%以下とすると共に、
被覆率が紡錘状金属磁性粒子粉末に含まれる全Co量の
50%以下とすることが好ましい。50%を越える場合
には、Coが金属磁性粒子の粒子表面に多量に存在する
ようになる為、加熱還元時に粒子内部への固溶が難しく
なり、大きい飽和磁化値が得られ難くなる。好ましくは
30%以下である。
末は、そのまま還元しても目的とする金属磁性粒子粉末
を得ることができるが、磁気特性のコントロール及び形
状のコントロールの為には、還元に先立って、あらかじ
め、非還元性ガス雰囲気中において加熱処理を施してお
くことが好ましい。
理は、空気、酸素ガス、窒素ガス流下、300〜800
℃の温度範囲で焼きなましを行うことができ、該加熱処
理温度は、粒子粉末の被覆処理に用いた金属化合物の種
類に応じて適宜選択することがより好ましい。800℃
を越える場合には、粒子の変形と粒子及び粒子相互間の
焼結を引き起こしてしまう。
0〜550℃である。300℃未満の場合には、還元反
応の進行が遅く、長時間を要する。また、550℃を越
える場合には、還元反応が急激に進行して粒子の変形
と、粒子及び粒子相互間の焼結を引き起こしてしまう。
性粒子粉末は周知の方法、例えば、トルエン等の有機溶
剤中に浸漬する方法及び還元後の金属磁性粒子粉末の雰
囲気を一旦不活性ガスに置換した後、不活性ガス中の酸
素含有量を徐々に増加させながら最終的に空気とするこ
とによって徐酸化する方法により空気中に取り出すこと
ができる。
通りである。
末を得ようとする場合には、前述した通り、磁性粒子粉
末の保磁力はその形状異方性に起因して生じる為、粒子
をできるだけ微細な粒子とするか、または、粒子の軸比
を大きくすることである。
料とする場合には、その特徴である大きな軸比を利用す
ることにより1850Oeを越える高い保磁力を有する
鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末が得られているが、
炭酸鉄系ゲータイト粒子を出発原料とする場合には、微
粒子で保磁力Hcが1850Oeを越える高い保磁力を
有する金属磁性粒子粉末は得られ難い。
タイト粒子を出発原料とし、前記バランスのとれた特
性、殊に、平均長軸径が0.05〜0.12μmであっ
て、しかも、保磁力Hcが1850〜2500Oeで飽
和磁化値が135emu/g以上である紡錘状金属磁性
粒子粉末を得ることに取り組んだ。
保磁力は軸比が大きくなるほど大きくなるが、一方、保
磁力は、粒子サイズによって影響され、超常磁性が現れ
る粒径以上の大きさでは粒子サイズが小さくなるほど大
きくなる。従って、目的とする保磁力は、粒子サイズと
その軸比を適当に選ぶことによって得られる。‥‥」な
る記載について考えた。
粒子である紡錘状ゲータイト粒子の改善に取り組み、そ
の結果、本発明に係る出発原料粒子である紡錘状ゲータ
イト粒子粉末を得た。
05〜0.15μm、平均短軸径が0.010〜0.0
25μm、軸比が4〜8であり、且つ、X線粒径比(D
020/D110 )が2.0〜3.5の範囲であることから
なる紡錘状ゲータイト粒子粉末である。
粒子は、従来の紡錘状ゲータイト粒子と比べても大差は
ないが、従来の軸比が同程度である場合の(D020 /D
110)は1.5〜1.9であり、高い保磁力の金属磁性
粒子が得られ難いものである。しかし、本発明に係る紡
錘状ゲータイト粒子は、平均長軸径が0.05〜0.1
5μmで軸比が4〜8であっても(D020 /D110 )が
2.0〜3.5もあり、大きな相違がある。
成長度合が異なって生成されたためである。この結晶面
の成長度合いに関与させることができたのは、第一鉄塩
水溶液、炭酸アルカリ水溶液、水酸化アルカリ水溶液及
び熟成を行う前の鉄含有沈澱物を含む懸濁液のいずれか
の液中に添加した、Si、Nd、Y、La、Ce、P
r、Tbの元素から選ばれる1種又は2種以上の化合物
の影響であることを見いだしたのである。
アルカリと水酸化アルカリとを併用して用いることによ
り軸比を大きくしようとする働きと、前記Si、Nd、
Y、La、Ce、Pr、Tbの元素から選ばれる1種又
は2種以上の化合物の添加によって軸比が大きくなるの
を抑制する働きとが互いに牽制仕合うと共に、Co化合
物を添加していることが微粒子化の方向に働き、さら
に、長時間の熟成反応によって、当該紡錘状ゲータイト
粒子の種晶粒子が生成されたものと考えている。
ける酸化度が20〜50%の範囲にある酸化反応途上の
液中に、Al、Si、Nd、Y、La、Ce、Pr、T
bの元素から選ばれる1種又は2種以上の化合物を添加
したことにより、長軸方向の成長よりも短軸方向の成長
を助長させるという効果が重なって、本発明に係る軸比
が4〜8であり、(D020 /D110 )が2.0〜3.5
である紡錘状ゲータイト粒子が生成したものと考えてい
る。
酸アルカリ系ゲータイト粒子では、本発明の軸比と(D
020 /D110 )の関係及び平均長軸径と(D020 /D
110 )との関係とを満足するゲータイト粒子は得られ
ず、また、添加する化合物の種類を変えた場合や添加す
る時期を変えた場合にも本発明に係る紡錘状ゲータイト
粒子は得られないのである。
タイト粒子を出発原料粒子とし、常法によって紡錘状金
属磁性粒子を得た場合には、紡錘状ゲータイト粒子の結
晶面の成長度合いが従来の反応と異なると共に、添加し
たAl、Si、Nd、Y、La、Ce、Pr、Tbの元
素から選ばれる1種又は2種以上の化合物が生成される
ゲータイト粒子に固溶された為、加熱還元時の形状破壊
をも起こり難いものとなっており、得られた金属磁性粒
子の軸比が4〜7と小さいにもかかわらず高い保磁力が
得られたものと考えている。
の成長度合いが従来の反応と異なると共に、Coを含有
していることが、金属磁性粒子とする場合の加熱還元処
理において粒子中の一次粒子の成長を容易、且つ、均一
に行なうことができるようになっているため大きな飽和
磁化値が得られたものと考えている。
ト粒子の生成反応時に添加して含有させる方法と、得ら
れた紡錘状ゲータイト粒子に被覆処理する方法とがあ
り、前者の方法がより大きい飽和磁化値が得られやす
く、前者に比較して後者の場合には、表面に被覆・吸着
させたCoを加熱脱水や加熱還元による加熱処理で粒子
内部への固溶・拡散が不十分なために、大きい飽和磁化
値が得られ難いのではないかと考えている。
ータイト粒子の結晶面の成長度合いが、後述する実施例
に示す通り、優れた保磁力分布の金属磁性粒子粉末が得
られたものと考えている。
結果とも一致しており、本発明に係る紡錘状金属磁性粒
子粉末が平均長軸径が0.05〜0.12μmと微粒子
で軸比が4〜7あっても、高い保磁力と優れた保磁力分
布及び大きい飽和磁化値とを有し、優れた酸化安定性と
がバランスのとれた特性を有していることが後述する実
施例からも実証される。
末においては、保磁力Hcが最大になるときの軸比は、
かならずしも大きな軸比とする必要性はないということ
を見いだしたのである。
軸径とX線粒径との関係は前出図1の範囲にあるときに
は、1850〜2500Oeという高い保磁力と優れた
保磁力分布とを有しており、しかも、135emu/g
以上の大きい飽和磁化値とが得られることを見いだした
のである。
えば、前出各公報に示される技術手段、殊に、前掲特開
平6−25702号公報の実施例9に記載のものは図1
のの領域にあり、また、前掲特開平6−140222
号公報の実施例6及び実施例7のそれぞれは図1のの
領域にあり、本発明に係る紡錘状金属磁性粒子粉末の図
1のの領域のものとは相違している。の領域では、
より高い飽和磁化値が得られず、の領域では、高い保
磁力が得られ難くなる共に、保磁力分布が悪くなる。本
発明におけるの領域に或る場合が本発明における微粒
子で高い保磁力と優れた保磁力分布を有し、大きい飽和
磁化値と酸化安定性がバランスよく得られると共に、磁
気記録媒体とする場合の分散性と充填性も優れているこ
とを見い出したのである。
説明する。
長軸径、短軸径及び軸比は、いずれも電子顕微鏡写真か
ら測定した数値の平均値で示し、粒子の比表面積はBE
T法により測定した値で示した。
粒子の大きさをゲータイト粒子粉末においては(02
0)と(110)の結晶面を、金属磁性粒子粉末におい
ては(110)の結晶面に対してそれぞれ垂直な方向に
おける結晶粒子の径を表したものであり、その測定は、
結晶の(020)面及び(110)面の回折線のライン
プロファイルから、下記のシェラーの式を用いて計算し
た値で示した。
クの半値幅 K=シェラー定数(0.9) λ=特性X線の波長 θ=回折角
各元素の含有量は、「高周波プラズマ発光分光分析装置
ICAP−575」(日本ジャーレルアッシュ(株)
製)を用いて測定した値で示した。
気しながら硫酸と燐酸との混酸で加熱溶解して酸化還元
滴定により求めた値で示した。
は、「振動試料磁力計VSM−3S−15」(東英工業
(株)製)を使用し、外部磁場10KOeまでかけて測
定した。
囲気下で1週間放置した後の飽和磁化値の低下率(Δσ
s)を求めて示した値である。
後出参考例1の方法により得られたシート試料片を用い
て行った。また、S.F.D.は、前記磁気測定器の微
分回路を使用して、磁気履歴曲線の減磁カーブの微分曲
線を得、この曲線の半値巾を測定し、この値を曲線のピ
ーク値の保磁力で除することにより求めた。
15、比較例1〜6;
性雰囲気に保持された反応容器中に、Na2 CO3 を2
5mol含む水溶液20l、NaOHを18mol含む
水溶液10l(Na2 CO3 に対しモル比で0.72に
該当する。:Na2 CO3 及びNaOHの総和量は、全
Feに対し1.70当量に該当する。)及び全Feに対
しSi換算で0.25原子%を含むように3号水ガラス
とを添加した後、全Feを20mol含む硫酸第一鉄水
溶液20lを添加、混合(全Fe濃度は0.4mol/
lに該当する。)し、温度47℃において鉄含有沈澱物
を生成した。
続きN2 ガスを毎分50lの割合で吹き込みながら、温
度47℃で60分間保持し、次いで、全Feに対しCo
換算で18原子%を含むように硫酸コバルト水溶液を添
加した後、更に4時間保持して熟成した。
に、温度47℃において毎分90lの空気を通気して酸
化反応の酸化率が40%となったところで、全Feに対
しSi換算で1.75原子%を含むように3号水ガラス
溶液を添加し、更に上記酸化反応条件と同条件で100
分間酸化反応を続け、黄褐色沈澱粒子を生成させた。
尚、空気通気中におけるpHは8.0〜9.5であり、
酸化反応時間は220時間であった。
洗、乾燥、粉砕して約2kgの黄褐色粒子粉末が得られ
た。
り、図2の電子顕微鏡写真(×30000)に示す通
り、長軸径が0.108μm、短軸径が0.016μ
m、軸比が6.8、(D020 /D110 )は2.26であ
り、樹枝状粒子が全く混在しておらず、粒度が均斉なも
のであった。また、Coの含有量が17.94原子%で
あり、Siの含有量が1.93原子%である紡錘状粒子
であった。
ルカリ水溶液の使用量、水酸化アルカリ水溶液の使用
量、添加時期及びアルカリ比(NaOH/Na2C
O3 :モル比)の割合、熟成前に添加する化合物の有
無、種類、添加量及び添加時期、熟成工程における温度
及び時間、Co化合物の添加量及び添加時期と時間、酸
化工程における温度、酸化途中で添加した化合物の種
類、添加量及び添加時期(酸化率)を種々変化させた以
外は実施例1と同様にしてゲータイト粒子の生成を行っ
た。
生成するゲータイト粒子の特性を表3及び表4に示す。
〜30、比較例7〜12;
当する量のプレスケーキを15lの水中に懸濁させた。
この時の懸濁液のpHは8.5であった。
し10重量%となるように硝酸アルミニウム9水和物、
7重量%となるように硝酸ネオジウム6水和物及び10
重量%となるように酢酸コバルト4水和物とを添加し、
更に、ゲータイト粒子に対し15重量%となるようにホ
ウ酸を添加して10分間攪拌した。この時の懸濁液のp
Hは4.5であった。
9.5に調整した後、フィルタープレスで濾別、水洗、
乾燥してAl、Nd、Co、B化合物で被覆されたゲー
タイト粒子を得た。
ゲータイト粒子粉末を空気中400℃で加熱処理して紡
錘状ヘマタイト粒子粉末を得た。
加量、加熱脱水温度並びに焼きなましの有無及び温度を
種々変化させた以外は実施例16と同様の方法で被覆さ
れたヘマタイト粒子粉末を得た。
ータイト粒子に対し4重量%となるように硝酸アルミニ
ウム9水和物及び10重量%となるように酢酸コバルト
4水和物とを添加し、NaOH水溶液を添加してpHを
9.0に調整した後、8重量%となるように3号水ガラ
スを添加し、フィルタープレスで濾別、水洗、乾燥し
た。
す
45、比較例13〜18;
覆された紡錘状を呈したヘマタイト粒子粉末100gを
内径72mmの固定層還元装置に投入し、H2ガスを毎
分35lの割合で通気し、還元温度420℃で排ガス露
点が−30℃になった時点で還元を終了した。この時の
還元時間は370分間であった。
換した後、N2 ガスを50l/min流しながら40℃
まで冷却した。次いで、炉温度を40℃に保ちながらN
2 ガスを50l/minガス中に空気を0.2l/mi
nの割合で混入した空気とN2 ガスの混合ガスを通気し
た。その混合ガス比率で酸化反応により発熱ピークが観
測された後、空気量を0.4l/minに上げ、混合ガ
ス中の空気割合比率を増加させた。このようにして、そ
の混合ガス比率での酸化反応による発熱ピークが観測さ
れた後に混合ガス中の空気の比率を上昇させる方法で段
階的に空気混合比率を上げて、最終的に空気0.6l/
min、N2 ガス50l/minの割合の混合ガスで酸
化処理を継続し、酸化による発熱が無くなって、品物の
温度が炉温とほぼ同じ約40℃になるまで酸化処理を行
った。この間品物の温度は最高75℃まで到達した。
l/minに保ったまま、空気の混合比率を徐々に上
げ、最終的に空気量を10l/minとした。この間、
発熱は観測されなかった。更に、N2 ガスと空気の混合
ガスを同条件下で通気しながら、室温まで冷却した。
た後、このようにして得られた、表面に酸化被膜を形成
した鉄を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末を回収し
た。
子顕微鏡写真(×30000)に示す通り、平均長軸径
が0.085μm、平均短軸径が0.013μm、軸比
が6.5、(D110 )が148Åであり、粒度が均斉で
樹枝状粒子の少ないものであった。また、磁気特性は、
保磁力Hcが2032Oe、飽和磁化σsが138em
u/g、角形比r/sが0.518、Δσsが−15%
であり、Co含有量は20.23原子%(全Coに対す
る被覆Co量は11.0%である。)、Siは1.93
原子%、Alは2.91原子%、Ndは1.53原子
%、Bは1.28原子%であった。
を種々変化させた以外は、実施例31と同様の方法で鉄
を主成分とする金属磁性粒子粉末を得た。
び表8に示す。
量部とシクロヘキサノン30原子%溶液とした強い極性
官能基を有する塩化ビニル系共重合樹脂MR−110
(日本ゼオン社製)50重量部とを88ccのプラスト
ミルを用いて50分間混練して混練物を得た。
スビンに入れて6時間混合分散を行うことにより調整し
た磁性塗料を厚さ25μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム上にアプリケーターを用いて50μmの厚さ
に塗布し、次いで、8KGaussの磁場中で乾燥させ
て塗布膜を製造してシート試料片を作成した。
力Hcは2114Oe、配向度SQは0.882、S.
F.D.は0.391であった。
例1と同様にして塗布膜を製造した。この塗布膜の諸特
性を表9及び表10に示す。
は、前出実施例に示した通り、平均長軸径が0.05〜
0.12μmと微粒子であり、粒度が均斉であって樹枝
状粒子が混在しておらず、軸比が4〜7であり、しか
も、1850〜2500Oeと高い保磁力と優れた保磁
力分布及び135emu/g以上の大きい飽和磁化値と
を有し、優れた酸化安定性とがバランスのとれた特性を
有する金属磁性粒子粉末微粒子であるから、高記録密
度、高感度、高出力の磁気記録媒体用磁性材料粉末とし
て好適である。
末は、磁性塗料の製造に際して、ビヒクル中への分散性
が良好であり、充填性が極めて優れた磁気記録媒体を得
ることができる。
軸径(μm)とX線粒径(D110 )との関係を示す図で
ある。
の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)であ
る。
末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)で
ある。
末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)で
ある。
の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)であ
る。
の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)であ
る。
の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)であ
る。
の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)であ
る。
の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)であ
る。
末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)で
ある。
末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(×30000)で
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 コバルトを紡錘状金属磁性粒子粉末中の
全Feに対してCo換算で8〜50原子%含有し、平均
長軸径が0.05〜0.12μm、平均短軸径が0.0
1〜0.02μm、軸比(長軸径/短軸径)が4〜7で
あり、且つ、X線粒径(D110 )が下記数1の範囲であ
り、しかも、保磁力Hcが1850〜2500Oe、飽
和磁化値が135emu/g以上であることを特徴とす
るコバルトと鉄とを主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉
末。 【数1】〔(L×500)+100〕Å〜〔(L×50
0)+120〕Å 但し、Lは平均長軸径(μm)である。 - 【請求項2】 炭酸アルカリ水溶液と水酸化アルカリ水
溶液とを併用して第一鉄塩水溶液と反応させて得られた
鉄含有沈澱物を含む懸濁液を非酸化性雰囲気下で維持攪
拌して熟成させた後、該懸濁液中に酸素含有ガスを通気
して酸化反応を行うことにより紡錘状ゲータイト粒子を
生成させ、該紡錘状ゲータイト粒子又は該紡錘状ゲータ
イト粒子を加熱脱水して得られた紡錘状ヘマタイト粒子
に焼結防止剤を被覆処理し、還元性ガス中で加熱還元す
ることにより紡錘状金属磁性粒子を得るコバルトと鉄と
を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末の製造法におい
て、 前記炭酸アルカリ水溶液及び熟成する前の前記鉄含有沈
澱物を含む懸濁液のいずかの液中に、前記炭酸アルカリ
水溶液に対してモル比で0.2〜1.2の水酸化アルカ
リ水溶液を添加することによって炭酸アルカリ水溶液及
び水酸化アルカリ水溶液の総和量を前記第一鉄塩水溶液
中の全Feに対し1.3〜2.5当量とし、 さらに、前記第一鉄塩水溶液、前記炭酸アルカリ水溶
液、前記水酸化アルカリ水溶液及び前記熟成を行う前の
鉄含有沈澱物を含む懸濁液のいずれかの液中に、Si、
Nd、Y、La、Ce、Pr、Tbの元素から選ばれる
1種又は2種以上の化合物を前記第一鉄塩水溶液中の全
Feに対して元素換算で0.1〜1.0原子%の範囲で
添加すると共に、 前記第一鉄塩水溶液、前記熟成を行う前の鉄含有沈澱物
を含む懸濁液及び前記熟成途上の当該懸濁液のいずれか
の液中に、Co化合物を前記第一鉄塩水溶液中の全Fe
に対しCo換算で8〜50原子%の範囲で添加し、 前記酸化反応液中のFe2+の酸化率が前記第一鉄塩水溶
液中の全Feに対し20〜50%の範囲にある酸化反応
途上の液中に、前記酸化反応と同条件下において、A
l、Si、Nd、Y、La、Ce、Pr、Tbの元素か
ら選ばれる1種又は2種以上の化合物を前記第一鉄塩水
溶液中の全Feに対して元素換算で0.1〜10.0原
子%の範囲で添加することを特徴とするコバルトと鉄と
を主成分とする紡錘状金属磁性粒子粉末の製造法。
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