JPS63199784A

JPS63199784A - 接着シ−トの剥離方法

Info

Publication number: JPS63199784A
Application number: JP3372787A
Authority: JP
Inventors: Hidematsu Shimazaki; 島崎　秀松; Satoru Tanaka; 哲田中
Original assignee: Nippon Carbide Industries Co Inc
Current assignee: Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority date: 1987-02-17
Filing date: 1987-02-17
Publication date: 1988-08-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、接着シートの剥離方法に関するもので、特に
、マーキイングフィルム等の接着シートの剥離に好適な
接着シートの剥離方法に関するものである。

〔従来の技術〕

マーキイングフィルム等の接着シートは、広告板、四輪
車、コンテナー類、その他の分野で汎用されている。

而して、上記の如き接着シートを貼り変える場合等にお
いては、゛上記接着シートを剥離する必要があるが、従
来、この剥離は、ヘラ（スクレーパー）等で接着シート
を掻き取る方法、及び溶剤を用いてシートを膨潤又は溶
解させて剥離する方法等の方法で行われている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上述の剥離方法は、何れも、接着剤を被
着体に残さずに且つ短時間で労力を要することなくシー
トを被着体から剥離し難（、特に、シートが大きい場合
には多大な労力を要する。また、溶剤を用いる方法によ
る場合、多量の溶剤を必要とするため、溶剤蒸気が、揮
散、充満し易く、臭気がひどく、又危険性も大きい。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、上記の問題点を解決すぺ（種々検討した
結果、接着剤層を介して被着体に接着された接着シート
に温水を高圧で吹き付けることにより、接着剤を被着体
に残さずに且つ短時間で労力を要することなく上記シー
トを被着体から剥離できることを知見した。また、本発
明者らは、上述の如くして温水を吹き付ける前に、接着
シートに特定の溶液又は溶剤を少量スプレー又は塗布し
ておくと、温水ではなく水を用いた場合でも、接着シー
トを一層容易に剥離可能であることを知見した。

本発明は、斯る知見に基づきなされたもので、被着体に
接着剤層を介して接着された接着シートに、４０〜９０
℃の温水を常用吐出圧力３０Ｋｇ／ｃｍ２以上で吹き付
けることを特徴とする接着シートの剥離方法を提供する
ことによって上記の問題点を解決したものである。

また、本発明は、被着体に接着剤層を介して接着された
接着シートに、該接着シートの接着剤層及びシートに対
して膨潤又は溶解機能を有する溶液又は溶剤をスプレー
又は塗布した後、水又は温水を常用吐出圧力３０Ｋｇ／
ｃｍ２以上で吹き付けることを特徴とする接着シートの
剥離方法を提供することによっても上記の問題点を解決
したものである。

以下、本発明の接着シートの剥離方法をその実施態様に
基づいて詳述する。

先ず、温水を高圧で吹き付けて接着シートを剥離する本
発明の接着シートの剥離方法をその実施態様について説
明すると、この実施態様においては、被着体に感圧接着
剤（例えば、（メタ）アクリル系粘着剤）等からなる接
着剤層を介して接着されたシートに、４０〜９０℃の温
水を常用吐出圧力（吹き付は作業中におけるノズルの内
圧）３０Ｋｇ／ｃ−以上で吹き付ける。温水の温度が４
０℃未満であると、シートや接着剤層が軟化し難いため
、温水の常用吐出圧力が３０にｇ／ｃｍ２以上であって
も、接着シートを被着体から剥離し難く、反対に９０℃
超であると、作業に危険を伴うため好ましくない、又、
温水の常用吐出圧力が３０Ｋｇ／ａｊ未満では、ノズル
からの温水の吐出圧力が低いため、接着シートの剥離が
困難である。

また、上記温水の吹き付けには、吹き付けられる温水の
直進性の高いノズルを使用するのが好ましい、又、この
吹き付けは、接着シートの周辺部（端部）に向けて行う
のが好ましく、通常、接着シートの周辺部、特に接着剤
層（粘着剤層）に向けて１０〜７０度、好ましくは２０
’−４５度の角度で１〜１００ｃ■程度の距離から行う
のが好ましい、又、温水の吐出量は、特に制限されない
が、通常１〜１００Ｊ／分、好ましくは５〜３０Ｉｌ／
分、更に好ましくは１０〜２０１／分である。

また、上記温水には、接着シートの剥離を促進させるた
めに、必要に応じ、界面活性剤を０．２〜５ｉ１１％含
有させたり、アルコール系溶剤を０〜３０重量％含有さ
せることができる。含有させる好ましい界面活性剤とし
ては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム
系、脂肪酸塩系、アルキルサルフェート系、アルキルア
ミン酢酸塩系、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系
、ソルビタンエステル系のもの等が挙げられ、又、含有
させる好ましいアルコール系溶剤としては、イソプロピ
ルアルコール、エタノール、ブタノール、エチレングリ
コール、グリセリン、ジエチレングリコール、メタノー
ル等が挙げられる。

次に、接着シートに特定の溶液又は溶剤をスプレー又は
塗布する工程を含む本発明の接着シートの剥離方法の実
施態様について説明すると、この実施態様においては、
温水を吹き付けるに先立って、接着シートのシート及び
接着剤層に対して膨潤又は溶解機能を有する溶液又は溶
剤をスプレー又は塗布し、しかる後、前述の如くして温
水を吹き付ける。又、このように溶液又は溶剤をスプレ
ー又は塗布する方法による場合、温水に代えて水を用い
ても良く、この場合にも短時間で容易に接着シートを被
着体から剥離することができる。

上記溶液又は溶剤としては、接着シートのシート及び接
着剤に対して熔解性又は膨潤性を有するものであれば良
いが、特に、（ａｌ溶解性パラメーターが８〜１１であ
る熱可塑性樹脂０〜８０重量部及び（ｂ）熔解性パラメ
ーターが８〜１１で且つ沸点ｆＪ＜４０〜２５０℃の範
囲から選ばれた１種又は２種以上の、接着シートを構成
する熱可塑性樹脂を溶解又は膨潤させる溶剤１００〜２
０重量部からなる樹脂液であって、粘度が１００００セ
ンチボイズ以下のものが好ましく、上記樹脂液１００重
量部に対し、（ｃ１界面活性剤１〜５重量部及び（ｄ＋
極性基を有し且つ上記界面活性剤を分散させる溶剤１〜
２０重量部を含有し、且つ樹脂液濃度が０〜８０重量％
であって、粘度が１００００センチポイズ以下のものが
更に好ましい、又、上記山）の溶剤としては、例えば、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢
酸エチレングリコールモノブチルエーテル、乳酸ｎ−ブ
チル、酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサン、イソホロン、エチレングリコール
モノブチルエーテル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ｎ
−プロピル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテ
ル等から選ばれた１種又は２種以上からなる溶剤が好適
に用いられる。

上記溶液又は溶剤の使用量は、使用する溶液又は溶剤の
種類等によっても異なるが、１０〜２゜Ｏｇ／シートの
面積（ｏｆ）程度が好ましく、このような使用量は、従
来の溶剤使用による接着シートの剥離方法における使用
量に比して遥かに少量であるため、従来法におけるよう
な問題は生じない。

また、この実施態様においては、先の実施態様における
場合とは異なり、吹き付ける水又は温水に界面活性剤又
はアルコール系溶剤を添加する必要はない。

尚、本発明の接着シートの剥離方法は、接着剤層を有す
るマーキングフィルム等の接着シートであって比較的大
きな広告用ステッカ、交通標識、道路標識、案内板、広
告看板、コンテナー類等の被着体から剥離する場合に好
適なものであるが、このような場合に制限されないこと
は云う迄もない。

（実施例）次に、実施例及び比較例を挙げ、本発明の接着シートの
剥離方法を更に具体的に説明するが、本発明の方法がこ
の実施例に制限されるものでないことは云う迄もない。

実施例１〜５及び比較例１〜３・テスト用試料アクリル系の感圧粘着剤層を有するマーキングフィルム
（ハイニスカル５０１０Ｍ：日本カーバイド工業■製）
を５０ｃａ＋Ｘ　１５ｃｍの大きさに切り、厚さ１ｍｍ
のＡＩ板に貼付の上、２年問屋外曝露したものをテスト
用試料とした。

・テスト方法及び結果直進型ノズル（口径＝２．３■−φ）をセットした■イ
ワキ製温水ワッシャーＨＢ−１３０ＯＲを用い、それぞ
れ下記第１表に示す条件で、テスト用試料におけるマー
キングフィルムの端部に約４５℃の角度で約３０ｃ■の
距離から水又は温水を吐出量１３１７分で吹付けた。尚
、実施例４，５及び比較例３においては、この吹き付け
に先立って、溶液を、テスト用試料におけるマーキング
フィルムの表面に５ｇ！！布した。

評価は、フィルムが全部側がれるまでの時間を測定する
と共に、フィルムがはがれた後の糊（接着剤）が残って
いる状態等を目視で判定することにより行った。その結
果を下記第１表に示す。

第　　１　　表 □□□ Ａ：１［％フルキルベンゼンスルホｔＬａナトリウム外
ηＭＢｊ１０１置％イソプロピルアルコール水溶液１８
１４．５及びＭ１３でマーキングフィルムの表面に塗布
し噛夜のメチルエチルケトン：　　　　　３５黴１部ト
ルエン：　　　　　　　　　５０臣覆部〔発明の効果〕本発明の接着シートの剥離方法によれば、接着剤を被着
体に残さずに且つ短時間で労力を要することなく接着シ
ートを被着体から剥離できると云う絶大な効果が奏され
る。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）被着体に接着剤層を介して接着された接着シート
に、４０〜９０℃の温水を常用吐出圧力３０Ｋｇ／ｃｍ
＾２以上で吹き付けることを特徴とする接着シートの剥
離方法。
（２）温水を接着シートの周辺部に向けて吹き付ける、
特許請求の範囲第（１）項記載の接着シートの剥離方法
。
（３）温水が界面活性剤を０．２〜５重量％含む、特許
請求の範囲第（１）項記載の接着シートの剥離方法。
（４）温水がアルコール系溶剤を０〜３０重量％含む、
特許請求の範囲第（１）項記載の接着シートの剥離方法
。
（５）接着剤層が感圧粘着剤からなる、特許請求の範囲
第（１）項記載の接着シートの剥離方法。
（６）感圧粘着剤が（メタ）アクリル系粘着剤である、
特許請求の範囲第（５）項記載の接着シートの剥離方法
。
（７）被着体に接着剤層を介して接着された接着シート
に、該接着シートの接着剤層及びシートに対して膨潤又
は溶解機能を有する溶液をスプレー又は塗布した後、水
又は温水を常用吐出圧力３０Ｋｇ／ｃｍ＾２以上で吹き
付けることを特徴とする接着シートの剥離方法。
（８）水又は温水を接着シートの周辺部に向けて吹き付
ける、特許請求の範囲第（７）項記載の接着シートの剥
離方法。
（９）溶液が、（ａ）溶解性パラメーターが８〜１１である熱可塑性樹
脂０〜８０重量部及び（ｂ）溶解性パラメーターが８〜１１で且つ沸点が４０
〜２５０℃の範囲から選ばれた１種又は２種以上の、接
着シートを構成する熱可塑性樹脂を溶解又は膨潤させる
溶剤１００〜２０重量部からなる樹脂液であって、粘度が１００００センチポイ
ズ以下である、特許請求の範囲第（７）項記載の接着シ
ートの剥離方法。
（１０）樹脂液１００重量部に対し、（ｃ）界面活性剤１〜５重量部及び（ｄ）極性基を有し且つ上記界面活性剤を分散させる溶
剤１〜２０重量部を含有し、且つ樹脂液濃度が０〜８０重量％である、特
許請求の範囲第（９）項記載の接着シートの剥離方法。
（１１）溶剤が、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢
酸エチレングリコールモノブチルエーテル、乳酸ｎ−ブ
チル、酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサン、イソホロン、エチレングリコール
モノブチルエーテル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ｎ
−プロピル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテ
ルから選ばれた１種又は２種以上からなる、特許請求の
範囲第（９）項記載の接着シートの剥離方法。
（１２）接着剤層が感圧粘着剤からなる、特許請求の範
囲第（７）項記載の接着シートの剥離方法。
（１３）感圧粘着剤が（メタ）アクリル系粘着剤である
、特許請求の範囲第（１２）項記載の接着シートの剥離
方法。