JPS6318741Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6318741Y2 JPS6318741Y2 JP1983044853U JP4485383U JPS6318741Y2 JP S6318741 Y2 JPS6318741 Y2 JP S6318741Y2 JP 1983044853 U JP1983044853 U JP 1983044853U JP 4485383 U JP4485383 U JP 4485383U JP S6318741 Y2 JPS6318741 Y2 JP S6318741Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- engine
- insertion hole
- lower case
- bolt insertion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims description 13
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 10
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 10
- 239000011796 hollow space material Substances 0.000 claims 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、ケース内に独立して密閉された空
室のブリーザ装置を備えたエンジンケースに関す
る。
室のブリーザ装置を備えたエンジンケースに関す
る。
エンジンケースは、内部にクランク軸、変速歯
車機構などが収容される関係上いくつかに分割さ
れて鋳造した部分ケースを合接して組立てる。ま
たエンジンケースは複雑な形状をなし、内外の要
求される形状が必ずしも相似せず、肉厚を均一に
しがたい。この場合不必要に厚くなる部分には軽
量化および材料節減を図つて肉抜き部を設ける。
この肉抜き部が分割ケースの合せ面内に存在する
とケースを合接したときに独立に密閉された空室
を構成する。このような空室では、温度上昇によ
つて密閉された空気が膨脹し内圧が上がつて合せ
面のシール機能を損うことがある。
車機構などが収容される関係上いくつかに分割さ
れて鋳造した部分ケースを合接して組立てる。ま
たエンジンケースは複雑な形状をなし、内外の要
求される形状が必ずしも相似せず、肉厚を均一に
しがたい。この場合不必要に厚くなる部分には軽
量化および材料節減を図つて肉抜き部を設ける。
この肉抜き部が分割ケースの合せ面内に存在する
とケースを合接したときに独立に密閉された空室
を構成する。このような空室では、温度上昇によ
つて密閉された空気が膨脹し内圧が上がつて合せ
面のシール機能を損うことがある。
従来ではこの種の空室周りのシール機能を確保
するため、ケースを接合する締着ボルトの使用個
数を増やしたり、ケースの剛性を高めるように図
つたものがあるが、コスト上、重量上不利になつ
た。そこで、空室が密閉されないようケース内に
開放するものがあつたが、剛性を確保するため、
あるいはケース内のオイルが空室内に溜るのを防
ぐため特殊な構造、加工が必要でコストアツプに
なり、また大気に開放する方法は、水や泥の侵入
を防ぐため位置が限定され、別部品の添設が必要
であつた。
するため、ケースを接合する締着ボルトの使用個
数を増やしたり、ケースの剛性を高めるように図
つたものがあるが、コスト上、重量上不利になつ
た。そこで、空室が密閉されないようケース内に
開放するものがあつたが、剛性を確保するため、
あるいはケース内のオイルが空室内に溜るのを防
ぐため特殊な構造、加工が必要でコストアツプに
なり、また大気に開放する方法は、水や泥の侵入
を防ぐため位置が限定され、別部品の添設が必要
であつた。
この考案の目的は、上記のような問題点に鑑
み、特別な部品や加工なしで空室に大気開放のブ
リーザ装置を設け、さらにブリーザ装置を通じて
水や泥が侵入するのを巧妙に防いだエンジンケー
スを提供する。
み、特別な部品や加工なしで空室に大気開放のブ
リーザ装置を設け、さらにブリーザ装置を通じて
水や泥が侵入するのを巧妙に防いだエンジンケー
スを提供する。
以下この考案の代表的な実施例を表わす図に就
いて詳しく説明する。
いて詳しく説明する。
第１図は上下に分割された上ケース１ａと下ケ
ース１ｂとを合接して示したエンジンケース側面
図で、２，３，４はクランク軸、カウンタ軸、ド
ライブ軸を支持する各軸受孔を示し、５はシリン
ダの一部である。分割面６はこれらの軸受孔２，
３，４の中心を通つている。
ース１ｂとを合接して示したエンジンケース側面
図で、２，３，４はクランク軸、カウンタ軸、ド
ライブ軸を支持する各軸受孔を示し、５はシリン
ダの一部である。分割面６はこれらの軸受孔２，
３，４の中心を通つている。
上ケース１ａの合せ面６ａの一部を第２図に示
し、これに対応する下ケース１ｂの合せ面６ｂを
第３図に示す。下ケース合せ面６ｂには、肉抜き
のための凹陥部７があり、その周りが合せ面６ｂ
で囲まれているので上ケース１ａと合接したとき
合せ面６ａで塞がれて密閉された空室になる。８
は下ケース１ｂに設けた締着ボルトの挿通孔、上
ケース１ａにはそれらに対応してねじ穴９が設け
られる。締着け力を合接に最も有効に作用させる
ため、ねじ穴９およびボルト挿通孔８はそれぞれ
合せ面６ａおよび６ｂ内に位置する。
し、これに対応する下ケース１ｂの合せ面６ｂを
第３図に示す。下ケース合せ面６ｂには、肉抜き
のための凹陥部７があり、その周りが合せ面６ｂ
で囲まれているので上ケース１ａと合接したとき
合せ面６ａで塞がれて密閉された空室になる。８
は下ケース１ｂに設けた締着ボルトの挿通孔、上
ケース１ａにはそれらに対応してねじ穴９が設け
られる。締着け力を合接に最も有効に作用させる
ため、ねじ穴９およびボルト挿通孔８はそれぞれ
合せ面６ａおよび６ｂ内に位置する。
次に凹陥部７とボルト挿通孔８とを結ぶ導出溝
１０を合せ面６ｂに設ける。ボルト挿通孔８は下
ケース１ｂの下部外面に開口し、開口部には締着
ボルト１１頭部裏面の締着座面を受ける受座面１
２が設けられ、この受座面１２には、半径方向の
大気開放溝１３が設けられる（第４図）。このエ
ンジンケースを持つエンジンが車両に搭載される
ものであれば、大気開放溝１３をその車両の進行
方向（矢印）の後方へ向くように設定する。
１０を合せ面６ｂに設ける。ボルト挿通孔８は下
ケース１ｂの下部外面に開口し、開口部には締着
ボルト１１頭部裏面の締着座面を受ける受座面１
２が設けられ、この受座面１２には、半径方向の
大気開放溝１３が設けられる（第４図）。このエ
ンジンケースを持つエンジンが車両に搭載される
ものであれば、大気開放溝１３をその車両の進行
方向（矢印）の後方へ向くように設定する。
以上のように構成され、上ケース１ａ、下ケー
ス１ｂを締着ボルト１１によつて１つのケースに
合接すると、凹陥部７は密閉状態に置かれるが、
導出溝１０、ボルト挿通孔８の締着ボルト１１と
の隙間および大気開放溝１３を通じて大気に通
じ、これがブリーザ孔として作用する。従つて、
温度上昇によつても空室７内圧が上昇せず合せ面
のシール性能を損わない。車両に搭載したエンジ
ンでは大気開放溝１３が車両進行方向後向に開口
するのでボルト頭の陰になり、水や泥水の侵入を
防ぐことができる。
ス１ｂを締着ボルト１１によつて１つのケースに
合接すると、凹陥部７は密閉状態に置かれるが、
導出溝１０、ボルト挿通孔８の締着ボルト１１と
の隙間および大気開放溝１３を通じて大気に通
じ、これがブリーザ孔として作用する。従つて、
温度上昇によつても空室７内圧が上昇せず合せ面
のシール性能を損わない。車両に搭載したエンジ
ンでは大気開放溝１３が車両進行方向後向に開口
するのでボルト頭の陰になり、水や泥水の侵入を
防ぐことができる。
以上のように、この考案に係るエンジンケース
は、合せ面に存在する密閉された空室に対し、締
着ボルトの挿入孔を利用して大気開放させたもの
で、何らの補器や特殊加工を施すことなく、また
この部分の剛性に影響を与えることなく、ブリー
ザ装置を構成することができる。導出溝および大
気開放溝は、ケースを鋳造するときに同時に付設
でき、コストが殆んどかからない。水や泥水の侵
入も巧みに防ぐことができ、独立した空室を保持
してオイルの貯溜がなく総合的に極めて効果的な
空室となり、この種のケースの軽量化に役立てる
ことができる。
は、合せ面に存在する密閉された空室に対し、締
着ボルトの挿入孔を利用して大気開放させたもの
で、何らの補器や特殊加工を施すことなく、また
この部分の剛性に影響を与えることなく、ブリー
ザ装置を構成することができる。導出溝および大
気開放溝は、ケースを鋳造するときに同時に付設
でき、コストが殆んどかからない。水や泥水の侵
入も巧みに防ぐことができ、独立した空室を保持
してオイルの貯溜がなく総合的に極めて効果的な
空室となり、この種のケースの軽量化に役立てる
ことができる。
第１図はこの考案に係るエンジンケースの一例
を示す側面図、第２図は同じく上ケースの一部底
面図、第３図は同じく下ケースの一部平面図、第
４図は同じく下ケースの一部底面図、第５図は第
２図、第３図および第４図のＡ−Ａ矢視縦断正面
図である。 １ａ……上ケース、１ｂ……下ケース、６……
分割面、７……凹陥部（空室）、８……ボルト挿
通孔、９……ねじ穴、１０……導出溝、１１……
締着ボルト、１２……受座面、１３……大気開放
溝。
を示す側面図、第２図は同じく上ケースの一部底
面図、第３図は同じく下ケースの一部平面図、第
４図は同じく下ケースの一部底面図、第５図は第
２図、第３図および第４図のＡ−Ａ矢視縦断正面
図である。 １ａ……上ケース、１ｂ……下ケース、６……
分割面、７……凹陥部（空室）、８……ボルト挿
通孔、９……ねじ穴、１０……導出溝、１１……
締着ボルト、１２……受座面、１３……大気開放
溝。
Claims (1)
- 上下割にした上ケースと下ケースよりなり、上
ケースの合わせ面に配設したねじ穴に、下ケース
のボルト挿通孔を介して締付ボルトを締着して合
わせるようにし、下ケース合わせ面に独立に密閉
される肉抜き用空室が形成されているエンジンケ
ースにおいて、下ケース合わせ面にボルト挿通孔
と空室とを結ぶ導出溝を設けると共に、そのボル
ト挿通孔が下ケース下面に開口する締付ボルト頭
の受座面に、このエンジンを搭載する車両の進行
方向後向きの大気開放溝を設けたことを特徴とす
るエンジンケース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4485383U JPS59152114U (ja) | 1983-03-30 | 1983-03-30 | エンジンケ−ス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4485383U JPS59152114U (ja) | 1983-03-30 | 1983-03-30 | エンジンケ−ス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59152114U JPS59152114U (ja) | 1984-10-12 |
| JPS6318741Y2 true JPS6318741Y2 (ja) | 1988-05-26 |
Family
ID=30175381
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4485383U Granted JPS59152114U (ja) | 1983-03-30 | 1983-03-30 | エンジンケ−ス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59152114U (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5030516U (ja) * | 1973-07-13 | 1975-04-05 |
-
1983
- 1983-03-30 JP JP4485383U patent/JPS59152114U/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5030516U (ja) * | 1973-07-13 | 1975-04-05 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59152114U (ja) | 1984-10-12 |
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