JPS6318666Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、第１図Ａで示すように、建屋の妻側
に設けられる破風の取付構造に関する。

（考案の目的） 取付が簡単・確実でかつ家屋外観の美感を向上
し得る実用的効果の高い破風の取付構造を提供す
るものである。

（実施例） 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第２図は破風取付構造の断面図を示し、建屋１
の切妻側外壁２に下地鉄板３が貼着され、この下
地鉄板３を介して２ケ所以上に係止部を有する破
風受金具４が釘着等の手段で外壁２におけるケラ
バ受鉄板８の下部に沿つて固定されている。建屋
の屋根側は野地板５の上にアスフアルトルーフイ
ング６を敷き、その上に屋根材７を葺いてある。
又、屋根の端部にはケラバ受鉄板８が設けてあ
る。

前記破風受金具４は、断面が逆さＬ字形の破風
板９を係止固定するための係止部４ａ，４ｂが２
ケ所以上に突出形成されている断面が略コ字形の
部材である。破風板９はアルミを押出成形したも
ので、実施例では破風上板１０と破風下板１１と
が分離できるように組合わせて構成してある。そ
して、破風下板１１の内面側に、前記係止部４
ａ，４ｂに係止される被係止部１１ａ，１１ｂが
形成されている。また、破風上板１０の背部はケ
ラバ受鉄板８の上に載置される。つまり、この破
風上板１０と破風受金具４でケラバ受鉄板８を挾
持する構造となされている。破風下板１１と破風
受金具４との係止固定部分及び破風上板１０とケ
ラバ受鉄板８との当接部には、コーキング材１２
がつめられ、水密性と接合強度を確保している。
破風受金具４に破風下板１１を係止固定した後、
その各係止固定部分にコーキング材１２をつめ、
しかる後、破風下板１１の上に破風上板１０を組
合わせ固定する。これらの各部にコーキング材を
つめるとき、破風上板１０が破風下板１１から分
離されているのでコーキング材のつめ込み作業が
し易い。そして、破風上板１０とケラバ受鉄板８
との当接部にコーキング材１２をつめるのであ
る。破風板９は所望の形状に形成できるアルミ押
出製であるから、図示例のように階段状の段部１
３…を形成する等して断面を複雑な形状に形成し
ておくのがよい。このように形成しておくと、単
調になりがちな妻側の表情を多数の段部１３…の
存在によつて光と蔭のコントラストで精妙に彩る
ことができ、家屋の美感が向上する。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案に係る破風の取付
構造によれば、予め建屋の妻側の外壁面に固定し
た破風受金具に、まず、破風下板を係止固定し、
この各係止固定部分にコーキング材をつめて接合
強度を高めるとともに水密性を確保し、しかる後
にこの破風下板の上に破風上板を組合わせ固定で
きる構造となされている。したがつて、破風受金
具とともに断面が立体的な箱形をなした破風板で
あつても簡単な作業で強度と水密性を高くなして
装着でき、取付作業の簡単化が図れる。つまり、
破風受金具と破風下板との係止固定部にコーキン
グ材をつめるとき、破風上板を分離しているの
で、このつめ込み作業が容易であるから、確実な
強度と水密性を得ることができるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る破風の取付構造の一実施例
を示し、第１図は本考案の取付構造が適用される
家屋を示す図、第２図は破風取付構造の断面図で
ある。 ２……外壁、３……下地鉄板、４……破風受金
具、８……ケラバ受鉄板、９……破風板、１０…
…破風上板、１１……破風下板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下に二分割できる破風板と破風受金具とが建
   屋の妻側の外壁上縁に設けたケラバ受板を挟んで
   取付けられ、この取付により略箱形立体状の破風
   が構成されるもので、ケラバ受板の下部に沿つて
   破風受金具が固定され、この破風受金具の係止部
   に破風下板を係止固定してこの係止固定部にコー
   キング材がつめられ、この破風下板の上及び前記
   したケラバ受板の上に破風上板を組合わせ固定し
   て、この破風上板とケラバ受板の接合部にコーキ
   ング材がつめられたことを特徴とする破風の取付
   構造。